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発明の名称 視野枠切換え装置、ファインダー装置およびカメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−183968
公開日 平成11年(1999)7月9日
出願番号 特願平9−355254
出願日 平成9年(1997)12月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行 (外4名)
発明者 長谷 博之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ファインダー視野サイズを切り換えるために駆動される視野枠切換機構と、この視野枠切換機構を収容するとともにファインダー光軸方向両側に形成された視野用開口および前記視野枠切換機構における駆動力入力部を外部に延ばすために形成された貫通開口を有するハウジング部材とを有して構成される視野枠切換え装置において、前記両側の視野用開口を透明部材で覆うとともに、前記貫通開口を前記駆動力伝達部に取り付けたカバー部材により覆ったことを特徴とする視野枠切換え装置。
【請求項2】 前記両側の視野用開口のうち少なくとも一方を、ファインダー光学系を構成する光学素子で覆ったことを特徴とする請求項1に記載の視野枠切換え装置。
【請求項3】 前記両側の視野用開口のうち少なくとも一方を、光学素子以外の透明部材で覆ったことを特徴とする請求項1に記載の視野枠切換え装置。
【請求項4】 前記光学素子以外の透明部材が、ガラス板であることを特徴とする請求項3に記載の視野枠切換え装置。
【請求項5】 前記光学素子以外の透明部材が、プラスチック板であることを特徴とする請求項3に記載の視野枠切換え装置。
【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の視野枠切換え装置を備えたことを特徴とするファインダー装置。
【請求項7】 請求項6に記載のファインダー装置を備えたことを特徴とするカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダー視野が複数サイズに切換え可能なユニット化された視野枠切換え装置に関し、特にゴミの侵入を防止した視野枠切換え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファインダー視野を複数サイズに切換えることができるユニット化された視野枠切換え装置は、例えば特開平9−33987号公報にて提案されている。この視野枠切換え装置は、被写体像が結像される視野枠板と、標準サイズのファインダー視野を有する開口部が形成された視野枠と、前記視野枠を切換るための開口部を有しファインダー視野を切換える2枚のマスク板と、これら2枚のマスク板を駆動する駆動部材と、視野枠板と視野枠を保持すると共に上記2枚のマスク板と駆動部材を摺動及び回転可能に支持する、視野枠の開口部よりも大きい開口部が形成された保持部材と、上記2枚のマスク板および駆動部材を押さえる、視野枠の開口部よりも大きい開口部が形成された押さえ部材とで構成されている。
【0003】また、ゴミの侵入を防止する構造としては、例えば実公平6−18344号公報にて開示されている。この構造は、対物レンズとファインダー光軸方向に移動するファインダー光学系を収納する略角筒形状の本体とポロプリズムと接眼レンズを収納する支持枠との間に、第4のフレームに保持されたカバーガラスを設け、このカバーガラスとポロプリズムの入射面との空間、つまり結像面近傍の領域を密閉構造にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特開平9−33987号公報提案の視野枠切換え装置では、保持部材に形成されている開口部は視野枠板を保持することにより保護されるが、押さえ板に形成されている開口部は保護されていない。さらに保持部材と押さえ板とは所定量の隙間をおいて組み合わされている。即ち、密閉された構造でないことから、ゴミが侵入し易く、侵入したゴミにより視野枠切換え作動不良或いはファインダー視野内の見栄えが悪くなるといった問題がある。
