米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 写真;映画 -> キヤノン株式会社

発明の名称 電力制御装置および画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−194678
公開日 平成11年(1999)7月21日
出願番号 特願平9−369140
出願日 平成9年(1997)12月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一 (外1名)
発明者 竹内 郁夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 電力源から出力される電力を、少なくとも2つの駆動手段に入力する際の入力制御を行う装置であって、前記電力源から電力が入力される第1の駆動手段と、前記第1の駆動手段の駆動制御を行う第1の駆動制御信号を発生する第1の駆動制御手段と、前記電力源から電力が入力される第2の駆動手段と、前記第1の駆動制御手段から前記第1の駆動手段に入力される前記第1の駆動制御信号に基づいて、前記電力源から前記第2の駆動手段への電力の入力制御を行う電力入力制御手段とを具えたことを特徴とする電力制御装置。
【請求項2】 電力源から供給される電力に基づいて画像の形成を行う画像形成装置であって、請求項1記載の電力制御装置を具え、該電力制御装置を用いて装置本体内の各部へ電力供給の制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】 前記第1の駆動手段は、モータであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】 前記モータは、露光光学系を移動させるモータであることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】 前記モータは、転写紙を搬送させるモータであることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項6】 前記第1の駆動制御信号は、モータの回転方向を制御する制御信号であることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】 前記第1の駆動制御信号は、モータを減速させるための制御信号であることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】 前記第1の駆動制御信号は、モータを所定の速度にロックさせるための制御信号であることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】 前記第2の駆動手段は、ヒータであることを特徴とする請求項2ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】 前記ヒータは、給紙カセット用のヒータであることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】 前記ヒータは、感光体のヒータであることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
【請求項12】 前記ヒータは、露光光学系の結露防止用のヒータであることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
【請求項13】 露光用光源としてLEDを用い、電子写真式により画像の形成を行うことを特徴とする請求項2ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項14】 露光用光源としてレーザを用い、電子写真式により画像の形成を行うことを特徴とする請求項2ないし13のいずれかに記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力制御装置、および、複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源から供給される一定の電力を、電力消費の大きな複数の駆動手段に同時に供給する場合がある。ここで、電力を電力消費の大きな複数の駆動手段に分配する例として、図9に示す画像形成装置を例に挙げて説明する。
