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発明の名称 ウインドウモールクリップ配設構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−52761(P2000−52761A)
公開日 平成12年2月22日(2000.2.22)
出願番号 特願平10−222781
出願日 平成10年8月6日(1998.8.6)
代理人 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
【テーマコード(参考)】
3J001
【Fターム(参考)】
3J001 AA07 BA01 BB02 DC03 EA00 
発明者 稲田 義則
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】ウインドウパネルが装着される車体パネル開口の縁部から、略垂下延設された縦壁部と、該車体パネル開口の縁部よりも一段低い位置で該縦壁部下端から開口中心方向へ延設されて、前記ウインドウパネル周縁部を固着する底面部とを形成すると共に、前記縦壁部にモールを支持するクリップ本体を設けるウインドウモールクリップ配設構造において、前記クリップ本体には、前記縦壁部に枢着される枢着部と、該枢着部の位置ズレに伴う該クリップ本体の回動で、一当接点を前記底面部に当接させる曲面当接部と、該曲面当接部の一当接点が当接した箇所から前記底面部に対して垂直方向に略同一距離で前記モールを係止する係止部とが一体に形成されていることを特徴とするウインドウモールクリップ配設構造。
【請求項2】前記係止部は、前記曲面当接部に対して同心円状に形成される曲面係止部であることを特徴とする請求項1記載のウインドウモールクリップ配設構造。
【請求項3】ウインドウパネルが装着される車体パネル開口の縁部から、略垂下延設された縦壁部に、モールを支持するクリップ本体を設けて、該縁部の縦壁部下端から開口中心方向へ延設された底面部に前記ウインドウパネル周縁部を固着すると共にウインドウパネル周縁部と、前記縁部とを前記モールで被覆するウインドウモールクリップ配設構造であって、前記クリップ本体には、前記縦壁部から開口中心方向に向けて略垂直に突設される枢着軸を挿通することにより、回動自在に軸支される軸受け部と、一当接点を前記底面部に当接させる略円弧状の曲面当接部と、該縦壁部に沿う上下方向の前記枢着軸の位置ズレで、該クリップ本体を該枢着軸を回動中心として回動させた際、常に該一当接点が当接した箇所から前記底面部に対して垂直方向で略同一距離となるように、前記モールを係止する係止点を、前記曲面当接部に対して同心円状に有する曲面係止部とが、一体に形成されていることを特徴とするウインドウモールクリップ配設構造。
【請求項4】前記一当接点を前記底面部に押圧する付勢手段が、一体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載のウインドウモールクリップ配設構造。
【請求項5】前記付勢手段は、前記クリップ本体の前記曲面当接部に対して、前記枢着部を挟んで反対側に一体に設けられて、前記底面部に弾性当接するリップ部であることを特徴とする請求項4記載のウインドウモールクリップ配設構造。
【請求項6】前記付勢手段は、前記ウインドパネル周縁部に係止すると共に、前記一当接点を挟んで前記枢着部の反対側に設けられる係止片であることを特徴とする請求項4記載のウインドウモールクリップ配設構造。
【請求項7】前記クリップ本体の前記底面部近傍側面には、前記ウインドウパネル延設方向に沿って突設されて、前記ウインドウパネル周縁部と、前記底面部との間の接着に用いられる接着剤内に位置する突起部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項記載のウインドウモールクリップ配設構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のウインドウパネル等の周縁に設けられるウインドウモールクリップ配設構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両等では、図14乃至図18に示すように、フロントウインドウパネル或いはサイドウインドウパネル等の填め殺しタイプのウインドウパネル1の周縁に、車体パネル3のウインドウパネル開口3dの縁部3bが設けられて、装飾用のモール2が装着されているものが知られている。
