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発明の名称 マッサージ機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−60915(P2000−60915A)
公開日 平成12年2月29日(2000.2.29)
出願番号 特願平10−233074
出願日 平成10年8月19日(1998.8.19)
代理人 【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100 AD16 AF14 AF16 BA02 BB04 BC02 BC04 BC08 CA06 DA04 DA05 DA06 EA12 EB01 
発明者 岩崎 功治 / 中川 和也 / 川筋 正明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 椅子状の外観を有するマッサージ機であって、被療者が座る座面部に対して起立した背もたれ部に、該背もたれ部に沿って昇降可能に駆動機構が設けられ、該駆動機構は、被療者にマッサージ動作を行うための一対の施療子と、該施療子を駆動する駆動源と、該駆動機構が収納される合成樹脂材料からなるハウジングとを備えるマッサージ機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例として椅子状のマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被療者が腰掛けてマッサージ動作を受ける椅子状のマッサージ機が用いられている。このようなマッサージ機は、椅子の背もたれ部分にマッサージ動作を行う駆動機構が収納され、駆動機構には一対の施療子が設けられている。駆動機構に装備された揉み用モ−タ或いは叩き用モータを駆動することにより、この施療子が揉み動作或いは叩き動作などのマッサージ動作を行うように構成されている。
【0003】図9にこのような従来技術のマッサージ機1aの断面図を示し、図10にマッサージ機1aに備えられる駆動機構5の簡略化した断面図を示す。この従来技術では、マッサージ機1aは椅子状をなしており、マッサージ機1aの椅子2の背もたれ部分3の内部にラック4が固定されており、マッサージ動作を行う後述する構成を有する駆動機構5に備えられている一対のピニオン6a、6b(総称する場合、符号6で示す)がラック4に噛み合わされている。駆動機構5に備えられている駆動機構5の昇降駆動用の例としてDCブラシレスモータ(以下、モータ)7の回転は、例としてハス歯歯車やウォーム歯車等を用いる動作変換機構8を介して回転軸方向が図3の左右方向から同図の紙面に垂直な方向に変換され、回転軸9に伝達される。モータ7によって回転軸9を双方向のいずれか一方向に回転する事によりピニオン6a、6bが回転し、ピニオン6a、6bとラック4との噛み合いにより、駆動機構5が椅子2の背もたれ部分3で昇降駆動される。
【0004】駆動機構5は、椅子2の背もたれ部分3に取り付けられた状態で、椅子2にもたれた被療者の背部に駆動機構5に備えられる一対の施療子a、bが臨むように構成されている。本実施例において、施療子a、bは、駆動機構5に備えられるパルスジェネレータを装備するモータ101に動作変換機構102を介して連結され、モータ101の回転動作が動作変換機構102によって施療子a、bの被療者に対するマッサージ動作に変換される。
【0005】また、本従来技術において、駆動機構5を外囲する例として鉄板からなるフレーム104が駆動機構5に固定されている。被療者が好適なマッサージ位置を得るために駆動機降5を背もたれ部3内で昇降駆動する場合、このフレーム104も共に昇降移動する。これにより、鉄板からなるフレーム104が背もたれ部3の背後側に美観上の目的などで設けられている表布と擦れ、この表布が破損する場合がある。このために、駆動機構5にはフレーム104を背部から覆う形状の合成樹脂製のカバー105が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術では、前記フレーム104として鉄板を採用しているので、鉄板をフレーム104の形状に加工するために、絞り加工や折り曲げ加工或いは打抜き加工を含む切削加工やプレス加工が必要であり、製造工数が増大するという問題点がある。また、フレーム104の材料が鉄板であるので、駆動機構104の重量が増大し、昇降駆動用のモータ7の容量を大きくしたり、ピニオン6a、6bやラック4の耐荷重性能を高くする必要があり、構成が大型化し、また、複雑になるという問題点がある。さらに、重量の増大からマッサージ機1aの移動などに手間を要するという問題点がある。
