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発明の名称 位相同期ループ回路
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−8813
公開日 平成11年(1999)1月12日
出願番号 特願平9−161428
出願日 平成9年(1997)6月18日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】松隈 秀盛
発明者 芳根 裕之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 液晶表示パネルのドライバにビデオ信号のサンプリングクロックを供給する位相同期ループ回路であって、水平同期信号と可変信号との位相を比較して位相差を検出する位相比較器と、上記位相比較器により検出された位相差信号の低周波成分を制御電圧として通過させるローパスフィルタと、上記ローパスフィルタからの制御電圧を入力とし、上記制御電圧に基づいた周波数に変換する電圧制御発振器と、上記電圧制御発振器からの出力信号を分周して可変信号を上記位相比較器に入力する分周器とを有する位相同期ループ回路において、上記電圧制御発振器に入力する上記制御電圧に上記ビデオ信号を重畳するビデオ信号重畳部を設けた、ことを特徴とする位相同期ループ回路。
【請求項2】 請求項1記載の位相同期ループ回路において、上記液晶表示パネルは、データ線及び走査線をマトリクス状に配置したマトリクス部と、ビデオ信号をサンプリングクロックによりサンプリングして上記データ線に供給するデータドライバと、1水平走査期間毎に上記走査線を走査する走査ドライバとを有し、上記液晶表示パネルの上記データドライバにサンプリングクロックを供給することを特徴とする位相同期ループ回路。
【請求項3】 請求項1記載の位相同期ループ回路において、上記ビデオ信号重畳部は、上記ビデオ信号のゲインを調整するゲイン調整部を有することを特徴とする位相同期ループ回路。
【請求項4】 請求項1記載の位相同期ループ回路において、上記ビデオ信号重畳部は、上記ビデオ信号の低周波成分を通過させる特性を調整する低周波通過特性調整部を有することを特徴とする位相同期ループ回路。
【請求項5】 請求項1記載の位相同期ループ回路において、上記ドライバを有する液晶表示パネルに内蔵したことを特徴とする位相同期ループ回路。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶ディスプレイ装置(以下、LCDという。)のドライブ回路にサンプリングクロックを供給するフェーズ・ロックド・ループ(以下、PLLという。)回路に適用して好適な位相同期ループ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、LCDに用いる液晶表示パネルは、データ線及び走査線をマトリクス状に配置したマトリクス部と、ビデオ信号をサンプリングクロックによりサンプリングして上記データ線に供給するデータドライバと、1水平走査期間毎に上記走査線を走査する走査ドライバとを有して構成されていた。そして、多ドットのデータ線を同時にサンプリングするデータドライバにより液晶表示パネルを駆動する場合、液晶表示パネルのデータドライバにサンプリングクロックを供給し、外部から供給されるビデオ信号をサンプリングクロックによりサンプリングする必要があった。
【0003】このようなサンプリングクロックを生成するPLL回路として、特開平7−283728号公報には、位相比較器とローパスフィルタ(LPF)と電圧制御発振器とを接続し、電圧制御発振器の出力側に出力信号を分周して位相比較器に供給するための分周器が設けられているPLL回路であって、電圧制御発振器の制御電圧入力を2系統にし、一方をPLL制御のためのLPFの出力に接続し、他方に周波数変更のためのDC電圧を印加し、DC電圧により、あらかじめPLL制御の引き込み範囲まで周波数をシフトし、その後固定して、多種のコンピュータに対応するため、広帯域をカバーする広帯域位相同期ループ回路が開示されている。
