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発明の名称 電力系統監視制御装置とそれらのプログラムを記録した記録媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−69666
公開日 平成11年(1999)3月9日
出願番号 特願平9−243416
出願日 平成9年(1997)8月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石井 紀男 (外1名)
発明者 山形 義幸
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えたことを特徴とする電力系統監視制御装置。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、遠方監視制御装置から転送されてきた操作実績を入出力装置に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた電力系統機器の操作手順に従って電力系統機器の操作指示を出力する機能、その操作実績及びソフトウェアモジュール自身を次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置があるか否かにより当該別の遠方監視制御装置を経由するか若しくは直接クライアント計算機側に転送する機能。
【請求項2】 入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えたことを特徴とする電力系統監視制御装置。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器のデータを記憶する機能、この1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、遠方監視制御装置から転送されてきた操作実績を入出力装置に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、この作成された電力系統機器の操作手順を記憶する機能、当該電力系統機器の所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能、前記の操作手順及びソフトウェアモジュール自身を遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた操作手順に従って電力系統機器に操作指示を出力する機能、その操作実績を記憶する機能、操作実績及びソフトウェアモジュール自身を次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置があるか否かにより当該別の遠方監視制御装置を経由するか若しくは直接クライアント計算機側に転送する機能。
【請求項3】 請求項2記載の電力系統監視制御装置において、前記サーバ計算機は電力系統機器に関する情報を予め記憶している系統機器情報ファイル及び電力系統機器を操作するための情報を予め記憶している操作手順情報ファイルを備え、前記ソフトウェアモジュールがこれらのファイルの情報を用いて操作手順を作成することを特徴とする電力系統監視制御装置。
【請求項4】 入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えたことを特徴とする電力系統監視制御装置。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた前記1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記の操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた操作手順に従って電力系統機器に操作指示を出力する機能、その操作実績をクライアント計算機に通知するメール配信機能、次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置がない場合ソフトウェアモジュール自身を終了させる機能。
【請求項5】 請求項1ないし請求項4記載の電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールはクライアント計算機からサーバ計算機に転送される入力装置要求に電力系統設備の停電作業要求があると、サーバ計算機に予め設けてある系統操作情報ファイル及び作業指令系統操作情報ファイルを参照して作業対象電力系統機器を検索し、これに基づいて操作手順を作成する機能を付加したことを特徴とする電力系統監視制御装置。
【請求項6】 請求項1ないし請求項5記載の電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールはクライアント計算機上で入力装置から入力された電力系統機器操作手順を受け取る機能と、この受け取った電力系統機器操作手順を記憶する機能とを付加し、サーバ計算機上で前記電力系統機器操作手順を前記操作手順情報ファイルに書き込む機能とを備えたことを特徴とする電力系統監視制御装置。
【請求項7】 請求項1ないし請求項6記載の電力系統監視制御装置において、クライアント計算機にはサーバ計算機が作成し配信してきた操作手順を受信し入出力装置に出力する手段と、この入出力装置から入力された系統操作開始・中止指示を受け付ける受付手段と、この系統操作開始・中止指示をサーバ計算機に配信する手段とを付加し、前記ソフトウェアモジュールはサーバ計算機上で作成した電力系統機器の操作手順をクライアント計算機に通知する機能,クライアント計算機からの系統操作開始・中止指示を受け付ける系統操作指示通知受付機能及びこの指示通知により系統操作を開始若しくは中止する機能を付加したことを特徴とする電力系統監視制御装置。
