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発明の名称 使い捨て体液処理用品およびその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2000−42033(P2000−42033A)
公開日 平成12年2月15日(2000.2.15)
出願番号 特願平11−117139
出願日 平成11年4月23日(1999.4.23)
代理人 【識別番号】100066267
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 吉治
発明者 丹治 浩之 / 大坪 俊文 / 三嶋 祥宜
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 透液性内面シートと、不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸収性コアとによって体液吸収部が形成され、前記内外面シートの少なくとも一方と一体をなすカバーシート部分が前記吸収部の周縁部分に沿って該周縁部分の内面を上方から覆うように延在して、前記吸収部の中央部分の上方に、前記カバーシート部分によって囲繞された開口が形成され、前記カバーシート部分が前記開口の縁に沿って弾性的な伸縮性を有する使い捨て体液処理用品において、前記吸収部が前後方向と、この方向と交差する幅方向とを有し、前記前後方向に前端部と後端部とこれら両端部間に位置する中間部とが形成され、前記吸収部の幅が前記中間部で最も広くなるように形成されていることを特徴とする前記用品。
【請求項2】 前記吸収部は、前記前後端部から前記中間部へ向かって前記幅が次第に広くなるように形成されている請求項1記載の用品。
【請求項3】 前記中間部は前記後端部よりの部位で前記幅が最も広くなっている請求項1または2記載の用品。
【請求項4】 前記前後端部が前記カバーシート部分によって覆われている請求項1記載の用品。
【請求項5】 前記開口の縁部には幅が5〜50mmの帯状弾性部材が取り付けられ、前記中間部では前記カバーシートが前記弾性部材下面の幅方向中央部に接合し、前記用品が着用されたときに前記弾性部材とカバーシートとがほぼT字型の断面を形成することが可能である請求項1〜4のいずれかに記載の用品。
【請求項6】 透液性内面シートと、不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸収性コアとによって体液吸収部が形成され、前記内外面シートの少なくとも一方と一体をなすカバーシート部分が前記吸収部の周縁部分に沿って該周縁部分の内面を上方から覆うように延在して、前記吸収部の中央部分の上方に、前記カバーシート部分によって囲繞された開口が形成され、前記カバーシート部分が前記開口の縁に沿って弾性的な伸縮性を有する使い捨て体液処理用品の製造方法において、a.前記内面シートと外面シートとで前記コアを被覆し、前記内外面シートを前記コアの周縁から延出する部分で接合して積層体を得る工程と、b.前記内外面シートいずれかの前記コアを挟んで並行する両側縁部に弾性部材を伸長状態で直線状に接合する工程と、c.前記両側縁部の弾性部材どうしが重なり合うように、前記内面シートを内側にして前記積層体を折り重ねる工程と、d.折り重ねた前記積層体を、前記両側縁部と交差し、前記コアを挟んで互いに並行する2本の仮想線に沿って接合する工程と、e.前記工程dの後に、前記弾性部材を収縮させる工程とを含むことを特徴とする前記製造方法。
【請求項7】 前記弾性部材が5〜50mmの幅を有する帯状のものであって、該部材を幅方向の中間部分において前記両側縁部に接合する請求項6記載の製造方法。
【請求項8】 前記用品を着衣に止着するための手段が前記外面シートに形成される工程を含む請求項6または7記載の製造方法。
