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発明の名称 尿取りパッド
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−201959(P2000−201959A)
公開日 平成12年7月25日(2000.7.25)
出願番号 特願平11−11663
出願日 平成11年1月20日(1999.1.20)
代理人 【識別番号】100085453
【弁理士】
【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098 AA09 CC18 CC24 CC38 CE10 DD10 DD13 DD25 DD26 
発明者 和田 一郎 / 前野 隆 / 阿部 耕三 / 栗田 典之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する積層体によって、前記内面シートが内側に向く袋体が形成され、この袋体に開口部が設けられた尿取りパッドにおいて、前記袋体は、開口部を囲む領域での前記積層体の剛性が、前記領域以外の前記積層体の剛性よりも低くなっていることを特徴とする尿取りパッド。
【請求項2】 前記開口部を囲む領域での前記液吸収体の厚みが、前記領域以外の前記液吸収体の厚みよりも薄い請求項1記載の尿取りパッド。
【請求項3】 前記開口部を囲む領域での前記液吸収体の密度が、前記領域以外の前記液吸収体の密度よりも低い請求項1又は2記載の尿取りパッド。
【請求項4】 前記開口部を囲む剛性の低い領域と、それ以外の剛性の高い領域との境に、前記液吸収体を薄くしまたは液吸収体を除去した変形境界部が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の尿取りパッド。
【請求項5】 液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する積層体によって、前記内面シートが内側に向く袋体が形成され、この袋体に開口部が設けられた尿取りパッドにおいて、前記袋体には、開口部を囲む領域と、これ以外の領域との境に、前記液吸収体を薄くしまたは液吸収体を除去した変形境界部が形成されていることを特徴とする尿取りパッド。
【請求項6】 前記開口部には、袋体内に挿入されるペニスに対して前記開口部を締め付ける締め付け手段が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の尿取りパッド。
【請求項7】 前記袋体内で且つ開口部を囲む領域以外の領域に、弾性シートが設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の尿取りパッド。
【請求項8】 前記弾性シートは、液透過性であり、前記袋体の内面側に設けられている請求項7記載の尿取りパッド。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、尿失禁用などとして使用される袋状の尿取りパッドに係り、特に袋体に開口する開口部が泌尿器に追従して変形しやすくして、尿漏れが発生しにくくした尿取りパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】尿失禁用などとして使用される尿取りパッドは、液透過性の内面シートと、液不透過性の外面シートと、両シート間に挟まれた液吸収体とから成る積層体により形成されている。前記液吸収体は、パルプなどの吸水性繊維、または前記吸収性繊維と高吸収性ポリマー(SAP)との混合体などにより形成されている。
【0003】前記尿取りパッドとして、前記積層体で袋体を形成し、この袋体に開口部を形成したものがある。この構造の尿取りパッドは主に男性用として使用され、前記開口部から袋体内にペニスが挿入され、袋体内に排出された尿が前記液吸収体で吸収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の尿取りパッドは、袋体を構成する積層体の剛性が均一であり、また前記開口部の周囲にも前記積層体が存在している。よって、開口部の周囲部分での前記積層体と、開口部から離れた領域での積層体の剛性とがほぼ同じである。
【0005】したがって、開口部からペニスを挿入した状態で尿取りパッドが動いたときに、開口部の周囲領域の積層体が柔軟に変形することができず、ペニスが前記開口部から外れやすくなる。例えば尿取りパッドをペニスに装着した後、尿取りパッドの外側におむつを装着するときに、その装着の外力によっておむつ内で尿取りパッドがずれて、または、前記尿取りパッドとおむつを装着した状態で、寝返りなどをして体を動かしたときに、尿取りパッドがずれて、その結果ペニスが開口部から外れ尿が尿取りパッドから外へ漏れやすくなる。
