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発明の名称 保持手段が設けられた使い捨ておむつ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−262556(P2000−262556A)
公開日 平成12年9月26日(2000.9.26)
出願番号 特願平11−67850
出願日 平成11年3月15日(1999.3.15)
代理人 【識別番号】100085453
【弁理士】
【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
【テーマコード(参考)】
3B029
【Fターム(参考)】
3B029 BA04 BA12 BA18 BB03 BB06 BC03 BC06 BD01 BD12 BD13 BD14 BF02 
発明者 熊坂 欽典
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 装着者側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向けられる不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に挟まれる吸収体とで構成され、装着者の腹側に当てられる前面部と、股間に当てられる中間部と、背側に当てられる後面部とを有するおむつにおいて、前記おむつには、装着者の肩又は首にかけておむつを体に保持するための紐状のおむつ保持手段が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつ。
【請求項2】 前記おむつには、装着時においておむつの前面部と後面部との両サイドどうしを掛止させる掛止手段が設けられている請求項1記載の使い捨ておむつ。
【請求項3】 前記おむつ保持手段は、弾性伸縮可能である請求項1または2記載の使い捨ておむつ。
【請求項4】 前記おむつ保持手段は、前記前面部から延びる第1の保持手段と、前記後面部から延びる第2の保持手段とからなり、第1の保持手段は、装着者の首の後ろ側に回すことができるように、前記前面部の左側部から右側部までループ状に連続して延びており、第2の保持手段は、装着者の首の後ろ側に回った前記第1の保持手段に掛止できるように、前記後面部から延びている請求項1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡単に装着させることができる使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、使い捨ておむつが広く使用されている。この使い捨ておむつの形状には主なものが二つある。一つは、砂時計形状をもつオープン型のおむつである。このおむつは装着者を仰向けに寝かせた状態で装着させる。もう一つは、使い捨ておむつから、洗って繰返し使用できる通常のパンツへの移行期間中(トレーニング中)に主に使用されるパンツ型使い捨ておむつである。例えば、特開平3−224559号公報には、パンツ型の使い捨て着用物品が開示されている。このパンツ型のおむつは這うことができたり、少し歩けるようになった段階の幼児に主に使用され、通常の下着と同じように胴回りの開口部から足回りの開口部へと足を通すようにして装着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記段階にある幼児等にとって、上記オープン型やパンツ型の使い捨ておむつを装着させるにはいくつかの問題点がある。まず、オープン型の使い捨ておむつでは、装着させるときに幼児が仰向けにされることを嫌がり、装着させることが困難になることがあった。一方、パンツ型の使い捨ておむつでは両足で立った状態でおむつを装着させるため、足を通すときに片足ずつ足を通さなくてはならない。このとき幼児の体勢は不安定になりやすく、装着させることが困難であった。
【0004】また、上記オープン型やパンツ型の使い捨ておむつは、腰周りに設けられる弾性部材、いわゆるウェストギャザーによって体に保持されるものである。したがって、幼児が這ったときなど、床面との摩擦によっておむつがずれたり脱げることがあった。
