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電気自動車のバッテリ固定構造および固定方法 - 日産自動車株式会社
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発明の名称 電気自動車のバッテリ固定構造および固定方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−62472(P2000−62472A)
公開日 平成12年2月29日(2000.2.29)
出願番号 特願平10−239077
出願日 平成10年8月25日(1998.8.25)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
【テーマコード(参考)】
3D035
5H020
【Fターム(参考)】
3D035 AA02 BA01 
5H020 AA01 AS11 CC14
発明者 松岡 孝
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 両端に端子を備えた円柱形状のバッテリセルを、円筒形状のケース内のバッテリ収容空間に収容し、前記バッテリセルとケース内面との間に、ほぼ均一な環状空間を形成する円筒形状のバッテリ位置決め部材を設けたことを特徴とする電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項2】 バッテリ収容空間は、少なくとも一方の端部に開口部を備え、この開口部にバッテリセルの端子に導通可能な端子部を備えた端子カバーが装着され、バッテリ位置決め部材は、前記バッテリセルの両端角部に配置されるとともに、前記端子カバーとバッテリセルとの間に介装される長さ方向位置決め部を備え、この長さ方向位置決め部と、端子カバーあるいはバッテリセルとの間に、第1の弾性体を設けたことを特徴とする請求項1記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項3】 バッテリ位置決め部材とケース内面との間に、第2の弾性体を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項4】 第2の弾性体は、バッテリ位置決め部材の外周部の長さ方向適宜位置に装着したOリングで構成されていることを特徴とする請求項3記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項5】 バッテリ位置決め部材は、それ自体が弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項6】 バッテリ位置決め部材は、バッテリセルの両端角部に配置される弾性体で構成するとともに、端子カバーとバッテリセルとの間に介装される長さ方向位置決め部を備えていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項7】 バッテリ位置決め部材は、外周部の長さ方向適宜位置に、環状の突起が一体化して設けられていることを特徴とする請求項5または6記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項8】 ケース内には、複数のバッテリセルが相互に直列に収容され、この複数のバッテリセル相互間にも、バッテリセルと端子カバーとの間と同様な位置決め構造が設定されていることを特徴とする請求項2または6記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項9】 弾性体からなるバッテリ位置決め部材は、バッテリセルに一体成形されていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の電気自動車のバッテリ固定構造。
【請求項10】 両端に端子を備えた円柱形状のバッテリセルを、少なくとも一方の端部に開口部を備えた円筒形状のケース内に収容する際に、前記バッテリセルの両端角部に配置した円筒形状のバッテリ位置決め部材により、前記バッテリセルとケース内面との間に、ほぼ均一な環状空間を形成することを特徴とする電気自動車のバッテリ固定方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バッテリを動力源とする電気自動車のバッテリ固定構造およびバッテリ固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バッテリを動力源とする電気自動車は、例えば特開平7−81432号公報に記載されているように、複数のバッテリを搭載したバッテリフレームを車体のフロア下面に取り付けることで、バッテリの搭載を行っている。
