米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 写真;映画 -> キヤノン株式会社

発明の名称 カメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−184000
公開日 平成11年(1999)7月9日
出願番号 特願平9−365957
出願日 平成9年(1997)12月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔
発明者 原口 彰輔
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 フィルムの記録部に対して、全駒共通データを記録する記録手段と、フィルムの強制巻戻しを指示する為のフィルム巻戻し用操作部材と、前記少なくとも一つの全駒共通データを設定可能な状態にする記録情報設定手段とを有するカメラにおいて、フィルム巻戻し終了後、かつ、フィルムカートリッジが装填された状態で、前記記録情報設定手段による前記全駒共通データの変更記録を指示する変更記録用操作部材とを有し、前記変更記録用操作部材を、前記フィルム巻戻し用操作部材と兼用したことを特徴とするカメラ。
【請求項2】 前記全駒共通データは、フィルムのリーダー部に記録されることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項3】 前記少なくとも一つの全駒共通データとは、全駒共通のタイトル情報であることを特徴とする請求項1又は2記載のカメラ。
【請求項4】 前記記録手段は磁気ヘッドであり、フィルムへ前記全駒共通データを磁気的に記録することを特徴とする請求項1,2又は3記載のカメラ。
【請求項5】 前記変更記録用操作部材は、誤操作防止用のプロテクターを有することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムの記録部に対して、各駒データ以外に、全駒共通データを記録する記録手段を有したカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩フィルムに磁性体を塗布しカメラに搭載した磁気ヘッドを使って磁気情報を記録するシステム(APS)対応のフィルム及びカメラが発売されている。そして、上記磁気的フィルムに記録された情報のことを「IX情報」と呼んでいる。このIX情報には、プリントの品位を向上させるための情報や、撮影年月日,シャッタ秒時等の撮影データ、更にはユーザーが設定するタイトル情報等、いろいろな情報のフォーマットが現格化されている。更に、これらのIX情報は、各撮影駒毎に撮影画面に隣接して磁気記録される駒データと、全駒(フィルム1本分)に共通して適用されフィルムリーダー部に磁気記録される全駒共通データの2種類が現格化されている。
【0003】上記の様に全駒共通データを記録可能なカメラは公知となっている。更にフィルム巻戻し終了時に全駒共通データの設定が可能なカメラも公知であり、全駒共通データの情報設定後、シャッタレリーズ釦を所定時間押し続けることにより、確定と見なし磁気情報の記録動作を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例では、確定動作がシャッタレリーズ釦の所定時間押しで行われるため、ユーザーにとってフィルムの入った状態でシャッタレリーズ釦を押す行為そのものに不安を感じ、更には分かりづらいものであった。
【0005】また、誤操作防止のため所定時間押し続けることを条件としているので、操作が煩わしいものであった。
【0006】(発明の目的)本発明の第1の目的は、操作部材を削減すると共に、全駒共通データの変更記録の為の操作を分かり易いものにすることのできるカメラを提供しようとするものである。
【0007】本発明の第2の目的は、変更記録用操作部材の誤操作を防ぐと共に、該操作部材時の操作性を向上させることのできるカメラを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成するために、請求項1〜4記載の本発明は、フィルムの記録部に対して、全駒共通データを記録する記録手段と、フィルムの強制巻戻しを指示する為のフィルム巻戻し用操作部材と、前記少なくとも一つの全駒共通データを設定可能な状態にする記録情報設定手段とを有するカメラにおいて、フィルム巻戻し終了後、かつ、フィルムカートリッジが装填された状態で、前記記録情報設定手段による前記全駒共通データの設定値の変更記録を指示する変更記録用操作部材とを有し、前記変更記録用操作部材を、前記フィルム巻戻し用操作部材と兼用したカメラとするものである。