【0003】まず、装置の全体的な構成について説明する。装置本体1000内の下部には、シート材20が積載された給紙カセット10が設けられている。このシート材20は、ピックアップローラ30により送り出され、分離給紙ローラ31,32により1枚に分離され、搬送経路90に送り込まれる。さらに、搬送ローラ114によりレジストローラ113の位置まで搬送される。搬送ローラ114は、レジストローラ113が停止してから所定の時間を経て停止する。搬送ローラ114とレジストローラ113との間の搬送経路90には、図10に示すようなループRが形成されている。
【0004】その後、その他の画像形成条件が揃ったところで、レジストローラ113が動作する。感光体101に潜像された画像は、転写部105でシート材20に転写される。シート材20は、分離部106により感光体101に巻き付かないように分離された後、搬送ベルト102に送り込まれる。さらに、シート材20は、定着ローラ103と加圧ローラ104との位置まで運ばれて定着される。この定着後、シート材20は、排紙ローラ111,112によって機外へ排出される。
【0005】搬送経路90の各部には、ジャム判別を行うために、搬送センサ135,136、レジストセンサ137、排紙センサ138,139の各種センサが配置されている。
【0006】また、装置本体1000内の上部には、露光部200が設けられている。この露光部200は、光源201およびミラー202を搭載した走査光学系203と、ミラー204,205,207と、集光レンズ206と、センサ部207とを備えて構成されている。
【0007】走査光学系203は、入力された倍率や紙サイズ等の条件により、X方向へ所定の距離だけ露光を行うと、X方向とは逆方向にバックしてホームポジションの位置に戻る。
【0008】250は、センサ部207からの出力信号が入力され、画像処理が行われる画像処理部である。この画像処理部250は、LED又はレーザからなる光源(図示せず)を備えている。この光源から所定のタイミングで出射された光は、ミラー208を介して、感光体101に照射され静電潜像が形成される。
【0009】また、コンタクトガラス210の上部には、原稿を自動給紙するための自動原稿給紙装置(RDF)300が装備されている。
【0010】次に、上述したような画像形成装置において、消費電力の大きなモータやヒータに電力を供給制御する場合について考える。
【0011】例えば、高速給紙を実現するために、画像形成領域のローラと給紙領域のローラとを別のモータにより駆動することによって、給紙領域では画像形成領域に比べて高速駆動を行うことができる。また、一つのモータで、給紙領域と画像形成領域とで速度を切替えることによって、給紙領域では画像形成領域に比べて高速駆動を行う手段も採用されている。
【0012】感光体101には、近年、アモルファスシリコンを蒸着させたものが使われている。この素材は、温度による特性変化が大きく通常ヒータを内部に配して使われる。この種のヒータは、一般的にドラムヒータと呼ばれ、感光体の処方や、ヒータの配し方により様々ではあるが、例えばヒータが一定して40℃に保たれるように温度制御される。
【0013】一方、画像形成装置に用いるシート材20には、一般的に紙が用いられるが、高温多湿や低温低湿等の環境の変化により、紙の状態が変わってしまう。例えば、高温高湿環境では、紙が吸湿してしまい、分離給紙ローラ31,32により1枚に分離し、搬送経路90に送り込まれる時に、分離されずジャムが発生してしまう頻度が高くなる。
【0014】また、うまく分離され搬送されても、紙が吸湿している場合、帯電しづらいため、分離部106による分離動作が正常に行なわれず、感光体101に巻き付いてしまう恐れが生じる。
【0015】こうした問題を解決するために、装置本体内の下部に、シート材20を乾燥させるためのヒータ400が装備されている場合もある。これにより、所定の温度に設定された発熱体を近傍に配することによって、高温高湿の環境下でも、紙の吸湿を防ぎ、ジャムの発生頻度を大幅に低減できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図11は、上述したような画像形成装置内に備えられた電力供給制御部の構成例を示す。この電力供給制御部は、各種ローラの駆動用のモータ1と、ヒータ400とに、一定の電力を供給する場合の例であり、マイクロコンピュータ等からなる制御部2に基づいて電力供給の制御がなされる。
【0017】この場合、モータ1には、制御部2から、駆動用のオン/オフを示す信号1aや、正回転/負回転のモータ回転方向・ブレーキ等を表わす信号1bが入力される。一方、ヒータ400には、ヒータ制御部3から、ヒータ駆動用の信号3aが入力される。ヒータ制御部3は、フォトトライアック8の2次側に接続され、その1次側はトランジスタ5(Q1)のコレクタに接続されている。これにより、制御部2からトランジスタ5のベースに入力されるオン/オフ信号に応じて、ヒータ400のオン/オフが制御される。
