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発明の名称 パチンコ機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−135323(P2000−135323A)
公開日 平成12年5月16日(2000.5.16)
出願番号 特願平11−361758
出願日 平成7年12月21日(1995.12.21)
代理人 【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
発明者 船橋 秀彰
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 遊技領域に、遊技球が入賞し易い第1状態と入賞しないあるいは入賞し難い第2状態とを生起可能な第1変動入賞装置と、特定領域と外れ領域とに遊技球を振り分ける振分入賞装置と、その振分入賞装置と連通しており、かつ、遊技球が入賞し易い第1状態と入賞しないあるいは入賞し難い第2状態とを生起可能な第2変動入賞装置と、始動領域とを有し、予め設定された所定条件の成立により、前記第2変動入賞装置が第1状態となり、遊技球が第2変動入賞装置に入賞した後に前記振分入賞装置内に入賞し特定領域に振り分けられた場合に、前記第1変動入賞装置を第1状態とする前提となる権利が発生し、さらに、その権利の発生中に遊技球が前記始動領域を通過することにより、第1変動入賞装置が第1状態となるとともに、前記権利が発生した場合であって、遊技球が前記振分入賞装置内に入賞し特定領域に振り分けられた場合には、前記権利が消滅するパチンコ機であって、前記振分入賞装置の振り分け態様が、前記権利が発生している場合と、発生していない場合とで異なることを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】 前記権利が発生していない場合には、前記第2変動入賞装置に入賞した後に前記振分入賞装置内に入賞した遊技球が、1個のみ前記特定領域に振り分けられ、前記権利が発生するとともに、前記権利が発生している場合には、前記第2変動入賞装置に入賞した後に前記振分入賞装置内に入賞した遊技球が、2個前記特定領域に振り分けられ前記権利が消滅した後に直ちに前記権利が再発生することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
【請求項3】 遊技領域の左サイドに始動領域と第1変動入賞装置とが設けられていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のパチンコ機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機の中には、遊技中に所定の条件が成立した場合に(すなわち、「大当たり」が生起した場合に)、第2変動入賞装置である普通電動役物が開成し(すなわち、「第2状態」から「第1状態」に変化し)、さらに、普通電動役物に遊技球が入賞し、普通電動役物と連通した振分入賞装置に設けられている特別装置作動領域に入賞した場合に、第1変動入賞装置である大入賞口を断続的に開成させる前提となる権利が発生する状態、すなわち「権利発生状態」となり、「権利発生状態」中に始動領域である第3種始動口に遊技球が入賞する毎に大入賞口が所定条件を満たすまで断続的に開成し(すなわち、「第2状態」から「第1状態」に変化し)、遊技者が多くの賞品球を獲得することができる、いわゆる第3種パチンコ機がある。また、一般的な第3種のパチンコ機は、「通常状態」(「権利発生状態」以外の状態)に遊技球が特別装置作動領域に入賞した場合には「権利発生状態」が生起するが、「権利発生状態」に遊技球が特別装置作動領域に入賞した場合には「権利発生状態」が終了する。