【0009】また、上記第2の目的を達成するために、請求項5記載の本発明は、誤操作防止用のプロテクターを有する変更記録用操作部材としたカメラとするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の実施の一形態に係るカメラの背面図であり、各操作部材のレイアウトを示している。
【0012】図2は、変更記録用操作部材の構成を示す図である。また、図3は本発明のカメラの制御回路のブロック図であり、図4、図5はフローチャートを示す。
【0013】同図において、1はカメラ本体、2はファインダである。23はカートリッジ室蓋であり、本実施の形態のカメラはAPS対応であり、該カートリッジ室蓋23を開けてAPSフィルムカートリッジを装填する。なお、APSフィルムカートリッジには、磁性体を塗布した銀塩フィルムが収納されており、本実施の形態のカメラに於ては各撮影駒に対応してIX情報を磁気記録する構成となっている。
【0014】3はレリーズ釦、4は各種設定値の変更に使用するセットダイヤル、5はモードダイヤルである。5aは指標であり、ここに前記モードダイヤル5上の表示を合わせることにより、モード設定を行うことになる。図1では、“LOCKモード”に合わせた状態を示しており、カメラを使用しないときに設定するモードであって、どの操作部材を操作してもカメラは動作しない。一方、撮影を行うときは、“Pモード”,“TVモード”,“AVモード”のどれかに指標5aを設定する。なお、“Pモード”とは、プログラムモードの事であり、シャッタ秒時,絞り値が自動的に決定され、適正露出が得られるモードである。“TVモード”とは、シャッタ秒時優先モードであり、“AVモード”とは、絞り値優先モードであり、それぞれの撮影者のセット値に対応して適切露出が得られるようコントロールされる。また、“DATEモード”は、日付けに関するセットを行うモードであり、撮影動作は禁止されている。“IXモード”は、IX情報に関するセットを行うモードであり、撮影動作は禁止されている。
【0015】6は表示用LCDであり、“Pモード”,“TVモード”,“AVモード”に於るシャッタ秒時、絞り値等はこの表示用LCD6に表示される。更に“DATEモード”,“IXモード”に於る各種情報も同様にこの表示用LCD6に表示される。7はMODE釦、8はSELECT釦であり、“DATEモード”,“IXモード”に於る情報入力用操作部材として使われる。
【0016】9はRW釦であり、変更記録用操作部材とフィルム巻戻し用操作部材とを兼用している。10は前記RW釦9がフィルム巻戻し用操作部材として機能している事を示す表示部であり、11は前記RW釦9が変更記録用操作部材として機能している事を示す表示部である。つまり、表示部11の、四角で囲ったIXとRW(以下、「IX」RWと記す)は、“IXモード”でRW釦9を押したときのみ変更記録用操作部材として機能することを示している。
【0017】フィルム巻戻し用操作部材として機能するのは、“Pモード”,“TVモード”,“AVモード”の撮影可能なモードのときのみである。「IX」RWのRWとは、Rewriteを略したもので書き換えを意味するものであるが、Rewind (巻戻し)の略とも解釈することができる。“IXモード”で1駒巻戻してIX情報を書き換える、更には、巻戻しながらリーダー部のIX情報を書き換えると考えれば、RewriteでもRewind でもどちらに解釈しても撮影者は混乱すること無く操作することができる。
【0018】本実施の形態に於ては、フィルム巻戻し用操作部材と変更記録用操作部材をRW釦9の1個で兼用することにより、操作部材が増え、煩雑になるのを防止しシンプル化していると同時に、コストダウンも実現している訳であるが、もしこれらの操作部材が独立しており、変更記録用操作部材にRWと表示されていると、Rewriteの略をRewind の略と間違えて誤操作するという危険性も生じてくる。
【0019】また、前記RW釦9には誤操作防止手段が施されている。具体的には、RW釦9のまわりはプロテクター12で覆われ、溝部13を形成することにより、指の爪等で意識的に操作したときのみ押し込むことが可能となっている。
【0020】次に、図2を使って上記RW釦9周りの構成を説明する。