【0005】また、実公平6−18344号公報開示のゴミの侵入を防止する構造では、視野枠切換え装置を構成する部品を支持枠に順次組み込んでいく必要があり、視野枠切換え装置をユニット化することができない。また、ユニット化された場合、特開平9−33987号公報提案のユニット化された視野枠切換え装置と同様に、一方の開口部は保護することができても 他方の開口部を保護することができないことから、ゴミが侵入し易いといった問題がある。
【0006】そこで、本発明は、ユニット化された装置内へのゴミの侵入を確実に防止することができる視野枠切換え装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明では、ファインダー視野サイズを切り換えるために駆動される視野枠切換機構と、この視野枠切換機構を収容するとともにファインダー光軸方向両側に形成された視野用開口および視野枠切換機構における駆動力入力部を外部に延ばすために形成された貫通開口を有するハウジング部材とを有して構成される視野枠切換え装置において、上記両側の視野用開口を透明部材で覆うとともに、上記貫通開口を駆動力伝達部に取り付けたカバー部材により覆うようにして、装置を密閉し、ゴミの侵入を確実に防止できるようにしている。
【0008】具体的には、両側の視野用開口のうち少なくとも一方を、ファインダー光学系を構成する光学素子で覆ったり、ガラス板やプラスチック板等の光学素子以外の透明部材で覆ったりする。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図10には、本発明の第1実施形態である視野枠切換え装置およびこれを備えたカメラ用ファインダーユニット(ファインダー装置)を示している。図1は視野枠切換え装置の構成を示す分解斜視図、図2は図1に示す視野枠地板の開口部のカバー方法を示す分解斜視図、図3は図1に示す保持板の開口部と孔のカバー方法を示す分解斜視図、図4はファインダーユニット及び視野枠切換え駆動機構の構成を示す分解斜視図、図5は視野枠切換え操作機構の構成を示す分解斜視図、図6はカメラの構成を示す縦断面図、図7は視野枠切換え操作機構が各位置に切換わった状態を示す背面図、図8は視野枠切換え駆動機構が各位置に切換わった状態を示す背面図、図9は視野枠切換え装置が各サイズ位置に切換わった状態を示す背面図、図10は視野枠切換え装置の視野枠切換えマスク板が各サイズに切換わった状態を示す背面図、図7から図10の( a) はファインダー視野がCサイズに切換わった状態、( b) はファインダー視野がHサイズに切換わった状態、( c) はファインダー視野がPサイズに切換わった状態を示すものである。
【0010】図1において、視野枠切換え装置1の構成について説明する。2は上下及び左右端面部にファインダー光軸と平行に延びるリブ2aが形成され、凹形状をした視野枠地板(請求の範囲にいうハウジング部材の一部)である。この視野枠地板2の凹部2bの中央部には、Hサイズのファインダー視野を持つ開口部(請求の範囲にいう視野用開口)2cが形成されており、開口部2cの左右両側には、後述する視野枠切換えマスク板3,4を摺動可能に嵌合支持する支持軸2d,2eが形成されている。また、視野枠地板2の左右両端面部に形成されたリブ1aの外側には、後述する保持板6を係止する左右2本の係止爪2fが形成されている。
【0011】視野枠切換えマスク板(請求の範囲にいう視野枠切換え機構の一部)3,4はファインダー光軸FLと直交方向に移動し、ファインダー視野を切換える一対のL字状板部材であり、視野枠地板2の凹部2b内に配置されている。視野枠切換えマスク板3,4の両側には、視野枠をHサイズからCサイズに切換える第1のカムHCと、視野枠をHサイズからPサイズに切換える第2のカムHPを有するカム孔3a,3b,4a,4bが形成されており、カム孔3a,4bは視野枠地板2の支持軸2dと、またカム孔3b,4aは視野枠地板2の支持軸2eとそれぞれ摺動可能に嵌合することで視野枠地板2に支持されている。
