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発明の名称 視野枠切換え装置、ファインダー装置およびカメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−183967
公開日 平成11年(1999)7月9日
出願番号 特願平9−355248
出願日 平成9年(1997)12月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行 (外4名)
発明者 長谷 博之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ファインダー光路内に進退移動可能なマスク部材と、このマスク部材を前記ファインダー光路内から待避する位置と前記ファインダー光路内の左右部に進入する位置との間で移動させる第1直線カム領域および前記待避位置と前記ファインダー光路内の上下部に進入する位置との間で移動させる第2直線カム領域からなるカム手段とを有する視野枠切換え装置において、前記第1カム領域の左右方向に対するカム角度と前記第2カム領域の左右方向に対するカム角度とが、第1カム領域のカム角度<第2カム領域のカム角度の関係にあることを特徴とする視野枠切換え装置。
【請求項2】 前記第1カム領域のカム角度45度以下であり、前記第2カム領域のカム角度が45度以上であることを特徴とする請求項1に記載の視野枠切換え装置。
【請求項3】 前記カム手段は、前記第1カム領域と前記第2カム領域とが交わる部分で前記マスク部材を前記待避位置に位置させることを特徴とする請求項1又は2に記載の視野枠切換え装置。
【請求項4】 前記第1カム領域と前記第2カム領域とが交わる部分の角度が鈍角であることを特徴とする請求項3に記載の視野枠切換え装置。
【請求項5】 前記カム手段が、前記マスク板に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の視野枠切換え装置。
【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の視野枠切換え装置を備えたことを特徴とするファインダー装置【請求項7】 請求項6に記載のファインダー装置を備えたことを特徴とするカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファインダー視野枠を縦横比の異なる複数サイズに切換えることができるファインダー装置およびこれを備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】視野枠切換えマスク板を用いてファインダー視野枠を縦横比の異なる複数サイズに切換えることができる視野枠切換え装置は、例えば特開平7−77731号公報や特開平9−33987号公報によって提案されている。
【0003】上記特開平7−77731号公報にて提案されている視野枠切換えマスク板には、一連の直線カムで構成されるカム孔が斜めに形成されており、このカム孔をガイドに視野枠切換えマスク板が斜めに移動することで、ファインダー視野枠の左右部を遮蔽した標準サイズ、上下部を遮蔽するパノラマサイズおよび視野枠切換えマスク板が上下左右の4方向に退避するハイビジョンサイズにファインダー視野枠が切換わる構成になっている。
【0004】また、特開平9−33987号公報にて提案されている視野枠切換えマスク板には、パノラマサイズから標準サイズに切換えるための第1の直線カムと、パノラマサイズからハイビジョンサイズに切換える第2の直線カムとを対向させたV字状のカム孔が形成されており、このカム孔をガイドに視野枠切換えマスク板が移動することで、上記公報提案のものと同様に標準サイズ、パノラマサイズおよびハイビジョンサイズにファインダー視野枠が切換わる構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の視野枠切換えマスク板に形成されているカム孔形状では次のような問題がある。
【0006】まず、特開平7−77731号公報提案の視野枠切換え装置では、ファインダー視野枠の左右部を遮蔽するために移動する視野枠切換えマスク板の移動量に対して上下部を遮蔽するために移動する視野枠切換えマスク板の移動量が多いことから、視野枠切換えマスク板に形成されている一連のカム孔のカム角度を45°より小さくしている。この場合、ファインダー視野枠の上下部を遮蔽すると、視野枠切換えマスク板の左右方向への移動量が多くなり、視野枠切換えマスク板に形成されている左右部を遮蔽する遮蔽部の退避スペースが大きく必要となる。
