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発明の名称 ステアリングコラムシャフトの支持構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−1172(P2000−1172A)
公開日 平成12年1月7日(2000.1.7)
出願番号 特願平10−168902
出願日 平成10年6月16日(1998.6.16)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
【テーマコード(参考)】
3D030
【Fターム(参考)】
3D030 DC14 DC16 DC17 
発明者 川町 兼弘 / 古庄 宏次
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 車体に取付けられると共にステアリングコラムシャフトを固定するステアリングメンバーと、このステアリングメンバー及び前記ステアリングコラムシャフトの少なくともいずれか一方に固定されたコラムシャフト側ブラケットと、車体側に固定された車体側ブラケットと、この車体側ブラケットと前記コラムシャフト側ブラケットの双方にそれぞれ取付けられ、双方のブラケット間を連結する変形可能な連結ブラケットと、この連結ブラケット及び前記車体側ブラケットの取付位置と前記連結ブラケット及び前記コラムシャフト側ブラケットの取付位置との相対的位置関係の位置ずれを調整できる調整手段と、前記連結ブラケットを前記車体側ブラケットと前記コラムシャフト側ブラケットのいずれか一方に仮止めできる仮止め手段とを備えたことを特徴とするステアリングコラムシャフトの支持構造。
【請求項2】 請求項1記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段による仮止め状態では、車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットとの双方の取付位置間を結ぶ方向と略同一方向で、且つ、車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットの少なくとも一方の取付面に沿っての前記連結ブラケットの移動のみを許容する移動方向規制手段を備えたことを特徴とするステアリングコラムシャフトの支持構造。
【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記連結ブラケットは、前記車体側ブラケットへの取付面と前記コラムシャフト側ブラケットへの取付面とを有し、この双方の取付面間には折曲箇所が設けられ、双方の取付面同士を角度を持って設定したことを特徴とするステアリングコラムシャフトの支持構造。
【請求項4】 請求項1〜3記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記調整手段は、ボルトとこのボルトが挿入される長孔にて構成したことを特徴とするステアリングコラムシャフトの支持構造。
【請求項5】 請求項4記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段は、前記調整手段のボルトと長孔にさらにボルトが螺入されるナットを加えて構成したことを特徴とするステアリングコラムシャフトの支持構造。
【請求項6】 請求項1〜4記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段は、取付けられる双方のブラケット間に挿入されたシェアピンにて構成したことを特徴とするステアリングコラムシャフトの支持構造。
【請求項7】 請求項1〜4記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段は、取付けられる双方のブラケット間を接着する接着剤にて構成したことを特徴とするステアリングコラムシャフトの支持構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の前部に配置されるステアリングコラムシャフトを固定するステアリングコラムシャフトの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の環境問題を考えるに、自動車業界においてもあらゆる部門で環境に優しい自動車構造が求められており、自動車の部品をユニット化して構成することもこのような要請に応える有効な手段の1つである。例えば、自動車を廃車にした場合、部品をユニット化してあれば解体しやすく、又、これらを解体してその中の未だ使用できる部品を中古品として使用するときにはユニット化されている方がリサイクル上便利なときもある。そして、ステアリングコラムシャフトの支持構造部分をユニット化した従来の構成として、例えば特開平5−201364号公報に開示されたものがある。
【0003】このステアリングコラムシャフトの支持構造は、図7に示すように、ステアリングメンバー1が車幅方向に配置され、このステアリングメンバー1の両端側は車体(図示せず)に固定されている。このステアリングメンバ−1にはインストルメントパネル2と共にステアリングコラムシャフト3が取付けられている。ステアリングコラムシャフト3は車体前後方向で、且つ、その前方側を下方に傾斜させた状態で配置され、ステアリングコラムシャフト3の後方ブラケット3aとステアリングメンバー1の取付ブラケット1aとがボルト4によって締結されることによってステアリングメンバー1に取付けられている。