【0012】また、カム孔3a,4aの近傍には後述する駆動リング5の駆動軸5b,5cが摺動可能に嵌合する長孔3c,4cが形成されている。また、視野枠切換えマスク板3,4には視野枠地板2の開口部2cの長辺方向を遮蔽する遮蔽部3d,4dと、短辺方向を遮蔽する遮蔽部3e,4eとが形成されており、視野枠切換えマスク板3,4が、視野枠地板2の支持軸2d,2eをガイドに第1のカムHCに沿って移動することで、図10(a)に示すように、遮蔽部3d,4dが視野枠地板2の開口部2c内に進入し、ファインダー視野がHサイズからCサイズに切換わる。また視野枠切換えマスク板3,4が第2のカムHPに沿って移動することで、図10(c)に示すように、遮蔽部3e、4eが視野枠地板2の開口部2c内に進入し、ファインダー視野がHサイズからPサイズに切換わる。さらに、第1のカムHCと第2のカムHPとの変曲部近傍では、図10(b)に示すように、遮蔽部3d,3e,4d,4eが視野枠地板2の開口部2c外に退避し、ファインダー視野がHサイズに切換わるようになっている。
【0013】5は視野枠切換えマスク板3,4を駆動する駆動リング(請求の範囲にいう視野枠切換え機構の一部)で、視野枠地板2の凹部2b内に配置され、駆動リング5の外周が視野枠地板2のリブ2aの内周に回転可能に嵌合支持されることでファインダー光軸FLを中心として回転するようになっている。この駆動リング5の中央部には、視野枠地板2の開口部2cよりも大きい開口部5aが形成されており、開口部5aの左右両側には視野枠切換えマスク板3の長孔3cと摺動可能に嵌合する駆動軸5bと視野枠切換えマスク板4の長孔4cと摺動可能に嵌合する駆動軸5cとが形成されている。そして、駆動リング5が回転すると、これら駆動軸5b、5cにより駆動リング5の回転力が視野枠切換えマスク板3,4に伝達されるようになっている。
【0014】また、駆動リング5の駆動軸5bと対向する位置には、後述する視野枠切換え駆動機構13の駆動力が伝達される伝達軸(請求の範囲にいう駆動力伝達部)5dが形成されている。
【0015】6は視野枠地板2の凹部2b内に配置された視野枠切換えマスク板3,4と駆動リング5とを保持する保持板(請求の範囲にいうハウジング部材の一部)で、保持板6の左右側面に形成された係止孔6aが視野枠地板2のリブ2aの係止爪2fに係止されることで、視野枠地板2に支持されている。保持板6の中央部には凹部6bが形成された視野枠地板2の開口部2cより大きい開口部(請求の範囲にいう視野用開口)6cと、駆動リング5の伝達軸5dが貫通する孔(請求の範囲にいう貫通開口)6dが形成されている。
【0016】次に図2および図3を用いて視野枠切換え装置1の開口部2c及び孔6dのカバー方法について説明する。まず、視野枠地板2の開口部2cは、図2に示すように、視野枠地板2の開口部2の周囲に形成されたリブ2g内に、結像面7aを有するフィールドレンズ(請求の範囲にいうファインダー光学系を構成する光学素子)7を固定して覆われる。フィールドレンズ7の結像面7aは、視野枠地板2の開口部2c側と当接するようになっている。
【0017】また、保持板6の開口部6cは、図3に示すように、保持板6の凹部6b内に、光学的パワーを持たないガラス8(請求の範囲にいう光学素子以外の透明部材)を固定することで覆われる。なお、ガラス8の代わりに透明なプラスチック材を用いてもよい。
【0018】また、保持板6の孔6dは、図3に示すように、保持板6の孔6dから貫通する駆動リング5の伝達軸5dに、略T字状に形成されたキャップ(請求の範囲にいうカバー部材)9のヘッド部9aを嵌合させることで、そのつば部9bにより覆われる。
【0019】このように、視野枠地板2の開口部2cをファインダー光学系で覆い、保持板6の開口部6cと孔6dとをキャップ9により覆うことで、視野枠切換え装置1を密閉することができ、ゴミの侵入を確実に防止することができる。
【0020】次に、図4において、ファインダーユニット10の構成について説明する。ファインダーユニット10は、ファインダー地板11に実像式ファインダー光学系12( ファインダー光学系) と、視野枠切換え装置1と、視野枠切換え駆動機構13と、公知の自動合焦装置14と、公知の測光装置15が取り付けられることで構成される。