【0021】RW釦9は、図2に示される様に導電ゴムスイッチであり、9aがキートップ部、9bが導通部であり、背面カバー14に取付けられている。15はプリント基板であり、16は取付ベースである。
【0022】キートップ部9aが使用者に押されると、導通部9bがプリント基板15に押付けられ、該プリント基板15上のパターンが導通し、スイッチングされる。プロテクタ12の壁の高さは、キートップ部9aよりも高く設定されている。溝部13は指の爪等が入る大きさに設定され、キートップ部9aが押込まれたときに確実にスイッチングできる十分な深さまで掘り込まれている。プロテクター12の平面的な形状は図1に示す形が一例ではあるが、これに限ったものではない。
【0023】図3は上記構成におけるカメラの電気的構成を示すブロック図であり、図1と同じ部分は同一符号を付してある。
【0024】同図において、17はMPUであり、カメラを制御するマイコンである。図の左側に該MPU17に対して信号出力する部材をまとめて示しており、具体的には、図1に示したモードダイヤル5,レリーズ釦3,MODE釦7,SELECT釦8,セットダイヤル4,RW釦9の他、磁気再生ヘッド22,フォトリフレクタ24,蓋ロック検知スイッチ25,カートリッジ検知スイッチ26が備わっている。
【0025】前記モードダイヤル5にて前述した様に6箇所の停止ポジションが特定できるが、この操作位置に応じた3ビットの信号がMPU7に入力される。また、レリーズ釦3が押し込まれるとレリーズ用信号が入力され、MODE釦7,セレクト釦8又はRW釦9が押し込まれると、それぞれオン信号が入力される。また、セットダイヤル4が回転操作されると、その回転方向判別可能な信号が連続的にMPU7に入力される。
【0026】磁気再生ヘッド22はAPSのMRC機能(フィルム途中交換,再装填機能)を実現するため等に使用されるものであり、磁気記録情報の有無により「撮影済」,「未露光」の判定を行い、頭出しが行われる事になる。フォトリフレクタ24は、不図示のフィルム送り時にそのパーフォレーションを検出し、フィルム移動の検知、及び撮影画面位置の割り出しを行う為に使用されるものである。蓋ロック検知スイッチ25はカートリッジ室蓋23のロック部材に連動して作動するスイッチであり、カートリッジ検知スイッチ26は不図示のフィルムカートリッジの有無を検出するためのスイッチである。
【0027】次に、MPU7の出力側について説明する。
【0028】18はシャッタレリーズ装置であり、不図示のシャッタを駆動してフィルムへの露光を行う(シャッタの詳細な説明については省略する)。19はモータドライバであり、フィルム給送用モータ20を駆動してフィルム巻上げ及び巻戻しを行う。21は磁気記録ヘッドであり、フィルムのベース面側の磁性体を塗布した面に接触可能に配置されており、撮影直後のフィルム巻上げ中に撮影駒に対応した撮影データを磁気情報として記録するものである。表示用LCD6は図1に示す様にカメラ背面に配置され各種情報の表示を行うものである。
【0029】次に、図4及び図5のフローチャートを使って動作について説明をする。
【0030】図4及び図5に示すフローチャートは、カメラにフィルムが装填された状態に於る一般的なフローであり、本実施の形態のポイントに合せ、簡略化して示したものである。
【0031】ステップ#101で動作を開始し、まずステップ#102において、モードダイヤル5により、“Pモード”,“TVモード”又は“AVモード”の撮影可能モードが選択されているか否かを判別し、この何れかが選択されていればステップ#103へ進み、これらのモードでなければステップ#108へ進み、ここでは“DATEモード”か否かの判別を行う。また、ここで“DATEモード”ないことを判別した場合はステップ#110へ進み、“IXモード”であるか否かの判別を行う。もし、ここで“IXモード”でないことを判別した場合は“LOCKモード”に設定されている事になるので、ステップ#101へ戻り、以下同様の動作を繰り返す。
【0032】まず、“Pモード”,“TVモード”又は“AVモード”が選択されていた場合について説明する。
【0033】“Pモード”,“TVモード”又は“AVモード”が選択されるとステップ#103へ進み、ここではレリーズ釦3がオンされているか否かを判別し、オンされていればステップ#106へ進み、ここではシャッタレリーズ装置18を動作させフィルムへの露光動作を行う。そして、ステップ#107Aへ進み、モータドライバ19を介してフィルム給送用モータ20を駆動し、フィルム巻上げを行う。又これと同時に磁気記録ヘッド21を動作させて撮影駒に対応した磁気情報を記録する。このシーケンスが終了するとステップ#107Bへ進み、IX情報に含まれるプリント枚数情報を1枚にリセットする。次のステップ#107Cにおいては、最終駒か否かの判別を行い、最終駒でなければステップ#101へ戻る。
