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発明の名称 使い捨ておむつ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−51268(P2000−51268A)
公開日 平成12年2月22日(2000.2.22)
出願番号 特願平10−222135
出願日 平成10年8月5日(1998.8.5)
代理人 【識別番号】100066267
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 吉治
【テーマコード(参考)】
3B029
4C098
4L047
【Fターム(参考)】
3B029 BA04 BA18 BB07 BC06 BD12 BD13 BD14 BD17 
4C098 AA09 CC10 CE07 DD10 DD25 DD26
4L047 AA14 AA21 AB02 AB07 AB09 AB10 CB07 CB08 CC04
発明者 清水 真吾 / 吉岡 稔泰 / 辻 智子
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとを有し、前記コアの側縁から側方へ延出する前記表裏面シートが互いに接合して前記コアの側縁に沿って延び、その延びる方向へ弾性的に伸縮する一対のフラップが形成されたおむつの内面に、前記内面からの起立性向を有する防漏堤が形成されている使い捨ておむつであって、前記防漏堤が、不織布からなるものであり、前記おむつ内面に接合する基端部を有し、前記基端部から上方へ延びた先端部に前記おむつの幅方向内方および/または外方へ広がる頂部面域が形成され、前記頂部面域には、前記防漏堤の長手方向へ伸長状態で互いに平行して延びる複数条の弾性部材が取り付けられており、前記防漏堤の不織布は、鞘がポリエチレンであり芯がポリエチレン以外の熱可塑性合成樹脂である繊度1〜3dの芯鞘タイプの複合繊維でできており、カンチレバー式測定法による剛軟度がMD方向において40〜50mm,CD方向において20〜37mmであり、坪量が15〜30g/m2のスパンボンド不織布であることを特徴とする前記おむつ。
【請求項2】 前記複合繊維が、ポリプロピレンおよびポリエステルいずれかの熱可塑性合成樹脂を芯とするものである請求項1記載のおむつ。
【請求項3】 前記不織布のMD方向と前記防漏堤の長手方向とが一致している請求項1または2記載のおむつ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】特公平3−80502号公報に開示の使い捨ておむつは、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアと、弾性部材によって伸縮する可撓性防漏フラップとを備えている。前記フラップは、おむつ内面から上方へ突出する分岐部と、分岐部の頂部から幅方向へ広がるシール面域とを有する。シール面域は、分岐部から内方へ向かう第1張り出し部および外方へ向かう第2張り出し部とで構成されている。このおむつでは、通常、第1張り出し部が弾性的に大腿に当接可能であって、内方向へ向かって開口するポケットを形成し、このポケットで流動性の便や尿を受け止めることができる。第2張り出し部は、弾性的に大腿周りに密着して、おむつを脚周りに固定する役割を果たすとともに、排泄物の漏れ防止効果を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の発明は、フラップの少なくとも一部が高度に可撓性にして通気性かつ液不透過性を有する素材から形成されることが好ましいと教示し、その素材の例として、不織布や多孔性プラスチックフィルム、それら両者のラミネートシートを挙げているが、それ以上に具体的なものは教示していない。その不織布として、現実には、ポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布が多用されている。
【0004】ところで、前記第2張り出し部は、大腿周りに強く密着する部分であるから、ここには比較的伸長応力の高い弾性部材を使用することが好ましい。一方、前記第1張り出し部は、防漏堤となる部分で、ここでの弾性部材は防漏堤を起立させ、ポケットを開口させることができる程度に収縮すればよく、また肌に触れたときには、肌を強く圧迫することがないように、ここには比較的伸長応力の低い弾性部材を使用することが好ましい。