【0018】そして、このような電力供給制御部を有する画像形成装置において、例えば高速給紙を行う場合、搬送経路90のループRの適正量を得るために、センサ137に到達する前に低速動作に推移する必要がある。この場合、モータ1は、まず起動時に所定の速度に到達するために許容される最大の電流をコイルに流し、所定速度に達した後、次に高速領域に移行するために再度加速すべく許容される最大の電流をコイルに流す。その後、低速動作にするためにショートブレーキであれば回生電流でモータ1内で帰結するが、より早く速度推移させるために逆転ブレーキをかけなければならないために再び許容される最大の電流をコイルに流す。
【0019】一方、ヒータ400は、機器の設計上で一義的に決まる温度を保てれば良いため、温度制御はヒータ400とヒータ制御装置の中で完結しており、外部からの制御命令としては単にオン・オフだけである。このため、オンし、ヒータ400に何時電力供給されるかは、環境要因だけに左右され、寒ければオン状態が連続し、暑ければオフ状態が連続する時間が多くなる。
【0020】従って、高速給紙の無い画像形成装置の場合には、モータ1の最大電流はモータ1の起動時だけでよいため、ヒータ400の電力供給開始時期をモータ1の起動時の所定時間だけオフすることによって、装置全体の消費電力のピークを抑えることができた。
【0021】しかし、高速給紙機能を搭載した画像形成装置の場合には、モータ1の最大電流状態が起動時以外にも頻繁に生じ、ヒータ400に電力供給されるタイミングと重なる事態が起きてしまう。このため、急激な電力消費が生じて過電流状態を引き起こし、場合によっては、過電流保護装置の誤動作等の原因となる。
【0022】また、上記例では、高速給紙を行う場合のモータ1の動作例について述べたが、この他に、例えば露光部200の走査光学系203を駆動させる場合にも同様な問題が生じる。
【0023】すなわち、走査光学系203の走査が高速になるほど消費電力の増加がクローズアップされる。走査光学系203がバックする際は、露光する順方向の走査よりスピードが早いため電流値が高くなる。特に、システム機の場合には、RDF300が原稿交換を行い、ホームポジション手前では、次の露光に間に合わせるためにランプ点灯を始めてしまう。従って、装置全体としては、モータ1によるバック動作時に、負荷が集中し消費電流が増加する。特に、近年の画像形成装置には、小型化、省スペース化が求められ、そのためにモータ1の早い立ち上がりと短い停止距離とを実現することが不可欠となっている。このようなことを実現するには、最大電流値の設定を引き上げることによって可能である。
【0024】しかし、最大電流値の設定を引き上げることによって、モータ1の立ち上がり時、停止位置では益々消費電流が増えてしまう。その結果、前述したような過電流状態を引き起こす等の問題を生じることになる。
【0025】そこで、本発明の目的は、消費電力ピークの上昇を抑えることが可能な電力制御装置を提供することにある。
【0026】また、本発明の他の目的は、大幅なコストアップ無しに、高速処理においても過電流状態による誤動作の発生を防ぎ、品質向上を図ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力源から出力される電力を、少なくとも2つの駆動手段に入力する際の入力制御を行う装置であって、前記電力源から電力が入力される第1の駆動手段と、前記第1の駆動手段の駆動制御を行う第1の駆動制御信号を発生する第1の駆動制御手段と、前記電力源から電力が入力される第2の駆動手段と、前記第1の駆動制御手段から前記第1の駆動手段に入力される前記第1の駆動制御信号に基づいて、前記電力源から前記第2の駆動手段への電力の入力制御を行う電力入力制御手段とを具えることによって、電力制御装置を構成する。
【0028】また、本発明は、電力源から供給される電力に基づいて画像の形成を行う画像形成装置であって、上記電力制御装置を具え、該電力制御装置を用いて装置本体内の各部へ電力供給の制御を行うことによって、画像形成装置を構成する。
【0029】ここで、前記第1の駆動手段は、モータとすることができる。
【0030】前記モータは、露光光学系を移動させるモータとすることができる。
【0031】前記モータは、転写紙を搬送させるモータとすることができる。
【0032】前記第1の駆動制御信号は、モータの回転方向を制御する制御信号とすることができる。
【0033】前記第1の駆動制御信号は、モータを減速させるための制御信号とすることができる。