【0003】図9は、上記したようなバッテリフレームを利用したバッテリ固定構造を示す分解斜視図である。バッテリフレーム1は、複数のバッテリ3を搭載可能であり、その上部開口に、カバー5が被せられた状態で、車体下面のフロアメンバに、ボルト・ナットなどを利用して固定される。このとき、バッテリフレーム1内への水の侵入を防止するために、バッテリフレーム1と車体側との間に、シール材が介装されている。
【0004】また、バッテリフレーム1の矢印Fで示す車体前方側の端面には、吸気ダクト7,9が装着され、同矢印Rで示す車体後方側の端面には、排気ダクト11,13,15,17および排気用ファン19がそれぞれ装着されている。排気用ファン19の駆動により吸気ダクト7,9から吸入された空気は、バッテリフレーム1内に導入されてバッテリ3を冷却し、排気ダクト11,13,15,17から外部へ排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような従来の電気自動車のバッテリ固定構造にあっては、バッテリフレーム1内に外気を導入することによってバッテリ3を冷却する構造であるため、バッテリフレーム1内への水の侵入が発生しないよう厳重な品質管理が必要となり、原価工数の増大を招く。また、この防水対策として、バッテリフレーム1と車体下面との間のシール材介装部や、吸気ダクト7,9および排気ダクト11,13,15,17の各接続部など、水密管理部が多い上、防水構造の検査を車両単位で行う必要があり、水漏れの確認はバッテリフレーム1を車体から外すという大がかりなものとなって、水密保証が極めて困難である。
【0006】上記問題を解消するため、例えば図10に示すようなバッテリ固定構造が考えられる。これは、両端に端子を備えた円柱形状のバッテリセル21を、ケース23に形成した車体前後方向に延長される円筒形状部のバッテリ収容空間23aに、絶縁材24(図12参照)を介して複数(ここでは3個)直列に収容する構造である。ケース23は、図10の拡大されたA−A断面図である図11に示すように、バッテリ収容空間23aを4列2段全部で8個備え、前後の開口部に端子カバー25がボルトなどにより固定装着される。
【0007】図12は、ケース23に、バッテリセル21が収容されるとともに、端子カバー25が装着された状態での図11の拡大されたB−B断面図に相当するものである。これによれば、端子カバー25は、内面にバスバー27を備えており、ケース23に装着することで、バッテリセル21相互の電気的導通が図られる。また端子カバー25とケース23との間には、シール材29が介装され、収容されるバッテリセル21に対して水密構造を確保している。
【0008】図11に示すように、バッテリ収容空間23a相互間および下部側には、冷却風導入空間31および33が形成され、また端子カバー25には冷却風導入空間31に整合する冷却風導入口25aが形成されている。ケース23の車体後方側の端部には、排気ダクト35および排気用ファン37が装着され、排気用ファン37の作動により、車体前方側から外気が冷却風導入空間31,33を通過することで、バッテリセル21が冷却される。
【0009】このようなバッテリ固定構造であれば、バッテリセル21の冷却は、バッテリ収容空間23aの外部の冷却風導入空間31,33を外気が通過することでなされ、バッテリ収容空間23a内は端子カバー25を装着することで、密閉されるので、バッテリ収容空間23aへの水の侵入が容易に回避でき、水漏れの確認もケース23単体で行うことができて水密保証が容易である。
【0010】しかしながら、上記図10ないし図12に示したバッテリ固定構造にあっては、加工精度の問題から、ケース23内のバッテリ収容空間23aに対し、バッテリセル21の直径方向の位置決め(センタリング)が難しく、このため、バッテリセル21(絶縁材24を含む)は、バッテリ収容空間23aの内周面に対し、外周面が円周方向に沿って密着する部位と隙間を形成する部位とが発生するものとなる。
【0011】この結果バッテリセル21(絶縁材24を含む)は、バッテリ収容空間23aの内周面に対して均一に接触しないこととなり、冷却効果が円周方向に沿って不均一となって性能低下を引き起こす。また、絶縁材24が外周部に設けられているものの、強く密着した部位では、バッテリセル21とケース23との間で電気的なリークが発生する恐れもある。
【0012】さらに、ケース23とバッテリセル21との直径方向および長さ方向の寸法ばらつきを吸収する構造が特に考慮されておらず、特に長さ方向については、バッテリセル21の端子の接触圧力とバッテリセル21の固定力に大きな影響を与えるので、改善が望まれている。
