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発明の名称 オートフォーカスカメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−24136
公開日 平成11年(1999)1月29日
出願番号 特願平9−191883
出願日 平成9年(1997)7月2日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】真田 修治
発明者 北澤 智文
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 撮影レンズを通過した光束、または該撮影レンズに対応させて別設された観察光学系レンズを通過した光束、で得られる撮影観察画面を光学的または電子的に表示するファインダ手段と、撮影画面の中に想定された複数の測距エリアのそれぞれに対応する被写体部分の測距を行うための複数の測距部を有する測距手段と、上記ファインダ手段により表示される撮影観察画面の中に、上記複数の測距部のそれぞれの測距エリアを測距マークとして表示する測距エリア表示手段と、上記測距エリア表示手段により表示される複数の測距マークのうちの所望の1つが選択可能であり、該選択された1つの測距マークに対応して特定された1つの測距部からの測距データを得るべく上記測距手段を制御する選択手段と、上記選択手段により特定された測距部によるフォーカスロック状態を保持させるためのロック保持操作手段と、を具備し、複数の測距エリアのうちの1つの測距エリアに対応する被写体部分に対する測距を選択的に行い得るように構成したことを特徴とするオートフォーカスカメラ。
【請求項2】 撮影レンズを通過した光束、または該撮影レンズに対応させて別設された観察光学系レンズを通過した光束で、得られる撮影観察画面を光学的または電子的に表示するファインダ手段と、撮影画面の中に想定された複数の測距エリアのそれぞれに対応する被写体部分の測距を行うための複数の測距部を有する測距手段と、上記ファインダ手段により表示される撮影観察画面の中に、上記複数の測距部のそれぞれの測距エリアに対応する複数の測距マークを表示可能に設けると共に、この複数の測距マークを所定時間毎に1つずつ視認できるように循環表示する測距エリア表示手段と、この測距エリア表示手段により循環表示される複数の測距マークのうちから1つが選択可能であり、該選択された測距マークに対応して特定された1つの測距部からの測距データを得るべく上記測距手段を制御する選択手段と、上記選択手段により特定された測距部によるフォーカスロック状態を保持させるためのロック保持操作手段と、を具備し、複数の測距エリアのうちの1つの測距エリアに対応する被写体部分に対する測距を選択的に行い得るように構成したことを特徴とするオートフォーカスカメラ。
【請求項3】 上記撮影レンズは、焦点距離を可変し得る変倍レンズで構成され、上記測距手段は、上記変倍レンズの位置を検出する焦点距離検出手段より出力される焦点距離情報に基づき、上記撮影レンズの焦点距離が変化されても該複数の測距部のそれぞれの被写体に対する対応関係が変化しないように上記複数の測距部が位置制御されるように構成され、上記測距エリア表示手段は、上記変倍レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出手段より出力される焦点距離情報に基づき、上記変倍レンズの焦点距離が変化されても、上記複数の測距マークのそれぞれの表示位置が、被写体に対する対応関係が変化しないように位置制御されるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオートフォーカスカメラ。
【請求項4】 上記測距エリア表示手段は、表示される複数の測距マークのそれぞれが、ストロボ発光撮影による露光が適正に行われる被写体距離内にあるか否かの結果を報知するための付加視認表示が含まれるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のオートフォーカスカメラ。
【請求項5】 上記ロック保持操作手段は、 シャッタレリーズ釦が半押しされたとき、または該シャッタレリーズ釦に対して別設された操作釦が操作されたときに作動されるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のオートフォーカスカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートフォーカスカメラに関し、特に、観察画面内に予め設定された複数の測距エリアのそれぞれで測距を行うことができるオートフォーカスカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オートフォーカスカメラは、撮影画面の中央に予め設定された測距エリアに位置する被写体の測距を行い、そのときの測距データに基づいて撮影レンズをフォーカス駆動することによって合焦状態での撮影を行うことができる。この場合、撮影に先だって撮影者が観察画面を確認して構図を決定する際には、画面中央に主要被写体が位置するときには画面中央に予め設定された測距エリアでもって測距が行われるので別段の問題がなく合焦状態の撮影を行うことができる。
【0003】しかし、構図決定を行う際に、主要被写体が画面中央に位置しない構図の場合、例えば遠距離にある山風景を背景とする画面のセンターを境にして近距離に位置する2名の人物が存在する構図の場合には、構図決定を行った状態のカメラ位置で測距を行うと、測距エリアが画面中心であるために、遠距離に位置する背景が合焦状態とされ、主要被写体である2名の人物がピンボケ状態にされてしまう。
【0004】このために、構図決定を仮に行った後に、画面中央にある測距エリアに主要被写体が位置されるようにカメラ位置を変更(水平方向または垂直方向に振り)し、このカメラ姿勢を保った状態で当該主要被写体の測距を行うことによってフォーカスロック状態にする。そして、このフォーカスロック状態を保つために、シャッタレリーズ釦の半押し状態を保ったまま、カメラ位置を前述のような元の状態(仮に構図決定を行ったときの状態)に戻し、しかる後、半押し状態が押圧保持されているシャッタレリーズ釦をさらに押圧操作して全押し状態にすることによって、主要被写体が合焦状態にされた、作画意図にマッチした撮影を行うことができる。
【0005】また、この場合、フォーカスロック状態は、シャッタレリーズ釦の押圧(半押し状態)が何らかの原因で解除されてしまうと、フォーカスロックが解除されてしまい、また、カメラ移動等のときに誤ってシャッタレリーズ釦の押圧(半押し状態)がさらに行われて全押し状態にされてしまうと不用意に撮影が行われてしまうという難点がある。
【0006】このような難点を克服するために発明されたものが、以下に説明する第1ないし第6の特許公開公報に記載されている。即ち、第1の公開公報である特開平1−261622号公報に記載された「カメラの動作制御装置」は、構図決定を仮に行った後に、画面中央にある測距エリアに主要被写体が位置されるようにカメラ位置を変更(水平方向または垂直方向に振り)し、このカメラ姿勢を保った状態でシャッタレリーズ釦を半押し操作すると主要被写体の測距が行われフォーカスロック状態にされる。
【0007】しかる後、シャッタレリーズ釦から指を離して半押し状態が解除されても、また再びシャッタレリーズ釦が半押し状態にされても前述のフォーカスロック状態が保持されるように構成されている。従って、第三者に撮影を依頼する際に、所望の位置が合焦状態とされるようにしてフォーカスロックされた状態を保持してからカメラを渡し、シャッタレリーズ釦を半押し状態を経由してさらに押圧して全押し状態にすることによって所望の撮影を行うことができるのである。
