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発明の名称 体液処理用品の不透液性裏面シート
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−245773(P2000−245773A)
公開日 平成12年9月12日(2000.9.12)
出願番号 特願平11−55487
出願日 平成11年3月3日(1999.3.3)
代理人 【識別番号】100066267
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 吉治
【テーマコード(参考)】
3B029
4C003
4C098
4F100
4F209
【Fターム(参考)】
3B029 BC02 BC03 BC06 
4C003 CA01 HA00
4C098 AA09 CC10 CE06 DD01 DD24 DD25 DD26 DD28
4F100 AK01A AK01B AK01C AK04 AK07 AK41 AR00C BA01 BA03 BA10A BA10B DC11A DD01A GB72 JB16A JD02 JD05A JD15C
4F209 AA04 AA11 AA24 AA29 AD05 AG01 AG03 AG05 AH63 AH66 PA03 PA13 PB02 PC01 PC05
発明者 杉村 達 / 伊賀上 隆光 / 今井 茂夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 上面と下面とを有し、熱可塑性合成樹脂で形成された体液処理用品の不透液性裏面シートにおいて、前記シートが、前記下面から下方向へ凹む多数の互いに独立した凹面領域と、前記凹面領域を除く残余の部分が平滑な平面領域とによって構成され、前記凹面領域には、それら領域の周縁を除いた部位に前記シートを貫通する少なくとも1つの細孔が形成されていることを特徴とする前記シート。
【請求項2】 前記凹面領域における前記シートの少なくとも上面が撥水性を有し、前記平面領域における前記シートの少なくとも上面が親水性を有する請求項1記載のシート。
【請求項3】 前記シートの10cm2当たりの前記凹面領域の個数が、4〜100個の範囲、前記凹面領域の開口面積が、0.002〜2.0cm2の範囲、互いに隣接する前記凹面領域どうしの中心部間の離間寸法が、0.1〜1.5cmの範囲、前記シートの下面から前記凹面領域の底部下面までの高さ寸法が、0.01〜0.3cmの範囲にある請求項1記載または請求項2記載のシート。
【請求項4】 前記シートの厚み寸法が、10〜100μmの範囲にあり、前記細孔の口径が、0.05〜1.0mmの範囲にある請求項1ないし請求項3いずれかに記載のシート。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の体液処理用品に使用する不透液性裏面シートに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−200063号公報は、ポリオレフィン系プラスチックシートの少なくとも片面が、無機充填剤粒子の隆起による多数の微細突起からなる粗面部分と、粗面部分に比べて平滑な平滑面部分とを有し、粗面部分には、孔径が0.03〜5μmの範囲にある通気性微細孔が形成された通気不透液性裏面シートを開示している。
【0003】このシートは、粗面部分で汚れた吸収体を隠蔽するとともに、透視性を有する平滑面部分で、処理用品の交換時期を適切に判断することを意図している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−200063号公報は、シートが使い捨ておむつの裏面シートとして使用された場合を開示している。シートの微細孔と吸収体とが互いに重なり合う部分では、吸収体が微細孔を塞いでしまうので、通気性が失われてしまうことがある。また、シートは、粗面部分に密に集合した微細孔どうしが互いにつながると、水分が透過してしまうほどの大きな孔径となる場合があり、体液が微細孔から漏れ出してしまうことがある。
【0005】本発明の課題は、通気性を保持することができ、体液が漏れ出すことのない不透液性裏面シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決するための本発明は、上面と下面とを有し、熱可塑性合成樹脂で形成された体液処理用品の不透液性裏面シートを改良することにある。
【0007】改良に係る本発明が特徴とするところは、前記シートが、前記下面から下方向へ凹む多数の互いに独立した凹面領域と、前記凹面領域を除く残余の部分が平滑な平面領域とによって構成され、前記凹面領域には、それら領域の周縁を除いた部位に前記シートを貫通する少なくとも1つの細孔が形成されていることにある。
【0008】本発明の実施の形態の一例としては、前記凹面領域における前記シートの少なくとも上面が撥水性を有し、前記平面領域における前記シートの少なくとも上面が親水性を有する。
【0009】本発明の実施の形態の一例としては、前記シートの10cm2当たりの前記凹面領域の個数が、4〜100個の範囲、前記凹面領域の開口面積が、0.002〜2.0cm2の範囲、互いに隣接する前記凹面領域どうしの中心部間の寸法が、0.1〜1.5cmの範囲、前記シートの下面から前記凹面領域の底部下面までの寸法が、0.01〜0.3cmの範囲にある。
【0010】本発明の実施の形態の他の一例としては、前記シートの厚み寸法が、10〜100μmの範囲にあり、前記細孔の口径が、0.05〜1.0mmの範囲にある。
【0011】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、本発明に係る不透液性裏面シートの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0012】図1,2は、不透液性裏面シート1の拡大斜視図と、図1のA−A線断面図である。シート1は、高度の可撓性を有し、厚み寸法L3が10〜100μmの範囲にある疎水性の熱可塑性合成樹脂で形成されている。シート1は、上面2と下面3とを有し、下面3から下方向へ凹む多数の互いに独立した凹面領域4と、凹面領域4を除いた部位が平滑な平面領域5とを有する。シート1には、撥水処理および親水処理が施され、凹面領域4におけるシート1の上面2が撥水性を有し、平面領域5におけるシート1の上面2が親水性を有する。