【0005】本発明は上記した課題を解決するためのものであり、装着者が不安定な体勢にあっても装着させることが簡単である使い捨ておむつを提供することを目的としている。本発明の更なる目的は、装着中にずれにくく外れにくい使い捨ておむつを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、装着者側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向けられる不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に挟まれる吸収体とで構成され、装着者の腹側に当てられる前面部と、股間に当てられる中間部と、背側に当てられる後面部とを有するおむつにおいて、装着者の肩又は首にかけておむつを体に保持するための紐状のおむつ保持手段が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつによって達成される。
【0007】本発明の使い捨ておむつは、装着時に装着者を仰向けにする必要が無く、また、両足を片方ずつ開口部に通す必要もないので、装着者が両足をついたままの安定した体勢でスムーズに装着させることができる。また、汚れたおむつを脱がして新しいおむつと取り替えるときには、オーバーパンツはひざ上までずらすだけでおむつを取り替えることができるので、大変便利である。
【0008】本発明の使い捨ておむつには、おむつの装着を安定したものとするため、装着時においておむつの前面部と後面部との両サイドを掛止させる掛止手段が設けられていることが好ましい。
【0009】本発明では、保持手段は弾性伸縮可能であることが好ましい。例えば伸縮可能な弾性部材を使用する。この場合、装着者が動いても装着中にはおむつを上方向に引き上げる力が常に加わるため、おむつがずれにくい。
【0010】また、本発明でのおむつ保持手段は、前面部から延びる第1の保持手段と後面部から延びる第2の保持手段とからなり、第1の保持手段は、装着者の首の後ろ側に回すことができるように、前記前面部の左側部から右側部までループ状に連続して延びており、第2の保持手段は、装着者の首の後ろ側に回った前記第1の保持手段に掛止できるように、前記後面部から延びていることが好ましい。このようなおむつ保持手段が設けられたおむつは装着させることが非常に簡単である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発明の使い捨ておむつについて説明する。図1は本発明の使い捨ておむつを透液性シート側から示す平面図、図2は図1に示したおむつの装着時の状態を示す斜視図である。
【0012】図1及び図2に示す本発明の使い捨ておむつ1は、いわゆる砂時計形状のオープン型おむつであり、使用時に装着者の腹部に当てられる前面部2Aと、使用時に尻部および/または背部に当てられる背面部2Cと、使用時に股間部に当てられる中間部2Bとを有する。この使い捨ておむつ1は装着者側に向けられる透液性のトップシート10と、外側に向けられる不透液性のバックシート11と、前記トップシート10と前記バックシート11との間に挟まれる吸収体12とで構成されている。トップシート10とバックシート11は、吸収体12の周囲でホットメルト型接着剤などにより互いに接合されている。
【0013】トップシート10は、親水処理された疎水性繊維、親水性繊維などで形成されたものであり、例えばポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、スパンレース不織布などである。バックシート11は液不透過性で且つ通気性であり、例えばポリオレフィン系の樹脂シートなどにより形成されている。吸収体12は、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーの混合物などにより形成され、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物がティッシュなどの吸収性シートで包まれたものである。
