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発明の名称 フィルム画像再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−183982
公開日 平成11年(1999)7月9日
出願番号 特願平9−363723
出願日 平成9年(1997)12月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】田北 嵩晴
発明者 新井 隆史 / 加藤 昌宏
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 フィルム画像再生装置において、連続した巻物状の現像済みフィルムの給送を行うフィルム給送手段と、フィルムの給送速度を計測する計測手段と、フィルムの給送速度を制御する制御手段とを設け、あらかじめ設定された標準給送時間及び画像再生を行うコマ位置までのフィルム給送量からフィルム給送速度を算出する機能を備えたことを特徴とするフィルム画像再生装置。
【請求項2】 フィルム画像再生装置において、連続した巻物状の現像済みフィルムの給送を行うフィルム給送手段と、フィルムの給送速度を計測する計測手段と、フィルムの給送速度を制御する制御手段とを設け、あらかじめ設定された標準給送時間及び画像再生を行うコマ位置までのフィルム給送量からフィルム給送速度を算出する機能を備え、かつ、前記あらかじめ設定された標準給送時間と画像再生を行うコマ位置までのフィルム給送量から算出されたフィルム給送速度に基づき、移動開始から移動終了までの時間を移動量に関係なく均一の時間で給送するようフィルム給送速度を制御することを特徴とするフィルム画像再生装置。
【請求項3】 請求項1または2記載のフィルム画像再生装置において、画像メモリを備え、前記画像メモリにあらかじめ少なくとも1コマの案内画像を蓄積準備し、前記画像メモリに蓄積された少なくとも1コマの案内画像を用いて、前記フィルムの給送時間中に動作状況の説明を行う案内画像を表示することを特徴とするフィルム画像再生装置。
【請求項4】 請求項3記載のフィルム画像再生装置において、前記案内画像はフィルムの給送時間に応じ複数個設けることを特徴とするフィルム画像再生装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続した巻物状の撮影済みフィルムの画像再生を行うためのフィルム画像再生装置のフィルム給送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の連続した巻物状のフィルムを用いた撮影済みフィルムの画像再生装置は、フィルムの画像を再生する時に、ある停止位置から任意のコマまでフィルムを給送する際の給送制御として、フィルムのスムースな停止を行うためのスローダウン制御を行うだけであった。しかるに撮影済みフィルムの画像再生を行う場合、あるコマ位置から任意のコマ位置まで数コマづつとびとびに再生する場合が多々ある。その場合、飛び越すコマの数が少ない場合はコマの移動給送が始まってから次のコマが再生されるまでの時間は短く、逆に飛び越すコマの数が多い場合はコマの移動給送が始まってから次のコマが再生されるまでの時間は長くなり、その待ち時間は甚だしい場合は10秒近くにもなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって次のコマの再生操作を行った後、すぐに次のコマが再生表示される場合は問題ないが、次のコマの再生操作を行ったにもかかわらず、なかなか次のコマが再生表示されない場合は、操作者をイライラさせるのみならず甚だしい場合は装置の故障と勘違いしてしまうなど、いたずらに操作者を惑わせるものであった。そこで次のコマの再生準備中である旨のテロップ等をスーパーインポーズすることが考えられるが、画面に表示されている画像は静止画像であるため、表示されている画像によってはスーパーインポーズされたテロップが見づらいことがある。そこで簡単なアニメーション等で次のコマの再生準備中である旨を表示する「案内画像」を流すことが考えられるが、次のコマが再生されるまでの時間が一定でないため、「案内画像」は短時間で画像が切れても違和感がなく、かつ長時間見ていてもあきのこない画像でなければならず、このような「案内画像」を作成するのは非常に困難であるため、「案内画像」を流すことは実現していない。
