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発明の名称 画像形成装置およびプロセスカートリッジ、並びに、それらの制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−174938
公開日 平成11年(1999)7月2日
出願番号 特願平9−345324
出願日 平成9年(1997)12月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳 (外2名)
発明者 千原 博司
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に着脱自在であり、潜像が形成される感光体および前記潜像を現像する現像手段を備えるプロセスカートリッジであって、前記画像形成装置と通信を行う通信手段と、前記現像手段が有する現像剤の量を検出する検出手段と、前記画像形成装置から受信した印刷濃度の設定値を前記検出手段による検出量に応じて補正し、補正された設定値を前記画像形成装置へ返す補正手段とを有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】 前記補正手段は互いに入出力特性の異なる複数の補正特性を有し、前記印刷濃度の設定値は、前記検出量に応じた前記複数の補正特性の一つに基づき補正されることを特徴とする請求項1に記載されたプロセスカートリッジ。
【請求項3】 前記検出量が所定値以上の場合、前記印刷濃度の設定値は、入力と出力が略同じ補正特性により補正されることを特徴とする請求項2に記載されたプロセスカートリッジ。
【請求項4】 さらに、前記検出量が前記所定値未満になった後の画像形成数をカウントするカウント手段を備え、前記カウント手段のカウント値に応じた補正特性により、前記印刷濃度の設定値は補正されることを特徴とする請求項3に記載されたプロセスカートリッジ。
【請求項5】 さらに、前記検出手段の検出量が前記所定値未満になるとアクティブになる警告情報を出力する警告手段と、前記警告情報がインアクティブからアクティブに遷移した回数をカウントするカウント手段とを備え、前記カウント手段のカウント値に応じた補正特性により、前記印刷濃度の設定値は補正されることを特徴とする請求項3に記載されたプロセスカートリッジ。
【請求項6】 さらに、前記補正された設定値とともに、前記検出手段の検出量、前記補正特性および前記カウント値を示す情報を、前記画像形成装置へ供給する供給手段を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載されたプロセスカートリッジ。
【請求項7】 前記補正手段の要求に従い、前記画像形成装置は前記印刷濃度の設定値を通知することを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載されたプロセスカートリッジ。
【請求項8】 請求項1から請求項7の何れかに記載されたプロセスカートリッジが装着される画像形成装置であって、前記プロセスカートリッジと通信を行う通信手段と、印刷濃度を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、印刷濃度の設定値を前記プロセスカートリッジへ通知し、返される印刷濃度の設定値に基づき印刷濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】 前記印刷濃度の制御は、前記プロセスカートリッジへ供給される現像バイアスを制御することにより行われることを特徴とする請求項8に記載された画像形成装置。
【請求項10】 前記制御手段は、前記プロセスカートリッジから送信される現像剤の量、補正特性および前記現像剤の量が所定値未満になった後の画像形成数を示す情報の少なくとも一つに基づき、前記プロセスカートリッジの交換時期を示す情報を表示手段に表示させることを特徴とする請求項8または請求項9に記載された画像形成装置。
【請求項11】 前記制御手段は、前記プロセスカートリッジの要求に従い前記印刷濃度の設定値を通知することを特徴とする請求項8から請求項10の何れかに記載された画像形成装置。
【請求項12】 電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に着脱自在であり、潜像が形成される感光体および前記潜像を現像する現像手段を備えるプロセスカートリッジにおける制御方法であって、前記画像形成装置から印刷濃度の設定値を受信し、前記現像手段が有する現像剤の量を検出し、検出された現像剤の量に応じて受信された設定値を補正し、補正された設定値を前記画像形成装置へ送信することを特徴とする制御方法。
【請求項13】 請求項1から請求項7の何れかに記載されたプロセスカートリッジが装着される画像形成装置の制御方法であって、印刷濃度の設定値を前記プロセスカートリッジへ通知し、前記プロセスカートリッジから補正された印刷濃度の設定値を受信し、受信される設定値に基づき印刷濃度を制御することを特徴とする制御方法。
