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発明の名称 インバータ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−27959
公開日 平成11年(1999)1月29日
出願番号 特願平9−182057
出願日 平成9年(1997)7月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 強
発明者 古川 政幸 / 岡田 信
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 直流電力を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサに正電位導体ならびに負電位導体を介して電気的に接続され複数個のスイッチング素子をブリッジ接続してなるインバータ主回路とを備えたインバータ装置において、前記平滑コンデンサならびにスイッチング素子は、それぞれの正側端子が略同一円周上で周方向に略等間隔に位置し、且つ、それぞれの負側端子が他の略同一円周上で周方向に略等間隔に位置するように交互に配設されていることを特徴とするインバータ装置。
【請求項2】 前記平滑コンデンサならびにスイッチング素子は、プリント配線基板に実装され、前記正電位導体ならびに負電位導体は、前記プリント配線基板に形成された配線パターンにより構成されていることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
【請求項3】 前記配線パターンは、略円形状に形成されていることを特徴とする請求項2記載のインバータ装置。
【請求項4】 前記配線パターンは、多角形状に形成されていることを特徴とする請求項2記載のインバータ装置。
【請求項5】 直流電力を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサに正電位導体ならびに負電位導体を介して電気的に接続され複数個のスイッチング素子をブリッジ接続してなるインバータ主回路とを備えたインバータ装置において、前記スイッチング素子は、前記平滑コンデンサを中心とした略同一円周上に位置するように配設されていることを特徴とするインバータ装置。
【請求項6】 前記平滑コンデンサならびにスイッチング素子は、プリント配線基板に実装され、前記正電位導体ならびに負電位導体は、前記プリント配線基板に形成された配線パターンにより構成されていることを特徴とする請求項5記載のインバータ装置。
【請求項7】 前記正電位導体たる配線パターンは、前記プリント配線基板の一方の面側に設けられ、前記負電位導体たる配線パターンは、前記プリント配線基板の他方の面側に設けられていることを特徴とする請求項6記載のインバータ装置。
【請求項8】 前記プリント配線基板は、略円形状に形成されていることを特徴とする請求項2、3、4、6または7に記載のインバータ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電力を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサに正電位導体ならびに負電位導体を介して電気的に接続され、複数個のスイッチング素子をブリッジ接続してなるインバータ主回路とを備えてなるインバータ装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図7および図8は、従来のインバータ装置において、直流電力を平滑する平滑コンデンサと、その平滑コンデンサを介して直流電力が与えられ、インバータ主回路を構成するスイッチング素子との配置構成を示している。プリント配線基板1の一方の面1a側には、図7に示すように、平滑コンデンサとしての3個の電解コンデンサ2〜4と、インバータ主回路5を構成するための、例えば整流回路(図示せず)から上記電解コンデンサ2〜4を介して与えられた直流電力をスイッチングしてそれぞれU相、V相およびW相の交流電力を出力するスイッチング素子としてのIGBT6,7、8,9および10,11とが3列に実装されている。
【0003】電解コンデンサ2〜4の各正側端子2p〜4pと、IGBT6、8および10の各コレクタ端子6c、8cおよび10cとは、配線パターン12によって電気的に接続され、電解コンデンサ2〜4の各負側端子2n〜4nと、IGBT7、9および11の各エミッタ端子7e、9eおよび11eとは、配線パターン13によって電気的に接続されている。
【0004】また、IGBT6、8および10の各エミッタ端子6e、8eおよび10eと、IGBT7、9および11の各コレクタ端子7c、9cおよび11cとは、それぞれ配線パターン14、15および16によって電気的に接続され、インバータ主回路5のU相、V相およびW相の出力端子とされている。そして、IGBT6〜11の各ゲート端子6g〜11gは、制御回路としてのマイクロコンピュータ(図示せず)に接続されており、これによって、マイクロコンピュータからIGBT6〜11にゲート信号が与えられ、IGBT6〜11がスイッチング動作するようになっている。