【0004】本発明は係る課題を解決するためになされたもので、フィルムの移動距離に関わらず一定時間で移動させ、かつ、フィルムのスムースな停止を行い、任意のコマの画像再生までの待ち時間を均一にし、さらに次のコマの再生準備中である旨の画像表示を行うことのできるフィルム画像再生装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本願の請求項1記載の発明は、フィルム画像再生装置において、連続した巻物状の現像済みフィルムの給送を行うフィルム給送手段と、フィルムの給送速度を計測する計測手段と、フィルムの給送速度を制御する制御手段とを設け、あらかじめ設定された標準給送時間及び画像再生を行うコマ位置までのフィルム給送量からフィルム給送速度を算出する機能を備えたものである。
【0006】この構成によれば、再生する時にある停止位置から任意のコマまでフィルムを給送する際の給送制御として、フィルムのスムースな停止を行うためのスローダウン制御を行うことができる。
【0007】また、請求項2記載の発明は、フィルム画像再生装置において、連続した巻物状の現像済みフィルムの給送を行うフィルム給送手段と、フィルムの給送速度を計測する計測手段と、フィルムの給送速度を制御する制御手段とを設け、あらかじめ設定された標準給送時間及び画像再生を行うコマ位置までのフィルム給送量からフィルム給送速度を算出する機能を備え、かつ、前記あらかじめ設定された標準給送時間と画像再生を行うコマ位置までのフィルム給送量から算出されたフィルム給送速度に基づき、移動開始から移動終了までの時間を移動量に関係なく均一の時間で給送するようフィルム給送速度を制御することである。
【0008】この構成によれば、再生する時にある停止位置から任意のコマまでフィルムを給送する際の給送制御として、フィルムのスムースな停止を行うためのスローダウン制御を行うことができると共に、フィルムの移動距離に関わらず一定の時間で目的のコマへ移動する定時間移動の給送速度制御を行うことができる。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のフィルム画像再生装置は、画像メモリを備え、前記画像メモリにあらかじめ少なくとも1コマの案内画像を蓄積準備し、前記画像メモリに蓄積された少なくとも1コマの案内画像を用いて、前記フィルムの給送時間中に動作状況の説明を行う案内画像を表示することである。
【0010】上記の構成を有することにより、任意のコマの画像再生までの待ち時間を均一にすることで、次のコマの再生の準備中である旨の画像表示を出せるようにして、操作者に違和感を抱かせない演出効果を持たせると共に、次のコマを表示するまでの時間を最大限に利用して給送速度をできるだけ低く抑えることにより、給送騒音を低減すると共にフィルムへの負荷を最少に抑えることができる。
【0011】そして、請求項4記載の発明は、請求項3記載のフィルム画像再生装置において、前記案内画像はフィルムの給送時間に応じ複数個設けるものである。
【0012】上記の構成を有することにより、コマの移動距離に応じて案内画像を流す時間を変えることができると共に、次のコマを表示するまでの時間を最大限に利用して給送速度をできるだけ低く抑えることにより、給送騒音を低減すると共にフィルムへの負荷を最少に抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態を示す、巻物状のフィルムを用いた撮影済みフィルムの画像再生装置のブロック図、図2、図3はそのフローチャートである。1は内部に連続した巻物状のフィルムが収められたフィルムカート、2はフィルムカート1をセット保持するところのカート室、3はカート室2の中にセットされたフィルムカート1から一部が引き出されたところのフィルム、4はフィルム3に写った画像、5はフィルム3の走行をガイドするところのフィルムガイド、6はフィルム3を巻き取るスプールが内蔵されたスプール室、7はフィルム3に写った画像4を照明するためのバックライト、8は光学レンズ、9はフィルム3の1コマ分の画像が一括して取り込めるエリア式CCD、10は映像回路、11はTV受像機、12はギア列を内蔵したフィルム給送機構、13はフィルム3を給送するための給送モータで、軸に結合されたピニオンギア(不図示)でフィルム給送機構12にギア連結されている。14はローラー状の形状を持つエンコーダで、ローラー形状の部分がフィルム3に接触してフィルム3の移動運動に連動して回転することでフィルム3の走行スピードの計測を行う。15はCPU、16はフィルム給送機構駆動回路、17は操作パネル、30は案内画像を蓄積する案内画像ROMである。
【0014】次に、図2,3に示すフローチャートに従って説明する。なお、以下の各ステップを“S”と略す。