【請求項14】 電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に着脱自在であり、潜像が形成される感光体および前記潜像を現像する現像手段を備えるプロセスカートリッジにおける制御方法が記録された記録媒体であって、前記画像形成装置から印刷濃度の設定値を受信するステップのコードと、前記現像手段が有する現像剤の量を検出するステップのコードと、検出された現像剤の量に応じて受信された設定値を補正し、補正された設定値を前記画像形成装置へ送信するステップのコードとを有することを特徴とする記録媒体。
【請求項15】 請求項1から請求項7の何れかに記載されたプロセスカートリッジが装着される画像形成装置の制御方法が記録された記録媒体であって、印刷濃度の設定値を前記プロセスカートリッジへ通知するステップのコードと、前記プロセスカートリッジから補正された印刷濃度の設定値を受信するステップのコードと、受信される設定値に基づき印刷濃度を制御するステップのコードとを有することを特徴とする記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置およびプロセスカートリッジ、並びに、それらの制御方法に関し、例えば、潜像が形成される感光体、および、その潜像を現像するための現像部を備えるトナーカートリッジのようなプロセスカートリッジ、並びに、そのプロセスカートリッジが装着される電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トナーカートリッジを用いる電子写真方式の画像形成装置では、トナーカートリッジ内の現像剤であるトナーが減少すると、やがて出力画像に影響が現れ、黒く塗り潰されるべき画像部分にトナーが付着せず、白いまま出力される、所謂白抜けが発生したり、中間調を適切に表現できなくなる。これらの現象はトナーがなくなったために発生するのではなく、トナーがある程度まで減少すると発生する。これらの現象に対する対策として、トナーカートリッジ内に残存するトナー量を検出し、残存トナー量があるレベルまで減少すると、トナー不足を示す警告を発する技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のトナー不足を示す警告は、上述した問題の現象が発生するトナー量になったことを表すわけではなく、まだ数十枚から百枚近くの出力画像を正常に印刷できることが保証された警告であり、数十枚から百枚近くと幅があるのも、それら出力画像の内容に応じて印刷できる画像の数が異なるからである。従って、トナー不足を示す警告が発せられた後、ユーザは、出力画像の一枚一枚についてその画質をチェックして、トナーカートリッジの交換時期を判断しなければならない。勿論、トナー不足を示す警告が発せられた時点でトナーカートリッジを交換すれば画質をチェックする必要はないが、まだ使えるトナーカートリッジを捨ててしまうことはランニングコストの上昇を伴う。
【0004】そこで、トナー不足を示す警告が発せられた後、トナーカートリッジが交換されるまでの期間、出力画像の品質を低下させない技術が望まれる。また、レーザビームプリンタなどの画像形成装置のROMの記憶容量およびCPUの処理速度には限界がある。従って、トナーカートリッジが交換されるまでの期間、画質を低下させない処理があまり複雑になると、レーザビームプリンタそのものの能力を削ぐことになり望ましくない。
【0005】本発明は、上述の問題を解決するためのものであり、現像剤の量に応じて印刷濃度の設定値を補正することができるプロセスカートリッジおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【0006】また、上記のプロセスカートリッジにより補正された印刷濃度の設定値に基づき、印刷濃度を制御することができる画像形成装置およびその制御方法を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0008】本発明にかかるプロセスカートリッジは、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に着脱自在であり、潜像が形成される感光体および前記潜像を現像する現像手段を備えるプロセスカートリッジであって、前記画像形成装置と通信を行う通信手段と、前記現像手段が有する現像剤の量を検出する検出手段と、前記画像形成装置から通知される印刷濃度の設定値を前記検出手段による検出量に応じて補正し、補正された設定値を前記画像形成装置へ返す補正手段とを有することを特徴とする。
【0009】本発明にかかる制御方法は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に着脱自在であり、潜像が形成される感光体および前記潜像を現像する現像手段を備えるプロセスカートリッジにおける制御方法であって、前記画像形成装置から印刷濃度の設定値を受信し、前記現像手段が有する現像剤の量を検出し、検出された現像剤の量に応じて受信された設定値を補正し、補正された設定値を前記画像形成装置へ送信することを特徴とする。