【0007】また、前述したように、背もたれ部2の背後の表布が破損しないようにするために、合成樹脂製のカバー105を設ける必要があり、部品点数が増大し、コストアップを招くという問題点がある。
【0008】本発明は、上述の技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的は、重量の軽量化と構成の簡略化、部品点数の削減とを図ることができるマッサージ機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマッサージ機は、椅子状の外観を有するマッサージ機であって、被療者が座る座面部に対して起立した背もたれ部に、背もたれ部に沿って昇降可能に駆動機構が設けられ、駆動機構は、被療者にマッサージ動作を行うための一対の施療子と、施療子を駆動する駆動源と、駆動機構が収納される合成樹脂材料からなるハウジングとを備えている。
【0010】
【作用】本発明によれば、椅子状の外観を有するマッサージ機の背もたれ部に沿って昇降可能に設けられている駆動機構は、被療者にマッサージ動作を行うための一対の施療子と、施療子を駆動する駆動源と、駆動機構が収納される合成樹脂材料からなるハウジングとを備えている。
【0011】従って、本発明によれば、駆動機構が収納されるハウジングを合成樹脂材料から形成したので、このようなハウジングを金属材料から形成する場合と比較し、絞り加工や折り曲げ加工或いは打抜き加工を含む切削加工やプレス加工が不要になり、製造工数が削減される。また、材料が合成樹脂材料であるので、駆動機構の重量が軽量化されマッサージ機全体の重量も軽量化される。これにより、駆動機構に関連する構成の耐荷重性能を高くする必要が解消され、構成の小型化と簡略化とを図ることができる。
【0012】また、前記ハウジングが合成樹脂材料から形成されるので、背もたれ部の背後に美観上の目的などで表布などが破損しないようにするために、別途合成樹脂製のカバーなどを設ける必要が解消され、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を、図1〜図8を参照して以下に説明する。図1は本発明の一例のマッサージ機31に用いられる駆動機構5の側面図であり、図2は駆動機構5の正面図であり、図3はマッサージ機1の断面図であり、図4は駆動機構5の底面図であり、図5は駆動機構5のフレームを取り付けた状態の正面図であり、図6は駆動機構5の一部省略した側面図であり、図7は交互叩き動作を説明する図であり、図8は同時叩き動作を説明する図である。
【0014】以下、図3を参照して、本実施例のマッサージ機1の機構的構成について説明する。なお、図9を参照して説明した従来技術のマッサージ機1の構成において、対応する部分の参照符号は図9におけるものと同一の参照符号を使用する。図3に示されるように、マッサージ機1は椅子状をなしており、マッサージ機1の椅子2の背もたれ部分3の内部にラック4が固定されており、マッサージ動作を行う後述する構成を有する駆動機構5に備えられている一対のピニオン6a、6b(総称する場合、符号6で示す)がラック4に噛み合わされている。駆動機構5に備えられている駆動機構5の昇降駆動用の例としてDCブラシレスモータ(以下、モータという)7の回転は、例としてハス歯歯車やウォーム歯車等を用いる動作変換機構8を介して回転軸方向が図3の左右方向から同図の紙面に垂直な方向に変換され、回転軸9に伝達される。モータ7によって回転軸9を双方向のいずれか一方向に回転する事によりピニオン6a、6bが回転し、ピニオン6a、6bとラック4との噛み合いにより、駆動機構5が椅子2の背もたれ部分3で昇降駆動される。
【0015】駆動機構5は、椅子2の背もたれ部分3に取り付けられた状態で、椅子2にもたれた被療者の背部に駆動機構5に備えられる一対の叩き用の施療子10a、10b及び一対の揉み用施療子11a、11bが臨むように構成されている。本実施例において、後述するように、叩き用の施療子10a、10bと揉み用の施療子11a、11bとが相互に一体に連結された構成を採用している。施療子10a、10bは、駆動機構5に備えられるパルスジェネレータを装備する叩き用のモータ12及び揉み用のモータ13に、叩き用の動作変換機構14及び揉み用の動作変換機構15を介して連結され、モータ12、13の回転動作が動作変換機構14、15によって叩き用施療子10a、10b及び揉み用施療子11a、11bの被療者に対する後述するような叩き動作及び揉み動作に変換される。