【0005】また、図8に示すように、上記したプリント配線基板1の他方の面1b側には、IGBT6〜11のスイッチング動作時にサージ電圧が発生することを防止するために、IGBT6、8および10の各コレクタ端子6c、8cおよび10cと、IGBT7、9および11の各エミッタ端子7e、9eおよび11eとの間に、それぞれ各相に対応したスナバコンデンサ17、18および19が実装されている。
【0006】ところで、上述した従来の構成においては、IGBT6、8および10と、IGBT7、9および11とを、それぞれ直線的に配設しているため、配線パターン12にあっては、例えば電解コンデンサ2〜4の各正側端子2p〜4pとIGBT6のコレクタ端子6cとの間の距離と、電解コンデンサ2〜4の各正側端子2p〜4pとIGBT10のコレクタ端子10cとの間の距離とが極端に異なっている。
【0007】すなわち、IGBT6、8および10の各コレクタ端子6c、8cおよび10cにおいては、電解コンデンサ2〜4の各正側端子2p〜4pとの距離に差が生じている。この場合、コレクタ端子10cと電解コンデンサ2〜4の各正側端子2p〜4pとの間の距離が比較的長いIGBT10では、配線パターン12のインダクタンスが大きくなることに伴って、スイッチング動作時のサージ電圧が大きくなるので、スナバコンデンサ19としては、比較的大きい容量のものが使用されていた。
【0008】また、配線パターン13に注目してみると、IGBT7のエミッタ端子7eと電解コンデンサ2〜4の各負側端子2n〜4nとの間の距離が比較的長くなっているので、スナバコンデンサ17としては、比較的大きい容量のものが使用されていた。
【0009】しかしながら、このように、スナバコンデンサ17および19が比較的大きい容量のものであると、容量が大きいことに伴って、それらの物理的な形状が大きくなるので、それによって、インバータ装置全体が大形化してしまうという問題があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、サージ電圧が発生することを良好に抑制することができ、しかも、装置全体として小形化を図ることができるインバータ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ装置は、直流電力を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサに正電位導体ならびに負電位導体を介して電気的に接続され複数個のスイッチング素子をブリッジ接続してなるインバータ主回路とを備えたものにおいて、前記平滑コンデンサならびにスイッチング素子は、それぞれの正側端子が略同一円周上で周方向に略等間隔に位置し、且つ、それぞれの負側端子が他の略同一円周上で周方向に略等間隔に位置するように交互に配設されているところに特徴を有する(請求項1)。
【0012】上記構成のインバータ装置によれば、平滑コンデンサならびにスイッチング素子は、それらの各正側端子が略同一円周上で周方向に略等間隔に位置し、また、各負側端子が他の略同一円周上で周方向に略等間隔に位置するように交互に配設されているので、正電位導体ならびに負電位導体にあっては、平滑コンデンサの各端子とスイッチング素子の各端子との間の距離は略均等になる。
【0013】つまり、複数個のスイッチング素子の各端子においては、それらの間で平滑コンデンサの各端子との距離の差が殆どなく、しかも、それらの距離はいずれも比較的短くなるので、正電位導体ならびに負電位導体のインダクタンスが小さくなり、従来のようにスナバコンデンサの容量を大きくする必要がなくなる。
【0014】これによって、スナバコンデンサの容量を小さくしながらも、サージ電圧が発生することを良好に抑制することができる。また、そのように、スナバコンデンサの容量を小さくできることに伴って、その物理的な形状を小さくすることができるので、インバータ装置全体の小形化を図ることができる。
【0015】この場合、前記平滑コンデンサならびにスイッチング素子をプリント配線基板に実装し、前記正電位導体ならびに負電位導体を前記プリント配線基板に形成された配線パターンにより構成しても良い(請求項2)。また、この場合、前記配線パターンを略円形状に形成しても良く(請求項3)、あるいは多角形状に形成しても良い(請求項4)。
【0016】また、本発明のインバータ装置は、直流電力を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサに正電位導体ならびに負電位導体を介して電気的に接続され複数個のスイッチング素子をブリッジ接続してなるインバータ主回路とを備えたものにおいて、前記スイッチング素子は、前記平滑コンデンサを中心とした略同一円周上に位置するように配設されているところに特徴を有する(請求項5)。