【請求項9】 透液性内面シートと、不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸収性コアとによって体液吸収部が形成され、前記内外面シートの少なくとも一方と一体をなすカバーシート部分が前記吸収部の周縁部分に沿って該周縁部分の内面を上方から覆うように延在して、前記吸収部の中央部分の上方に、前記カバーシート部分によって囲繞された開口が形成され、前記カバーシート部分が前記開口の縁に沿って弾性的な伸縮性を有する使い捨て体液処理用品の連続的な製造方法において、a.前記内面シートを形成するための第1ウェブおよび前記外面シートを形成するための第2ウェブのそれぞれを、一方向へ連続的に供給する工程と、b.弾性部材を前記一方向へ連続的に供給し、前記第1,2ウェブいずれかの両側縁部に伸長状態で直線状に接合する工程と、c.前記第1,2ウェブいずれかの幅方向中央域に前記コアを前記一方向において間欠的に供給する工程と、d.前記弾性部材とコアとを供給した後に、前記コアをサンドウィッチ状に被覆するように前記第1,2ウェブを重ね合わせ、これら第1,2ウェブと弾性部材とコアとからなる第3ウェブを形成する工程と、e.前記両側縁部の弾性部材どうしが重なり合うように、前記第1ウェブを内側にして、前記第3ウェブを折り重ねる工程と、f.折り重ねた前記第3ウェブの互いに当接する前記第1ウェブどうしを、隣り合う前記コアとコアとの間の部位で接合する工程と、g.前記工程fで接合した前記第3ウェブを、隣り合う前記コアとコアとの間において、前記第3ウェブの幅方向へ延びる仮想線に沿って、該仮想線を境界とする両側それぞれに前記工程fで接合した部位が部分的に残るように切断する工程と、h.前記工程gの後に、前記弾性部材を収縮させる工程とを含むことを特徴とする前記製造方法。
【請求項10】 前記弾性部材が5〜50mmの幅を有する帯状のものであって、該部材を幅方向の中間部分において前記両側縁部に接合する請求項9記載の製造方法。
【請求項11】 前記用品を着衣に止着するための手段が前記第2ウェブに形成される工程を含む請求項9または10記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨ておむつや使い捨て失禁パンツ等と組み合わせて使用するのに好適な使い捨て体液処理用品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−293138号公報には、使い捨ておむつの肌当て上面シートに弾性開口部を形成する方法が開示されている。この上面シートでは、開口の縁に沿って弾性部材が伸長状態で弧を画いている。上面シートとして使用するためのシートを連続的に流す一方、トラバース手段を使用して伸長状態にある弾性部材をそのシートの幅方向へ揺動させながら供給することによって、連続する上面シートの上で弾性部材に弧を画かせることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上面シートに弾性開口部を形成する前記公知の方法では、シートを高速供給することができても、トラバース手段の高速運転には限度があり、単位時間当りのおむつ生産量をあまり高くすることができない。また、おむつの生産ラインは、トラバース手段の採用によって設備投資が嵩み、おむつの製造コストが上昇する。
【0004】この発明が課題とするところは、前記おむつのような弾性開口部を有する使い捨ての体液処理用品を簡易な方法で製造できるようにして、前記従来技術の諸問題を解消することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明において、前記課題は、使い捨て体液処理用品に係る第1発明、および前記用品に係る第1の製造方法(以下では第2発明という)と第2の製造方法(以下では第3発明という)とによって解決される。
【0006】前記第1発明が前提とするのは、透液性内面シートと、不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸収性コアとによって体液吸収部が形成され、前記内外面シートの少なくとも一方と一体をなすカバーシート部分が前記吸収部の周縁部分に沿って該周縁部分の内面を上方から覆うように延在して、前記吸収部の中央部分の上方に、前記カバーシート部分によって囲繞された開口が形成され、前記カバーシート部分が前記開口の縁に沿って弾性的な伸縮性を有する使い捨て体液処理用品である。
【0007】かかる前提において、前記第1発明が特徴とするところは、前記吸収部が前後方向と、この方向と交差する幅方向とを有し、前記前後方向に前端部と後端部とこれら両端部間に位置する中間部とが形成され、前記吸収部の幅が前記中間部で最も広くなるように形成されていること、にある。
【0008】前記第1発明には、次のような実施態様がある。
【0009】(1)前記吸収部は、前記前後端部から前記中間部へ向かって前記幅が次第に広くなるように形成されている。
【0010】(2)前記中間部は前記後端部よりの部位で前記幅が最も広くなっている。