【0003】この縁部3bからは、略垂下されて縦壁部3aが設けられていると共に、この縦壁部3aからは、更に、開口中心方向へ向けて、底面部3cが縁部3bに略平行に所定長さ延設されて内周端縁を構成することにより、車幅方向断面略クランク形状に形成されている。そして、このフロントウインドウパネル1の周縁部1bと、前記縁部3bとの間に形成される間隙を覆うように、前記長尺状のモール2が装着されている。
【0004】このモール2には、前,後縁部に沿って、略全長に渡り、各々係止用の爪部2a,2bが、内向方向へ端縁を折曲形成して設けられると共に、枢着軸としてのTスタッド4を介して装着される下側クリップ部材5,及び上側クリップ部材6によって、下方から支持されている。また、前記爪部2aには、前記ウインドウパネル1表面に当接して、このウインドウパネル1との間をシールするシールリップ部2cが一体に形成されている。
【0005】これらの下側クリップ部材5及び,上側クリップ部材6は、ウインドウパネル1の端面1aと、この端面1aから所定距離離間されて位置する車体パネル3の縦壁部3aとの間に、Tスタッド4を介して装着されるように、上,下2分割構造を呈して形成されている。
【0006】このうち、下側クリップ部材5は、略方形状に形成される係止板部5aを有している。この係止板部5aは、前記縦壁部3aの上下方向略中央から、開口中心方向へ向けて軸方向を沿わせて突設される前記Tスタッド4の鍔状頭部4aを、大径に形成された挿通開口部5bに挿通すると共に、この挿通開口部5bから縁部3bに沿って延設されて鍵穴形状を呈する幅狭の長孔部5c内に、前記鍔状頭部4aよりも小径に形成される軸部4bをスライド移動させることにより、この縦壁部3a延設方向に、長手方向を沿わせて係止されている。
【0007】この下側クリップ部材5には、一対の取付片部5d,5dが、略J字状を呈して左,右端縁部近傍に形成されると共に、これらの取付片部5d,5dの内側対向面には、複数の係合歯部5e…が各々形成されている。
【0008】また、前記上側クリップ部材6には、前記モール2の爪部2a,2bを係止する係止爪6b,6cが、クリップ本体6aの前,後端縁に形成されると共に、このクリップ本体6a下部からは、前記取付片部5d,5dと、前記係止板部5aとの間に各々挿入される一対の脚部6d,6dが、一体に突設形成されている。
【0009】この脚部6dの前記取付片部5d,5d側対向面には、複数の係合歯部6e…が形成されている。
【0010】次に、この従来例の作用について説明する。この従来例では、前記縦壁部3aから更に、開口中心部方向へ延設される底面部3cに、接着剤7aを介して、前記ウインドウパネル1の周縁部1bが、固着される。
【0011】また、前記ウインドウパネル1の端面1aと前記縦壁部3aとの間に、前記クリップ部材5が、まず、介装されて、前記挿通開口部5bに、前記Tスタッド4の頭部4aを挿通して、前記長孔5c方向へスライド移動させることにより、この下側クリップ部材5が、縦壁部3aに係止される。
【0012】次に、この下側クリップ部材5の前記取付片部5d,5dと、前記係止板部5aとの間に、一対の脚部6d,6dが、各々挿入されて、前記係止爪部6b,6cに爪部2a,2bを係止されたモール2を、前記端面1aと前記縦壁部3aとの間の間隙を上方から覆うように装着される。
【0013】この際、モール2の上から押圧力を与えることにより、前記係合歯部5e,5eに、係合歯部6e,6eが噛み合う長さが調整されながら挿入されて、車体パネル3の縁部3b表面と、モール2の表面との高さを揃えることにより平滑性を向上させる様に構成されている。
【0014】なお、他のこの種のモールクリップ配設構造としては、実開平6−6717号公報に記載されているようなフロントウインドウパネル或いはサイドウインドウパネル等の填め殺しタイプのウインドウパネル以外の例えば、開閉式のバックドアの開口部に用いられるものも知られている。
【0015】このようなものでは、開口中心方向から水平方向に軸方向を沿わせて、取り付けネジを螺合させて、モール下方へ一体に延設される取付片を、このモールクリップに固着する様に構成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のウインドウモールクリップ配設構造では、下側クリップ部材5,及び上側クリップ部材6が上,下に2分割された構成となっているので、部品点数が増えて、製造コストの増大を抑制できないといった問題があった。
【0017】また、このような従来のウインドウモールクリップ配設構造では、前記縦壁部3aに設けられるTスタッド4固着位置が、この縦壁部3aの上下方向に沿ってバラ付くことがある。
【0018】例えば、図17に示すように、車体パネル3の縁部3bからの浮き上がり量dが増大すると、リップ部2cが、ウインドウパネル1周縁部1b表面から離れてしまう虞があった。