【0007】この点、カム孔のカム角度を45°より大きくすることも考えられるが、このようにしてファインダー視野枠の左右部を遮蔽すると、視野枠切換えマスク板の上下方向への移動量が多くなり、視野枠切換えマスク板に形成されている上下部を遮蔽する遮蔽部の退避スペースが大きく必要となってしまう、このため、結局、ファインダー装置の小型化を図ることができない。
【0008】また、特開平9−33987号公報提案のファインダー装置では、対向する第1のカムと第2のカムのカム角度はほぼ同じであるため、ファインダー視野枠の上下部または左右部を遮蔽する際、視野枠切換えマスク板の移動量が多くなると共に、退避スペースが大きく必要となることから、視野枠切換え装置やこれを内蔵するファインダー装置の小型化を図ることが困難である。
【0009】しかも、特開平9−33987号公報提案のものでは、第1のカムと第2のカムが交わる部分の角度が90°であることから、標準サイズからハイビジョンサイズまたはハイビジョンサイズから標準サイズに視野枠切換えマスク板を切換える時、第1のカムと第2のカムとが交わる部分で視野枠切換えマスク板の作動が重くなり、視野枠切換え操作性が悪くなるという問題もある。
【0010】そこで、本発明は、視野枠切換えマスク板の移動量及び退避スペースを少なくして、装置全体又はこれを備えたカメラの小型化を図ることができ、さらには視野枠切換え操作がスムーズに行えるようにした視野枠切換え装置やファインダー装置さらにはカメラを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本願発明では、ファインダー光路内に進退移動可能なマスク部材と、このマスク部材をファインダー光路内から待避する位置とファインダー光路内の左右部に進入する位置との間で移動させる第1直線カム領域および上記待避位置とファインダー光路内の上下部に進入する位置との間で移動させる第2直線カム領域からなるカム手段とを有する視野枠切換え装置において、上記第1カム領域の左右方向に対するカム角度と前記第2カム領域の左右方向に対するカム角度とを、第1カム領域のカム角度<第2カム領域のカム角度の関係に設定している。
【0012】具体的には、第1カム領域のカム角度を、マスク部材の左右方向移動量が上下方向移動量より大きくなる45度以上に設定し、第2カム領域のカム角度をマスク部材の上下方向移動量が左右方向移動量より大きくなる45度以上に設定する。
【0013】すなわち、第1カム領域と第2カム領域とを、これらカム領域によるマスク板の本来の駆動方向により大きく移動させるようにそれぞれ適切に設定することにより、視野枠切換えマスク板の必要移動量及び退避スペース少なくすることができるので、ファインダー装置の小型化を図ることができる。
【0014】また、第1カム領域と第2カム領域とが交わる部分の角度を鈍角にすることにより、視野枠切換えマスク板をスムーズに移動させることができるようにし、視野枠切換え操作性を向上させるのが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図12には、本発明の第1実施形態である視野枠切換え装置を備えたカメラ用ファインダーユニット(ファインダー装置)を示している。
【0016】図1はファインダーユニットを下方向から見た状態を示す斜視図、図2は図1のファインダーユニットを分解して示した斜視図、図3はファインダーユニットを上方向から見た状態を示す斜視図、図4は図3のファインダーユニットを分解して示した斜視図、図5は視野枠切換えマスク板を示す正面図、図6はファインダー地板とポロプリズムの45度反射面との関係を示す部分断面斜視図、図7はファインダーユニットを備えたカメラの構成を示す断面図、図8は視野枠切換え操作部を示す分解斜視図、図9は視野枠切換え操作部が各位置に切換わった状態を示す背面図、図10は視野枠切換え駆動機構が各位置に切換わった状態を示す背面図、図11は視野枠切換え装置が各サイズ位置に切換わった状態を示す背面図、図12は視野枠切換え装置の視野枠切換えマスク板が各サイズに切換わった状態を示す背面図である。なお、図9から図12における(a)はファインダー視野がCサイズに切換わった状態、(b)はファインダー視野がHサイズに切換わった状態、(c)はファインダー視野がPサイズに切換わった状態を示すものである。