【0015】フローチャートのS002でフィルムをセットして、S003で「フィルム装填スイッチ」のロックが完了すると、自動的にフィルム3は給送モータ13によりカート室2内に装填されたフィルムカート1から引き出されて巻き上げ給送され(S004)、フィルムに写った画像4が光学レンズ8を通してCCD9上に結像され、映像回路10に送られる。CCD9で取り込まれた画像は映像回路10で間引き処理されてサムネイル画像化されて、コマ順に配置されると共にコマ番号をスーパーインポーズしてインデックス画面としてTV受像機11で画像再生される(S005〜007)。
【0016】図4はインデックス画面の例である。18はインデックス画面全体の画面枠、19は第1コマ目のサムネイル画像、20は第1コマ目のサムネイル画像の枠、21は第1コマ目のコマ番号をスーパーインポーズする枠、22は第1コマ目のコマ番号、23は第2コマ目のサムネイル画像、24は第2コマ目のサムネイル画像の枠、25は第2コマ目のコマ番号をスーパーインポーズする枠、26は第2コマ目のコマ番号、以下同様にして25コマまでの各コマのサムネイル画像とそのコマ番号が表示されている。なおインデックス画面の第2ページ目には残りのコマ(例えば26コマ〜40コマまで)のサムネイル画像が表示される。
【0017】ここで操作者はTV受像機11に再生されたインデックス画面を見ながらプログラム再生するコマを選択する(S008)。次に操作パネル17のスイッチを使ってコマの切り替え時間を選択(S009)する。コマ切り替え時間として「10秒」または「20秒」が選択された場合は、選択されたコマ切り替え時間に応じてCPU15はアイドル時間Tiを計算する(S010〜012,015〜016)。コマ切り替え時間として「フリー」が選択された場合はフローチャートのS201以降へジャンプする。
【0018】今ロール状のフィルムのコマとコマの間隔を31.7mmとし最大コマ数を40コマとすると、最大で1コマ目から40コマ目までジャンプする可能性がある。この画像再生装置のフィルム給送機構のフィルムの最大給送速度を160mm/secとすれば、1コマから40コマまでの移動時間Ttは、移動時間Tt={(40−1)×31.7mm}/(160mm/秒)=7.7秒となり、例えばS009でコマ切り替え時間を10秒と選択した場合、Ts=10秒なので、コマ移動アイドル時間TiはTi=Ts−Tt=10−7.7=2.3秒となる。
【0019】図6はそのタイムチャートである。各コマの表示時間Tsの間に給送モータ13は移動時間Ttの間のみONする。いま図4に示すインデックス画面で再生するコマを、第1コマ、第3コマ、第4コマ、第5コマ、第13コマ、第14コマ、第17コマ、第18コマ、第19コマ、第20コマ、第21コマ、第22コマ、第23コマ、第24コマ、第25コマ、とした場合、S101でプログラム再生をスタートさせると、まず第1コマが表示されるようにフィルム3が給送され(S102)、第1コマの給送が完了するとCCD9は第1コマの画像を映像回路10の画像メモリに取り込んでTV受像機11に第1コマの画像を表示すると同時にCPU15内のタイマTmのカウントが開始される(S103〜106)。タイマTmの値がコマ移動アイドル時間Ti=2.3秒と等しくなったところで次のコマへの移動速度の計算が行われてコマの移動が開始される(S107〜109)。
【0020】この時次のコマは第3コマであるので、移動時間Ttの間に移動するコマの移動距離は、(3−1)×31.7mm=63.4mmしたがって、この時のフィルム3の平均給送速度は、平均給送速度V2=63.4mm/7.7秒=8.2mm/secとなり、この速度でフィルム3を給送して第3コマへ移動が完了し、タイマTmがコマ切り替え時間に達すると(S110)、CCD9は第3コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第3コマに切り替える(S103〜106)。
【0021】なお、厳密にはコマの画像の取り込みはアイドル時間の最初に行われるので、移動時間が終了するとすぐに次のコマが表示されるわけではなく、まず画像の取り込みが行われるのであるが、画像の取り込み時間は十分に短い時間なので動作の説明からは割愛する。同様に給送速度の計算はアイドル時間の最後に行われるが、これも考慮に入れなくても良いぐらい短い時間であるので動作の説明からは割愛する。
