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発明の名称 現像装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−15262
公開日 平成11年(1999)1月22日
出願番号 特願平9−183083
出願日 平成9年(1997)6月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
発明者 飯尾 雅人
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】1成分現像剤を担持して搬送する現像ローラを備えた現像装置において、上記現像ローラの現像剤担持面を、摩擦係数μsが0.1≦μs≦0.4となるような表面状態に形成したことを特徴とする現像装置。
【請求項2】請求項1の現像装置において、上記現像ローラを導電性樹脂で形成したことを特徴とする現像装置。
【請求項3】請求項1の現像装置において、上記現像ローラの表面が導電性樹脂層からなることを特徴とする現像装置。
【請求項4】請求項1の現像装置において、上記現像ローラに担持された現像剤を薄層化するための薄層ブレードが、該現像ローラの接線方向に沿うように、該現像ローラに対してトレーリングの関係で圧接していることを特徴とする現像装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の現像装置に係り、詳しくは、1成分現像剤を担持して搬送する現像ローラを備えた現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の現像装置としては、回転軸としての芯金に弾性層を形成して現像ローラを構成し、この現像ローラに供給された非磁性または磁性トナーなどの一成分現像剤を、該現像ローラの表面に担持するとともに、その搬送経路に配設された現像剤の層厚を規制するための薄層ブレードにより該現像剤を薄層化して、該現像ローラと対向して配置された像担持体としての感光体に搬送することにより、該感光体上に形成された静電潜像をトナーで可視像化するものが知られている。
【0003】ところで、上述のような単層の弾性層からなる現像ローラ、例えば、シリコーンゴム、NBR、EPDM等の弾性ゴム、またはポリウレタンのようなエラストマー材で弾性層を形成した現像ローラは、現像剤を薄層化するための薄層ブレード、または、感光体との摩擦抵抗が大きく、その駆動時にぶれが生じて、担持された現像剤層に、ジッターと呼ばれる濃度うねりが発生してしまう欠点がある。また、この現像ローラでは、その初期時における現像剤搬送量が多くなって、異常画像を生じることがある。
【0004】このような不具合を解消するために、従来、良導電性シャフトの外周に導電層を形成してなる現像ローラにおいて、上記導電層の表面を平均粒子径30μm以下の微少粉体で表面処理した現像ローラ(特開平8−179619号公報)、及び、良導電性シャフトの外周に導電層を形成してなる現像ローラにおいて、上記導電層の表面は、ローラ周方向のDIN4776規格中核深さ粗さ(Rk)が0.5〜3.5μmであり、かつ、ローラ周方向と軸方向のRk比が周方向/軸方向>1.0である現像ローラ(特開平8−179620号公報)などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特開平8−179619号公報記載の現像ローラでは、弾性ローラの表面を微少粉体で表面処理しているが、表面処理の厚みによりローラ表面の摩擦係数が変化するため、この表面処理の厚みによっては現像剤薄層の厚さが不均一になる薄層不良が発生する可能性がある。
【0006】また、前記特開平8−179620号公報記載の現像ローラでは、ローラ周方向のDIN4776規格中核深さ粗さ(Rk)を規定して、トナー搬送量を安定させようとしているが、摩擦係数の大きい材質を使用したローラでは、その現像剤搬送力が増大されるため、現像剤の薄層化が困難になる不具合がある。
