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発明の名称 磁気ヘッド
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−7606
公開日 平成11年(1999)1月12日
出願番号 特願平9−159953
出願日 平成9年(1997)6月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡▲崎▼ 信太郎 (外1名)
発明者 熱海 恵子
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 互いに接合された二つのコア半体から成る磁気コアと、この磁気コアの一側の端面に形成された磁気テープ摺動面と、この磁気テープ摺動面にて、コア半体の接合面に画成された磁気ギャップと、各コア半体の接合面にて、各磁気ギャップに隣接して一方のコア半体に形成された巻線窓と、この巻線窓を通って他方のコア半体の周囲に巻回されたコイルとを備えており、前記他方のコア半体には、コイルの巻線範囲を規制する巻線規制溝が形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。
【請求項2】 前記巻線規制溝は、前記他方のコア半体の接合面とは反対側の面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項3】 前記巻線規制溝は、巻回されるべきコイルの中心付近が深くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
【請求項4】 前記巻線規制溝が、巻線窓より狭い範囲内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオテープレコーダ(VTR),デジタルオーディオテープレコーダ(DAT)あるいはデジタルデータ記録再生装置等の磁気記録再生装置において、音声信号,映像信号または情報信号等の信号を、磁気テープ等の磁気記録媒体の記録トラック上に磁気信号として記録するための磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような磁気記録再生装置においては、磁気記録テープに記録された磁気信号の読取りを行なったり、または磁気記録テープに記録を行なうために、磁気記録テープの信号記録面からの磁気信号の読取り再生そして磁気記録テープの信号記録面への磁気信号の書込み記録を行なうための磁気ヘッドを備えた磁気ヘッド装置を有している。
【0003】このような磁気ヘッド装置は、例えば図3に示すように、構成されている。図3において、磁気ヘッド装置1は、所謂VHS方式のビデオテープ記録再生用の磁気ヘッド装置であって、図示しない回転ドラムに取り付けられるヘッドベース2と、ヘッドベース2の先端に備えられた一対のチップ状の磁気ヘッド3と、ヘッドベース2上に設けられた端子板4とから構成されている。
【0004】上記ヘッドベース2は、例えば扁平な直方体状の真鍮等の非磁性材料から成り、その先端の肩部から突出した先端部2aを備えている。
【0005】上記一対の磁気ヘッド3は、図4に示すように、ヘッドベース2の先端部2aの中心線に沿って設けられたスリット2bの両側にて、互いに対向するように配設されており、その先端3aが、ヘッドベース2の先端部2aより前方に突出するように、この先端部2aの上面に貼着等によって固定されている。
【0006】上記端子板4は、導電材料により扁平な板状に形成されており、ヘッドベース2の下面に貼着等により固定されている。さらに、上記端子板4は、ヘッドベース2の下面の前縁付近に、二つのランド部(図示せず)を備えており、このランド部に対して、磁気ヘッド3からの引回し線が、それぞれハンダ付け等によって接続されるようになっている。
【0007】ここで、上記磁気ヘッド3は、図5に示すように、互いに接合された二つのコア半体5,6から成る磁気コアと、上記磁気コアの一側の端面に形成された磁気テープ摺動面7と、各磁気テープ摺動面7にて、コア半体5,6の接合面に画成された磁気ギャップ8と、各コア半体5,6の接合面にて、磁気ギャップ8に隣接して一方のコア半体5に形成された巻線溝5aと、他方のコア半体6の巻線溝5aにより画成された巻線窓に対応する領域に巻回されたコイル9と、を含んでいる。
【0008】上記コア半体5,6は、それぞれフェライト等の磁性体から構成されており、互いに突き合わせて接合されることにより、閉磁路を構成するようになっている。また、磁気コア5,6のうち、一方のコア半体5は、上記コイル9を巻回するための巻線窓を画成する巻線溝5aを備えている。