【0034】また、上記ステップ#103にてレリーズ釦3がオフであり、次のステップ#104にてRW釦9がオンであることを判別した場合や、上記ステップ#107Cにて最終駒である事を判別した場合は、何れもステップ#201へ進み、フィルム巻戻しシーケンスへ移行する。このフィルム巻戻しシーケンスの詳細な説明は後述するが、本実施の形態のカメラは図3に示した様に磁気再生ヘッド22を有しており、APSに於るMRC機能(フィルム途中交換、再装填機能)も有しているため、フィルムの巻戻しが終了するとフィルムカートリッジの状態表示は“使用途中”にセットし、再度撮影のために装填することを可能とする。
【0035】次に、“DATEモード”が選択されていた場合について説明する。
【0036】“DATEモード”が選択されていた場合は、ステップ#108からステップ#109へと進み、ここでDATEセットシーケンスを実行する。このDATEセットシーケンスに於ては撮影は禁止されており、IX情報として記録するための日付けに関するデータをセットするシーケンスである。この状態に於ては、表示用LCD6に“DATEモード”の記録モードが表示される。具体的には、記録オフモード,第1記録モード,第2記録モードのどれかが表示され、MODE釦7を押すことにより、循環的に記録モードが切り換わる。
【0037】ここで、第1記録モードとは、年,月,日の順、第2記録モードとは、月,日,年の順で日付けデータが記録される。これらの第1記録モードと第2記録モードに於て、SELECT釦8を押すと、表示用LCD6に表示された、年,月,日のそれぞれが順次点滅し、セットダイヤル4を回すと、点滅表示箇所のデータを変更することができる。上述の操作を終了した後にモードダイヤル5を“DATEモード”から他のモードへ切り換えると、ステップ#101へ戻り、ステップ#102からのフローを再実行することになる。
【0038】次に、“IXモード”が選択されていた場合について説明する。
【0039】“IXモード”が選択されていた場合には、ステップ#110からステップ#111へ進み、表示用LCD6にIX情報として記録するプリント枚数の設定値を表示する。撮影駒毎にリセットされ、デフォルト値は1枚である。その後はステップ#112へ進み、ここはセットダイヤル4がオン(操作された)か否かを判別し、オンであった場合にはステップ#113へ進み、プリント枚数の設定値を増減させ、変更後の値を表示用LCD6に表示する。
【0040】上記ステップ#112にてセットダイヤル4がオフであった場合や、上記ステップ#113の動作を終了した後は、何れも図5のステップ#114へ進む。
【0041】図5のステップ#114においては、モード釦7がオンか否かを判別し、オンであれば後述するステップ#126へ進み、オンであった場合にはステップ#115へ進む。ステップ#115においては、表示用LCD6にIX情報として記録されるセレクトタイトルのオン,オフ表示を行う。そして、次のステップ#116において、セットダイヤル4がオンか否かを判別し、オンであればステップ#117へ進み、セレクトタイトルのオン,オフ設定を切り換えて表示用LCD6に表示し、ステップ#118へ進む。また、上記ステップ#116にてセットダイヤル4がオンでなければ直ちにステップ#118へ進む。
【0042】次のステップ#118にて、SELECT釦8がオンされたことを判別し、続くステップ#118Aにて、セレクトタイトルのオンを確認すると、次のステップ#119において、表示用LCD6にセレクトタイトルのタイトルNoを表示する。このタイトルNoはAPS規格で設定されたものであり、その説明は省略する。次のステップ#120においては、セットダイヤル4がオンか否かを判別し、オンであればステップ#121へ進み、タイトルNoの設定を変更し、表示用LCD6に表示する。そして、次のステップ#122において、セレクト釦8の状態を調べ、オンであればステップ#123へ進み、ここではセレクトタイトルの国コードを表示する。この国コードはAPS規格によるものであり、01〜12まで規格化されているが、本実施の形態のカメラに於る表示は、「JPN」,「USA」等国名の略号で表示し、わかり易くしている。