【0017】図1から図3に示すように、ファインダーユニットは、実像式ファインダー光学系2と、ファインダー視野枠を切換える(本実施形態では、Cサイズ、HサイズおよびPサイズに切り換える)視野枠切換え装置3と、視野枠切換え装置3を駆動する視野枠切換え駆動機構4と、公知の自動合焦装置5と、公知の測光装置6とがファインダー地板(請求の範囲にいうファインダー本体)1に取り付けられることで構成される。
【0018】まず、実像式ファインダー光学系2について説明する。この実像式ファインダー光学系2は、ファインダー地板1の前面に形成された絞り1a(図4参照)の後方に配置された対物レンズ7と、結像面8aを有し後述する視野枠地板12に保持されたフィールドレンズ8と、視野枠切換え装置3の視野枠カバー17の後方に配置され、対物レンズ7およびフィールドレンズ8が捉えた被写体像を上下左右に反転するポロプリズム9とを有する。これら対物レンズ7、フィールドレンズ8およびポロプリズム9は、ファインダー地板1の下面中央部に形成された開口部1bから組み込まれてファインダー地板1に保持される。また、接眼レンズ10は、ファインダー地板1の後方に形成された開口部1cから組み込まれてファインダー地板1に保持されている。また、ポロプリズム9のV字状の反射面9aは先端がV字状になったプリズムカバー11により保護されている。
【0019】次に、視野枠切換え装置3について説明する。この視野枠切換え装置3は、フィールドレンズ8とポロプリズム9との間に配置され、図2に示すように、フィールドレンズ8の結像面8aに対向配置された視野枠地板12と、ファインダー視野を切換えるファインダー光軸とほぼ直交方向に移動する一対のL字状の視野枠切換えマスク板13,14と、視野枠切換えマスク板13,14との間に配置され、視野枠切換えマスク板13,14が移動する時マスク板同士の引っ掛かりを防止するスペーサー15と、ファインダー光軸を中心として回転し視野枠切換えマスク板13,14を駆動する駆動リング16と、視野枠切換えマスク板13,14とスペーサー15および駆動リング16を視野枠地板12に保持する視野枠カバー17とから構成されている。これら視野枠切換え装置3の構成部品は、実像式ファインダー光学系2と同様に、ファインダー地板1の開口部1bから組み込まれてファインダー地板1に保持される。
【0020】視野枠地板12の中央部には、Hサイズのファインダー視野が形成された開口部12aが形成されている。開口部12aの両側には、視野枠切換えマスク板13,14を摺動可能に嵌合支持する支持軸12b、12cが形成されている。また、外側両端面に視野枠カバー17を係止する4本の係止爪12dが形成されている。
【0021】視野枠切換えマスク板13,14には、図5に示すように、視野枠地板12の開口部12aの長辺方向を遮蔽する遮蔽部13a,14aと、短辺方向を遮蔽する遮蔽部13b,14bとが形成されており、遮蔽部13a,14aが視野枠地板12の開口部12a内に進入して長辺方向を遮蔽すると、図12(a)に示すように視野枠地板12の開口部12aがHサイズからCサイズに切り換わる。また、遮蔽部13b,14bが視野枠地板12の開口部12a内に進入して短辺方向を遮蔽すると、図12(c)に示すように視野枠地板12の開口部12aがHサイズからPサイズに切り換わる。さらに、遮蔽部13a,13b,14a,14bが視野枠地板12の開口部12a外に退避すると、図12(b)に示すように、Hサイズに切り換わる。
【0022】また、図5に示すように、視野枠切換えマスク板13,14には、これらマスク板13,14には、視野枠をHサイズからCサイズに切り換えるカム角度θ1を持つ第1のカム(請求の範囲にいう第1直線カム領域)HCと、視野枠をHサイズからPサイズに切換えるカム角度θ1より角度が大きいカム角度θ2を持つ第2のカム(請求の範囲にいう第2直線カム領域)HPとを有するカム孔(請求の範囲にいうカム手段)13c,13d,14c,14dが形成されている。
【0023】なお、カム角度θ1は、視野枠切換えマスク板13,14の左右方向移動量を上下方向移動量に対して大きくする角度(45度以下)に設定されており、カム角度θ2は視野枠切換えマスク板13,14の上下方向移動量を左右方向移動量に対して大きくする角度(45度以上)に設定されている。
【0024】図2に示すように、カム孔13c,14dは視野枠地板12の支持軸12bと、カム孔13d,14cは視野枠地板12の支持軸12cとそれぞれ摺動可能に嵌合することで支持されている。さらに、視野枠切換えマスク板13,14における遮蔽部13a,14aを形成する部分には、駆動リング16の駆動軸16b,16cと嵌合する長孔13e,14eが形成されている。