【0022】さらにコマ移動アイドル時間Ti=2.3秒経過したところで第4コマへの移動が開始される(S107〜109)。この時の移動距離は1コマ分であるので、フィルム3の平均給送速度は、平均給送速度V1=31.7mm/7.7秒=4.1mm/secとなり、この速度でフィルム3を給送して第4コマへ移動が完了し、タイマTmがコマ切り替え時間に達すると(S110)、CCD9は第4コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第4コマに切り替え、タイマTmのカウントが開始される(S103〜106)。さらにコマ移動アイドル時間Ti=2.3秒経過したところで第5コマへの移動が同様に行われる(S107〜109)。
【0023】第5コマが表示された後、次に指示されたコマは第13コマであるので、移動時間Ttの間に移動するコマの移動距離は、(13−5)×31.7mm=253.6mmしたがってこの時のフィルム3の平均給送速度は、平均給送速度V8=253.6mm/7.7秒=32.9mm/secとなり、この速度でフィルム3を給送して第13コマへ移動が完了し、タイマTmがコマ切り替え時間に達すると(S110)、CCD9は第13コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第13コマに切り替えタイマTmのカウントが開始される(S103〜106)。以下同様にして選択されたコマの再生が行われる。S111で最終コマが検出されると、最終コマの画像をコマ切り替え時間分表示した後(S112〜116)、S020へジャンプして画像表示を終了し、フィルムを巻き戻して終了する(S021〜022)。
【0024】このように次のコマの画像再生までの切り替え時間が選択・指定された場合は、次のコマの再生の準備中である旨の画像表示を出すことはないが、次のコマを表示するまでの時間を最大限に利用して給送速度をできるだけ低く抑えることにより、給送騒音を低減すると共に、フィルムへの負荷を最小に抑える制御を行う。なお、給送速度があまりにも小さくなってしまってモータのトルクが足りない状態になってしまう場合には、給送速度を速めてその分アイドル時間を長くするような調整を入れることは説明するまでもない。
【0025】一方、S009のコマ切り替え選択でフリーが選ばれた場合は、まず次のコマの再生準備中である旨を表示する「案内画像」として、1コマから40コマまでの移動時間Tt、移動時間Tt={(40−1)×31.7mm}/(160mm/秒)=7.7秒よりも長い時間、例えば8秒の「案内画像」が案内画像ROM30に蓄積準備される。そしてS201でプログラム再生をスタートさせるとS008で選ばれた最初の画面であるところの第1コマが表示されるようにフィルム3を給送して最初のコマを表示する(S202〜204)。
【0026】次にS205で操作者が「次のコマへの移動」スイッチを押下すると、CPU15は映像回路10に「案内画像」を表示するよう指示すると共に、フィルム3の給送速度を計算して給送モータ13を回してフィルム3をS008で選ばれた2番目の画面であるところの第3コマまで給送する(S206〜209)。この時のコマの移動距離は、(3−1)×31.7mm=63.4mmであり、「案内画像」表示中に次のコマへの移動を完了する必要があるので、フィルム3の平均給送速度は、平均給送速度V2′=63.4mm/7.7秒=8.2mm/secとなる。この速度でフィルム3を給送して第3コマへ移動が完了した後、「案内画像」の表示時間が終了すると(S210)、CCD9は第3コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第3コマに切り替える(S203〜204)。図7はこの時のタイムチャートである。給送速度の計算及び画像の取り込みは移動時間の前後の僅かの時間に処理される。さらに操作者が「次のコマへの移動」スイッチを押下すると(S205)、同様に「案内画像」が再び表示されると同時に第4コマへの移動が開始される(S206〜209)。
【0027】この時の移動距離は1コマ分であるので、フィルム3の平均給送速度は、平均給送速度V1′=31.7mm/7.7秒=4.1mm/secとなり、この速度でフィルム3を給送して第4コマへ移動し、「案内画像」の表示時間が終了すると(S210)、CCD9は第4コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第4コマに切り替える(S203〜204)。第5コマへの移動及び画像表示も同様に行われる。