【0017】上記構成のインバータ装置によれば、スイッチング素子は、平滑コンデンサを中心とした略同一円周上に位置するように配設されているので、正電位導体ならびに負電位導体にあっては、平滑コンデンサとスイッチング素子との間の距離は略均等になり、しかも、それらの距離はいずれも比較的短くなるので、これにより、請求項1記載のものと同様の作用効果を得ることができる。
【0018】この場合、前記平滑コンデンサならびにスイッチング素子をプリント配線基板に実装し、前記正電位導体ならびに負電位導体を前記プリント配線基板に形成された配線パターンにより構成しても良い(請求項6)。
【0019】また、この場合、前記正電位導体たる配線パターンを前記プリント配線基板の一方の面側に設け、前記負電位導体たる配線パターンを前記プリント配線基板の他方の面側に設けても良い(請求項7)。さらに、この場合、前記プリント配線基板を略円形状に形成しても良い(請求項8)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をスイッチング素子としてディスクリートタイプ型のIGBTを採用し、インバータ一体型モータのインバータ装置に適用した第1実施例について図1ないし図3を参照して説明する。まず、インバータ一体型モータの電気的構成を示す図3において、インバータ一体型モータ21は、インバータ装置22と、モータ23とから構成されている。上記インバータ装置22は、交流入力端子が交流電源24に接続された整流回路25と、この整流回路25の直流出力端子にそれぞれ直流電源母線26および27を介して接続された後述する配線パターン49および50間に並列に接続された3個の電解コンデンサ28〜30と、上記配線パターン49および50間にIGBT31〜36が三相ブリッジ接続されてなるインバータ主回路37とを備えて構成されている。
【0021】すなわち、この場合、電解コンデンサ28〜30の各正側端子28p〜30pは配線パターン49に接続され、各負側端子28n〜30nは配線パターン50に接続されている。また、IGBT31、33および35の正側端子たる各コレクタ端子31c、33cおよび35cは配線パターン49に接続され、IGBT32、34および36の負側端子たる各エミッタ端子32e、34eおよび36eは配線パターン50に接続され、それによって、それぞれU相、V相およびW相のアーム38、39および40が構成されている。
【0022】上記IGBT31、33および35の各エミッタ端子31e、33eおよび35eと、IGBT32、34および36の各コレクタ端子32c、34cおよび36cとは、それぞれ後述する配線パターン52〜54により共通接続されてモータ23に接続されている。そして、IGBT31〜36の各ゲート端子31g〜36gは、制御回路としてのマイクロコンピュータ41に接続されている。
【0023】また、IGBT31〜36の各コレクタ端子31c〜36cおよびエミッタ端子31e〜36e間には、それぞれフライホイールダイオード31a〜36aが接続されており、また、上記アーム38〜40には、それぞれスナバコンデンサ42〜44が並列に接続されている。
【0024】次に、上記インバータ一体型モータ21の全体の機械的構成について、図2を参照して説明する。インバータ一体型モータ21は、上記モータ23のフレーム45の図2中、左側にカバー46が取付けられ、そのカバー46の開口46aがフレーム45の冷却フィン45aに対応し、さらに、そのカバー46の内部に上記インバータ装置22が配設されて構成されている。また、フレーム45にあって回転軸23aの一端側(図2中、左端側)には、冷却ファン47が取付けられている。
【0025】そして、これらフレーム45およびカバー46は、それぞれ軸方向(図2中、左右方向)に垂直方向の断面が略円形状となる略円柱状に構成されており、よって、インバータ一体型モータ21は、全体として略円柱状に構成されている。尚、上記カバー46の開口46aと反対側の端部には、多数の吸気孔(図示せず)が形成されている。
【0026】次いで、上記インバータ装置22の機械的構成、特には、上記電解コンデンサ28〜30ならびにIGBT31〜36の配置構成について、図1も参照して説明する。円形状のプリント配線基板48の一方の面48a側(図1中、表面側)には、それぞれ正電位導体および負電位導体としての配線パターン49および50が同心で異なる径の円形状に形成されており、上記IGBT31〜36およびスナバコンデンサ42〜44は、これら配線パターン49および50に沿って円形状に実装されている。尚、これら配線パターン49および50は、それぞれ図3に示した直流電源母線26および27に接続されるものである。
【0027】上記IGBT31、33および35の各コレクタ端子31c、33cおよび35cと、スナバコンデンサ42〜44の各正側端子42p〜44pとは、配線パターン49上に位置して、これに電気的に接続されており、IGBT32、34および36の各エミッタ端子32e、34eおよび36eと、スナバコンデンサ42〜44の各負側端子42n〜44nとは、配線パターン50上に位置して、これに電気的に接続されている。尚、IGBT31〜36は、それぞれフライホイールダイオード31a〜36aが組込まれた構成となっている。