【0025】スペーサー15の中央部には、視野枠地板12の開口部12aより大きい開口部15aが形成されている。開口部15aの両側には、視野枠12の支持軸12b,12cと摺動可能に嵌合する孔15b,15cが形成されており、ファインダー光軸と平行に移動するようになっている。さらに、駆動リング16の駆動軸16b,16cが貫通する長孔15d,15eが形成されている。
【0026】駆動リング16は、視野枠地板12と視野枠カバー17との内周に回転可能に支持されており、ファインダー光軸を中心として回転するようになっている。駆動リング16の中央部には、視野枠地板12の開口部12aより大きい開口部16aが形成されている。開口部16aの両側には、スペーサー15の長孔15d,15eを貫通し、視野枠切換えマスク板13,14の長孔13e,14eと摺動可能に嵌合する駆動軸16b,16cが形成されており、これら駆動軸16b,16cにより駆動リング16の回転力が視野枠切換えマスク板13,14に伝達され、視野枠切換えマスク板13,14はカム孔13c,13d,14c,14dが支持軸12b,12cに嵌合しながら移動することで、視野枠地板12の開口部12aがCサイズ或いはPサイズに切り換わるようになっている。また、駆動軸16bと対向する位置には、後述する視野枠切換え駆動機構4の駆動力が伝達される伝達軸16dが形成されている。
【0027】視野枠カバー17の中央部には、視野枠地板12の開口部12aより大きい開口部17aが形成されている。また、視野枠カバー17には、駆動リング16の伝達軸16dが貫通する孔17bと4本の係止部17cとが形成されており、この係止部17cが視野枠地板12の係止爪12dに係合することにより、視野枠切換えマスク板13,14とスペーサー15および駆動リング16が視野枠地板12に保持される。
【0028】次に、視野枠切換え駆動機構4について説明する。視野枠切換え駆動機構4は、図2および図4に示すように、ファインダー地板1の側面に配置され、ファインダー光軸に対して直交する方向(図4における上下方向)に移動して駆動リング16に駆動力を伝達する伝達板18と、ファインダー地板1の後方に配置された視野枠切換え状態を検出するフレキシブル基板19と、伝達レバー21と一体で回転駆動する検出SW20と、ファインダー地板1の後方に形成された軸1dを中心として回転し、後述する視野枠切換え操作部47の回転力を伝達板18に伝達する伝達レバー21と、フレキシブル基板19と検出SW20との間に配置され、伝達レバー21と一体で回転駆動するトーションバネ22と、伝達板18と伝達レバー21をファインダー地板1に保持する保持板23とで構成されている。
【0029】伝達板18は、図4に示すように、側面部に形成された直進溝18aがファインダー地板1に形成された凸部1eと摺動可能に嵌合することにより、ファインダー地板1の凸部1eをガイドにしてファインダー光軸に対して直交方向(上下方向)に移動するようになっている。端面部には駆動リング16の伝達軸16dと摺動可能に嵌合する長孔18bが形成されており、伝達板18を駆動力が駆動リング16に伝達するようになっている。また、長孔18bの対向する位置(直進溝18aの近傍)にはトーションバネ22と嵌合する軸18cが形成されており、伝達レバー21の回転力が伝達されるようになっている。
【0030】フレキシブル基板19には、視野枠切換え装置3の切換え状態を検出する検出部19aと不図示のメイン基板と接続する接続部19bとが形成されている。検出部19aには、図2に示すように、視野枠地板12の開口部12aがCサイズであることを検出するCパターン19cと、Hサイズであることを検出するHパターン19dと、Pサイズであることを検出するPパターン19eおよびCパターン19c,Hパターン19d,Pパターン19eと対向する位置に形成されたGNDパターン19fが設けられている。また、フレキシブル基板19には、孔19g,19hが形成されており、孔19gはファインダー地板1に形成された軸1dと、孔19hはファインダー地板1に形成された軸1fとそれぞれ嵌合することで、ファインダー地板1に対してフレキシブル基板19の検出部19aの位置が決まるようになっている。
【0031】接続部19bは、図6に示すように、ポロプリズム9の反射面9bと同様の傾斜で形成されたファインダー地板1の受け面1gに沿って固定されている。
【0032】検出SW20には、フレキシブル基板19の検出部19aのCパターン19c,Hパターン19d,Pパターン19eと接触する2本の接点部20aと、GNDパターン19fと接触する2本の接点部20bとが形成されている。また、この検出SW20には、後述する伝達レバー21と嵌合する孔20c,20dが形成されている。