【0008】第2の公開公報である特開平1−273023号公報に記載された「カメラの動作制御装置」は、構図決定を仮に行った後に、画面中央にある測距エリアに主要被写体が位置されるようにカメラ位置を変更し(水平方向または垂直方向に振り)、このカメラ姿勢を保った状態でシャッタレリーズ釦を半押し操作すると主要被写体の測距が行われフォーカスロック状態にされる。そして、このようなフォーカスロック状態は、所定時間を計時するタイマー回路の計時中は継続してなされるようにされていて、しかる後、シャッタレリーズ釦から指を離して半押し状態が解除されても、また再びシャッタレリーズ釦が半押し状態にされても前述のフォーカスロック状態が前述の所定時間の間に保持される。
【0009】従って、人物集合写真の撮影等で第三者に撮影を依頼する際に、所望の位置が合焦状態とされるようにしてフォーカスロックされた状態を保持してから所定時間以内の間にカメラを渡し、シャッタレリーズ釦を半押し状態を経由してさらに押圧して全押し状態にすることによって所望の撮影を行うことができると共に、一定の時間制限を掛けているために次回の撮影を効率的に行うことができるのである。
【0010】第3の公開公報である特開平2−808号公報に記載された「カメラの動作制御装置」は、構図決定を仮に行った後に、画面中央にある測距エリアに主要被写体が位置されるようにカメラ位置を変更し(水平方向または垂直方向に振り)、このカメラ姿勢を保った状態でシャッタレリーズ釦を半押し操作すると主要被写体の測距が行われフォーカスロック状態にされる。そして、このようなフォーカスロック状態は、セルフタイマー設定時間を計時するタイマー回路の計時中は継続してなされるようにされていて、シャッタレリーズ釦から指を離して半押し状態が解除されても、また再びシャッタレリーズ釦が半押し状態にされても前述のフォーカスロック状態が前述の設定時間の間は保持される。
【0011】従って、セルフタイマー撮影を行う際に、所望の位置が合焦状態とされるようにしてフォーカスロックされた状態を保持してからセルフタイマー作動釦を押した状態にすることによって所望のセルフタイマー撮影を行うことができると共に、予めセットされた内容がセルフタイマーの設定時間の間には全てホールドされるので確実な撮影を行うことができる。
【0012】第4の公開公報である特開平2−32326号公報に記載された「カメラの動作制御装置」、第5の公開公報である特開平2−71215号公報に記載された「カメラの動作制御装置」、第6の公開公報である特開平2−72314号公報に記載された「カメラのオートフォーカスロック制御装置」のいずれも、シャッタレリーズ釦の半押しによりフォーカスロックをかけ、シャッタレリーズ釦から指を離しても、そのフォーカスロックの状態を保持するようにしたものであり、具体的には、構図決定を仮に行った後に、画面中央にある測距エリアに主要被写体が位置されるようにカメラ位置を変更し(水平方向または垂直方向に振り)、このカメラ姿勢を保った状態でシャッタレリーズ釦を半押し操作すると主要被写体の測距が行われフォーカスロック状態にされる。
【0013】そして、このようなフォーカスロック状態は、シャッタレリーズ釦から指を離して半押し状態が解除されても、また再びシャッタレリーズ釦が半押し状態にされても前述のフォーカスロック状態が保持される。従って、人物集合写真の撮影等で第三者に撮影を依頼する際に、所望の位置が合焦状態とされるようにしてフォーカスロックされた状態を保持してカメラを渡し、シャッタレリーズ釦を半押し状態を経由してさらに押圧して全押し状態にすることによって所望の撮影を行うことができる以上、要するに、第1ないし第6の公開公報に記載されたものは、シャッタレリーズ釦の半押しによりフォーカスロックを掛け、シャッタレリーズ釦から指を離してもそのフォーカスロックの状態を保持するものである。
【0014】第7の公開公報である特開平4−153632号公報に記載された「カメラ」においては、画面の中央に測距部を設定するのみならず、この測距部から左右方向に所定距離を隔てられた測距部を設定し、いわゆる多点測距を行うようにしている。即ち、画面の中央に第1測距部を設け、その両側にのそれぞれ第2測距部と第3測距部を設け、これらの3つの測距部のいずれで測距を行うかということをダイアルスイッチで選択し、シャッタレリーズ釦を半押しして選択された測距部で測距を行った後にフォーカスロックを掛けるようにしている。そして、フォーカスロックが掛けられているか否かの表示器を設け、この表示器による表示をファインダによる観察画面と同時に視認できるようにしている。
【0015】従って、撮影者がファインダを覗くとフォーカスロックが掛けられているか否かが一目瞭然となり、フォーカスロックが掛けられているに拘らず掛けられていないと思い込んで撮影を行うという誤撮影の可能性を非常に少なくできる。一方、第8の公開公報である特開平2−221943号公報に記載の「測距点表示ファインダ」は、その要部がファインダ手段、測距手段、測距エリア表示手段および選択手段でもって構成されている。即ち、上記第8の公開公報に開示されたファインダ手段は、撮影レンズに対応させて別設された観察光学系レンズを通過した光束で得られる撮影観察画面を光学的に表示するものである。
【0016】また、測距手段は、撮影レンズを通過して得られる撮影画面の中に想定された複数、即ち、中央とこの両端寄りに所定距離を隔てて設定された3つの測距エリアのそれぞれに位置する被写体の測距を行うための3つ測距部を有するものである。さらに、測距エリア表示手段は、前述のファインダ手段により表示された撮影観察画面の中に、3つの測距部のそれぞれの測距エリアを測距マークとして表示するものである。
【0017】また、選択手段は、上記測距エリア表示手段により表示された3つの測距マークのうちから所望の1つをレバー式のレバースイッチを操作することによって切替えると共に、選択された1つの測距マークに対応して特定された1つの測距部の測距データを得るべく上記測距手段を制御するものである。従って、カメラを構えて被写体を観察すると、被写体画面に重畳するようにその中央と左右のそれぞれに3つの測距エリア表示部が表示されることになる。この状態で構図決定を行い、カメラ姿勢をそのままの状態に保持して主要被写体が3つの測距エリア表示部のいずれに位置されるか観察する。
【0018】そして、主要被写体が位置される測距エリア表示部をレバースイッチで選択すると当該表示部が点滅状態とされ、当該部位による測距が行われることを明瞭に視認することができる。従って、3つの測距エリア表示部のいずれか1つを任意に選択し、選択された測距エリアで測距が行われることがファインダの内に表示されるので、構図決定と合焦させるべき被写体への合焦動作が能率的に行われることになり、どのエリアで測距が行われるかということが明瞭化される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記第1〜第6の公開公報に記載されたフォーカスロック制御装置のように、撮影画面の中央部にしか測距エリアが存在しないものにおいては、主要被写体が撮影観察画面内における中央近傍にあるときは、カメラを振って主要被写体が上記画面内の中央部になるようにした状態で測距し且つフォーカスロックした後に、カメラを最初に予定した構図に戻して撮影を行っても、カメラを振った角度が小さいので、測距誤差は、実用上問題にならない程度に小さい。
【0020】しかしながら、主要被写体が上記撮影観察画面の端部にあるときは、カメラを大きく振って主要被写体が上記画面内の中央部になるようにした状態で測距し且つフォーカスロックした後に、カメラを最初に予定した位置まで大きく振って戻して撮影を行った場合には、測距時の主要被写体までに距離(フォーカスロックされた測距データ)が、実際の撮影時における主要被写体までの距離より大きくなり、これが無視し得ない測距誤差となって表われ、特に主要被写体までの距離が有限距離よりも小さい(中・近距離)場合には、上記測距誤差(ピントずれ)を被写界深度の範囲内に収めることができず、ピンボケ写真となるおそれがあるばかりでなく、測距時と撮影時とにおいてカメラを大きな角度をもって振り動かなければならないので、所望の構図を決めるのに煩わしさを伴うという難点がある。