【0013】そこで、この発明は、円柱形状のバッテリセルと、円筒形状のケース内のバッテリ収容空間との間の直径方向の位置決めを行えるようにし、またバッテリセルとバッテリ収容空間との直径方向および長さ方向の寸法ばらつきを吸収できるようにすることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、請求項1の発明は、両端に端子を備えた円柱形状のバッテリセルを、円筒形状のケース内のバッテリ収容空間に収容し、前記バッテリセルとケース内面との間に、ほぼ均一な環状空間を形成する円筒形状のバッテリ位置決め部材を設けた構成としてある。
【0015】このような構成のバッテリ固定構造によれば、ケース内のバッテリ収容空間に収容されたバッテリセルと円筒形状のケース内面との間には、バッテリ位置決め部材によって全周にわたりほぼ均一な隙間が確保され、この隙間を介してバッテリセルの熱がケース外部に放出される。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成において、バッテリ収容空間は、少なくとも一方の端部に開口部を備え、この開口部にバッテリセルの端子に導通可能な端子部を備えた端子カバーが装着され、バッテリ位置決め部材は、前記バッテリセルの両端角部に配置されるとともに、前記端子カバーとバッテリセルとの間に介装される長さ方向位置決め部を備え、この長さ方向位置決め部と、端子カバーあるいはバッテリセルとの間に、第1の弾性体を設けた構成としてある。
【0017】上記構成によれば、端子カバーをケースの開口部に装着すると、バッテリ位置決め部材の長さ方向位置決め部により、バッテリセルの長さ方向の位置決めがなされるとともに、第1の弾性体により、バッテリセルとケースとの長さ方向の寸法ばらつきが吸収される。
【0018】請求項3の発明は、請求項1または2の発明の構成において、バッテリ位置決め部材とケース内面との間に、第2の弾性体を介装する構成としてある。
【0019】上記構成によれば、バッテリセルとケースとの直径方向の寸法ばらつきが、第2の弾性体によって吸収される。
【0020】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成において、第2の弾性体は、バッテリ位置決め部材の外周部の長さ方向適宜位置に装着したOリングで構成されている。
【0021】上記構成によれば、バッテリ位置決め部材のケース内への挿入が、Oリングの摺動のみによることから容易になる。
【0022】請求項5の発明は、請求項1の発明の構成において、バッテリ位置決め部材は、それ自体が弾性体で構成されている。
【0023】上記構成によれば、バッテリセルとケースとの直径方向の寸法ばらつきが、弾性体からなるバッテリ位置決め部材によって吸収される。
【0024】請求項6の発明は、請求項1の発明の構成において、バッテリ位置決め部材は、バッテリセルの両端角部に配置される弾性体で構成するとともに、端子カバーとバッテリセルとの間に介装される長さ方向位置決め部を備えている構成としてある。
【0025】上記構成によれば、端子カバーをケースの開口部に装着すると、弾性体からなるバッテリ位置決め部材の長さ方向位置決め部により、バッテリセルの長さ方向の位置決めがなされるとともに、バッテリセルとケースとの長さ方向の寸法ばらつきが吸収される。
【0026】請求項7の発明は、請求項5または6の発明の構成において、バッテリ位置決め部材は、外周部の長さ方向適宜位置に、環状の突起が一体化して設けられている構成としてある。
【0027】上記構成によれば、バッテリ位置決め部材は、環状の突起により、バッテリとケースとの直径方向の寸法ばらつきを吸収するとともに、ケース内への挿入が、環状の突起の摺動のみによることから容易になる。
【0028】請求項8の発明は、請求項2または6の発明の構成において、ケース内には、複数のバッテリセルが相互に直列に収容され、この複数のバッテリセル相互間にも、バッテリセルと端子カバーとの間と同様な位置決め構造が設定されている構成としてある。
【0029】上記構成によれば、端子カバーをケースの開口部に装着すると、バッテリ位置決め部材の長さ方向位置決め部により、複数のバッテリセルの長さ方向の位置決めがなされるとともに、第1の弾性体または長さ方向位置決め部により、バッテリセルとケースとの長さ方向の寸法ばらつきが吸収される。
【0030】請求項9の発明は、請求項5ないし7のいずれかの発明の構成において、弾性体からなるバッテリ位置決め部材は、バッテリセルに一体成形される構成としてある。
【0031】上記構成によれば、バッテリセルをケース内に組み付む際に、バッテリ位置決め部材を同時に組み込めるので、組み付け作業性が向上する。