【0004】また、特開平7−160223号公報には、表示画面の映像に文字を重畳して表示するオンスクリーン機能を有する液晶表示装置において、映像信号の水平同期信号に位相ロックされた電圧制御発振器と、この発振器の発信周波数により映像信号に重畳すべき文字パターン信号を生成する文字パターン信号生成回路とを備え、オンスクリーン表示される文字の水平ドットと液晶表示モジュールの水平ドットとを一致させて、表示される文字が欠けないようにする液晶表示装置が開示されている。
【0005】また、特開平5−145784号公報には、図5に示すように、位相比較器51と、同期引き込み状態に応じて入力信号の信号振幅を変換する信号振幅変換回路55とLPF56と増幅器57とからなるループフィルタ53と、ループフィルタ53の出力電圧によって発振周波数が決まるVCO(電圧制御発振器)58と、信号入力端子50と、クロック出力端子59と、同期引き込み状態を表すロック信号を供給するロック信号入力端子54と、位相比較器51の出力をパルス幅変調するPWM回路52とを有する位相同期ループ装置により、同期引き込み時、信号振幅変換回路55においてPWM回路52の出力の位相誤差信号の平均直流レベル及び振幅を変化させずLPF56に供給し、相対的にループ利得を増大し確実に同期を引き込み、同期引き込み後は、信号振幅変換回路55において、位相誤差信号の平均直流レベルは変化させず、平均直流レベルを中心に信号振幅のみ小さくし、等価的にループ利得を小さくして、位相ジッタを低減する位相同期ループ装置が開示されている。信号振幅変換回路55は、図6に示すように、抵抗器61、64、65と、バッファ62と、切換回路63とにより構成される。
【0006】このように構成された位相同期ループ装置は、以下のような動作をする。位相比較器51は、信号入力端子50への入力信号とVCO58の出力信号の位相差に対応する位相誤差信号をPWM回路52に供給する。PWM回路52は、位相誤差信号にパルス幅変調をかけループフィルタ53に供給する。ループフィルタ53において、信号振幅変換回路55は同期引き込み状態に応じて以下のように動作する。
【0007】同期引き込み時は、図示しない同期引き込みブロックからロック信号入力端子54に供給されるロック信号に従って切換回路63は、図6において、破線で示すように、抵抗器61と抵抗器64、65との結合を切断する。このとき信号振幅変換回路55は、パルス幅変調した位相誤差信号を抵抗器61とバッファ62を介して平均直流レベル及び信号振幅は変化させず、位相誤差信号出力端子66を介してLPF56に供給し、相対的にループ利得を増大するように動作し、このときのループフィルタ53の周波数対ループ利得特性は大となる。
【0008】LPF56はパルス幅変調した位相誤差信号に含まれる不要な高周波成分等を除去し、増幅器57は、LPF56の出力を増幅しVCO58に供給する。VCO58は、増幅器57の出力電圧に対応する発振周波数のクロックを発生し位相比較器51の一方の端子に供給する。
【0009】同期引き込み時は、この位相比較器51における位相差の検出からVCO58における位相差に対応する発振周波数のクロックの発生までの一連の動作を繰り返し、ループフィルタ53の周波数対ループ利得特性が大となるように同期を引き込む。
【0010】同期引き込み後は、切換回路63は、ロック信号入力端子54に供給されるロック信号に従って図6中で実線で示すように、抵抗器61のバッファ62につながる端子と抵抗器64、65とを結合するように動作する。このときの信号の振幅の変化を模式的に図7において、位相誤差信号入力端子の信号振幅Vipを破線で、位相誤差信号出力端子の信号振幅Vopを実線で示す。
【0011】同期引き込み後は、抵抗器61と抵抗器64、65が結合しているため、位相誤差信号入力端子60で振幅Vipをもつ信号が、抵抗器61の抵抗値と抵抗器64、65の並列抵抗値の比による抵抗分割で信号振幅がVopになる。このとき、抵抗器64、65の結合点の電位が図7中に一点鎖線で示した平均直流レベルと等しくなるように、抵抗器64、65の抵抗値を決め、抵抗器64、65の並列抵抗値を抵抗器61の抵抗値に比して小さくすることにより、位相誤差信号の平均直流レベルを変化させずに、この平均直流レベルを中心に上下対称に信号振幅のみ小さくできる。