【0034】前記第1の駆動制御信号は、モータを所定の速度にロックさせるための制御信号とすることができる。
【0035】前記第2の駆動手段は、ヒータとすることができる。
【0036】前記ヒータは、給紙カセット用のヒータとすることができる。
【0037】前記ヒータは、感光体のヒータとすることができる。
【0038】前記ヒータは、露光光学系の結露防止用のヒータとすることができる。
【0039】露光用光源としてLED、又は、レーザを用い、電子写真式により画像の形成を行うことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0041】本発明の第1の実施の形態を、図1および図2に基づいて説明する。
【0042】図1は、本発明に係る電力制御装置の構成例を示す。本例では、この電力制御装置を、前述した図9に示した画像形成装置としての複写機に搭載した場合の例について説明する。なお、図9〜図11と同一部分についての説明は省略し、その同一部分については同一符号を付す。
【0043】1は、露光部200の走査光学系203における露光走査を行うためのモータである。このモータ1には、制御部2から、オン(ON)又はオフ(OFF)のモータ駆動用の駆動信号Aと、走査光学系203の露光方向であるフォワード(FWD)又はバック方向であるリバース(RVS)を示す制御信号Bとが入力される。
【0044】本例では、オン時にハイ(H)レベル、オフ時にロウ(L)レベルとし、また、フォワード時にロウ(L)レベル、リバース時にハイ(H)レベルとする。
【0045】なお、この他に、各倍率に対応するモード切替信号、クロック信号、ブレーキ信号等が入力されるが、ここでの説明は省略する。
【0046】2は、複写機の全体的な動作を司る制御部である。3は、ヒータ4に電力供給を行うヒータ制御部である。
【0047】5は、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給をオンするトランジスタ(Q1)であり、このトランジスタ5がオンしたときに電力が供給される。この場合、トランジスタ5には、制御部2から、オン(ON)又はオフ(OFF)のヒータ制御用の制御信号Cが入力される。
【0048】6は、トランジスタ5を強制的にオフするトランジスタ(Q2)である。このトランジスタ6は、オンしたとき、トランジスタ5はオフ状態となる。7は、モータ1の状態により、トランジスタ6をオン,オフするAND回路である。rは、プルアップ抵抗である。
【0049】8は、フォトトライアックである。このフォトトライアック8は、2次側に接続されたトランジスタ6のオン,オフに同期して、1次側に接続されたヒータ制御部3のオン,オフを行う。
【0050】ここで、トランジスタ5と、トランジスタ6と、AND回路7と、フォトトライアック8とは、電力入力制御手段500を構成する。
【0051】以下、モータ1の制御信号に基づいて、ヒータ400を制御する例について説明する。図2は、時間経過による各信号の挙動を示したものである。
【0052】今、モータ1がオンの駆動信号Aにより動作を始める際には、RDF300が原稿読み込み動作を既に完了している。そして、モータ1は所定速度になるまでフルトルク状態であり、このモータ1に予め設定された最大電流が流れる。駆動信号Aはオンでハイレベルであり、制御信号BはFWD(フォワード)でローレベルあるため、AND回路7はローレベルとなり、これによりトランジスタ6はオフとなる。
【0053】このフォワード時において、制御部2がトランジスタ5をオンする信号を出していれば、トランジスタ5はそのままオンとなり、フォトトライアック8がオンし、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給が行われる。
【0054】このような露光走査(フォワード方向)を終えると、制御部2からモータ1へ、RVS(リバース)を示す制御信号Bが出力される。これによりモータ1が逆回転して、走査光学系203がバックしてホームポジションに戻る。
【0055】このバック時では、制御信号Bはハイレベルにあるため、AND回路7はハイレベルとなり、トランジスタ6はオンとなる。このトランジスタ6のオンに伴って、トランジスタ5は強制的にオフされる。これにより、フォトトライアック8がオフするため、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給は行われない。このような動作は、バック期間中続き、再度、フォワード方向への走査を始めるために、一旦停止したところで解除される。