【0006】また、従来の尿取りパッドでは、その外側からおむつを装着したときに、おむつの締め付け力で袋体が曲がるあるいは折れるなどの変形が生じ、その結果、積層体で形成された袋体の内部空間が狭くなり、十分な保水力を確保できなくなることがある。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するものであり、尿取りパットが外力を受けても泌尿器が開口部より外れることがない、すなわち、おむつを装着するときや、尿取りパッドの装着状態において人体の体位が変ったときにも装着状態を安定できる尿取りパッドを提供することを目的としている。
【0008】また本発明は、袋体の曲がりや折れなどを防止して、袋体の内部空間の実質的な容積の減少を防止できる尿取りパッドを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する積層体によって、前記内面シートが内側に向く袋体が形成され、この袋体に開口部が設けられた尿取りパッドにおいて、前記袋体は、開口部を囲む領域での前記積層体の剛性が、前記領域以外の前記積層体の剛性よりも低くなっていることを特徴とするものである。
【0010】本発明では、内面シート、外面シートおよび液吸収体から成る積層体で形成された袋体が、その外側におむつを装着する際の外力や、装着時の体位の変化などにより位置ずれしても、開口部の周囲の積層体の剛性が低くなっているため、袋体に作用する外力が泌尿器を保持している開口部付近の低剛性の積層体の変形により吸収される。したがって、泌尿器が開口部から外れにくくなる。また、開口部の周囲以外では袋体の剛性が高いため、おむつを装着するときの外力などによって袋体が曲がったり折れたりしにくくなり、袋体の内部空間の保水能力を高くできる。なお、本発明では開口部の周囲には低剛性ではあるが積層体が存在しているため、この積層体の液吸収層により、開口部周囲においても液吸収機能を発揮できる。
【0011】上記本発明において、前記開口部を囲む領域での積層体の剛性を他の領域よりも低くするための構造としては、■前記開口部を囲む領域での前記液吸収体の厚みを、前記領域以外の前記液吸収体の厚みよりも薄くする。■前記開口部を囲む領域での前記液吸収体の密度を、前記領域以外の前記液吸収体の密度よりも低くする。ことが好ましい。
【0012】さらに、前記尿取りパッドにおいて開口部を囲む剛性の低い領域と、それ以外の剛性の高い領域との境に、前記液吸収体を薄くしまたは液吸収体を除去した変形境界部が形成されていることが好ましい。このように変形しやすい境界部を形成しておくと、開口部を囲む領域の積層体、すなわち前記変形境界部よりも内側(開口部側)の積層体が変形しやすくなり、泌尿器が開口部から外れにくくなる。
【0013】次に第2の本発明は、液透過性の内面シートと外面シートと両シート間に挟まれた液吸収体とを有する積層体によって、前記内面シートが内側に向く袋体が形成され、この袋体に開口部が設けられた尿取りパッドにおいて、前記袋体には、開口部を囲む領域と、これ以外の領域との境に、前記液吸収体を薄くしまたは液吸収体を除去した変形境界部が形成されていることを特徴とするものである。
【0014】上記第2の本発明では、開口部から距離をあけて、前記開口部を囲む領域とこれ以外の領域との境に液吸収体を薄くした又は液吸収体を除去した変形境界部が形成されているため、開口部の周囲の領域の積層体が袋体の他の領域と独立して変形しやすくなる。よって、尿取りパッドに外力が作用しても、泌尿器が開口部からはずれにくくなる。
【0015】本発明の尿取りパッドの前記開口部には、袋体内に挿入されるペニスに対して前記開口部を締め付ける締め付け手段が設けられていることが好ましい。
【0016】また、本発明の尿取りパッドでは、前記袋体内で且つ開口部を囲む領域以外の領域に、弾性シートが設けられていることが好ましい。上記弾性シートが設けられていると、外力により袋体が曲がったり、折れたりしにくくなり、袋体内の保水空間を常に広く確保できる。なお、前記弾性シートが前記袋体の内面側に設けられる場合、前記弾性シートは液透過性であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の尿取りパッドを身体装着側を手前にして示した斜視図、図2は開口部を開いた状態を示す斜視図、図3は図1と図2をIII側から見た側面図、図4は身体装着側と逆側から見た背面図、図5は図3のV−V線の断面図、図6は図3のVI−VI線の断面図、図7は図6の一部拡大図、図8は積層体を展開した状態を示す斜視図、図9は図8のIX−IX線の断面図、図10(A)(B)は本発明の他の実施の形態の尿取りパッドを示す図9に相当する断面図である。