こうして信号振幅変換回路55は、相対的にループ利得を小さくするように動作し、ループフィルタ53の周波数対ループ利得特性は、小さくなり、同期引き込み後の位相ジッタを低減する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年LCDの高解像度化が進むにつれて、ビデオ信号の周波数も高くなり、ビデオ系の周波数特性が十分とれなくなってきてその結果、ビデオ信号におけるサンプリングポイントの余裕がなくなっていること、そして、上述した従来の位相同期ループ装置では、ループゲインを変えることによりPLLのジッタを軽減しようとすることを目的とし、信号振幅のみを変化させ、平均直流レベルを変えないようにしているので、ビデオ信号振幅に対して、VCO出力の位相が変わらない。これにより、図8Aに示す入力ビデオ信号の振幅が小さいときには、サンプリング前のビデオ信号波形80に対してサンプリングクロックのジッタ81があってもサンプリング後のビデオ信号波形82にノイズは現れないが、図8Bに示す入力ビデオ信号の振幅が大きいときには、ビデオ信号振幅に対して、VCO出力の位相が変わらないことから、サンプリング前のビデオ信号波形83の頂点の位置が振幅の大きさによって異なってしまう。従って、ビデオ信号振幅によってそのサンプリングポイントがずれるため、頂点の位置からずれたサンプリング前のビデオ信号波形83に対してサンプリングクロックのジッタ81によりサンプリング後のビデオ信号波形84にノイズ85が現れ、これにより、LCDの画面にノイズが現れ画像表示の品質が低下するという不都合があった。
【0013】本発明はこのような点を考慮し、サンプリングクロックにジッタがあってもLCDの画面にノイズが現れ難くすることができる位相同期ループ回路を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の位相同期ループ回路は、液晶表示パネルのドライバにビデオ信号のサンプリングクロックを供給する位相同期ループ回路であって、水平同期信号と可変信号との位相を比較して位相差を検出する位相比較器と、上記位相比較器により検出された位相差信号の低周波成分を制御電圧として通過させるローパスフィルタと、上記ローパスフィルタからの制御電圧を入力とし、上記制御電圧に基づいた周波数に変換する電圧制御発振器と、上記電圧制御発振器からの出力信号を分周して可変信号を上記位相比較器に入力する分周器とを有する位相同期ループ回路において、上記電圧制御発振器に入力する上記制御電圧に上記ビデオ信号を重畳するビデオ信号重畳部を設けたものである。
【0015】このような位相同期ループ回路によれば以下の作用をする。本実施の形態の位相同期ループ回路において、位相調整をするビデオ信号重畳部は、電圧制御発振器の入力にビデオ信号の振幅に対応した信号を入力することにより、サンプリングクロックの位相を調整するように動作する。このビデオ信号重畳部におけるサンプリングクロックの位相調整動作は、アンプにおけるゲイン調整及びローパスフィルタにおける低域通過特性調整により行われる。
【0016】これにより、周波数特性が十分とれなくなっているビデオ信号に対して、ループゲインは変えないで平均直流レベルを変えるようにしているので、ビデオ信号振幅に応じて、サンプリングクロックの位相を変えることにより、サンプリングクロックに多少のジッタが存在しても、サンプリングクロックの影響を受けることなく液晶表示パネルの画面上にノイズが現れにくくなる。
【0017】入力ビデオ信号の振幅が小さいときには、サンプリング前のビデオ信号波形に対してサンプリングクロックのジッタがあってもサンプリングが行われサンプリング後のビデオ信号波形にノイズは現れない。また、入力ビデオ信号の振幅が大きいときには、このビデオ信号振幅に対して、サンプリングクロックの位相が調整されサンプリングが行われることから、サンプリング前のビデオ信号波形の頂点の位置が振幅の大きさによって異なっても位相を調整してビデオ信号波形の頂点の位置をサンプリングポイントとすることができるので、ビデオ信号振幅によってそのサンプリングポイントがずれることがない。