したがって、かかる第3種のパチンコ機においては、遊技者が遊技領域の片側のサイドに遊技球を打ち込むことによって「権利発生状態」に遊技球が特別装置作動領域に入賞する事態を防止できるように(すなわち、「大当たり」となって普通電動役物が開成する事態を防止できるように)、遊技領域に打ち込む障害釘の配置が調整され、遊技領域の片側のサイドに打ち込まれた遊技球が普通電動役物に入賞し難くなっている(すなわち、特別装置作動領域を通過し難くなってている)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の第3種パチンコ機は、上記の如く構成されているため、遊技者は、「権利発生状態」が生起した直後には、遊技球を特別装置作動領域に入賞させないように、パチンコ機の発射ハンドルの調節によって遊技球の発射力を変化させ、遊技球を、遊技領域の片側のサイドのみに打ち込むようにしなければならないし、反対に、「権利発生状態」が終了した場合には、新たな「大当たり」を狙うため、発射ハンドルの再調節によって遊技球の発射力を再度変化させ、遊技球を、遊技領域の片側のサイドに打ち込まないようにしなければならないので、遊技方法が面倒である。このため、遊技者は、煩わしさを感じて、いつまでも遊技をし続けることができない。また、発射ハンドルの調節により、遊技領域に片側のサイドを狙って打ち込んでいる場合であっても、発射ハンドルの回動量と遊技球の発射力との関係が常に一定ではないため、誤って遊技球が遊技領域の片側のサイド以外の場所に打ち込まれ、「権利発生状態」中に再度「大当たり」が生起して、遊技球が特別装置作動領域に入賞し、その「権利発生状態」を終了させてしまうことがある。かかる事態が発生により、遊技者は、多くの遊技球を獲得できるはずであったチャンスを逸してしまうことになるので、非常に不愉快な気分を抱き、パチンコ機に対する興味を失ってしまうこともあった。
【0004】本発明の目的は、従来の第3種パチンコ機が有する上記問題点を解消し、「権利発生状態」においても遊技球を遊技領域の片側サイドに打ち込む必要がなく、遊技方法が簡単であり、また、「権利発生状態」が途中で終了したりせず、一旦「権利発生状態」が生起した場合には遊技者が常に多くの賞品球を獲得することができ、遊技者が不愉快な気分を抱くことなく、いつまでも興味を持って遊技をし続けることが可能な趣向性の高いパチンコ機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の内、請求項1に記載された発明の構成は、遊技領域に、遊技球が入賞し易い第1状態と入賞しないあるいは入賞し難い第2状態とを生起可能な第1変動入賞装置と、特定領域と外れ領域とに遊技球を振り分ける振分入賞装置と、その振分入賞装置と連通しており、かつ、遊技球が入賞し易い第1状態と入賞しないあるいは入賞し難い第2状態とを生起可能な第2変動入賞装置と、始動領域とを有し、予め設定された所定条件の成立により、前記第2変動入賞装置が第1状態となり、遊技球が第2変動入賞装置に入賞した後に前記振分入賞装置内に入賞し特定領域に振り分けられた場合に、前記第1変動入賞装置を第1状態とする前提となる権利が発生し、さらに、その権利の発生中に遊技球が前記始動領域を通過することにより、第1変動入賞装置が第1状態となるとともに、前記権利が発生した場合であって、遊技球が前記振分入賞装置内に入賞し特定領域に振り分けられた場合には、前記権利が消滅するパチンコ機であって、前記振分入賞装置の振り分け態様が、前記権利が発生している場合と、発生していない場合とで異なることにある。
【0006】請求項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載された発明において、前記権利が発生していない場合には、前記第2変動入賞装置に入賞した後に前記振分入賞装置内に入賞した遊技球が、1個のみ前記特定領域に振り分けられ、前記権利が発生するとともに、前記権利が発生している場合には、前記第2変動入賞装置に入賞した後に前記振分入賞装置内に入賞した遊技球が、2個前記特定領域に振り分けられ前記権利が消滅した後に直ちに前記権利が再発生することにある。
【0007】請求項3に記載された発明の構成は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、遊技領域の左サイドに始動領域と第1変動入賞装置が設けられていることにある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の実施の一形態を図面に基いて詳細に説明する。