【0014】また、トップシート10の上の両側部側には、不透液性の帯状シート15,15が設けられている。この帯状シートの中央側の側縁(帯状シートの幅方向(X方向)における中間部であってもよい)には弾性部材16が設けられており、その反対側の側縁及び前後の端部がトップシート10の上面に接着されている。よって、使い捨ておむつ1の装着時には中央側の側縁が立ち上がるような横漏れ防止用の立体ギャザーが一対形成される。また、使い捨ておむつ1のX方向の吸収体12が存在していない側部領域(吸収領域の外側)において、使い捨ておむつ1の縦方向(Y方向)に延びる弾性部材13、13が、トップシート10とバックシート11の間に接着固定されている。この弾性部材13,13がY方向に弾性収縮することにより、使い捨ておむつ1のX方向の両側部領域でトップシート10およびバックシート11が収縮させられ、足回りにフィットするレッグギャザー14,14が形成される。
【0015】このような使い捨ておむつ1に、装着者の体に保持、固定する為、首と肩にかけるおむつ保持手段が設けられている。まず、使い捨ておむつ1の前面部2Aの端部3Aに第1の保持手段20が設けられ、背面部2Cの端部3Cに第2の保持手段21が設けられている。第1の保持手段20は、装着時に装着者の首の後ろ側に回し掛けることができる長さをもち、前記前面部2Aの端部3Aにおいて左側部から右側部までループ状に連続して延びている。すなわち、所定長さを持った一本の第1の保持手段20の端部20a、20aが、使い捨ておむつ1の中央線L1に対して左右対称になるようにX方向に間隔をあけて、端部3Aにおいてトップシート10とバックシート11との間に挟まれて接合されている。
【0016】また、背面部2Cにおいても同様に第2の保持手段21が中央線L1に対して左右対称になるようにその端部21a,21aが使い捨ておむつ1に接合されて、ループ状となっている。なお、ループ状の第1の保持手段20の頂点(第1の保持手段の中央部)には、第1の保持手段20を第2の保持手段21に掛止するための粘着テープ22(または機械的な掛止手段)が設けられている。
【0017】第1と第2の保持手段20,21が設けられた使い捨ておむつ1の装着時には、まず第1の保持手段20のループを装着者の首に掛けて、前面部2Aを装着者の腹部に当てる。その後、使い捨ておむつ1の中間部2Bを装着者の股部にあて、背面部2Cが装着者の尻部または背部へ当てる。そして、装着者の首の後ろに位置する第1の保持手段の粘着テープ22を第2の保持手段21の頂点付近に掛止する。結果、図2に示すように保持手段20、21がいわゆるサスペンダーのように機能して、使い捨ておむつ1が装着者の体に保持される。
【0018】このように本発明の使い捨ておむつ1は、装着時において装着者を仰向けにする必要が無く、また、両足を片方ずつ開口部を通す必要もないので、装着者が両足をついたまま、例えば這って動いている状態であってもスムーズに装着させることができる。また、オーバーパンツを穿いた場合にも、オーバーパンツをひざ上までずらして下げるだけで新しいおむつと交換ができるので、便利である。なお、第1の保持手段20によって装着者の首の後ろに少々負担が係るが、人の首後から前に働く力に対して比較的強いので、装着者が不快感を感じることは少ない。
【0019】この保持手段20、21は不織布、布、紙、ゴム、紐などで形成することができる。そして、保持手段は弾性収縮する機能をもつことが好ましい。例えば、図1に示す保持手段20、21は不織布で形成されており、長さ方向に伸縮するようにそれぞれ弾性部材23、23、24、24を含んでいる。
【0020】弾性部材が設けられたおむつ保持手段が幼児の首にかけられた状態での、第1の保持手段20と第2の保持手段21のそれぞれの伸長時の張力は、200g以上1000g以下であることが好ましい。張力が前記下限より小さくなると、排泄物を吸収したときに使い捨ておむつ1が重くなり、この状態で装着者が動くと使い捨ておむつ1がずれやすくなる。また、張力が前記上限より大きいと、装着時に装着者の首の後ろにおける締め付けが強くなり、装着者が違和感を覚えることがある。このような理由を考慮した場合、さらに好ましい応力は300g以上で600g以下、またさらに好ましくは400g程度である。
【0021】ただし、前記おむつ保持手段は弾性部材を含まなくてもよい。また、第1の保持手段のみ弾性部材が含まれ、第2の保持手段は弾性部材を含まないようにすることもできる。おむつ保持手段に弾性部材を設けない場合、装着時にその長さを調節できるようにすること、若しくはおむつ保持手段と使い捨ておむつ本体との掛止位置を変えることができ、その結果おむつ保持手段の装着時の長さを変えることができることが好ましい。