【0018】図1以下の実施の形態は、大人用の男性用尿取りパッドに本発明を適用した一例を示している。この男性用尿取りパッドの袋体1は、上端2と下端3を有し、上端2から下端3に向うY方向が縦方向、これと直交する左右方向(X方向)が横方向、Z方向が厚さ方向であり、厚さ方向では、図1、図2の手前側が身体装着側4、これと逆の図4に現れている側が裏側5である。
【0019】袋体1は積層体10により構成されている。図5および図6の断面図に示すように、積層体10は、内面シート11と、外面シート12と、両シートの間に挟まれた吸収コア(液吸収体)13とから構成されている。内面シート11は液透過性シートであり、例えば疎水性繊維に親水処理したものまたは親水性繊維で形成された、ポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、あるいはスパンレースなどの不織布である。この中でも、目付けが20〜30g/m2のエアースルー不織布が好ましい。
【0020】外面シート12は液不透過性で、例えばオレフィン系の樹脂シートなどで形成されている。好ましくは目付けが20〜30g/m2、厚みが20〜30μであるポリエチレンシートである。または、外面シート12は透明または半透明のポリエチレンフィルムの外面にポイントボンド不織布が重ねられたものであってもよい。この外面シート12を使用すると、吸収コア13が多量の尿を吸収して変色したときに、外部から視覚により確認できる。また、図4に示す裏側5の表面に、おむつとのずれ止めのための粘着層を設けてもよい。なお、外面シートは液透過性であってもよい。この場合、吸収コア13で吸収しきれなかった尿が外面シート12を通過し、例えば外側に当てられているおむつに吸収される。
【0021】吸収コア13は、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸収性ポリマー(SAP)との混合物により形成され、さらにティッシュなどの吸収性シートで包まれて構成されている。パルプとSAPの具体的な混合比は、パルプ:SAP=70:30〜50:50程度であることが好ましい。または、吸収コア13が、親水性繊維で形成された不織布とSAPとで構成され、前記SAPが前記不織布の間に介在し、不織布どうしが部分的に接合されているものであってもよい。
【0022】図8は、袋体1を構成する前記積層体10を展開して示したものであるが、展開状態の積層体10は平坦なシート状であり、各縁部14,15,16,17のそれぞれの部分では吸収コア13が存在せず前記内面シート11と外面シート12が吸収コア13の外側に延出し且つ両シート11と12とが接着または熱シールあるいは接着および熱シールなどで接合されている。
【0023】図8に示す展開状態では、上端の縁部14と下端の縁部15が平行、横方向両側で且つ上側の縁部17,17側は互いに平行、横方向両側の縁部16と16は下端側で互いに接近する傾斜縁部である。袋体1が形成された状態で、前記縁部17と17との対向部で図1に示すような開口部20が形成される。
【0024】積層体10には、縁部17,17を取り囲む境界部30が形成されている。ここで、境界部30の内側(開口部側)で開口部20を囲む積層体10の一部を領域31、それ以外の部分、すなわち境界部30よりも外側を積層体10の領域32とする。
【0025】図8および図9に示すように、前記領域31は領域32よりも吸収コア13が薄く形成されて、積層体10の剛性は領域32よりも領域31の方が低くなっている。または、領域31と領域32で吸収コア13の厚みが同じであり、領域31の吸収コア13の密度が領域32の吸収コア13の密度よりも低くされ、その結果領域31での積層体10の剛性が領域32よりも低くなっていてもよい。
【0026】あるいは、領域32において、吸収コア13内のSAPに水分が与えられて、SAPと吸収コアを形成する繊維とが接着され、またはSAPと外面シート12などとが接着されることによって、領域32での積層体10の剛性が領域31よりも高く形成されてもよい。さらには、領域31と32とで吸収コア13の目付けが同じであり、領域31にドット状にエンボスまたは熱エンボスを形成して、領域31の積層体を柔軟化させてもよい。
【0027】また剛性の相違する領域31と領域32を区分する境界部30において、吸収コア13に凹部を形成して領域31の変形を容易にしてもよい。この場合の凹部は、前記境界部30において吸収コア13を薄肉にし、または境界部30において吸収コアを削除し、あるいは吸収コア13に熱エンボス処理を施すことによって形成することができる。
【0028】なお、剛性の高い領域32での積層体10の剛性は、テーパー測定方法で15〜18g・cm程度であり、領域31での積層体10の剛性は前記範囲より低いことが好ましい。