【請求項8】 請求項1ないし請求項7記載の電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールに対し遠方監視制御装置での系統操作を全て完了した後の操作実績記録部分に記録されている内容をサーバ計算機上で系統操作実績ファイルに追記する機能を付加したことを特徴とする電力系統監視制御装置。
【請求項9】 入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置の一連のプログラムを記録した記録媒体であって、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えたことを特徴とする記録媒体。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、遠方監視制御装置から転送されてきた操作実績を入出力装置に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた電力系統機器の操作手順に従って電力系統機器の操作指示を出力する機能、その操作実績及びソフトウェアモジュール自身を次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置があるか否かにより当該別の遠方監視制御装置を経由するか若しくは直接クライアント計算機側に転送する機能。
【請求項10】 入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置の一連のプログラムを記録した記録媒体であって、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えたことを特徴とする記録媒体。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた前記1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記の操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた操作手順に従って電力系統機器に操作指示を出力する機能、その操作実績をクライアント計算機に通知するメール配信機能、次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置がない場合ソフトウェアモジュール自身を終了させる機能。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散計算機システムを利用した電力系統の監視制御を行なう電力系統監視制御装置とそれらのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図22によって従来方式を説明する。電力系統監視制御装置を用いて電力系統機器の操作を行なう場合、オペレータがヒューマンインターフェイス1等の入出力装置から一つ一つの電力系統機器についての操作をクライアント計算機2を介して指示するか、サーバ計算機4が予め操作の手順を記憶しその操作手順に従って遠方監視制御装置6に指令を出していた。
【0003】サーバ計算機4からの電力系統機器の操作指令を受け取った遠方監視制御装置6は、操作指示に従って電力系統機器を制御し、制御した結果を通常の機器の状態変化(例として遮断器の投入・開放等)としてサーバ計算機4に通知する。通知を受け取ったサーバ計算機4は電力系統機器の状態変化を察知してこれを制御結果として捉え、定周期にLAN3を通じてクライアント計算機2に通知していた。なお、5は前処理装置である。
【0004】この種の方式は一つの指令の送信に対してその都度結果を返送するということを行なうものであるため、複数の指令がある場合には、サーバ計算機4と遠方監視制御装置との間の通信回線を何度も指令と結果とが往復していた。又、系統操作実績を記録する場合は、サーバ計算機4内部の専用プログラムが系統操作実績の記録部分に電力系統機器の状態変化を記録していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術では電力系統機器を操作する場合、サーバ計算機4に記録された系統操作手順に従ってサーバ計算機4が一つ一つの電力系統機器を制御していた。このことは、サーバ計算機4が操作対象の電力系統機器の状態を監視し制御終了した後、次の操作対象の電力系統機器を制御するという動作方式であるため、サーバ計算機4の負荷が上昇する結果となっていた。
【0006】又、電力系統機器の制御結果の状態変化を捉えてサーバ計算機4で処理し、その結果を秒単位のオーダーでクライアント計算機2に送るため、サーバ計算機4の負荷の上昇及びクライアント計算機2とサーバ計算機4を結ぶLANの負荷の上昇も招いていた。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、遠方監視制御装置6とサーバ計算機4とで何度も行なわれていた指令・結果の送受信及びサーバ計算機での状態変化の検出と記録の処理による負荷を低減させることの可能な電力系統監視制御装置とそれらのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に係る電力系統監視制御装置は、入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■か■の機能を備えた。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、遠方監視制御装置から転送されてきた操作実績を入出力装置に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた電力系統機器の操作手順に従って電力系統機器の操作指示を出力する機能、その操作実績及びソフトウェアモジュール自身を次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置があるか否かにより当該別の遠方監視制御装置を経由するか若しくは直接クライアント計算機側に転送する機能。
