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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−70470(P2000−70470A)
公開日 平成12年3月7日(2000.3.7)
出願番号 特願平10−245462
出願日 平成10年8月31日(1998.8.31)
代理人 【識別番号】100095278
【弁理士】
【氏名又は名称】犬飼 達彦
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088 AA34 BC22 EB55 
発明者 竹内 則一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、図柄始動口に遊技球が入賞すると、図柄変動開始信号によって図柄表示部の図柄が変動を開始し、所定時間後に、図柄が確定表示する可変表示ゲームが行われ、大当たり図柄が確定表示する図柄表示部の組合せ(有効ライン)が複数ある遊技機であって、何れかの有効ラインを遊技者に報知表示した後に、大当たり図柄が前記報知された有効ラインを除く有効ラインに確定表示可能であることを特徴とする遊技機。
【請求項2】 報知表示された有効ラインにおいてリーチ態様が表示されると、その報知表示の有効ラインを除く有効ラインでリーチ態様が表示されるのに較べると、大当たりとなる確率を高く設定することを特徴とする請求項1の遊技機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の図柄を変動表示する図柄表示部を有する遊技機であって、可変表示ゲームにおける図柄表示に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機としてのパチンコ機には、複数の図柄を変動表示可能な複数の図柄表示部L11、L12、L13、L21、L22、L23、L31、L32、L33を有する特別図柄表示器が配設してある。そして、遊技球が図柄始動口に入賞することによって、前記各図柄表示部L11〜L33の図柄が一斉に変動を開始し、予め大当たりとなる有効ライン(例えば、m1(L11、L12、L13)、m2(L21、L22、L23)、m3(L31、L32、L33)、m4(L11、L22、L33)、m5(L13、L22、L31))が表示され、順次図柄が停止する可変表示ゲームが行われる。そして、前記表示の有効ラインの図柄表示部に表示の確定図柄が、例えば、全て同じ図柄(大当たり図柄)であるとき、遊技者にとって多量の賞品球の獲得が可能である特別遊技状態(大当たり)が生起するというものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記可変表示ゲームにおける図柄変動方式は、遊技者によく知られているため、面白味に欠ける。そこで、本発明は、可変表示ゲームにおいて、遊技者にとって面白味を与えることができる遊技機を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の遊技機は、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示部を設け、図柄始動口に遊技球が入賞すると、図柄変動開始信号によって図柄表示部の図柄が変動を開始し、所定時間後に、図柄が確定表示する可変表示ゲームが行われ、大当たり図柄が確定表示する図柄表示部の組合せ(有効ライン)が複数ある遊技機であって、何れかの有効ラインを遊技者に報知表示した後に、大当たり図柄が前記報知表示の有効ラインを除く他の有効ラインに確定表示可能である。この遊技機は、報知表示の有効ラインを除く他の有効ラインでも大当たりが生起する可能性があるので、従来にない面白味の遊技機である。又、請求項2の遊技機は、報知表示された有効ラインにおいてリーチ態様を表示すると、その報知表示の有効ラインを除く他の有効ラインでリーチ態様が表示されるのに較べると大当たりとなる確率を高く設定してあるので、興味をもって可変表示ゲームをすることを可能にする。
【0005】
【発明の実施の形態】図1(正面図)は遊技機としてのパチンコ機10を示す。このパチンコ機の側部には球貸機20が設置してあって、この球貸機20にはカードリーダ(図示略)が内蔵してある。又、この球貸機20の正面パネル21には、この球貸機の作動が有効であるときの表示ランプやカード挿入口22が設けてある。一方、パチンコ機の前面パネル11に取り付けてある上皿12には、前記球貸機20の操作釦等が配設してあり、具体的には、前記カード挿入口22に挿入されたカードの残高(度数)等を表示する表示器13a、遊技者の操作により球貸機20を介してパチンコ機に貸球を供給する変換釦13b、カード返却用の返却釦13cが設けてある。