【0019】このため、予め、前記下側クリップ部材5下縁を前記底面部3cに当接させる位置まで下げて、前記係合歯部5e,5eに、係合歯部6e,6eが噛み合う長さを調整する方法がある。
【0020】しかしながら、このような予め下側クリップ部材5固着位置を下げて固定する方法では、モール2の上から与えられる押圧力によっては、図18に示すように、車体パネル3の縁部3b表面よりも、モール2の表面が、高さe沈んでしまう虞があり、適正高さ位置に停止させることが困難で、作業性が良好であるとは言い難いといった問題があった。
【0021】また、洗車時等に、モール2に上方から押圧力が作用すると、上側クリップ部材6が下がって、やはり、車体パネル3の縁部3b表面と、モール2の表面との平滑性が損なわれる虞もあった。
【0022】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、部品点数の増大を抑制して、しかも、作業性を良好なものとすることにより、製造コストの増大を抑制しつつ、平滑性を向上させて外観品質を向上させることが出来るウインドウモールクリップ配設構造を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、ウインドウパネルが装着される車体パネル開口の縁部から、略垂下延設された縦壁部と、該車体パネル開口の縁部よりも一段低い位置で該縦壁部下端から開口中心方向へ延設されて、前記ウインドウパネル周縁部を固着する底面部とを形成すると共に、前記縦壁部にモールを支持するクリップ本体を設けるウインドウモールクリップ配設構造において、前記クリップ本体には、前記縦壁部に枢着される枢着部と、該枢着部の位置ズレに伴う該クリップ本体の回動で、一当接点を前記底面部に当接させる曲面当接部と、該曲面当接部の一当接点が当接した箇所から前記底面部に対して垂直方向に略同一距離で前記モールを係止する係止部とが一体に形成されているウインドウモールクリップ配設構造を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項1記載のものでは、前記曲面当接部が、該枢着部の位置ズレに伴う該クリップ本体の回動で、一当接点を前記底面部に当接させると、前記係止部では、該曲面当接部の一当接点が当接された箇所から前記底面部に対して垂直方向に略同一距離で前記モールを係止する。
【0025】このため、該モールの表面と、前記車体パネル開口の縁部表面との高さ関係は、該クリップ本体の回動量によっても変化せず、常に一定距離に保たれて、平滑性を維持できる。
【0026】また、前記クリップ本体には、前記枢着部と、前記曲面当接部と、前記係止部とが一体に形成されているので、部品点数を増大させることなく、簡略な組付け工程で製造コストの上昇を抑制できる。
【0027】従って、取り付け作業性が良好であると共に、外観品質も良好なものとすることが出来る。
【0028】そして、請求項2に記載されたものでは、前記係止部は、前記曲面当接部に対して同心円状に形成される曲面係止部である請求項1記載のウインドウモールクリップ配設構造を特徴としている。
【0029】このように構成された請求項2記載のものでは、同心円状に形成された曲面係止部が、前記曲面当接部から垂直方向に略同一距離で、係止点を前記モールに係止させる。
【0030】このため、該モールの表面と、前記車体パネル開口の縁部表面との高さ関係は、該クリップ本体の回動量によっても変化せず、常に一定距離に保たれて、平滑性を維持できる。
【0031】また、請求項3に記載されたものでは、ウインドウパネルが装着される車体パネル開口の縁部から、略垂下延設された縦壁部に、モールを支持するクリップ本体を設けて、該縁部の縦壁部下端から開口中心方向へ延設された底面部に前記ウインドウパネル周縁部を固着すると共にウインドウパネル周縁部と、前記縁部とを前記モールで被覆するウインドウモールクリップ配設構造であって、前記クリップ本体には、前記縦壁部から開口中心方向に向けて略垂直に突設される枢着軸を挿通することにより、回動自在に軸支される軸受け部と、一当接点を前記底面部に当接させる略円弧状の曲面当接部と、該縦壁部に沿う上下方向の前記枢着軸の位置ズレで、該クリップ本体を該枢着軸を回動中心として回動させた際、常に該一当接点が当接した箇所から前記底面部に対して垂直方向で略同一距離となるように、前記モールを係止する係止点を、前記曲面当接部に対して同心円状に有する曲面係止部とが、一体に形成されているウインドウモールクリップ配設構造を特徴としている。
【0032】このように構成された請求項3記載のものでは、該縦壁部に沿う上下方向の該枢着軸の位置ズレで、該クリップ本体が回動した際、前記曲面係止部が、同心円状の曲面係止部の係止点を常に、該一当接点から、前記上下方向に略同一距離に保持する。