【0021】また、第7および第8の公開公報に記載されたカメラのように、中心部とその左右両側の近傍に測距エリアを各1個設けて選択的にその測距エリアを選択して測距し得るように構成したものにおいても、上記の問題を十分に解決し得るものではなく、また、測距エリアの選択手段としてダイヤルを用いたり、切換レバーを行っているため選択手段のために多くのスペースを必要とするなどの難点がある。
【0022】また、第7の公開公報に記載されたカメラは、測距エリアが3個設けられているが、その測距エリア自体は、選択操作しても状態変化がなく、撮影観察画面の外側(下側)に選択された測距マークにほぼ対応する位置に設けられた表示部が間接的に点灯表示されるようになっているにすぎない。そのため、選択された測距エリアの確認がしづらく誤認のおそれがある。
【0023】また、第8の公開公報に記載された測距点表示ファインダは、測距エリアが3個設けられており、そのうちの1個を選択すると、当該測距エリアに対応する測距マークが明瞭化されるようにはなっているが、その測距エリアにおける測距データをフォーカスロックする手段が存在しないので、測距後に構図の変更をすると、ピンぼけ写真となるおそれがある。また、上記第1〜第8の公開公報のいずれにも、複数の測距エリアのうちの1つの測距エリアに対応する被写体部分に対する測距を選択的に行う機能と、焦点距離を変化させ得る変倍レンズ機能あるいはストロボ発光撮影機能との融合については何らの考慮が払われておらず解決すべき課題の究明もなされていない。
【0024】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、撮影画面の中に位置する複数の測距エリアのうちの任意の測距エリアを選択し、選択された測距エリアに対応する測距部でシングル測距が行えると共に、いずれの測距エリアでもフォーカスロックを簡単な操作で掛けることができるオートフォーカスカメラを提供することにある。
【0025】また、本発明の第2の目的は、撮影画面の中に位置する複数の測距エリアのうちの任意の測距エリアを選択するための構成が極めて簡略化されると共にその選択手段を収納するスペースが低減化でき、かつ選択するために撮影者が行う操作を極めて簡単にすることができ、選択された測距エリアに対応する測距部でシングル測距が行えると共に、いずれの測距エリアでもフォーカスロックも掛けることができるオートフォーカスカメラを提供することにある。
【0026】また、本発明の第3の目的は、前述の第1または第2の目的を達成すると共に、撮影レンズがズームレンズ等の変倍レンズであった場合に、複数の測距エリアに対する撮影画面中の被写体像の対応関係が、変倍されても変化されず一定の対応関係が保たれ、使い勝手のよいオートフォーカスカメラを提供することにある。
【0027】また、本発明の第4の目的は、前述の第1ないし第3の目的のいずれかを達成すると共に、撮影形式がストロボ発光撮影である場合に、複数の測距エリアのそれぞれに対応する複数被写体部分のそれぞれに対してストロボ到達光が充分に照射されるか否かを撮影者に視認させることができるオートフォーカスカメラを提供することにある。また、本発明の第5の目的は、前述の第1ないし第4の目的のいずれかを達成すると共に、フォーカスロックを確実かつ直観的に行うことができ、もって操作することができる部材を用いて行い、使い勝手のよいオートフォーカスカメラを提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係るオートフォーカスカメラは、撮影レンズを通過した光束、または該撮影レンズに対応させて別設された観察光学系レンズを通過した光束、で得られる撮影観察画面を光学的または電子的に表示するファインダ手段と、撮影画面の中に想定された複数の測距エリアのそれぞれに対応する被写体部分の測距を行うための複数の測距部を有する測距手段と、上記ファインダ手段により表示される撮影観察画面の中に、上記複数の測距部のそれぞれの測距エリアを測距マークとして表示する測距エリア表示手段と、上記測距エリア表示手段により表示される複数の測距マークのうちの所望の1つが選択可能であり、該選択された1つの測距マークに対応して特定された1つの測距部からの測距データを得るべく上記測距手段を制御する選択手段と、上記選択手段により特定された測距部によるフォーカスロック状態を保持させるためのロック保持操作手段と、を具備し、複数の測距エリアのうちの1つの測距エリアに対応する被写体部分に対する測距を選択的に行い得るように構成したことを特徴とするものである。
【0029】第2の目的を達成するために、請求項2に記載の発明に係るオートフォーカスカメラは、撮影レンズを通過した光束、または該撮影レンズに対応させて別設された観察光学系レンズを通過した光束で、得られる撮影観察画面を光学的または電子的に表示するファインダ手段と、撮影画面の中に想定された複数の測距エリアのそれぞれに対応する被写体部分の測距を行うための複数の測距部を有する測距手段と、上記ファインダ手段により表示される撮影観察画面の中に、上記複数の測距部のそれぞれの測距エリアに対応する複数の測距マークを表示可能に設けると共に、この複数の測距マークを所定時間毎に1つずつ視認できるように循環表示する測距エリア表示手段と、この測距エリア表示手段により循環表示される複数の測距マークのうちから1つが選択可能であり、該選択された測距マークに対応して特定された1つの測距部からの測距データを得るべく上記測距手段を制御する選択手段と、上記選択手段により特定された測距部によるフォーカスロック状態を保持させるためのロック保持操作手段と、を具備し、複数の測距エリアのうちの1つの測距エリアに対応する被写体部分に対する測距を選択的に行い得るように構成したことを特徴とするものである。
【0030】第3の目的を達成するために、請求項3に記載の発明に係るオートフォーカスカメラの撮影レンズは、焦点距離を可変し得る変倍レンズで構成され、上記測距手段は、上記変倍レンズの位置を検出する焦点距離検出手段より出力される焦点距離情報に基づき、上記撮影レンズの焦点距離が変化されても該複数の測距部のそれぞれの被写体に対する対応関係が変化しないように上記複数の測距部が位置制御されるように構成され、上記測距エリア表示手段は、上記変倍レンズの焦点距離を検出する焦点距離検出手段より出力される焦点距離情報に基づき、上記変倍レンズの焦点距離が変化されても、上記複数の測距マークのそれぞれの表示位置が、被写体に対する対応関係が変化しないように位置制御されるように構成したことを特徴とするものである。
【0031】第4の目的を達成するために、請求項4に記載の発明に係るオートフォーカスカメラの上記測距エリア表示手段は、表示される複数の測距マークのそれぞれが、ストロボ発光撮影による露光が適正に行われる被写体距離内にあるか否かの結果を報知するための付加視認表示が含まれるように構成したことを特徴とするものである。
【0032】第5の目的を達成するために、請求項5に記載の発明に係るオートフォーカスカメラのロック保持操作手段は、シャッタレリーズ釦が半押しされたとき、または該シャッタレリーズ釦に対して別設された操作釦が操作されたときに作動されるように構成した、ことを特徴とするものである。
【0033】
【作用】以上のように構成された「ファインダ手段」は、撮影レンズまたは別設の観察光学系レンズを通過した光束に、「測距手段」の複数の測距部のそれぞれに対応付けられた「測距エリア表示手段」による測距マークの光束が付加されるので、最終的に視認される像は、被写体像に測距マークが重畳された像になるので被写体像の中の合焦すべき主要被写体の像が位置される1つの測距マークを「選択手段」により容易に選択することができる。