従って、頂点の位置のサンプリング前のビデオ信号波形に対してサンプリングクロックのジッタがあってもサンプリング後のビデオ信号波形にノイズが現れることなく、これにより、液晶表示パネルの画面にノイズが現れることなく画像表示の品質が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の一実施の形態について説明する。まず、この実施の形態の位相同期ループ回路を適用する液晶ディスプレイ装置について図3を参照しながら説明する。この液晶ディスプレイ装置は、図3において、端子30を介して供給されるビデオデータ信号Vを増幅する増幅器31と、増幅器31からのアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器32と、A/D変換器32からのディジタル信号に対して画像データ処理等を行うデータ処理回路33と、データ処理回路33からの出力信号によって液晶をオンまたはオフして表示する液晶表示パネル34と、端子36を介して供給される水平同期信号HSYNCを増幅する増幅器36と、増幅器36によって増幅された水平同期信号を処理してクロック信号を液晶表示パネル34に対して供給すると共にクロック信号がA/D変換器32及びデータ処理回路33における基準信号として使用される位相同期ループ回路37とを有する。位相同期ループ回路37は、本実施の形態の位相同期ループ回路に相当する。
【0019】液晶表示パネル34は、図4において、アクティブマトリクス部46と、データドライバ40および走査ドライバ43とを有して構成される。アクティブマトリクス部46は、直交するデータ線47と走査線48の交点に画素が配置され、この画素を介してビデオ信号が液晶容量および保持容量に書き込まれ、次に新しいデータが書き込まれるまで電荷を保持する。データドライバ40は、ビデオ信号V1,V2,V3が印加されるビデオラインのビデオ信号をデータ線47の1本ずつにサンプリングクロックSCにより書き込むサンプリング回路42と、サンプリング回路42の動作タイミングをコントロールするシフトレジスタ41とを有する。走査ドライバ43は、シフトレジスタ44とバッファ45を有し、シフトレジスタ44から送られる選択パルスをバッファ45を介して走査線48に印加する。このタイミングは1水平走査期間と同期させてあり、NTSC方式のビデオ表示の場合には63.5μsである。ここで、シフトレジスタ41を介してサンプリング回路42に供給されるサンプリングクロックSCは、本実施の形態の位相同期ループ回路から供給される。
【0020】次に、図1において、本実施の形態の位相同期ループ回路の回路図を示す。本実施の形態の位相同期ループ回路は、図1において、位相調整回路1とPLL回路6とを有する。PLL回路6は、水平同期信号HSYNCが供給される水平同期信号入力端子7と、水平同期信号HSYNCを基準信号として基準信号と可変信号との位相差を検出して位相誤差信号を出力する位相比較器8と、位相比較器8で検出された位相誤差信号の低域成分を通過させるローパスフィルタ(LPF)9と、ローパスフィルタ9で低域が通過された位相誤差信号によって発振周波数が決まるようにしてサンプリングクロックSCを出力する電圧制御発振器(VCO)10と、電圧制御発振器10から出力されるサンプリングクロックSCを1/nに分周して可変信号として位相比較器8に供給する分周器とを有する。
【0021】ここで、本実施の形態の位相同期ループ回路では、特に、位相調整回路1を設け、位相調整回路1は、ビデオ信号Vが供給されるビデオ信号入力端子2と、ビデオ信号Vのゲインを調整するアンプ3と、ゲインが調整されたビデオ信号Vの通過される低域の特性を調整するローパスフィルタ(LPF)4と、ローパスフィルタ9で低域が通過された位相誤差信号が一方の加算入力端子に供給され、ゲイン調整および低域通過特性が調整されたビデオ信号Vが他方の加算入力端子に供給され、加算出力が電圧制御発振器10に供給される加算器5とを有するものである。なお、位相調整回路1は、電圧制御発振器10に入力する制御電圧にビデオ信号を重畳するビデオ信号重畳部を構成する。アンプ3は、ビデオ信号のゲインを調整するゲイン調整部を構成する。ローパスフィルタ(LPF)4は、ビデオ信号の低周波成分を通過させる特性を調整する低周波通過特性調整部を構成する。