【0009】[実施例1]図1はパチンコ機の遊技領域を拡大して示したものであり、遊技領域1のほぼ中央には、図柄表示装置2が設けられている。図柄表示装置2の内部には液晶画面によって形成された図柄表示部3が設けられており、複数の特別図柄を液晶表示できるようになっている。なお、図柄表示部3は、特別図柄以外にも、種々の動画やメッセージ等を液晶表示できるようになっている。
【0010】図柄表示装置2の下側には、図柄始動ゲート4および入賞口5が上下に並んで設けられており、入賞口5には、図柄始動ゲート4を通過した遊技球が、約1/2の確率で入賞するようになっている。なお、遊技領域1に立設された障害釘等によって、図柄表示装置2の右サイドを通った遊技球より左サイドを通った遊技球の方が、図柄表示ゲート4を通過し易くなっている。なお、障害釘の調整によっては、左サイドを通った遊技球より右サイドを通った遊技球の方が図柄表示ゲート4を通過し易くすることも可能になっている。
【0011】さらに、図柄始動ゲート4の下側には、第2変動入賞装置である普通電動役物6と、振分入賞装置7とが上下に一体に連設されている。普通電動役物6は、開成状態(「第1状態」)と閉成状態(「第2状態」)とに変化する、いわゆるチューリップタイプの変動入賞装置であり、閉成時には遊技球が入賞できないようになっている。また、普通電動役物6は、振分入賞装置7と連通しており、普通電動役物6に入賞した遊技球は、そのまま振分入賞装置7内に流下(すなわち入賞)するようになっている。
【0012】図2は、振分入賞装置7を示したものであり、振分入賞装置7の略中央には、回転体8が、パチンコ機1の盤面と平行な面内で回転可能に枢着されており、回転体8の裏側には、略扇形の2つの排出口10,10が穿設されている。また、振分入賞装置7の左側の下側には特別装置作動領域(以下、単に作動領域という)9が穿設されており、振分入賞装置7の左側の略中央には、排出孔25が設けられている。さらに、振分入賞装置7の左右の上部には、それぞれ、遊技球を回転体8と隣接する部位まで導く待機通路11と、遊技球を排出孔25に導く排出通路12とが設けられている。
【0013】また、図3は、振分入賞装置に内蔵された回転体8を拡大して示したものであり、回転体8は、略円柱状の本体部13の周縁に、1つの第1保持部14と、4つの第2保持部15a,15b,15c,15dとが切り欠き形成されている。なお、第1保持部14は、上側保持領域16と下側保持領域17とが繋がった形状を有しており、それぞれに1個ずつ遊技球を保持することができるようになっている。また、第1保持部14の後面側には仕切板18が設けられている。一方、第2保持部は1個の遊技球を保持することができるようになっている。かかる回転体8は、「通常状態」においては、図2に示した位置(すなわち、図2においてA部分が待機通路11に待機中の遊技球と接触する位置、以下「第1位置」という)で停止しており、「通常状態」(後述する「権利発生状態」以外の状態)においては、普通電動役物6が開成してから閉成した後に、2回左回転し、「権利発生状態」においては、普通電動役物6が開成してから閉成した後に、2回右回転するようになっている。
【0014】一方、図1に示すように、遊技領域1の左サイドには、始動領域である第3種始動口19が設けられており、回転可能に枢着された回転部材20を介して遊技球が入賞可能になっている。回転部材20は、1つの導球部21を有しており、1回転する毎に遊技球を第3種始動口19に導くことができるようになっている。なお、回転部材20は、「通常状態」においては、60秒で1回転し、「権利発生状態」においては、10秒で1回転するようになっている。
【0015】また、第3種始動口19の下側には、第1変動入賞装置である大入賞口22が設けられており、その下方の両サイドには決定回数表示部23と開成回数表示部24とが設けられている。「通常状態」においては、決定回数表示部23および開成回数表示部24に、「0」が表示されるようになっている。
【0016】なお、図1に示すように、遊技領域1には、上述した普通電動役物6や大入賞口22の他にも種々の入賞口、風車、電飾ランプ、および多数の障害釘等が設けられている。