【0013】凹面領域4は、等しい大きさを有し、ほぼ等間隔で整然と並んでいる。凹面領域4それぞれは、円状の周縁7を有し、凹面領域4の周縁7を除いた部位に、シート1の上下面2,3間を貫通する1つまたは2つの通気性の細孔6が形成されている。凹面領域4には、図示例よりも多数の細孔6を形成することができる。円状の周縁7は、図示のように、上端から下端へ径寸法が減少するテーパーに形成されているが、実質的に垂直に形成されても、上端から下端へ径寸法が拡大するテーパーに形成されてもよい。
【0014】シート1の10cm2当たりの凹面領域4の個数は、4〜100個の範囲にあり、凹面領域4の周縁7内側の開口面積Sは、0.002〜2.0cm2の範囲、好ましくは0.2〜2.0cm2の範囲にある。凹面領域4の個数が4個より少なく、かつ、開口面積Sが0.002cm2より小さい場合は、凹面領域4が粗になって、体液が凹面領域4に邪魔をされずに平面領域5で速やかに拡散する。すると、体液が吸収体等(図示せず)に再び吸収される以前に、体液がシート1の縁に到達してしまい漏れの原因となることがある。凹面領域4の個数が100個より多い場合または開口面積Sが2.0cm2より大きい場合は、凹面領域4が密になりすぎたり、シート1に対する凹面領域4の占める割合が大きくなって、凹面領域4が邪魔になり、平面領域5における体液の拡散を妨げることがある。
【0015】凹面領域4は、周縁7から緩やかに傾斜する球体状部8とほぼ平坦な底部9とからなる皿形状を有する。本発明は、凹面領域4の形状を特定するものではなく、皿形状の他に円錐台形状、円筒形状、擂鉢形状等にすることもできる。互いに隣接する凹面領域4どうしの中心部間の離間寸法L1は、0.1〜1.5cmの範囲にある。0.1cmより小さい場合は、凹面領域4の間が狭くなって、平面領域5での体液拡散の妨げとなることがある。1.5cmより大きい場合は、凹面領域4の開口面積にもよるが、凹面領域4の間が広くなって、上述したように体液が平面領域5で速やかに拡散してシート1の縁に到達し、漏れの原因となることがある。
【0016】シート1の下面3から凹面領域4の底部9の下面3までの高さ寸法L2は、0.01〜0.3cmの範囲にある。0.01cmより小さい場合は、平面領域5と凹面領域4との段差が小さくなり、体液が凹面領域4に流れ込み易くなる。0.3cmより大きい場合はシート1の感触が悪くなる。
【0017】細孔6の口径L4は、0.05〜1.0mmの範囲にある。0.05mmより小さい場合は、通気性が悪くなる。1.0mmより大きい場合は、水分が細孔6を通過して体液が漏れ出してしまうことがある。
【0018】図3,4は、本発明のシート1を使用した使い捨ておむつ10の斜視図と図3のB−B線端面図であり、図3では、着用時の形状に組立てたおむつ10を部分的に破断して示す。図では、シート1をおむつ10の裏面シート13に使用している。おむつ10は、透液性表面シート11と、不透液性裏面シート13と、それらシート11,13の間に介在する吸液性コア12とで形成されている。裏面シート13は、その上面2がコア12の下面に位置して平面領域5がコアに当接し、凹面領域4と細孔6とがコア12の下面から離間している。コア12から滲出した尿や軟便等の排泄物は親水性の平面領域5で拡散し、拡散した排泄物は、コア12の排泄物の滲出部位とは異なる部位で再びコア12に吸収される。凹面領域4は、撥水性を有するので、拡散した排泄物が凹面領域4に流れ込むことはなく、シート1の通気性を保持することができる。
【0019】シート1は、凹面領域4におけるシート1の上面2と下面3とが撥水性を有し、平面領域5におけるシート1の上面2と下面3とが親水性を有するようにしてもよい。また、シート1に撥水処理や親水処理を施さなくてもよい。シート1にそれら処理を施さなくても、図4に示すように、凹面領域4の細孔6とコア12との間が離間しているので、コア12が細孔6を塞ぐことはなく、通気性を保持することができる。
【0020】シート1には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系プラスチックシート、または、ポリアミド系プラスチックシート、ポリエステル系プラスチックシートを使用することができる。
【0021】シート1に凹面領域4と通気性細孔6とを形成する一例としては、放電電極と周面に多数の凸部を有する誘電体被覆ロールとから形成された表面処理装置を使用し、パルス性コロナ放電を繰り返すことにより行う。放電電極と誘電体被覆ロールとは、一定の間隙を開けて互いに対向配置され、シート1をロールに密着させた状態でシート1の下面3の側と放電電極との間にエアーギャップを設けながらシート1を通過させる。放電電極とロールの凸部との間に局所的な絶縁破壊が起こり、放電電極からロールの凸部に向かって放電が始まる。すると、凸部に放電された電流によりシート1に細孔6が形成されると同時に、凸部がコロナ放電によって熱せられてシート1に凹面領域4が形成される。
【0022】凹面領域4と平面領域5とが形成されたシート1に撥水、親水処理を施す一例としては、シート1に形成された凹面領域4と平面領域5とのパターンと一致した版面を有する塗工板を使用し、凹面領域4と平面領域5とにそれぞれ界面活性剤を塗工する印刷技術を利用することができる。
【0023】この発明は、使い捨ておむつの他に生理用ナプキンの裏面シートにも適用することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る不透液性裏面シートによれば、凹面領域と平面領域とを有し、凹面領域に通気性の細孔を形成しているので、シートに当接したコア等が細孔を塞ぐことがなく、細孔での通気性を保持することができる、凹面領域が撥水性、平面領域が親水性を有する場合は、体液が平面領域において拡散してコアに再び吸収される。体液が凹面領域に流れ込むことはないので、体液が細孔を塞ぐことはなく通気性を保持することができ、かつ、排泄物の漏れを防止することができる。
【0025】本発明に係る不透液性裏面シートは、その全体として凹凸面に形成されているから、着用物品のクッション性の向上に役立つ。




 

 


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