【0009】本発明の[請求項1]に係る電力系統監視制御装置は、クライアント計算機の入力装置からの系統操作指示を受けたソフトウェアモジュールが、サーバ計算機にネットワークを通じて自らを転送する。ソフトウェアモジュールはサーバ計算機上で操作の対象となるべき電力系統機器を判断して系統操作の実施順序を決定し、操作対象となる電力系統機器が所属している遠方監視制御装置を全て検索する。次いで系統操作の実施順序に従い検索した遠方監視制御装置に自らを転送し、転送した遠方監視制御装置上で系統操作の実施順序に従い電力系統機器を制御するように指示を出す。ここでの制御の指示は遠方監視制御装置内部で制御用の信号に置き換えられ、制御出力として電力系統機器まで伝達される。電力系統機器の状態変化は表示入力としてソフトウェアモジュールが転送された遠方監視制御装置まで伝達され、そこでソフトウェアモジュールに渡される。ここで表示入力を受け取ったソフトウェアモジュールは、表示入力を制御結果としてソフトウェアモジュール内の系統操作実施実績を記録する部分に保存し、系統操作の実施手順を一通り終えると、次の操作対象の遠方監視制御装置に自らを転送して同様の処理を行なう。一連の操作手順を全て終了すると、ソフトウェアモジュールはクライアント計算機に自らを転送し、表示装置に系統操作の実施実績を表示するように要求する。
【0010】本発明の[請求項2]に係る電力系統監視制御装置は、入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えた。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器のデータを記憶する機能、この1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、遠方監視制御装置から転送されてきた操作実績を入出力装置に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、この作成された電力系統機器の操作手順を記憶する機能、当該電力系統機器の所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能、前記の操作手順及びソフトウェアモジュール自身を遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた操作手順に従って電力系統機器に操作指示を出力する機能、その操作実績を記憶する機能、操作実績及びソフトウェアモジュール自身を次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置があるか否かにより当該別の遠方監視制御装置を経由するか若しくは直接クライアント計算機側に転送する機能。
【0011】本発明の[請求項3]に係る電力系統監視制御装置は、[請求項2]において、前記サーバ計算機は電力系統機器に関する情報を予め記憶している系統機器情報ファイル及び電力系統機器を操作するための情報を予め記憶している操作手順情報ファイルを備え、前記ソフトウェアモジュールがこれらのファイルの情報を用いて操作手順を作成するようにした。
【0012】本発明の[請求項4]に係る電力系統監視制御装置は、入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置において、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えた。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた前記1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記の操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた操作手順に従って電力系統機器に操作指示を出力する機能、その操作実績をクライアント計算機に通知するメール配信機能、次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置がない場合ソフトウェアモジュール自身を終了させる機能。
【0013】本発明の[請求項5]に係る電力系統監視制御装置は、[請求項1]ないし[請求項4]において、前記ソフトウェアモジュールはクライアント計算機からサーバ計算機に転送される入力装置要求に電力系統設備の停電作業要求があると、サーバ計算機に予め設けてある系統操作情報ファイル及び作業指令系統操作情報ファイルを参照して作業対象電力系統機器を検索し、これに基づいて操作手順を作成する機能を付加するようにした。