【0032】請求項10の発明は、両端に端子を備えた円柱形状のバッテリセルを、少なくとも一方の端部に開口部を備えた円筒形状のケース内に収容する際に、前記バッテリセルの両端角部に配置した円筒形状のバッテリ位置決め部材により、前記バッテリセルとケース内面との間に、ほぼ均一な環状空間を形成するバッテリ固定方法としてある。
【0033】上記バッテリ固定方法によれば、バッテリセルの冷却が、全周にわたりほぼ均一になされる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、バッテリセルと円筒形状のケース内面との間に、バッテリ位置決め部材によって全周にわたりほぼ均一な隙間が確保されるので、バッテリセルは、円周方向に沿ってほぼ均一な冷却効果を得ることができるとともに、ケース側への電気的リークも回避することができる。
【0035】請求項2の発明によれば、バッテリ位置決め部材の長さ方向位置決め部によりバッテリセルの長さ方向の位置決めができるとともに、長さ方向位置決め部と端子カバーあるいはバッテリセルとの間に設けた第1の弾性体により、バッテリセルとケースとの長さ方向の寸法ばらつきを吸収することができ、端子カバーのケースへの装着時での、バッテリセル端子の接触圧力および端子カバーの固定力を良好に確保することができる。
【0036】請求項3の発明によれば、バッテリ位置決め部材とケース内面との間に第2の弾性体を設けたので、バッテリセルとケースとの直径方向の寸法ばらつきを吸収することができる。
【0037】請求項4の発明によれば、第2の弾性体は、バッテリ位置決め部材の外周部の長さ方向適宜位置に装着されるOリングで構成したので、バッテリ位置決め部材のケース内への挿入作業が、Oリングの摺動のみよることから容易なものとなる。
【0038】請求項5の発明によれば、バッテリ位置決め部材を弾性体で構成したので、バッテリセルとケースとの直径方向の寸法ばらつきを吸収することができる。
【0039】請求項6の発明によれば、バッテリ位置決め部材を弾性体で構成したので、バッテリセルとケースとの直径方向の寸法ばらつきを吸収できるとともに、長さ方向位置決め部により、バッテリセルの長さ方向の位置決めおよび、バッテリセルとケースとの長さ方向の寸法ばらつきの吸収を達成することができる。
【0040】請求項7の発明によれば、弾性体からなるバッテリ位置決め部材は、外周部の長さ方向適宜位置に、環状の突起が一体化して設けられているので、バッテリセルとケースとの直径方向の寸法ばらつきを、環状の突起により容易に吸収できるとともに、ケース内への挿入が、環状の突起の摺動のみによることから容易なものとなる。
【0041】請求項8の発明によれば、複数のバッテリセルの長さ方向の位置決めができるとともに、バッテリセルとケースとの長さ方向の寸法ばらつきを吸収することができる。
【0042】請求項9の発明によれば、弾性体からなるバッテリ位置決め部材は、バッテリセルに一体成形されていることから、バッテリセルおよびバッテリ位置決め部材をケース内に同時に組み込むことができ、組み付け作業性を向上させることができる。
【0043】請求項10の発明によれば、バッテリセルと円筒形状のケース内面との間に、バッテリ位置決め部材によって全周にわたりほぼ均一な隙間が確保されるので、バッテリセルの冷却を、全周にわたりほぼ均一に行うことができ、バッテリ性能の向上に寄与することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0045】図1は、この発明の実施の一形態を示す電気自動車のバッテリ固定構造の分解斜視図であり、図2は、上記したバッテリ固定構造を備えた電気自動車の側面図である。バッテリを構成するバッテリセル39は、円柱形状を呈して両端に端子39aを備えたものが複数使用される。このバッテリセル39を収容するケース41は、アルミニウム製の押し出し材で構成されて車幅方向に2個並列に配置され、車体前方側あるいは車体後方側からの拡大された正面図である図3に示すように、車体前後方向に貫通するバッテリ収容空間43aを有する円筒形状部43が、上下2段にそれぞれ4個ずつ全部で8個形成されている。
【0046】これらの各バッテリ収容空間43aには、バッテリセル39が3個直列に接続された状態で収容される。このため、8個のバッテリ収容空間43aを備えた1個のケース41には、24個のバッテリセル39が収容されることになり、ここではケース41を2個を使用しているので、車両全体では48個のバッテリセル39を使用することになる。