【0005】そこで、この発明が課題とするのは、できるだけ伸長応力の小さい弾性部材の使用を可能ならしめるように、該弾性部材の収縮を妨げることがないような柔軟な防漏堤を有するおむつの提供である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、この発明が前提とするおむつは、次のとおりである。すなわち、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとを有し、前記コアの側縁から側方へ延出する前記表裏面シートが互いに接合して前記コアの側縁に沿って延び、その延びる方向へ弾性的に伸縮する一対のフラップが形成されたおむつの内面に、前記内面からの起立性向を有する防漏堤が形成されている使い捨ておむつである。
【0007】かかる前提において、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記防漏堤は、不織布からなるものであり、前記おむつ内面に接合する基端部を有し、前記基端部から上方へ延びた先端部に前記おむつの幅方向内方および/または外方へ広がる頂部面域が形成され、前記頂部面域には、前記防漏堤の長手方向へ伸長状態で互いに平行して延びる複数条の弾性部材が取り付けられている。前記防漏堤の不織布は、鞘がポリエチレンであり芯がポリエチレン以外の熱可塑性合成樹脂である繊度1〜3dの芯鞘タイプの複合繊維でできており、カンチレバー式測定法による剛軟度がMD方向において40〜50mm,CD方向において20〜37mmであり、坪量が15〜30g/m2のスパンボンド不織布である。
【0008】この発明の好ましい実施態様において、前記複合繊維は、ポリプロピレンおよびポリエステルいずれかの熱可塑性合成樹脂を芯とするものである。
【0009】実施態様の他の一つにおいて、不織布のMD方向が防漏堤の長手方向と一致している。
【0010】
【発明の実施の形態】添付の図面に基づいて、この発明に係る使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0011】図1,2は、使い捨ておむつ1の部分破断平面図と、おむつ1の部分破断斜視図である。図2では、おむつ1が後記の各弾性部材の収縮によって湾曲している。
【0012】おむつ1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とを有し、前後の長手方向が前胴周り域6と、後胴周り域7と、股下域8とで構成されている。表面シート2と裏面シート3とは、コア4の周縁から外方へ延出し、その延出する部分で互いに接合して一対のサイドフラップ11と、前後のエンドフラップ12,13とを形成している。サイドフラップ11それぞれの上面には、上方への突出部16と、突出部16の頂部におむつ内方への第1張り出し部17およびおむつ外方への第2張り出し部18からなるシール面域20とからなる防漏堤19が、股下域8を中心に前後胴周り域6,7方向へ延びている。第1、2張り出し部17,18それぞれの前後端縁部は、おむつ1の内面に接合している。
【0013】股下域8において、サイドフラップ11の前後方向には、複数条の脚周り弾性部材21が延びている。これら弾性部材21は、表裏面シート2,3間に位置しているか、または図示の如く裏面シート3と防漏堤19を形成しているシート10との間に位置し、それらシートいずれかの内面に伸長状態で接合している。
【0014】前後のエンドフラップ12,13の胴周り方向には、発泡ポリウレタン製の弾性シート22,23が延びている。これらシート22,23は、表裏面シート2,3間に位置し、胴周り方向へ伸長した状態でこれら両シート2,3の内面に間欠的に接合している。
【0015】シール面域20は、幅5〜30mmを有し、ここには前後胴周り域6,7方向へ延びる複数条の弾性部材24が、伸長状態で取り付けられている。