【0014】本発明の[請求項6]に係る電力系統監視制御装置は、[請求項1]ないし[請求項5]において、前記ソフトウェアモジュールはクライアント計算機上で入力装置から入力された電力系統機器操作手順を受け取る機能と、この受け取った電力系統機器操作手順を記憶する機能とを付加し、サーバ計算機上で前記電力系統機器操作手順を前記操作手順情報ファイルに書き込む機能とを備えた。
【0015】本発明の[請求項7]に係る電力系統監視制御装置は、[請求項1]ないし[請求項6]において、クライアント計算機にはサーバ計算機が作成し配信してきた操作手順を受信し入出力装置に出力する手段と、この入出力装置から入力された系統操作開始・中止指示を受け付ける受付手段と、この系統操作開始・中止指示をサーバ計算機に配信する手段とを付加し、前記ソフトウェアモジュールはサーバ計算機上で作成した電力系統機器の操作手順をクライアント計算機に通知する機能,クライアント計算機からの系統操作開始・中止指示を受け付ける系統操作指示通知受付機能及びこの指示通知により系統操作を開始若しくは中止する機能を付加するようにした。
【0016】本発明の[請求項8]に係る電力系統監視制御装置は、[請求項1]ないし[請求項7]において、前記ソフトウェアモジュールに対し遠方監視制御装置での系統操作を全て完了した後の操作実績記録部分に記録されている内容をサーバ計算機上で系統操作実績ファイルに追記する機能を付加するようにした。
【0017】本発明の[請求項9]に係る記録媒体は、入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置の一連のプログラムを記録した記録媒体であって、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えた。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、遠方監視制御装置から転送されてきた操作実績を入出力装置に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた電力系統機器の操作手順に従って電力系統機器の操作指示を出力する機能、その操作実績及びソフトウェアモジュール自身を次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置があるか否かにより当該別の遠方監視制御装置を経由するか若しくは直接クライアント計算機側に転送する機能。
【0018】本発明の[請求項10]に係る記録媒体は、入出力装置からの操作指令に基づいて各種の機能を備えたソフトウェアモジュールをクライアント計算機からサーバ計算機,遠方監視制御装置に順次移動させ、当該遠方監視制御装置による電力系統機器の操作実績をクライアント計算機に通知し、前記入出力装置で電力系統機器の操作実績を表示,警報あるいはこれらの組み合わせの形式で出力するようにした電力系統監視制御装置の一連のプログラムを記録した記録媒体であって、前記ソフトウェアモジュールは各計算機,遠方監視制御装置上で以下の■から■の機能を備えた。
■クライアント計算機上で、前記入力装置からの操作指令を受け付ける機能、1個又は複数個の電力系統機器に関するデータ及びソフトウェアモジュール自身をサーバ計算機に転送する機能、■サーバ計算機上で、前記クライアント計算機から転送されてきた前記1個又は複数個の電力系統機器に関するデータを用いて当該電力系統機器の操作手順を作成する機能、当該電力系統機器が夫々所属する1個又は複数個の遠方監視制御装置を判定する機能及び前記の操作手順及びソフトウェアモジュール自身を当該遠方監視制御装置に転送する機能、■遠方監視制御装置上で、前記サーバ計算機あるいは他の遠方監視制御装置から転送されてきた操作手順に従って電力系統機器に操作指示を出力する機能、その操作実績をクライアント計算機に通知するメール配信機能、次操作対象機器が所属する別の遠方監視制御装置がない場合ソフトウェアモジュール自身を終了させる機能。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の[請求項1]に係る電力系統監視制御装置の実施の形態を示す構成図である。図1においてクライアント計算機2は入力装置及び表示装置を有するマンマシンインターフェイス(入出力装置と称す)1を接続し、電力系統の機器状態の表示やオペレータからの操作指示の受け付け等を行なう。クライアント計算機2はLAN3を介してサーバ計算機4と接続している。
【0020】サーバ計算機4は電力系統機器の操作手順の格納といった動作が可能であるが、これらの詳細な作用は後に説明する。サーバ計算機4と複数の遠方監視制御装置61 〜6n はネットワーク8で接続している。遠方監視制御装置61 〜6n は電力系統機器71 〜7n を直接制御し操作結果を監視することが可能である。
【0021】複数の遠方監視制御装置61 〜6n は複数存在し、夫々に監視制御する電力系統の範囲を割り当てている。クライアント計算機2,サーバ計算機4,遠方監視制御装置61 〜6n は後述する同一のソフトウェアモジュール10を実行可能である。
【0022】ソフトウェアモジュール10は、電力系統監視制御装置を構成するクライアント計算機2,サーバ計算機4,遠方監視制御装置61 〜6n といった計算機で実行可能であり、自らを他の計算機に転送することが可能である。
【0023】図2はソフトウェアモジュール10が計算機間を移動し、表示装置1に付属する入力装置からの指令を基に系統操作を行ない、その結果を表示装置1に表示するまでの作用を表した構成図である。図2において、101 は入力装置要求受付手段、102 は操作機器記憶手段、103 ,113 ,122 はソフトウェアモジュール転送手段、104 は操作結果表示手段、111 は操作手順作成手段、112 は遠方監視制御装置判定手段、121 は系統制御実施手段であり、ソフトウェアモジュール10の内部に含まれるプログラムとして実現する。