【0028】第5コマが表示された後、次に指示されたコマは第13コマであるので、操作者が「次のコマへの移動」スイッチを押下すると(S205)、「案内画像」を表示すると同時に第5コマから第13コマまでの移動距離(13−5)×31.7mm=253.6mmを平均給送速度平均給送速度V8′=253.6mm/7.7秒=32.9mm/secでフィルム3を給送する(S206〜209)。第13コマへの移動が完了し「案内画像」の表示時間が終了すると(S210)、CCD9は第13コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第13コマに切り替える(S203〜204)。以下同様にして選択されたコマの再生が行われ、最終コマになるとS211からS212へ進み最終コマの画像を再生する(S213)。さらに「次のコマへの移動」スイッチを押下すると(S214)、S020へジャンプして画像表示を終了し、フィルムを巻き戻して終了する(S021〜022)。
【0029】このように次のコマの画像再生までの切り替え時間をフリーとした場合は、次のコマの再生の準備中である旨の「案内画像」を表示して操作者に動作状況を知らせると共に、次のコマを表示するまでの時間を最大限に利用して給送速度をできるだけ低く抑えることにより、給送騒音を低減すると共にフィルムへの負荷を最小に抑える制御を行う。
【0030】(第2の実施の形態)実際にコマを飛ばしてフィルムを鑑賞する場合数十コマも飛ばして見ることは非常にまれであり、数コマを飛ばすことがほとんどであるが、第1の実施の形態ではコマ切り替え時間をフリーにした時、セットされる最大長のフィルムを基準にして「案内画像」を流す時間を決定しているため、「案内画像」を流す時間が非常に長くなっていて必ずしも操作性が良いとは言えない。そこで、コマの移動時間に合わせて「案内画像」を数種類用意し、コマの移動距離が少ない場合は短時間でコマの切り替えができるようにして、操作性を改善した例を次に説明する。
【0031】図5は第1の実施の形態に対して改善した部分であるところのコマ切り替え時間をフリーとした時の動作部分のみを示した第2の実施の形態のフローチャートである。第1の実施の形態との違いは、次のコマの再生準備中である旨を表示する「案内画像」として、飛ばすコマの数が■1〜9コマの場合、■10〜19コマの場合、■20コマ以上の場合、の3段階に分けてそれぞれの「案内画像」を準備したことである。
【0032】ここで■の1〜9コマの場合の移動時間Tt1は、移動時間Tt1=(9×31.7mm)/(160mm/秒)=1.8秒であり、Tt1よりも長い時間、例えば2秒の「案内画像1」を準備し、■の10〜19コマの場合の移動時間Tt2は、移動時間Tt2=(19×31.7mm)/(160mm/秒)=3.8秒であり、Tt2よりも長い時間、例えば4秒の「案内画像2」を準備し、■の20コマ以上の場合の移動時間Tt3は、移動時間Tt3=(39×31.7mm)/(160mm/秒)=7.7秒であり、Tt3よりも長い時間、例えば8秒の「案内画像3」を準備する。
【0033】ここで、図4に示すインデックス画面で再生するコマを、第1コマ、第3コマ、第4コマ、第17コマ、第18コマ、第19コマ、第20コマ、第21コマ、第22コマ、第23コマ、第24コマ、第25コマとした場合、S301でプログラム再生をスタートさせると第1コマが表示されるようにフィルム3を給送して最初のコマを表示する(S302〜304)。次にS305で操作者が「次のコマへの移動」スイッチを押下すると、第3コマまでの移動コマ数は2コマなので、CPU15は映像回路10に「案内画像1」を表示すると共に、フィルム3の給送速度を計算して給送モータ13を回してフィルム3を給送させる(S306〜310)。
【0034】この時のコマの移動距離は、(3−1)×31.7mm=63.4mmであり、「案内画像1」表示中に次のコマへの移動を完了する必要があるのでフィルム3の平均給送速度は、平均給送速度V2″=63.4mm/1.8秒=35.2mm/secとなる。この速度でフィルム3を給送して第3コマへ移動が完了した後、「案内画像1」の表示時間2秒が終了すると(S311)、最後のコマではないのでS323からS303へ戻り、CCD9は第3コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第3コマに切り替える(S303〜304)。
【0035】さらに操作者が「次のコマへの移動」スイッチを押下すると(S305)、同様に第4コマへの移動コマ数は1コマであるので「案内画像1」が再び表示され、給送速度を計算してフィルム3を給送する(S306〜310)。この時のフィルム3の平均給送速度は、平均給送速度V1″=31.7mm/1.8秒=17.6mm/secとなり、この速度でフィルム3を給送して第4コマへ移動し「案内画像1」の表示時間が終了すると(S311)、CCD9は第4コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第4コマに切り替える(S303〜304)。
