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発明の名称 気管内チューブ挿管用内視鏡
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−116595(P2000−116595A)
公開日 平成12年4月25日(2000.4.25)
出願番号 特願平10−298138
出願日 平成10年10月20日(1998.10.20)
代理人 【識別番号】100074147
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 崇
【テーマコード(参考)】
4C061
【Fターム(参考)】
4C061 AA07 AA13 BB00 CC00 DD03 FF21 FF30 JJ11 
発明者 中市 克己 / 山森 伸二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 少なくとも像伝送用ファイバー束と照明光伝送用ファイバー束とを内部に有し、先端部と基端部を有する細長状の挿入部と、前記挿入部の基端部に連結された手元操作部と、前記手元操作部に設けられた湾曲操作機構と、前記挿入部の内部から前記湾曲操作機構にかけて設けられた前記挿入部を湾曲させる湾曲要素と、を有し、前記湾曲要素は、一端が前記挿入部内の先端近傍に自由端をなし、他端が前記挿入部の基端部もしくは前記手元操作部に固定端をなす長尺な弾性体と、一端が前記弾性体の前記自由端近傍に連結され、他端が前記湾曲操作機構に連結された押引要素と、からなることを特徴とする気管内チューブ挿管用内視鏡。
【請求項2】 前記弾性体は薄板からなることを特徴とする前記請求項1に記載の気管内チューブ挿管用内視鏡。
【請求項3】 前記押引要素は薄板からなることを特徴とする前記請求項1及び2に記載の気管内チューブ挿管用内視鏡。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、事故や災害での怪我や急な発病等で呼吸困難におちいり、緊急に気道を確保する必要が生じた患者に対して気管内チューブを挿入する場合に、気管内チューブを気管に挿入しやすくするために、体腔内を光学観察しながら挿入できるようにした気管内チューブ挿管用内視鏡に関するものであり、詳しくは気管内チューブ挿管用内視鏡の湾曲構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、気管内チューブを安全、確実、迅速に人体に挿管する方法として、挿入部に湾曲機能を有する内視鏡を気管内チューブの内空に挿入して喉頭部を直接目視確認して誘導し、この内視鏡をガイドにして気管内チューブを気管に挿入する方法が行われている。
【0003】しかし、この方法の挿入操作においては、種々問題があるのが実情である。その1つに内視鏡の湾曲をかけると挿入部の長さが変化するという問題がある。この方法では、気管内チューブの先端より内視鏡の先端を少し引っ込めて装着して人体に挿入するのが一般的である。これは患者の喉頭部が怪我などで出血している場合が多く、その様な場合に気管内チューブの先端より内視鏡の先端が出るように装着して挿入すると、内視鏡の先端にある対物レンズが血で汚れて見えなくなってしまうからである。しかし、あまり引っ込め過ぎると、こんどは視野に気管内チューブの内壁が見えるようになって、視野が狭まり内腔を広く観察できなくなり、目的部位を捜すのに苦労することになる。そこで、挿入に際しては、内視鏡の先端が気管内チューブの先端より引っ込んでいて、かつ視野に気管内チューブの内壁がみえないところにセットして挿入するのである。
【0004】そして、本件のような気管内チューブを挿管する為に用いる内視鏡では、気管内チューブが丈夫であるため、湾曲させるのにかなりの力を要するので、より丈夫で強く湾曲がかかるような構造がとられている。すなわち、内視鏡先端部に樹脂製チューブを連結して挿入部を形成し、この内視鏡先端部や樹脂製チューブの先端側の挿入方向中心軸に対して半径方向にズラした位置にワイヤーを連結し、このワイヤーを引くことで湾曲させる構造や、内視鏡先端部に樹脂製チューブを連結して、樹脂製チューブの先端側にコイルバネ等でできた屈曲復元部分を付設した上で前記構造と同じく内視鏡先端部や樹脂製チューブあるいは屈曲復元部分の先端側にワイヤーを連結し、これを引くことで湾曲させるようにして、湾曲復元良好にすると言った構造等がとられている。