【0006】尚、上皿12の下には下皿17が配設してあって、上皿12が満杯となったときオーバーフローした賞品球を貯留する。又、発射装置のハンドル18の操作により前記上皿12からの1球毎に供給される遊技球をガイドレール31で案内して遊技領域19に発射する。遊技領域19のほぼ中央部には、複数の変動図柄を介して可変表示ゲームを行う液晶表示の図柄表示器Lが配置してある。そして、この図柄表示器LはL11、L12、L13、L21、L22、L23、L31、L32、L33に区分表示可能とし、図柄「0〜9、A〜E」の15種類を、この順序で変動表示する。尚、これらの図柄「0〜9、A〜E」のうち、「1、3、5、7、A」の5種類を特定図柄に、それ以外の10種類の図柄を非特定図柄とする。
【0007】又、大当たり(特別遊技状態)のときには、図2に示すように、有効ライン(m1(L11、L12、L13)、m2(L21、L22、L23)、m3(L31、L32、L33)、m4(L11、L22、L33)、m5(L13、L22、L31))の何れかにおいて同じ図柄(大当たり図柄)が確定表示する。
【0008】又、図柄表示器Lの左右側部には、普通図柄始動ゲート23a、23bが備えてあり、遊技球が通過すると後述の大入賞口58に付設の普通図柄表示器56の図柄が変動を開始し、所定時間経過後に停止し、その確定図柄が予め設定した図柄と一致したとき当たりとなり、普通電動役物57を所定時間、開成する。そして、この普通電動役物(図柄始動口)57に遊技球が入賞すると、可変表示ゲームに寄与する判定メモリQ(I)が順次記憶されると共に、その記憶の未処理の可変表示ゲーム数に対応して、記憶ランプLRが点灯して、遊技者に残りの可変表示ゲームの数を知らせる。又、遊技領域19には、その他、普通入賞口55a、55b等が配設してある。
【0009】次に、前記構成の遊技機における可変表示ゲームの処理について、割込処理で実行される制御フローを参照して説明する。図3(A)は初期化を行い、パチンコ機の電源が投入されると(S1)、遊技者にとって有利な大当たり(特別遊技状態)となる確率を低確率状態(1/330)に設定すると共に、判定カウンタHc(0〜329の循環数)、確定図柄決定手段である循環カウンタM11〜M33、判定メモリQ(I)(I=1〜4)の初期化を行う(S2)。
【0010】図3(B)は、判定カウンタHc(0〜329)と、大当たり等における各図柄表示部L11〜L33に確定表示する図柄を選定する循環カウンタM11〜M33(0〜14)、及び有効ラインY(0〜4)の選定を行う。先ず、判定カウンタHcにリセット時間(所定時間(2ms))毎に1を加算し(S20)、その加算した判定カウンタHcの値が、330であるか否かを判定する(S21)。判定カウンタHcの値が330であるときには、判定カウンタHcの値を初期化する(S22)。この処理によって、判定カウンタHcの値は0〜329の循環数となる。
【0011】次に、循環カウンタM11にリセット時間(所定時間(2ms))毎に1を加算し(S25)、循環カウンタM11の値が15であるか否かを判定する(S26)。そして、循環カウンタM11の値が15であるときには、循環カウンタM11を初期化すると共に、循環カウンタM12に1を加算する(S27)。このステップ25〜ステップ27の処理によって、循環カウンタM11は0〜14の循環数となり、図柄「0〜9、A〜E」に対応させる。以下、ステップ27〜ステップ29によって循環カウンタM12、ステップ29〜ステップ31によって循環カウンタM13、………が各々、0〜14の循環数となり、図柄「0〜9、A〜E」に対応させる。又、ステップ46においては、有効ラインを選定する有効数Yが0〜4の循環数になる処理を行い、Y=0のとき、有効ラインはm1、Y=1のとき、有効ラインm2……とする。
【0012】尚、前記循環カウンタM11〜M33によって選定された図柄は、下記の要領で表示される。
(イ)大当たり有効ラインm1(Y=0)のときには、図柄表示部L11、L12、L13には循環カウンタM11の値に対応する図柄を表示する。有効ラインm2(Y=1)のときには、図柄表示部L21、L22、L23には循環カウンタM21の値に対応する図柄を表示する。有効ラインm3(Y=2)のときには、図柄表示部L31、L32、L33には循環カウンタM31の値に対応する図柄を表示する。有効ラインm4(Y=3)のときには、図柄表示部L11、L22、L33には循環カウンタM11の値に対応する図柄を表示する。有効ラインm5(Y=4)のときには、図柄表示部L13、L22、L31には循環カウンタM13の値に対応する図柄を表示する。
