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発明の名称 体液吸収性物品の透液性表面シート
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−342625(P2000−342625A)
公開日 平成12年12月12日(2000.12.12)
出願番号 特願平11−163025
出願日 平成11年6月9日(1999.6.9)
代理人 【識別番号】100066267
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 吉治
【テーマコード(参考)】
3B029
4C003
4C098
【Fターム(参考)】
3B029 BA01 BA02 BA05 BB03 BB07 BC02 BC06 BC07 BD16 BD18 
4C003 BA01 BA08
4C098 AA09 CC05 CC07 CC12 CE06
発明者 丹治 浩之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 体液吸収性物品の透液性表面シートにおいて、前記シートが、シート面の所要の部位に前記シート面の上下方向へ伸縮可能な伸縮領域を有し、前記伸縮領域が、前記領域の周縁から前記領域の中央部へ向かって波状に起伏して回帰線状に延びる多数の褶襞部で形成されていることを特徴とする前記シート。
【請求項2】 体液吸収性物品の透液性表面シートにおいて、前記シートが、シート面の所要の部位に前記シート面の上下方向へ伸縮可能な伸縮領域を有し、前記伸縮領域が、前記領域の周縁から前記領域の中央部へ向かって波状に起伏して螺旋状に延びる褶襞部で形成されていることを特徴とする前記シート。
【請求項3】 前記シートが、熱可塑性合成樹脂繊維で形成された透液性不織布である請求項1または請求項2記載のシート。
【請求項4】 回帰線状に延びる前記褶襞部が、前記領域の中央部へ向かって同心状に並んでいる請求項1記載のシート。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の体液吸収性物品の透液性表面シートに関する。
【0002】
【従来の技術】体液吸収性物品の透液性表面シートとしては、不織布や開孔を有するプラスチックフィルムに一方向へ並ぶ多数の山部と谷部とからなる蛇腹形状を賦型して伸縮性を付与したシート、不織布に伸縮性部材を伸長状態で固着一体化して伸縮性を付与した複合シートがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蛇腹形状を賦型したシートは、一方向へ伸縮性を有し、その蛇腹の部分を押圧すると押圧方向と反対方向へ凹む溝が形成されるが、四方へ伸縮することができないので、それらの面の所要の部位に溝とは異なる伸縮可能な凹面または凸面を形成することはできない。
【0004】不織布に伸縮性部材を固着した複合シートは、伸縮性部材が収縮してシートに細かい多数のギャザーが生じ、ギャザーが肌に接触して違和感を与えることがある。
【0005】本発明の課題は、所要の部位に部分的に凹面または凸面を形成することができる伸縮領域を有し、伸縮領域において着用者に違和感を与えることのない透液性表面シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決するために、本発明が前提とするところは、体液吸収性物品の透液性表面シートである。
【0007】かかる前提において、本発明の特徴は、前記シートが、シート面の所要の部位に前記シート面の上下方向へ伸縮可能な伸縮領域を有し、前記伸縮領域が、前記領域の周縁から前記領域の中央部へ向かって波状に起伏して回帰線状に延びる多数の褶襞部で形成されていることにある。ここで、回帰線状とは、円形、楕円形、角部が湾曲する略長方形や角部が湾曲する略四角形を含むものである。
【0008】かかる前提において、本発明の他の特徴は、前記シートが、シート面の所要の部位に前記シート面の上下方向へ伸縮可能な伸縮領域を有し、前記伸縮領域が、前記領域の周縁から前記領域の中央部へ向かって波状に起伏して螺旋状に延びる褶襞部で形成されていることにある。
【0009】本発明の実施の形態の一例としては、前記シートが、熱可塑性合成樹脂繊維で形成された透液性不織布である。
【0010】本発明の実施の形態の他の一例としては、回帰線状に延びる前記褶襞部が、前記領域の中央部へ向かって同心状に並んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、本発明に係る体液吸収性物品の透液性表面シートの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0012】図1,2は、透液性表面シート1の斜視図と、図1のA−A線断面図であり、図2では、シート1が伸縮領域2においてシート1の上下方向へ伸長した状態を仮想線で示す。表面シート1は、矩形のもので、熱可塑性合成樹脂繊維で形成された透液性不織布である。シート1は、シート面1a,1bの略中央部にシート面1a,1bの上下方向へ伸縮可能な伸縮領域2を有する。領域2は、領域2の周縁から領域2の中央部へ向かって波状に起伏する円状の多数の褶襞部2aで形成されている。領域2では、領域2の中央部へ向かうにつれて円周が次第に小さくなる褶襞部2aが互いに同心円状に並んでいる。
【0013】シート1は、褶襞部2aが伸縮することによって、領域2において矢印X−X′で示すシート面1a,1bの上下方向へ伸縮可能であり、褶襞部2aが伸長するとシート1に凹面または凸面が形成される。