【0007】このように、従来の現像装置の現像ローラでは、その摩擦抵抗を下げるための成形方法、または、そのトナー搬送力や帯電性を安定させるための中核深さ粗さ(Rk)の規定等は行なわれてきたが、摩擦係数という特性値で捉えることはなかった。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、現像ローラの現像剤担持面の摩擦係数を管理してトナー搬送量を安定化させることにより、高品位の画像を得ることができる現像装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、1成分現像剤を担持して搬送する現像ローラを備えた現像装置において、上記現像ローラの現像剤担持面を、摩擦係数μsが0.1≦μs≦0.4となるような表面状態に形成したことを特徴とするものである。この現像装置においては、上記現像ローラの現像剤担持面が、摩擦係数μsが0.1≦μs≦0.4となるような表面状態に形成されているので、後述の理由により現像ローラのトナー搬送量が安定化される。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像ローラを導電性樹脂で形成したことを特徴とするものである。この現像装置においては、上記現像ローラが導電性樹脂からなる単層のローラで形成されるので、現像ローラの成形を簡素化でき、装置を安価にできる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像ローラの表面が導電性樹脂層からなることを特徴とするものである。この現像装置においては、上記現像ローラの表面が導電性樹脂層からなり、現像ローラのトナー搬送力や帯電性が、基材としての芯金などの摩擦係数の影響を受けないので、現像ローラ基材の材質選択の自由度が増大される。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像ローラに担持された現像剤を薄層化するための薄層ブレードが、該現像ローラの接線方向に沿うように、該現像ローラに対してトレーリングの関係で圧接していることを特徴とするものである。この現像装置においては、上記現像ローラに担持された現像剤を薄層化するための薄層ブレードを、該現像ローラの接線方向に沿うように、該現像ローラに対してトレーリングの関係で圧接させることにより、現像ローラ上に形成されるトナー薄層を、現像ローラ表面の摩擦係数と薄層ブレードの圧接力とで管理できるので、現像ローラの法線方向に沿うように薄層ブレードを配置したカウンター方式の場合のような薄層ブレードの細かな位置精度出しが必要なく、現像ローラに対する薄層ブレードの食い込み量の設定範囲を広く取れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカラー画像形成装置の現像装置に適用した実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る現像装置を備えたカラー画像形成装置全体の概略構成および動作について説明する。図1は本実施形態に係る現像装置を備えたカラー画像形成装置の概略構成図である。図1において、可撓性のベルト状感光体(以下「感光体ベルト」という)1は、支持ローラ2、3との間に架設され、支持ローラ2、3の回転駆動により図中矢印A方向(時計方向)に回転される。また、像担持体としての感光体ベルト1の周囲には、感光体ベルト表面を均一に帯電する帯電手段としての帯電チャージャ4、静電潜像形成用の露光装置としてのレーザ書き込みユニット5、イエロー、マゼンタ、シアンのカラー現像剤をそれぞれ収容した3個の現像器6Y,6M,6Yを一体的に備えた回転型現像装置としての回転型カラー現像器ユニット(以下「カラー現像器ユニット」という)6、該カラー現像器ユニット6とは別体の黒色現像剤を収容した現像装置としての黒現像装置7等が配設されている。上記感光体ベルト1としては、例えばNi電鋳からなる基体上に有機感光層(OPC)を塗布したものを用いることができる。
