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発明の名称 ペットフード
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−136914(P2001−136914A)
公開日 平成13年5月22日(2001.5.22)
出願番号 特願2000−259281(P2000−259281)
出願日 平成12年8月29日(2000.8.29)
代理人 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平 (外5名)
【テーマコード(参考)】
2B005
2B150
【Fターム(参考)】
2B005 AA02 
2B150 AA06 AB04 AB20 AE01 CJ07 DC23
発明者 久保 美千代 / 田内 賢 / 西川 勝 / 亀井 正治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 硬タンパク質、食餌成分及び難揮散性液体を混合した後、固化して得られ、且つ加熱処理されたことを特徴とするペットフード。
【請求項2】 硬タンパク質、食餌成分及び難揮散性液体を混合する工程、及び該混合物を固化する工程を含み、前記工程のいずれかの工程で加熱処理を行うことを特徴とする弾力性を有するペットフードの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適度の弾力性と軟らかさのある、食感に優れたペットフード、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来からペットフードとしては、ドライタイプ、セミモイストタイプ、モイストタイプ等の様々なものが販売されている。いずれもペットに対する喫食性を高めるために、風味や素材に工夫を凝らしたものが多い。また近年では、ペットの糞尿の消臭のためにクロロフィリン、オリゴ糖、マッシュルーム抽出物等を含有させたり、学習機能を向上させるためにドコサヘキサエン誘導体を含有させたりすることが検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ペットに対する食感については検討したものはほとんど知られていない。本発明は、上記のような現状を鑑みて、適度の弾力性と軟らかさがあり、食感に優れ、幼齢から老齢に至る全ての年齢のペットにおいて優れた喫食性を有するペットフード、及びその製造方法を提供することを目的としたものである。更に、本発明は、保存性に優れたペットフード、及びその製造方法を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を満足するため鋭意検討した結果、以下の手段によって課題を解決することを見い出した。
(1)硬タンパク質、食餌成分及び難揮散性液体を混合した後、固化して得られ、且つ加熱処理されたことを特徴とするペットフード。
(2)硬タンパク質、食餌成分及び難揮散性液体を混合する工程、及び該混合物を固化する工程を含み、前記工程のいずれかの工程で加熱処理を行うことを特徴とする弾力性を有するペットフードの製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のペットフードは、硬タンパク質、食餌成分及び難揮散性液体を混合した後固化して得られ、且つ加熱処理されたことで、硬タンパク質の立体構造の変化等と難揮散性液体との共働により、適度な弾力性と軟らかさをもったペットフードとすることができるものと推察される。そして本発明のペットフードは、弾力性、軟らかさをもたせるために水分を多量に含有させる必要がなく、水分活性を低く調整できるため、カビが発生しにくく、腐りにくいので、保存性にも優れる。
【0006】ここで硬タンパク質としては、繊維状タンパク質であればよく、例えば、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、フィブロイン、セリシン、クチクリン、あるいは、コラーゲンの分解物であるゼラチンのような上記の部分分解物等が挙げられる。これらの中でも体中に高い含有率で存在して栄養的に意義の高い点で、コラーゲンが好ましい。
【0007】また食餌成分としては、ペットが食べることができるものであれば制限はなく、例えば、牛、馬、豚、鶏等の畜肉:カツオ、マグロ、サバ等の魚肉:肉粉、魚粉、骨粉、血粉、血合肉、内臓等の副産物:トウモロコシ、小麦、大豆等の穀類:米ぬか、ふすま、麦芽等の糟とう類:大豆粕、綿実粕等の植物種子粕類:大豆油、シソ油、綿実油、月見草油、パーム油、牛脂等の油脂類:リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸等の脂肪酸:エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の抽出成分:ブドウ糖、砂糖、乳糖、果糖、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、トレハロース、マルトース等の糖類、加工澱粉、各種澱粉類等の炭水化物:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン等のビタミン:カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛等のミネラル類:バリン、ロイシン、リジン、トリプトファン、フェニルアラニン等のアミノ酸:キシリトール、エリスリトールの糖類等が挙げられる。この他に酵母、セルロース、ゼラチン、卵、大豆タンパク、チーズ、牛乳、脱脂(粉)乳、カゼイン、キャベツ、にんじん、ごぼう、ほうれん草、大豆、アスパラガス、ブロッコリー、サツマイモ、カボチャ等の各種野菜、バナナ、リンゴ、モモ、オレンジ、イチゴ、パイナップル、パパイヤ、チェリー等の各種果実、アロエ、ドクダミ、ハトムギ、葛根、桂皮、朝鮮人参、甘茶、クコ等の生薬類、香料等が使用できる。