【0013】(ロ)リーチ各有効ラインm1〜m5に対して、図柄表示部L22以外の図柄には、前記大当たりと同じ要領で図柄を表示し、図柄表示部L22には循環カウンタM23の値に対応する図柄を表示する。しかし、図柄表示部L22(循環カウンタM23の値)に大当たりとなる図柄になったときには、循環カウンタM23の値に1プラスの図柄を表示する。
(ハ)外れのときには、各図柄表示部L11〜L33には、循環カウンタM11〜M33の値に対応する図柄を表示するが、リーチ態様となる場合には該当する循環カウンタM11〜M33の値に1プラスの図柄を表示する。
【0014】図4は、普通電動役物(図柄始動口)57に入賞した入賞球の処理を行うものであり、普通電動役物57に入賞したか否かを検出し(S5)、検出したときには後記で詳述する判定カウンタHc(0〜329)の値を読み取る。そして、判定メモリQ(1)がゼロであるか否かを判定し(S6)、ゼロであるときには、入賞球の可変表示ゲームを実施中であるか、或いは、入賞球がない状態であるので、カウンタIの値を1にセットする(S7)。即ち、ステップ14以下で詳述する判定メモリQを記憶する番地(1〜4)をセットする。
【0015】反対に、判定メモリQ(1)がゼロでないときには、判定メモリQ(2)の値がゼロであるか否かを判断し(S8)、ゼロであるときには、カウンタIを2にセットする(S9)。以下、順次、判定メモリQ(3)、Q(4)について判断すると共に、カウンタIの値をセットする(S10〜S13)。尚、判定メモリQ(4)がゼロでないときには、既に、最大記憶(4個)があるため、この入賞球を無視するので、このルーチンの処理を終了する。また、可変表示ゲームに寄与する前記入賞球の判定メモリQ(I)が、ゼロでない数に対応して、遊技領域19に配設の記憶ランプLRが点灯するので、遊技者は残りの可変表示ゲームの数を知ることができる。
【0016】そして、前記読み込んだ判定カウンタHc(0〜329)の値が「7」であるか否かを判定する(S14)。そして、「7」であるときには、後記の可変表示ゲームにおいて大当たり(特別遊技状態)を生起するために、判定メモリQ(I)に1を書込む。次に、前記判定カウンタHc(0〜329)の値が「80〜90」であるときには、後記の可変表示ゲームにおいてリーチ態様を表示するために、判定メモリQ(I)に2を書込み(S16、S17)、それ以外の場合には判定メモリQ(I)に3を書込んで外れ処理を行う(S18)。以上の処理によって、判定メモリQ(I)(I=1〜4)は、大当たりの場合には「1」、リーチのときには「2」、外れの場合には「3」の何れかが記憶される。
【0017】次に、可変表示ゲームの制御について、図3、図4を前提として、図5、図6に示す制御フローを参照して説明する。先ず、判定メモリQ(1)がゼロであるか否か、即ち、図柄変動開始記憶(可変表示ゲームを行う)があるか否かを判定し(S50)、かかる記憶がないときには、この処理ルーティンを終了する。次に、判定メモリQ(1)において、「1(大当たり)」の記憶があるかを判断し(S51)、大当たりのときには記憶変数QQを「1」に設定する(S52)する。
【0018】前記ステップで、大当たりでないときには、判定メモリQ(1)において、「2(リーチ)」の記憶があるかを判断し(S53)、リーチであるときには記憶変数QQを「2」に設定し(S54)、それ以外のときには、外れとして、記憶変数QQを「3」に設定する(S55)。そして、判定メモリQ(I)(I=2〜4)をQ(I−1)にシフトすると共に判定メモリQ(I)に「0」を書き込んで(S56)、次の可変表示ゲームに対する新たな入賞球の記憶を可能にする(図4参照)。
【0019】次に、図柄変動開始信号によって図柄表示部L11〜L33の図柄変動を一斉に開始し(S61)、循環カウンタM11〜M33の値を読み込んで、表示図柄の選定をする(S62)。次に、大当たりとリーチのときに表示する有効ラインの選定を行うために、有効数Y(0〜4)を読み込む(S63)。そして、大当たりとリーチ(外れも含む)とき、それらの確定図柄を有効ラインと一致して表示するか、他の有効ライン(疑似有効ライン)に表示するかを、確率で選定する。
【0020】そこで、大当たり(QQ=1)であるかを判定し(S64)、大当たりのときには、例えば、任意数の選択ができる循環カウンタM11の値(0〜14)を用い、この循環カウンタM11の値(0〜14)がα(=10)以下のときには、疑似有効数(Ya)と有効数(Y)を一致させる(S65、66)。即ち、確率2/3で一致表示させる。しかし、循環カウンタM11の値(0〜14)がα(=10)より大きいときには、疑似有効数(Ya)は、有効数(Y)に循環カウンタM11の値を加算し、且つ、YaがYに一致しない0〜4の値となる処理を行う(S67)。