【0005】しかし、この様な構造ではワイヤーが直接的あるいは間接的に内視鏡先端部に固定されていることになるので、ワイヤーを引く力が湾曲させる力だけでなく内視鏡先端部を引く力としても働き、その為挿入部は圧縮され、その結果として挿入部が蛇行したりして縮むことになり、前述のような挿入部の長さが変化するという問題が生じるのである。
【0006】その様な場合には、気管内チューブの中に内視鏡先端部が余計に引っ込み、内視鏡の視野に気管内チューブの内壁が見えるようになり、視野が狭められるので目的部位を捜し難くなる。そこで、術者は視野に気管内チューブの内壁が見えないように気管内チューブへの内視鏡の押し込み量を調整しなければならなくなる。その上、調整し直しても目的部位を捜す中で湾曲の量が少なくなったら、今度は内視鏡が延びて内視鏡先端部が気管内チューブから飛び出ることになる。そうすると血などが先端の対物レンズに付着して見えなくなる場合が生じる。そうすると一旦抜いて先端を拭いて入れ直さなければならなくなる。この様な作業を緊急な場合に行うことは極めて煩わしいことである。
【0007】また、もう1つの問題として、湾曲をかけた時に内視鏡の挿入部が捩じれて湾曲するということがある。気管内チューブは気管に挿入しやすいように曲がり癖が付けられている。中に入れられた内視鏡がその曲がり癖と同じ方向に湾曲しないと、気管内チューブは内視鏡をガイドにして挿入されるのであるから気管内チューブを押し込んだ時に予定外の方向に押し込まれ、気管内にうまく入らないと言う事態につながることもある。そこで、気管内チューブの曲がり癖の方向と内視鏡の湾曲方向を合わせて気管内チューブの中に内視鏡を挿入して使うのであるが、内視鏡の湾曲が必ずしも正規の方向に湾曲するとは限らない。これは、ワイヤーの取り付けが僅かに偏っていたり、挿入部の外装となる樹脂製チューブ自身に捩じれる癖が残存していることなどに原因がある。そして、使われている樹脂製チューブやコイルバネ等の弾性部材は円形断面であり、捩じれを規制する力は働かず、どの方向にでも湾曲し得るものであるから生じるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願の発明は上記のような問題を解決するために発明したものであり、湾曲をかけても内視鏡先端の位置が圧縮によって縮まず、気管内チューブ内での内視鏡先端部の位置が変わらず、よって、視野が安定して確保できる気管内チューブ挿管用内視鏡を提供することを目的としたものである。
【0009】更には、湾曲方向が安定して一定の方向にかかり、気管内チューブを良好にガイドできる気管内チューブ挿管用内視鏡を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明の気管内チューブ挿管用内視鏡の特徴は、少なくとも像伝送用ファイバー束と照明光伝送用ファイバー束とを内部に有し、先端部と基端部を有する細長状の挿入部と、前記挿入部の基端部に連結された手元操作部と、前記手元操作部に設けられた湾曲操作機構と、前記挿入部の内部から前記湾曲操作機構にかけて設けられた前記挿入部を湾曲させる湾曲要素とを有し、前記湾曲要素は、一端が前記挿入部の内部に自由端をなし、他端が前記挿入部の基端部もしくは前記手元操作部に固定端をなす長尺な弾性体と、一端が前記弾性体の前記自由端近傍に連結され、他端が前記湾曲操作機構に連結された押引要素から構成したことである。更には、前記弾性体を薄板としたことである。そして更には、前記押引要素を薄板としたことである。