【0014】図3は、図1とは異なる態様の透液性表面シート1の斜視図である。表面シート1は、熱可塑性合成樹脂繊維で形成された透液性不織布であって、シート面1a,1bの略中央部にシート面1a,1bの上下方向へ伸縮可能な伸縮領域2を有する点において、図1のシート1と同一である。図では、伸縮領域2が領域2の周縁から領域2の中央部へ向かって波状に起伏して螺旋状に延びる褶襞部2aで形成されている。
【0015】図1,3に示すシート1において、領域2は、シート面1a,1bの中央部のみならずシート面1a,1bの他の部位に形成されていてもよいし、シート面1a,1bに多数の領域2が形成されていてもよい。
【0016】表面シート1には、疎水性不織布を親水化剤で処理したものや親水化剤を練り込んだ繊維で形成した親水性不織布が用いられる。それら不織布に代えて多数の開孔を有する熱可塑性合成樹脂フィルムを用いることもできる。不織布としては、短繊維で形成されたエアースルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布等を使用することが好ましい。
【0017】図4,5は、図1に示すシート1を使用した使い捨ておむつの部分破断斜視図と、図4のB−B線断面図であり、図4では、表面シート1が伸縮領域2においておむつの下方へ伸長した状態を仮想線で示す。おむつは、透液性表面シート1と、不透液性裏面シート21と、表面シート1と裏面シート21との間に介在し、それらシート1,21のうちの少なくとも一方の内面に接合された吸液性コア22とを有する積層パネル20で構成されている。
【0018】パネル20は、長手方向に前胴周り域30と、後胴周り域32と、それら前後胴周り域30,32の間に位置する股下域31とを有し、互いに対向して長手方向へ延びていて股下域31においてパネル20の幅方向内方へ湾曲する両側縁部20aと、互いに対向して幅方向へ延びる両端縁部20bとを有する。
【0019】パネル20の内面の臀部当接部位には、大便を受容可能な円筒状の凹部40が形成されている。凹部40は、コア22を賦型することによって形成されたもので、頂部開口40aと側面40bと底面40cとを有する。凹部40の頂部開口40aを被覆する表面シート1と凹部40の底面40cとの間には空間が形成されている。
【0020】表面シート1は、凹部40の位置に表面シート1の上下方向へ伸縮可能な伸縮領域2を有する。領域2は、領域2の周縁から領域2の中央部へ向かって波状に起伏する円状の多数の褶襞部2aで形成されている。領域2では、領域2の中央部へ向かうにつれて円周が次第に小さくなる褶襞部2aが同心円状に並び、最も外側の褶襞部2aが凹部40の頂部開口40aの周縁近傍に位置し、最も内側の褶襞部2aが凹部40の底面40cの略中央部に位置している。
【0021】パネル20の前後胴周り域30,32には、パネル20の両端縁部20bに沿って幅方向へ延びるフィルム状の胴周り用弾性部材23,24が表面シート1と裏面シート21との間に介在し、それらシート1,21のうちの少なくとも一方に伸長状態で固着されている。パネル20には、両側縁部20aに沿って長手方向へ延びる脚周り用弾性部材25が表面シート1と裏面シート21との間に介在し、それらシート1,21のうちの少なくとも一方に伸長状態で固着されている。パネル20の後胴周り域32には、テープファスナ26がパネル20の両側縁部20aからパネル20の幅方向内方へ延びている。テープファスナ26は、その基端部が両側縁部20aに固着されている。
【0022】表面シート1と裏面シート21とは、コア22の両側縁部から幅方向外方へ延出する部分とコア22の両端縁部から長手方向外方へ延出する部分とが互いに固着されている。
【0023】表面シート1は、領域2に大便が排泄されると、大便の重みで褶襞部2aが伸長し、領域2がパネル20の下方へ延びてコア22の側面40bと底面40cとに当接する。褶襞部2aは同心円状に並んでいるので、領域2の略中央部が凹部40の底面40cに当接する。ゆえに、領域2が凹部40の形状に沿うように凹むことができ、大便を凹部40に確実に受容することができる。大便の排泄前では、表面シート1の領域2が着用者の臀部に当接しているので、凹部40の頂部開口40aの周縁に肌が接することによる違和感を低減することができる。表面シート1としては、領域2が領域2の周縁から領域2の中央部へ向かって波状に起伏して螺旋状に延びる褶襞部2aで形成された図3に示すシート1を使用することもできる。
【0024】大便受容用の凹部40は、凹部40の頂部開口40aから底面40cへ向かってテーパー状に拡大させてもよいし、凹部40の頂部開口40aが底面40cよりも大きくてもよい。
【0025】図6,7は、図4とは異なる態様の使い捨ておむつの部分破断斜視図と、図6のC−C線断面図であり、図7では、表面シート1がシート1の下方へ伸長した状態を仮想線で示す。おむつは、透液性表面シート1と、不透液性裏面シート21と、表面シート1と裏面シート21との間に介在し、それらシート1,21のうちの少なくとも一方の内面に接合された吸液性コア22とを有する積層パネル20で構成されている。
【0026】パネル20は、長手方向に前胴周り域30と、後胴周り域32と、それら前後胴周り域30,32の間に位置する股下域31とを有し、互いに対向して長手方向へ延びていて股下域31においてパネル20の幅方向内方へ湾曲する両側縁部20aと、互いに対向して幅方向へ延びる両端縁部20bとを有する。コア22は、上層コア22aと下層コア22bとで形成され、上層コア22aの上面を表面シート1が被覆し、下層コア22bの下面を裏面シート21が被覆している。