【0034】「選択手段」は、選択された測距マークに該当する測距部の測距データを得るべく複数の測距部を制御して合焦駆動用の被写体距離データを求める。この被写体距離データは、「ロック保持操作手段」としてのシャッタレリーズ釦の半押し操作、または、別設の操作スイッチの操作によってロックされ、シャッタレリーズの開始と共に当該被写体距離データに基づいて撮影レンズが合焦駆動される。
【0035】また、撮影レンズが変倍レンズで構成される場合には、その焦点距離の値に応じて複数の測距部が、上記撮影レンズの焦点距離が変化されても被写体像に対する対応関係が変化しないように位置制御されると共に、撮影レンズの焦点距離が変化されても、複数の測距マークのそれぞれの表示位置が、被写体像に対する対応関係が変化しないように位置制御されるので、主要被写体像に測距マークを再度合わせ直す必要がなく、極めて使い勝手のよい操作を行うことができる。また、ストロボ撮影を行う際には、前述の複数の測距マークのそれぞれにおいて、ストロボによる撮影で光量不足が生じるか否かを点滅,表示形状の変化,異なる色表示等の態様で予め撮影者に知らしめることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先ず、本発明の第1の実施の形態に係るオートフォーカスカメラについて図1ないし図7を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るオートフォーカスカメラの要部の構成を示すブロック図であり、本発明の要旨に関わる構成部材を重点的に示したものであり、撮影レンズ1は、単焦点レンズ(例えば標準レンズ)で構成され、その後方の所定位置には、フォーカルプレーン形式のシャッタ2を介してフィルム3が配設されている。
【0037】このシャッタ2と撮影レンズ1の間には、メインミラー4が配設されている。このメインミラー4は、撮影光束と観察光束を選択的に振り分けるためのものであり、平生は、メインミラー4が45°の傾斜を持って支持され、撮影レンズ1を通過する光束をメインミラー4の反射面によって上方に反射させて観察光束とし、露光時には、メインミラー4が上方に跳ね上げられることによって撮影レンズ1を通過した光束がそのまま直進された撮影光束とされるのである。
【0038】また、メインミラー4の中央部は、測距光束の分岐用のハーフミラー面とされ、このハーフミラー面の後面にサブミラー5が配設され、平生は、メインミラー4のミラー面に対して90°の傾斜を持って支持され、撮影レンズ1を通過した光束の一部がメインミラー4のハーフミラー面を透過した後、サブミラー5で下方に反射された測距光束とされ、露光時には、メインミラー4が跳ね上げられることに連動してメインミラー4の後面に面一状態で折り畳まれ撮影光束の通過領域から完全に退避されるようになっている。
【0039】メインミラー4の上方には、液晶表示板6が下面に密接された焦点板7が配設され、焦点板7の上方にペンタゴナルダハプリズム(以下、「ペンタプリズム」と略称する)8の入射面が位置されている。このペンタプリズム8の射出面の後方に接眼レンズ9が設けられ、この接眼レンズ9を通じて正立正像でかつパララックスのない被写体像を観察できるようになっている。従って、メインミラー4,焦点板7,ペンタプリズム8および接眼レンズ9によって、「撮影レンズを通過した光束で得られる撮影観察画面を光学的に表示するファインダ手段」が構成されることになる。
【0040】さて、サブミラー5によって下方に折り曲げられた測距光束の進行方向に受光面が直交するようにして配設されたAFモジュール10は、図2に詳しく示すように5つの測距部、即ち第1測距部10a,第2測距部10b,第3測距部10c,第4測距部10d,第5測距部10eを、一列上に配置して一体化したモジュール基板としたもので、撮影レンズ1の中心光軸に一致する第3測距エリアP3を持った第3測距部10cを中央にして撮影画面の左方向に第2測距部10bと第1測距部10aが順に配設され、撮影画面の右方向に第4測距部10dと第5測距部10eが順に配設されている。そして、第1測距部10aないし第5測距部10eのそれぞれの第1測距エリアP1ないし第5測距エリアP5は、後述の撮影画面の中央の水平上の位置に対応している。
【0041】従って、撮影レンズ1を通過して得られる撮影画面の中に対応する複数の測距エリアのそれぞれに対応する被写体部分の測距を行うための複数の第1測距部10a〜第5測距部10eからなる測距手段が構成されることになる。一方、液晶表示板6は、図3に概略を示すように2枚の透明ガラス板を微小間隔を保って周囲を封止し、その内部に液晶を封入すると共に、液晶表示形状に形成された第1エリア表示部6aないし第5エリア表示部6eのそれぞれに対応する偏光電極を形成し、これを外部に露呈するための電極6fに接続させたものである。
【0042】なお、符号6gは、第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6e以外の表示形状に対応して形成された表示部(図示せず)に接続された電極であり、当該表示部の形状としては、例えばカメラの撮影モードが標準サイズ/パノラマサイズの切替えができるものである場合のパノラマフレーム表示や、AE情報(例えば、絞り値やシャッタ秒時データ)表示等々がある。これらの電極6fと電極6gは、詳細は後述の液晶駆動回路20に図示しないフレキシブル基板や加圧導電ゴム等の接続部材を介して電気接続されている。
【0043】従って、上記ファインダ手段により表示された撮影観察画面の中に、上記第1測距部10a〜第5測距部10eのそれぞれに対応する測距エリアに対応付けて測距マーク第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eとして表示する測距エリア表示手段が構成されることになる。中央処理装置(以下、「CPU」と略称する)11は、オートフォーカスカメラの各部動作制御を複合的に行うもので、このCPU11には、図示せずも所定プログラム等が格納されたROMや演算データを一時的に格納可能なRAM等のメモリーが含まれ、制御および被制御の対象部材に対するインターフェース回路が含まれて構成されている。
【0044】CPU11に接続された測距回路12は、AFモジュール10を用いて複数の被写体距離データを求めるための各種制御を行うためのものである。CPU11に接続されたAF駆動回路13は、CPU11から出力される合焦駆動データに基づいて撮影レンズ1を合焦駆動させるためのものである。CPU11に接続されたシャッタレリーズ釦14は、カメラ匡体(図示せず)の上面等に配設された操作釦でなり、半押し状態にされたときに半押し信号が生じ、全押し状態にされたときに全押し信号が生じるような、いわゆる2段作動の機械スイッチで形成されている。
【0045】CPU11に接続されたモード切替スイッチ15は、2つのAFモード、即ち「マルチAFモード」と「シングルAFモード」を選択的に切替えるためのものである。尚、これらのモードの他に、観察画面の中央部のみの測距を行う「通常AFモード」も設けて、選択的に3つのモード面を切替えられるようにしてもよい。CPU11に接続されたエリア選択スイッチ16は、前述の5つの測距部(第1測距部10a〜第5測距部10e)に応じてカメラ匡体(図示せず)の上面等に配設された5つの操作釦によってそれぞれが駆動される5つの機械スイッチ、即ち第1スイッチ16a〜第5スイッチ16eで形成されており、測距手段の有する複数の測距部(第1測距部10a〜第5測距部10e)のそれぞれに対応して上記測距エリア表示手段により表示された第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eのうちから所望の1つを選択する選択手段を構成する。なお、このエリア選択スイッチ16の出力は、AFモードがモード切替スイッチ15によって「シングルAFモード」に設定されているときに有効データとされ、「マルチAFモード」(さらには「通常AFモード」)とされているときには無効データとされる。