【0017】かかるパチンコ機は、遊技領域1の下方に設けられた発射ハンドル(図示せず)を操作することによって、遊技球を遊技領域1に打ち込めるようになっており、その遊技球が大入賞口22に入賞した場合には15個の賞品球を、その他の入賞口(普通電動役物6等)に入賞した場合には5個の賞品球を、賞品球払い出し装置(図示せず)により払い出すようになっている。
【0018】また、パチンコ機には、所定の数値間をループしている複数のカウンタ(図示せず)が内蔵されており、これらのカウンタの働きによって図柄表示装置2に表示された特別図柄を変動させたり、停止させたりすることができるようになっている。さらに、複数のカウンタの内、「大当たり」を決定するカウンタにおいて特定のカウンタ値(特定の数値)が選定された場合には、図柄表示部3に予め設定されている「大当たり図柄」あるいは「小当たり図柄」(いずれも複数の特別図柄の特定の組み合わせ)が表示されて、「大当たり」あるいは「小当たり」が生起し、普通電動役物6が所定時間開成するようになっている。なお、普通電動役物6は「大当たり」および「小当たり」生起以外では開成しないようになっている。
【0019】以下、上記の如く構成されたパチンコ機の作動内容について説明する。
【0020】発射ハンドルの操作によって遊技領域1に打ち込まれた遊技球が図柄始動ゲート4を通過した場合には、図柄表示部3に表示された特別図柄が変動を開始する。そして、変動後に「大当たり図柄」が表示された場合には、「大当たり」が生起し、「通常状態」においては閉成している普通電動役物6が約5.8秒間開成し、遊技球が入賞可能となる。ただし、普通電動役物6は、5.8秒以内であっても4個の遊技球の入賞を検出した場合には閉成するように設定されている。
【0021】また、変動後に図柄表示部3に「小当たり図柄」が表示された場合には、「小当たり」が生起し、普通電動役物6が約0.5秒間開成する。
【0022】普通電動役物6が約5.8秒間開成した場合には、遊技領域1に立設された障害釘等によって、きわめて高い確率で普通電動役物6に遊技球が4個以上入賞する。普通電動役物6に入賞した遊技球は、普通電動役物6と連通した振分入賞装置7内に流下し(入賞し)、図2の如く、回転体8と隣接する位置から順に、待機通路11に縦列する。また、この5.8秒間に9個以上入賞した場合には、9個目以降の遊技球は、待機通路11に縦列し切れないため、排出通路12を通って、排出孔25より排出される。
【0023】一方、普通電動役物6が開成した後に閉成すると、回転体8は、直ちに左回り(反時計回り)に2回転し、再度同じ位置(図2の位置)で停止する。回転体8が左回転を始めると、待機通路11に縦列で待機している1個目の遊技球が、回転体8のA部分の真横の第2保持部15c内に導入される。そして、2個目の遊技球は、その隣の第2保持部15d内に導入され、3個目の遊技球はその隣の第1保持部14内に導入される。この際に、第1保持部14の上側保持領域16に導入された遊技球はそのまま下側保持領域17に落下するため、結局、第1保持部14には1個の遊技球のみが導入される。そして、4個目の遊技球は、第1保持部14の隣の第2保持部15aに導入される。
【0024】上記の如く待機通路11で待機中の遊技球は、順次第1保持部14あるいは第2保持部15c,15d,15a・・に導入される。そして、第1保持部14あるいは第2保持部15c,15d,15a・・に導入された遊技球は、回転体8の回転に伴って移動する(回転体8の中心を軸にして左回りに公転する)。このとき、第2保持部15c,15d,15a・・に導入されそこで保持された遊技球は、振分入賞装置7の回転体8の裏側に穿設された排出口10から排出される。しかしながら、第1保持部14の後面側には仕切板18が設けられているため、第1保持部14に導入されそこで保持された遊技球は、その排出口10から排出されず、回転体8の回転に伴ってさらに移動し、作動領域9の付近まで到達したときに第1保持部14から落下し、作動領域9内に入賞する。