【0010】本発明にかかる画像形成装置は、上記のプロセスカートリッジが装着される画像形成装置であって、前記プロセスカートリッジと通信を行う通信手段と、印刷濃度を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、印刷濃度の設定値を前記プロセスカートリッジへ通知し、返される印刷濃度の設定値に基づき印刷濃度を制御することを特徴とする。
【0011】本発明にかかる制御方法は、上記のプロセスカートリッジが装着される画像形成装置の制御方法であって、印刷濃度の設定値を前記プロセスカートリッジへ通知し、前記プロセスカートリッジから補正された印刷濃度の設定値を受信し、受信される設定値に基づき印刷濃度を制御することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態の画像形成装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0013】本発明は、レーザビームプリンタ(LBP)のCPUとの通信を行うCPUをトナーカートリッジにもたせ、LBPのCPUから印刷濃度の通知を受けたトナーカートリッジのCPUが、印刷濃度の補正を行い、補正後の印刷濃度の設定値をLBPのCPUへ通知するものである。
【0014】図1は本発明にかかる一実施形態の構成例を示すブロック図である。トナーカートリッジ101は、LBP110との通信インタフェイス102をもち、CPUおよびセンサから構成されるトナー不足検出部103および印刷濃度補正部104をもつ。LBP110は、トナーカートリッジ101との通信インタフェイス111をもつ。LBP110のCPUは、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータなどの外部機器から指定される印刷濃度をトナーカートリッジ101に通知した後、補正後の印刷濃度をトナーカートリッジ101から受信する。そして、LBP110のCPUは、受信した印刷濃度を印刷濃度記憶部112に保存するとともに、印刷濃度設定部113により高圧ユニット114を制御して、トナーカートリッジ101に供給される現像高圧を調整することにより、感光体上に形成される静電潜像へ付着されるトナーの量を制御する。
【0015】印刷濃度補正部104は幾つかの構成要素からなり、その一つに印刷濃度決定部がある。印刷濃度決定部は、テーブルあるいは計算式などの形態で実現できるが、ここでは図2に示すグラフとして表現する。補正後の印刷濃度(以下「F値」と称す)は、トナー不足が検出されるまで、および、トナー不足が検出された後ある期間が経過するまでは補正前の印刷濃度(以下「S値」と称す)と同一であり、図2に実線で示す補正特性1に対応する。トナーの減少に伴い、S値に対応するF値を、図2に示す補正特性1から補正特性2へ、さらに補正特性3へと遷移させる条件は次のようなものが考えられる。
【0016】(1) トナー不足検出後の印刷枚数の増加に従い遷移させる。
(2) トナー不足が検出される回数に従い遷移させる。
(3) トナー不足の程度を表現し、その程度に応じて遷移させる。
上記の遷移条件は一例であり、トナーの減少に伴い印刷濃度を適切に補正することができればどのような遷移条件であってもより。さらに、補正特性も三つに限らず、四つ五つなど、より段階的に補正特性を変化させてもよい。また、補正特性2および補正特性3の傾きもトナーの特性などに合わせて変更することもできる。
【0017】上記の遷移条件に従い印刷濃度を補正する印刷濃度補正部104は、印刷枚数の検出部、印刷枚数の記憶部およびトナー不足検出回数の記憶部などからなるが、採用する遷移条件によっては必要としない構成要素もあり得る。
【0018】本発明によれば、電子写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置において、トナー不足が警告されるような状況においても、現像剤であるトナーの残量に応じて感光体へのトナー付着量を補正するので、さらにトナー量が減少して白抜けが発生するようになるまでの期間、出力画像の画像濃度を維持して、画質の劣化を防ぐことができる。
【0019】以下では、実施形態として、本発明の構成例をより具体的に説明するが、トナー不足検出部103および印刷濃度設定部113による現像高圧の調整メカニズムについては、公知の技術であるから、詳細な説明を省略する。
【0020】
【第1実施形態】図3は第1実施形態の構成例を示すブロック図で、トナー不足検出後の印刷枚数をカウントして遷移条件にする例である。
【0021】トナーカートリッジ101のトナーが充分にある場合、印刷濃度決定部301は、S値を図2の補正特性1により補正する(実際にはS値とF値は同値である)。トナー不足検出部103によりトナー不足が検出された後の印刷枚数は、印刷枚数カウント部302によってカウントされ、そのカウント値は印刷枚数記憶部303に格納される。この印刷枚数記憶部303に記憶されているカウント値が閾値を超えると、印刷濃度決定部301が印刷濃度の補正に使用する補正特性が変更される。なお、印刷濃度決定部301、印刷枚数カウント部302および印刷枚数記憶部303は印刷濃度補正部104を構成する。