【0033】伝達レバー21は、中央部に形成された孔21aがファインダー地板1の軸1dと回転可能に嵌合するとともに保持板23とファインダー地板1とに挟まれて保持されており、孔21aを中心に回転可能になっている。また、伝達レバー21には、軸21bと孔21aとを有する軸21cが形成されており、軸21bが検出SW20の孔20cと、軸21cが検出SW20の孔20dとそれぞれ嵌合することで伝達レバー21に対して検出SW20の位置決めがなされ、検出SW20と伝達レバー21とが一体回転可能となる。
【0034】伝達レバー21の先端部には、軸21cの外周に組み込まれたトーションバネ22を掛けるために先端がT字形状となったフック21dガム形成されており、さらに、後述する視野枠切換え操作機構47の回転力が伝達される伝達軸21e(図2参照)がフック21dと対向する位置に形成されている。伝達レバー21の側面部には、視野枠切換えマスク板13,14が視野枠地板12の開口部12aから退避した状態位置(Hサイズ)を保持するためのV字状の凹部21fが形成されている。
【0035】トーションバネ22には、伝達レバー21の回転力を伝達する伝達部22aが形成されており、この伝達部22aを伝達レバー21のフック21dに掛けられることで、伝達レバー21と一体で回転すると共に、伝達板18の軸18cが挟み込まれ、伝達レバー21の回転力が伝達板18に伝達される。
【0036】保持板23はファインダー地板1に固定されており、伝達板18を保持する保持部23aと、伝達レバー21を保持する保持部23bと、伝達レバー21の凹部21fに進入する先端V字状の突部23cが形成されている。この突部23cは、伝達レバー21の凹部21fに進入していないとき(即ち、視野枠地板12の開口部12aがCサイズ或いはPサイズに切り換わっているとき)には、伝達レバー21の凹部21fの近傍に形成されたR面21g,21hに当接するようになっている。
【0037】次に、自動合焦装置5と測光装置6について説明する。自動合焦装置5は、図1に示すように、実像式ファインダー光学系2の両側に配置され、投光部24と受光部25とで構成されている。図4に示すように、投光部24は、先端が球R状の凸部26aが形成された投光素子26と、投光素子26の凸部26aを貫通させる開口部27aが形成されて投光素子26を保持する投光ホルダー27とからなり、ファインダー地板1に形成された開口部1hの後方に接着により固定されている。なお、開口部1hの前方には、投光レンズ31が保持されている。
【0038】また、受光部25は、受光素子28と、この受光素子28が半田付けされて不図示のメイン基板に接続されるフレキシブル基板29と、開口部30aが形成されてフレキシブル基板29に半田付けされることにより固定されるシールド板30とからなり、ファインダー地板1に形成された開口部1iの後方に接着により固定されている。なお、開口部1iの前方には受光レンズ32が保持されている。
【0039】測光装置6は、自動合焦装置5の投光部24の外側に配置されており、ファインダー地板1に固定された測光素子33を有する。
【0040】また、ファインダー地板1の絞り1aの前面には、後述する対物保護窓45の落下を防止するゴム34が固定されている。
【0041】以上のように構成されたファインダーユニットは、図7に示すように、ファインダー地板1の下面部がカメラ本体35の上面部およびカメラ本体35の上部に配置されたギア列36をカメラ本体35に保持するギア押さえ板37の上面部に取り付けることで、カメラ本体35に固定される。また、これにより、ファインダー地板1の開口部1bが覆われ、ファインダー地板1の開口部1bから組み込まれた実像式ファインダー光学系2の対物レンズ7とフィールドレンズ8およびポロプリズム9と視野枠切換え装置3とがカバーされる。
【0042】また、ファインダーユニットの上面部には、プリント基板38に取り付けられた液晶表示部39が配置されている。
【0043】また、カメラ本体35の前方には、撮影光学系40が取り付けられた鏡筒ユニット41が配置され、ビスによりカメラ本体35に固定されている。そして、ファインダーユニットや液晶表示部品39や鏡筒ユニット41等が取り付けられたカメラ本体35は、前カバー42と後カバー43とにより覆われている。