【0014】上記レーザ書き込みユニット5は、図示しない半導体レーザ、駆動モータ5Aで回転駆動されたポリゴンミラー5B、f−θレンズ5C及びミラー5Dが、保持筺体としてのユニットケース5Eの中に収められ、装置本体の下部に組み込まれている。給紙カセット17とレーザ書き込みユニット5との間には、図示しない底板が設けられている。その底板の上にレーザ書き込みユニット5が組み込まれ、各ユニットを支持するためにローラ軸方向の左右(図1中の奥側及び手前側)に設けられた装置本体の図示しない側板が、上記底板に組み付けられている。
【0015】また、上記帯電チャージャ4による帯電位置、レーザ書き込みユニット5からの光ビームLの照射位置、及び感光体用クリーニングブレード15Aによるクリーニング位置は、2本の支持ローラ2,3のうち下側の支持ローラ2への感光体ベルト1の巻き付き部に設定されている。
【0016】上記カラー現像器ユニット6および黒現像装置7は、それぞれ所定の位置で感光体ベルト1と近接あるいは接触する現像剤担持体としての現像ローラ23K,63M,63Y,63C(図2参照)を備え、感光体ベルト1上の静電潜像を非接触現像あるいは接触現像法により顕像化する機能を有している。カラー現像器ユニット6は、複数の現像器6Y,6M,6Yのいずれか一つが対応する色の現像タイミング同期し、現像可能な位置に移動するように、図1の紙面に垂直な回転軸を中心とした回転が制御される。このカラー現像器ユニット6の120度の回転により、現像位置に対向する現像器が切り替わる。また、カラー現像器ユニット6が稼働するときには、黒現像装置7が感光体ベルト1から離間した位置に移動するように、カム45の回転が制御される。
【0017】上記感光体ベルト1の上側の支持ローラ3への巻き付き部分に接触するように、像担持体としての中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、支持ローラ11、12の間に傾斜させて架設されており、支持ローラ11、12の駆動により図中矢印B方向(反時計方向)に回転、搬送される。この傾斜している中間転写ベルト10の支持ローラ間の2つの張架部のうち感光体ベルト1側(図中左下側)の張架部が、上記感光体ベルト1の上側の支持ローラ3によって支持されている部分(支持ローラ3への巻き付き部分)に接触している。そして、感光体ベルト1上の第1回目のトナー像が、中間転写ベルト10の内側に設けられた電荷付与手段の一構成部材である1次転写部材としての導電性のバイアスブラシ13により、中間転写ベルト10上に転写される(1次転写)。このバイアスブラシ13には、電荷付与手段の他の構成部材である図示しない1次転写電源から所定のバイアス電圧が印加され、その先端は、中間転写ベルト10の裏面に所定の条件で接触している。中間転写ベルト10の支持ローラ11への巻き付き部には、中間転写ベルト10に対して接離可能に転写対向部材(2次転写電荷付与手段)としての転写ローラ14が接触対向するように設けられている。この転写ローラ14には、転写電界形成手段としての図示しない2次転写電源から所定のバイアス電圧が印加される。この転写ローラ14と中間転写ベルト10との間の接触対向部に形成される転写電界により、中間転写ベルト10上に重ね合わされた画像がシート状の転写材としての転写紙上に転写される(2次転写)。ここで、1次転写の位置から2次転写の位置までの中間転写ベルト10上の距離は、最大画像出力長さ以上に設定してある。
【0018】感光体ベルト用のクリーニング装置15は、感光体ベルト1に常時接触し感光体ベルト1上のトナーをクリーニングするクリーニングブレード15A、廃棄トナー回収容器15B等を備えている。また、中間転写ベルト用のクリーニング装置16は、中間転写ベルト10の表面をクリーニングするクリーニングブレード16A、トナー搬送用のオーガ16B等を備えている。中間転写ベルト用のクリーニングブレード16Aは、図示しないブレード接離用アームにより、画像形成中の感光体ベルト1からトナー像が転写されるときには、中間転写ベルト10の表面より離間した位置に保たれ、2次転写後のクリーニング時のみ図示のように中間転写ベルト10の表面に当接され、転写紙にトナー像を転写した後に残留したトナーを掻き取るようになっている。