【0021】まず、実像式ファインダー光学系12の構成について説明する。この実像式ファインダー光学系12は、ファインダー地板11の前面に形成された絞り11a(図6参照)の後方に配置された対物レンズ16と、前述したフィールドレンズ7と、視野枠切換え装置3の保持板6の後方に配置され、対物レンズ16およびフィールドレンズ7が捉えた被写体像を上下左右に反転するポロプリズム17とを有する。これら対物レンズ16およびポロプリズム17は、ファインダー地板11の下面中央部に形成された開口部11bから組み込まれてファインダー地板11に保持される。また、接眼レンズ18は、ファインダー地板11の後方に形成された開口部11cから組み込まれてファインダー地板11に保持されている。また、ポロプリズム17のV字状の反射面17aは先端がV字状になったプリズムカバー19により保護されている。
【0022】次に、視野枠切換え駆動機構13について説明する。20は駆動リング5を駆動する伝達する伝達板で、ファインダー地板11の側面に配置され、後述する押え板25によりファインダー地板11に保持されている。伝達板20は、側面部にファインダー光軸FLに直交する方向(図4における上下方向)に延びるよう形成された直進溝20aがファインダー地板11に同方向に延びるよう形成された凸部(図示せず)と摺動可能に嵌合することにより、ファインダー地板11の凸部をガイドにしてファインダー光軸FLに直交する方向に移動するようになっている。また、直進溝20a近傍の端面部には、トーションバネ24を掛ける軸20bが形成され、軸20bと反対側の面には、視野枠切換え装置1のキャップ9のヘッド部9aと摺動可能に嵌合する長孔20cが形成されている。そして、この長孔20cにより伝達板20の駆動力が駆動リング5に伝達される。
【0023】21はフレキシブル基板で、ファインダー視野の切換え状態を検出する検出部21aと、不図示のフレキシブル基板と接続する接続部21bとが形成されている。検出部21aはファインダー地板11の後方に配置されており、検出部21aに形成された孔21cがファインダー地板11の軸11dと嵌合するとともに、検出部21aに形成された孔21dがファインダー地板11の軸11eと嵌合することで、ファインダー地板11に対して位置決めされる。検出部21aには、ファインダー視野がCサイズであることを検出するCパターン21eと、Hサイズであることを検出するHパターン21fと、Pサイズであることを検出するPパターン21gとが形成されており、さらにCパターン21e、Hパターン21f、Pパターン21gと対向する位置にはGNDパターン21hが形成されている。接続部21bはファインダー地板11の上面に配置されている。
【0024】22は後述する視野枠切換え操作機構26の駆動力が伝達される伝達レバーである。この伝達レバー22は、ファインダー地板11の軸11dと回転可能に嵌合する孔22aを有し、後述する押え板25によりファインダー地板11に保持されている。伝達レバー22の先端部には、後述するトーションバネ24を掛ける先端がT字状のフック22b(図5参照)と、フック22bと対向する位置に配置されて後述する視野枠切換え操作機構26のクリック板28と当接する伝達軸22cとが形成されている。また、伝達レバー22の側面には、視野枠切換えマスク板3,4が視野枠地板2の開口部2cから退避した状態位置( Hサイズ)を保証するためのV字状の凹部22dが形成されており、凹部22dの両側にはR面22e,22fが形成されている。
【0025】23はファインダー視野の切換え状態を検出する検出SWで、伝達レバー22に固定され、伝達レバー22と一体で回転する。検出SW23には、フレキシブル基板21の検出部21aのCパターン19e、Hパターン19f、Pパターン19gのいずれかと接触する2本の接点部23aと、GNDパターン19hと接触する2本の接点部23bとが形成されている。
【0026】24は伝達レバー22の回転力を伝達板20に伝達するトーションバネで、トーションバネ24の先端部24aを伝達レバー22のフック22bに掛けることで、伝達レバー22と一体で回転する。
【0027】25は伝達板20と伝達レバー22をファインダー地板11に押さえる押え板で、ビス等によりファインダー地板11に固定されている。押え板25には、伝達板20を保持する保持部25aと、伝達レバー22を保持する保持部25bと、伝達レバー22の凹部22dに進入する先端V字状の突部25cとが形成されている。この突部25cは、伝達レバー22の凹部22dに進入していないとき(即ち、視野枠地板2の開口部2cがCサイズ或いはPサイズに切換わっているとき)は、伝達レバー22の凹部22dの近傍に形成されたR面22e,22fと当接するようになっている。
