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発明の名称 ファインダーの視野切り替え機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−183966
公開日 平成11年(1999)7月9日
出願番号 特願平9−364407
出願日 平成9年(1997)12月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】田北 嵩晴
発明者 田辺 稔
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ファインダーの第一の視野範囲を形成する第一の視野枠部材と、前記第一の視野枠部材に対し上下辺を互いに近付ける方向へ移動して第二の視野範囲を形成し、左右辺を互いに近付ける方向へ移動して第三の視野範囲を形成する為の第二および第三の視野枠部材を有し第一、第二および第三の視野枠を選択的に切り替え可能で、カメラの外装部分に沿って移動可能に保持された操作部材と、前記操作部材と一体的に移動し前記第一から第三の視野枠に相当した位置に前記操作部材を選択的に係止する第一のレバーと、第一のレバーに連動し前記第二および第三の視野枠を移動させる動力を伝達する為の第二のレバーを備えたファインダーの視野切り替え機構において、前記第一のレバーと第二のレバーは前記第一の視野枠が選択された時に連動を絶ち、前記第二のレバーはファインダーユニットに設けたクリック機構により位置決めすることを特徴とするファインダーの視野切り替え機構。
【請求項2】 ファインダーの第一の視野範囲を形成する第一の視野枠部材と、前記第一の視野枠部材に対し上下辺を互いに近付ける方向に移動して第二の視野範囲を形成し、左右辺を互いに近付ける方向に移動して第三の視野範囲を形成する為の第二および第三の視野枠部材を有し第一、第二および第三の視野枠を選択的に切り替え可能で、カメラの外装部分に沿って移動可能に保持された操作部材と、前記操作部材と一体的に移動し前記第一から第三の視野枠に相当した位置に前記操作部材を選択的に係止する第一のレバーと、第一のレバーに連動し前記第二および第三の視野枠を移動させる動力を伝達するための第二のレバーを備えたファインダーの視野切り替え機構において、前記第二のレバーは前記第一の視野範囲が選択された時にファインダーユニットに設けた第一の弾性部材による位置決め機構で位置決めし、第二および第三の視野範囲が選択された時はファインダーユニットに設けた第二の弾性部材によりそれぞれの方向に弾性付勢することを特徴とするファインダーの視野切り替え機構。
【請求項3】 前記第二の弾性部材は前記第一の弾性部材と同一の部材であることを特徴とする請求項2記載のファインダーの視野切り替え機構。
【請求項4】 被写体像を結像面に結像する為の対物光学系と、前記結像面に結像した像を観察する為の接眼光学系と、少なくとも一つのファインダー光軸を曲げる為の反射面を有したファインダーであって、ファインダーの第一の視野範囲を形成する第一の視野枠部材と、前記第一の視野枠部材に対し上下辺を互いに近付ける方向に移動して第二の視野範囲を形成し、左右辺を互いに近付ける方向に移動して第三の視野範囲を形成する為の第二および第三の視野枠部材を有し第一、第二および第三の視野枠を選択的に切り替え可能で、カメラの外装部分に沿って移動可能に保持された操作部材と、前記操作部材と一体的に移動し前記第一から第三の視野枠に相当した位置に前記操作部材を選択的に係止する第一のレバーと、第一のレバーに連動し前記第二および第三の視野枠を移動させる動力を伝達する為の第二のレバーを備えたファインダーの視野切り替え機構において、前記第二のレバーは前記反射面に対する法線を軸に回動し動力を伝達することを特徴とするファインダーの視野切り替え機構。
【請求項5】 請求項2記載のファインダーの視野切り替え機構において、前記第二のレバーの第一の弾性部材バネ部が落ち込みクリック機構を形成する切り込み部分の上下に、前記第一の弾性部材バネ部が押圧して法線方向へ力を加えるための斜面を形成し、第二、第三の視野範囲が選択されたときは、前記第一の弾性部材バネ部が前記斜面を押圧して前記第二のレバーに回転力を与え選択方向へ付勢することを特徴とするファインダーの視野切り替え機構。
【請求項6】 前記第二のレバーとスライダーの係合は、第二または第三視野範囲が選択された時にチャージされ、それぞれの方向に弾性付勢するように前記第2のレバー側に固着されたトーションスプリングの両腕と、前記スライダーの凸部との係合によることを特徴とする請求項1記載のファインダーの視野切り替え機構。
【請求項7】 前記第2のレバーとスライダーの係合は、前記第二のレバー側の凹部と前記スライダー側の軸との係合によることを特徴とする請求項2又は5記載のファインダーの視野切り替え機構。
発明の詳細な説明
【0001】本発明は、ファインダーの視野切り替え機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラに搭載される光学式のファインダー装置は、カメラの小形化及び観察像の品位の良好さから、実像式ファインダーが多用されてきた。この実像式ファインダーは、一般的に対物光学系と像反転光学系、それに接眼光学系とから成り、対物光学系から射出された光束を像反転光学系で反転し、接眼光学系で観察するように構成されている。