【0008】さらに難揮散性液体としては、加工後に保存される温度下で安定かつ70℃以下で揮散しにくい液体であって、可塑作用若しくは柔軟作用を有するものであればよく、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、大豆油、ゴマ油、綿実油、オリーブ油等が挙げられ、更にシソ油、綿実油、パーム油等の油脂類:リノール酸、α−リノレン酸、アラキドン酸等の脂肪酸:エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等の抽出成分等が挙げられる。さらにレシチン、ソルビトール、マルビトール等の可塑作用若しくは柔軟作用をもつ他の物質を併用してもよい。
【0009】ペットフード中の硬タンパク質、食餌成分及び難揮散性液体の割合(重量)は、通常(5〜80):(10〜80):(3〜20)の割合であり、好ましくは(10〜50):(20〜70):(5〜15)の割合である。硬タンパク質、食餌成分及び難揮散性液体の混合工程は、ほぼ均一に混合できる設備、装置を用いて行なうことができる。また、各成分を粉砕しながら混合する場合でもよい。例えば、混合装置として、カッターミキサー、パワーニーダー、アイリッヒミキサー(逆流式高速混合機)、ヘンシェルミキサー(流動式混合機)等を用いることができ、混合時間としては種々の条件により適宜設定できるが、3分〜1時間が挙げられる。なお混合は、混合しやすいように0.1〜30重量%程度の水を加えてもよい。水を加えた場合には、最終的に得られたペットフードの水分含有率が15%以下となるように調製することが好ましい。また、最終的に得られたペットフードの水分活性が0.7以下となるように調製することが好ましい。これらにより、微生物の発生を抑え腐りにくくするので、ペットフードの保存安定性が向上する。ここで、水分活性とは、物質中に存在する全分子数に対する自由水の割合(自由水とは、自由に分子運動ができる水であって、この自由水は微生物によって利用されやすい)のことを言う。
【0010】上記の割合で混合した混合物は、例えば一軸または二軸エクストルーダにて押出成型し、その後冷却、固化するか、あるいは圧縮加工してペットフードとすることができる。その他、加熱状態で成型できる装置であれば、いずれも使用できる。
【0011】本発明において、加熱処理は、上記混合と同時に行なってもよいし、上記混合した後(例えば、上記押出成型や圧縮加工と同時に加熱処理する)でもよい。加熱処理の温度としては、加熱時の混合物の温度が80℃以上であれば良く、また混合物が焦げない状態であればよい。その加熱温度としては、例えば約90〜140℃が好ましい。
【0012】また加熱により混合物は全体としてゲル状、ゾル状等の流動体となっているので(固形状のものが一部に混ざっていてもよい)、それを上記の如く固化する。本発明において、固化するとは、常温(5℃〜50℃程度)で保形性を有する状態を意味する。また、固化する際に、ペットフードとして適当な形状に成型することができる。例えば、ブロック状、顆粒状、棒状等が挙げられ、好ましくは、ペットが食べやすく、くわえやすい形状がよく、くわえた時に口から両端が多少はみ出す程度の長さ、例えば、成犬であれば長さ80〜200mm、直径4〜30mm程度、子犬であれば長さ30〜150mm、直径3〜15mm程度の棒状がよい。これらの形状としたペットフードは、転がったりしないようにその表面に凹凸、突起等を設けたりしてもよい。
【0013】本発明のペットフードは、弾力性を有し、具体的には外力を加えたときに外力の強さに比例して変形が生じ、その外力を除去すると元の状態に戻ろうとする性質を有することを意味する。本発明においては、具体的には、ペットフード(例えば上記のサイズの棒状のもの)の一方の端部を、サンプルの中心を支点にして手により90度に折り曲げ、90度の状態で1分間保持し、その後、手を離して、90度に折り曲げた状態からどれだけ回復するか(90度に折り曲げた状態を0度とした角度)、即ち回復率[(回復した角度/90度)×100]で表すと、好ましくは60%以上、より好ましくは80以上であるものを言う。例えば、折り曲げる前の状態に完全に戻ったものは、回復率100%ととなる。
【0014】本発明のペットフードは、特に犬、猫に適しており、若齢から老齢まで、あるいは小型から大型のペットまで、例え噛む力が弱いペットであっても、適度の弾力性と軟らかさを有することから適用することができる。本発明のペットフードには、発明の効果を奏する限り、リゾチーム、ポリフェノール、銅クロロフィリン塩、ドコサヘキサエン酸(DHA)およびその誘導体、キチン、キトサン、タウリン、ビフィズス菌、各種アミノ酸等の機能性成分:グリチルリチン酸塩およびその誘導体、四級アンモニウム塩、ポリリン酸塩、カルバクロール、d−ドデカラクトン、チモール、メントール、ヒノキチオール、茶抽出物等の殺菌、口臭予防成分:クエン酸、乳酸、フタル酸、重曹、リン酸塩等の緩衝剤:ミルクフレーバー、チーズフレーバー、ビーフフレーバー、チキンフレーバー、フィッシュフレーバー、ポークフレーバー等の香味成分:ベニバナ、クチナシ、赤トウモロコシ、クロロフィル、ラック等の着色料:安息香酸及びその塩類、パラオキシ安息香酸エステル等の保存剤等を含有してもよい。
【0015】
【実施例】以下に実施例において本発明を具体的に説明するが、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜5下記表1に記載の処方のペットフードの構成成分を混合機(カッターミキサー)により30分間混合した。その混合物を一軸エクストルーダーにて押出し、断面が丸い棒形状のものと断面が星型の棒形状のものに成型した。ここで押出成型すると同時に、混合物の温度が80〜100℃となるように加熱処理(加熱温度90〜140℃)を行なった。
【0016】
【表1】