【0033】このため、前記クリップ本体を前記縦壁部に枢着軸を介して装着する際に、枢着軸の位置ズレに関わらず、単体のクリップ本体を前記縦壁部と、ウインドウパネル周縁部との間の間隙に介装するのみで、前記モールを所望の位置に支持するクリップ本体が車体パネルに設けられる。
【0034】また、請求項4に記載されたものでは、前記一当接点を前記底面部に押圧する付勢手段が、一体に設けられている請求項1乃至3の何れか一項記載のウインドウモールクリップ配設構造を特徴としている。
【0035】このように構成された請求項4記載のものでは、前記付勢手段によって、前記一当接点が前記底面部に押圧される。このため、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞が無くなり、該モールの表面と前記車体パネルの表面との間の平滑性等が損なわれることなく、外観品質を向上させることが出来る。
【0036】そして、請求項5に記載されたものでは、前記付勢手段は、前記クリップ本体の前記曲面当接部に対して、前記枢着部を挟んで反対側に一体に設けられて、前記底面部に弾性当接するリップ部である請求項4記載のウインドウモールクリップ配設構造を特徴としている。
【0037】このように構成された請求項5記載のものでは、前記リップ部が、前記底面部に弾性当接する。このリップ部は、クリップ本体の前記曲面当接部に対して、前記枢着部を挟んで反対側に一体に設けられているので、常に、前記曲面当接部を底面部方向へ付勢して、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0038】また、請求項6に記載されたものでは、前記付勢手段は、前記ウインドパネル周縁部に係止すると共に、前記一当接点を挟んで前記枢着部の反対側に設けられる係止片である請求項4記載のウインドウモールクリップ配設構造を特徴としている。
【0039】このように構成された請求項6に記載されたものでは、前記係止片が前記ウインドパネル周縁部に係止される。該係止片は、前記一当接点を挟んで前記枢着部の反対側に設けられているので、両側から該一当接点を前記底面部に押圧する。このため、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0040】そして、請求項7に記載されたものでは、前記クリップ本体の前記底面部近傍側面には、前記ウインドウパネル延設方向に沿って突設されて、前記ウインドウパネル周縁部と、前記底面部との間の接着に用いられる接着剤内に位置する突起部が一体に形成されている請求項1乃至6の何れか一項記載のウインドウモールクリップ配設構造を特徴としている。
【0041】このように構成された請求項7記載のものでは、前記突起部が前記クリップ本体の前記底面部近傍側面には、前記ウインドウパネル延設方向に沿って一体に突設されて、前記ウインドウパネル周縁部と、前記底面部との間の接着に用いられる接着剤内に位置する。
【0042】このため、接着剤硬化時に突起部が固定されることにより、前記クリップ本体も、前記底面部に固定されて、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0043】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0044】図1乃至図8は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0045】まず、構成を説明すると、この実施の形態1のものでは、フロントウインドウパネル1の周縁に、車体パネル3のウインドウパネル開口3dの縁部3bが、設けられている。
【0046】この縁部3bからは、略垂下されて縦壁部3aが設けられていると共に、この縦壁部3aからは、更に、前記縁部3bよりも一段低い位置で、開口中心方向へ向けて縁部3bに略平行に底面部3cが所定長さ延設されて、断面略クランク形状を呈している。
【0047】この底面部3cには、前記ウインドウパネル1の周縁部1bが、所定高さに保持されるように、弾性を有するウレタンゴム製のシール材7bを介在させて、流動性を有する液状の接着剤7aを硬化させることによって固着されている。
【0048】そして、このフロントウインドウパネル1の周縁部1bと、前記縁部3bとの間に形成される間隙を覆うように装飾用のモール2が装着されている。
【0049】このモール2は前記縁部3bに沿う長尺状を呈し、前,後両縁部に、各々係止用の爪部2a,2bが、内向方向へ端縁を折曲形成して設けられると共に、枢着軸としてのTスタッド4を介して装着されるクリップ部材8によって、下方から支持されている。また、前記爪部2aには、前記ウインドウパネル1周縁部1b表面に当接して、このウインドウパネル1との間をシールするシールリップ部2cが一体に形成されている。
【0050】このクリップ部材8には、クリップ本体9から縁部3b延設方向に沿って側方へ向けて所定長さ突設される枢着部としての縦壁取付片部10が設けられている。
【0051】この縦壁取付片部10には、前記縦壁部3aの上下方向略中央から、開口中心方向へ向けて軸方向を沿わせて略水平に突設される前記Tスタッド4の鍔状頭部4aを、鍵穴形状に形成された挿通開口部11に挿通すると共に、この挿通開口部11から縁部3bに沿って延設される軸受けとしての長孔部12内に、このTスタッド4の軸部4bをスライド移動させることにより、この縦壁部3a延設方向に、長手方向を沿わせると共に、前記軸部4bを回動中心として枢着されている。
【0052】そして、この縦壁取付片部10の先端下側には、付勢手段としてのリップ部15が、弾性変形可能に突設されて、前記底面部3cに弾性当接するように構成されている。このリップ部15は、前記軸部4bを挟んで、クリップ本体9の反対側に一体に形成されて、後述する一当接点13aを前記底面部3cに押圧するように、前記Tスタッド4の軸部4bを回動中心として図6中左回り方向へ向けて付勢している。
【0053】また、前記クリップ部材8のクリップ本体9の下部には、Tスタッド4の軸部4bの前記縦壁部3a上下方向に沿う位置ズレに伴うクリップ本体9の回動で、何れか一当接点13aを前記底面部3cに当接させる曲面当接部13が設けられている。この曲面当接部13は、図5に示すように、回転中心Oから等距離L1に位置する前記複数の当接点13a…を連続させて、円弧形状を呈するように形成されている。
【0054】また、このクリップ本体9の上部には、前記一当接点13aから、常に垂直方向に略同一距離で前記装飾用のモール2の爪部2a,2bを係止する略皿状の係止鍔部14が形成されている。
【0055】この係止鍔部14の前,後縁部には、曲面係止部としての前側係止突起片14b及び後側係止突起部14cが、一対設けられている。この前側係止突起片14b及び後側係止突起部14cには、回転中心Oから等距離L2に位置する複数の係止点14a…が略円弧形状に連続させて設けられることにより、前記曲面当接部13に対して同心円上の何れか一係止点14aで前記モール2の前,後側爪部2a,2bが係止されるように構成されている。
【0056】そして、この実施の形態1では、このクリップ本体9の下部開口側の側面で、底面部3c近傍には、前記ウインドウパネル1延設方向に沿って開口中心方向へ向けて一体に突設される突起部16が一体に形成されている。この突起部16は、図3に示すように前記ウインドウパネル周縁部1bと、前記底面部3cとの間の接着に用いられる前記接着剤7a硬化時にこの接着剤7a内に位置するように構成されている。
【0057】次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0058】この実施の形態1のウインドウモールクリップ配設構造では、前記クリップ本体9の縦壁取付片部10に一体に設けられている前記リップ部15が、前記底面部3cに弾性当接される。
【0059】このリップ部15は、クリップ本体9の前記曲面当接部13に対して、前記Tスタッド4を挟んで反対側に一体に設けられているので、常に、図6中、Tスタッド4を回動中心として左回り方向へ付勢することにより、前記曲面当接部13を底面部3c方向へ付勢して、前記装飾用のモール2が、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0060】このように、前記一当接点13aが前記底面部3cに押圧されると、前記一当接点13aから垂直上方に位置する係止点14aは、同心円上に形成されているので、常に、同一距離に位置する。
【0061】このため、例えば、図6に示すように、前記クリップ本体9が、直立している状態での底面部3cから前記一係止点14aまでの高さH1と、図7或いは、図8に示すように、前記Tスタッド4の縦壁部3aに沿う上下方向の位置ズレで、前記クリップ本体9が左,右に傾いた状態での前記底面部3cの一当接点13aから前記一係止点14aまでの高さH2,H3とは、同一となる。
【0062】従って、この係止点14aで、底面部3c表面を基準に取り付けられる前記モール2が、所定の位置から浮き上がったり、或いは、所定の位置から沈み込んだりする虞が無くなり、モール2の表面と前記車体パネル3の表面との間の平滑性が損なわれることなく、外観品質を向上させることが出来る。