【0025】作動領域9内に遊技球が入賞すると、「権利発生状態」が生起する。「権利発生状態」においては、遊技球が第3種始動口19に入賞する毎に、大入賞口22が9.8秒間あるいは遊技球が10個入賞するまで開成する(すなわち、「第2状態」から「第1状態」に変化する)。そして、この大入賞口22の断続的な開成が、第3種始動口19に遊技球が16個入賞するまで(すなわち、大入賞口22が16回開成するまで)繰り返される(ただし、第3種始動口19への16個目の入賞により開成した大入賞口22は前記条件を満たすまで(9.8秒間あるいは遊技球が10個入賞するまで)開成する)。したがって、遊技者は、多くの賞品球を獲得することができる。
【0026】また、「権利発生状態」においては、回転部材20が10秒で1回転するので、遊技球は、短時間の内に頻繁に第3種始動口19に入賞する。したがって、大入賞口22は、閉成した後直ちに再開成するので、遊技者は、短時間の内に多くの賞品球を獲得することができる。
【0027】上述の如く、「大当たり」生起時に普通電動役物6に(すなわち、振分入賞装置7に)遊技球が3個以上の入賞した場合には「権利発生状態」が生起し、遊技者は、大入賞口22を16回断続的に開成させることが可能になる。なお、「小当たり」の生起により、普通電動役物6が約0.5秒間しか開成しない場合であっても、非常に低い確率ではあるが、遊技球が3個以上入賞することもある。
【0028】一方、「権利発生状態」が生起した場合には、その後に大入賞口22が断続的に開成する回数である「16」が、決定回数表示部23に点滅表示される(すなわち、決定回数表示部23の表示が「0」の点灯表示から「16」の点滅表示に切り替わる)。
【0029】また、開成回数表示部24は、「権利発生状態」が生起した時点では、「0」を点灯表示しているが、遊技球が第3種始動口19へ入賞することにより大入賞口22が開成する毎に、1ずつ加算した数字を点滅表示する(すなわち、大入賞口22が1回目の開成をすると「1」を点滅表示し、大入賞口22が2回目の開成をすると「2」を点滅表示する)。かかる表示によって遊技者は、その大入賞口22の開成が何回めの開成であるかを認識することができる。
【0030】さらに、「権利発生状態」においては、大入賞口22へ遊技球が入賞する毎に、その積算個数(「0」〜「10」)が図柄表示部3に表示される。
【0031】なお、「権利発生状態」においては、「通常状態」に比べて特別図柄の変動時間が短縮される。したがって、単位時間当たりの図柄変動・停止回数が増加し、「大当たり」や「小当たり」が生起する確率が増大する。その上、「権利発生状態」中においては、「大当たり」生起時ばかりでなく「小当たり」生起時でも普通電動役物6が5.8秒間開成する。このため、「大当たり」や「小当たり」の生起に伴い振分入賞装置7内に4個以上の遊技球が入賞する確率が増大し、後述するように新たな「権利発生状態」が生起する確率が増大する。
【0032】「権利発生状態」中において「大当たり」や「小当たり」が生起し、普通電動役物6が開成した場合には、普通電動役物6の閉成後に回転体8が右回転する。回転体8が右回転を始めると、普通電動役物6に入賞した後に待機通路11で縦列に待機している1個目の遊技球が、回転体8のA部分の真横の第2保持部15b内に導入され、2個目の遊技球は、その隣の第2保持部15a内に導入される。そして、3個目の遊技球はその隣の第1保持部14内の下側保持領域17に導入され、4個目の遊技球は第1保持部14内の上側保持領域16に導入される(すなわち、第1保持部14内には、2個の遊技球が導入される)。
【0033】第1保持部14あるいは第2保持部15b,15a・・に導入された遊技球は、回転体8の回転に伴って移動する(回転体8の中心を軸にして右回りに公転する)。この際、第2保持部15b,15a・・ に導入されそこで保持された遊技球は、排出口10から排出されるが、上述の如く、第1保持部14の後面側には仕切板18が設けられているため、第1保持部14に導入されそこで保持された2個の遊技球は、排出口10から排出されず、作動領域9の付近まで到達したときに第1保持部14内からそれぞれ落下し、1個ずつ、連続して、作動領域9内に入賞する。