【0028】そして、上記IGBT31〜36の上面部(図2中、右側面部)には、スイッチング動作によってIGBT31〜36に発生した熱を放出するための放熱ベース51が設けられている。尚、図2に示したインバータ装置22の側面図は、プリント配線基板48を図1中、矢印A方向から視たものであり、また、図1にあては、放熱ベース51は省略してある。
【0029】上記プリント配線基板48の他方の面48b側(図1中、裏面側)には、上記電解コンデンサ28〜30が上記IGBT31〜36およびスナバコンデンサ42〜44と同様にして、配線パターン49および50に沿って円形状に実装されている。そして、これら電解コンデンサ28〜30の各正側端子28p〜30pは、上記配線パターン49上に位置して、これに電気的に接続されており、各負側端子28n〜30nは、上記配線パターン50上に位置して、これに電気的に接続されている。
【0030】この場合、配線パターン49にあって、IGBTの31、33および35の各コレクタ端子31c、33cおよび35cと、電解コンデンサ28〜30の各正側端子28p〜30pとは、隣接する端子が周方向に沿って等間隔となっており、配線パターン50にあって、IGBTの32、34および36の各エミッタ端子32e、34eおよび36eと、電解コンデンサ28〜30の各負側端子28n〜30nとは、隣接する端子が周方向に沿って等間隔となっている。
【0031】また、プリント配線基板48の他方の面48b側には、上述した配線パターン52〜54が形成されており、IGBT31のエミッタ端子31eとIGBT32のコレクタ端子32cとは配線パターン52によって電気的に接続され、IGBT33のエミッタ端子33eとIGBT34のコレクタ端子34cとは配線パターン53によって電気的に接続され、IGBT35のエミッタ端子35eとIGBT36のコレクタ端子36cとは配線パターン54によって電気的に接続され、それぞれインバータ主回路37のU相、V相およびW相の出力端子とされている。
【0032】次に、上記構成の作用について説明する。インバータ装置22において、交流電源24から整流回路25に交流電力が与えられると、その交流電力が整流されることによって直流電力が生成され、整流回路25から電解コンデンサ28〜30に直流電力が与えられると、その直流電力が平滑され、平滑された直流電力がインバータ主回路37に与えられる。
【0033】そして、インバータ主回路37に与えられた直流電力は、マイクロコンピュータ41からIGBT31〜36にゲート信号が与えられることにより、スイッチングされて交流電力に変換され、その交流電力は、モータ23に出力される。しかして、インバータ装置22が駆動することによって、モータ23が駆動するものである。
【0034】この場合、モータ23が駆動されると、冷却ファン47も回転駆動され、これによって、吸気孔からカバー46内に吸入された空気が開口46aからフレーム45の外周部に吐出されるようになる。これによって、冷却フィン45aが冷却されてモータ23が冷却され、このとき、カバー46内を流れる空気によってインバータ装置22も冷却されるようになる。
【0035】さて、ここで、上記インバータ装置22においては、IGBT31〜36のスイッチング動作時においてサージ電圧が発生することを防止するために、上述したように、スナバコンデンサ42〜44が設けられている。また、この場合、IGBTの31、33および35の各コレクタ端子31c、33cおよび35cと、電解コンデンサ28〜30の各正側端子28p〜30pとは、配線パターン49にあって隣接する端子が周方向に等間隔とされ、IGBTの32、34および36の各エミッタ端子32e、34eおよび36eと、電解コンデンサ28〜30の各負側端子28n〜30nとは、配線パターン50にあって隣接する端子が周方向に等間隔とされている。
【0036】すなわち、IGBT31〜36においては、それらの間で電解コンデンサ28〜30の各正側端子28p〜30pならびに各負側端子28n〜30nとの距離の差が殆どなく、しかも、それらの距離はいずれも比較的短くなっているので、配線パターン49および50のインダクタンスは小さくなり、よって、上記スナバコンデンサ42〜44としては、従来のように容量を大きくする必要がないものである。
【0037】このように第1実施例においては、IGBT31〜36ならびに電解コンデンサ28〜30を、配線パターン49にあっては各正側端子31c、33cおよび35c、28p〜30pの隣接する端子が周方向に沿って等間隔となり、配線パターン50にあっては各負側端子32e、34eおよび36e、28n〜30nの隣接する端子が周方向に沿って等間隔となるように配設した。
【0038】これにより、IGBT31〜36にあっては、電解コンデンサ28〜30との間で電気的な接続距離の差がなく、しかも、それらの接続距離はいずれも比較的短くなるので、配線パターン49および50のインダクタンスを小さくでき、スナバコンデンサ42〜44としては、従来のように容量を大きくする必要がなくなる。つまり、スナバコンデンサ42〜44の容量を小さくしながらも、サージ電圧の発生を良好に抑制することができる。