【0022】第1の保持手段20に設けられた粘着テープ22には、離型シートがあらかじめ設けられており、使用時に離型シートを剥がして粘着面を露出させて使用する。粘着テープ22は接着性を持つものであればどのようなものも使用することができ、例えばゴム系粘着材やアクリル系樹脂などである。ただし、おむつ着用中においては容易に剥がれにくい粘着力をもつことが好ましい。また、おむつ1の取り替え時に粘着テープを容易に剥がすことができるように、ループ状の第2の保持手段21の頂点は樹脂フィルムで覆われていることが好ましい。あるいは粘着テープまたはおむつ保持手段に切断可能な切込線(例えばミシン目状切込線)を入れてもよい。
【0023】また、おむつ保持手段を互いに接合するための粘着テープ22は、同じ機能を果せるものであればどのようなものでもよい。例えば、一方の保持手段に掛止頭部を有するキノコ形状または鉤形状の多数の掛止突体が形成された樹脂製のシートを設け、他方の保持手段にポリエステル繊維を材料としてトリコット編みされた織布または不織布を設けてもよい。この場合、不織布を樹脂製シートの面積より大きくすれば、保持手段の掛止箇所を適宜調節することができる。
【0024】また、本発明の使い捨ておむつ1には上記第1と第2の保持手段のほか、装着者の腰周りにおいてもおむつを体に保持、固定するための手段が設けられていることが好ましい。図1及び図2に示す使い捨ておむつ1では、前記背面部2Cの後フラップ(X方向に突出している部分)のトップシート10の両縁部に掛止部17が設けられ、前面部2Aのバックシート11の前フラップ(X方向に突出している部分)には掛止シート18が取付けられている。この使い捨ておむつ1の装着時には、背面部2Cの後フラップが前面部2Aのバックシート11上に重ね合わされて、装着者のウエスト部分で、前記掛止部17が掛止シート18に掛止される。その結果、図2に示すような状態となり、前記フラップによって使い捨ておむつ1の前面部2Aと背面部2Cの両サイド4,4が掛止され、装着者のウェストにおいてもおむつ1が保持、固定される。このように、装着者のウェストにおいても使い捨ておむつ1を保持させることにより、使い捨ておむつ1の位置ずれがさらに生じにくいものとなり、また尿などの側方からの漏れを防止できる。
【0025】掛止シート18は、例えば先端に掛止頭部を有するキノコ形状または鉤形状の多数の掛止突体が形成された樹脂製シートである。掛止部17は、例えばポリエステル繊維を材料としてトリコット編みされた織布または不織布である。あるいは係止部17が粘着テープで、掛止シート18が樹脂フィルムである。なお、本発明の使い捨ておむつ1には首にかける保持手段20、21が設けられているため、掛止部17と掛止シート18との掛止力は通常のおむつに設けられているウェスト掛止ファスナーより掛止力が弱いものでもよい。
【0026】図3は本発明の使い捨ておむつの他の実施形態を透液性シート側から示す平面図、図4は図3に示した使い捨ておむつの装着時の状態を示す斜視図である。図3及び図4に示す使い捨ておむつ101は、保持手段121、125、126を除いて図1及び図2に示した使い捨ておむつと同じ構成を持つ。
【0027】図3に示す使い捨ておむつ101では、二本の第1の保持手段125、126の端部125a、126aが前面部2Aの端部3Aに接合されている。そして、前記第1の保持手段125、126の反対側の端部125bと端部126bとが接合されて、その結果、ループ状の第1の保持手段が形成されている。一方、第2の保持手段121は所定長さを持った一本の帯状体であり、その端部121aは、使い捨ておむつ101の背面部2Cの端部3Cにおいて、X方向における中央に接合されている。そして第2の保持手段121の反対側の端部121bには、粘着テープ122が設けられている。これらの保持手段121、125、126は、図1及び図2に示した保持手段と同様に、不織布で形成されて弾性部材を含んでいる。
【0028】使い捨ておむつ101の装着時には、図1及び図2に示した使い捨ておむつ1と同様に第1の保持手段を装着者の首に掛け、使い捨ておむつ101の背面部を装着者の背部または尻部に当てる。そして、第2の保持手段121を装着者の頭方向へ直線状に伸ばし、ループ状の第1の保持手段の頂点(端部125bと端部126bが接合されている部分)に掛けられて折り返される。そして、折り返された保持手段121の端部121bに設けられた粘着テープ122を、直線状に伸びている第2の保持手段121の適当な場所に接着する。その結果、図4に示すように、図2に示した使い捨ておむつ1と同様の機能をもった使い捨ておむつ101となる。このような使い捨ておむつ101は、一本の保持手段をループ状にしておむつに接合する工程が必要なく、製造工程において第1と第2の保持手段を設けることが容易である。