【0063】このように、軸受け部としての長孔部12が、係止鍔部14と一体に形成されているのにも関わらず、前記底面部3cの一当接点13aが、反対側に形成されたリップ部15の弾性変形反力によって前記底面部3cに付勢されて押圧されると共に、この一当接点13aから前記一係止点14aまでの高さが、底面部3c垂直方向に沿って一定に保たれるので、このクリップ部材8を、従来のように上,下クリップ部材5,6として2分割に形成する必要がない。
【0064】このため、前記クリップ本体8を装着する際には、前記Tスタッド4の位置ズレに関わらず、単体のクリップ本体8が、前記縦壁部3aと、ウインドウパネル周縁部1bとの間の間隙に介装されると共に、前記縦壁部3aに突設されたTスタッド4の頭部4aを前記挿通開口部11に挿通して、前記長孔部12方向へスライド移動させて、軸部4bを介して縦壁部3aに係止させるのみで、前記モール2を所望の位置に支持するクリップ本体8が、車体パネル3に設けられる。
【0065】従って、簡略な組付け工程によって一定の高さ位置にモール2を支持出来、取付性も良好で、部品点数を増大させることなく製造コストの上昇を抑制できる。
【0066】更に、この実施の形態1では、前記突起部16が前記クリップ本体9の底面部近傍側面に、前記ウインドウパネル1延設方向に沿って開口中心方向へ向けて一体に突設されている。
【0067】この突起部16は、図3に示すように前記ウインドウパネル周縁部1bと、前記底面部3cとの間の接着に用いられる前記接着剤7aが、流動可能な液体の状態で、周囲に流入する。そして、この接着剤7aが、硬化した時にこの接着剤7a内に位置して、固定されることにより、前記クリップ本体9は、前記底面部3cに固定されて、更に前記モール2が、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0068】
【実施の形態2】図9乃至図12は、この発明の実施の形態2のウインドウモールクリップ配設構造を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0069】この実施の形態2のウインドウモールクリップ配設構造では、クリップ部材18のクリップ本体19に、前記一当接点13aを有する曲面当接部13を挟んで、枢着部としての前記縦壁取付片部10の反対側に係止片20が、一体に設けられている。
【0070】この係止片20は、略アーム状を呈して、前記底面部3cから垂直な方向に沿って所定の弾性を有して、変形可能に形成されると共に、先端部21に前記ウインドパネル周縁部1bに係止する段状係止部22が設けられている。
【0071】そして、図11に示すように上面視で、縁部3aに沿う方向から、開口中央部方向へ湾曲形成されることにより、この段状係止部22を前記ウインドパネル周縁部1bの下側に潜りこませるように構成されている。
【0072】このように構成された実施の形態2のウインドウモールクリップ配設構造では、前記係止片20の先端21に形成された段状係止部22が、前記ウインドパネル周縁部1bの下側に潜りこませられて、このウインドウパネル周縁部1bに係止される。
【0073】この係止片20は、前記一当接点13aを挟んで前記縦壁取付片部10の反対側に設けられているので、両側からこの一当接点13aが、車体パネル3の底面部3cに押圧される。
【0074】このため、このクリップ部材18に係止される前記モール2が、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0075】他の構成、及び作用については、前記実施の形態1と略同様であるので、説明を省略する。
【0076】
【変形例】図13は、この発明の実施の形態の変形例のウインドウモールクリップ配設構造を示すものである。なお、前記実施の形態1,2と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0077】この変形例のウインドウモールクリップ配設構造では、クリップ部材のクリップ本体から延設される枢着部としての縦壁取付片部30に、前記Tスタッド4を回動自在に枢着する環状の軸受け部31が形成されている。
【0078】この軸受け部31には、前記Tスタッド4の軸部4bを、弾性拡開により挿通可能な幅を有する切欠部32が形成されている。
【0079】このように構成された変形例のウインドウモールクリップ配設構造では、前記実施の形態1,2の作用に加えて更に、単体のクリップ本体が、前記縦壁部3aと、ウインドウパネル周縁部1bとの間の間隙に介装される際、前記縦壁部3aに突設されたTスタッド4の軸部4bを、弾性拡開された前記切欠部32に挿通して、前記軸受け部31方向へスライド移動させる。
【0080】前記軸部4bが、軸受け部31内に挿入されると、前記切欠部32の拡開は、元の状態に戻り、このクリップ本体が、このTスタッド4を回動中心として縦壁部3aに係止される。