【0016】以下、図1〜図6を参照して、本実施例のマッサージ機1の駆動機構5の詳細な構成について説明する。叩き用のモータ12は叩き動作の駆動源であり、モータ12の回転軸には歯付ベルト用のモータプーリ16が固定され、モータ12の回転はモータプーリ16に巻き掛けられた歯付きベルト17を介して、中継プーリ18に伝達される。中継プーリ18は、ウォーム19に同軸に一体に連結されており、ウォーム19の回転は、ウォーム19と噛み合ったウォームホイール20に伝達される。ウォームホイール20には回転軸21が同軸に固定されている。
【0017】回転軸21は、軸受22、23を介して、前記ウォーム19及びウォームホイール20が収納されたギアケース24に回転自在に保持されている。回転軸21の一方端には、係止ピン25が回転軸21から半径方向一方側に突出して固定され、回転軸21の他方端には係止ピン26が回転軸21から半径方向の両側に突出して固定されている。前記係止ピン25は、係止ピン26の回転軸21から半径方向両側に突出している一対の係止部27、28のいずれか一方側の係止部27、28と周方向の位置が同位置となるように配置されている。
【0018】前記回転軸21の各係止ピン25、26よりも軸方向の外側には、それぞれ軸受29、30が設けられ、軸受29、30を介して偏心カラー31、32がそれぞれ回転自在に連結されている。各偏心カラー31、32は、図2及び図4に示されるように、正面視での軸心が前記回転軸21の軸線とずれた位置に配置されており、その一端部に前記係止ピン25、26に係合可能な位置に延びる突起33、34がそれぞれ配置されている。
【0019】各偏心カラー31、32の前記突起33、34とそれぞれ反対側には、カラー35、36が支持軸37、38と軸受39、40とを介して回転自在に連結される。カラー35、36の一端部には連結板41、42がそれぞれ回動自在に連結されている。各連結板41、42のカラー35、36と反対側には、支持軸45、46が貫通し、支持軸45、46には、スペーサ47、48と連結板49、50とがそれぞれ回動自在に装着される。各支持軸45、46の先端は、ジョイント部材43、44に固定される。ジョイント部材43、44には、図1及び図2に示されるロッド51、52の一端部が揺動自在にそれぞれ連結され、ロッド51、52の各他端部はレバー53、54の一端にそれぞれ揺動自在に連結される。
【0020】前記連結板49、50は、正面視が図1に示されるように、略三角形状であり、その一隅部付近に前記支持軸45、46が貫通する。他の一隅部付近は、支持軸78、79で、駆動機構5のハウジング66のボス89、81に角変位自在に連結される。また、連結板49、50には、コイルスプリング82、83が連結されており、各コイルスプリング82、83は、前記ロッド51、52を図1の上方に弾発的に引っ張る態様に、即ち、前記連結板49、50を図1の矢符A1、A2に示される方向へそれぞれ弾発的に角変位させる態様に設置される。
【0021】前記駆動機構5のハウジング66は、本実施例において、例としてエンジニアプラスチックなどの比較的硬質で強靭な合成樹脂材料から射出成形などの樹脂成形技術によって製造される。ハウジング66は、駆動機構5が被療者の操作で背もたれ部3内で昇降移動する際に共に移動するので、背もたれ部3の背後側に美観上の目的などで表布が設置されている場合に、この表布と擦れて表布を破損しないように、外側にエッジや角がないように製造される。
【0022】以下、本実施例のマッサージ機1の揉み用の駆動機構とマッサージ位置の幅を調整する幅調整機構について説明し、その後に、これら揉み用機構及び幅調整機構と上記叩き用機構との機構的関連について説明する。
【0023】本実施例のマッサージ機1の駆動機構5には、図1に示されるように、前記昇降動作用の回転軸9と平行に、被療者に対するマッサージ位置の幅調整用のネジ軸55と後述する揉み動作用の回転軸56とが配置されている。回転軸56は、前記揉み用モータ13の回転が前記動作変換機構15の一部であるギアユニット57を介して伝達されて回転駆動される。
【0024】回転軸56の長手方向中間部分にそれぞれ円筒状の一対のカム部材58,59が相互に間隔を隔てて回転軸56に対して偏心して、周方向に固定され、かつ回転軸56の軸線方向に変位可能に取り付けられている。カム部材58、59を外囲してカム部材58、59に回転自在にベアリングバンド64、65がそれぞれカム部材58、59に設けられ、ベアリングバンド64、65には、プレート状の支持アーム60、61が固定され、支持アーム60、61の前面側には前記揉み用の施療子11a,11bがそれぞれ取り付けられている。支持アーム60、61の施療子11a,11bと反対側になる背後側の端部には、ロッド62、63の一端がそれぞれ揺動自在に連結され、各ロッド62、63の各他端は、駆動機構5のハウジング66に揺動自在に連結されている。