【0039】また、このように、スナバコンデンサ42〜44の容量を小さくできることに伴って、スナバコンデンサ42〜44の物理的な形状を小さくでき、よって、インバータ装置22全体の小形化を図ることができ、ひいては、インバータ一体型モータ21全体の小形化も図ることができる。
【0040】また、この場合、電解コンデンサ28〜30、IGBT31〜36およびスナバコンデンサ42〜44をプリント配線基板48に実装し、それらを配線パターン49および50によって電気的に接続する構成としたので、簡単な構成とすることができ、組立性の向上を図ることができる。
【0041】また、配線パターン49および50を同心で異なる径の円形状に形成したので、正電位ラインと負電位ラインとが平行となり、それによって、電位の急激な変化に対して磁束を打消し合う効果を得ることができる。
【0042】さらに、プリント配線基板48を円形状に形成したので、円柱状をなすインバータ一体型モータ21に組付ける場合には、インバータ一体型モータ21の形状と良好に適合するので、スペースを有効に使用することができ、より一層の小形化を図ることができる。
【0043】次に、本発明の第2実施例について、図4を参照して説明する。尚、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。この第2実施例では、上記第1実施例に示した円形状の配線パターン48および49に代えて、六角形状の配線パターン61および62が形成され、IGBTの31、33および35の各コレクタ端子31c、33cおよび35cと、電解コンデンサ28〜30の各正側端子28p〜30pとは、配線パターン61によって電気的に最短経路で接続され、IGBTの32、34および36の各エミッタ端子32e、34eおよび36eと、電解コンデンサ28〜30の各負側端子28n〜30nとは、配線パターン62によって電気的に最短経路で接続されている。
【0044】この第2実施例においても、第1実施例と同様の作用効果を得ることができ、特に、この第2実施例では、各端子間を電気的に最短経路で接続できるので、スナバコンデンサ42〜44の容量をより小さくでき、インバータ装置22をより小形化することができる。
【0045】次に、本発明の第3実施例について、図5を参照して説明する。尚、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。この第3実施例では、上記第1実施例に示した3個の電解コンデンサ28〜30に代えて、1個の電解コンデンサ71が円形状のプリント配線基板72の一方の面72aと反対側の他方の面72b側(図5中、裏面側)の中心部に実装され、一方の面72a側(図5中、表面側)に、スナバコンデンサ73が実装されている。そして、その電解コンデンサ71を中心とする略同一円周上に位置するように上記IGBT31〜36が円形状に実装されている。
【0046】そして、プリント配線基板72の一方の面72a側には正電位導体としての配線パターン74が形成され、他方の面72b側には負電位導体としての配線パターン75が形成されている。IGBT31、33および35の各コレクタ端子31c、33cおよび35cと、スナバコンデンサ73の正側端子73pと、電解コンデンサ71の正側端子71pとは、配線パターン74によって電気的に接続され、IGBT32、34および36の各エミッタ端子32e、34eおよび36eと、スナバコンデンサ73の負側端子73nと、電解コンデンサ71の負側端子71nとは、配線パターン75によって電気的に接続されている。
【0047】また、プリント配線基板72の一方の面72a側には配線パターン76〜78が形成され、IGBT31のエミッタ端子31eとIGBT32のコレクタ端子32cとは配線パターン76によって電気的に接続され、IGBT33のエミッタ端子33eとIGBT34のコレクタ端子34cとは配線パターン77によって電気的に接続され、IGBT35のエミッタ端子35eとIGBT36のコレクタ端子36cとは配線パターン78によって電気的に接続され、それぞれインバータ主回路37のU相、V相およびW相の出力端子とされている。
【0048】この第3実施例においては、電解コンデンサ71を中心としてIGBT31〜36を円形状に配設したので、IGBT31〜36にあっては、電解コンデンサ71との間で電気的な接続距離の差がなく、しかも、それらの接続距離はいずれも比較的短くなるので、配線パターン74および75のインダクタンスを小さくでき、これにより、第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0049】また、配線パターン74および75をそれぞれプリント配線基板72の異なる面72aおよび72bに形成したので、それらを互いに表裏で接近させることができ、それによって、電位の急激な変化に対して磁束を打消し合う効果を得ることができる。