【0047】ケース41は、図3に示すように、上段側および下段側のそれぞれの4個のバッテリ収容空間43aを有する2個のケース単体45から構成され、これら各ケース単体45相互が2カ所の結合部47にて結合固定されている。結合部47は、1個のケース単体45における4個のバッテリ収容空間43aの中央2個の、相手側のケース単体45に対向する位置に設けられている。上記した2個のケース単体45は、上下を逆に配置して使用しているだけで、互いに同一形状である。
【0048】上記2個のケース単体45相互間には、外気を車両前方から導入して同後方に排出する冷却風導入空間49が形成されている。上部側のケース単体45の上部には天板51が、下部側のケース単体45の下部には底板53がそれぞれボルトにより固定され、天板51および底板53とケース単体45との間には、冷却風導入空間55および57がそれぞれ形成されている。
【0049】各ケース単体45の周囲適宜位置には、図1に示されている端子カバー59を、ケース41の車体前後方向両端に固定するためのねじ孔61が形成されている。端子カバー59は、ケース41の車体前後方向両端に、8個のバッテリ収容空間43aを密閉状に閉塞して装着するもので、図4に図1の拡大した斜視図として示すように、この装着状態でケース41側の冷却風導入空間49に整合する冷却風導入孔59aが形成されている。また、端子カバー59には、上記ねじ孔61に整合するボルト挿入孔59bが形成されている。
【0050】端子カバー59は、ケース41に、バッテリセル39が収容されるとともに、端子カバー59が装着された状態での図3の拡大されたC−C断面図に相当する図5に示すように、バッテリ収容空間43aの内周面に近接あるいは密着した状態で入り込む環状の嵌入部59cが形成されている。この嵌入部59cとバッテリセル39との間および、バッテリセル39相互間には、バッテリセル39を位置決めするための円筒形状のバッテリ位置決め部材としてのカラー63および65がそれぞれ介装されている。各カラー63,65とケース41の円筒形状部43の内周面との間には、僅かな隙間が形成されている。
【0051】カラー63は、端子カバー59の嵌入部59cとバッテリセル39との間に位置する長さ方向位置決め部63aと、バッテリセル39の端部周囲に位置する直径方向位置決め部63bとから構成されている。一方カラー65は、バッテリセル39相互間に位置する長さ方向位置決め部65aと、各バッテリセル39の端部周囲に位置する直径方向位置決め部65bとから構成されている。
【0052】図6は、上記カラー65の斜視図で、両端近傍の外周面には、環状溝65cが形成されるとともに、長さ方向位置決め部65aのバッテリセル39に対向する端面にも環状溝65dが形成されている。これら各環状溝65c,65dには、ゴム材料からなるOリング67,69がそれぞれ嵌め込まれている。Oリング69が第1の弾性体を、Oリング67が第2の弾性体をそれぞれ構成している。
【0053】カラー63についても同様に、外周面および、長さ方向位置決め部63aのバッテリセル39に対向する端面にそれぞれ形成した環状溝に、Oリング67,69が嵌め込まれている。
【0054】各カラー63,65は、直径方向位置決め部63b,65bが、バッテリセル39の端部外周とケース41の内周面との間に位置するので、バッテリセル39とケース41の内周面との間に、円周方向に沿ってほぼ均一な環状空間71が形成され、この環状空間71には、絶縁材73が設けられている。
【0055】端子カバー59の嵌入部59cの外周側部分において、端子カバー59とケース41の端面との間には、シール材75が介装されている。すなわち、このシール材75は、それぞれのバッテリ収容空間43aの周囲を囲むように環状に形成された8個のものが、一体化されている。
【0056】さらに、上記端子カバー59の内面には、隣接する(図4では上下に隣接する)バッテリセル39相互を電気的に導通させるための端子部としてのバスバー77が設けられている。図5に示すバスバー77のバッテリセル39に対向する位置には雄端子具79が設けられ、一方バッテリセル39の端子39aには、雄端子部79が挿入される雌端子具81が設けられている。
【0057】バッテリセル39の上記雌端子具81と反対側の端子39aには、雄端子具83が設けられ、この雄端子具83は、他のバッテリセル39の雌端子具81に挿入される。車体後方側(図5中で右側)の他の端子カバー59のバッテリセル39に対向する位置には、バッテリセル39の雌端子具81と同様な雌端子具が設けられ、この雌端子具には、バッテリセル39の雄端子具83が挿入される。
【0058】これにより、3個直列に配置されたバッテリセル39は、両端の端子カバー59のバスバー77相互間で電気的に接続されることになるとともに、バスバー77によって上下あるいは左右に隣接するバッテリセル39相互が導通接続された状態となり、このようなバスバー77および雄雌各端子具により、1個のケース41内に設けられた24個のバッテリセル39相互が電気的に直列に接続されるようになっている。直列接続された両最端部のバッテリセル39の端子39aからは、図示していないが、リード線などによって外部に引き出される。