【0027】パネル20の内面の臀部当接部位には、大便を受容可能な前後方向へ長い凹部40が形成されている。凹部40は、上層コア22aの略中央部に形成された透孔を下層コア22bが下から塞ぐことによって形成され、頂部開口40aと側面40bと底面40cとを有する。凹部40の頂部開口40aを被覆する表面シート1と凹部40の底面40cとの間には空間が形成されている。
【0028】表面シート1は、凹部40の位置に表面シート1の上下方向へ伸縮可能な伸縮領域2を有する。領域2は、領域2の周縁から領域2の中央部へ向かって波状に起伏し、角部が湾曲する略長方形の多数の褶襞部2aで形成されている。領域2では、領域2の中央部に向かうにつれて周長が次第に小さくなる褶襞部2aが同心状に等間隔で並び、最も外側の褶襞部2aが凹部40の頂部開口40aの周縁近傍に位置し、最も内側の褶襞部2aが凹部40の底面40cの略中央部に位置している。
【0029】パネル20の前後胴周り域30,32には、パネル20の両端縁部20bに沿って幅方向へ延びるフィルム状の胴周り用弾性部材23,24が表面シート1と裏面シート21との間に介在し、それらシート1,21のうちの少なくとも一方に伸長状態で固着されている。パネル20には、両側縁部20aに沿って長手方向へ延びる脚周り用弾性部材25が表面シート1と裏面シート21との間に介在し、それらシート1,21のうちの少なくとも一方に伸長状態で固着されている。パネル20の後胴周り域32には、テープファスナ26がパネル20の両側縁部20aからパネル20の幅方向内方へ延びている。テープファスナ26は、その基端部が両側縁部20aに固着されている。
【0030】表面シート1と裏面シート21とは、上下層コア22a,22bの両側縁部から幅方向外方へ延出する部分と上下層コア22a,22bの両端縁部から長手方向外方へ延出する部分とが互いに固着されている。
【0031】表面シート1は、伸縮領域2に大便が排泄されると、大便の重みで褶襞部2aが伸長し、領域2がパネル20の下方へ延びてコア22の側面と底面とに当接する。褶襞部2aは同心状に等間隔で並んでいるので、領域2の略中央部が凹部40の底面40cに当接する。ゆえに、領域2が凹部40の形状に沿うように凹むことができ、大便を凹部40に確実に受容することができる。大便の排泄前では、表面シート1の領域2が着用者の臀部に当接しているので、凹部40の頂部開口40aの周縁に肌が接することによる違和感を低減することができる。表面シート1としては、領域2が領域2の周縁から領域2の中央部へ向かって波状に起伏して螺旋状に延びる褶襞部2aで形成された図3に示すシート1を使用することもできる。
【0032】実開平6−21624号公報には、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとを有し、着用者の臀部が位置するコアに大便受容用の凹部を備え、凹部の頂部周縁から凹部の側面に沿って下降する表面シートが凹部の側面と底面とに固着された使い捨ておむつを開示している。特開平8−191857号公報には、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとを有し、着用者の臀部当接部位に大便を受容可能であって、透孔を有する上層コアと透孔を下から塞ぐ下層コアとで画成された凹部を備え、凹部の頂部周縁から凹部の側面に沿って下降する表面シートが凹部の側面と底面とに固着された使い捨ておむつを開示している。
【0033】実開平6−21624号公報と特開平8−191857号公報とに開示のおむつは、おむつを製造するときに、コアの凹部の側面と底面とに表面シートを接合する工程を要する。これに対し、図4,6に示すおむつは、コアの上面を表面シートで被覆するときに、コアの凹部の側面と底面とに表面シートを接合する必要がないので、おむつの製造工程の一部を省略することができる。
【0034】裏面シート21には、合成樹脂フィルムまたは合成樹脂フィルムと疎水性不織布とのラミネートシート等が用いられる。コア22は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子またはそれらに吸収体形状を維持するための繊維を加えた混合物であり、所要の厚みに圧縮され、全体がティシュペーパ等の透液性シートによって被覆されている。部材の固着、接合には、ホットメルト接着剤等の接着剤や粘着剤、または、ヒートシールまたはソニックシール等の熱融着の技術を利用することができる。
【0035】図1,3に示すシート1は、大便受容用の凹部を備えたおむつであれば、図4,6に示すおむつの他にも適用することができる。図4,6おむつの他に大便受容用の凹部を備えたおむつとしては、実開平5−86320号公報、実開平6−5614号公報、特開平8−196565号公報に開示されている。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る使い捨て透液性表面シートによれば、所要の部位に部分的にシートの上下方向へ伸縮可能な伸縮領域を形成することができ、伸縮領域が伸長したときにシートに凹面または凸面を形成することができる。伸縮領域では、細かい多数のギャザーが生じることがないので、着用者に違和感を与えることがない。




 

 


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