【0029】また、本発明の使い捨ておむつのさらなる他の実施の形態を図5に示す。図5に示す使い捨ておむつ201では、一方の保持手段227の端部227aが使い捨ておむつ201の前面部の装着者の左側の端部に接合されている。また他方の保持手段228の端部228aが使い捨ておむつ201の前面部の装着者の右側の端部に接合されている。この使い捨ておむつ201の装着時には、使い捨ておむつの前面部、中間部及び背面部を装着者にあて、保持手段227及び228を装着者の肩にかけて背中側へ回し掛ける。このとき、図5に示すように保持手段227と228とが装着の背中で互いに交差するように装着すると、使い捨ておむつ201の装着がより安定したものとなる。すなわち、保持手段227の端部227bが使い捨ておむつ201の背面部の右側の端部に、また保持手段228の228bが背面部の左側の端部に掛止される。
【0030】端部227b、228bを使い捨ておむつ201に掛止させるための手段としては、前記実施の形態と同様に粘着テープを端部に設け、背面部の端部において適当な位置に接合することができる。または、端部227b,228bに先端に掛止頭部を有するキノコ形状または鉤形状の多数の掛止突体が形成された樹脂製のシートを設け、使い捨ておむつ201の背面部のバックシート上に、ポリエステル繊維を材料としてトリコット編みされた織布または不織布を設けて互いに掛止してもよい。その他、掛止させるためにはどのような手段を用いてもよい。なお、図5に示す使い捨ておむつ201において、保持手段227,228の端部227b,228bが予め背面部の端部に接合されており、おむつ装着後に端部227a,228aを前面部の端部に掛止させるものであってもよい。このような図5に示す使い捨ておむつ201では、図1〜3に示した使い捨ておむつのような装着時における装着者の首にかかる負担が無い。
【0031】図6は本発明の使い捨ておむつの他の実施形態を透液性シート側から示す平面図、図7は図6に示した使い捨ておむつの装着時の状態を示す斜視図である。図6及び図7に示す使い捨ておむつ301は、長方形のトップシート、バックシートおよび吸収体で構成され、使用時に装着者の腹部に当てられる前面部302Aと、使用時に尻部または背部に当てられる背面部302Cと、使用時に股間部に当てられる中間部302Bとを有している。ただし、この使い捨ておむつ301の前面部302A及び背面部302Cの両サイドには、図1の使い捨ておむつ1にあるようなフラップが突出していない。そして、この使い捨ておむつ301の背面部302Cには、ウェストギャザーの代わりに、ウェストバンド319が設けられている。ウェストバンド319は不織布などで形成されており、ウェスト周りに沿って(X方向)に伸縮するように弾性部材が含まれている。なお、横漏れ防止用の立体ギャザーやレッグギャザーなどは図1及び図2に示した使い捨ておむつ1と同じ構成である。
【0032】使い捨ておむつ301の装着時においては、図1及び図2に示した使い捨ておむつ1と同様にして、第1の保持手段320を装着者の首に掛け、中間部302Bを装着者の股部に、背面部302Cを尻部または背部に当て、粘着テープ322で第1の保持手段320を第2の保持手段321に掛止する。そして、ウェストバンド319の掛止シート318を前面部に設けられた掛止部317に掛止することにより、着用者のウェスト部でおむつを固定させることができる。このような形状をもつ使い捨ておむつ301は製造方法が簡単であり、また、トップシート、バックシート及び吸収体が長方形であるため、従来のフラップが形成されているオープン型のおむつに比べて原材料の無駄がでにくい。またこの使い捨ておむつ301は、図7に示すように着用者の両サイド304,304が開いている。このため、装着中においておむつの中がむれにくい。