【0004】また、車体のダッシュパネル5には取付ブラケット6が固定され、この取付ブラケット6とステアリングコラムシャフト3の前方ブラケット3bとがボルト(図示せず)によって締結されている。尚、7はステアリングコラムシャフト3をステアリングメンバー1に仮支持するための仮支持治具である。
【0005】このようなステアリングコラムシャフト1の支持構造を組付けるには、ステアリングメンバー1にインストルメントパネル2を固定すると共にステアリングメンバー1に仮支持治具7を取付け、且つ、ボルト4を緩く締結することによってステアリングコラムシャフト3を仮固定する。このようにして構成したユニット体を、図7にて矢印で示すように、車体の所定の位置に挿入し、ステアリングメンバー1やインストルメントパネル2を車体に固定すると共にステアリングコラムシャフト3の前方ブラケット3bと取付ブラケット6とをボルト(図示せず)によって締結する。その後、緩く締結されたボルト4を強く締結し直せば完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来のステアリングコラムシャフト1の支持構造では、ステアリングコラムシャフト3とインストルメントパネル2とステアリングメンバー1をサブアッセンブリーしたユニット体を車体に組付ける際に、車体の製造誤差等のために前方ブラケット3bと取付ブラケット6の取付け位置が合わない場合には取付けできないという問題があった。ここで、車体の製造誤差等の調整としてボルトの挿入孔を長孔として構成することが考えられるが、長孔だけでは孔の長手方向の誤差しか調整できず、仮に孔の長手方向以外、つまり、取付面の直交方向の誤差がある場合にはしっかりと取付できず、最悪の場合には取付できないこともある。
【0007】そこで、本発明は、車体の製造誤差等によって車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットとの相対的位置関係にいかなる位置ずれがある場合にあっても組付けでき、且つ、その組付け作業が容易であるステアリングコラムシャフトの支持構造の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体に取付けられると共にステアリングコラムシャフトを固定するステアリングメンバーと、このステアリングメンバー及び前記ステアリングコラムシャフトの少なくともいずれか一方に固定されたコラムシャフト側ブラケットと、車体側に固定された車体側ブラケットと、この車体側ブラケットと前記コラムシャフト側ブラケットの双方にそれぞれ取付けられ、双方のブラケット間を連結する変形可能な連結ブラケットと、この連結ブラケット及び前記車体側ブラケットの取付位置と前記連結ブラケット及び前記コラムシャフト側ブラケットの取付位置との相対的位置関係の位置ずれを調整できる調整手段と、前記連結ブラケットを前記車体側ブラケットと前記コラムシャフト側ブラケットのいずれか一方に仮止めできる仮止め手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段による仮止め状態では、車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットとの双方の取付位置間を結ぶ方向と略同一方向で、且つ、車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットの少なくとも一方の取付面に沿っての前記連結ブラケットの移動のみを許容する移動方向規制手段を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記連結ブラケットは、前記車体側ブラケットへの取付面と前記コラムシャフト側ブラケットへの取付面とを有し、この双方の取付面間には折曲箇所が設けられ、双方の取付面同士を角度を持って設定したことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜3記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記調整手段は、ボルトとこのボルトが挿入される長孔にて構成したことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項4記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段は、前記調整手段のボルトと長孔にさらにボルトが螺入されるナットを加えて構成したことを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項1〜4記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段は、取付けられる双方のブラケット間に挿入されたシェアピンにて構成したことを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項1〜4記載のステアリングコラムシャフトの支持構造であって、前記仮止め手段は、取付けられる双方のブラケット間を接着する接着剤にて構成したことを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明では、車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットとの相対的位置関係に位置ずれがある場合にあって、双方の取付け位置間の距離のずれは調整手段によって吸収して連結ブラケットを車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットにそれぞれ取付けでき、又、取付面の直交方向の位置ずれは連結ブラケットの変形によって吸収できるため、車体の製造誤差等によって車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットとの相対的位置関係に位置ずれがある場合にあって、双方の取付け位置間を結ぶ方向以外の位置ずれがあるときでも組付けでき、又、ステアリングコラムシャフトとステアリングメンバーをサブアッセンブリーしたユニット体を車体に組付ける際に、連結ブラケットは仮止め手段で車体側ブラケット若しくはコラムシャフト側ブラケットのいずれかに仮止めできるため、組付け作業が容易にできる。
【0016】請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、車体側ブラケットとコラムシャフト側ブラケットとの双方の取付位置間を結ぶ方向と略同一方向で、且つ、少なくとも一方の取付面に沿って前記連結ブラケットの移動ができるため、位置ずれへの位置合わせがスムーズにでき、組付け作業性が向上する。
【0017】請求項3の発明では、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、車体側ブラケット又はコラムシャフト側ブラケットの取付面に直交する方向に位置ずれがある場合には、連結ブラケットの折曲箇所の角度を可変する変形が容易であるため、上述の位置ずれを容易に吸収できる。
【0018】請求項4の発明では、請求項1〜3の発明の効果に加え、ボルトが長孔内を移動できる範囲で双方のブラケット間の相対的位置を可変できるため、これによって位置ずれを調整できる。
【0019】請求項5の発明では、請求項4の発明の効果に加え、ボルトをナットに緩く締結することで連結ブラケットを仮止めできるため、構成の簡略化になる。
【0020】請求項6の発明では、請求項1〜4の発明の効果に加え、連結ブラケットはシェアピンで仮止めされ、位置ずれへの位置合わせはシェアピンを折ることでできるため、組付け作業性が向上する。
【0021】請求項7の発明は、従って、連結ブラケットは接着剤で仮止めされ、位置ずれへの位置合わせは接着剤を剥がすことでできるため、組付け作業性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】図1〜図4は本発明の一実施形態を示し、図1はステアリングコラムシャフトの支持構造を示す断面図、図2はユニット体の組付け前の状態を示す斜視図、図3はロアマウントブラケットの斜視図、図4はロアマウントブラケットに連結ブラケットを仮止めした状態を示す斜視図である。
【0024】図1及び図2において、ステアリングメンバー10は車体11の前部位置で車幅方向に配置され、このステアリングメンバー10の両端には端部ブラケット12がそれぞれ固定されている。この各端部ブラケット12の対応位置である車体11の両側のダッシュサイド13にはステアリングメンバーマウントブラケット14がそれぞれ固定され、この各ステアリングメンバーマウントブラケット14と前記端部ブラケット12が図示しないボルト等によって締結されている。
【0025】又、ステアリングメンバー10にはインストルメントパネル15が固定され、このインストルメントパネル15はピン16、スクリュー(図示せず)、ボルト(図示せず)等によって車体11に取付けられている。更に、ステアリングメンバー10にはアッパーマウントブラケット10aとコラムシャフト側ブラケットであるロアマウントブラケット10bとが溶接等により固定されている。
【0026】ステアリングコラムシャフト17は、車体11の前部位置で、その前方側を下方に傾斜させた状態で車体前後方向に配置されており、ステアリングコラムシャフト17の後部側には後部ブラケット17aが、その前部側には前部ブラケット17bがそれぞれ固定されている。ステアリングメンバー10のアッパーマウントブラケット10aとステアリングコラムシャフト17の後部ブラケット17aとは互いの取付面を面接触させた状態でボルト18とウエルドナット19で締結されている。ステアリングメンバー10のロアマウントブラケット10bとステアリングコラムシャフト17の前部ブラケット17bとは互いの取付面を面接触させた状態でボルト20とウエルドナット21で締結されている。
【0027】ダッシュアッパー22は車体11に固定され、このダッシュアッパー22には車体側ブラケットである一対のステアリングポストブラケット23がボルトや溶接等で固定されている。このステアリングポストブラケット23と前記ロアマウントブラケット10bとは連結ブラケット24を介して連結されており、この連結箇所の詳しい構成を図3及び図4に基づいて説明する。
【0028】図3において、コラムシャフト側ブラケットであるロアマウントブラケット10bは、第1取付プレート部25と第2取付プレート部26から成り、第1取付プレート部25の一端はステアリングメンバー10に固定されている。第1取付プレート部25の上面は連結ブラケット用取付面25aとして構成されており、この連結ブラケット用取付面25aの左右側にはスライド凹部27が構成されている。第1取付プレート部25には長孔28が形成され、この長孔28の長手方向は連結ブラケット24のスライド方向に設定されている。又、第2取付プレート部26にはウエルドナット21が固定され、このウエルドナット21に上述の如くボルト20が螺入されてロアマウントブラケット10bと前部ブラケット17bとが固定されている。