【0046】CPU11に接続されたフォーカスロック保持スイッチ(以下、「ロック保持スイッチ」と略称する)17は、シャッタレリーズ釦14の半押しに基づいてフォーカスロックされた状態を保持させるためのものである。従って、選択手段により選択された特定の測距部によるフォーカスロック状態を保持させるためのロック保持手段が構成されるのである。CPU11に接続されたAE回路18は、フィルム3のISO感度検出部(図示せず)で得られる感度データと被写体輝度データ等に基づき撮影レンズ1に設けられた絞り(図示せず)とシャッタ2を適正露光となるように制御するためのものである。
【0047】また、制御回路19は、図1では本発明の要部ではないということで省略されている絞り駆動部材やフィルム給送部材等々の撮影に必要な各種部材を制御するためのものである。CPU11と液晶表示板6の間に接続された液晶駆動回路20は、液晶表示板6における表示を駆動制御するためのもので、図3に示す第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eを選択的に表示制御(詳細動作は後述)するためのものである。
【0048】次に、以上のように構成された本発明の第1の実施の形態に係るオートフォーカスカメラにおける動作を説明する。 カメラ各部に電源供給を行った後にモード切替スイッチ15を操作して「シングルAFモード」に設定させた状態でカメラを構えて接眼レンズ9を覗くと、撮影レンズ1による光束がメインミラー4で全反射され、液晶表示板6を介して焦点板7に結像される。この像は、ペンタプリズム8によって正立正像に変換され図4に示すように表示画枠21の中に観察像22が位置される。これと共に、液晶表示板6に表示された第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eが重畳表示される。
【0049】このような撮影観察画面を視認し、観察像22の中の合焦すべき主要被写体に位置する第2エリア表示部6bに対応する第2測距軸P2(図2参照)の測距を行わせるためにエリア選択スイッチ16の第2スイッチ16bを操作すると、この信号がCPU11に取り込まれ、CPU11からの制御出力信号で測距回路12が制御され、AFモジュール10の中の第2測距部10bの出力データが有効化され、CPU11のRAMにそのデータが格納される。
【0050】これと同時にCPU11から液晶駆動回路20に制御信号が出力され、液晶表示板6に全て表示されている第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eのうちの、選択されて特定された第2測距部10bに対応する第2エリア表示部6bのみが表示され第1エリア表示部6a,第3エリア表示部6c〜第5エリア表示部6eが非表示状態とされ図5に示すように観察像22の中の主要被写体(人物)に第1エリア表示部6aが合致した状態で測距されることが一目瞭然となる。この状態でシャッタレリーズ釦14を半押しすると第2エリア表示部6bに対応する第2測距部10bによる被写体距離データがCPU11に取り込まれ、CPU11からAF駆動回路13への制御信号により撮影レンズ1のフォーカス駆動部が合焦駆動される。
【0051】従って、シャッタチャンスを待ちシャッタレリーズ釦14を半押し状態からさらに押圧して全押し状態にすると、その全押し信号がCPU11に取り込まれ、AE回路18によって適正露光が与えられると共に、観察像22の中の主要被写体(人物)に合焦された撮影を行うことができる。しかる後、フィルム3の巻き上げが行われ、カメラが初期状態に戻され、次回の撮影に備えられる。なお、表示画枠21内に位置される観察像22が第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eのいずれにも一致せず、当該主要被写体が図6に示すように第1エリア表示部6aに近い場合には、カメラを水平方向に僅かの角度だけ振る動作を行い、図7に示すよう第1エリア表示部6aを主要被写体に一致させる。
【0052】この状態でシャッタレリーズ釦14を半押しすると前述同様にして第1エリア表示部6aの被写体距離データが得られ、フォーカスロック状態にされる。このようなシャッタレリーズ釦14の半押し状態を保持したままカメラを当初予定した構図位置まで戻し、即ち、図6に示すように表示画枠21内に観察像22が位置されしかも主要被写体が第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eのいずれにも一致しない状態に戻され、シャッタレリーズ釦14をさらに押圧駆動することによって、その全押し信号がCPU11に取り込まれ、AE回路18によって適正露光が与えられると共に、観察像22の中の主要被写体(人物)に合焦された撮影を行うことができる。
【0053】従って、本形態においては、第1測距部10a〜第5測距部10eの5つの測距部を設け、これに対応する第1測距エリアP1〜第5測距エリアP5を液晶表示板6に表示し、この表示を焦点板7に結像される被写体像に重畳して観察画面としているので複数の測距エリアと被写体との位置関係が正確に視認できるので、対応関係が明確化される。また、撮影画面の中に5つの測距エリアが位置されているので、殆どの場合に、被写体の中の主要被写体にいずれかの測距エリアが収まるので、その測距エリアをエリア選択スイッチ16でもって選択することによって従来のようにカメラを動かして主要被写体の測距を行い、しかる後にカメラを元に戻すという繁雑な操作が殆どの場合に不要となり極めて能率的な撮影を行うことができる。
【0054】また、被写体のうちの主要被写体が第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eのいずれにも収まらない場合には、従来のようにカメラを水平に振って主要被写体が第1エリア表示部6a〜第5エリア表示部6eのいずれかに位置されるようにし、ここで測距したデータでフォーカスロックを掛け、しかる後にカメラ位置を元に戻し、主要被写体が合焦状態にされた状態での撮影を行うことができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施の形態に係るオートフォーカスカメラについて、図8ないし図11を用いて説明する。図8は、第2の実施の形態に係るオートフォーカスカメラの要部構成を示すブロック構成あり、本発明に直接に関わる構成部材を重点的に示したものであり、前述の第1の実施の形態に係るオートフォーカスカメラにおける構成各部と同様のものは、同一符号を付すにとどめ、異なる部分を中心にして説明する。図1に示すエリア選択スイッチ16は、第1スイッチ16a〜第5スイッチ16eの5つの機械的スイッチでなるのであるが、図8に示すブロック図においては、エリア選択スイッチ16の代わりに1つのプッシュ式の機械スイッチでなるエリア選択スイッチ23としたものである。
【0056】従って、接眼レンズ9を覗くことによって表示画枠24の中に位置される被写体像と5つの第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′が重畳されて視認される。これらの第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′は、所定の時間間隔でもって第1エリア表示部6a′から第5エリア表示部6e′の1つづつが所定時間毎に異なる表示形態を採り、先ず、最初の第1エリア表示部6a′が他の表示と異なって表示され、次に図9に示すように第2エリア表示部6b′が他の表示と異なって表示される。さらに、図10および図11に順に示すように第3エリア表示部6c′と第4エリア表示部6d′が、順次に他の表示と異なって表示される。