【0009】このように構成された磁気ヘッド装置1によれば、記録時には、端子板4を介して、磁気ヘッド3のコイル9に対して外部から駆動電流が導入されることにより、この駆動電流に対応した磁界が磁気ヘッド3のコイル9に発生する。そして、このコイル9に発生した磁界が、磁気ヘッド3のギャップ8に通過することにより、磁気テープ(図示せず)に対して所望の信号が磁気記録されることになる。
【0010】また、再生時には、磁気テープに記録された磁気信号に基づいて、磁気ヘッド3のギャップ8から磁気ヘッド3の磁気コア5,6による磁路を通る磁界が発生し、この磁界に基づいて、上述したコイル9に信号電流が発生する。そして、このコイル9に発生した信号電流が、磁気ヘッド3から引回し線を介して端子板4から外部に取り出され、適宜に処理されることにより、磁気テープに記録された信号が再生されることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような構成の磁気ヘッド3においては、磁気記録の高密度化に伴って、磁気記録媒体の保持力を高める必要が有り、それと共に、磁気ヘッドの出力向上が要請されてきている。このため、コイル9の巻数を増大させることにより、ハイインピーダンス化して磁気ヘッドの記録再生出力を大きくする方法が採用されているが、この場合、従来は、例えば巻線窓5aの奥行きDに対して、コイル9の巻数を増大させると、巻線がコア半体6の周囲にて多重にランダムに巻回される。このため、図6に示すように、巻回が乱れると共に、所定の巻線範囲から巻線がはみだすことになり、コイルのインダクタンスの性能バラツキが生ずることから、磁気ヘッドの性能にバラツキが生ずることになる。
【0012】さらに、磁気ヘッド装置1の場合には、一対の磁気ヘッド3を組合せた構成であることから、各磁気ヘッド3の性能が、規定された性能差の範囲内に収められる必要がある。従って、対となるべき磁気ヘッド3は、ある程度性能分類される必要があり、性能にばらつきが出る構成では、煩雑な選別工程を必要とするため、製造コストが高くなってしまうという問題があった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、巻線窓に関して巻回されるコイルが整列した状態で巻回されることにより、コイル巻回による磁気ヘッドの性能のバラツキを低減するようにした、磁気ヘッドを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によれば、互いに接合された二つのコア半体から成る磁気コアと、この磁気コアの一側の端面に形成された磁気テープ摺動面と、この磁気テープ摺動面にて、コア半体の接合面に画成された磁気ギャップと、各コア半体の接合面にて、各磁気ギャップに隣接して一方のコア半体に形成された巻線窓と、この巻線窓を通って他方のコア半体の周囲に巻回されたコイルとを備えており、前記他方のコア半体の接合面とは反対側の面にて、コイルの巻線範囲を規制する巻線規制溝が形成されている、磁気ヘッドにより、達成される。
【0015】上記構成によれば、コイルを巻回すべき他方のコア半体に関して、一方のコア半体の巻線窓に対応した領域に、巻線規制溝が設けられているので、他方のコア半体の周囲にコイルを巻回する際、巻線は、この巻線規制溝内に収まることから、所定の巻線範囲からはみだしてしまうようなことがなく、且つ整列した状態で巻回されることになる。従って、コイルのインダクタンスの性能バラツキが低減されることになり、磁気ヘッドの性能のバラツキが低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図2を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0017】図1は、本発明による磁気ヘッドの一実施形態を示している。図1において、磁気ヘッド10は、例えば図3に示したVHS方式のVTR用の磁気ヘッド装置にて対として使用される磁気ヘッドと同種のものである。つまりこの磁気ヘッド10は、互いに接合された二つのコア半体11,12から成る磁気コア13と、上記磁気コアの一側の端面に形成された磁気テープ摺動面14と、磁気テープ摺動面14にて、コア半体11,12の接合面に画成された磁気ギャップ15と、各コア半体11,12の接合面にて、磁気ギャップ15に隣接して、一方のコア半体11に形成された巻線溝11aと、他方のコア半体12の巻線溝11aにより画成された巻線窓に対応する領域に巻回されたコイル16とを備えている点は図3のものと共通する。
【0018】上記コア半体11,12は、それぞれフェライト等の磁性体から構成されており、互いに突き合わせて接合されることにより、閉磁路を構成するようになっている。
【0019】磁気コア13の一端面に形成された磁気テープ摺動面14は、磁気テープ(図示せず)に対する記録または再生の際に、磁気テープが円滑に摺動できるように、所定の曲率を有する円筒面状に形成されると共に、表面が平滑に仕上げられている。