【0017】次に、成型されたものを冷却後、所定の長さに切断し、ペットフードを得た。得られたペットフードの水分含量は全て約10%であった。また、得られたペットフードのサイズ、形状、弾力性を下記表2に示した。ここで、弾力性は、上記とは別に長さ10cm、直径5mmにサンプルを作製して検査した。床面にサンプルの一方の端部をくっつけ、それをくっつけたままサンプルのもう一方の端部を床面に手により折り曲げて、サンプルを逆Uの字型にした。その後、一方の端部から手を放してサンプルの状態を観察した。その時、折れ曲がったものが元に戻り、何の変化も認められないものを「良」とし、サンプルが折れたものとか、折れた部分が変色した等の変化が認められるものを「不良」として評価した。
【0018】
【表2】

【0019】表2を見ると、本発明の実施例1〜5のペットフードは、いずれの形状でも弾力性が良好であることが判る。また、比較として、上記実施例1及び2のペットフードにおいて、押出成型時に加熱処理をしない以外は、上記実施例1及び2と同様にペットフードを作成した。その結果、その押出時に、押出状態が悪く、うまく成型できず、且つ弾力性が不良であった。
【0020】(喫食性試験)サンプルとしての上記実施例1、2、4で得られたペットフード、及び市販されている固形のペット用スナックの喫食性を試験した。老犬(11〜14才)及び成犬(2〜5才)各5頭を用い、1頭に対してサンプル一本を与えた後の食べる状況を観察し、各サンプルについてこの食べる状況を観察した。その結果を下記表3に示す。
【0021】
【表3】

【0022】上記表3を見ると、本発明である実施例1、2、4のペットフードの各サンプルは、老犬、成犬を問わず、良好な喫食性を示した。また、子猫、成猫に対しても上記と同様の試験を実施したところ、本発明のペットフード(実施例2、4で得られたペットフード)は良好な喫食性が確認された。
【0023】実施例6〜11実施例1〜5と同様に、下記表4に記載の処方のペットフードの構成成分を混合し、その混合物を星型の棒形状のものに成型した。ここで押出成型すると同時に、混合物の温度が80〜100℃となるように加熱処理(加熱温度90〜140℃)を行なった。尚、表4中の各構成成分の量の単位は、「重量部」である。次に、実施例1〜5と同様に成型されたものを冷却後、所定の長さに切断し、ペットフードを得た。得られたペットフードの水分含量は全て約9〜12%であった。また、得られたペットフードのサイズ、形状、弾力性を下記表4に示した。ここで、弾力性は、上記実施例1〜5で行ったのと同様にして評価した。
【0024】
【表4】

【0025】表4を見ると、本発明の実施例6〜11のペットフードは、いずれの形状でも弾力性が良好であることが判る。
【0026】(喫食性試験)サンプルとしての上記実施例6〜11で得られたペットフードの喫食性を試験した。超小型犬、小型犬、中型犬、大型犬各5頭を用い、1頭に対してサンプル一本を与え、各サンプルについてこの食べる状況を観察した。その結果を下記表5に示す。
【0027】
【表5】

【0028】上記表5に示すように、本発明である、実施例6〜11のペットフードのサンプルは、超小型犬から大型犬までいずれの大きさの犬でも良好な喫食性を示した。次に、上記実施例8及び9のサンプルと下記表6に記載の市販品A、B、Cを用いて弾力性テストを行った。下記表6に記載の各サンプルの一方の端部を、サンプルの中心を支点にして手により曲げ、折れずに曲げることができる角度(最高90度まで)を測定した。その結果を表6に折り曲げ度として示した。また、上記折り曲げ度で、90度に折り曲げることができたサンプルについて、90度の状態で1分間保持し、その後手を離して、90度に折り曲げた状態からどれだけ回復するか(90度に折り曲げた状態を0度とした角度)を調べた。それを回復率[(回復した角度/90度)×100]で表した。例えば、折り曲げる前の状態に完全に戻ったものは、回復率100%ととなる。その結果を下記表6に示す。
【0029】
【表6】

【0030】上記のように、本発明のペットフードは、弾力性に優れていることが判る。
【0031】
【発明の効果】本発明により提供されるペットフードは、適度な弾力性と軟らかさをもつことから食感に優れ、噛む力が弱いペット、例えば老犬、幼犬、幼猫等に対しても優れた喫食性を示すことができる。また水分の含有が少ないので、水分活性を低く調整できるため、微生物が発生しにくく、腐りにくいので、保存性にも優れている。




 

 


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