【0057】さらに、第5エリア表示部6e′が他と異なって表示され、次には最初の第1エリア表示部6a′に戻され、以下同様に循環表示(サイクリック表示)がなされる。このように循環表示される5つの測距マーク(第1エリア表示部6a′〜第4エリア表示部6d′)のうちから被写体のうちの合焦させるべき主要被写体に一致するものを選択するためには、他と異なって表示される第1エリア表示部6a′〜第4エリア表示部6d′のうちの所望の表示がされた時点でエリア選択スイッチ23を押操作すると操作信号がCPU11に取り込まれ、第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′のうちの1つが選択される。すると、これに対応する測距部の測距データを取り込むための準備状態となる。
【0058】しかる後、シャッタレリーズ釦14が半押し状態からさらに押圧駆動されて全押し状態にされるとAE回路18によって適正露光が与えられると共に、表示画枠24の中の主要被写体に合焦された撮影を行うことができる。なお、循環表示される第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′の表示順は、前述例のように、所期位置が第1エリア表示部6a′でなる「第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′」の循環表示の場合のみならず、中央に位置する第3エリア表示部6c′を最初に表示するようにしてもよい。
【0059】従って、この第2の実施の形態においては、撮影画面の中に5つの測距エリアが位置されているので、殆どの場合に、被写体の中の主要被写体にいずれかの測距エリアが収まるので、被写体のうちの主要被写体が第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′のいずれにも収まらない場合には、従来のようにカメラを水平に振って主要被写体が第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′のいずれかに位置されるようにし、ここで測距したデータでフォーカスロックを掛け、しかる後にカメラ位置を元に戻し、主要被写体が合焦状態にされた状態での撮影を行うことができる。
【0060】また、この第2の実施の形態によれば、従来のようにカメラを動かして主要被写体の測距を行い、しかる後にカメラを元に戻すという繁雑な操作が殆どの場合に不要となり極めて能率的な撮影を行うことができる。また、第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′のいずれかを選択するための手段が、複数のエリア表示を循環的に表示するようにし、所望のタイミングでエリア選択スイッチ23を押操作することによって選択することができる。よって、測距エリア選択のために必要な操作部材が機械式スイッチでなる1つのエリア選択スイッチ23で足りるために選択手段を構成する部材が少なくて済み、ダイアルスイッチや視線追跡に基づいて選択するものに比べてスペースを大幅に低減することができる。
【0061】次に、本発明の第3の実施の形態に係るオートフォーカスカメラについて、図12ないし図16を用いて説明する。図12は、第3の実施の形態に係るオートフォーカスカメラの要部の構成を示すブロック図であり、本発明に直接に関わる構成部材を重点的に示したものであり、前述の第1および第2の実施の形態に係るオートフォーカスカメラにおける構成各部と同様のものは、同一符号を付すにとどめ、異なる部分を中心にして説明する。
【0062】AF駆動回路13が接続される撮影レンズ1′は、準広角/望遠の2つの焦点距離、この例では焦点距離が35mmの準広角と70mmの望遠を選択することができる、いわゆる二焦点式の変倍レンズ光学系で構成され、その焦点距離が焦点距離検出回路27によって検出されCPU11に取り込まれるようになっている。CPU11に接続された測距切替回路28は、詳細は後述のAFモジュール10′に備えられた9個の第1測距部10a′〜第9測距部10i′を切り替えるための制御をするための回路である。
【0063】また、焦点板7の下位に配設される液晶板25は、焦点板7の画面形状に略等しい板形状を呈し、その水平方向の中央部が、図13に示すように構成され、液晶駆動回路26は、横方向走査回路26aと縦方向走査回路26bで構成されている。即ち、液晶板25は、その偏光表示部が帯状にマトリックス形成され、多数のマトリックス領域25aを有し、その縦部と横部のそれぞれには、7列の縦方向走査回路26bとn列の縦方向走査回路26bが接続され、これらの縦方向走査回路26bと横方向走査回路26aがCPU11に接続されている。
【0064】AFモジュール10′は、図14に示すように1枚の基板に9個の測距部を所定距離を隔てて第1測距部10a′〜第9測距部10i′を配設したものである。また、第1測距部10a′ないし第9測距部10i′のそれぞれに対応する測距エリアは、液晶板25の横幅方向の中央に一列上に所定距離を隔てて9個が位置される第1エリア表示部6A〜第9エリア表示部6Iとされている。従って、カメラ各部に電源供給を行った後にモード切替スイッチ15を操作して「シングルAFモード」に設定させた状態でカメラを構えて接眼レンズ9を覗くと、撮影レンズ1′による光束がメインミラー4で全反射され、液晶表示板25を介して焦点板7に結像される。この像は、ペンタプリズム8によって正立正像に変換され、図15または図16に示すように表示画枠24′の中に観察像が位置される。
【0065】これと共に、液晶表示板25に第1エリア表示部6A〜第9エリア表示部6Iのうちの5つが選択的に表示されて重畳表示される。さて、撮影レンズ1′が図示しない変倍スイッチで望遠にされているときには、撮影レンズ1′の焦点距離が70mmであることが焦点距離検出回路27で検出され、このデータがCPU11に取り込まれる。すると、測距切替回路28の作動により、液晶駆動回路26が作動して液晶表示板25のマトリックス領域25aが横方向走査回路26aと縦方向走査回路26bのマトリックス合成により測距エリア表示がなされる。即ち、AFモジュール10′の第1測距部10a′〜第9測距部10i′のそれぞれに対応する第1エリア表示部6A〜第9エリア表示部6Iが液晶表示板25に表示されるようにしている。
【0066】よって、撮影レンズ1′が望遠側にされているときには、図15に示すように表示画枠24′の中に位置する被写体観察像に液晶表示板25による表示、即ち、AFモジュール10′の有する第1測距部10a′〜第9測距部10i′のうちの中心に位置する第5測距部10e′に対応する第5エリア表示部6Eが画面中央に位置され、これをセンターにして右側に第7測距部10g′と第9測距部10i′に対応する第7エリア表示部6Gと第9エリア表示部6Iが順に位置され、左側に第3測距部10c′と第1測距部10a′に対応する第3エリア表示部6Cと第1エリア表示部6Aが順に位置される。
【0067】よって、図15のような観察画面を視認し、観察像の中の合焦すべき主要被写体に位置する第3エリア表示部6Cに対応する第3測距部10c′(図14参照)の測距を行わせるためにエリア選択スイッチ23を操作すると、この信号がCPU11に取り込まれ、CPU11からの制御出力信号で測距回路12が制御され、AFモジュール10′の中の第3測距部10c′の出力データが有効化され、CPU11にそのデータが格納される。これと同時にCPU11から液晶駆動回路26に制御信号が出力され、液晶表示板25に表示されている第1エリア表示部6A,第3エリア表示部6C,第5エリア表示部6E,第7エリア表示部6G,第9エリア表示部6Iのうちの,選択されて特定された第3測距部10c′に対応する第3エリア表示部6Cのみが表示され、第1エリア表示部6A,第5エリア表示部6E,第7エリア表示部6G,第9エリア表示部6Iが非表示状態とされ、観察像の中の主要被写体(人物)に第3エリア表示部6Cが合致した状態で測距されることが一目瞭然とされる。