【0011】(3)前記前後端部が前記カバーシート部分によって覆われている。
【0012】(4)前記開口の縁部には幅が5〜50mmの帯状弾性部材が取り付けられ、前記中間部では前記カバーシートが前記弾性部材下面の幅方向中央部に接合し、前記用品が着用されたときに前記弾性部材とカバーシートとがほぼT字型の断面を形成することが可能である。
【0013】前記第2,3発明のうちの第2発明が前提とするのは、透液性内面シートと、不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸収性コアとによって体液吸収部が形成され、前記内外面シートの少なくとも一方と一体をなすカバーシート部分が前記吸収部の周縁部分に沿って該周縁部分の内面を上方から覆うように延在して、前記吸収部の中央部分の上方に、前記カバーシート部分によって囲繞された開口が形成され、前記カバーシート部分が前記開口の縁に沿って弾性的な伸縮性を有する使い捨て体液処理用品の製造方法である。
【0014】かかる前提において、前記第2発明が特徴とするところは、前記製造方法に下記工程が含まれることにある。
【0015】a.前記内面シートと外面シートとで前記コアを被覆し、前記内外面シートを前記コアの周縁から延出する部分で接合して積層体を得る工程と、b.前記内外面シートいずれかの前記コアを挟んで並行する両側縁部に弾性部材を伸長状態で直線状に接合する工程と、c.前記両側縁部の弾性部材どうしが重なり合うように、前記内面シートを内側にして前記積層体を折り重ねる工程と、d.折り重ねた前記積層体を、前記両側縁部と交差し、前記コアを挟んで互いに並行する2本の仮想線に沿って接合する工程と、e.前記工程dの後に前記弾性部材を収縮させる工程。
【0016】前記第2発明の好ましい実施態様において、前記弾性部材が5〜50mmの幅を有する帯状のものであって、該部材を幅方向の中間部分において前記両側縁部に接合する。また、前記製造方法は、前記用品を着衣に止着するための手段が前記外面シートに形成される工程を含むことができる。
【0017】前記第3発明が前提とするのは、透液性内面シートと、不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸収性コアとによって体液吸収部が形成され、前記内外面シートの少なくとも一方と一体をなすカバーシート部分が前記吸収部の周縁部分に沿って該周縁部分の内面を上方から覆うように延在して、前記吸収部の中央部分の上方に、前記カバーシート部分によって囲繞された開口が形成され、前記カバーシート部分が前記開口の縁に沿って弾性的な伸縮性を有する使い捨て体液処理用品の連続的な製造方法である。
【0018】かかる前提において、前記第3発明が特徴とするところは、前記製造方法に下記工程が含まれることにある。
【0019】a.前記内面シートを形成するための第1ウェブおよび前記外面シートを形成するための第2ウェブのそれぞれを、一方向へ連続的に供給する工程と、b.弾性部材を前記一方向へ連続的に供給し、前記第1,2ウェブいずれかの両側縁部に伸長状態で直線状に接合する工程と、c.前記第1,2ウェブいずれかの幅方向中央域に前記コアを前記一方向へ間欠的に供給する工程と、d.前記弾性部材とコアとを供給した後に、前記コアをサンドウィッチ状に被覆するように前記第1,2ウェブを重ね合わせ、これら第1,2ウェブと弾性部材とコアとからなる第3ウェブを形成する工程と、e.前記両側縁部の弾性部材どうしが重なり合うように、前記第1ウェブを内側にして、前記第3ウェブを折り重ねる工程と、f.折り重ねた前記第3ウェブの互いに当接する前記第1ウェブどうしを、隣り合う前記コアとコアとの間の部位で接合する工程と、g.前記工程fで接合した前記第3ウェブを、隣り合う前記コアとコアとの間において、前記第3ウェブの幅方向へ延びる仮想線に沿って、該仮想線を境界とする両側それぞれに前記工程fで接合した部位が部分的に残るように切断する工程と、h.前記工程gの後に、前記弾性部材を収縮させる工程。
【0020】前記第3発明の好ましい実施態様では、前記弾性部材が5〜50mmの幅を有する帯状のものであって、該部材を幅方向の中間部分において前記両側縁部に接合することができる。また、前記製造方法は、前記用品を着衣に止着するための手段が前記第2ウェブに形成される工程を含むことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明に係る使い捨て体液処理用品の製造方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0022】図1,2は、体液処理用品1の斜視図と、そのII−II線断面図である。処理用品1は糞尿の少なくとも一方を処理するためのもので、おむつカバーや着用したパンツと併用するのに適している。