【0044】前カバー42の前部には、撮影光学系40に対する開口部42aが形成されており、この開口部42aは、前カバー42と撮影光学系40との間に配置され、前カバー42に取り付けられたバリア44により開閉される。また、前カバー42の前部には、実像式ファインダー光学系2に対する開口部42bが形成されており、この開口部42bには、透明な材料からなる対物保護窓45が前カバー42の内面から固定される。これにより、実像式ファインダー光学系2が保護される。この対物保護窓45はファインダー地板1に取り付けられたゴム34の弾性力により前カバー42の内面方向に付勢されている。
【0045】後カバー43の上面には、ファインダーユニットの上面部に配置された液晶表示部品39を観察するための開口部43aが形成されており、この開口部43aには、透明な材料からなる保護窓46が後カバー43の内側から接着により固定される。また、後カバー43の後部には、ファインダーを観察するための開口部43bが形成されており、この開口部43bの近傍には、図8に示すように、視野枠切換え駆動機構4の伝達レバー21を操作する視野枠切換え操作部47が配置されている。
【0046】視野枠切換え操作部47は、後カバー43の後方外側に配置され、撮影者が視野枠切換えを行う際、操作する操作ツマミ48と、後カバー43の後方内側に配置されて操作ツマミ48の駆動力を視野枠切換え駆動機構4の伝達レバー21に伝達すると共に視野枠地板12の視野枠12aをCサイズ,Hサイズ,Pサイズのいずれかに切換えたときに操作ツマミ48を係止するクリック板49とで構成されている。
【0047】操作ツマミ48には、撮影者が操作する操作部48aと後カバー43に形成された孔43cと回転可能に嵌合する嵌合軸48bとが形成されており、操作ツマミ48は後カバー43の孔43cを中心に回転する。また、嵌合軸48bには、クリック板49の位置を決める軸48c,48dが形成されている。
【0048】クリック板49には、操作ツマミ48の軸48c,48dと嵌合する孔49a,49bが形成されており、操作ツマミ48の軸48cと孔49aおよび操作ツマミ48の軸48dと孔49bが嵌合することで操作ツマミ48に対してクリック板49の位置が決まり、ビス50により操作ツマミ48に固定されているので、操作ツマミ48と一体で回転する。また、伝達レバー21の伝達軸21eと嵌合するコ字状の切り欠き部49cが形成されており、この切り欠き部49cの端面49d,49eが伝達レバー21の伝達軸21eに当接することで、操作ツマミ48の回転力が伝達レバー21に伝達される。
【0049】さらに、後カバー43の孔43cの近傍に形成された3個の凹部43d,43e,43fに進入する先端が球R状の凸部49fが形成されており、この凸部49fが後カバー43の凹部43d,43e,43fのいずれかに進入することで、操作ツマミ48を係止することができる。すなわ、操作ツマミ48を回転させて、凸部49fが後カバー43の凹部43dに係止されると、視野枠地板12の開口部12aがCサイズに切り換わる。また、凸部49fが後カバー43の凹部43eに係止されると、視野枠地板12の開口部12aがHサイズに切り換わる。また、凸部49fが後カバー43の凹部43fに係止されると、視野枠地板12の開口部12aがPサイズに切り換わる。
【0050】次に、図9から図12において、視野枠切換え動作について説明する。
【0051】(ファインダー視野をHサイズからCサイズに切換える場合)操作ツマミ48の操作部48aを図9(b)に示す状態から押し下げると、操作ツマミ48は後カバー43の孔43cを中心に時計回り方向に回転する。この回転により、操作ツマミ48と一体になっているクリック板49も操作ツマミ48と同様に時計回り方向に回転する。このとき、クリック板49の切り欠き部49cの端面49dが、図9(a)に示すように、伝達レバー21の伝達軸21eと当接することで、クリック板49の回転力(すなわち、操作ツマミ48の回転力)が伝達レバー21に伝達される。
【0052】回転力が伝達された伝達レバー21は、ファインダー地板1の軸1dを中心にクリック板49と同様に時計回り方向に回転する。この回転により、伝達レバー21と一体になっている検出SW20と、トーションバネ22が伝達レバー21と同様に時計回り方向に回転する。このとき、伝達レバー21の凹部21fに進入していた保持板23の突部23cは、図10(a)に示すように、伝達レバー21のR面21gに沿ってチャージされる。トーションバネ22の回転により、伝達レバー21の回転力はトーションバネ22の伝達部22aを介して伝達板18の軸18に伝達される。
【0053】回転力が伝達された伝達板18は、図10(a)に示すように、ファインダー地板1の凸部1eをガイドに下側に移動する。この移動により、伝達板18の駆動力は、伝達板18の長穴18bを介して駆動リング16の伝達軸16dに伝達される。