【0003】そして、接眼光学系で観察する像は対物光学系略焦点面上に結像された像であり、焦点面は一般的に反転光学系を形成するプリズムのうちの一つの面上に設定し、視野範囲を表示する為の視野枠部材を近傍に配置することで、被写体像と視野範囲を示す枠の双方が明瞭に観察できるようになっている。
【0004】それに、近年プリント画面のアスペクト比を、C(クラシック)サイズ、H(ハイビジョン)サイズ、P(パノラマ)サイズに切り替えられるシステムが提案され、これをファインダー内で確認できるように視野枠部材を切り替え可能に構成したファインダー装置も種々提案されている。
【0005】しかしながら、従来の視野切り替え機構は視野枠部材を移動し位置決めする際に、操作部材を位置決めし、ギヤ、レバーなどの連動部材を介し位置決めを行っている。その為、それぞれの連動部材の寸法誤差や嵌合ガタ等により、正確な位置精度で視野枠部材を位置決めできず、観察される視野のアスペクト比が実際のものと異なってしまったり、傾きが生じたりしてしまうことがあった。
【0006】特開平9−080591号の提案では、これらの問題を解決する為に連動部材の一部に弾性部材を介し、その弾性力により視野枠部材をストッパーに突き当てることで位置決めし、位置精度を高めようとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例においては、Cサイズ、Pサイズの時は視野枠部材の位置決めは正確に行えるが、Hサイズ時は操作部材の位置により視野枠部材位置が決定される為に正確な位置決めは困難であるという問題がある。
【0008】また、製造誤差要因の大きい弾性部材を介して位置決めされるため、さらに精度の高い位置決めは困難さを増すこととなる。この場合、Hサイズの視野範囲を決定する為の視野枠部材から、C、P用の視野枠部材がはみ出してしまい、視野の一部が蹴られるという問題が発生する。本来、Hサイズの視野枠部材からC、Pサイズ用の視野枠部材の退避量が十分に確保されていれば、このような問題は発生しにくいが、カメラの小形化によりファインダー装置の大きさが限られてくると、退避量を出来るだけ小さくする必要がある為に起こる問題である。
【0009】更に、それぞれのサイズに対して位置決定手段がカメラケース側に取り付けられた操作部材によるものであって、ファインダーユニット単体では位置決定手段を設けていない為に、ファインダーユニット状態では視野枠部材は不安定な位置にある。この場合製造工程ではカメラケースに組み込み時に、ファインダーユニットの視野枠部材の位相と操作ツマミ側の位相を合わせることが非常に困難であり、位相がずれた状態で組み込まれる危険が非常に大きいという問題がある。
【0010】更に、連動部材を先述した反転光学系の反射面近傍に配置しようとした場合、操作部材及び連動部材は、ファインダー光軸に対して直交または平行な方向に移動又は回動するのに対し、反射面は斜面である為に効率良くスペースを使うことが困難であり、斜面をよけた位置まで連動部材を退避させる必要がある為に、カメラの小形化に支障を来しているという問題がある。
【0011】そこで、請求項1又は6記載の発明の目的は、視野枠切り替え時の視野枠部材の退避量を極力小さくしてファインダーユニットの小形化を実現し、組み込み工程においても操作部材と連動する中間レバーの位相ズレの危険が無いファインダーの視野切り替え機構を提供することにある。
【0012】更に、請求項2、3および7記載の発明の目的は、小形化が実現されると共に、切り替え動作、視野率などのチェックが効率的にできるようにして余計な修正工程を無くし、組み込み工程での位相ズレを極力小さくすることができるフアインダーの視野切り替え機構を提供することにある。
【0013】更に、請求項4記載の発明の目的は、操作部材に連動する中間レバーを光軸反斜面に対する法線を軸として回動可能にすることで、スペース効率を高めファインダーユニットの小形化を実現できるファインダー視野切り替え機構を提供することなある。
【0014】更に、請求項5又は7記載の発明の目的は、機構のより単純化、低コスト化を図りながら、各種のチェックが効果的にできるようにして余計な修正工程を無くし組み込み工程での位相ズレも少なく、スペース効率が高められるファインダー視野切り替え機構を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ファインダーの第一の視野範囲を形成する第一の視野枠部材と、前記第一の視野枠部材に対し上下辺を互いに近付ける方向へ移動して第二の視野範囲を形成し、左右辺を互いに近付ける方向へ移動して第三の視野範囲を形成する為の第二および第三の視野枠部材を有し第一、第二および第三の視野枠を選択的に切り替え可能で、カメラの外装部分に沿って移動可能に保持された操作部材と、前記操作部材と一体的に移動し前記第一から第三の視野枠に相当した位置に前記操作部材を選択的に係止する第一のレバーと、第一のレバーに連動して前記第二および第三の視野枠を移動させる動力を伝達する第二のレバーを備えたファインダーの視野切り替え機構において、前記第一のレバーと第二のレバーは前記第一の視野枠が選択された時に連動を絶ち、前記第二のレバーはファインダーユニットに設けたクリック機構により位置決めすることを特徴としている。
【0016】この構成によれば、ファインダーユニットに設けたクリック機構により第二のレバーの位置決めを行うことで、視野枠部材の位置規制が僅かな誤差で行うことが可能で、退避量を極めて小さく設定できる。