【0068】この状態でシャッタレリーズ釦14を半押しすると第3エリア表示部6Cに対応する第2測距部10c′による被写体距離データがCPU11に取り込まれ、CPU11からAF駆動回路13への制御信号により撮影レンズ1′のフォーカス駆動部が合焦駆動される。従って、シャッタチャンスを待ちシャッタレリーズ釦14を半押し状態からさらに押圧して全押し状態にすると、その全押し信号がCPU11に取り込まれ、AE回路18によって適正露光が与えられると共に、観察像の中の主要被写体(人物)に合焦された撮影を行うことができる。しかる後、フィルム3の巻き上げが行われ、カメラが初期状態に戻され、次回の撮影に備えられる。
【0069】一方、撮影レンズ1′が図示しないスイッチの操作で準広角側にされているときには、図16に示すように表示画枠24′の中に位置する被写体観察像に液晶表示板25による表示、即ち、AFモジュール10′の有する第1測距部10a′〜第9測距部10i′のうちの中心に位置する第5測距部10e′に対応する第5エリア表示部6Eが画面中央に位置され、これをセンターにして右側に第6測距部10f′と第7測距部10g′に対応する第6エリア表示部6Fと第7エリア表示部6Gが順に位置され、左側に第4測距部10d′と第3測距部10c′に対応する第4エリア表示部6Dと第3エリア表示部6Cが順に位置される。
【0070】よって、図16のような観察画面を視認する場合には、望遠状態のときの被写体各部に対する第3エリア表示部6C,第4エリア表示部6D,第5エリア表示部6E,第6エリア表示部6F,第7エリア表示部6Gに対する位置関係が、前述の図15におけるように準広角の場合には、第1エリア表示部6A,第3エリア表示部6C,第5エリア表示部6E,第7エリア表示部6G,第9エリア表示部6Iの位置関係に対応していることになる。
【0071】次に、本発明の第4の実施の形態に係るオートフォーカスカメラについて図17ないし図19を用いて説明する。図17は、第4の実施の形態に係るオートフォーカスカメラの要部構成を示すブロック図であり、本発明に直接に関わる構成部材を重点的に示したものであり、前述の第1ないし第3の実施の形態に係るオートフォーカスカメラにおける構成各部と同様のものは、同一符号を付すにとどめ、異なる部分を中心にして説明する。CPU11に接続されたストロボ装置29は、CPU11からのトリガー信号によって発光すると共に、ストロボ発光エネルギーとなるメインコンデンサの充電完了の可否信号がCPU11側に送出されるようになっている。
【0072】CPU11に接続されたエリア選択スイッチ30は、表示画枠24′の中に水平方向に位置された第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′のうちの1つを選択するためのものであり、カメラ匡体の上面等に設けられたレバースイッチであり、平生は中立状態に保たれ、左右方向に作動させることができる形式の機械スイッチである。CPU11に接続された演算回路28aは、ストロボ装置29のガイドナンバ、フィルム3のISO値,撮影レンズ1の絞り値、測距回路12によって求められた被写体距離データに基づいて適正露光のストロボ撮影を行わせることができるか(調光可能か)否かを演算をするものである。
【0073】カメラ各部に電源供給を行った後にモード切替スイッチ15を操作して「シングルAFモード」に設定させた状態でカメラを構えて接眼レンズ9を覗くと、撮影レンズ1による光束がメインミラー4で全反射され、液晶表示板6を介して焦点板7に結像される。この像は、ペンタプリズム8によって正立正像に変換され図18に示すように表示画枠24′の中に観察像が位置される。これと共に、液晶表示板6に表示された第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′が重畳表示される。
【0074】このような撮影観察画面を視認し、観察像の中の合焦すべき主要被写体に位置する第2エリア表示部6b′に対応する第2測距部10b(図2参照)の測距を行わせるためにシャッタレリーズ釦14を半押し操作すると、この信号がCPU11に取り込まれ、CPU11からの制御出力信号で測距回路12が制御され、AFモジュール10の中の第2測距部10bの出力データが有効化され、CPU11にそのデータが格納される。これと同時にCPU11から液晶駆動回路20に制御信号が出力され、液晶表示板6に全て表示されている第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′のうちの、選択されて特定された第2測距部10bに対応する第2エリア表示部6b′のみが前述の第1の実施の形態に係る図5に示す第1エリア表示部6a′と同様に表示され第1エリア表示部6a′,第3エリア表示部6c′〜第5エリア表示部6e′が非表示状態とされるので、観察像の中の主要被写体(人物)に第1エリア表示部6a′が合致した状態で測距されることが一目瞭然とされる。
【0075】一方、複数の測距エリア、即ち、第1エリア表示部6a′〜第5エリア表示部6e′のそれぞれに対応する全ての第1測距部10a〜第5測距部10e(図2参照)が測距動作が行なわれて5つの被写体距離データが得られ、これがCPU11に取り込まれる。すると、演算回路28aによって、ストロボ装置29のガイドナンバー,フィルム3のISO値,撮影レンズ1の絞り値,5つの被写体距離データに基づく演算を行って適正露光のストロボ撮影を行わせることができるか否かについての演算が行われる。そして、表示される複数の測距マークのそれぞれに位置される被写体像が、ストロボ発光撮影による露光が適正に行われる被写体距離内にあるか否かの結果を報知するための付加視認表示、この例では不可の場合には「+」表示で可の場合には「○」表示とされている。
【0076】よって、図18に示すように第2エリア表示部6b′に位置する人物がストロボ撮影が適正露光で行うことができ、他の第1エリア表示部6a′,第3エリア表示部6c′,第4エリア表示部6d′,第5エリア表示部6e′が光量不足となっていることが明瞭に理解される。なお、図18に示す表示画枠24′の中に位置する近距離被写体である人物部分のみならず中距離被写体である建物部分にもストロボ到達光が充分な状態でストロボ撮影を行なおうとする場合には、撮影レンズ1の絞り(図示せず)を開けることにより、人物部分が若干の露光過度になるものの、図19に示すように人物部分に位置する第1エリア表示部6a´と、建物部分に位置する第5エリア表示部6e´の両方の表示が、ストロボ到達光が充分である旨の「○」表示にされるのでこの状態でストロボ撮影を行えばよい。
【0077】また、第1エリア表示部6a´〜第5エリア表示部6e´のそれぞれの表示がの全てが、ストロボ到達光が不充分である旨の「+」表示にされた場合には、ストロボ撮影を行うことを断念するか、撮影レンズ1の絞り(図示せず)を開けたり、構図が変更されることを承知の上で被写体に近付いて撮影を行う等の補正手段を講じれば略満足のゆくストロボ撮影を行うことができる。従って、シャッタチャンスを待ちシャッタレリーズ釦14を半押し状態からさらに押圧して全押し状態にすると、その全押し信号がCPU11に取り込まれ、AE回路18によって適正露光が与えられると共に、観察像の中の主要被写体にストロボ光が充分に照射された撮影を行うことができる。
【0078】しかる後、フィルム3の巻き上げが行われ、カメラが初期状態に戻され、次回の撮影に備えられるのである。なお、今まで説明した第4の実施の形態に係るオートフォーカスカメラは、前述の第1ないし第3の実施の形態に係るオートフォーカスカメラのいずれにも用いられているロック保持スイッチ17が除去されたものであるが、シャッタレリーズ釦14の半押し操作をもって代えるようにしている。