【0034】そして、作動領域9内に1個目の遊技球が入賞すると、生起中の「権利発生状態」が終了するが、その直後に、2個目の遊技球が作動領域9に入賞するため、新たな「権利発生状態」が生起する。
【0035】新たな「権利発生状態」が生起したことによって、大入賞口22は、新たに16回断続的に開成する(なお、1個目の遊技球が作動領域9を通過して「権利発生状態」が一旦終了した時点で大入賞口22が開成中である場合には、大入賞口22は、9.8秒間、あるいは遊技球が10個入賞するまで開成を続けた後に16回断続的に開成する)。したがって、遊技者は、少なくとも、「権利発生状態」を1回のみ生起させた場合よりも多くの賞品球を獲得することができる。
【0036】上述の如く「権利発生状態」中に新たな「権利発生状態」が生起した場合には、その時点において開成回数表示部24に表示されている数値に「16」を加算した数値が、新たに決定回数表示部23に点滅表示される(すなわち、前回の「権利発生状態」において大入賞口22が10回目の開成を行っている最中に新たな「権利発生状態」が生起した場合には、決定回数表示部23の表示が「16」の点滅表示から「26」の点滅表示に切り替わる)。かかる表示によって遊技者は、2度の「権利発生状態」中に大入賞口22が合計何回開成するのか認識することができる。
【0037】また、「権利発生状態」中に新たな「権利発生状態」が生起した場合には、開成回数表示部24の表示はリセットされて「0」となり、再度、遊技球が第3種始動口19へ入賞することにより大入賞口22が開成する毎に、1ずつ加算した数字を点滅表示する。
【0038】「権利発生状態」が生起した後、大入賞口22が断続的に16回開成した場合には、「権利発生状態」は終了し、「通常状態」となる。
【0039】「権利発生状態」が終了した時点においては、開成回数表示部24の表示は「16」の点滅表示であり、決定回数表示部23の表示と同じであるが、所定時間(たとえば5秒間)が経過すると、決定回数表示部23および開成回数表示部24の表示は、いずれも「16」の点滅表示から点灯表示へと切り替わり、その後「0」の点灯表示になる。これにより遊技者は、「権利発生状態」が終了して「通常状態」となったことを認識する。
【0040】なお、図4は、上述したパチンコ機における普通電動役物6、および振分入賞装置7の作動制御内容を簡単に示したフローチャートである。まず、ステップ(以下、単にSという)1で、特別図柄の変動、停止が繰り返されると、その毎に、S2で、「大当たり」生起か否かが判断され、大当たりであると判定された場合には、S3で、普通電動役物6を制御するタイマが5.8秒にセットされた後に、S4で、普通電動役物6が開成する。普通電動役物6が開成すると、S5で、タイムアップか否か繰り返し判断され、タイムアップであると判断されると、S6で、普通電動役物6は閉成する。一方、S2で、「大当たり」生起でないと判断されると、S7で、「小当たり」生起か否かが判断され、「小当たり」生起であると判断されると、S8で、その「小当たり」が「通常状態」中に生起したものであるか否かが判断される。そして、「通常状態」中に生起したものであると判断された場合には、S9で0.5秒のタイマがセットされた後に、S4で、普通電動役物6が開成する。反対に、S8で、その「小当たり」が、「通常状態」中に生起したものでないと判断された場合には(すなわち、「権利発生状態」に生起したものであると判断された場合には)、S3で5.8秒のタイマがセットされ、以下、S4、S5が実行される。なお、S2で、「大当たり」生起でないと判断され、S7で「小当たり」生起でないと判断された場合には、繰り返しS1が実行される。S6で、普通電動役物6が閉成すると、S10で、その閉成が「通常状態」におけるものであるか否かが判断され、「通常状態」におけるものであると判断された場合には、S11で、振分入賞装置7内の回転体8が左回転する。一方、S10で、普通電動役物6の閉成が、「通常状態」におけるものでないと判断された場合には、S12で、回転体8が右回転する。以下の作動制御内容は、上述した通りであり、回転体8が左回転した場合には、きわめて高い確率で「通常状態」から「権利発生状態」となり、回転体8が右回転した場合には、「権利発生状態」から「通常状態」になった後に、直ちに新たな「権利発生状態」が生起する。