【0011】本発明の内視鏡では、挿入部の内部から湾曲操作機構にかけて設けられた挿入部を湾曲させる湾曲要素を、一端が前記挿入部の内部に自由端をなし、他端が挿入部の基端部もしくは手元操作部に固定端をなす長尺の弾性体と、一端が弾性体の自由端近傍に連結され、他端が湾曲操作機構に連結された押引要素から構成したことにより、押引要素を引っ張って湾曲をかけても内視鏡先端部や挿入部に押引要索の引張力による圧縮力が働かず、よって、内視鏡挿入部の長さが縮むことがないので、気管内チューブの中に装着した内視鏡の先端が湾曲をかけた時に変動することがない。よって、一旦気管内チューブの中の適正位置に内視鏡を装着すれば、気管内チューブの内壁に妨害されず血の付着もない安定した視野がいつでも得られるようになる。
【0012】また、湾曲要素の弾性体を薄板としたことにより、湾曲をかけた時に内視鏡の挿入部が捩じれようとしても、平板は厚み方向には曲がるが幅方向には曲がり難いため、湾曲方向が捩じれることの抗力として働き、安定した湾曲方向の維持がなされるようになる。更に、湾曲要素の押引要素を薄板としたことにより、捩じれに対する抗力がより強くなり、より安定した湾曲方向の維持がなされるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態の全体構成図である。本発明の内視鏡は気管内チューブ20の内空に挿入する挿入部1と、挿入部1の基端部に連結され気管内チューブ20の外側に配置される手元操作部2から構成されている。
【0014】図2である内視鏡の挿入部の断面図及び図3である手元操作部の断面図に基づいて詳細構造を説明する。この挿入部1は細長い形状をしており、先端には先端部3があり、この先端部3の端面には対物レンズ4があり、これに像伝送用ファイバー5の先端が光学的に連結され、挿入部1の内空を通って手元操作部2まで導かれている。そして、この像伝送用ファイバー5の他端は手元操作部2に設けられた接眼部6に光学的に連結されている。先端の対物レンズ4の周囲には、1本あるいは複数本からなる照明光伝送用ファイバー7の先端が開口しており、この他端は手元操作部2に設けられた光源部8に光学的に連結されている。挿入部1の先端部3と基端部の間は樹脂製のチューブ9で外装されている。
【0015】更に挿入部1には、例えばステンレス等のような弾性を有する金属からなる薄板状の弾性体10と、これを湾曲させる為の押引要素として同じくステンレス等のような弾性を有する金属からなる薄板状の押引部材11からなる湾曲要素12が内蔵されている。この弾性体10は先端側が挿入部1の先端部3の近傍まで延び、その基端側は挿入部1の基端部に固定されている。押引部材11は先端側が弾性体10の先端部に連結され、基端側は手元操作部2に設けられた湾曲操作機構13に連結されている。そして、弾性体10、押引部材11の連結された先端部分は挿入部1の先端部3にも樹脂製のチューブ9にも固定されず、自由端を呈している。
【0016】なお、弾性体10の基端側は挿入部1の基端部ではなく手元操作部2に固定されるものであっても良い。また、押引部材11は薄板状ではなくワイヤー等の線状なものであっても良い。また、弾性体10、押引部材11は金属ではなく、樹脂などでできたものでも良い。
【0017】押引部材11の湾曲操作機構13への連結部は、押引部材11の端末に端子14が固定されていて、この端子14が湾曲操作機構13のレバー15にレバー15を握ると端子14が接眼部側に引かれるように係合している。そして、この動作によって押引部材11が接眼部側に引かれ、押引部材11の先端が弾性体10の先端部を引っ張り、この力で弾性体10が曲げられ、弾性体10が曲がることで挿入部1が曲げられて湾曲がかかるようになっている。また、弾性体10、押引部材11の基端側は共に金属でできた補強パイプ16で覆われており、補強パイプ16が無くなったところから湾曲が生じるようになっている。
【0018】照明光伝送用ファイバー7の基端側は束ねられて手元操作部2に設けられた光源17に光学的に連結されている。光源17には同じく手元操作部2に設けられた電源部18によってケーブルを介して電源が供給されるようになっている。
【0019】挿入部1と手元操作部2の連結部近傍には気管内チューブ接続部19が設けてある。この気管内チューブ接続部19は挿入方向に進退可能で任意の位置で固定できるようになっていて、使用する気管内チューブ20の先端の位置を内視鏡の先端部3の位置に合わせて調節できるようになっている。