【0016】図3は、図2のIII−III線断面を示すおむつ1の部分図である。シール面域20の弾性部材24は、第1張り出し部17において内側縁部26に沿って前後方向へ延びる一条の第1弾性部材24Aと、第2張り出し部18において外側縁部27に沿って前後方向へ延びる第2弾性部材24Bおよび外側縁部27と突出部16の頂部との間で前後方向へ延びる第3弾性部材24Cとによって構成されている。第1張り出し部17の第1弾性部材24Aは複数条あってもよいが、図示のように一条のものである場合には、第1弾性部材24Aが突出部16の頂部近傍、好ましくは頂部から0〜10mmの範囲内、より好ましくは0.5〜7mmの範囲内に位置している。突出部16がおむつ1の内面から立上がる部位は、基端部16Aである。
【0017】図1のようにおむつ1を前後方向へ伸展した状態でみたときに、第1、2弾性部材24A,24Bは第1、2張り出し部17,18の前後端縁間に延びていて、実質的に同じ長さを有している。第1弾性部材24Aは、好ましくは第2弾性部材24Bよりも高い伸長応力、より好ましくは高い伸長応力と伸長倍率とを有する。第3弾性部材24Cは、第1、2弾性部材24A,24Bと長さが実質的に同じであるかまたは短いもので、第3弾性部材24Cの伸長応力は、第2弾性部材24Bのそれと同じであるかまたはそれよりも低いことが好ましく、伸長倍率は第2弾性部材24Bのそれと同じであるかそれよりも高いことが好ましい。これら第1,2,3弾性部材24A,24B,24Cの伸長応力の総和は、おむつ1が湾曲したときに防漏堤19を起立させるに足りればよく、脚周り弾性部材21の伸長応力の総和の30〜80%であることが好ましい。防漏堤19の伸長応力の総和がこの値よりも高いと、シール面域20が脚周りつけ根の柔軟な肌に強く当接する原因となるので好ましくない。
【0018】表裏面シート2,3は、コア4の側縁の外方でホットメルト接着剤30を介して水密状態で接合している。裏面シート3は、表面シート2の側縁からさらに外方へ延び、その延びている部分では、防漏堤19を形成しているシート10と接着剤30を介して、好ましくは水密状態で接合している。シート10は、おむつ1の内方へ延びて表面シート2に上から重なり、接着剤30を介してシート2に、好ましくは水密状態で接合している。裏面シート3とシート10との間には、脚周り弾性部材21が位置している。
【0019】このように構成された防漏堤19は、おむつ1が前後方向へ伸展状態にあると、第1〜3弾性部材24A〜24Cが伸長することによっておむつ内面に重なる(図1参照)。おむつ1が表面シート2を内側にして前後方向へ湾曲すると、主として第1,2弾性部材24A,24Bの収縮(図2参照)によって、防漏堤19の突出部16が側縁部フラップ11から起立し、シール面域20が第1張り出し部17を下方にして傾斜する(図3参照)。第3弾性部材24Cの収縮によって、シール面域20が第1,2弾性部材24A,24B間において弛むことが防止される。第1張り出し部17と突出部16とによって、おむつ内方へ下向きに開口するポケット31が形成される。シール面域20には、少なくともその上面に多数のギャザーが生じる。
【0020】おむつ1を着用するときには、起立した防漏堤19のシール面域20の外側縁部27が、仮想線で示される着用者の脚周り32に当接可能である。外側縁部27が脚周りに強く当接すると、シール面域20は、伸長応力の最も高い第1弾性部材24Aを軸にして矢印X方向へ旋回し、仮想線で示されるように着用者の脚周り32’に広い面積で当接し、それと同時にポケット31が大きく開口する。図示してはいないが、サイドフラップ11は、防漏堤19の外側で脚周り32’に密着する。
【0021】かかるおむつ1では、幅方向への体液の流れが防漏堤19によって止められて横からの漏れが防止される。防漏堤19の突出部16に沿ってその頂部にまで流れる体液は、第1張り出し部17の下面に阻まれて、脚周り32とシール面域20との間隙に浸入することがない。また、その間隙に体液が浸入したとしても、防漏堤19が仮想線のように幅広いシール面域20で脚周りまたは脚周りのつけ根近傍に当接しているときには、防漏堤19の外にまでは容易に達することがない。おむつ1では、防漏堤19のこのような作用によって、体液の漏れが少なくなる。