【0029】図4において、連結ブラケット24も、第1取付プレート部29と第2取付プレート部30から成る。第1取付プレート部29の下面はロアマウントブラケット用取付面として構成されており、このロアマウントブラケット用取付面にはスライド凸部31が設けられている。双方の取付面が当接された状態では、このスライド凸部31がロアマウントブラケット10bのスライド凹部27に挿入されて連結ブラケット24は取付面に沿ってスライド自在に構成されている。即ち、連結ブラケット24はロアマウントブラケット10bの取付位置とステアリングポストブラケット23の取付位置との間を結ぶ方向と略同一方向で、且つ、連結ブラケット用取付面25aに沿う方向のみの移動が許容され、スライド凸部31とスライド凹部27とによって第1の移動方向規制手段A1が構成されている。
【0030】又、第1取付プレート部29にはウエルドナット32が固定されており、このウエルドナット32に前記長孔28に挿入されたボルト33が螺入されている。連結ブラケット24はボルト33が緩く締結された状態ではボルト33が長孔28内を移動できる範囲で移動でき、ボルト33と長孔28によって連結ブラケット24及びロアマウントブラケット10bの取付位置と、連結ブラケット24及びステアリングポストブラケット23の取付位置との相対的位置関係の位置ずれを調整できる第1の調整手段B1として構成されている。又、ボルト33をウエルドナット32に緩く締結した状態とすることによって連結ブラケット24をロアマウントブラケット10bに仮止めできるため、第1の調整手段B1のボルト33と長孔28にさらにウエルドナット32を加える構成によって仮止め手段C1が構成されている。第1の調整手段B1と仮止め手段C1は構成の一部が兼用されているため、構成の簡略化になっている。
【0031】第2取付プレート部30の上面はステアリングポストブラケット用取付面30aとして構成されており、このロアマウントブラケット用取付面30aの左右側にはスライド凹部34が設けられている。第2取付プレート部30には長孔35が設けられ、この長孔35の長手方向は連結ブラケット24のスライド方向に設定されている。
【0032】又、第1取付プレート部29と第2取付プレート部30との接続箇所は折曲されており、ロアマウントブラケット用取付面とステアリングポストブラケット用取付面30aとは角度を持って設定されている。
【0033】車体側ブラケットである一対のステアリングポストブラケット23の先端部分は取付部36としてそれぞれ構成され、この各取付部36の下面が取付面(特に符号を付さず)になっていると共にスライド凸部37としても構成されている。双方の取付面が当接された状態では、このスライド凸部37が連結ブラケット24のスライド凹部34に挿入されて連結ブラケット24は取付面に沿ってスライド自在に構成されている。即ち、連結ブラケット24はロアマウントブラケット10bの取付位置とステアリングポストブラケット23の取付位置との間を結ぶ方向と略同一方向で、且つ、ステアリングポストブラケット23の取付面に沿う方向のみの移動が許容され、スライド凸部37とスライド凹部34とによって第2の移動方向規制手段A2が構成されている。
【0034】又、取付部36にはウエルドナット38が固定されており、このウエルドナット38に前記長孔35に挿入されたボルト39が螺入されている。連結ブラケット24はボルト39が緩く締結された状態ではボルト39が長孔35内を移動できる範囲で移動でき、ボルト39と長孔35によって連結ブラケット24及びロアマウントブラケット10bの取付位置と、連結ブラケット24及びステアリングポストブラケット23の取付位置との相対的位置関係の位置ずれを調整できる第2の調整手段B2として構成されている。又、ボルト39をウエルドナット38に緩く締結する状態とすることによって連結ブラケット24をステアリングポストブラケット23に仮止めできるため、第2の調整手段B2のボルト39と長孔35にさらにウエルドナット38を加える構成により仮止め手段C2が構成されている。第2の調整手段B2と仮止め手段C2は構成の一部が兼用されているため、構成の簡略化になっている。
【0035】次に、前記構成の組付け手順を説明する。先ず、ステアリングメンバー10とインストルメントパネル15とステアリングコラムシャフト17とをサブアッセンブリーしてユニット体40(図2に示す)を組付ける。ここで、このユニット体40のロアマウントブラケット10bには連結ブラケット24をボルト33の緩い締結により仮止めしておく。次に、このユニット体40を、図2に示すごとく、車体11の前部の所定位置に配置し、ステアリングメンバー10の端部ブラケット12をステアリングメンバーマウントブラケット14にボルト、ナット等で締結し、インストルメントパネル15をピン16や図示しないスクリュー、ボルト等により固定してユニット体40を車体11に固定する。