【0028】次に、自動合焦装置14と測光装置15について説明する。自動合焦装置14は、図4に示すように、実像式ファインダー光学系12の両側に配置され、投光部14aと受光部14bとで構成されている。また、測光装置15は、自動合焦装置14の投光部14aの外側に配置されており、ファインダー地板11に固定された測光素子(図示せず)を有する。
【0029】次に、図5において、視野枠切換え操作機構26の構成について説明する。27は撮影者がファインダー視野切換えを行う時に操作する操作部27aが形成された操作ツマミで、後述する後カバー39の後方外側に配置されている。操作ツマミ27に形成された軸27bは、後カバー39の孔39cに回転可能に嵌合している。
【0030】28は操作ツマミ27の回転力を視野枠切換え操作機構13の伝達レバー22伝達するクリック板で、後述する後カバー39後方内側に配置され、後カバー39の孔39cを貫通する操作ツマミ27の軸27bにビス29により固定されている。この固定によりクリック板28は操作ツマミ27と一体で回転する。クリック板28には、伝達レバー22の伝達軸22cと当接する切り欠き部28aが形成されており、切り欠き部28aの両端面28b,28cが伝達レバー22の伝達軸22cに当接することで、操作ツマミ27の回転力が伝達レバー22に伝達される。また、クリック板28には、後カバー39の3個の凹部39d,39e,39fのいずれか1つに進入して操作ツマミ27を係止させる先端が球R状の凸部28dが形成されている。このため、操作ツマミ27が回転して、クリック板28の凸部28dが後カバー39の凹部39dに進入すると操作ツマミ27はファインダー視野がCサイズに切換わった状態で係止され、同様に後カバー39の凹部39eに進入すると操作ツマミ27はファインダー視野がHサイズに切換わった状態で係止される。また、後カバー39の凹部39fに進入すると操作ツマミ27はファインダー視野がPサイズに切換わった状態で係止される。
【0031】次に、図6において、ファインダーユニット10が組み込まれたカメラの一例を説明する。ファインダーユニット10は、ファインダー地板11の下面部が、カメラ本体30の上面部およびカメラ本体30の上面部に配置されたギア列31を保持するギア押さえ板32の上面部に当接するように不図示のビスによりカメラ本体30に固定される。これにより、ファインダー地板11の開口部11bは覆われる。
【0032】ファインダーユニット10の上面部には、液晶表示部33が取り付けられたプリント基板34が配置されている。また、撮影光学系35、シャッター36からなる鏡筒ユニット37は、カメラ本体30の前方に配置され、不図示のビスによりカメラ本体30に固定されている。そして、ファインダーユニット10、液晶表示部33やよび鏡筒ユニット37などが取り付けられたカメラ本体30は、前カバー38と、後カバー39により覆われている。
【0033】前カバー38の前方には、撮影光学系35に対する開口部38aと、実像式ファインダー光学系12に対する開口部38bとが形成されている。開口部38aは、前カバー38と撮影光学系35との間に配置された開閉可能なバリア40により覆われている。また、開口部38bは、前カバー38の内側から固定された透明な材料からなる対物保護窓41により覆われている。
【0034】後カバー39の上面には、液晶表示部33を覗くための開口部39aが形成されており、この開口部39aは後カバー39の内側から固定される透明な材料からなる保護窓42により覆われている。また、後カバー39の後方にはファインダーを覗くための開口部39bが形成されている。そして、開口部39bの近傍には、図5に示すように、操作ツマミ27の軸27bが摺動可能に嵌合する孔39cとクリック板28の凸部28dが進入する3個の凹部39d,39e,39fが形成されている。
【0035】次に、図7から図10において、視野枠切換え動作について説明する。