【0021】一方、リーチと外れ(QQ=2、3)のときには、循環カウンタM11の値(0〜14)がβ(=10)以上のときには、疑似有効数(Ya)と有効数(Y)を一致させるが(S68、S69)、それ以外のときには、前記ステップ67と同様な処理を行って一致させない表示をする(S70)。即ち、確率1/3で一致表示させ、このβの値は、本例では大当たりと逆の確率に選定してある。以上によって、有効ライン(Y)と疑似有効ライン(Ya)が選定され、一致表示させるか、一致表示させないかの確率は、前記ステップ65のα、ステップ68のβの値による。次に、前記で選定した疑似有効数Yaの値(0〜4)に基づいて、有効ラインm1〜m5を報知表示する(S75)。この表示方法には、例えば、図7(A)(B)に示すように、例えば、疑似有効ライン(Ya(=m1))上を「星印」で移動表示後に「印線」を表示維持を行う。
【0022】そして、この可変表示ゲームにおいて、停止図柄表示処理を行うために、大当たりか(QQ=1)、リーチ(QQ=2)であるか否かを判定し(S76)、該当する場合には、リーチ表示をするために、前記有効ライン(Y)の左図柄表示部(L11、L21、L31の何れか)に、その図柄表示部に対応の循環カウンタの値に対応する図柄を表示する(S77)。例えば、有効数Yが0のときには有効ラインm1となり、左図柄表示部L11には循環カウンタM11の値に対応する図柄を表示する。次に、右図柄表示部L13の有効ラインにも同じ図柄を表示して(S78)、リーチ態様を表示する。
【0023】このリーチ態様において、遊技者は、この疑似有効ライン(Ya)に同じ図柄が確定表示されることによって大当たりとなることを予測するが、前記ステップ65〜67における処理によって、大当たり図柄は必ずしも報知表示の疑似有効ライン(Ya)で生起するものではなく、その有効ライン(Ya)を除く他の有効ライン(Y)に確定表示されることもあるので、従来と異なって面白味を発揮する。しかし、疑似有効ライン(Ya)にリーチ表示がされると、前記設定の「α、β」の値によって、大当たりとなる確率は高く設定してあるので、遊技者は興味をもって可変表示ゲームを行うことができる。
【0024】そして、最後に停止表示する中図柄表示部(L12、L22、L32)について処理を行うために、再度、大当たり(QQ=1)であるか否かを判定し(S80)、大当たりであるときには、リーチアクションとして、中図柄表示部L12、L22、L32に、遊技者が見える程度にゆっくりと、図柄変動表示させる(S81)。その後、有効数Yに対応する中図柄表示部(L12、L22、L32の何れか)に左図柄表示部(右図柄表示部)と同じ図柄を停止表示させて、遊技者に大当たり(特別遊技状態)が生起したことを知らせる(S82)。
【0025】前記ステップ80において、大当たりでないときにおいても、前記ステップ81と同様に、リーチアクションを行った後に(S84)、最後に停止表示する中図柄表示部(L12、L22、L32)に外れ図柄を確定表示する(S85)。
【0026】また、前記ステップ76において、外れである場合には、先ず、前記ステップ62で選定の循環カウンタM11〜M33の値に対応する図柄が、有効ラインm1〜m5において、リーチ態様となっているかを判断する(S90)。そして、若しかかる図柄が選定されているときには、循環カウンタM11〜M33の値を変更する(S91)。そして、左図柄表示部(L11、L21、L31)(S92)、右図柄表示部L13、L23、L33(S93)そして、最後に停止表示する中図柄表示部(L12、L22、L32)に確定表示する(S94)。
【0027】尚、有効ライン(Y)と疑似有効ライン(Ya)を選定して、一致表示させるか、一致表示させないかの確率は、前記ステップ65のα、ステップ68のβの値によるので、その値を変更することによって、種々の形態の可変表示ゲームを行うことができる。又、疑似有効ライン(Ya)は1本である必要はなく、複数で構成してもよいし、大当たり図柄も複数の有効ラインで生起させてもよい。また、本発明は、他の遊技機(パチンコ機やスロットマシン等)にも適用できることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】請求項1の遊技機は、報知表示された有効ラインを除く他の有効ラインでも大当たりが生起する可能性があるので、従来にない面白味の遊技機である。又、請求項2の遊技機は、報知表示された有効ラインにおいてリーチ態様を表示すると、その報知表示の有効ラインを除く他の有効ラインでリーチ態様が表示されるのに較べると大当たりとなる確率を高く設定してあるので、興味をもって可変表示ゲームをすることを可能にする。




 

 


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