【0019】上記構成のカラー画像形成装置において、感光体ベルト1は帯電チャージャ4により一様に帯電された後、レーザ書き込みユニット5で画像情報に基づいて変調されたレーザ光(レーザビーム)Lが走査されることにより露光され、表面に静電潜像が形成される。ここで、上記露光に用いられる画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、および黒の色情報に分解した単色の画像情報である。この画像情報に基づいて図示しない半導体レーザで発生されたレーザ光Lは、駆動モータ5Aで高速回転駆動されたポリゴンミラー5Bにより回転走査され、f−θレンズ5Cを経て、反射ミラー5Dにより光路調整される。
【0020】上記感光体ベルト1上に形成された静電潜像は、カラー現像器ユニット6により各々所定のイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーでそれぞれ単色現像される。また、黒の色情報に基づいて形成された静電潜像は、黒現像装置7により黒トナーで現像される。このように感光体ベルト1のクリーニング、潜像形成及び現像が繰り返され、感光体ベルト1上に各々の色画像(トナー像)が順次形成される。
【0021】矢印A方向に回転する感光体ベルト1上に順次形成された各単色画像(トナー像)は、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒の単色毎に、バイアスブラシ13に印加された所定の転写バイアスにより、感光体ベルト1と同期して矢印B方向に回転する中間転写ベルト10上の同じ位置に順次重ね転写される。
【0022】中間転写ベルト10上に重ね合わされたイエロー、マゼンタ、シアン、および黒のカラートナー像は、給紙台(給紙カセット)17から給紙ローラ18、搬送ローラ対19、レジストローラ対20を経て、転写紙上の画像の位置が正規の位置になるようにタイミングがとられて2次転写部に搬送される。この2次転写部に搬送された転写紙17A上に、上記中間転写ベルト10上に重ね合わされた画像が転写ローラ14により一括転写される。転写終了後、定着装置50により定着されてフルカラー画像が完成する。このフルカラー画像が形成された転写紙17Aは、排紙ローラ対51を経て排紙スタック部52に排出される。
【0023】上記中間転写ベルト10上からクリーニングブレード16Aによって掻き取られた廃棄トナーは、クリーニング装置16内に設けられたオーガ16Bにより、図示を省略した搬送部により廃棄トナー回収容器15Bに搬送される。所定量以上の廃棄トナーが廃棄トナー回収容器15B内に収容された時点で、その容器が適宜交換される。
【0024】次に、本カラー画像形成装置に用いている黒現像装置7について説明する。図2は、黒現像装置7の内部をカラー現像器ユニット6とともに示した概略構成図である。この黒現像装置7は、現像容器71内に黒の現像剤(トナー)を内包し、感光体ベルト1に対向した現像容器71の開口部71aに、現像剤担持体としての現像ローラ23Kを有した現像装置であって、トナーエンド時が現像器の寿命交換とする、いわゆる現像カートリッジとして一体的に形成された現像装置である。
【0025】上記現像容器71内には、現像ローラ23Kと平行で、且つ、現像ローラ23Kと所定の接触圧で接触し、ニップを形成しながら現像ローラ23Kとの接触部で、現像ローラ表面移動方向と逆方向に摺動するように回転する、例えば発砲ポリウレタンなどから形成されたトナー供給ローラ25Kが配設されている。このトナー供給ローラ25Kと現像ローラ23Kとの摺動部より現像ローラ表面移動方向下流側の上記開口71a近傍には、ステンレスなどのバネ性を有する薄板あるいはウレタンゴム等の弾性体からなるトナー層規制部材としての薄層ブレード26Kが、その一端部近傍が現像ローラ23Kに接するように設けられている。