【0041】また、図5は、上述したパチンコ機における決定回数表示部23、および開成回数表示部24の表示制御内容を簡単に示したフローチャートであり、まず、S21で、遊技球が振分入賞装置7内の作動領域9に入賞したか否かが繰り返し判断される。その結果、遊技球が作動領域9に入賞したと判断された場合には、S22で、その通過が「通常状態」におけるものであるか否かが判断される。そして、「通常状態」におけるものであると判断された場合には、S23で、「権利発生状態」が生起し、S24で、決定回数表示部23に「開成回数表示部24に表示中の数字+16」が点滅表示され、続くS25で、開成回数表示部24の表示(表示中の数字に変化なし)が点灯表示から点滅表示へと変化し、「権利発生状態」の生起が報知される。一方、S21で、遊技球が作動領域9を通過したと判断され、S22で、その通過が「通常状態」におけるものでないと判断された場合には、S26で、「権利発生状態」が終了し、S27で、決定回数表示部23および開成回数表示部24の表示(いずれも表示中の数字に変化なし)が点滅表示から点灯表示へと変化し、「権利発生状態」の終了が報知される。
【0042】上記の如く構成された実施例1のパチンコ機においては、「通常状態」中に「大当たり」が生起した場合には、普通電動役物6が閉成した後に回転体8が左回転し、1個の遊技球のみを作動領域9に入賞させ「権利発生状態」を生起させるとともに、「権利発生状態」中に再度「大当たり」(あるいは「小当たり」)が生起した場合には、普通電動役物6が閉成した後に回転体8が右回転し、2個の遊技球を連続して作動領域9に入賞させ、一旦、その「権利発生状態」が終了するが、その直後に新たな「権利発生状態」が生起する。したがって、「権利発生状態」中に「大当たり」(あるいは「小当たり」)が生起した場合であっても、従来のパチンコ機のように「権利発生状態」が終了したままにならず、遊技者は、少なくとも、「権利発生状態」を1回のみ生起させた場合よりも、多くの賞品球を獲得することができるので、遊技者が、「権利発生状態」が途中で終了することによって不快感な気分を抱くことがないし、「権利発生状態」中において発射ハンドルを調節して遊技球を遊技領域1の片側サイドに打ち込まなくても良いため、煩わしさを感じることなく容易に遊技を楽しむことができる。
【0043】さらに、実施例1のパチンコ機においては、「小当たり」の生起により、普通電動役物6が約0.5秒間しか開成しない場合であっても、非常に低い確率ではあるが、遊技球が3個以上入賞することもあるように設計されているので、遊技者は、「小当たり」が生起した場合にも「権利発生状態」生起への期待を抱き、十分に遊技を満喫することができる。
【0044】[実施例2]実施例2のパチンコ機の構成は、実施例1のパチンコ機の構成と略同一であるが、実施例2のパチンコ機においては、「通常状態」に「大当たり」あるいは「「小当たり」が生起した場合と「権利発生状態」中に「大当たり」あるいは「小当たり」が生起した場合とで、普通電動役物6の閉成後に回転を始める前の回転体8の停止位置が異なるように構成されている。すなわち、実施例2のパチンコ機は、「通常状態」においては、普通電動役物6の閉成後に回転を始める前に、回転体8が、図6(a)の如く、待機通路11に縦列で待機している1個目の遊技球が上側保持領域16に導入される位置(第2位置)に停止しており、「権利発生状態」中においては、図6(b)の如く、待機通路11に縦列で待機している1個目の遊技球が下側保持領域17に導入される位置(第3位置)に停止している。また、実施例2のパチンコ機においては、「通常状態」においても「権利発生状態」においても回転体8が右回転するように構成されている。なお、実施例2のパチンコ機のその他の作動内容は、実施例1のパチンコ機と同様である。