【0017】また、請求項2に記載の発明は、ファインダーの第一の視野範囲を形成する第一の視野枠部材と、前記第一の視野枠部材に対し上下辺を互いに近付ける方向に移動して第二の視野範囲を形成し、左右辺を互いに近付ける方向に移動して第三の視野範囲を形成する為の第二および第三の視野枠部材を有し第一、第二および第三の視野枠を選択的に切り替え可能で、カメラの外装部分に沿って移動可能に保持された操作部材と、前記操作部材と一体的に移動し前記第一から第三の視野枠に相当した位置に前記操作部材を選択的に係止する第一のレバーと、第一のレバーに連動し前記第二および第三の視野枠を移動させる動力を伝達するための第二のレバーを備えたファインダーの視野切り替え機構において、前記第二のレバーは前記第一の視野範囲が選択された時にファインダーユニットに設けた第一の弾性部材による位置決め機構で位置きめし、第二および第三の視野範囲が選択された時はファインダーユニットに設けた第二の弾性部材によりそれぞれの方向に弾性付勢することを特徴としている。
【0018】この構成によれば、第二のレバーを、第一の視野範囲が選択された時は第一の弾性部材によるクリック機構で位置決めし、第二、第三の視野範囲が選択された時は第二の弾性部材により弾性付勢して位置決めすることにより、ファインダユニットの状態で視野枠の切り替えが可能になり、切り換え動作、視野率等の効率的なチェックが可能になって、余計な修正工程が省略できる。
【0019】また、請求項3に記載の発明は、前記第二の弾性部材は前記第一の弾性部材と同一の部材であることを特徴としている。
【0020】この構成によれば、第一、第二の弾性部材ともに同一部材であり、コストダウンとスペース効率のアップを図ることができる。
【0021】また、請求項4に記載の発明は、被写体像を結像面に結像する為の対物光学系と、前記結像面に結像した像を観察する為の接眼光学系と、少なくとも一つのファインダー光軸を曲げる為の反斜面を有したファインダーであって、ファインダーの第一の視野範囲を形成する第一の視野枠部材と、前記第一の視野枠部材に対し上下辺を互いに近付ける方向に移動して第二の視野範囲を形成し、左右辺を互いに近付ける方向に移動して第三の視野範囲を形成する為の第二および第三の視野枠部材を有し第一、第二および第三の視野枠を選択的に切り替え可能で、カメラの外装部分に沿って移動可能に保持された操作部材と、前記操作部材と一体的に移動し前記第一から第三の視野枠に相当した位置に前記操作部材を選択的に係止する第一のレバーと、第一のレバーに連動し前記第二および第三の視野枠を移動させる動力を伝達する為の第二のレバーを備えたファインダーの視野切り替え機構において、前記第二のレバーは前記反斜面に対する法線を軸に回動し動力を伝達することを特徴としている。
【0022】この構成によれば、視野枠部材切り替え用の連動部材と、像反射用プリズムの上面反斜面と、カメラケースに取り付けた第一のレバーとで囲まれた斜面を含む狭い小空間を効率的に利用して第二のレバーを配置することにより、スペース効率の高い切り替え機構を構成できる。
【0023】また、請求項5に記載の発明は、請求項2記載のファインダーの視野切り替え機構において、前記第二のレバーの第一の弾性部材のバネ部が落ち込みクリック機構を形成する切り込み部分の上下に、前記第一の弾性部材バネ部が押圧して法線方向へ力を加えるための斜面を形成し、第二、第三の視野範囲が選択された時は、前記第一の弾性部材バネ部が前記斜面を押圧して前記第二のレバーに回転力を与え選択方向へ付勢することを特徴としている。
【0024】この構成によれば、第一の視野範囲が選択された時には第一の弾性部材バネ部が第二のレバーの切り込み部に落ち込んで第二のレバーを位置決めし、第二、第三の視野範囲が選択された時は第一の弾性部材のバネ部が切り込み部からその上下に形成した斜面へ移動して押圧することで、第一の弾性部材バネ部は第二のレバーにそれぞれ選択された方向への回転力を与えるので、2個の弾性部材を用いて行っていた第一、第二および第三の視野選択の場合の位置決めを、第一の弾性部材1個だけの併用で間に合わせることが可能になる。
【0025】また、請求項6に記載の発明は、前記第二のレバーとスライダーの係合は、第二または第三視野範囲が選択された時にチャージされ、それぞれの方向に弾性付勢するように前記第二のレバー側に固着されたトーションスプリングの両腕と、前記スライダーの凸部との係合によることを特徴としている。
【0026】この構成によれば、第二のレバーの回転軸に固着したトーションスプリングの2本の腕の先端でスライダーの凸部を挟み込み、第二のレバーとスライダーを係合しているので、切り替え駆動力の伝達がトーションスプリングの弾性を介してスムースに行うことができる。
【0027】また、請求項7に記載の発明は、前記第二のレバーとスライダーの係合は、前記第二のレバー側の凹部と前記スライダー側の軸との係合によることを特徴としている。
【0028】この構成によれば、第二のレバーとスライダーとの係合は凹部と軸の組合わせで行い、切り替え動力伝達時の係合ガタ等はトーションスプリングの代わりに、第二のレバーの反対側に配置される第二の弾性部材であるトグルスプリングの弾性か、あるいは第一の弾性部材バネ部の弾性により吸収してスムーズな動力伝達を行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態について図を参照して説明する。