【0054】駆動力が伝達された駆動リング16は、図11(a)に示すように、ファインダー光軸を中心に時計回り方向に回転する。この回転により、駆動リング16の回転力は、駆動リング16の駆動軸16bを介して視野枠切換えマスク板13の長孔13eに、また駆動リング16の駆動軸16cを介して視野枠切換えマスク板14の長孔14eに伝達される。
【0055】回転力が伝達された視野枠切換えマスク板13は、図12(a)に示すように、視野枠地板12の支持軸12b,12cをガイドにして、視野枠切換えマスク板13のカム孔13c,13dの第1のカムHCに沿って、斜め左下に移動する。この移動により、視野枠地板12の開口部12a外に退避していた視野枠切換えマスク板13の遮蔽部13aが視野枠地板12の開口部12a内に進入し、視野枠地板12の開口部12aの長辺方向(斜線部)が遮蔽される。
【0056】また、視野枠切換えマスク板14は、図12(a)に示すように、視野枠地板12の支持軸12b、12cをガイドに、視野枠切換えマスク板14のカム孔14c,14dの第1のカムHCに沿って、斜め右上に移動する。この移動により、視野枠地板12の開口部12a外に退避していた視野枠切換えマスク板4の遮蔽部14aが視野枠地板12の開口部12a内に進入し、視野枠地板12の開口部12aの長辺方向(斜線部)が遮蔽されることで、ファインダー視野がHサイズからCサイズに切り換わる。
【0057】また、伝達レバー21と一体で回転している検出SW20の接点部20aは、図10(a)に示すように、フレキシブル基板19の検出部19aのHパターン19dからCパターン19cに切換わることでCサイズであることを検出する。さらに、操作ツマミ48と一体で回転しているクリック板49の凸部49fは、図9(a)に示すように、後カバー43の凹部43eから凹部43dに移動することで、クリック板49の凸部49fが後カバー43の凹部43dに係止され、操作ツマミ48の回転が停止する。
【0058】(ファインダー視野をHサイズからPサイズに切り換える場合)操作ツマミ48の操作部48aを図9(b)に示す状態から押し上げると、操作ツマミ48は後カバー43の孔43cを中心に反時計回り方向に回転する。この回転により、操作ツマミ48と一体になっているクリック板49も操作ツマミ48と同様に反時計回り方向に回転する。このとき、クリック板49の切り欠き部49cの端面49eが、図9(c)に示すように、伝達レバー21の伝達軸21eと当接することで、クリック板49の回転力(すなわち、操作ツマミ48の回転力)が伝達レバー21に伝達される。
【0059】回転力が伝達された伝達レバー21は、ファインダー地板1の軸1dを中心にクリック板49と同様に反時計回り方向に回転する。この回転により、伝達レバー21と一体になっている検出SW20とトーションバネ22が伝達レバー21と同様に反時計回り方向に回転する。このとき、伝達レバー21の凹部21fに進入していた保持板23の突部23cは、図10(c)に示すように、伝達レバー21のR面21hに沿ってチャージされる。トーションバネ22の回転により、伝達レバー21の回転力はトーションバネ22の伝達部22aを介して伝達板18の軸18に伝達される。
【0060】回転力が伝達された伝達板18は、図10(c)に示すように、ファインダー地板1の凸部1eをガイドにして上側に移動する。この移動により、伝達板18の駆動力は、伝達板18の長穴18bを介して駆動リング16の伝達軸16dに伝達される。
【0061】駆動力が伝達された駆動リング16は、図11(c)に示すように、ファインダー光軸を中心に時計回り方向に回転する。この回転により、駆動リング16の回転力は、駆動リング16の駆動軸16bを介して視野枠切換えマスク板13の長孔13eに、また駆動リング16の駆動軸16cを介して視野枠切換えマスク板14の長孔14eに伝達される。
【0062】回転力が伝達された視野枠切換えマスク板13は、図12(c)に示すように、視野枠地板12の支持軸12b,12cをガイドにして、視野枠切換えマスク板13のカム孔13c,13dの第2のカムHPに沿って、斜め右上に移動する。この移動により、視野枠地板12の開口部12a外に退避していた視野枠切換えマスク板13の遮蔽部13bが視野枠地板12の開口部12a内に進入し、視野枠地板12の開口部12aの短辺方向(斜線部)が遮蔽される。