【0022】印刷濃度が指定されると、LBP110は、その印刷濃度を示すS値を通信インタフェイス111を介してトナーカートリッジ101に通知する。通信インタフェイス102を介してS値を受信したトナーカートリッジ101の印刷濃度決定部301は、印刷枚数記憶部303に記憶された印刷枚数に対応する補正特性を用いて、S値に対応するF値を求め、そのF値を通信インタフェイス102を介してLBP110に通知する。
【0023】また、連続印刷中および間欠印刷中に、トナー不足検出後の印刷枚数が閾値を超える場合、印刷濃度補正部104は、通信インタフェイス102を介してLBP110に現在のS値を問い合わせる。そして、印刷濃度決定部301は、LBP110から受信されるS値に対応するF値をLBP110に返す。連続印刷中にトナー不足検出後の印刷枚数が閾値を超える場合の印刷濃度の補正タイミングは、連続印刷の終了直後、または、連続印刷を一時停止して行うなどが考えられる。
【0024】図4はトナーカートリッジ101のCPUが実行する印刷濃度の補正特性を変更するタスクの一例を示すフローチャートで、例えば、印刷が行われる際に割込み処理で起動される。
【0025】まず、トナー不足検出部103によりトナー不足が検出されているか否かをチェックする(S401)。トナー不足が検出されていなければ印刷枚数記憶部303に記憶された印刷枚数を零に初期化し(S402)、LBP110へステータスを送信(S406)してタスクを終了する。一方、トナー不足が検出された場合は、印刷枚数をインクリメントし(S403)、印刷枚数と第一および第二の閾値とを比較して(S404)、第一の閾値を超えたのならば補正特性2に、第二の閾値を超えたのならば補正特性3に印刷濃度の補正特性を変更し(S405)、LBP110へステータスを送信(S406)してタスクを終了する。ステップS406で送信されるステータスには、トナー不足の検出状態、印刷枚数のカウント値および現在の補正特性などを示すデータが含まれている。従って、LBP110のCPUは、受信されるステータスに基づき、トナー不足の警告、トナーカートリッジ101を交換せずに印刷できる概略枚数、あるいは、トナーカートリッジ101の交換の必要性などを示すメッセージを図示しない操作パネルのLCDなどに表示することができる。
【0026】図5は印刷濃度の補正を行うタスクの一例を示すフローチャートで、同図の(a)側はLBP110のCPUが実行するタスク、(b)側はトナーカートリッジ101のCPUが実行するタスクである。
【0027】トナーカートリッジ101のCPUはS値をLBP110に要求する(S601)。この要求を受信したLBP110のCPUは、S値をトナーカートリッジ101に通知する(S501)。S値を通知された(S602)トナーカートリッジ101のCPUは、印刷濃度決定部301によりF値を算出し(S603)、得られたF値をLBP110に通知する(S604)。ステップS502でF値が受信されるのを待っていたLBP110のCPUは、通知されたF値を印刷濃度記憶部112に保存する(S503)。印刷濃度記憶部112に記憶されたF値(補正された印刷濃度)は、印刷時にLBP110のCPUにより参照され、印刷濃度設定部113により印刷濃度が調整される。
【0028】連続印刷中などに印刷枚数が閾値を超えるなどして、印刷濃度の補正特性を変更する必要が発生した場合の処理の一例について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、同図の(a)側はトナーカートリッジ101のCPUが実行するタスク、(b)側はLBP110のCPUが実行するタスクである。
【0029】印刷濃度の補正特性を変更する必要が生じると、トナーカートリッジ101のCPUは、LBP110のCPUに現在のF値を要求する(S701)。F値の要求を受信したLBP110のCPUは、割込み処理などにより図6(b)に示すタスクを起動する。タスクが起動されると、印刷濃度記憶部113からF値を得て(S801)、F値をトナーカートリッジ101に通知する(S802)。そして、新たなF値の受信を待つ(S803)。F値を受信(S702)したトナーカートリッジ101のCPUは、印刷濃度決定部301により、受信したF値を参照して変更前の補正特性からS値を算出し(S703)、算出されたS値と変更後の補正特性とから新たなF値を求める(S704)。そして、得られたF値をLBP110に通知する(S705)。新たなF値を受信したLBP110のCPUは、受信したF値を印刷濃度記憶部112に保存する(S804)。
【0030】
【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の画像形成装置を説明する。