【0059】並列配置された2個のケース41それぞれの車体後方側の端部には、排気ダクト85が装着される。排気ダクト85は、車体前方側に開口部が形成され、この開口部に、天板51および底板53を装着した状態のケース41の端部が挿入された状態で、天板51および底板53を固定するためのボルトにより、天板51および底板53と共締めによりケース41に固定される。
【0060】排気ダクト85の後面の開口部が形成された部位には排気用ファン87が装着される。排気用ファン87は、車両停止時に作動して外気を強制的に冷却風導入空間49,55,57に導入する一方、車両走行時に停止して、冷却風導入空間49,55,57に走行風が導入されるものとするが、走行時であっても必要とあれば作動するような構成としてもよい。
【0061】上記した天板51、底板53、端子カバー59、排気ダクト85および排気用ファン87が装着されたケース41は、図1に示すように、2本の支持ブラケット89を用い、図2に示すように、車体91のフロア下面91aにボルトにより固定装着される。
【0062】上記したバッテリ固定構造によれば、バッテリセル39は、カラー63,65の直径方向位置決め部63b,65bにより、直径方向の位置決めがなされるので、バッテリセル39とケース41の内面との間には、円周方向に沿ってほぼ均一な環状隙間71が形成される。
【0063】この結果、バッテリセル39から発生した熱は、均一な環状隙間71内に設けられた絶縁材73を介してケース41の外部に放出され、バッテリセル39は円周方向に沿ってほぼ均一に冷却されてバッテリ性能が向上するものとなる。また、環状隙間71が円周方向に沿ってほぼ均一となっているので、絶縁材73の円周方向の一部が、バッテリセル39とケース41との間で強く密着することもなく、このためバッテリセル39とケース41との間の電気的なリーク発生が回避され、信頼性が向上する。
【0064】カラー63,65とケース41の内周面との間には、Oリング67が設けられているので、バッテリセル39とケース41との直径方向の寸法ばらつきを吸収することができる。
【0065】さらに、上記カラー63,65は、長さ方向位置決め部63a,65aを備えているので、バッテリセル39の長さ方向の位置決めができ、しかもこの長さ方向位置決め部63a,65aとバッテリセル39との間には、Oリング69が介装されているので、上記長さ方向の各部材の寸法ばらつきを吸収できる。このため、バスバー59とバッテリセル39との間および、バッテリセル39相互間の端子接続状態が良好に確保されると同時に、端子カバー59のケース41へのシール材75を介しての固定状態も良好に確保されてケース41内の水密構造も良好なものとなる。
【0066】また、カラー63,65は、Oリング67を環状溝65cに嵌め込まんだ状態でケース41内に挿入することで、この挿入時のケース41に対する摺動はOリング67のみによってなされるので、挿入作業が容易となる。さらに、Oリング67,69を設けることで、例えば絶縁材73が液状のものを封入する際のシール材として機能する。
【0067】なお、上記実施の形態において、カラー63,65をゴム材料などの弾性体で構成するとともに、Oリング67,69を構成する部位をカラー63,65に一体化させてもよい。また、カラー63,65をゴム材料とした場合、カラー63,65自身が弾性体となることから、Oリング67,69を構成する部位を廃止し、外周面をケース41の内周面に密着させるようにしても、直径方向および長さ方向の寸法ばらつきを吸収することが可能である。
【0068】図7および、図7のD−D断面図である図8は、バッテリセル39に、ゴム材料からなるカラー93を一体成形したものである。カラー93の外周面には、前記Oリング67に相当する環状の突起93aが形成され、この突起93aにより直径方向の寸法ばらつきが効率よく吸収されるとともに、長さ方向の寸法ばらつきもカラー93自身の弾性変形によって吸収される。
【0069】なお、上記突起93aはなくてもよく、この場合には、カラー93の外周面が、ケース41の内周面に密着する構成とし、カラー93自身の弾性変形によって直径方向の寸法ばらつきを吸収する。
【0070】カラー93をバッテリセル39に一体成形することで、ケース41内へバッテリセル39を挿入する際にカラー93も同時に挿入できるので、組み付け作業性が向上する。




 

 


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