【0030】図1〜図8は本発明の第1の実施の形態に係る図である。
【0031】図1は本発明の第一の実施の形態に係るファインダーの視野切り替え機構の要部を平面上に展開した構成図である。
【0032】図2は図1に示すファインダーの視野切り替え機構を組み込んだカメラの断面図である。
【0033】図3は図2に示す視野枠部材の配置を示した分解斜視図である。
【0034】図4は図1に示す連動部材の詳細図である。
【0035】図5は図1に示すクリックスプリングの構成図である。
【0036】図6は図5のA−A断面図である。
【0037】図7は図3に示す視野枠部材の切り替え状態説明図である図8は図2に示すカメラの背面図である。
【0038】図2において、図の下方が被写体側で、上方が撮影者側となる上から見た断面図であり、1はファインダーブロックで、13はAFブロックである。AFブロツク13には発光素子15、投光レンズ14、受光素子17、受光レンズ16がそれぞれ組込まれた状態でAFユニットを構成し、ファインダーブロック1に対し位置調整された上で接着固定される。
【0039】2は対物G1レンズ(以下、G1レンズと略す)、3は対物G2レンズ(以下G2レンズと略す)、6は対物G3レンズ(以下G3レンズと略す)、7は対物G4レンズ(以下G4レンズと略す)、10は光路切換えのためのプリズムA、11は反転光学系のプリズムBであり、12は接眼レンズである。
【0040】40はプリズムケースで、接眼レンズ12が接着固定され内部にプリズムB11を収容して、接眼レンズ12の取り付け部とプリズムB11の被写体側面以外を覆うようにした状態で、ファインダーブロック1に対し固定されている。G2レンズ3はホルダー4に対し押さえ部材5によって保持され、ホルダー4はスリーブ4aが一体的に形成され、スリーブ4aにガイドバー8を挿入した状態でファインダーブロック1に保持されている。
【0041】G3レンズ6にはスリーブ6aが一体的に形成され、ホルダー4と同様にガイドバー9を挿入状態でファインダーブロックに保持されている。G2、G3レンズは撮影レンズ(図示していない)のズーミングに連動して、それぞれ周知のカム機構により光軸方向移動を行いズーミング動作を行う。対物光学系による被写体像は、プリズムA10のアルミ蒸着などを施した半斜面10bで反射した後、面10cで再度反射し面10aに焦点を結ぶ。その像をプリズムB11により反転して接眼レンズ12で観察することになる。
【0042】プリズムA10とプリズムB11の間に視野枠板25、視野枠部材26、27が組込まれていて、その配置関係が図3に図示されている。
【0043】ファインダーブロック1に対し、対物側から順に視野枠部材26、視野枠板25、視野枠部材27、駆動リング24が組込まれる。視野枠部材26、27はそれぞれに設けられた長穴26a、26b、27a、27bにファインダーブロック1から突き出した軸30a、30bが嵌入し、長穴に沿った方向に移動可能に保持されている。視野枠板25にはHサイズの視野を示す視野枠25eが中央に開口していて、左右に設けた位置決め穴25a、25bに軸30a、30bが嵌入して固定し保持される。
【0044】駆動リング24は外形形状の上下、左右部分に中心を同じくする円弧部24aと24bを持ち、中央部にはファインダー光路を確保する為の開口24eを設けている。ファインダーブロック1には円弧部24a、24bの外形をガイドするガイド部(図示していない)が設けられていて、駆動リング24は回転可能に保持されている。駆動リング24の被写体側の面には軸24c、24dが設けられていて、軸24cは長穴27c、視野枠板25の円弧状長穴25c、更にファインダーブロック1を貫通し、後述するスライダー23の長穴23aに係合している。軸24dは視野枠板25の円弧状長穴25dを通り、長穴26cに係合している。ここで視野枠板25の円弧状長穴25c、25dの幅は軸24c、24dに対し隙間を持っていて、長さは駆動リング24の回転範囲に対して隙間を持った寸法設定となっている。
【0045】スライダー23は駆動リング24を回転させる為の連動部材であり、略長方形の形状で、その長辺部分をファインダーブロック1にガイドされ、カメラ上下方向にスライド可能に保持されている。長穴23aはこの移動方向と直行する方向に延びた開口で、駆動リング24の軸24cが嵌入している。
【0046】図4にはレバー、スライダー等の連動部材を示した図であり、21は駆動レバーで、ファインダーブロック1の軸31に回転可能に軸支されている。図2に示すように軸31はプリズムA10の反射面10bに対し垂直方向に立てられていて、駆動レバー21は反射面10bと平行な方向へ回転することになる。このように配置することで、カメラケース20との空間を効率良く使うことができ、カメラのコンパクトな構成が可能になる。
【0047】メタル部21cにはトーションスプリング22の内径が嵌入し、トーションスプリング22の2本の腕はそれぞれ、駆動レバー21のT字形突起部21aの凹部を所定の荷重で挟むようにチャージされて取り付けられている。2本の腕は更に延長して腕の先端部はスライダー23の駆動リング24とは反対側面に設けた凸部23bを挟むように設定されている。この時、T字形突起部21aの凹部の幅と、凸部23bの幅はほぼ同じに設定してある為、2本の腕は凸部23bとT字形突起部21aの凹部の双方に密着した状態になっている。