【0024】操作手順記憶部分201 はソフトウェアモジュール10内部の記憶データとして実現し、図3に示すように複数の系統操作手順を時間順に格納し、夫々の系統操作手順には対象となる電力系統機器番号,所属の遠方監視制御装置,機器種別,機器名称,操作/確認の種別,操作/確認する方向,次の操作対象の電力系統機器を操作開始までの遅延時間を格納する。
【0025】操作実績記憶部分202 はソフトウェアモジュール10内部の記憶データとして実現し、図4に示すように系統操作を実施した実績を時間順に格納し、夫々の系統操作実績には電力系統機器番号,操作結果の正常/異常の種別,操作方向,操作日時,機器名称を格納する。
【0026】系統機器情報ファイル311 はサーバ計算機4上に存在するファイルであって、図5に示すように、電力系統機器に対して電力系統機器番号,所属の遠方監視制御装置,機器種別,機器名称を格納している。
【0027】操作手順情報ファイル312 はサーバ計算機4上に存在するファイルであり、図6に示すように、電力系統機器を操作するために事前に操作/確認の必要な電力系統機器を操作実施する順序で格納し、電力系統機器を操作する方向に対して事前に操作/確認すべき電力系統機器の電力系統機器番号,操作/確認の種別,操作/確認の方向,次の操作対象の電力系統機器を操作開始までの遅延時間を格納する。
【0028】次に本実施の形態の作用を図2を用いて説明する。クライアント計算機2が処理している表示装置1に付属する入力装置により系統操作指示の要求があった場合、ソフトウェアモジュール10が要求を受けて入力装置要求受付101 を行なう。入力装置からの操作指示を受けたソフトウェアモジュール10は、操作対象となる電力系統機器を記憶処理102 する。入力装置からの要求受付後、サーバ計算機4に自らを転送するソフトウェアモジュール転送処理103 を行なう。
【0029】サーバ計算機4に移動したソフトウェアモジュール10は、操作手順作成手段111 にて操作手段を作成する。この操作手順作成手段111 による操作手順作成工程の詳細フローチャートを図7を用いて説明する。先ず、ステップS11において、図5に示すデータ構成を持つ系統機器情報ファイル311 から操作対象機器情報を読み取り、次にステップS12で当該系統機器情報ファイル311 に操作対象の電力系統機器が登録されているかチェックする。
【0030】電力系統機器が登録されていない場合(未)は登録エラーとし操作実績を無しとして(ステップS19)、ソフトウェアモジュール10をクライアント計算機2に転送する(ステップS1A)。電力系統機器が登録されていた場合(済)は、系統機器の情報を系統機器情報ファイル311 から引き出す(ステップS13)。
【0031】次に図6に示すデータ構成を持つ操作手順情報ファイル312 に事前操作/確認機器があるかチェックする(ステップS14)。操作手順情報ファイル312 で事前操作/確認機器が登録されている場合は、事前操作/確認機器を操作対象機器として再帰的に操作手順作成処理111 を行なう(ステップS15)。電力系統機器を操作するために必要な手順を取り込み、図3に示す操作手順記憶部分201 に追加する(ステップS16)。
【0032】操作手順情報ファイル312 に次の操作手順がある場合は(ステップS17)、その電力系統機器を操作対象として、系統手順作成の最初に戻る(ステップS18)。全ての操作手順を操作手順記憶部分201 に入れた時点で終了とする。
【0033】具体例として、線路遮断器を投入する場合を挙げると、操作手順情報ファイル312 に事前操作/確認機器として故障リレーと線路開閉器を指定しておけば、故障リレーの復帰を確認し線路開閉器を投入してから線路遮断器を投入するような系統操作手順を作成することが可能である。
【0034】次にステップS17において、操作手順情報ファイルに次の手順がない場合、操作手順記憶部分201 の一番先頭の操作手順から対象となる電力系統機器が所属している遠方監視制御装置6を割り出し(ステップS1B)、ソフトウェアモジュール10を転送する(ステップS1C)。
【0035】遠方監視制御装置6に移動したソフトウェアモジュール10は以下に述べるように系統制御処理121 を行なう。以下、遠方監視制御装置6上のソフトウェアモジュール10の詳細フローチャートを図8を用いて説明する。先ず、操作手順記憶部分201 に記憶された手順から、次操作対象の電力系統機器と操作方向を取り出す(ステップS21)。電力系統機器が正常であるか否かのチェックを行ない、正常であれば制御を実施する(ステップS22)。
【0036】次いでステップS23での制御結果が正常か否かを判別し、正常と判別した場合、電力系統機器の制御結果を図4に示す操作実績記録部分202 に記録する(ステップS24)。次操作対象の電力系統機器7が同じ遠方監視制御装置6に所属している場合(ステップS27)は、次の操作機器を取り出して最初に戻り、電力系統機器を制御する(ステップS21,S22)。
【0037】続いて、ステップS23での判定結果が次制御対象の電力系統機器が異なる遠方監視制御装置6に所属していると判定の場合、もしくは制御結果が異常(ステップS23)と判定した場合は、制御結果異常として実績記録部分に記録(ステップS2B)し、クライアント計算機2にソフトウェアモジュール転送処理122 を行なう(ステップS2C)。系統操作手順記憶部分201 より操作手順を読み込み、全ての操作を終了した場合(ステップS28)は、クライアント計算機2にソフトウェアモジュール10を転送する(ステップS29)。