【0020】また、磁気コア13は、磁気テープ摺動面14に隣接して、その接合面に、例えば金等の貴金属等から成るギャップ材(図示せず)を介して、磁気ギャップ15を画成すると共に、一方のコア半体11は、上記コイル16を巻回するための巻線窓を画成する巻線溝11aを備えている。
【0021】さらに、この磁気ヘッド10においては、他方のコア半体12に、巻線規制溝17が形成されている。この巻線規制溝17は、好ましくは、この他方のコア半体12が、一方のコア半体11と接合されている接合面とは反対側の面に形成されている。そして、好ましくは巻き線規制溝17は、一方のコア半体11に設けられた巻線溝11aにより形成される巻線窓に対応して形成されている。
【0022】つまり、この巻線規制溝17は、図示の場合、巻線溝11aによる巻線窓の奥行きD1に対して、この巻線窓より狭い範囲内に位置するように、配設されている。そして、この巻線規制溝17は、好ましくは、図2のようにコイルが巻回される状態でコイルの中心付近に対応する位置C(図1参照)が、最も深くなるように、ゆるやかな曲面状もしくはR状に形成されている。これにより、巻線規制溝17内に巻回されたコイル16は、巻線窓に対応する領域に対して、この領域より内側の所定の巻線範囲(奥行きD2<D1)内にて、整列した状態で巻回されることになる。
【0023】ここで、巻線規制溝17は、他方のコア半体12が、一方のコア半体11と接合されている接合面とは反対側の面に形成されているが、接合面と同じ面に設けてもコイルの正しい整列という点では同様の効果がある。しかし、接合面と反対の面に形成した方が、コア半体11と12の接合プロセス上、作業が容易であり、生産性という点でより有利である。
【0024】本実施形態による磁気ヘッド10は、以上のように構成されており、コイル16は、一方のコア半体11の巻線溝11aにより画成される巻線窓に対して、この巻線窓より狭い範囲に位置する他方のコア半体12に形成された巻線規制溝17によって、その巻線が所定の巻線範囲内に規制されるので、位置決めしやすくなり、一定範囲に納まる品質の均一なコイルを巻回することができる。さらに、巻線規制溝17は、好ましくは、図1のCの箇所を深くするように形成することにより、巻回されたコイルは中央に導かれることで、一様に巻線しやすくなり、図2に示すように順序よく方向をそろえて整列させることができる。
【0025】従って、コイル19は、磁気記録の高密度化に伴って、ハイインピーダンス化のために、巻数を増大させる場合であっても、巻線が巻線規制溝17により規制されることにより、確実に所定の巻線範囲内に巻回されることになる。かくして、巻数増大の場合でも、コイル19のインダクタンスのバラツキが低減され、磁気ヘッド10の性能バラツキが少なくなる。
【0026】このように上記実施形態によれば、コイルを巻回すべき他方のコア半体に関して、一方のコア半体の巻線窓に対応した領域に、巻線規制溝が設けられているので、他方のコア半体の周囲にコイルを巻回する際、巻線は、この巻線規制溝内に収まることから、所定の巻線範囲からはみだしてしまうようなことがなく、且つ整列した状態で巻回されることになる。従って、コイルのインダクタンスの性能バラツキが低減されることになり、磁気ヘッドの性能のバラツキが低減されると共に、特に一対の磁気ヘッドが組み合わせて使用される場合には、磁気ヘッドの性能バラツキが一定の範囲内にあることから、対となるべき磁気ヘッドの性能を揃えるための所謂性能分類が不要となり、組立コストが低減されることになる。
【0027】例えば、巻線窓の奥行きD1が660μmの場合、巻線規制溝17の奥行きD2を500μm,その幅Wを20μm以下としたとき、巻線規制溝17がない従来の磁気ヘッド3におけるインダクタンスのバラツキが最大0.15μHであるのに対して、巻線規制溝17を有する本発明による磁気ヘッド10におけるインダクタンスのバラツキは、最大0.06μH以下に低減されることが実験により確認された。
【0028】尚、上記実施形態においては、例としてVHS方式のVTR用磁気ヘッドの場合について説明したが、これに限らず、デジタルオーディオテープレコーダ(DAT)あるいはデジタルデータ記録再生装置等の他の任意の磁気テープを使用した磁気記録再生装置の磁気ヘッドに対して、本発明を適用できることは明らかである。また、上記実施形態においては、二つの磁気ヘッド10が対として使用されているが、これに限らず、唯一つの磁気ヘッド10が単独で使用されるような磁気ヘッドについても、本発明を適用できることは明らかである。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、巻線窓に関して巻回されるコイルが整列した状態で巻回されることにより、コイル巻回による磁気ヘッドの性能のバラツキを低減することができる磁気ヘッドを提供することができる。




 

 


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