【0048】駆動レバー21はレバー押え板29により軸方向に寸法余裕を持った状態で押えられ、軸31から抜けないようになっている。レバー押え板29はプリズムA10をカメラ上方からカバーする役目も兼ねていて、ビス(図示していない)等でファインダーブロック1に対し固定されている。更にレバー押え板29はバネ部29aを持ち、先端部をくの字に曲げて所定の接触圧を持って駆動レバー21の外周を押圧している。一方、駆動レバー21は軸21bと軸31を結んだ直線上に切り込み21dがあって、この直線がほぼ水平になる位置でバネ部29aが落ち込むようになっていて、この状態で安定的に位置保持されるようになっている。
【0049】図2中の18は操作ツマミであり、カメラケース20の外部からカメラ使用者がファインダー視野枠の切換えをするための部材である。操作ツマミ18は円形の台座部18aとツマミ部18bからなり、台座部18aがカメラケース20に嵌入し、内側からクリックバネ19をビス32で締め付けてカメラケース20に対して回動可能に支持される。
【0050】図5はクリックバネ19とクリック溝20aの関係を正面方向から見た図で、図6はそのA−A断面図である。クリックバネ19は台座部18aに立てた軸18cが嵌入しているので、操作ツマミ18とクリックバネ19は一体的に回動する。クリックバネ19は操作ツマミ18の回動を駆動レバー21に伝達する為の係合部19dを持っていて、組み込み状態で駆動レバー21の軸21bと係合するようになっている。係合部19dは軸21bの外径に対して十分な間隔を空けた2ケ所の凸部からなっている。
【0051】また、クリックバネ19には操作ツマミ18に固定された部分から延長バネ部19a、そしてその先端に球R凸部19bがあって、バネ部19aはカメラケース20に対して球R凸部19bを押し付けるようにチャージされた状態で固定されている。カメラケース20には球R凸部19bが落ち込む為のクリック溝20aが3ケ所ほぼ等間隔で設けられていて、それぞれの溝に球R凸部19bが落ち込んだ状態で操作ツマミ18及び、クリックバネ19が安定的に位置保持されるようになっている。図5には、クリックバネ19の球R凸部19bが3ケ所のクリック溝20aの中の中央の溝に落ち込んでいる、視野枠サイズHサイズの状態を示している。クリックバネ19のクリック力はそれぞれの溝に対し確実に位置決めされ、かつ不用意に移動しないようにやや強めの設定になっている。
【0052】図8はカメラの背面図であり、操作ツマミ18はファインダーの接眼レンズ12の右に位置し、カメラ使用者がファインダー像を観察しながら右手で操作可能な配置となっている。台座部18aのカメラ下側には指標があって、カメラケース20のクリック溝20aの位相により止まる位置で、指標が指し示す先にそれぞれ、C(クラシック)、H(ハイビジョン)、P(パノラマ)の文字が印刷されている。
【0053】つぎに視野枠を切り替える際の動作を図1、7を参照して説明する。
【0054】図1には視野枠切り替えに係る連動部材を同一平面上に並べて示し、図1(a)はHサイズ、図1(b)はCサイズ、図1(c)はPサイズの状態を示している。クリックバネ19は2点鎖線で示している。
【0055】図7は駆動リング24と視野枠部材26、27の位置関係をC、H、Pそれぞれの視野枠サイズについて示した図であり、駆動リング24は2点鎖線で示している。
【0056】図1に示すようにHサイズでは駆動レバー21の軸21bとクリックバネ19の係合部19dは十分な隙間を持って係合を絶っていて、駆動レバー21の切り込み部21dにバネ部29aが落ち込むことで駆動レバー21の回転位置を規制し、それに伴いトーションスプリング22を介しスライダー23の上下方向の位置を規制している。更に、図3のようにスライダー23の長穴23aと軸24cの係合により駆動リング24は回転方向の位置を規制されている。視野枠部材26、27はそれぞれの長穴26cと軸24d、長穴27cと軸24cとの係合により、長穴26aと26b、27aと27bのほぼ中央にファインダーブロック1の軸30a、30bがくる位置で位置規制されている。
【0057】この時、視野枠部材26、27はそれぞれ視野枠板25の視野枠25eから確実に退避している必要がある。仮に視野枠25eよりも内側に視野枠部材26、27が入り込んだ位置で止まってしまうと、観察される視野の視野率が大きく変化してしまい撮影時のフレーミングに支障を来すことになる。
【0058】本実施の形態では、このようなファインダーブロック1に固定されたバネ部29aにより、ファインダーブロック1に軸支された駆動レバー21の位置規制を行っている為、視野枠部材26、27の位置規制を僅かな誤差で行うことが可能となり、視野枠25eからの退避量を極めて小さく設定することができるので、ファインダーユニットの小形化も容易となる。
【0059】次に視野枠サイズの切換え動作について説明する。
【0060】Cサイズへの切換えはカメラ使用者が操作ツマミ18をカメラ後方から見て時計方向へ回動させることで行う。操作ツマミ18を時計方向へ回動させるとクリックスプリング19も一体的に回動し、ある範囲回動した時点で係合部19dの下側端面が駆動レバー21の軸21bを上側に押上げていくことで、駆動レバー21は軸31を中心に回動を始める。その際バネ部29aは切り込み部21dの斜面に沿って押し上げられて行く、それによってスライダー23はスプリング22を介して上方へ移動を始める。駆動リング24も図1に示すように反時計方向へ回動を始め、視野枠部材26、27は長穴26aと26b、27aと27bと、軸30aと30bの係合により、それぞれ視野枠部材26は図右下方向、視野枠部材27は図左上方向へ、すなわち左右辺が近付く方向へ移動を始め、図7に示すように視野枠部材26は軸30bと長穴26bの端面が当接し、凸部26dとファインダーブロックのストッパー面40aが当接したところで移動が阻止される。