【0043】なお、上記ステップ#118でSELECT釦8がオフであった場合や、ステップ#120でセットダイヤル4がオフであった場合は、何れもステップ#122へと進み、又ステップ#118Aでセレクトタイトルオンでなかった場合や、ステップ#122でSELECT釦8がオンでなかった場合は、何れも後述するステップ#126へ進む。
【0044】ステップ#124においては、セットダイヤル4がオンか否かを判別し、オンでなければステップ#126へと進むが、オンであった場合にはステップ#125へ進み、国コード設定を変更し、表示用LCD6に表示して、ステップ#126へ進む。
【0045】上記ステップ#110〜#125までが、撮影者が独自に設定変更可能なIX情報を設定する際の動作であり、以上の設定値は、一般的には次の駒の撮影に反映されるが、撮影済駒のIX情報を書き換えたいときは、モードダイヤル5が“IXモード”の状態で、RW釦9を押すことにより、実行される。
【0046】次のステップ#126においては、RW釦9がオンかオンか否かを判別し、オオンでなければ図4のステップ#101へ戻るが、オンであった場合にはステップ#127へ進み、モータドライバ19を介してフィルム給送用モータ20の駆動を、フォトリフレクタ24の出力信号を検出しながら制御し、フィルムの1駒巻戻しを行う。そして、次のステップ#128へ進み、元の位置まで巻上げる動作を行い、その間に磁気ヘッド21によりIX情報としての磁気情報をフィルムに再記録、つまり書き換え動作を行い、フィルムは元の位置に戻す。そして、これとほぼ同時に次のステップ#129において、IX情報のプリント枚数の設定値を1枚に戻し、次駒撮影のためのスタンバイ状態となり、ステップ#101へと戻る。
【0047】次に、図6及び図7のフローチャートにより、図4のステップ#201にて実行される「フィルム巻戻し」シーケンスについて説明する。
【0048】図4のステップ#201のフィルム巻戻しシーケンスへ移行すると、まずステップ#202において、モータドライバ19を介してフィルム給送用モータ20の巻戻し方向への通電を開始し、フィルム巻戻しを開始する。この間フォトリフレクタ24からの信号によりフィルムの移動を検知し続け、次のステップ#203において、撮影済み第1駒画面が通過し、フィルムリーダー部を検知するとステップ#204に進み、磁気記録ヘッド21によりフィルムに全駒共通データの記録を行う。
【0049】上記の全駒共通データとは、撮影フィルムのリーダー部に磁気記録される情報であり、APSシステムで規格化されている。データの種類としては各撮影駒で説明したのと同様の、セレクトタイトル,プリント条件を指定するFTPMの有無、撮影データ印字時の印字優先順指定等の情報がある。
【0050】次のステップ#205において、フォトリフレクタ24からの信号を利用してフィルム先端を検知するとステップ#206へ進み、ここでフィルムのフィルムカートリッジへの巻込みに要する時間だけ待機し、次のステップ#207において、フィルムカートリッジのVEI(DEP)をセットし、フィルム給送用モータ20への通電を停止する。この状態でステップ#208へ進み、モードダイヤル5が“IXモード”のポジションか否かをチェックする。もし“IXモード”ポジション以外であればステップ#209へ進み、ここで蓋ロック検知スイッチ25でカートリッジ室蓋23の蓋ロックが解除されたのを検知するとステップ#210へ進む。そして、このステップ#210において、カートリッジ検知スイッチ26の状態よりフィルムカートリッジの取り出しを検知するとステップ#211へ進み、このシーケンスを終了する。
【0051】また、上記ステップ#208にてモードダイヤル5が“IXモード”のポジションに設定されていることを判別した場合はステップ#212へ進み、表示用LCD6に全駒共通タイトルのオフ表示を行う。そして、次のステップ#213において、セットダイヤル4の状態を調べ、オンであればステップ#214へ進み、全駒共通タイトルのオン,オフ表示を切り換える。続くステップ#215においては、SELECT釦8の状態を調べ、オフであれば直ちに図7のステップ#219へ進むが、オンであればステップ#216へ進み、セレクトタイトルのタイトルNoが設定変更可能状態であること、具体的には点滅表示をする。そして、次のステップ#217において、セットダイヤル4がオンであればステップ#218へ進み、セレクトタイトルのセレクトNo設定を順次変更し、図7のステップ#219へ進む。