【0056】また、モータ1を停止させたときは、駆動信号Aはロウレベルであり、AND回路7の出力はロウレベルとなり、トランジスタ6はオフとなる。このため、制御部2がオンの制御信号Cを出力していれば、トランジスタ5はそのままオンし続け、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給が行われる。
【0057】図2から、モータ1に流れるモータ電流は、始動時、加速時、減速時にそれぞれ最大の電流が流れることがわかる。本例では、モータ1のバック時と、RDF300の原稿読み込み動作時とが同一のタイミングであり、モータ1のフォワード時と、ヒータ400の駆動時と、露光点灯時とが同一のタイミングであることがわかる。この場合、特に、モータ電流が大きなバック時と、消費電力の大きな機器となるヒータ400との動作のタイミングが重複していないことがわかる。
【0058】ここで、具体的な数値例を挙げる。一般的な複写機の場合、定格電流値は15Aとなっている。露光に際しての消費電力は、フォワード走査時には、たとえランプが点灯していたとしてもせいぜい12A位であるが、バック走査時になると、より高速回転等になるため14.5A位まで上昇する。一方、ヒータ400においては、給紙カセット部で20〜30W、感光体ドラム部で約60W、露光光学系300の結露防止部分では10〜20Wとなり、合計で100W=1A程度であり、バック時におけるモータ1と、ヒータ400との同時駆動を行うと、定格電流値を超えてしまう。しかも、ヒータについては、その他の部分で、まだ増加する可能性があり、このような点を考慮すると、バック時におけるモータ1と、ヒータ400との同時駆動は避けた方がよいことがわかる。
【0059】そこで、本例のような動作のタイミング制御を行うことにより、モータ1の最大電流状態が、ヒータ400に電力供給されるタイミングと重なる事態を避けることができるため、装置全体の消費電力のピークを抑えることが可能となる。このため、高速給紙機能を搭載した画像形成装置の場合においても、本発明を十分に適用させることができ、これにより、急激な電力消費が生じて過電流状態を引き起こすといった自体を回避させ、過電流保護装置の誤動作等をなくすことができる。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態を、図3および図4に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分については同一符号を用い、その説明は省略する。
【0061】本例では、図3に示すように、AND回路7とフォトトライアック8との間に、トランジスタ9(Q4)が設けられている。ただし、トランジスタ9の出力側であるコレクタを、フォトトライアック8を構成する2次側のダイオードのアノードに接続する。
【0062】AND回路7には、駆動信号Aと、モータ1のブレーキ信号を示す制御信号Dとが入力される。ブレーキ信号は、オンの時はハイレベルであり、オフの時はロウレベルである。
【0063】ここで、AND回路7と、フォトトライアック8と、トランジスタ9とは、電力入力制御手段500を構成する。
【0064】以下、本装置の動作を、図4のタイミングチャートに基づいて説明する。
【0065】今、モータ1がフォワード方向に動作を開始しているときは、ブレーキ信号である制御信号Dはオフのままであるため、AND回路7の出力はロウレベルとなり、トランジスタ9はオフする。これにより、フォトトライアック8はオンするため、ヒータ制御部3からヒータ400へ電力供給が行われる。
【0066】また、モータ1がバック方向に動作しているときも、制御信号Dはオフのままであるため、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給は引き続き行われる。
【0067】そして、停止位置直前においてブレーキをかけた時、ブレーキ信号を示す制御信号Dはハイレベルとなるため、AND回路7の出力はハイレベルとなり、トランジスタ9はオンする。これにより、フォトトライアック8はオフするため、ヒータ制御部3からヒータ400へ電力供給は行われない。
【0068】また、モータ1を停止させたときは、AND回路7の出力はロウレベルであるため、トランジスタ9はオフする。これにより、ヒータ制御部3からヒータ400へ電力供給が行われる。
【0069】図4から、電力消費の大きなモータ1のブレーキ時と、ヒータ400への電力供給時との動作のタイミングが重なっていないことがわかる。