【0061】視野枠部材27も同様に軸30aと長穴27aの端面が当接し、凸部27dとファンダーブロックに設けたストッパー面40bが当接したところで移動が阻止される。視野枠部材26、27の移動が阻止された時点で駆動リング24とスライダー23の移動も阻止されるが、操作ツマミ18とクリックスプリング19は球R凸19bがクリック溝20aに落ち込むまでは更に回動可能なため、スプリング22の下側の腕は移動せずに上側の腕のみ駆動レバー21によりチャージされて行く。これによって視野枠部材26、27はストッパー面40a、40b、軸30a、30bに安定的に押し当てられ精度良く位置決めされることになる。こうして操作ツマミ18とクリックスプリング19は球R凸19bがクリック溝20aに落ち込んだ位置で回動は停止し位置規制される。これでCサイズへの切り換え動作は終了したことになる。
【0062】次に、CサイズからHサイズへの切換え動作について説明する。
【0063】CサイズからHサイズへの切換え動作はCサイズへの切換えとは逆に、カメラ使用者は操作ツマミ18をH方向(カメラ背面から見て反時計方向)へ回転することで行われる。
【0064】操作ツマミ18をH方向へ回動させると、駆動レバー21はスプリング22の戻し力により係合部19dの下側端面に駆動レバー21の軸21bが接しながら反時計方向へ回動を始める。スプリング22のチャージが無くなった時点で、駆動レバー21は回転力を失ってしまうため回動を停止し、操作ツマミ18とクリックスプリング19のみが回動して行く。係合部19dの上側端面が駆動レバー21の軸21bに当接した時点で再度、一体的に回動を始めバネ部29aが切り込み部21dに落ち込む領域になると、バネ部29aが切り込み部21dの斜面を押す力が作用してH方向への戻り力が生ずる。この回動に伴ってスライダー23はスプリング22を介して下方向へ移動を始め、駆動リング24の回動により視野枠部材26、27はお互いに遠ざかる方向へ移動をして行く。バネ部29aが切り込み部21dに完全に落ち込んだ時点で駆動レバー21は回動を停止し、視野枠部材26、27は視野枠25eから退避し初期の状態へ復帰する。操作ツマミ18とクリックスプリング19はやや遅れて、球R凸19bがクリック溝20aに落ち込んだ時点で回動は停止し初期の状態であるところのHサイズに復帰する。
【0065】Pサイズへの視野枠切換えの動作は前のCサイズへの切換え動作とは逆方向への動作を行えば良く、操作ツマミ18をカメラ後方からみて反時計方向へ回動させることで行う。操作ツマミ18を反時計方向へ回動させるとクリックスプリング19も一体的に回動し、ある範囲回動した時点で、係合部19dの上端端面が駆動レバー21の軸21bを下側へ押し下げて行くことで、駆動レバー21は軸31を中心に回動を始める。その際バネ部29aは切り込み部21dの斜面に沿って押し下げられて行く。スライダー23はスプリング22を介して下方へ移動を始める。更に、駆動リング24も図1において時計方向へ回動を始め、視野枠部材26、27は長穴26a,26b、27a、27bと軸30a、30bの係合により、長穴に沿ってそれぞれ視野枠部材26は図左上方向、視野枠部材27は図右下方向、いわゆる上下辺が近付く方向へ移動を始め、図7に示すように視野枠部材26は軸30bと長穴26bの端面が当接し、凸部26dとファインダーブロックに設けられたストッパー面41aが当接したところで移動が阻止される。
【0066】視野枠部材27も同様に軸30aと長穴27aの端面が当接し、凸部27dとファインダーブロックに設けられたストッパー面41bが当接したところで移動が阻止される。視野枠部材26、27の移動が阻止された時点で、駆動リング24とスライダー23の移動も阻止されるが、操作ツマミ18とクリックスプリング19は球R凸19bがクリック溝20aに落ち込むまで更に回動が可能な為、スプリング22の下側の腕は移動せずに上側の腕だけ駆動レバー21によりチャージされて行く。このことで視野枠部材26、27はストッパー面41a、41b、軸30a、30bに安定的に押し当てられ精度良く位置決めされることになる。
【0067】次に、PサイズからHサイズへの切換え動作について説明する。
【0068】PサイズからHサイズへの切換え動作は先のPサイズへの切換えとは逆に、カメラ使用者は操作ツマミ18をH方向(カメラ背面から見て時計方向)へ回転することで行われる。
【0069】操作ツマミ18をH方向へ回動させると、駆動レバー21はスプリング22の戻し力により係合部19dの上側端面に駆動レバー21の軸21bが接しながら時計方向へ回動を始める。スプリング22のチャージが無くなった時点で、駆動レバー21は回転力を失ってしまう為、回動を停止し操作ツマミ18とクリックスプリング19のみが回動して行く。係合部19dの下側端面が駆動レバー21の軸21bに当接した時点で再度、一体的に回動を始め、バネ部29aが切り込み部21dに落ち込む領域になるとバネ部29aが切り込み部21dの斜面を押す力が作用し、H方向への戻りの力が生じる。この回動に伴って、スライダー23はスプリング22を介し上方向へ移動を始め、駆動リング24の回動により、視野枠部材26、27はお互いが遠ざかる方向へ移動して行く。バネ部29aが切り込み部21dに完全に落ち込んだ時点で駆動レバー21は回動を停止し、視野枠部材26、27は視野枠25eから退避し初期の状態に復帰する。操作ツマミ18とクリックスプリング19はやや遅れて、球R凸19bがクリック溝20aに落ち込んだ時点で回動は停止し、初期の状態であるHサイズに復帰する。