【0079】また、今まで説明した第1ないし第4の実施の形態に係るオートフォーカスカメラは、そのファインダ手段が撮影レンズを通過した光束を一眼レフレックス形式で得られた観察光束を光学的に得るタイプのカメラに適用したものであるが、図20に示す電子カメラや図21に示す電子カメラであってもよいことは勿論である。図20に示す電子カメラ本体35は、薄箱状の外観を呈し、その前面に撮影レンズ36が設けられ、上面にシャッタレリーズ釦37が配設され、背面に液晶表示板でなる観察像表示部38が設けられている。また、観察像表示部38の周辺には、モード設定/AFロック/AEロック等々の操作を指令するための操作釦39〜41が設けられている。
【0080】従って、撮影レンズ36を通過して得られた撮影光束は、CCD(図示せず)によって所定のビデオ信号に変換され、観察像表示部38に液晶表示されると共に、シャッタレリーズ釦37の押圧操作によってICメモリー等の記憶媒体に画像記録される。観察像表示部38の表示画面は、撮影レンズ36を通過したことによって得られた観察像に前述形態においてなされていると同様の複数のエリア表示部が重畳表示され、被写体の各部と測距部位の対応が明確にされている。
【0081】また、図21に示す電子カメラ本体43は、縦方向に薄い箱形を呈した箱形を呈し、その前面に撮影レンズ44が配設され、上面にシャッタレリーズ釦45が配設されている。また、電子カメラ本体43の上面には、下部を軸支点として回動する可動部46の中に観察像表示部47が内蔵されている。また、再生動作/撮影モード設定/AFロック/入力切替等々の操作を指令するための操作釦48〜50が設けられている。この場合にも観察像表示部47の表示画面は、撮影レンズ44を通過したことによって得られた観察像に前述した第1〜第4の実施の形態においてなされていると同様の複数のエリア表示部が重畳表示され、被写体の各部と測距部位の対応が明確にされている。
【0082】なお、本発明は、今まで説明した種々の実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施を採ることができることは勿論である。即ち、本発明に係る「ファインダ手段」は、前述のような一眼レフレックス形式のファインダにて撮影光学系統と観察光学系統に振り分けるものであるが、撮影光学系統と観察光学系統を全く独立した状態で構成するようにしてもよい。また、光学式のファインダのみならず、電子式のファインダであってもよいことは勿論である。
【0083】また、本発明に係る「測距手段」は、前述のようなパッシブ式の測距部を用いて測距する場合のみならず、赤外線発光ダイオード等の光源をビーム状にして被写体に照射し、このときの被写体反射光を受光することによって測距するアクティブ式の測距部であってもよい。また、これらパッシブ式とアクティブ式を組み合わせて被写体の形状や被写体輝度の状態に応じていずれかの方式を選択して用いるハイブリッド式のものであってもよい。また、本発明に係る「測距エリア表示手段」は、前述のように焦点板の下位に設けられた液晶表示板で光学的に行う場合のみならず、観察光学系の光路中に測距エリア表示を行う部材の像を合成させることによって最終的な視認画像に被写体の像と測距エリア表示部の像を光学的に重ね合わせるようにしてもよい。
【0084】また、最終的な視認画像として、被写体の像をビディオ信号とし、これに測距エリア表示部の像をビディオ信号としたものを電気的に合成して液晶ディスプレー装置に再生させて視認できるようにしてもよい。また、本発明に係る「選択手段」は、前述のように複数の測距エリアに1対1に対応付けた複数のエリア選択スイッチとする例のみならず、画面中央に位置する測距エリアの右方と左方に移動するレバースイッチや1つのスイッチによって測距エリアを選択するようにしてもよい。また、ダイアルスイッチの回転によって複数の測距エリア表示部を選択するものであってもよい。更に、これらのスイッチは、所定の押圧ストロークを有する機械スイッチの場合のみならず、押圧ストロークのないタッチスイッチであってもよい。
【0085】また、本発明に係る「ロック保持操作手段」は、前述のようにシャッタレリーズ釦が半押しされたときにフォーカスロックを作動させたり、このシャッタレリーズ釦に対して別設された操作釦が操作されたときに作動させるようにしてもよい。さらに、これらの2種類の操作釦のいずれが操作されたときに作動されるようにしてもよい。また、一度フォーカスロック用のスイッチ釦を押すと、釦から指を離してもレリーズを切るまではその保持をし続けるものや、スイッチ釦を押している間にはフォーカスロック状態を保持し、指を離すとフォーカスロック状態を解除するものや、フォーカスロック用のスイッチにトグルスイッチを用いて一度撮影が行われてもフォーカスロックの状態が引き続くようにし、フォーカスロックの状態を解除するには、再び当該トグルスイッチを押してオフ状態にする等の変形がある。
【0086】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1に記載の発明に係るオートフォーカスカメラによれば、撮影観察画面に表示される被写体像に重畳して複数の測距エリアが表示されていて、この複数の測距エリアの中から合焦すべき主要被写体像が収まっているものを選択して、フォーカスロックを掛けるようにしているために、殆ど全ての被写体において合焦すべき主要被写体像が複数の測距エリアのいずれかに収まるので、従来のようにカメラを水平方向に動かして主要被写体像にフォーカスロックを掛け、この状態を保持したままカメラを元の位置に戻すという繁雑かつ微妙な操作が殆ど必要とされないという利点があるほか、カメラを振って測距し、フォーカスロックをした上で、構図を変えるという必要がないから測距誤差が発生し難いという利点もある。
【0087】なお、被写体の状況においては、合焦すべき主要被写体像が複数の測距エリアのいずれかに収まらない事態がまれに生じるが、この場合においては、測距エリアが複数設けられているので、合焦すべき主要被写体像に測距エリアを位置させるためのカメラ移動(水平方向への振り)の量が少なくて済むので実質的には繁雑操作とはならないのである。
【0088】また、請求項2に記載の発明に係るオートフォーカスカメラによれば、撮影画面の中に位置する複数の測距エリアのうちの任意の測距エリアを選択するための構成が極めて簡略化されると共に、その選択手段を収納するスペースが低減化でき、かつ選択するために撮影者が行う操作を極めて簡単にすることができ、選択された測距エリアに対応する測距部でシングル測距が行えると共に、いずれの測距エリアでもフォーカスロックも掛けることができるオートフォーカスカメラが提供できる。
【0089】また、請求項3に記載の発明に係るオートフォーカスカメラによれば、撮影レンズが変倍レンズで構成される場合には、その焦点距離の値に応じて複数の測距部が、上記撮影レンズの焦点距離が変化されても被写体像に対する対応関係が変化しないように位置制御されると共に、撮影レンズの焦点距離が変化されても、複数の測距マークのそれぞれの表示位置が、被写体像に対する対応関係が変化しないように位置制御されるので、主要被写体像に測距マークを再度合わせ直す必要がなく、極めて使い勝手のよい操作を行うことができる。
【0090】また、請求項4に記載の発明に係るオートフォーカスカメラによれば、ストロボ発光撮影を行う場合に、複数の測距エリアのそれぞれに対応する被写体部分のそれぞれに対してストロボ到達光が充分に照射され得るか否かを予め撮影者に視認させ得るオートフォーカスカメラを提供することができる。また、請求項5に記載の発明に係るオートフォーカスカメラによれば、フォーカスロックを確実かつ直観的に行うことができ、もって操作することができる部材を用いて行い、使い勝手のよいオートフォーカスカメラを提供することができる。




 

 


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