【0070】ここで、具体的な数値例を挙げて説明する。複写機において、コピースピードが速くなってくると、露光用のモータ1の影響が大きくなり、特に、ピーク電流が大きくなっていく。例えば、アベレージでは38V/1A位(=38W)の値を示していても、起動/ブレーキ時になるとピーク値として38V/10A(=380W)以上の値となる。しかも、走査光学系203がバックして来てフォワード時に移る時は、ちょうどブレーキ時が、ランプの点灯し始め時に当たり、一気に電流が流れる。
【0071】そこで、本例のような動作のタイミング制御を行うことにより、モータ1の最大電流状態が、ヒータ400に電力供給されるタイミングと重なる事態を避けることができるため、装置全体の消費電力のピークを抑えることが可能となる。従って、高速給紙機能を搭載した画像形成装置の場合においても、前述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0072】次に、本発明の第3の実施の形態を、図5および図6に基づいて説明する。なお、第1〜第2の実施の形態と同一部分については同一符号を用い、その説明は省略する。
【0073】モータ1として、前述した第1〜第2の実施の形態では、露光部200の走査光学系203を駆動するためのモータを例に挙げたが、本例では、主にシート材20を搬送するモータを例に挙げる。
【0074】図5において、モータ1には、制御部2から、モータ1が所定の指示されたスピードに達していないアンロック(UNLOCK)状態、又は、所定の指示されたスピードに達したロック(LOCK)状態を示す制御信号Eが入力される。本例では、ロック時がロウ(L)レベルとし、アンロック時がハイ(H)レベルとする。
【0075】なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態で説明した図1と同様であり、その説明は省略する。
【0076】以下、本装置の動作を、図6のタイミングチャートに基づいて説明する。
【0077】モータ1をオンさせると、モータ1の速度が所定速度になるまではアンロック状態なので、AND回路7の出力はハイレベルとなり、トランジスタ6はオンとなる。このトランジスタ6のオンに伴って、トランジスタ5は強制的にオフされる。これにより、フォトトライアック8がオフするため、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給は行われない。
【0078】そして、モータ1が所定の速度になると、モータ電流も下がると共に、アンロック状態はロック状態に変わり、AND回路7の出力はロウレベルとなり、トランジスタ6はオフとなる。これにより、トランジスタ5の強制的なオフは解除される。このとき、制御部2がトランジスタ5をオンする信号を出していれば、トランジスタ5はそのままオンとなり、フォトトライアック8がオンし、ヒータ制御部3からヒータ400へ電力が供給される。
【0079】次に、モータ1に高速信号が入力されると、モータ1が再度加速を始め、速度が高速側の所定の速度に達するまでアンロック状態になる。この場合、起動時と同様な動作になり、トランジスタ5が強制的にオフされ、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給は行われない。
【0080】そして、高速側の所定の速度に達し、アンロック状態からロック状態になったところで、トランジスタ5の強制オフは解除される。このとき、制御部2がトランジスタ5をオンする信号を出していれば、ヒータ制御部3からヒータ400へ電力が供給される。
【0081】また、高速側から低速側に切り替えたときも、所定のスピードから外れてしまうため、アンロック状態となり、トランジスタ5が強制的にオフされる。このとき、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給は行われない。
【0082】そして、低速側の所定の速度に達し、ロック状態になったところでトランジスタ5の強制オフは解除される。このとき、制御部2がトランジスタ5をオンする信号を出していれば、ヒータ制御部3からヒータ400へ電力が供給される。
【0083】また、モータ1を停止させたときは、AND回路7の出力はロウレベルとなるので、トランジスタ6がオフとなり、トランジスタ5の強制的なオフは解除される。このとき、制御部2がトランジスタ5をオンする信号を出していれば、トランジスタ5はそのままオンし続け、ヒータ制御部3からヒータ400へ電力が供給される。