【0033】また本発明では、図6及び図7に示した使い捨ておむつ301を変形させ、図8に示すようなレッグギャザーを設けない、さらに簡単な構造をもった使い捨ておむつ401としてもよい。この使い捨ておむつ401については、製造工程がさらに簡単になる。但しこの場合、横漏れ防止用の立体ギャザーが好ましくは二対以上設けられ、股部の足回り付近からの漏れ防止効果を高くすることが好ましい。
【0034】図9は本発明の使い捨ておむつの他の実施形態の構造を説明する斜視図、図10は図9に示した使い捨ておむつの装着時の状態を示す斜視図である。図9及び図10に示す使い捨ておむつ501は前面部530aおよび後面部530bから形成されている。
【0035】まず、液透過性のトップシート510aと、フィルム(i)と不織布(ii)からなるバックシート511aと、それらの間に挟まれる吸収体512aとで前面部530aが形成されている。トップシート510aとバックシート511aは、吸収体512aの周囲でホットメルト型接着剤などにより互いに接合されている。なお、バックシート511を、液不透過性で通気性を持つフィルム(i)とその外側に重ねられる不織布(ii)、例えばスパンボンド不織布で形成することにより、おむつの外側に不織布が現れるため、おむつをさわったときの手触りがよいものとなる。また、同様にして液透過性のトップシート510bとバックシート511bとそれらの間に挟まれる吸収体512bとで後面部530bが形成される。そして使い捨ておむつ501は、前面部530aと後面部530bとが接合線531によって接合されて形成されている。
【0036】トップシート510a,510bの装着者に向かう側には、不透液性の帯状シートで形成される横漏れも防止用の立体ギャザーが設けられる。この帯状シートの一方の側縁には弾性部材が設けられており、その反対側の側縁がトップシート510a,510bのそれぞれに接着される。帯状シートは具体的に図示しないが、帯状シートがトップシート510aに接着される位置を点線515で示す。
【0037】そして、前面部530aの端部には、図1に示した使い捨ておむつ1と同様に第1の保持手段520が設けられ、後面部530bの端部には第2の保持手段521が設けられている。さらに、後面部530bには図6及び図7で示した使い捨ておむつ301と同様に、ウェストバンド519,519が設けられている。装着時においては、図6及び図7に示した使い捨ておむつ301のように装着させることができる。
【0038】装着状体を示す図10からもわかるように、使い捨ておむつ501は股下部のX方向における寸法Wが、オープン型の砂時計形状のものと比べて小さい。このことは、図2に示した使い捨ておむつ1と比較してもわかる。このように寸法Wを従来のものより小さいものとし、使い捨ておむつ501は着用者の股間幅とおむつの股下部のX方向における寸法とをほぼ一致させるように適宜調節できるため、股下部における漏れの原因となるよじれや皺の発生を防ぐことができる。また、装着感(フィット感)もよくなる。
【0039】また、図9及び図10に示した使い捨ておむつ501は両サイド504,504が開いているが、通常のオープン型のおむつに設けられるようなフラップを、前面部530aと後面部530bとの両側に設け、着用時に両サイドを閉じれらるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の使い捨ておむつは、装着時において装着者を仰向けにする必要が無く、また、両足を片方ずつ開口部を通す必要もないので、装着者が両足をついたままの安定した体勢でスムーズに装着させることができる。また、汚れたものを脱がして新しいおむつと取り替えるときには、オーバーパンツはひざ上までずらすだけでおむつを取り替えることができるので、大変便利である。保持手段が伸縮可能な弾性部材を含有する場合、装着中の使い捨ておむつのずれを高い確率で防止できる。また、着用者のウェスト部分で掛止する部材を設ければ、使い捨ておむつの着用がさらに安定したものとなる。
【0041】また、平面形状が長方形の使い捨ておむつは製造方法が簡単で、且つ製造過程において発生するゴミが少ない。さらに、両サイドがあいているため、おむつ内のむれが発生しにくい。また、別々の前面部と後面部とによって形成される使い捨ておむつは、股下部においてよくフィットし、漏れを防止できる。また、装着感もよい。




 

 


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