【0038】次操作対象の電力系統機器がある場合(ステップS28)は、その電力系統機器が所属している遠方監視制御装置6にソフトウェアモジュール10を転送する(ステップS2A)。
【0039】具体例として、先ほどの線路遮断器の投入の例を挙げると、事前に操作すべき線路開閉器が線路遮断器とは異なる遠方監視制御装置に所属していた場合、先ずソフトウェアモジュール10は線路開閉器例えば71 の所属する遠方監視制御装置61 に移動して線路開閉器71 を投入し、次に線路遮断器7n の所属する遠方監視制御装置6n に移動して線路遮断器7n を投入することになる。上述の処理を操作手順記憶部分201 に記憶した手順に従って、全ての操作手順について電力系統機器を操作する。
【0040】クライアント計算機2に戻ったソフトウェアモジュール10は、操作結果表示104 を行なう。操作実績記録部分202 から電力系統機器の操作記録を取り出し、表示装置1に表示要求を行なう。もし、制御異常であった場合は、操作手順のどの段階で異常となったかを表示する。
【0041】なお、遠方監視制御装置6での一通りの処理を終えたソフトウェアモジュール10は、サーバ計算機4を経由してクライアント計算機2に戻るのが一般的であるが、場合によってはLAN3とネットワーク8間をバイパス9で結び、遠方監視制御装置6からクライアント計算機2に戻るソフトウェアモジュールをこのバイパス9に通すようにしても良い。
【0042】本実施の形態によれば、一度操作手順のルールを記述してしまえば、オペレータは電力系統機器の手順を気にすることなく系統操作を実施することができる。又、実際の制御を遠方監視制御装置上で行なうため、サーバ計算機の負荷を低減することができる。
【0043】図9は本発明の[請求項4]に係る電力系統監視制御装置の構成図である。図9は前述のソフトウェアモジュール10が遠方監視制御装置6上に移動した段階を示しており、図2と重なる部分については一部割愛し、図9上での同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0044】図9の遠方監視制御装置において、123 は制御結果通知作成手段、124 は結果通知メール401 を配信する制御結果通知メール配信手段、125 は次操作の予定があるか、もしくは制御結果が異常か否かを判定する手段、126Aは遠方監視制御装置内のソフトウェアモジュール終了手段、126Bは次操作予定の遠方監視制御装置にソフトウェアを転送する手段あり、これらはソフトウェアモジュール10の内部に含まれるプログラムとして実現する。クライアント計算機において、301 は系統機器制御結果表示手段、302 は系統機器制御結果通知受取手段であり、クライアント計算機上で動作するプログラムとして実現する。
【0045】結果通知メール401 は図10のような構成であり、系統操作手順番号,操作日時,電力系統機器番号,機器名称,操作/確認予定方向,操作/確認結果.操作結果の正常/異常の種別を格納する。
【0046】次に図9の作用を説明する。本例では図1の実施の形態に加え、ソフトウェアモジュール10は遠方監視制御装置6の系統制御手段121 にて操作対象の電力系統機器を制御した後、その制御結果を制御結果通知作成手段123 にて図10に示す結果通知メール401 として作成する。
【0047】この作成した結果通知メール401 を制御結果通知メール配信手段123 からクライアント計算機2に対して制御結果として配信する。ソフトウェアモジュール10は電力系統機器を一つ一つ操作/確認する毎に、クライアント計算機2に対し結果通知メール401 を配信する。
【0048】結果通知メール401 はサーバ計算機4を介してクライアント計算機2に伝達される。クライアント計算機は結果通知メール401 を系統機器制御結果通知受取手段302 にて受け取り、その通知内容を表示手段301 を介して系統操作の結果として表示装置1に表示する。
【0049】具体例として、故障リレー復帰確認,線路開閉器投入,線路遮断器投入という系統操作を行なう場合、ソフトウェアモジュール10は故障リレーの復帰を確認して結果通知メールを配信し、線路開閉器を投入して結果通知メールを配信し、線路遮断器を投入して結果通知メールを配信するという動作を順次行ない、結果通知メールの配信がある毎に表示装置1に系統操作の結果が表示される。
【0050】図11は遠方監視制御装置上でのソフトウェアモジュールの処理内容を示すフローチャートである。先ず、操作手順記憶部分201 に記憶された手順から、次操作対象の機器を取り出し(ステップS21)、当該機器を制御する(ステップS22)。そして、その制御結果通知を作成して(ステップS123 )、クライアント計算機に対して制御結果通知メールを配信し(ステップS124 )、S23で制御結果が正常か否かを判別(ステップS23)する。
【0051】正常と判別した場合は、次制御対象の操作機器を取り出し(ステップS26)、この操作対象の電力系統機器が同じ遠方監視制御装置6に所属している場合は(ステップS27)、次の操作機器を取り出して最初に戻り、電力系統機器を制御する(ステップS21,S22)。
【0052】次いで制御結果通知を作成し(ステップS123 )、制御結果通知メールを配信する(ステップS124 )。そして、ステップS23,S26と進み、S27での判定結果が同一遠方監視制御装置内ではないと判定された場合は、ステップS28で最終の操作手順を終了したかを判定し、これが最終の操作手順を終了した場合は、当該遠方監視制御装置内のソフトウェアモジュールを終了する(ステップS126A)。