【0084】上述したように、モータ1の最大電流状態が、ヒータ400に電力供給されるタイミングと重なる事態を避けることができるので、装置全体の消費電力のピークを抑えることが可能となる。従って、高速給紙機能を搭載した画像形成装置の場合においても、前述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0085】次に、本発明の第4の実施の形態を、図7および図8に基づいて説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同一部分については同一符号を用い、その説明は省略する。
【0086】本例では、モータ1として、前述した第3の実施の形態と同様に、シート材20を搬送するモータを例に挙げる。
【0087】図7において、モータ1には、制御部2から、モータ1が所定の指示されたスピードに達していないアンロック(UNLOCK)状態、又は、所定の指示されたスピードに達したロック(LOCK)状態を示す制御信号Eが入力される。本例では、ロック時がロウ(L)レベルとし、アンロック時がハイ(H)レベルとする。
【0088】なお、その他の構成については、前述した第2の実施の形態で説明した図3と同様であり、その説明は省略する。
【0089】以下、本装置の動作を、図8のタイミングチャートに基づいて説明する。
【0090】モータ1をオンさせると、モータ1の速度は所定速度になるまでアンロック状態なので、AND回路7の出力はハイレベルとなり、トランジスタ9がオンする。これにより、フォトトライアック8がオフするため、ヒータ制御部3からヒータ400に電力は供給されない。
【0091】そして、モータ1が所定の速度になると、モータ電流も下がると共に、アンロック状態はロック状態に変わり、AND回路7の出力はロウレベルとなり、トランジスタ9がオフする。これにより、フォトトライアック8がオンするため、ヒータ制御部3からヒータ400に電力が供給される。
【0092】次に、モータ1に高速信号が入力されると、モータ1が再度加速を始め、速度が高速側の所定の速度に達するまでアンロック状態になる。この場合、起動時と同様になり、トランジスタ9がオンし、フォトトライアック8がオフするため、ヒータ制御部3からヒータ400に電力は供給されない。
【0093】そして、高速側の所定の速度に達し、アンロック状態からロック状態になったところで、トランジスタ9がオフし、フォトトライアック8はオンする。これにより、ヒータ制御部3からヒータ400に電力が供給される。
【0094】また、高速側から低速側に切り替えたときは、所定のスピードから外れてしまうため、アンロック状態となり、トランジスタ9がオンし、フォトトライアック8がオフする。これにより、ヒータ制御部3からヒータ400に電力は供給されない。
【0095】そして、低速側の所定の速度に達し、アンロック状態からロック状態になったところで、トランジスタ9はオフし、フォトトライアック8はオンする。これにより、ヒータ制御部3からヒータ400に電力が供給される。
【0096】また、モータ1を停止させたときは、AND回路7の出力はロウレベルで、トランジスタ9はオフのままであるため、ヒータ制御部3からヒータ400への電力供給が引き続き行われる。
【0097】上述したように、モータ1の最大電流状態が、ヒータ400に電力供給されるタイミングと重なる事態を避けることができるので、装置全体の消費電力のピークを抑えることが可能となる。従って、高速給紙機能を搭載した画像形成装置の場合においても、前述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0098】なお、ヒータ400は、1個しか用いて説明していないが、本発明による電力制御において性能を損なわなければ、複数個のヒータを接続してもよい。
【0099】また、モータ1のロック/アンロック信号とモータ1のオン/オフ信号とでAND論理をとったが、モータ1の動作時(コピー中)しか要求されないヒータであれば、論理回路は不要である。
【0100】また、画像形成装置として、図9の複写機を例に挙げたが、この構造に限るものではなく、他の一般的な複写機でもよく、さらには、レーザプリンタ、複合機等にも適用可能である。
【0101】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、モータの制御信号に基づいて、ヒータの電力供給の動作禁止制御を行うようにしたので、既存の制御信号を用いて消費電力ピークの上昇を抑えることが可能となり、これにより、大幅なコストアップなしに、高速な画像処理においても過電流状態による誤動作の発生を防ぎ、品質向上を図ることができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013