【0063】また、視野枠切換えマスク板14は、図12(c)に示すように、視野枠地板12の支持軸12b、12cをガイドにして、視野枠切換えマスク板14のカム孔14c,14dの第2のカムHPに沿って、斜め左下に移動する。この移動により、視野枠地板12の開口部12a外に退避していた視野枠切換えマスク板14の遮蔽部14bが視野枠地板12の開口部12a内に進入し、視野枠地板12の開口部12aの短辺方向(斜線部)が遮蔽されることで、ファインダー視野がHサイズからPサイズに切り換わる。
【0064】また、伝達レバー21と一体で回転している検出SW20の接点部20aは、図10(c)に示すように、フレキシブル基板19の検出部19aのHパターン19dからPパターン19eに切り換わることで、Pサイズであることを検出する。
【0065】さらに、操作ツマミ48と一体で回転しているクリック板49の凸部49fは、図9(c)に示すように、後カバー43の凹部43eから凹部43fに移動することで、クリック板49の凸部49fが後カバー43の凹部43fに係止され、操作ツマミ48の回転が停止する。
【0066】なお、ファインダー視野をCサイズからHサイズに切り換える場合およびPサイズからHサイズに切換える場合は、前述のHサイズからCサイズに切り換える操作およびHサイズからPサイズに切り換える操作をそれぞれ逆にすることで、視野枠切換え操作部47と視野枠切換え駆動機構4と視野枠切換え装置3においても逆の動作が行われ、視野枠切換えマスク板13,14の遮蔽部13a,13b,14a,14bは、図12(b)に示すように、視野枠地板12の開口部12a外に退避し、ファインダー視野がHサイズに切り換わる。
【0067】以上説明したように、本実施形態によれば、視野枠切換えマスク板13,14に形成されているカム孔13c,13d,14c,14dを、HサイズからCサイズに切換える第1のカムHCと、HサイズからPサイズに切換える第2のカムHPとで構成し、第1のカムHCのカム角度θ1と第2のカムHPのカム角度θ2とを、カム角度θ1<カム角度θ2という関係になるように設定することにより、視野枠切換えマスク板13,14を移動させて視野枠地板12の視野枠12aをCサイズに切換えた時、視野枠切換えマスク板13,14の遮蔽部13b、14bの移動量及び視野枠切換えマスク板13、14の遮蔽部13b、14bを構成する部分の退避スペースを少なくすることができるので、視野枠切換え装置3、ひいてはこれを備えたファインダーユニットやカメラ全体を小型化することができる。
【0068】また、第1のカムHCと第2のカムHPが交わる変曲部分の角度を鈍角に設定したので、視野枠切換えマスク板13,14をスムーズに移動させることができ、視野枠切換えの操作性を良くすることができる。
【0069】なお、本実施形態では、カム孔13c,13d,14c,14dをマスク板13,14自体に形成し、これらカム孔を視野枠地板12に設けられた支持軸12b,12cに嵌合させることでマスク板13,14をガイドさせるようにした場合について説明したが、本発明は、例えば視野枠地板に上記カム孔に相当するカムを形成して、マスク板に設けた軸部をこのカムに係合させることによりマスク板をガイドする場合にも適用することができる。
【0070】さらに、本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメラのファインダー装置に適用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明では、第1カム領域と第2カム領域とを、これらカム領域によるマスク板の本来の駆動方向により大きく移動させるようにそれぞれ適切に設定しているので、視野枠切換えマスク板の必要移動量及び退避スペース少なくすることができる。従って、ファインダー装置全体やこれを備えたカメラの小型化を図ることができる。
【0072】なお、第1カム領域と第2カム領域とが交わる部分の角度を鈍角にすれば、この部分でも視野枠切換えマスク板をスムーズに移動させることができ、視野枠切換え操作性を向上させることができる。
【0073】さらに、本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメラに適用することができ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さらにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装置またはこれらを構成する要素に対しても適用することができる。




 

 


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