【0025】従って、回転軸56が回転するとカム部材58、59が回転し、これによりベアリングバンド64、65は、回転軸56の周りに公転運動を行う。これにより、前記各他端がハウジング66に揺動自在に固定されたロッド62、63がベアリングバンド64、65の連結部を周期的に引っ張る。施療子11a、11bは、ベアリングバンド64、65のロッド62、63への取付位置と回転軸56の軸線との距離と、ベアリングバンド64、65のロッド62、63への取付位置と揉子11a,11bの距離との比に比例した移動量の円周状の運動を行う。これにより、被療者に対する揉み動作が行われる。
【0026】一方、前記カム部材58、59には、ネジ軸56側に延びる連結部67、68が一体的に設けられており、連結部67、68の先端は、相互に逆向きであるように内周面にネジが刻設された筒状の保持部69、70として構成され、前記ネジ軸55のネジ部71、72と噛み合わされている。前記ネジ部71、72は、保持部69、70に相当する位置であって、後述するようにカム部材58、59の相互の間隔を調整して、被療者に対するマッサージ位置の相互の距離であるマッサージ幅を調節する際の各カム部材58、59の移動幅を含む長さに設けられている。このネジ軸56には、幅調整用のギアユニットを含む動作変換機構73を介して幅調整用のモータ74の双方向の回転が伝達される。
【0027】これにより、モータ74が双方向に回転すると、前記連結部67、68の内部のネジが相互に逆方向に刻設されていることにより、連結部67、68は相互に逆方向に、即ち、相互に近接する方向或いは相互に離反する方向に移動し、支持アーム60、61に取り付けられている前記施療子10a、10b;11a、11bによるマッサージ位置の横方向の幅を調整することができる。
【0028】前述した叩き用の駆動系において、レバー53、54のロッド51、52と反対側は、前記支持アーム60、61に前記回転軸9、55、56と平行に固定された支持軸75a、75bに回転自在に連結される。また、レバー53、54の支持軸75a、75bとの連結位置付近には、板バネ76、77を介して前記叩き用の施療子10a、10bが固定されている。
【0029】以下、図7及び図8を参照して、本実施例のマッサージ機1の動作について説明する。なお、図7及び図8では、説明の便宜のために各偏心カラー31、32を軸線が相互にずれた態様に表示するが、本実施例では実際には、前述したように、偏心カラー31、32は回転軸21にそれぞれ取り付けられている。
【0030】交互叩き動作叩き用の施療子10a、10bで被療者に交互に叩き動作を行う場合、叩き用モータ12を所定方向へ回転させる。このときの回転方向は、前記係止ピン25、26と偏心カラー31、32の突起33、34との位置関係で適宜設定される。モータ12を前記所定方向に回転させると、その回転はモータプーリ16、歯付きベルト17、中継プーリ18及びウォーム19を介して回転軸21を図7(1)の矢符B1方向に回転させる。これにより、例として、係止ピン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21の周りに矢符B1方向に回転開始させる。これにより、偏心カラー31は、コイルスプリング82のばね力に抗してコイルスプリング82を引き伸ばしつつ、図1および図2の下方に押し下げられ始める。
【0031】この変位により、カラー35および連結板41が図1および図2の下方に変位し、連結板49が前記ボス80の周りに角変位して図1に示す下方への変位位置に到達する。この動作により、前記ロッド51が図1および図2の下方に変位し、レバー53が図2の支持軸75aの周りに矢符C1方向に角変位して、叩き用の施療子10aを被療者から離反させる。
【0032】このとき、係止ピン26の係止部27は、係止ピン25と周方向に180度ずれた位相の位置に設けられているので、前記係止ピン25の動作よりも回転方向に関して180度ずれた位相のタイミングで、偏心カラー32の突起34を、回転軸21の周りに矢符B1方向に回転させる。
【0033】回転軸21の回転が更に進むと、図7(2)に示されるように、係止ピン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21の周りに矢符B1方向に更に回転させ、図7(2)の下方に更に押し下げる。係止ピン25が突起33を押圧しているタイミングのとき、係止ピン26の係止部27と突起34との係合状態が図7(2)に示されるように解除されることになる。これにより、係止ピン26との係合状態が解除された偏心カラー32は、コイルスプリング83のばね力により、急速に図1、図2および図7(2)の上方に向けて変位する。