【0070】このように、本実施の形態によれば、ファインダーブロック1に固定されたバネ部29aにより、ファインダーブロック1に軸支された駆動レバー21の位置規制を行っている為、視野枠部材26、27の位置規制が僅かな誤差で行うことが可能となり、視野枠25eからの退避量を極めて小さく設定することができるので、ファインダーユニットの小形化が可能になった。また、カメラケース20を組み込む際には、先のHサイズの位置に駆動レバー21、操作ツマミ18のそれぞれが位置決めされるから、位相ズレを起こした状態で組み込む危険は殆ど回避できる。それに、ファインダーユニット状態においてもHサイズでの視野枠部材26、27の位置は問題ないかを確認することもできる。
(第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態について図を参照して説明する。
【0071】図9は本発明の第2の実施の形態に係るファインダーの視野切り替え機構の要部を平面上に展開した構成図である。
【0072】図9(a)はHサイズ、図9(b)はCサイズ、図9(c)はPサイズの状態を示している。
【0073】図9において、45は駆動レバーであり、46はスライダー、47はトグルスプリングである。駆動レバー45は第1の実施の形態と同様にファインダーブロック1に対して、軸45aを中心に回動可能に支持され、スライダー46も同様にファインダーブロック1に対して上下移動可能に保持されている。駆動レバー45とスライダー46は、軸46bと切込み45bとの係合で行われ、これにより駆動レバー45が回動することに連動して、スライダー46は上下に移動するように構成されていて、第1の実施例と同じ駆動リング24は、スライダー46の上下動作から回動動作を行い、視野枠部材26、27等を移動させる構成は第1の実施の形態と全く同じである。
【0074】トグルスプリング47はトーションスプリングで成り、一端の腕を先述の駆動レバー45の切り込み45bとは対向する側の軸45dに係合し、もう一端はファインダーブロック1上に設けた軸49に係合している。それぞれの腕は十分にチャージされた状態で係合し、図のようにHサイズの状態で軸45dは、軸49と回転軸45aを結ぶ直線上に位置する為、駆動レバー45にはトグルスプリング47による回転力は発生せず、いわゆる死点の状態となっている。
【0075】45eは第1の実施の形態と同様なHサイズ時にバネ部29aが係合するための切り込み部である。48はクリックスプリングであり、第1の実施の形態と同様に操作ツマミ18に対してビス止め等により固定され、操作ツマミ18の回動に連動して一体的に回動する。また、球R凸48bがカメラカバー20のクリック溝20aに落ち込むことで位置規制される構成も第1の実施の形態と同様である。クリックスプリング48と駆動レバー45は、切り込み48aと軸45cで係合し、クリックスプリング48の回動に連動して駆動レバー45が回動するように構成されている。また、切り込み48aと軸45cは図のように寸法に余裕を持たせて、クリックスプリング48に位置誤差が発生しても駆動レバー45に対して影響が出ないようになっている。
【0076】つぎに切り換え動作について説明する。
【0077】Hサイズにおいては、以上説明したように、トグルスプリング47の駆動レバー45に対して回転力は発生していない為、駆動レバー45の位置規制はバネ部29aと切り込み部45eの係合によって安定的に行われ、第1の実施の形態と同様にファインダーブロック1に軸支された駆動レバー45の位置規制を行っているので、視野枠部材26、27の位置規制が僅かな誤差で行うことが可能となり、視野枠25eからの退避量を極めて小さく設定することができる。これによってファインダーユニットの小形化が可能になる。また、カメラケース20を組み込む際には、Hサイズの位置で駆動レバー45、操作ツマミ18が位置決めされるので位相ズレを起こした状態で組み込む危険は殆どない。それにファインダーユニット状態でもHサイズの視野枠部材26、27の位置が問題ないかを確認することができる。
【0078】次に、C又はPサイズへの切り換え動作について説明する。
【0079】切り換えは第1の実施の形態と同様に操作ツマミ18を反時計方向、又は時計方向へ回動させることで行う。
【0080】先ず、Cサイズへの切り換えは操作ツマミ18が時計方向へ回動することで、クリックスプリング48が一体的に回動し、それに連動して駆動レバー45も時計方向へ回動し始める。それと同時にトグルスプリング47も追従して軸49を中心に回動し始めるため、駆動レバー45に対して時計方向への回転力が与えられて行くが、バネ部29aと切り込み45cの係合にかかる力の方が上回っている為、操作ツマミ18と係合しつつ回動していく。更に回動が進みバネ部29aが切り込み部45eから抜け切った範囲ではその係合が解かれる為、駆動レバー45はトグルスプリング47により回転力を与えられ自ら回動し、視野枠部材26,27がそれぞれのストッパーへ突き当たった時に回動を停止する。よって視野枠部材26、27はトグルスプリング47の戻り力により安定的にストッパーへ突き当てられることになる。