【0036】次に、連結ブラケット24をステアリングポストブラケット23に固定するのであるが、連結ブラケット24はロアマウントブラケット10bに仮止め状態で、且つ、ロアマウントブラケット10bの取付位置とステアリングポストブラケット23の取付位置との間を結ぶ方向と略同一方向への移動が許容される。従って、連結ブラケット24を連結ブラケット用取付面25aに沿って移動させるだけで第2取付プレート部30のステアリングポストブラケット用取付面30aをステアリングポストブラケット23の取付面に当接させることができるため、位置合わせがスムーズにでき、組付け作業が容易である。双方の取付面が当接した位置とした後でボルト39を長孔35に挿入しウエルドナット38に螺入して強く締結する。
【0037】ここで、連結ブラケット24はロアマウントブラケット10bに固定される第1取付プレート部29とステアリングポストブラケット23に固定される第2取付プレート部30とが角度を持って設定され、且つ、ロアマウントブラケット10bの取付位置とステアリングポストブラケット23の取付位置との間を結ぶ方向と略同一方向へのスライド移動のみができるよう構成されている。従って、連結ブラケット24を故意にスライドさせなくても、ステアリングメンバー10とダッシュアッパー22が製造誤差等のため、双方の取付位置間の距離が正規の距離より長い場合はボルト39を締める際に連結ブラケット24が車体前方へ自動的にスライドし、又、逆に双方の取付位置間が短い場合はユニット体40を所定位置に配置した際に連結ブラケット24がステアリングポストブラケット23に押されてスライドしボルト39の締結位置で止まるため、作業者が連結ブラケット24の位置調整をする必要がない。
【0038】最後に、仮止めしたボルト33を強く締結し、連結ブラケット24とロアマウントブラケット10bとを固定すれば完了する。ここで、製造誤差等の理由により連結ブラケット24の取付面とロアマウントブラケット10bの連結ブラケット用取付面25aとが全面的に当接しない場合、即ち、取付面の直交方向に位置ずれがある場合でもボルト33を強く締結すると、連結ブラケット24の折曲箇所でその角度を可変する変形が容易であるため、双方の取付面が全面的に当接した状態で締結される。即ち、取付面の直交方向の位置ずれが容易に吸収される。
【0039】尚、前記実施形態では、ボルト33、39の締結作業が共に車体11の下面側からできるため、作業性が良い。
【0040】前記組付け作業では、ユニット体40に連結ブラケット24を仮止めしたが、前記実施形態では連結ブラケット24の仮止め手段C1、C2を2か所に有するので、ステアリングポストブラケット23に連結ブラケット24を仮止めしても良い。
【0041】尚、前記実施形態によれば、連結ブラケット24の所定方向の移動のみを許容する移動方向規制手段A1、A2、及び、取付位置の相対的位置ずれを調整する調整手段B1、B2を共に2つ設けたが、それぞれ1つでも良い。但し、前記実施形態のように2つ設ければ、双方の取付面で、且つ、各取付面の方向についての位置ずれを吸収できるため、大きな位置ずれに対応でき、組付け作業性が向上する。
【0042】尚、前記実施形態によれば、コラムシャフト側ブラケットであるロアマウントブラケット10bはステアリングメンバー10とステアリングコラムシャフト17の双方に固定されているが、ステアリングメンバー10とステアリングコラムシャフト17のいずれか一方にのみ固定された構成であっても良い。
【0043】図5は仮止め手段C3の変形例を示すロアマウントブラケット10bと連結ブラケット24の斜視図である。図5において、ロアマウントブラケット10bと連結ブラケット24のスライド凹部27とスライド凸部31を構成する両側の側壁にピン挿入孔41がそれぞれ設けられており、この対応するピン挿入孔41にシェアピン42が挿入されている。このシェアピン42はロアマウントブラケット10bと連結ブラケット24とを仮止めしており、シェアピン42が仮止め手段C3として構成されている。他の構成は前記実施形態と同様であるため、図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】上記構成において、連結ブラケット24はロアマウントブラケット10bに仮止めされているため、ユニット体を車体に組付けた後に、仮止めされている連結ブラケット24を締結作業によって固定すれば良い。仮に、連結ブラケット24とステアリングポストブラケット23の取付位置に位置ずれがある場合にはシェアピン42を折ることで位置合わせができるため、組付け作業性が向上する。
【0045】図6は仮止め手段C4の他の変形例を示すロアマウントブラケット10bの斜視図である。図6において、ロアマウントブラケット10bの連結ブラケット用取付面25aと連結ブラケットとの間には接着剤43が配置され、この接着剤43によってロアマウントブラケット10bと連結ブラケット24とが仮止めされている。即ち、接着剤43によって仮止め手段C4が構成されている。他の構成は前記実施形態と同様であるため、図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】この仮止め手段C4によっては、連結ブラケット24とステアリングポストブラケット23の取付位置に位置ずれがある場合には接着剤43を剥がすことで位置合わせができるため、組付け作業性が向上する。
【0047】尚、図5及び図6の仮止め手段C3、C4は、共に連結ブラケット24をロアマウントブラケット10bに仮止めする場合を示したが、連結ブラケット24をステアリングポストブラケット23に仮止めする構成としても良い。




 

 


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