【0022】第1張り出し部17には、図示例の他に、互いに平行な複数条の弾性部材24Aを配置することが可能である。それらの弾性部材24Aは、長さと伸長割合とが同じであることが好ましく、また、それらの伸長応力は、同じであるかまたは内側縁26に近いものほど高くなることが好ましい。シール面域20が内外側縁部26,27間で弛むことをいとわない場合には、第3弾性部材24Cを省くことができる。
【0023】防漏堤19は、第1〜3弾性部材24A〜24Cの伸長応力が小さくても、それら弾性部材24A〜24Cが容易に収縮して防漏堤19が起立できるように、防漏堤19を作るためのシート10には十分に柔軟な不織布が使用される。かかる不織布には、ポリエチレンを鞘とする芯鞘タイプの複合繊維からなる坪量15〜30g/m2,繊度1〜3dのスパンボンド不織布であって、JIS L−1096によるカンチレバー式測定法(A法)での剛軟度が、不織布製造時におけるMD方向において40〜50mm,CD方向において20〜27mmのものがある。かかる不織布は、そのMD方向と防漏堤19の長手方向とを一致させて使用することが好ましい。このようにすると、CD方向と長手方向とを一致させる場合よりも、防漏堤19の起立が容易になる。複合繊維の芯材は、ポリプロピレンやポリエステル等の熱可塑性合成樹脂である。
【0024】かかる不織布からなる防漏堤19は、第1〜3弾性部材24A〜24Cの収縮を妨げることがないばかりでなく、これら弾性部材24A〜24Cが収縮したときには、ポリプロピレン繊維やポリエステル繊維の不織布からなる従来の比較的剛軟度が高い防漏堤と比べて、細かなギャザーを作ることができる。かかるギャザーが肌に当接したときには、ギャザーの谷部と肌との間に大きな隙間を作ることがないから、そうした隙間から体液が漏れるおそれがない。また、細かなギャザー一つずつの山部は、十分に柔軟なものであるから、肌に当接しても徒に刺激することがない。
【0025】防漏堤19に使用される不織布の柔軟性は、カンチレバー式剛軟度に代えて、例えばカトーテック社製KES曲げ試験機KES FB−3によって測定される曲げ剛性値で表現することもできる。これら剛軟度と剛性値との相関関係は明確ではないが、防漏堤19として好ましいスパンボンド不織布の剛性値は、MD方向において0.015〜0.020gf・cm2/cm,CD方向において0.002〜0.005gf・cm2/cmの範囲にある。因に、この不織布と同様に坪量15〜30g/m2,繊度1〜3dのポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布の剛性値は、MD方向において0.045〜0.052gf・cm2/cm,CD方向において0.012〜0.017gf・cm2/cmであって、非常に値が高い。
【0026】この発明において、表面シート2には、透液性の不織布や開孔プラスチックシートを使用することができる。裏面シート3には、不透液性のプラスチックシートを使用し、コア4には粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物を使用することができる。おむつ1の各弾性部材は、ホットメルト接着剤によってシート部材に接合することができる。シート部材どうしの接合には、ホットメルト接着剤の他に、溶着技術を利用することができる。例えば、防漏堤19を形成している不織布の複合繊維は、比較的溶融温度の低いポリエチレンを鞘成分にするものであるから、この不織布はおむつの内面に比較的低い温度で溶着することができる。溶着温度が低ければ、おむつ製造過程において消費する熱エネルギーが少なくてすむばかりでなく、高い温度によっておむつの溶着部以外の部位を痛めるおそれがない。
【0027】
【発明の効果】この発明に係る使い捨ておむつでは、防漏堤がポリエチレンを鞘成分とする複合繊維からなる不織布で作られていて柔軟であるから、防漏堤のシール面域を構成する複数条の弾性部材の伸長応力の総和が小さくても、それら弾性部材の収縮を妨げることがない。かかる防漏堤は、起立することが容易で、起立したときに生じるギャザーが細かくなり得るから、体液漏れを防止することにおいて効果的である。また、ギャザーの山部は柔軟であるから、伸長応力の小さい弾性部材と相まって、肌を徒に刺激することがない。




 

 


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