【0052】図7のステップ#219においては、SELECT釦8の状態を調べ、オンであればステップ#220へ進み、セレクトタイトルの国コードを設定変更可能状態であること、具体的には点滅表示をする。そして、次のステップ#221において、セットダイヤル4がオンされた事を判別するとステップ#222へ進み、国コードの設定を切り換える。
【0053】以上が、全駒共通データに於るセレクトタイトルの設定方法であるが、図4及び図5のフローで説明した駒データに於るセレクトタイトルとタイトルNo、国コードは共通である。
【0054】次に、ステップ#223において、モードダイヤル5が“IXモード”のままか否かを調べ、“IXモード”のままであればステップ#224へ進み、他のモードへ切り換えられていれば図6のステップ#208へ戻る。また、次のステップ#224においては、カートリッジ検知スイッチ26の状態からフィルムカートリッジの在否確認を行い、取り出された場合は図6のステップ#211へ戻るが、取り出されていない場合はステップ#225へ進み、RW釦9が押されてオンしているか否かを判別する。オンしていなければ図6のステップ#213へ戻り、一方、オンしていた場合は全駒共通タイトルの設定変更が終了したと判定し、全駒共通データの書換えシーケンスであるステップ#226以降へと移行する。
【0055】ステップ#226においては、モータドライバ19を介してフィルム給送用モータ20へフィルム巻上げ方向通電を開始し、次のステップ#227において、フォトリフレクタ24からの信号を利用して1駒目の画面位置を割り出す。そして、次のステップ#228において、上記フィルム給送用モータ20への通電を停止し、続くステップ#229において、フィルム巻戻し方向への通電を開始してフィルム巻戻しを開始する。次のステップ#230においては、フォトリフレクタ24のから信号を利用してフィルムのリーダー部を検知し、この検知を行うとステップ#231へ進み、磁気記録ヘッド21により全駒共通データを撮影済みフィルムのリーダー部に記録する。具体的には、ステップ#212〜#222で設定したセレクトタイトルデータを最新情報として全駒共通データを書き換える。
【0056】次に、ステップ#232において、フォトリフレクタ24からの信号を利用してフィルム先端を検知し、この検知が終了するとステップ#233へ進み、フィルムのフィルムカートリッジへの巻込みに要する時間経過後にステップ#234へ進み、フィルムカートリッジのVEIをセットし、上記フィルム給送用モータ20への通電を停止し、図6のステップ#209以降の動作へと移行する。
【0057】以上の実施の形態によれば、RW釦9を変更記録用操作部材とフィルム巻戻し用操作部材とに兼用するようにしているので、操作部材を削減することができると共に、分かり易い操作性を実現することができる。
【0058】また、全駒共通データはフィルムのリーダー部に記録するようにしているため、フィルム巻戻し完了後、比較的短時間で磁気情報の記録が行える。
【0059】また、変更記録用操作部材であるRW釦9を図2に示した様な構造にしているため、誤操作が防げ、撮影者が操作すればすぐに動作させることが可能であり、操作時のわずらわしさが解消される。
【0060】(発明と実施の形態の対応)上記実施の形態において、磁気記録ヘッド21が本発明の記録手段に相当し、SELECT釦8,セットダイヤル4,モードダイヤル5が本発明の記録情報設定手段に相当し、RW釦9が本発明の変更記録用操作部材に相当する。また、プロテクター12が本発明のプロテクターに相当する。
【0061】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればどのようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0062】なお、上記実施の形態では、フィルムへ全駒共通データ等の情報の記録を磁気的に行うようにしていたが、これに限定されるものではなく、例えば光学的により行うものであっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、操作部材を削減すると共に、全駒共通データの変更記録の為の操作を分かり易いものにすることができるカメラを提供できるものである。
【0064】また、本発明によれば、変更記録用操作部材の誤操作を防ぐと共に、該操作部材時の操作性を向上させることができるカメラを提供できるものである。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013