【0026】また、上記現像容器71内には、容器内のトナーを撹拌し、トナー供給ローラ25Kおよび現像ローラ23K側にトナーを搬送する第1のアジテータ73と、やはり現像容器71内のトナーを撹拌し、第1のアジテータ73側にトナーを搬送する第2のアジテータ74が設けられている。この第1および第2のアジテータ73,74は、各回転軸がトナー供給ローラ25Kおよび現像ローラ23Kと平行になるように配設されている。また、上記アジテータ73,74はともに、その先端部にフィルム状の弾性体シートなどを、その先端が現像容器71の底面を摺擦移動するように取り付けられ、現像容器71内のトナーを効率よく搬送でき、現像容器71内のトナー残量を減らすことができるようになっている。なお、上記アジテータ73,74の回転数は、トナーに余分なストレスを与えないように極力低くすることが望ましい。
【0027】また、黒現像装置7は感光体ベルト1に対して水平方向に移動可能で、非現像時には感光体ベルト1から離間し、現像時には現像ローラ23Kが感光体ベルト1に接近又は接触する現像位置まで移動するような離間動作を行う。通常、黒現像装置7は、図1に示すように現像ローラ23Kが対向した感光体ベルト表面に接触しない位置に退避している。感光体ベルト1上に形成された黒色画像に対応した静電潜像を現像する際には、カム45の働きにより、現像装置7全体を、図示を省略したガイド部材に沿って水平方向に移動させ、現像ローラ23Kを感光体ベルト表面との間に所定のニップを形成した状態で接触させる。
【0028】なお、現像ローラ23Kが感光体ベルト1と接触していない状態では、現像ローラ23Kの駆動を停止し、現像ローラ23Kを回転させないように制御し、現像容器71の開口71aからのトナーの飛散および漏洩や、現像ローラ23K、その他現像装置7内の構成部品の早期劣化を予防している。
【0029】次に、カラー現像器ユニット6について説明する。カラー現像器ユニット6は、図2に示すように、回転体である内側ケーシング21が回転軸Oを中心に回転自在に設けられ、この内側ケーシング21は図示しない駆動機構の駆動により図中矢印D方向(時計方向)に回転できるようになっている。また、内側ケーシング21はイエロー、マゼンタ、シアンの各現像器6Y、6M、6Cを一体的に保持している。各色の現像器6Y、6M、6Cは同一形態を有し、同一動作を行うように構成されている。各現像器6Y,6M,6Cには、現像剤担持体としての円筒状の現像ローラ63Y,63M,63Cが設けられている。各現像ローラ63Y,63M,63Cは、内部ケーシング21に形成された開口部から、その一部が外部に露出するように配置され、色情報に同期して、図示を省略した駆動機構により図中矢印C方向に回転駆動され、対応する静電潜像を現像する。この際、黒現像装置7は、カム45および図示を省略したスプリングなどにより、現像ローラ23Kが感光体ベルト1の表面から離間する位置に保持されている。
【0030】各現像器6Y,6M,6Cは、非磁性一成分現像剤を用いた現像器であり、それぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーが収納されている。そして、内部ケーシング21が回転軸Oを中心に回転することにより、各現像器6Y,6M,6Cを選択的に現像位置に移動させて、前述のように順次感光体ベルト1に形成された静電潜像を現像する。
【0031】各色の現像器6Y、6M、6Cは同一形態を有し、同一動作を行うように構成されているので、以下、一色(シアン)の現像器6Cについてのみ説明する。
【0032】図2において、シアン現像器6Cの上部には、開口部が形成されている。この開口部には、感光体ベルト1に対向するように現像ローラ63Cが配設されている。この現像ローラ63Cは、感光体ベルト1と所定の周速比をもって、感光体ベルト1との対向部において該ベルトの移動方向(A方向)と同方向に表面移動するように図中矢印C方向に回転駆動される。また、現像ローラ63Cの下方には、発砲ウレタン等の弾性体からなるトナー供給部材としてのトナー供給ローラ64Cが現像ローラ63Cと摺擦するように設けられている。このトナー供給ローラ64Cは、現像ローラ63Cと所定の周速比をもって、現像ローラ63Cとの摺擦部において該ローラ63Cの表面移動方向と同方向に表面移動するように回転駆動される。