【0081】他の構成、及び作用については、前記実施の形態1,2と略同様であるので、説明を省略する。
【0082】以上、この発明の実施の形態1,2を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1,2に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0083】例えば、前記実施の形態1では、クリップ本体9の係止鍔部14に、前,後側係止突起片14b,14bを形成して、モール2の爪部2a,2bを係止させることにより、下方から支持するように構成されているが、特にこれに限らず、例えば、係止鍔部14の上面に、前記モール下側面に、一点にて当接する支持曲面部を形成したり或いは、係止鍔部14の上面と、前記モール下側面との間に、弾性部材を介在させて、上方へ向けて前記モール2を下方から支持するように構成してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、前記曲面当接部が、該枢着部の位置ズレに伴う該クリップ本体の回動で、一当接点を前記底面部に当接させると、前記係止部では、該曲面当接部の一当接点が当接された箇所から前記底面部に対して垂直方向に略同一距離で前記モールを係止する。
【0085】このため、該モールの表面と、前記車体パネル開口の縁部表面との高さ関係は、該クリップ本体の回動量によっても変化せず、常に一定距離に保たれて、平滑性を維持できる。
【0086】また、前記クリップ本体には、前記枢着部と、前記曲面当接部と、前記係止部とが一体に形成されているので、部品点数を増大させることなく、簡略な組付け工程で製造コストの上昇を抑制できる。
【0087】従って、取り付け作業性が良好であると共に、外観品質も良好なものとすることが出来る。
【0088】そして、請求項2に記載されたものでは、同心円状に形成された曲面係止部が、前記曲面当接部から垂直方向に略同一距離で、係止点を前記モールに係止させる。
【0089】このため、該モールの表面と、前記車体パネル開口の縁部表面との高さ関係は、該クリップ本体の回動量によっても変化せず、常に一定距離に保たれて、平滑性を維持できる。
【0090】また、請求項3に記載されたものでは、該縦壁部に沿う上下方向の該枢着軸の位置ズレで、該クリップ本体が回動した際、前記曲面係止部が、同心円状の曲面係止部の係止点を常に、該一当接点から、前記上下方向に略同一距離に保持する。
【0091】このため、前記クリップ本体を前記縦壁部に枢着軸を介して装着する際に、枢着軸の位置ズレに関わらず、単体のクリップ本体を前記縦壁部と、ウインドウパネル周縁部との間の間隙に介装するのみで、前記モールを所望の位置に支持するクリップ本体が車体パネルに設けられる。
【0092】また、請求項4に記載されたものでは、前記付勢手段によって、前記一当接点が前記底面部に押圧される。このため、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞が無くなり、該モールの表面と前記車体パネルの表面との間の平滑性等が損なわれることなく、外観品質を向上させることが出来る。
【0093】そして、請求項5に記載されたものでは、前記リップ部が、前記底面部に弾性当接する。このリップ部は、クリップ本体の前記曲面当接部に対して、前記枢着部を挟んで反対側に一体に設けられているので、常に、前記曲面当接部を底面部方向へ付勢して、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0094】また、請求項6に記載されたものでは、前記係止片が前記ウインドパネル周縁部に係止されると、該係止片は、前記一当接点を挟んで前記枢着部の反対側に設けられているので、両側から該一当接点を前記底面部に押圧する。このため、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る。
【0095】そして、請求項7に記載されたものでは、前記突起部が前記クリップ本体の前記底面部近傍側面には、前記ウインドウパネル延設方向に沿って一体に突設されて、前記ウインドウパネル周縁部と、前記底面部との間の接着に用いられる接着剤内に位置する。
【0096】このため、接着剤硬化時に突起部が固定されることにより、前記クリップ本体も、前記底面部に固定されて、前記モールが、所定の位置から浮き上がる虞を減少させることが出来る、という実用上有益な効果を発揮し得る。




 

 


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