【0029】また前記縁部17,17には、ペニスに対する締め付け手段(保持手段)を構成する弾性材18,18がそれぞれ接着固定されている。前記弾性材18,18は、肌に対して柔らかい接触感触を与えるもので、かつ弾性復元力があまり強くないものが好ましく、例えば硬質発泡ウレタンなどで形成される。またはプラスチック板、あるいは樹脂を含浸した厚紙などで形成することも可能である。
【0030】図8に示す積層体10の下端の縁部15は、横方向(X方向)の中心で且つ縦方向(Y方向)に延びる中心線Ly0で谷折りされ、縁部15の左右半分どうしが厚さ方向(Z方向)に延びる仮想線Lz上で互いに接合される。上端の縁部14は、横方向(X方向)の両端からそれぞれほぼ1/4の箇所に設定される折り曲げ線Ly1で折り曲げられ、縁部14どうしが接着接合される。
【0031】横方向(X方向)の両側の縁部16と16は、縦方向に斜めに延びる仮想線Lαの部分で合掌合わせで互いに接着接合される。また弾性材18,18が設けられた縁部17と17は弾性材18,18を除く上下部分のみが互いに接着接合される。これら各縁部どうしの接合は、ホットメルト型接着剤を使用した接着、または熱シールあるいは接着剤と熱シールとの複合により行われる。
【0032】その結果、図1と図2に示すように袋体1が形成されるが、この袋体1は、上端2で縁部14どうしが接合されて接合部14aが形成されて閉じられ、下端3で縁部15どうしが接合されて接合部15aが形成されて閉じられている。上端2の接合部14aは横方向(X方向)へ延び、下端3の接合部15aは厚さ方向(Z方向)へ延び、接合部14aと15aは互いに直交する向きに延びて、袋体1がいわゆるテトラポット型の立体形状である。
【0033】また身体装着側4では、縁部16どうしが接合された接合部16aが形成され、また上端2側では縁部17どうしが接合された接合部17aが形成され、前記上端2に寄った位置、好ましくは上端2にほぼ連続した位置に、弾性材18と18とが対向する開口部20が形成されている。この開口部20は、上端2と下端3との間で縦方向に延びる縦長形状(スリット形状)である。そして、境界部30が開口部20を取り囲むようにして設けられ、開口部20を囲む一定範囲の領域31で積層体10の剛性が低くなっている。
【0034】なお、前記開口部20が形成されている部分よりも下端3側の袋体1の内部には、比較的内容積の大きい尿吸収空間21が形成されている。なお、図4に示すように身体装着側4と逆側の裏側5はほぼ三角形状であるが、この裏側には接合部が形成されていない。
【0035】さらに、好ましい実施の形態では、図3、図4および図5、図6に示すように、裏側5を形成する積層体10の内面シート11の内側に弾性シート22が設けられる。図8に示すように、この弾性シート22は前記裏側5において、開口部20に対向する位置から前記尿吸収空間21に向って袋体1の縦方向(Y方向)に沿って延びるように取付けられている。
【0036】前記弾性シート22は、好ましくは液透過性であり、例えば厚みが1〜50mm程度の嵩高なエアースルー不織布である。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンポリエステル、ポリエステルなどの繊維からなるエアースルー不織布である。
【0037】前記弾性シート22が設けられていると、図2に示す使用状態で、外側に装着されるおむつの装着力などの外力で、積層体10で形成された袋体1が曲がったり折れたりするのを防止でき、使用中に袋体1の内部に十分な容積の尿保持空間を形成できる。従って、弾性シート22は袋体1を補強する機能をもつ。また弾性シート22が液透過性であると、袋体内に排出された尿を袋体1の縦方向の下方へ導くように働く。このように、弾性シート22に尿を誘導する機能を持たせることもできる。
【0038】なお、弾性シートは、外面シート12の外面に接着されてもよいし、外面シート12と吸収コア13との間、または内面シート11と吸収コア13との間に挟むように設けられてもよい。
【0039】上記男性用尿取りパッドの使用に際しては、身体装着側4を身体の下腹部に向け、図2に示すように、弾性材18と18の縦方向(Y方向)両端を指で掴んで縦方向への圧縮力を与える。すると、各弾性材18,18が互いに開く方向へ座屈変形して、開口部20が左右に開かれる。図3に示すように開口部20から袋体1内にペニス25を挿入して、弾性材18,18に与えられている圧縮力を除去すると、弾性材18,18が弾性復元して、ペニス25の根元部分が、弾性材18,18により横方向両側から軽く挟圧されて保持される。