【0033】また、上記開口部近傍における、上記現像ローラ63Cとトナー供給ローラ64Cとの摺擦部より現像ローラ表面移動方向下流側には、ステンレス等のバネ性を有する薄板あるいはウレタンゴムなどの弾性体からなるトナー層規制部材としての薄層ブレード65Cが、その一端部近傍が現像ローラ表面に接するように設けられている。また、後述するスクリュウ状の第1のトナー搬送部材66Cは、図2の手前側から奥側に向けて現像剤としてのトナーを搬送する。
【0034】このカラー現像器ユニット6の現像ローラ軸方向の一端部側(図2中手前側)にはトナー収容部(不図示)が設けられている。上記スクリュウ状の第1のトナー搬送部材66Cは、このトナー収容部からカラー現像器ユニット6の図2中奥側の現像器の側板に至るまで、現像ローラ63C及びトナー供給ローラ64Cと並行して配設されている。
【0035】また、内部ケーシング21は、その一部がトナー供給ローラ64Cに接するように配設されており、上記現像ローラ63C、トナー供給ローラ64Cおよび内部ケーシング21により、第1のトナー搬送部材66Cを取り巻くトナー搬送スペースが形成される。
【0036】上記スクリュウ状の第1のトナー搬送部材66Cは、図2の手前から奥側に向けてトナーを搬送するように、現像ローラ63C及びトナー供給ローラ64Cと連動し、それらと所定の線速比をもって回転するように回転駆動される。この回転により、第1のトナー搬送部材66Cは、トナー収容部から上記トナー搬送スペース内にトナーを搬送し、トナー供給ローラ64C上にトナーを供給する。トナー供給ローラ64C上に供給されたトナーは、トナー供給ローラ64Cにより現像ローラ63Cの表面に帯電されながら供給され、現像ローラ63Cの表面に担持される。現像ローラ63Cの表面に担持されたトナーは、薄層ブレード65Cにより、均一且つ所定の厚みに薄層化され、感光体ベルト1の表面に形成された静電潜像の現像に用いられる。この現像は、接触現像あるいは非接触現像にて行われる。
【0037】上記現像工程で使用されなっかたトナーは、上記第1のトナー搬送部材66Cによりトナー収容部が設けられている手前側とは反対側の現像器の奥側端部に搬送され、現像ローラ63C及びトナー供給ローラ64Cの軸方向有効径部外側に設けられたトナー循環部に到達し、トナーは重力により現像器の下部に落下する。
【0038】現像位置に位置した状態の現像器の最下部には、スクリュウ状の第2のトナー搬送部材67Cが,現像ローラ63C、トナー供給ローラ64Cおよび第1のトナー搬送部材66Cと並行して配設され、第1のトナー搬送部材66Cとは逆方向にトナーを搬送するように回転駆動され、上記現像工程で使用されなっかたトナーをトナー収容部に搬送する。これらの第1のトナー搬送部材66Cおよび第2のトナー搬送部材67Cのトナー搬送量を適切に設定することで、現像器内のトナー量の検知や複雑なトナー供給量制御を行なうことなく、トナー供給ローラ64C上にトナーを供給でき、レイアウト自由度が大きく、感光体ベルト1に対する断面占有率の小さな小型のカラー現像器ユニット6となっている。
(以下、余白)
【0039】次に、本実施形態に係る現像装置の特徴部である現像ローラ23K,63C,63Y,63Mについて説明する。ここで、各現像ローラ23K,63C,63Y,63Mは、それぞれ同様に構成されるので、以下、各現像ローラ23K,63C,63Y,63Mを単に、現像ローラと呼称する。
【0040】現像ローラは、その現像剤担持面が、摩擦係数μsが0.1≦μs≦0.4となるような表面状態に形成されている。図3は、この現像ローラの現像剤担持面の摩擦係数μsと、該現像剤担持面のトナー搬送量m/a(単位面積当りのトナー重量)との関係を示すグラフである。なお、図3に示すグラフのデータの採取時の条件としては、現像ローラと、トナー供給ローラ及び薄層ブレードとの間の電位差を200Vとし、薄層ブレードに対して、2.5kHz、500Vの交流(AC)バイアス(Vp−p)を印加した。現像ローラの表面粗さRzは、2〜4内とした。また、現像ローラとしては、ウレタンゴムを基材とするローラ表面にフッソ系(シリコン系でも良い)の導電性樹脂をコーティングしたものを使用し、その表面の摩擦係数μsは、導電性樹脂コーティングの厚みにより変化させた。摩擦係数μsの測定方法は、現像ローラを水平な場所に置き、その長手方向に、HEIDON製ミューズ(金属プローブ)を接触させて行なった。