【0053】ステップS28での判定結果が最終の操作手順終了でないときは、次操作予定の遠方監視制御装置にソフトウェアモジュールを転送して終了し、又、ステップS23において制御結果が正常でなければ、遠方監視制御装置内のソフトウェアモジュールを終了し(ステップS127 )、処理を終了する。
【0054】本実施の形態によれば、実施の形態1に加えて、系統操作がどの段階まで進み、どのような状況となっているかをオペレータが表示装置1で確認できる。
【0055】図12は本発明の[請求項5]に係る電力系統監視制御装置の実施の形態を示す構成図である。図12は図1においてソフトウェアモジュール10がクライアント計算機2からサーバ計算機4に移動した段階を示しており、図2と重なる部分については一部割愛し、図12上での同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0056】図12のクライアント計算機2において105 は作業指令記憶手段である。又、サーバ計算機4において117 は作業対象電力系統機器検索手段であり、この検索結果に基づいて操作手順111 を作成する。これら105 ,117 はソフトウェアモジュール10の内部に含まれるプログラムとして実現する。作業指令系統操作情報ファイル311 は図13に示すように、電力設備に対する停電作業の内容を格納し、夫々の作業指令には操作対象となる電力系統機器の電力系統機器番号,操作方向,遅延時間を格納し、サーバ計算機上に存在する。
【0057】次に図12の作用を説明する。本例では図1の実施の形態に加え、入力装置より電力設備の停電作業の要求が入力装置要求受付手段101 にあった場合、ソフトウェアモジュール10は電力設備と停電作業内容とを作業指令記憶手段105 にて記憶して、サーバ計算機4に自らを転送する。サーバ計算機4に移動したソフトウェアモジュール10は、作業指令系統操作作成を行なう。
【0058】作業指令系統操作作成の詳細フローチャートを図14を用いて説明する。図6に示すデータ構成を持つ作業指令情報ファイル313 に対象となる電力設備及び停電作業内容があるか否か検索する(ステップS31)。停電作業がない場合(ステップS32)は停電作業実行不可(ステップS38)として、クライアント計算機2にソフトウェアモジュール10を転送する(ステップS39)。
【0059】電力設備及び停電作業がある場合(ステップS33)は停電を実行する上での系統操作機器を取り出し(ステップS34)、この系統機器は系統情報ファイルに登録済であるかを判定し(ステップS35)、登録済であるとき順に操作手順作成を行なう(ステップS36)。後は、操作手順記憶部分201 に記憶した操作手順に従い、遠方監視制御装置6に移動して電力系統機器を操作する。
【0060】具体例として、送電線の停電作業を行なう場合、作業指令系統操作情報ファイルに手順を格納しておけば、ソフトウェアモジュール10は受電側遮断器開放,送電側遮断器開放,受電側開閉器開放,送電側開閉器開放,接地開閉器投入といった一連の系統操作手順を作成し操作実行することが可能である。
【0061】本実施の形態によれば、実施の形態1に加えて、電力設備の停電作業という大まかな要求を行なうだけで、ソフトウェアモジュールが操作対象の電力系統機器とその操作手順を決定し、系統操作を行なうことができる。
【0062】図15は本発明の[請求項6]に係る電力系統監視制御装置の構成図である。図15はソフトウェアモジュール10がクライアント計算機からサーバ計算機に移動した段階を示しており、図2と重なる部分については一部割愛し、図15上での同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0063】図15において106 は入力装置作成系統操作手順受取手段、107 はオペレータ作成系統操作手順記憶手段、118 は系統操作手順追加書込手段であり、ソフトウェアモジュール10の内部に含まれるプログラムとして実現する。オペレータ作成操作手順記憶部分203 は、ソフトウェアモジュール10内部の記憶データとして実現する。
【0064】そしてオペレータ作成操作手順記憶部分203 は図16に示すように操作対象となる電力系統機器の番号と操作方向及び事前に操作/確認する複数の電力系統機器を格納し、夫々の事前操作/確認電力系統機器には電力系統機器番号,操作/確認の種別,操作/確認する方向,次の操作対象の電力系統機器の操作開始までの遅延時間を格納する。
【0065】次に図15の作用を説明する。本例では図1の実施の形態に加え、オペレータは入力装置を用いて電力系統機器の操作手順を入力する。入力した操作手順はソフトウェアモジュール10の入力装置作成操作手順受取手段106 が受け取り、オペレータ作成操作手順記憶手段107 によって図16に示すオペレータ作成操作手順記憶部分203 に記憶する。
【0066】次いでソフトウェアモジュール10はサーバ計算機4に移動する。ソフトウェアモジュール10はサーバ計算機4でソフトウェアモジュール10内部のオペレータ作成操作手順記憶部分203 を系統操作手順追加書込手段118 によって、サーバ計算機の操作手順情報ファイル312 に追加する。
【0067】本実施の形態によれば、実施の形態1に加えて、電力系統機器に対する系統操作の手順を追加することが可能となる。