【0034】この変位により、カラー35および連結板41が図1および図2の上方に変位し、連結板49が前記ボス80の周りに角変位して図1に示す上方への変位位置に到達する。この動作により、前記ロッド51が図1および図2の上方に変位し、レバー53が図2の支持軸75aの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩き用の施療子10aで被療者を叩く動作が行われる。
【0035】回転軸21の回転が更に進むと、図7(3)に示されるように、係止ピン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21の周りに矢符B1方向に更に回転させ、偏心カラー31は、図7(2)の下方側への終端位置に到達する。このとき、係止ピン25と突起33との係合状態が図7(3)に示されるように解除されることになる。これにより、偏心カラー31は、コイルスプリング82のばね力により、急速に図1、図2および図7(3)の上方に向けて変位する。
【0036】この変位により、カラー36および連結板42が図1および図2の上方に変位し、連結板50が前記ボス81の周りに角変位して図1に示す上方への変位位置に到達する。この動作により、前記ロッド52が図1および図2の上方に変位し、レバー54が図2の支持軸75bの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩き用の施療子10bで被療者を叩く動作が行われる。
【0037】また、このタイミングにおいて、係止ピン26の係止部27が偏心カラー32の前記突起34に再度係合する。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子10a、10bによる交互叩き動作が行われる。
【0038】同時叩き動作叩き用の施療子10a、10bで被療者に同時に叩き動作を行う場合、叩き用モータ12を前記所定方向と逆方向へ回転させる。モータ12を前記逆方向に回転させると、回転軸21は図8(1)の矢符D1方向に回転する。これにより、例として、係止ピン25及び係止ピン26の係止部28が偏心カラー31、32の突起33、34を、回転軸21の周りに矢符D1方向に回転開始させる。これにより、偏心カラー31、32は、コイルスプリング82、83のばね力に抗してコイルスプリング82、83を引き伸ばしつつ、図1および図2の下方に押し下げられ始める。
【0039】回転軸21の回転が更に進むと、図8(2)に示されるように、係止ピン25、26が偏心カラー31、32の突起33、34を、回転軸21の周りに矢符D1方向に更に回転させ、図8(1)の下方に更に押し下げる。
【0040】この変位により、カラー35、36および連結板41、42が図1および図2の下方に変位し、連結板49、50が前記ボス80、81の周りに角変位して、共に図1に示す下方への変位位置に到達する。この動作により、前記ロッド51、52が図1および図2の下方に変位し、レバー53、54が図2の支持軸75a、75bの周りに矢符C1方向に角変位して、叩き用の施療子10a、10bを被療者から離反させる。
【0041】回転軸21の回転が更に進むと、図8(3)に示されるように、係止ピン25、26が偏心カラー31、32の突起33、34を、回転軸21の周りに矢符D1方向に更に回転させ、偏心カラー31、32は、図8(3)の下方側への終端位置に到達する。このとき、係止ピン25及び係止ピン26の係止部28と突起33、34との係合状態が図8(3)に示されるように共に解除されることになる。これにより、偏心カラー31、32は、コイルスプリング82、83のばね力により、急速に図1、図2および図8(1)の上方に向けて変位する。
【0042】この変位により、カラー35、36および連結板40、41が図1および図2の上方に変位し、連結板49、50が前記ボス80、81の周りに角変位して図1に示す上方への変位位置に到達する。この動作により、前記ロッド51、52が図1および図2の上方に変位し、レバー53、54が図2の支持軸75a、75bの周りに矢符C2方向に急速に角変位して、叩き用の施療子10a、10bで同時に被療者を叩く動作が行われる。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子10a、10bによる同時叩き動作が行われる。