【0023】処理用品1は、透液性内面シート2と、不透液性外面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸収性コア4とを有し、内面シート2と外面シート3とコア4とによって体液吸収部6が形成され、コア4の周縁から延出して重なり合い、互いに接合している内外面シート2,3がコア4の周縁で吸収部6の上方へ折り返されることでカバーシート部7が形成されている。体液吸収部6の内面側の中央域には、カバーシート部7で囲繞された開口8が形成されている。カバーシート部7は開口8の縁に沿って環状に延びる弾性部材12を有し、かかる弾性部材12が内外面シート2,3の少なくとも一方の内面に伸長状態で接合している。処理用品1は、先端部分がとがった前端部41と後端部42と、これら両端部41,42間に位置する中間部43とを有し、前端部41から中間部43へ向かって次第に幅が広くなり、また後端部42から中間部43へ向かって幅が広くなるように形成されていて、後端部42の近傍で幅が最も広くなっている。吸収部6の外面シート3の下面には粘着剤9が塗布され、剥離紙11によって被覆保護されている。
【0024】図3は、処理用品1をおむつカバー21に取り付けたときの部分破断平面図である。おむつカバー21は、プラスチックフィルム製の内面シート22と不織布製の外面シート23との積層品であって、砂時計型を呈している。おむつカバー21は、前後方向に前胴周り域26と、後胴周り域27と、これら両域26,27間に位置する股下域28とを有し、股下域28の両側縁がおむつカバー21の内側へ向かって湾曲している。股下域28では、側縁に沿って脚周り弾性部材29が延在し、かかる弾性部材29が内外面シート22,23の少なくとも一方の内面に伸長状態で接合している。後胴周り域27から股下域28にかけての内面には、剥離紙11を剥がした処理用品1が粘着剤9を介して取り外し可能に貼り付けられている。かかる処理用品1は、その取り付け位置を適宜変更することができる。
【0025】おむつカバー21は後胴周り域27の両側縁部にテープファスナ31を有し、このファスナ31を使用することによって、従来の使い捨ておむつを着用するときと同様に、図3の処理用品1とおむつカバー21との組立体を着用し、処理用品1の開口8のほぼ中央におむつ1着用者の肛門を位置させることができる。
【0026】処理用品1がこのように使用されると、糞が開口8の中へ排泄され、おむつカバー21を汚すことがない。その糞を捨てるときには、大きなおむつカバー21を持たず、小さな用品1だけを持てばよいから捨てる作業が楽になる。幅が次第に狭くなって先端部分がとがるように形成されている前端部41を股下域28に位置させると、おむつカバー21を着用したときに、前端部41が股間部に無理なくおさまって、処理用品1を使用したことによる異和感がない。また、後端部42近傍は特に幅が広く、その内側には多くの糞を受け容れることができる。処理用品1は、粘着剤9の粘着力を高くして、取り外すことができないようにおむつカバー21に貼り付けることもできる。また、処理用品1は、おむつカバー21に代えて、使い捨ておむつやパンツの内面に取り付けて使用することもできる。
【0027】図4は、図1の処理用品1の製造工程を(1)〜(3)によって示す図面である。工程(1)では、大きさが同じで倒立した台形形状の透液性内面シート2と不透液性の外面シート3とが、これらシート2,3の中央部に吸収性コア4を挟んで重ね合わせられ、コア4の周縁から延出する部分がホットメルト接着剤(図示せず)で接合されて台形の積層体40を形成する。積層体40は、両側縁42と、これら両側縁42の間に延びる上底44と下底45とを有し、上底44は下底45よりも長く形成されている。積層体40の両側縁42の内側には、弾性部材12がホットメルト接着剤(図示せず)を介して伸長状態で直線状に接合される。図示例では、弾性部材12が、内外面シート2,3間に位置し、これらシート2,3の少なくとも一方に接合されている。コア4は、内外面シート2,3の少なくとも一方に接合することができる。なお、工程(2)では、外面シート3に予め塗布された粘着剤9が剥離紙11で保護されている。