【0050】次に、本発明の第4実施例について、図6を参照して説明する。尚、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。この第4実施例では、上記第1実施例に示したディスクリートタイプ型のIGBT31〜36に代えて、2イン1タイプ型のIGBT81〜83が採用されている。すなわち、プリント配線基板84には、それぞれ正電位導体および負電位導体としての同心で異なる径の円形状の配線パターン85および86が形成され、IGBT81〜83にあって、正側端子としての各コレクタ端子81c〜83cは配線パターン85上に位置して、これに接続されており、負側端子としての各エミッタ端子81e〜83eは配線パターン86上に位置して、これに接続されている。
【0051】そして、第1実施例に示したIGBT31のエミッタ端子31e,IGBT32のコレクタ端子32c、IGBT33のエミッタ端子33e,IGBT34のコレクタ端子34cおよびIGBT35のエミッタ端子35e,IGBT36のコレクタ端子36cに相当する端子は、それぞれ共通端子81f〜83fとされている。尚、これによって、このプリント配線基板84においては、第1実施例に示した配線パターン52〜54は形成されていないものである。この第4実施例においても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0052】本発明は、上記実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。インバータ一体型モータのインバータ装置に適用することに限らず、インバータ装置単体としても良い。電解コンデンサとスイッチング素子とを、プリント配線基板の同一面側に実装しても良く、また、スイッチング素子としては、IGBTに代えて、トランジスタを採用しても良い。
【0053】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請求項1記載のインバータ装置によれば、平滑コンデンサならびにスイッチング素子をそれぞれの正側端子が略同一円周上で周方向に略等間隔に位置し、且つ、それぞれの負側端子が他の略同一円周上で周方向に略等間隔に位置するように交互に配設したので、正電位導体ならびに負電位導体にあっては、平滑コンデンサの各端子とスイッチング素子の各端子との間の距離は略均等になり、それらの距離はいずれも比較的短くなり、それによって、正電位導体ならびに負電位導体のインダクタンスを抑制することができ、スナバコンデンサの容量を小さくしながらも、サージ電圧の発生を良好に抑制することができる。また、そのように、スナバコンデンサの容量を小さくできることに伴って、スナバコンデンサの物理的な形状を小さくすることができ、インバータ装置全体の小形化を図ることができる。
【0054】請求項2記載のインバータ装置によれば、平滑コンデンサならびにスイッチング素子をプリント配線基板に実装し、正電位導体ならびに負電位導体をプリント配線基板に形成された配線パターンにより構成したので、簡単な構成とすることができ、組立性の向上を図ることができる。
【0055】請求項3記載のインバータ装置によれば、配線パターンを略円形状に形成したので、正電位導体と負電位導体とが略平行となり、それによって、電位の急激な変化に対して磁束を打消し合う効果を得ることができる。
【0056】請求項4記載のインバータ装置によれば、配線パターンを多角形状に形成したので、各端子間を電気的に最短距離で接続することができ、インバータ装置全体をより小形化することができる。
【0057】請求項5記載のインバータ装置によれば、スイッチング素子を平滑コンデンサを中心とした略同一円周上に位置するように配設したので、正電位導体ならびに負電位導体にあっては、平滑コンデンサとスイッチング素子との間の距離は略均等になり、それらの距離はいずれも比較的短くなり、それによって、請求項1記載のものと同様の作用効果を得ることができる。
【0058】請求項6記載のインバータ装置によれば、平滑コンデンサならびにスイッチング素子をプリント配線基板に実装し、正電位導体ならびに負電位導体をプリント配線基板に形成された配線パターンにより構成したので、簡単な構成とすることができ、組立性の向上を図ることができる。
【0059】請求項7記載のインバータ装置によれば、正電位導体たる配線パターンをプリント配線基板の一方の面側に設け、負電位導体たる配線パターンをプリント配線基板の他方の面側に設けたので、電位の急激な変化に対して磁束を打消し合う効果を得ることができる。
【0060】請求項8記載のインバータ装置によれば、プリント配線基板を略円形状に形成したので、例えば円柱状をなすインバータ一体型モータに組付ける場合には、インバータ一体型モータの形状と良好に適合するので、スペースを有効に使用することができ、より一層の小形化を図ることができる。




 

 


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