【0043】揉み動作本実施例のマッサージ機1で揉み動作を行う場合、叩き用のモータ12を停止させて揉み用のモータ13を回転させる。モータ13の回転は、ギアユニット57を介して回転軸56を回転させる。回転軸56の回転により前記ベアリングバンド64、65が回転軸56の周りに偏心した公転運動を行い、ロッド62、63を介してハウジング66に揺動自在に固定されている支持アーム60、61が前述した円周状の運動を行う。これにより、被療者に対する揉み動作が行われる。
【0044】本発明によれば、椅子状の外観を有するマッサージ機の背もたれ部に沿って昇降可能に設けられている駆動機構は、被療者にマッサージ動作を行うための一対の施療子と、施療子を駆動する駆動源と、駆動機構が収納される合成樹脂材料からなるハウジングとを備えている。
【0045】以上のように、本実施例のマッサージ機1によれば、駆動機構5が収納されるハウジング66を合成樹脂材料から形成したので、このようなハウジング66を金属材料から形成する場合と比較し、絞り加工や折り曲げ加工或いは打抜き加工を含む切削加工やプレス加工が不要になり、製造工数が削減される。また、材料が合成樹脂材料であるので、駆動機構5の重量が軽量化されマッサージ機1全体の重量も軽量化される。これにより、駆動機構5に関連する構成の耐荷重性能を高くする必要が解消され、構成の小型化と簡略化とを図ることができる。
【0046】また、前記ハウジング66が合成樹脂材料から形成されるので、背もたれ部3の背後に美観上の目的などで設けられた表布などが破損しないようにするために、別途合成樹脂製のカバーなどを設ける必要が解消され、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
【0047】また、本実施例のマッサージ機1によれば、叩き用の施療子10a、10bによって、被療者に対して近接/離反する前後方向の往復動作が実現される。しかも、このとき、前記コイルスプリング82、83によって、施療子10a、10bは、被療者に対して離反する動作終了後に、被療者に対して弾発的に叩き動作を行う。
【0048】これにより、叩き用の施療子10a、10bは、常に被療者に近接/離反する前後方向に往復運動するので、被療者に対して垂直方向に往復運動する叩き動作であって、実際に手などで叩く動作に近い弾発的な動作とすることができ、良好なマッサージ効果を実現することができる。
【0049】また、マッサージ機1では、施療子10a、10bによって、交互叩き動作および同時叩き動作を選択的に実現できるようにした。したがって、被療者が望む叩きマッサージ態様で叩き動作を行なうことができるようになり、使用性が格段に向上される。
【0050】更に、マッサージ機1では、上記叩き動作と揉み動作とを選択的に実現できるようにしたので、この点でも、被療者が望む叩きマッサージ或いは揉みマッサージのいずれをも実現することができ、使用性が格段に向上される。
【0051】前記実施例のマッサージ機1において、一本の叩き動作用の回転軸21に代えて、揉み動作用の回転軸56や昇降動作用のネジ軸55の延びる方向と交差する方向を軸線方向としているが、例として、ウォーム19の回転によって回転されるウォームホイールを2個設け、各々に前記係止ピン25、26を設けて、施療子10a、10bの各々を個別に駆動するようにしてもよい。
【0052】また、前記コイルスプリング82、83の設置位置は、前記実施例の場合に限定されるものではなく、例として、施療子10a、10bを背後側に向けて弾発的に引っ張る態様に設けるようにしてもよい。
【0053】本発明は、前記各実施例に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲の広範な変形例を含むものである。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明のマッサージ機によれば、駆動機構が収納されるハウジングを合成樹脂材料から形成したので、このようなハウジングを金属材料から形成する場合と比較し、絞り加工や折り曲げ加工或いは打抜き加工を含む切削加工やプレス加工が不要になり、製造工数が削減される。また、材料が合成樹脂材料であるので、駆動機構の重量が軽量化されマッサージ機全体の重量も軽量化される。これにより、駆動機構に関連する構成の耐荷重性能を高くする必要が解消され、構成の小型化と簡略化とを図ることができる。
【0055】また、前記ハウジングが合成樹脂材料から形成されるので、背もたれ部の背後に美観上の目的などで表布などが破損しないようにするために、別途合成樹脂製のカバーなどを設ける必要が解消され、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。




 

 


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