【0028】工程(2)では、積層体40が、内面シート2を内側にして中心線C−Cで折曲され、その折曲によって重なり合う上底44に沿う部分どうしおよび下底45に沿う部分どうしがホットメルト接着剤47および48(工程(2)参照)によって接合される。外面シート3では、工程b以前の段階で塗布された粘着剤9が剥離紙11で被覆されている。なお、折曲された積層体40は、部分破断図で示されている。
【0029】工程(3)では、弾性部材12が伸長状態から解放されて収縮する。その収縮に伴って、コア4から延出している部分の内外面シート2,3は、内面シート2を内側にしてコア4の周縁で折曲され、コア4の周縁に沿う部分を上方から覆い、かつ、コア4の中央部上方に開口8を形成するカバーシート部7となる。また、積層体40の上底44の近傍が前端部41となり、下底45の近傍が後端部42となる。かくして、開口8の縁に沿って弾性部材12が弧を画いて延びる図1,2の処理用品1が得られる。
【0030】処理用品1は、弾性部材12の収縮量が大きくなるにつれて前後端部41,42間が用品1の外側へ湾曲し、開口8からコア4へ至る処理用品1の深さが深くなる。
【0031】図5は、処理用品1の態様の一例を示す図1と同様の図面である。この処理用品1は、前端部41と後端部42とがほぼ同じようにとがっており、中間部43は、前後端部41,42間においてほぼ一様な幅を有する。ただし、この処理用品1は、図2と同様な断面構造を有している。
【0032】図6は、図5の処理用品1をおむつカバー21の股下域28に取り付けたときの平面図である。図6の処理用品1は、図3のそれよりも前後端部41,42間の寸法が長く、開口8も大きく形成されており、糞と尿とを受け容れることができる。
【0033】図7,8,9は、処理用品1の態様の一例を示す図5と同様の、ただし、一部が破断されている図面と、図7のVIII−VIII線およびIX−IX線切断面を示す図面とである。この処理用品1では、開口8の縁に5〜50mm幅の帯状の弾性部材12が環状に延びている。部材12は、伸長した複数条の糸ゴム12Aを不織布12Bで被覆したもので、部材12の幅方向中間部には、用品1の内側へ折り返された外面シート3が接合している。用品1が着用されると、前後端部41,42の中間部分43で外面シート3と協働してほぼT字型を画くように広がった弾性部材12(図8参照)が、広い面積で着用者の肌に当接し、用品1からの糞尿の漏れを防止できる。弾性部材12が外面シート3とともに図8のような形状を画くことができるようにするには、環状に延びる複数条の糸ゴム12Aのうちで、部材12の外側に近いものほど伸長応力が低くなるようにすることが好ましい。また、用品1の前後端部41,42の近傍では、図9に示されるように弾性部材12の下面部分のほぼ全体が外面シート3の外面に接合していることが好ましい。図8の用品1では、図2のそれと異なり、外面シート3が内面シート2よりもコア4の周縁から長く延出して折り返されている。体液吸収部6の周縁近傍を被覆しているカバーシート部7は、主として不透液性の外面シート3で形成されている。
【0034】図10,11は、図5に示された処理用品1を連続的に製造するための工程の側面図と、その側面図における主要な部分の平面図である。図10の工程g〜kでは、吸収性コア104が直接見えるように、本来であればコア104を被覆している不織布102とプラスチックフィルム103とが破断されている。
【0035】これらの図10,11において、工程aでは、体液吸収部6の外面シート3となる不透液性プラスチックフィルム103のウェブが、図10の左から右へと(図11では上から下へと)連続的に供給される。
【0036】工程bでは、フィルム103の両側縁部に第1ノズル131から吐出されるホットメルト接着剤(図示せず)が塗布される。
【0037】工程cでは、フィルム103の両側縁の内側に伸縮性の弾性部材112が伸長状態で直線状に連続して供給され、工程bの接着剤によって接合される。
【0038】工程dでは、第2ノズル132から吐出されるホットメルト接着剤(図示せず)が、フィルム103の幅方向と長さ方向とに、間欠的または連続的に塗布される。
【0039】工程eでは、供給装置134によって運ばれた吸収性コア104が、フィルム103の幅方向中央域にフィルム103の長手方向に沿って間欠的に配置され、工程dの接着剤によってフィルム103に接合される。