【0041】図3に実線で示す測定データから判るように、現像ローラの現像剤担持面の摩擦係数μsが0.1未満になると、現像ローラのトナー搬送力が低下し、トナー薄層に乱れ(モヤ)が発生する。また、摩擦係数μsが0.4を超えると、現像ローラのトナー搬送力が上がり過ぎて、その現像剤担持面のトナー搬送量m/aが過多になり、現像された画像上に地肌汚れが発生する。
【0042】従って、現像ローラの現像剤担持面を、摩擦係数μsが0.1≦μs≦0.4となるような表面状態に形成することにより、そのトナー搬送量m/aが、所望の画像濃度が得られ、画像に地肌汚れが発生しない適正な領域に設定される。
【0043】また、導電性樹脂単層で形成した導電性樹脂ローラからなる現像ローラでは、図3に点線で示す測定データから判るように、その現像剤担持面の摩擦係数μsが0.2〜0.3の範囲となるので、適正な領域のトナー搬送量m/aを得ることができる。この導電性樹脂ローラとしては、例えば、PP(ポリプロピレン)、PA(ポリアミド)、PAE(ポリアミド・エラストマー)、EEA(エチレンエチルアクリレート)などに導電剤を混入させたものがある。
【0044】図4は、図3に示した現像ローラと同一材料の現像ローラ(摩擦係数μs=0.2、及び、摩擦係数μs=0.4)の、上下限の薄層ブレードの食い込み量(mm)とトナー搬送量m/aとの関係を示すグラフである。ここで、使用した現像装置の構成は、図2に示すものと同様で、薄層ブレードは、該現像ローラの接線方向に沿うように、該現像ローラに対してトレーリングの関係で圧接させ、その他の条件は、図3の場合と同じである。
【0045】図4の薄層ブレードの食い込み量の測定範囲から明らかなように、薄層ブレードの食い込み量の設定範囲は、約0.6mm程あり、更に、その食い込み量の下限に余裕がある。従って、この現像装置のように、薄層ブレードを、現像ローラの接線方向に沿うように、現像ローラに対してトレーリングの関係で圧接させることにより、現像ローラ上に形成されるトナー薄層を、現像ローラ表面の摩擦係数と薄層ブレードの圧接力とで管理でき、現像ローラに対する薄層ブレードの食い込み量の設定範囲を広く取れる。
【0046】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、上記現像ローラの現像剤担持面が、摩擦係数μが0.1≦μ≦0.4となるような表面状態に形成されることにより、現像ローラのトナー搬送量が安定化されるので、高品位の画像を得ることができるという優れた効果がある。
【0047】請求項2の発明によれば、上記現像ローラが導電性樹脂からなる単層のローラで形成されるので、現像ローラの成形を簡素化でき、装置を安価にできるという優れた効果がある。
【0048】請求項3の発明によれば、上記現像ローラの表面が導電性樹脂層からなり、現像ローラのトナー搬送力や帯電性が、基材としての芯金などの摩擦係数の影響を受けないので、現像ローラ基材の材質選択の自由度が増大されるという優れた効果がある。
【0049】請求項4の発明によれば、上記現像ローラに担持された現像剤を薄層化するための薄層ブレードを、該現像ローラの接線方向に沿うように、該現像ローラに対してトレーリングの関係で圧接させることにより、現像ローラ上に形成されるトナー薄層を、現像ローラ表面の摩擦係数と薄層ブレードの圧接力とで管理できるので、現像ローラの法線方向に沿うように薄層ブレードを配置したカウンター方式の場合のような薄層ブレードの細かな位置精度出しが必要なく、現像ローラに対する薄層ブレードの食い込み量の設定範囲を広く取れるという優れた効果がある。




 

 


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