【0022】このように構成された本実施の形態の位相同期ループ回路の動作を図2を用いて説明する。PLL回路6において、水平同期信号HSYNCが水平同期信号入力端子7を介して位相比較器8に供給される。位相比較器8は、水平同期信号入力端子7に供給される水平同期信号HSYNCと、電圧制御発振器10から出力されるサンプリングクロックSCが分周器11により1/nに分周された可変信号との位相差を検出し、位相差に対応する出力電圧を持つ位相誤差信号をローパスフィルタ9に供給する。ローパスフィルタ9は、位相誤差信号の低域を通過させて加算器5の一方の加算入力端子に供給する。
【0023】また、位相調整回路1において、ビデオ信号Vがビデオ信号入力端子2を介してアンプ3に供給される。アンプ3は、ビデオ信号Vのゲインを調整して増幅する。ゲインが調整されて増幅されたビデオ信号Vはローパスフィルタ4に供給される。ローパスフィルタ4は、ゲインが調整されて増幅されたビデオ信号Vの通過される低域の特性を調整して低域を通過する。ローパスフィルタ9で低域が通過された位相誤差信号が加算器5の一方の加算入力端子に供給され、ゲイン調整および低域通過特性が調整されたビデオ信号Vが加算器5の他方の加算入力端子に供給される。加算器5はローパスフィルタ9で低域が通過された位相誤差信号とゲイン調整および低域通過特性が調整されたビデオ信号Vとを加算して加算出力を出力する。加算器5の加算出力が電圧制御発振器10に供給される。電圧制御発振器10は加算出力に基づいて発振周波数が決まるようにしてサンプリングクロックSCがサンプリングクロック出力端子12に出力されると共に、分周器11に供給される。分周器11は、サンプリングクロックSCを1/nに分周して可変信号を出力する。可変信号は位相比較器8に供給される。
【0024】上述した本実施の形態の位相同期ループ回路において、位相調整回路1は、PLL回路6の電圧制御発振器10の入力側にビデオ信号Vの振幅に対応した信号を入力することにより、PLL回路6におけるサンプリングクロックSCの位相を調整するように動作する。この位相調整回路1におけるPLL回路6のサンプリングクロックSCの位相調整動作は、アンプ3におけるゲイン調整及びローパスフィルタ4における低域通過特性調整により行われる。
【0025】これにより、周波数特性が十分とれなくなっているビデオ信号Vに対して、ループゲインは変えないで平均直流レベルを変えるようにしているので、ビデオ信号振幅に応じて、サンプリングクロックSCの位相を変えることにより、サンプリングクロックSCに多少のジッタが存在しても、液晶ディスプレイ装置(LCD)の液晶表示パネル34の表示にアパーチャジッタ(サンプリングクロックSCの影響を受けてLCDの画面上に現れるノイズをいう。)が現れにくくなる。
【0026】すなわち、図2Aに示す入力ビデオ信号の振幅が小さいときには、サンプリング前のビデオ信号波形20に対してサンプリングクロックのジッタ21があってもサンプリングクロックの位相22でサンプリングが行われサンプリング後のビデオ信号波形23にノイズは現れない。また、図2Bに示す入力ビデオ信号の振幅が大きいときには、このビデオ信号振幅に対して、サンプリングクロックSCの位相が調整されサンプリングクロックの位相26でサンプリングが行われることから、サンプリング前のビデオ信号波形24の頂点の位置が振幅の大きさによって異なっても位相を調整してビデオ信号波形24の頂点の位置をサンプリングポイントとすることができるので、ビデオ信号振幅によってそのサンプリングポイントがずれることがない。従って、頂点の位置のサンプリング前のビデオ信号波形24に対してサンプリングクロックのジッタ25があってもサンプリング後のビデオ信号波形27にノイズが現れることなく、これにより、液晶ディスプレイ装置(LCD)の液晶表示パネル34の画面にノイズが現れることなく画像表示の品質が向上する。
【0027】このように、サンプリング後のビデオ信号波形27は、そのサンプリングクロックにジッタ25があっても、サンプリングクロックの位相26にサンプリングクロックSCの位相が調整されるので、そのジッタ25の影響を受けにくくなる。これにより、液晶ディスプレイ装置(LCD)の液晶表示パネル34の画面上に現れるノイズを減少させることができる。