【0040】工程f,gでは、体液吸収部6の内面シート2となるべき透液性不織布102のウェブが連続的に供給される。不織布102は、フィルム103とほぼ同じ幅を有し、フィルム103の全体とコア104とを被覆して、工程dの接着剤によってフィルム103に対して接合されて、不織布102とフィルム103とコア104とからなるウェブを形成する。
【0041】工程hでは、第3ノズル133から吐出される接着剤136(図11参照)が、隣り合うコア104どうしの間で不織布102の幅方向へ延びるように不織布102の上面に塗布される。接着剤136は、不織布102の幅全体のうちで少なくとも両側縁の一方から中心線C−C(図11参照)までの範囲に塗布されるもので、図11の例では、それが幅全体に塗布されている。
【0042】工程iでは、重なり合う不織布102とフィルム103とが、不織布102を内側にして、中心線C−Cに沿って折り重ねられ、不織布102どうしが接着剤136を介して接合される。
【0043】工程j,kでは、工程の進行方向において、接着剤136が塗布された領域を前後へ二分するように、カッター137によって、重なり合う不織布102とフィルム103とが切断され、個別の折り重ねられた処理用品1が得られる。
【0044】工程lでは、折り重ねられた処理用品1が広げられる。用品1は、弾性部材112が収縮すると、コア104の周縁から延出して重なり合い、互いに接合している不織布102とフィルム103とが、その収縮に伴ってコア104の周縁で折曲され、図5に示されているようなカバーシート部7となり、開口8を形成する。ただし、処理用品1は、図5のように広げられることなく、折り重ねられたままで需要者に供給され、その後に広げられることもある。このようなときには、工程lを省略することができる。
【0045】この、製造工程で使用された不織布102,フィルム103,コア104,弾性部材112のそれぞれは、処理用品1の内面シート2,外面シート3,コア4,弾性部材12となる。
【0046】図12は、図11の工程gで得られるウェブのXII−XII線断面図である。この図では、コア104と弾性部材112とが、不織布102とフィルム103とで被覆されている。
【0047】図13は、図11の工程gで得られるウェブの一例を示す図12と同様の図面である。この図では、フィルム103の側縁部が折り重ねられ、弾性部材112がその重ねられたフィルム103で被覆されている。かかる態様の処理用品1を得るには、不織布102よりも幅の広いフィルム103を使用し、フィルム103の側縁部を図のように折り重ねるための工程を図10の工程に加えればよい。
【0048】図14は、この発明の実施態様の他の一例を示す図11の工程iと同様の図面である。この態様では、隣り合うコア104の間に、互いに平行な2条の接着剤136の塗布域が形成されており、その後の工程jで、ウェブがこれら2条の接着剤136の間において切断される。得られる処理用品1では、切断されて生じた端面に接着剤136が露出して着用者の肌を強く刺激するという恐れがない。
【0049】この発明において、処理用品1の部材が熱溶着性のものであれば、接着剤を使用せずに部材どうしを溶着によって接合することも可能である。処理用品1は、図2に示された粘着剤9を必ずしも必要としない。しかし、必要とするならば、図10の工程b〜hの間に粘着剤9の塗布工程を設けることができる。また、粘着剤9に代えて、商品名マジックテープ等で知られるメカニカルファスナのフック部材またはループ部材を外面シート3に接合して、処理用品1をおむつカバー21等の着衣に止着するための手段にすることができる。
【0050】
【発明の効果】この発明に係る使い捨て体液処理用品によれば、糞便だけをこの用品内に収容することができて、大きなおむつを糞便で汚すことがない。用品の前端部は先端部分がとがるように幅が次第に狭くなるように形成されていて、用品着用者の股部に無理なくおさまる。
【0051】この発明に係る体液処理用品の製造方法によれば、開口の縁に沿って弾性部材を取り付けるときに、従来技術のようにトラバース手段を使用して弾性部材を揺動させる必要がなく、弾性部材は直線的に供給できるから、弾性部材の供給速度によって処理用品の生産速度を低下させる恐れがない。また、弾性部材をこのように供給するときには、供給設備が比較的簡単なものになるから、その設備投資による処理用品のコスト上昇を抑えることが可能になる。




 

 


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