【0036】(ファインダー視野をHサイズからCサイズに切換える場合)操作ツマミ27の操作部27aを図7(b)に示す状態から押し下げると、操作ツマミ27は後カバー39の孔39cを中心に時計回り方向に回転する。この回転により、操作ツマミ27と一体になっているクリック板28も操作ツマミ27と同様に時計回り方向に回転する。このとき、クリック板28の切り欠き部28aの端面28bが、図7(a)に示すように、伝達レバー22の伝達軸22cと当接することで、クリック板28の回転力(すなわち、操作ツマミ27の回転力)が伝達レバー22に伝達される。
【0037】回転力が伝達された伝達レバー22は、ファインダー地板11の軸11dを中心にクリック板28と同様に時計回り方向に回転する。この回転により、伝達レバー22と一体になっている検出SW23と、トーションバネ24が伝達レバー22と同様に時計回り方向に回転する。このとき、伝達レバー22の凹部22dに進入していた押え板25の突部25cは、図8(a)に示すように、伝達レバー22のR面22eに沿ってチャージされる。そして、トーションバネ22の回転により、伝達レバー22の回転力はトーションバネ24の伝達部24aを介して伝達板20の軸20bに伝達される。
【0038】回転力が伝達された伝達板20は、図8(a)に示すように、ファインダー地板11の凸部をガイドに下側に移動する。この移動により、伝達板20の駆動力は、伝達板20の長穴20cと嵌合しているキャップ9のヘッド部9aを介して駆動リング5の伝達軸5dに伝達される。
【0039】駆動力が伝達された駆動リング5は、図9(a)に示すように、ファインダー光軸FLを中心に時計回り方向に回転する。この回転により、駆動リング5の回転力は、駆動リング5の駆動軸5bを介して視野枠切換えマスク板3の長孔3cに、また駆動リング5の駆動軸5cを介して視野枠切換えマスク板4の長孔4cに伝達される。
【0040】回転力が伝達された視野枠切換えマスク板3は、図10(a)に示すように、視野枠地板2の支持軸2d,2eをガイドにして、視野枠切換えマスク板3のカム孔a,3bの第1のカムHCに沿って、斜め左下に移動する。この移動により、視野枠地板2の開口部2c外に退避していた視野枠切換えマスク板3の遮蔽部3dが視野枠地板2の開口部2c内に進入し、視野枠地板2の開口部2cの長辺方向(斜線部)が遮蔽される。
【0041】また、視野枠切換えマスク板4は、図10(a)に示すように、視野枠地板2の支持軸2d,2eをガイドに、視野枠切換えマスク板4のカム孔4a,4bの第1のカムHCに沿って、斜め右上に移動する。この移動により、視野枠地板2の開口部2c外に退避していた視野枠切換えマスク板4の遮蔽部4dが視野枠地板2の開口部2c内に進入し、視野枠地板2の開口部2cの長辺方向(斜線部)が遮蔽されることで、ファインダー視野がHサイズからCサイズに切り換わる。また、伝達レバー22と一体で回転している検出SW23の接点部23aは、図8(a)に示すように、フレキシブル基板21の検出部21aのHパターン21eからCパターン21fに切換わることでCサイズであることを検出する。
【0042】さらに、操作ツマミ27と一体で回転しているクリック板28の凸部28dは、図7(a)に示すように、後カバー39の凹部39eから凹部39dに移動することで、クリック板28が係止され、操作ツマミ27の回転が停止する。
【0043】(ファインダー視野をHサイズからPサイズに切り換える場合)操作ツマミ27の操作部27aを図7(b)に示す状態から押し上げると、操作ツマミ27は後カバー39の孔39cを中心に反時計方向に回転する。この回転により、操作ツマミ27と一体になっているクリック板28が操作ツマミ27と同様に反時計方向に回転する。このとき、クリック板28の切り欠き部28aの端面28cが図7(c)に示すように、伝達レバー22の伝達軸22cと当接することで、クリック板28の回転力(即ち操作ツマミ27の回転力)が伝達レバー22に伝達される。