【0028】また、周波数特性が十分とれなくなっているビデオ信号Vに対して、サンプリングクロックのジッタ25があってもそのジッタ25の影響を受けにくくなるので、ビデオ信号系の周波数特性を下げることができ、回路の低消費電力化を図ることができる。
【0029】
【発明の効果】この発明の位相同期ループ回路は、液晶表示パネルのドライバにビデオ信号のサンプリングクロックを供給する位相同期ループ回路であって、水平同期信号と可変信号との位相を比較して位相差を検出する位相比較器と、上記位相比較器により検出された位相差信号の低周波成分を制御電圧として通過させるローパスフィルタと、上記ローパスフィルタからの制御電圧を入力とし、上記制御電圧に基づいた周波数に変換する電圧制御発振器と、上記電圧制御発振器からの出力信号を分周して可変信号を上記位相比較器に入力する分周器とを有する位相同期ループ回路において、上記電圧制御発振器に入力する上記制御電圧に上記ビデオ信号を重畳するビデオ信号重畳部を設けたので、入力ビデオ信号の振幅が大きいときには、このビデオ信号振幅に対して、サンプリングクロックの位相が調整されるので、サンプリング後のビデオ信号波形は、そのサンプリングクロックにジッタがあっても、サンプリングクロックの位相が調整され適正なサンプリングクロックの位相でサンプリングが行われることから、サンプリング前のビデオ信号波形の頂点の位置が振幅の大きさによって異なっても位相を調整してビデオ信号波形の頂点の位置をサンプリングポイントとすることができるので、ビデオ信号振幅によってそのサンプリングポイントがずれることがない。従って、頂点の位置のサンプリング前のビデオ信号波形に対してサンプリングクロックのジッタがあってもサンプリング後のビデオ信号波形にノイズが現れることなくそのジッタの影響を受けにくくすることができるという効果を奏する。
【0030】また、この発明の位相同期ループ回路は、上述において、上記液晶表示パネルは、データ線及び走査線をマトリクス状に配置したマトリクス部と、ビデオ信号をサンプリングクロックによりサンプリングして上記データ線に供給するデータドライバと、1水平走査期間毎に上記走査線を走査する走査ドライバとを有し、上記液晶表示パネルの上記データドライバにサンプリングクロックを供給するので、これにより、サンプリングクロックによりサンプリングされたビデオ信号を表示する液晶表示パネルの画面上に現れるノイズを減少させることができるため液晶表示パネルの表示画面の品質を向上させることができ、また、サンプリングクロックのジッタに対して強くなるので、ビデオ信号系の周波数特性を下げることができ、回路の低消費電力化を図ることができるという効果を奏する。
【0031】また、この発明の位相同期ループ回路は、上述において、上記ビデオ信号重畳部は、上記ビデオ信号のゲインを調整するゲイン調整部を有するので、これにより、周波数特性が十分とれなくなっているビデオ信号に対して、ループゲインは変えないで平均直流レベルを変えるようにして、ビデオ信号振幅に応じて、ビデオ信号のゲインを調整することによりサンプリングクロックの位相を変えて、サンプリングクロックに多少のジッタが存在しても、液晶表示パネルの表示にアパーチャジッタが現れにくくすることができるという効果を奏する。
【0032】また、この発明の位相同期ループ回路は、上述において、上記ビデオ信号重畳部は、上記ビデオ信号の低周波成分を通過させる特性を調整する低周波通過特性調整部を有するので、これにより、周波数特性が十分とれなくなっているビデオ信号に対して、ループゲインは変えないで平均直流レベルを変えるようにして、ビデオ信号振幅に応じて、ビデオ信号の低周波成分を通過させる特性を調整することによりサンプリングクロックの位相を変えて、サンプリングクロックに多少のジッタが存在しても、液晶表示パネルの表示にアパーチャジッタが現れにくくすることができるという効果を奏する。
【0033】また、この発明の位相同期ループ回路は、上述において、上記ドライバを有する液晶表示パネルに内蔵したので、液晶表示パネルの表示にアパーチャジッタが現れにくくすることにより、画像表示の品質を向上させることができる液晶表示パネルを得ることができるという効果を奏する。




 

 


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