【0036】第4コマが表示された後、次に指示されたコマは第17コマであるので、操作者が「次のコマへの移動」スイッチを押下すると(S305)、第4コマから第17コマまで13コマ移動することになるので「案内画像2」を表示すると共に、給送速度を計算してフィルム3を給送する(S312〜316)。この時の移動距離は、(17−4)×31.7mm=412.1mmであるので、平均給送速度平均給送速度V13″=412.1mm/3.8秒=108.4mm/secでフィルム3を給送することになる。第17コマへの移動が完了し「案内画像2」の表示時間4秒が終了すると(S317)、CCD9は第17コマの画像を取り込んで映像回路10は画面を第17コマに切り替える(S303〜304)。以下同様にして選択されたコマの再生が行われ、最終コマになるとS323からS324へ進み、最終コマの画像を再生する(S325)。さらに「次のコマへの移動」スイッチを押下すると(S326)、画像表示を終了してフィルムを巻き戻し、終了する(図2のS020〜022)。
【0037】このように次のコマの再生の準備中である旨の「案内画像」を数種類用意して、コマの移動距離に応じて「案内画像」を流す時間を変えることにより、次のコマへの切り替え時間を短縮することができ、次のコマへの移動給送速度をできるだけ低く抑え給送騒音を低減すると共に、フィルムへの負荷を最小に抑えながら、かつ操作性の良い現像済みフィルムの画像再生装置を実現することができる。
【0038】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では連続した巻物状のフィルムの長さを40コマとしたが、実際には数種類の長さのフィルムがあり、アイドル時間等はセットされたフィルムの長さに応じて適宜変えられるべきである。図2のフローチャートにおいてS004〜006でフィルム3を最終コマまで巻き上げ給送した際に、フィルム3の総コマ数をカウントすることができる。
【0039】今カウントされた総コマ数が25コマであった場合、ロール上のフィルムのコマとコマの間隔を31.7mmとすると、ジャンプする最大コマ数は24コマとなり、この画像再生装置のフィルム給送機構のフィルムの最大給送速度を160mm/secとすれば1コマから25コマまでの移動時間Ttは、移動時間Tt={(25−1)×31.7mm}/(160mm/秒)=4.8秒となる。先の実施の形態では、コマ切り替え時間は10秒もしくは20秒もしくはフリーであったが、最大コマ数が25コマ程度のフィルムに対してはコマ切り替え時間5秒とする設定も可能である。そこで総コマ数が25コマ以下であることが判別された場合はコマ切り替え時間として5秒も選択可能とし、コマ移動アイドル時間TiはTs=5秒の場合、Ti=Ts−Tt=5−4.8=0.2秒Ts=10秒の場合Ti=Ts−Tt=10−4.8=5.2秒Ts=20秒の場合Ti=Ts−Tt=20−4.8=15.2秒としてコマ切り替え時間の選択肢を増やしながら、S101以降のフローチャートは先の実施の形態と同じとすることで、さらに使い勝手の良いフィルムの画像再生をすることができる。
【0040】〔発明と実施の形態との対応〕本願発明のフィルム給送手段は、発明の実施の形態におけるフィルム給送モータ13、フィルム給送機構12からなる構成に相当し、また、フィルムの給送速度を計測する計測手段は、ローラー状の形状を持つエンコーダ14に相当し、そして、フィルムの給送速度を制御する制御手段は、CPU15、フィルム給送機構駆動回路16及び操作パネル17に相当する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本願の各請求項記載の発明においては、再生する時にある停止位置から任意のコマまでフィルムを給送する際の給送制御として、フィルムのスムースな停止を行うためのスローダウン制御に加えて、フィルムの移動距離にかかわらず一定の時間で目的のコマへ移動する“定時間移動”給送速度制御を行うことで、任意のコマの画像再生までの待ち時間を均一にし、また、請求項3,4記載の発明においては、次のコマの再生の準備中である旨の画像表示を出せるようにして、操作者に違和感を抱かせない演出効果を持たせることが可能となるばかりでなく、次のコマを表示するまでの時間を最大限に利用して給送速度をできるだけ低く抑えることにより、給送騒音を低減すると共に、フィルムへの負荷を最小に抑えることができ、非常に使い勝手の良い撮影済みフィルムの画像再生装置を提供することができる。




 

 


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