【0045】上記の如く構成された実施例2のパチンコ機においても、「通常状態」に「大当たり」が生起した場合には、遊技球が1個のみ第1保持部に導かれた後に作動領域9に入賞して「権利発生状態」が生起するし、また、「権利発生状態」中に「大当たり」(あるいは「小当たり」)が生起した場合には、2個の遊技球が第1保持部に導かれた後に連続して作動領域9に入賞し、その「権利発生状態」が終了した後に直ちに新たな「権利発生状態」が生起し、遊技者は、少なくとも、「権利発生状態」を1回のみ生起させた場合よりも、多くの賞品球を獲得することができる。このため、実施例2のパチンコ機も、実施例1のパチンコ機と同様に、遊技者が、「権利発生状態」が途中で終了することによって不快感な気分を抱くことがないし、「権利発生状態」中において発射ハンドルを調節して遊技球を遊技領域1の片側サイドに打ち込まなくても良いため、煩わしさを感じることなく容易に遊技を楽しむことができる。
【0046】なお、本発明のパチンコ機の構成は、上記した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、各入賞装置の個数・設置位置、障害釘の配置、図柄表示装置の形状・構造、普通電動役物・振分入賞装置の形状・構造、回転部材・第3種始動口の形状・構造、大入賞口の形状・構造、決定回数表示部・開成回数表示部の形状・構造等の構成を、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
【0047】たとえば、遊技球が図柄始動ゲートを通過した場合に特別図柄が変動する構成とせず、遊技球が所定の入賞口に入賞した場合に、所定個数の遊技球を払い出すとともに、特別図柄が変動を開始するように構成しても良い。
【0048】また、「権利発生状態」生起後の開成回数表示部の表示は、「権利発生状態」生起直後に「16」となり、遊技球が第3種始動口へ入賞することにより大入賞口が開成する毎に、1ずつ減算した数字を点滅表示するようにしても良い。
【0049】さらに、「権利発生状態」中に新たな「権利発生状態」が生起した場合には、決定回数表示部の表示が「16」の点滅表示のまま継続され、開成回数示部の表示が「0」にリセットされるように構成することも可能である。
【0050】また、「権利発生状態」中に新たな「権利発生状態」が生起した場合には、大入賞口が、さらに16回断続的に開成する(すなわち、前回の「権利発生状態」が生起した後大入賞口が5回開成した時点で新たな「権利発生状態」が生起した場合には、新たな「権利発生状態」の生起後に大入賞口を「5+16」回断続的に開成する)ように構成しても良い。このように構成した場合には、遊技者が「権利発生状態」を別々に2度生起させた場合と略同じ個数の多くの賞品球を獲得することができるので、パチンコ機の趣向性はより一層高いものとなる。
【0051】さらに、上記実施例のパチンコ機においては、普通電動役物6の開成時に(すなわち、「大当たり」や「小当たり」の生起時に)振分入賞装置7へ遊技球が9個以上入賞した場合には、8個目までの入賞球が待機通路11に縦列し、9個目以降の入賞球が排出口25から排出されるように構成されているが、たとえば、振分入賞装置7の待機通路11の長さを短く変更することにより、待機通路11に縦列可能な遊技球の数を8個より少なくする(たとえば、5個目以降の入賞球が排出口25から排出されるようにする)ことも可能である。
【0052】
【発明の効果】請求項1、請求項2に記載されたパチンコ機は、「権利発生状態」において「大当たり」が生起した場合であっても「権利発生状態」が途中で終了したままにならず、直ちに新たな「権利発生状態」が生起する。したがって、本発明のパチンコ機によれば、一旦「権利発生状態」が発生した場合には遊技者は常に多くの賞品球を獲得することができるため、「権利発生状態」においても遊技球を遊技領域の片側サイドに打ち込む必要がなくなり遊技方法が簡単になるし、従来のパチンコ機のように「権利発生状態」が途中で終了することによって不愉快な気分を抱くこともなくなるので、遊技者はいつまでも興味を持って遊技をし続けることができる。
【0053】また、請求項3に記載されたパチンコ機は、「権利発生状態」中において発射ハンドルを調節して遊技球を遊技領域の片側サイドに打ち込まなくても良いため、煩わしさを感じることなく容易に遊技を楽しむことができる。




 

 


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