【0040】この尿取りパッドを装着した後に外側からおむつを装着するとき、あるいは装着中に装着者の体位が変ったときなどにおいて、尿取りパッドに外力が作用した際に、開口部20の領域31で積層体10が比較的自由に変形できるため、尿取りパッドが移動したときに、この移動力が前記領域31の変形により吸収され、開口部20に無理な力が作用しにくくなる。したがって、ペニス25が開口部20から外れにくくなる。また尿取りパッドに外力が作用しても、装着者のペニス25に無理な力が作用せず、装着者が違和感を感じることがない。なお、積層体10の開口部20を囲む領域31にも吸収コア13が設けられているため、開口部20の周囲部分の吸収量が極端に低下することがない。
【0041】また、開口部20を囲む領域以外の領域32では、積層体10が比較的高い剛性を有しているため、前記外力により袋体1が変形しにくい。特にこの実施の形態では、前記弾性シート22が設けられているため、袋体1の曲がりや折れが生じにくい。よって、排泄された尿を保水して吸収する空間が保たれる。すなわち、安定した吸収性能が得られ、従来のように排泄された尿が十分に吸収されず、開口部20へと流れ出ることがない。
【0042】また、前記弾性材18,18は発泡材などで形成されて、座屈変形での復帰力でペニス25を軽く挟圧するものであるため、ペニス25に与えられる圧迫力はきわめて弱い。また図7に示すように、弾性材18,18の対向面に凹部18aおよび凸部18bを形成しておくと、凹部および凸部がペニス25に当たり、その摩擦によりペニス25と弾性材18,18との間の滑りを抑制でき、ペニス25が開口部20から外れにくくなる。
【0043】また、開口部20が、上端2と下端3との間の側面において、縦方向に長く形成されているため、開口部20から袋体1内にペニス25を挿入した状態で、ペニス25が開口部20に対して横方向へ外れにくくなり、例えば人体の姿勢が動き、おむつ内でパッドが移動しようとしたときに、開口部20からペニス25が外れにくくなる。
【0044】図10(A)(B)に示す本発明の他の実施の形態を説明する。図10に示す実施の形態では、積層体10を形成している吸収コア13の厚みや密度などは袋体1の全域において均一である。すなわち開口部20を囲む領域31と、それ以外の領域32とで積層体の剛性が同じである。ただし前記領域31と32の境界部に変形境界部30aまたは30bが形成されている。
【0045】図10(A)に示すものでは、前記変形境界部30aにおいて吸収コア13が薄肉にされ、またはエンボス、熱エンボス部35が形成されている。この薄肉部やエンボス部は領域31と領域32との境界において直線的に形成されていてもよいし、あるいは前記境界に沿って間欠的に、例えば間欠ドット状に形成されていてもよい。
【0046】図10(B)に示すものでは、前記変形境界部30bにおいて吸収コアが部分的に除去され、積層体10が前記変形境界部30bにおいて薄肉となった部分36が形成されている。
【0047】図10(A)(B)に示すものでは、開口部20を囲む領域31と、それ以外の領域32とで積層体の剛性が同じであるが、前記領域31と領域32を変形境界部30aまたは30bにより区分している。したがって、尿取りパッドを装着している状態で袋体1に外力が作用したときに、開口部20を囲む領域31が、他の領域32に対して前記変形境界部30aまたは30bを境として変形しやすくなり、その結果として開口部20がペニス25から外れにくくなる。
【0048】ただし、前記のように、領域31の剛性を領域32よりも低くし、且つ領域31と32との境界に図10に示す変形境界部30aまたは30bを設けることが好ましい。
【0049】なお、上記実施例の男性用尿取りパッドでは、開口部20に弾性材18,18が設けられているが、この弾性材18,18を設けず、積層体の縁部の間でスリット状の開口部20を形成してもよい。また前記開口部20を横方向(X方向)へやや広がる形状とし、この部分に尿漏れを含むギャザーなどの身体に密着する横漏れ防止手段を設けることで、女性の泌尿器に装着して使用することもできる。また乳児や幼児の男子用として使用することも可能である。
【0050】また袋体1は図1に示すようなテトラポット型に限られず、四角状、円筒状や三角錐形状などであって、その一端に開口部が形成されているものであってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の尿取りパッドは、身体に安定して装着され、外力が作用しても泌尿器に装着されている部分の位置ずれが生じにくくなり、尿の漏れが生じ難い。
【0052】また、弾性シートが設けられる場合、尿取りパッドそれ自身が変形することを防止できるので、吸収性能が安定し、排泄された尿が十分に吸収されず、開口部へと流れ出ることがない。




 

 


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