【0081】この時クリックスプリング48の球R凸48bが、クリック溝20aに落ち込み、操作ツマミ18とクリックスプリング48は位置規制される。この時もクリックスプリングの切り込み48aと駆動レバー45の軸45cは、寸法余裕を持ってそれぞれ位置決めされる為、クリックスプリング48に位置誤差が発生しても、駆動レバー45に対して影響が出ないようになっていて、視野枠部材26、27の位置精度は確保されることとなる。
【0082】次にPサイズへの切り換えは、先述のCサイズへの切り換え動作に対して、それぞれの部材の回動方向が異なるのみであるため動作説明は省略する。
【0083】以上説明したように、C、Pサイズへの切り換え動作においても、Hサイズの時と同様にカメラカバー20を組み込む工程で、駆動レバー45、操作ツマミ18をそれぞれ位置決めできるので、位相ズレを起こした状態で組み込む危険は殆どない。
【0084】更に、本実施の形態では、カメラカバー20を組み込む以前にファインダーユニット単体の状態で、それぞれの視野枠サイズへの切り換え動作が正常に行われているか、あるいは、それぞれの視野枠サイズの視野率のチェックを行うことができるので、組み立て工程において、視野枠の切り換え動作不良のユニットをカメラ本体に組み付ける前に、効率的なチェックが可能になり不要な修正工程を削減することができる。
(第3の実施の形態)次に本発明の第3の実施の形態について図を参照して説明する。
【0085】図10は本発明の第3の実施の形態に係るファインダーの視野切り替え機構の要部を平面上に展開した構成図である。
【0086】図10(a)はHサイズ、図10(b)はCサイズ、図10(c)はPサイズの状態を示している。
【0087】図10において、50は駆動レバーであり、第2の実施の形態と異なる点はトグルスプリング47が無くなり、駆動レバー50の切り込み部分50eの上下に斜面50dを設けた点である。他の構成は第2の実施の形態と同じである。
【0088】C、Pサイズの場合には、バネ部29aにより斜面50dを押圧し斜面に対して法線方向に力が加わることで、駆動レバー50に回転力を与え、スライダー46、駆動リング24を介して視野枠部材26、27を安定的にストッパーに突き当てる事ができて、第2の実施の形態と同様な効果を得ることができる。また、トグルスプリング47が廃止できることで、更なるコストダウン、省スペース化を図ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は6に記載の発明によれば、操作部材と、操作部材と一体的に移動し第一から第三の視野枠に相当した位置に操作部材を選択的に係止する第一のレバーと、第一のレバーに連動し第二、第三の視野枠を移動させる動力を伝達する為の第二のレバーを備え、第一のレバーと第二のレバーは第一の視野枠が選択された時に連動が絶たれ、この第二のレバーはスライダーとはトーションスプリングを介して係合し、ファインダーユニットに設けられたクリック機構により位置決めされるように構成したので、第一の視野枠が選択された時に視野枠部材の位置精度が確保でき、視野枠部材の退避量が極めて小さくできるのでファインダー装置の小形化が可能になる。また、カメラケースを組み込む際には操作部材と第二のレバーの位相ズレの危険が少なくできる。
【0090】更に、請求項2又は7に記載の発明によれば、第二のレバーをスライダーとは直接係合させ、第一の視野範囲が選択された時には、ファインダーユニットに設けた第一の弾性部材によるクリック機構で位置決めし、第二、第三の視野範囲が選択された時は、フアインダーユニットに設けた第二の弾性部材によりれぞれの方向へ弾性付勢するように構成したので、フアインダーユニット状態で視野枠の切り替えが可能であることから、切り替え動作、視野率などを効率的にチェックすることが可能で、余計な修正工程を無くすことができる。また、カメラケース取り付け工程においても同様に位相ズレの危険を少なくすることができる。
【0091】更に、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明における第一の弾性部材と第二の弾性部材を同一の部材で構成するようにしたので、コストダウンと、スペース効率の向上を図ることができる。
【0092】更に、請求項4に記載の発明によれば、第二のレバーをファインダー光軸を曲げるためのプリズム反射面に対する法線を軸として回動可能に配設したので、スペース効率を高め、ファインダー装置の小形化が実現される。
【0093】更に、請求項5又は7に記載の発明によれば、第二のレバーを、第一の視野範囲が選択された時に位置決めする為の第一の弾性部材を、第二および第三の視野範囲が選択された場合に第二のレバーにその選択方向への回転力を付与するための弾性部材としても併用できるように構成したので、2個の弾性部材を配置すベき所を1個の弾性部材で間に合わせられるので、伝達機構の単純化、スペース効率の向上、コストダウンによるファインダー装置の小形化を図ることができる。また、同様にカメラケース取り付け工程での位相ズレの危険も少なくできる。




 

 


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