【0068】本発明の[請求項7]の実施の形態を説明する。図17は本発明の[請求項7]に係る電力系統監視制御装置の実施の形態を示す構成図である。図17はソフトウェアモジュール10がサーバ計算機上に移動した段階を示しており、図2と重なる部分については一部割愛し、図17上での同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0069】図17において117 は手順作成通知作成手段、114 は手順作成通知メール配信手段、115 は系統操作指示通知メール受取手段、113Aは遠方監視制御装置にソフトウェアモジュールを転送する手段、113Bはクライアント計算機にソフトウェアモジュールを転送する手段であり、ソフトウェアモジュール10の内部に含まれるプログラムとして実現する。
【0070】クライアント計算機において303 は作成系統操作手順通知受取手段、304 は作成系統操作手順表示手段、305 は系統操作開始・中止指令受付手段、306 は操作指示メール作成配信手段であり、クライアント計算機2上で動作するプログラムとして実現する。
【0071】サーバ計算機4において手順作成通知メール402 は図18のような構成であり、作成した系統操作手順を時間順に格納し、夫々の系統操作手順には対象となる電力系統機器番号,所属の遠方監視制御装置,機器種別,機器名称,操作/確認の種別,操作/確認する方向,次の操作対象の電力系統機器を操作開始までの遅延時間を格納する。操作指示メール403 は図19のような構成であり、日付/時刻,操作指示もしくは操作中止の指示を格納する。
【0072】次に本実施の形態の作用を図17を用いて説明する。本例では図1の実施の形態に加え、サーバ計算機4上での系統操作の手順を作成した後、クライアント計算機2に対して手順作成通知作成手段117 にて図18に示す通知メール402 を作成し、手順作成通知メール配信手段114 にて通知メール402 を発行する。
【0073】この通知メール402 には系統操作する電力系統機器と系統操作する時刻などの情報が入り、通知メール402 を受け取ったクライアント計算機2では、オペレータの確認を求めるために通知内容を表示装置1に表示する。オペレータはこの表示装置1の出力により操作手順を確認する。
【0074】表示装置1でのオペレータによる確認が終了したら、入力装置からクライアント計算機2に対し系統操作開始・中止指令受付手段305 から図19に示す系統操作手順の開始もしくは中止の操作指示通知メール403 を発行するように要求がある。操作指示通知メール403 には系統操作の開始もしくは中止の指示及び時刻を格納する。
【0075】クライアント計算機2からの操作指示通知メール403 はサーバ計算機4上のソフトウェアモジュール10に伝えられる。ソフトウェアモジュール10は操作指示通知メール403 の指示に従い、系統操作を開始112A・終了112Bする。
【0076】具体例として、事前に故障リレー復帰の確認と線路開閉器の投入を伴なう線路遮断器投入の系統操作を行なう場合、ソフトウェアモジュール10は系統操作手順を作成後、直に系統制御に移らずに手順作成通知メール402 をクライアント計算機2に対し発行する。クライアント計算機2でのオペレータの確認後、オペレータの指示に従いソフトウェアモジュール10は作成した系統操作を実施もしくは中止する。
【0077】本実施の形態によれば、実施の形態1に加えて、自動的に作られた系統操作手順をオペレータが確認し、その上で系統操作を実施することができる。
【0078】図20は本発明の[請求項8]に係る電力系統監視制御装置の実施の形態を示す構成図である。図20は図1に対して遠方監視制御装置6からクライアント計算機2にソフトウェアモジュール10が移動する時に、一度サーバ計算機4に移動し処理を行なってからクライアント計算機2に移動する様子を示している。
【0079】図21はソフトウェアモジュール10が遠方監視制御装置6からサーバ計算機4上に移動した段階を示しており、図2と重なる部分については一部割愛し、図9上での同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0080】図21において131 は系統操作実績ファイル追加手段、132 はソフトウェアモジュール転送手段であり、ソフトウェアモジュール10の内部に含まれるプログラムとして実現する。系統操作実績ファイル331 は過去の系統操作の実績を保存しておくファイルであり、系統操作を実施した日時,対象の電力系統機器,操作結果が格納される。
【0081】次に本実施の形態の作用を説明する。本例では図1の実施の形態に加え、遠方監視制御装置6上での系統操作を全て完了したソフトウェアモジュール10は、自らを系統操作実績記録ファイル331 のあるサーバ計算機4に転送する。そこでソフトウェアモジュール10内部に蓄えた操作実績記憶部分202 を系統操作実績ファイル追加手段131 にて、系統操作実績ファイル331 に追加複写する。続いてソフトウェアモジュール転送手段132 にて自らをクライアント計算機に転送する。
【0082】本実施の形態によれば、実施の形態1に加えて、系統操作の実績を一括して記録することにより、過去の系統操作の実績記録を知ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればプログラムモジュール(ネットワークエージェント)を用いて系統操作を行なうよう構成したので、操作手順のルールを記述さえすれば、オペレータは電力系統機器の手順を気にすることなく、系統操作を実施することができる。又、サーバ計算機の負荷を低減することができる。




 

 


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