【0020】このように構成された本内視鏡では、使用に際し先ず気管内チューブ20の曲がり癖の方向と内視鏡の湾曲方向を合わせて気管内チューブ20の内空に内視鏡の挿入部1を挿入し、気管内チューブ20を気管内チューブ接続部19に接続する。
【0021】そして、内視鏡の先端部3が気管内チューブ20の先端から少し引っ込む位置に、詳述すれば内視鏡の視野に気管内チューブ20の内壁が入らない範囲で気管内チューブ20の先端から少し引っ込んだ位置にくるように、気管内チューブ20の位置を気管内チューブ接続部19の設定位置を調節して固定する。
【0022】しかる後に、気管内チューブ20を口から人体内に挿入し、内視鏡の接眼部6を覗きながら気管内チューブ20を進退させたり、湾曲操作機構13のレバー15を握って湾曲をかけたり緩めたりして喉頭部を探し、喉頭部が視認できたところでそれに向けて気管内チューブ20を押し進め、気管内チューブ20が気管に入って容易に抜け落ちないところまで挿入したら、気管内チューブ20を残して内視鏡だけを抜き去り、後は気管内チューブ20に送気装置をつないで肺に酸素を供給し患者の呼吸の確保を行う。
【0023】この時の内視鏡の湾曲は次のように行われる。湾曲操作機構13のレバー15を握るとレバー15の端がここに係合している端子14を接眼部方向に引っ張る。端子14は押引部材11の端末に固定されたものであるから、端子14が引っ張られることで押引部材11が接眼部方向に引っ張られる。押引部材11の先端は弾性体10の先端に連結されており、弾性体10の基端側は挿入部1の基端部に固定されていて動かないから、押引部材11が引かれることで弾性体10は屈曲させられることになる。内部にある弾性体10が屈曲するのでこれを内包する挿入部1は強制的に屈曲すなわち湾曲させられることになる。この時、弾性体10及び押引部材11の先端は挿入部1の先端部3にも挿入部1の外装をなす樹脂製のチューブ9にも固定されておらぬ自由端であるので、押引部材11が引かれる力は先端部3や樹脂製のチューブ9には何等加わることはなく、すなわち先端部3にはこれを接眼部方向すなわち挿入軸方向に圧縮する力が加えられること無く、弾性体10及び押引部材11の形状に強制されて湾曲することになる。押引部材11が引っ張られる力によって挿入部1が縮むことなく湾曲がかかることになる。
【0024】そして、湾曲がかかっている状態では、湾曲要素12は薄板状の弾性体10でできているので、板厚方向には屈曲するが幅方向には屈曲しにくいので、押引部材11によって先端に力が加わった時に板厚方向に安定して屈曲する。これは挿入部が捩じれようとする場合の抗力としても働き、挿入部1は一定方向に安定して湾曲するようになる。更に、押引部材11を薄板状にした場合は、更にこの効果が増大する。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の気管内チューブ挿管用内視鏡においては、挿入部を湾曲させる湾曲要素を、その先端側を内視鏡挿入部の先端部等に固定せずに自由端をなすように設けたので、湾曲をかけた時に、湾曲要素を引く力が挿入部の先端部を圧縮させる力として働くことがなく、挿入部が縮んで内視鏡に装着した気管内チューブの中に内視鏡先端が引っ込んでしまうことがなくなる。よって、湾曲をかけると内視鏡が引っ込み、視野に気管内チューブの内壁が見えるようになって視野を狭め、体腔内での目的部位の探査をやり難くすると言う問題が解消できる。
【0026】また、湾曲要素の弾性体を薄板にしたことにより、安定して一定方向に湾曲するようになり、気管内チューブの曲がり癖と湾曲方向が異なって気管内チューブをうまく目的方向に挿入できないと言う問題も解消できる。
【0027】更に、湾曲要素の弾性体10と押引部材11の両方に薄板を用いることにより、湾曲方向の安定化が一層図れる。




 

 


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