【0044】回転力が伝達された伝達レバー22は、ファインダー地板11の軸11dを中心にクリック板28と同様に反時計方向に回転する。この回転により、伝達レバー22と一体になっている検出SW23と、トーションバネ24が伝達レバー22と同様に反時計方向に回転する。このとき、伝達レバー22の凹部22dに進入していた押え板25の突部25cは、図8(c)に示すように、伝達レバー22のR面22fに沿ってチャージされる。そして、トーションバネ24の回転により、伝達レバー22の回転力はトーションバネ24の伝達部24aを介して伝達板20の軸20bに伝達される。
【0045】回転力が伝達された伝達板20は、図8(c)に示すように、ファインダー地板11の凸部(図示せず)をガイドにして上側に移動する。この移動により、伝達板20の駆動力は、伝達板20の長穴20cと嵌合しているキャップ9の凸部9aを介して駆動リング5の伝達軸5dに伝達される。
【0046】駆動力が伝達された駆動リング5は、図9(c)に示すように、ファインダー光軸FLを中心に時計方向に回転する。この回転により、駆動リング5の回転力は、駆動リング5の駆動軸5bを介して視野枠切換えマスク板3の長孔3c及び、駆動リング5の駆動軸5cを介して視野枠切換えマスク板4の長孔4cに伝達される。
【0047】回転力が伝達された視野枠切換えマスク板3は、図10(c)に示すように、視野枠地板2の支持軸2d、2eをガイドに、視野枠切換えマスク板3のカム孔2a,2bの第2のカムHPに沿って、斜め右上に移動する。この移動により、視野枠地板2の開口部2c外に退避していた視野枠切換えマスク板3の遮蔽部3eが視野枠地板2の開口部2c内に進入し、視野枠地板2の開口部2cの短辺方向(斜線部)が遮蔽される。また、視野枠切換えマスク板4は、図10(c)に示すように、視野枠地板2の支持軸2d,2eをガイドに、視野枠切換えマスク板4のカム孔4a,4bの第2のカムHPに沿って、斜め左下に移動する。この移動により、視野枠地板2の開口部2c外に退避していた視野枠切換えマスク板4の遮蔽部4eが視野枠地板2の開口部2c内に進入し、視野枠地板2の開口部2cの短辺方向(斜線部)が遮蔽されることで、ファインダー視野がHサイズからPサイズに切換わる。これとともに、伝達レバー22と一体で回転している検出SW23の接点部23aが、図8(c)に示すように、フレキシブル基板21の検出部21aのHパターン21eからPパターン21gに切換わることで、Pサイズであることが検出される。
【0048】さらに、操作ツマミ27と一体で回転しているクリック板28の凸部28dは、図7(c)に示すように、後カバー39の凹部39eから凹部39fに移動することで、クリック板28が系止され、操作ツマミ27の回転が停止する。
【0049】なお、ファインダー視野をCサイズからHサイズに切り換える場合およびPサイズからHサイズに切り換える場合には、上記したHサイズからCサイズに切り換える操作およびHサイズからPサイズに切り換える操作を逆に行うことで、視野枠切換えマスク板3,4の遮蔽部3d,3e,4d,4eが図10(b)に示すように、視野枠地板2の開口部2c外に退避し、ファインダー視野がHサイズに切り換わる。また、これとともに、検出SW23の接点部23aが図8(b)に示すように、フレキシブル基板21の検出部21aのHパターン21eに切換わることで、Hサイズであることが検出される。さらに、操作ツマミ27と一体で回転しているクリック板28の凸部28dが、図7(b)に示すように、後カバー39の凹部39eに移動することで、クリック板28が係止され、操作ツマミ27の回転が停止する。
【0050】(第2実施形態)図11および図12には、本発明の第2実施形態である視野枠切換え装置を示している。なお、本実施形態における機械的構造は第1実施形態のものとほぼ同じであるので、本実施形態における共通構成要素については第1実施形態と同符号を付して説明に代える。また、本実施形態の動作も第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0051】図11は保持板6の開口部と孔6dのカバー方法を示す分解斜視図であり、図12は視野枠地板2の開口部2cのカバー方法を示す分解斜視図である。
【0052】本実施形態において、第1実施形態と異なるのは、視野枠地板2に形成された開口部2cを光学的パワーを持たないガラス(請求の範囲にいう光学素子以外の透明部材)8で覆い、保持板6に形成された開口部6cをポロプリズム(請求の範囲にいうファインダー光学系を構成する光学素子)17で覆った点である。また、ポロプリズム17のV字状の反射面17aを保護する保護部6eを設けた点でも異なる。