【0031】前述したように、トナーなし警告は出力画像の画質に影響が出るトナー量までトナーが減少したときに表示されるものではなく、まだ数十枚から百枚近くの出力画像を正常に印刷できることが保証されている。トナーなし警告が発せられた後、トナーカートリッジ101を取外し、トナーカートリッジ101を前後左右に揺らすことで、トナーカートリッジ101内のトナーの偏在をなくすと、トナーなし警告が解除されることがある。しかし、トナーカートリッジ101を揺らす処置も、それを数回繰返すと、トナーなし警告を解除することはできず、いずれ出力画像の画質が低下するほどにトナーが減少する。
【0032】第2実施形態では、トナーカートリッジ101を揺らす処置が繰返される場合を考慮して、トナーなし警告が発せられた回数、言い換えればトナー不足が検出された回数により印刷濃度の補正特性を変更する。
【0033】図7は第2実施形態の構成例を示すブロック図である。印刷濃度補正部104として、印刷濃度決定部301および検出回数記憶部304をもつ。また、トナーカートリッジ101がLBP110より外された場合もトナー不足の検出回数を記憶しておく必要性から、トナー不足検出回数記憶部304は不揮発性メモリにする必要がある。
【0034】図8はトナーカートリッジ101のCPUが実行する印刷濃度の補正特性を変更するタスクの一例を示すフローチャートである。
【0035】例えば、トナー不足検出部103によりトナー不足が検出される度に、このタスクが起動される。ただし、時間的に連続してトナー不足が検出されるようなときは検出回数をインクリメントせず、トナーなし警告が解除された後またはトナーカートリッジ101がLBP110から取り外された後、トナー不足検出部103によりトナー不足が検出された場合、つまり、ステップS201でトナー検出部103のトナー検出状態が非不足から不足に遷移した場合にトナー不足の検出回数をインクリメントする(S202)。インクリメントされた検出回数は検出回数記憶部304に保存される(S203)。なお、新品のトナーカートリッジ101の検出回数記憶部304に記憶されている検出回数は零である。次に、検出回数記憶部304に記憶された検出回数と第一および第二の閾値とを比較して(S204)、第一の閾値を超えたのならば補正特性2に、第二の閾値を超えたのならば補正特性3に印刷濃度の補正特性を変更し(S205)、LBP110へステータスを送信(S206)してステップS201へ戻る。
【0036】なお、前述した第1実施形態の補正特性の変更タスクと、第2実施形態の補正特性変更タスクとは、互いに矛盾するものではないので、これら二つのタスクにより補正特性を変更するようにしてもよい。
【0037】
【第3実施形態】以下、本発明にかかる第3実施形態の画像形成装置を説明する。
【0038】第3実施形態は、トナー不足の程度によって印刷濃度の補正特性を変更する。図9は第3実施形態の構成例を示すブロック図である。
【0039】上述した各実施形態のトナー不足検出部103は「トナーなし」か「トナーあり」の二値信号を出力するものである。本実施形態におけるトナー不足検出部103は、トナー不足の状態を示すことができる情報、例えば、トナー量、トナー残量などをアナログ値または四段階以上のディジタル値で出力する。なお、トナー不足検出部103は公知であるから、そのメカニズムについては言及しない。
【0040】図10はトナーカートリッジ101のCPUが実行する印刷濃度の補正特性を変更するタスクの一例を示すフローチャートで、所定時間ごとに、あるいは、所定のイベントが発生するごとに、このタスクが起動される。
【0041】ステップS301でトナー不足検出部103からトナー量を得て、ステップS302でトナー量と第一および第二の閾値とを比較し、ステップS303で印刷濃度の補正特性を、トナー量が第一の閾値未満である場合は補正特性2に、トナー量が第二の閾値未満である場合は補正特性3に変更し、ステップS304でステータスをLBP110に送信した後、タスクを終了する。
【0042】なお、前述した第1および第2実施形態の補正特性の変更タスクと、第3実施形態の補正特性変更タスクとは、互いに矛盾するものではないので、これら二つまたは三つのタスクにより補正特性を変更するようにしてもよい。
【0043】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0044】また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0045】さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、現像剤の量に応じて印刷濃度の設定値を補正するプロセスカートリッジおよびその制御方法を提供することができる。
【0047】また、上記のプロセスカートリッジにより補正された印刷濃度の設定値に基づき、印刷濃度を制御する画像形成装置およびその制御方法を提供することができる。
【0048】従って、例えば、トナー不足を示す警告が発せられた後、トナーカートリッジが交換されるまでの期間、画像形成装置の能力を削ぐことなく、出力画像の品質の低下を抑制することができる。




 

 


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