【0053】すなわち、視野枠地板2の開口部2cと保持板6の開口部6cとをそれぞれ、第1実施形態とは逆に、ガラスとファインダー光学系を構成する光学素子とで覆い、またプリズムカバー19を廃止した点で第1実施形態と異なる。なお、保持板6の孔6dは、第1実施形態と同様にキャップ9で覆われる。
【0054】本実施形態によっても、視野枠切換え装置1を密閉することができるので、ゴミの侵入を確実に防止することができる。
【0055】(第3実施形態)図13には、本発明の第3実施形態である視野枠切換え装置を示している。なお、本実施形態における機械的構造は第1実施形態のものとほぼ同じであるので、本実施形態における共通構成要素については第1実施形態と同符号を付して説明に代える。また、本実施形態の動作も第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0056】図13は視野枠切換え装置の視野枠地板2の開口部2cおよび保持板6の開口部6cと孔6dのカバー方法を示す分解斜視図である。
【0057】本実施形態は、保持板6に形成された開口部6cがポロプリズム(請求の範囲にいうファインダー光学系を構成する光学素子)17で覆われるとともに、ポロプリズム17のV字状の反射面17aを保護する保護部6eを設けた点で第1実施形態と異なる。
【0058】すなわち、両側の開口部2c,6cをファインダー光学系で覆った点と、プリズムカバー19を廃止した点で第1実施形態と異なる。なお、保持板6の孔6dは、第1実施形態と同様にキャップ9で覆われる。
【0059】本実施形態によれば、両側の開口部2c,6cをいずれもファインダー光学系を構成する光学素子で覆っているので、ガラス等、部品点数を増やすことなく、視野枠切換え装置1を密閉してゴミの侵入を確実に防止することができる。
【0060】また、視野枠切換え装置1の両側にファインダー光学系の光学素子が配置されているので、視野枠切換え装置1に対するファインダー光軸のズレを少なくすることができる。
【0061】(第4実施形態)図14には、本発明の第4実施形態である視野枠切換え装置を示している。なお、本実施形態における機械的構造は第1実施形態のものとほぼ同じであるので、本実施形態における共通構成要素については第1実施形態と同符号を付して説明に代える。また、本実施形態の動作も第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0062】図14は視野枠切換え装置の視野枠地板2の開口部2cと保持板6の開口部6cおよび孔6dのカバー方法を示す分解斜視図である。
【0063】本実施形態は、視野枠地板2に形成された開口部2cも光学的パワーを持たないガラス(請求の範囲にいう光学素子以外の透明部材)8で覆った点で第1実施形態と異なる。
【0064】すなわち、両側の開口部2c,6cを光学的パワーを持たないガラス8で覆った点で第1実施形態と異なる。なお、保持板6の孔6dは、第1実施形態と同様にキャップ9で覆われる。
【0065】本実施形態によっても、視野枠切換え装置1を密閉することができるので、ゴミの侵入を確実に防止することができる。
【0066】なお、本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメラの視野枠切換え装置やファインダー装置に適用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、装置両側の視野用開口を透明部材で覆うとともに、貫通開口を駆動力伝達部に取り付けたカバー部材により覆うので、ユニット化された装置を密閉することができ、ゴミの侵入を確実に防止することができる。
【0068】したがって、この視野枠切換え装置を組み込んだファインダー装置やカメラにおいては、視野枠切換え装置無いへのゴミの侵入による視野枠切換え作動不良がないので、快適な撮影等を行うことができる。




 

 


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