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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−174856
公開日 平成11年(1999)7月2日
出願番号 特願平9−336846
出願日 平成9年(1997)12月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】中川 周吉 (外1名)
発明者 後藤 英樹
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 像担持体とこれに作用するプロセス手段を有する画像形成装置において、像担持体上に形成された像を電気的に引き付けてシート上に転写する転写手段を備え、像担持体の対向位置又はそれよりも上流側から下流側にむかって張架された無端状のベルト部材によってシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段からシートを剥離するための剥離手段と、を有し、前記剥離手段が、前記ベルト部材の表面に接しつつ該ベルト部材に対して相対的に移動可能な第1の位置と、前記ベルト部材から離間し且つシート搬送経路外へ退避する第2の位置とをとりうるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 前記剥離手段は、ベルト部材面に略平行で且つシート搬送方向に略垂直な軸周りに回動可能に支持された爪状部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】 前記剥離手段を第1の位置から第2の位置まで移動させるための移動手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】 前記移動手段による剥離手段の移動動作を一時的に停止するための移動停止手段を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】 前記移動停止手段は、前記ベルト部材を覆い装置本体に対して開閉可能な外装部材の開動作に連動して移動手段を停止することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】 前記移動手段は、前記ベルト部材を覆い装置本体に対して開閉可能な外装部材が閉状態にあるときに剥離手段を移動させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】 前記ベルト部材は像担持体に対して接離可能であり、前記移動手段はベルト部材の接離動作に連動して剥離手段を移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に形成された像を電気的に引き付けてシート上に転写する方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、詳しくはベルト部材によってシートを搬送しつつ像を転写するベルト転写方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置として、一般的な複写機の構成を図13に示す。プラテンガラス101 上に置かれた原稿の画像は、照明ランプ、反射ミラー、レンズからなる光学系102 によってCCD103 に導かれ、電気信号に変換される。この電気信号に基づいて、一次帯電器105 によって一様に帯電された感光体ドラム104 にレーザー光が照射され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器106 から供給されるトナーによって顕像化され、トナー像となる。
【0003】一方、給紙手段107 によって給紙されたシートは、停止したレジストローラ108 に先端が突き当たることによって斜行を補正され、感光体ドラム104 上に形成されたトナー像と同期するようにレジストローラ108 が回転することによって転写部109 へと送られる。転写部109 においては、コロナ帯電器等によって感光体ドラム104 上のトナー像をシートの裏側から静電的に引き付けることによって、シート上に転写する。
【0004】トナー像が転写されたシートは、分離帯電器110 によって感光体ドラム104 との静電吸着力を除去されたのち、吸引ベルト搬送部111 によって定着部114 へと搬送される。吸引ベルト搬送部111 は、ファン112 によってシートを吸着しながらクロロプレン製等のゴムベルト113 によってシートの搬送を行うものである。
【0005】定着部114 にてトナー像が定着されたシートは、排紙部115 を介して機外のトレイ116 へと排出される。または、両面コピーのために再給紙パス117 へと送られたり、或いは仕分け、ステイプル等の後工程へと送られる。
【0006】複写機としては、上記のようなもののほかにも、露光方式、帯電方式、定着方式等それぞれにいくつかの方式があり、実用に供されている。その中の1つとして、図14に示すような転写方式を用いたものがある。
【0007】この方式では、転写部或いはそれ以前から定着部前にかけてゴム製或いは樹脂製の無端状転写ベルト121 を張架した転写ユニット120 によって、シートへの像の転写及びシートの搬送が行われる。即ち、シートSは転写ベルト121 によって定着部114 へと搬送されつつ、転写部においてトナー像の転写が行われる。転写ユニット120 は、感光体ドラム104 の対向位置に半導電性ゴム製の転写ローラ122 や放電ブレード等の転写手段を備えていて、所定の電圧を印加することにより感光体ドラム104 上のトナー像を転写ベルト121 方向に引き付けている。
【0008】この方式によれば、図13に示す吸引ベルト搬送部111 と転写部109 を1つの構成で兼用できるほか、シートSが静電吸着力によって転写ベルト121 に吸着しつつ搬送することができる。更に、感光体ドラム104 からシートを分離するための分離帯電器110 等が不要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14に示すベルト転写方式の装置においては、シートジャム時に装置の電源が切れても、転写ベルト121 上に残留した静電力の作用によってシートSは転写ベルト121 上に吸着されているため、該シートを摘むための浮き上がり部や隙間等がなく、該シートを除去するのが困難である。更に、転写ベルトが屈曲部を有しているものもあるが、シートが転写ベルトに吸着されつつ屈曲部を通過するので、シートに転写ベルトに沿うような腰付けがされてしまい、同様に剥離しにくいという問題がある。
【0010】また、前述の如き困難なシート除去作業を行ううちに、該シート上の未定着トナーによってユーザの手が汚れたり、逆にユーザの手等が転写ベルトに触れたり擦れたりすることによって、転写ベルトに指紋等が付き、以降その部分で転写不良が発生するおそれもある。
【0011】そこで、本発明の目的は、シートジャム等が発生して装置の電源が切れた時に、残留電荷によって転写ベルトに貼り付いたシートの処理を容易にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、像担持体とこれに作用するプロセス手段を有する画像形成装置において、像担持体上に形成された像を電気的に引き付けてシート上に転写する転写手段を備え、像担持体の対向位置又はそれよりも上流側から下流側にむかって張架された無端状のベルト部材によってシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段からシートを剥離するための剥離手段とを有し、前記剥離手段が、前記ベルト部材の表面に接しつつ該ベルト部材に対して相対的に移動可能な第1の位置と、前記ベルト部材から離間し且つシート搬送経路外へ退避する第2の位置とをとりうるように構成したことを特徴とする。
【0013】例えば前記剥離手段は、ベルト部材面に略平行で且つシート搬送方向に略垂直な軸周りに回動可能に支持された爪状部材であることを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、例えば、シートジャム等が発生して装置の電源が切れた時に、前記剥離手段としての爪状部材の先端がベルト部材の表面を実質上摺擦しながら移動して、該ベルト部材からシートを剥離させるので、操作者がシートを摘み易く、該シートの除去が容易になる。更に、操作者の手等がベルト部材に触れたり擦れたりするのを最小限に抑えることができ、これを原因とする画像不良の発生等を防止することができる。
【0015】また、前記剥離手段を第1の位置から第2の位置まで移動させるための移動手段や、前記移動手段による剥離手段の移動動作を一時的に停止するための移動停止手段を設け、更に前記移動停止手段が前記ベルト部材を覆い装置本体に対して開閉可能な外装部材の開動作に連動して移動手段を停止させ、前記移動手段が前記ベルト部材を覆い装置本体に対して開閉可能な外装部材が閉状態にあるときに剥離手段を移動させるように構成し、或いは前記ベルト部材を像担持体に対して接離可能とし、前記移動手段がベルト部材の接離動作に連動して剥離手段を移動させるように構成することにより、シート除去作業が更に容易になり、且つ剥離手段によって画像形成動作やシート搬送動作が阻害されることがなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した画像形成装置の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。
【0017】尚、以下の説明では、画像形成装置として、電子写真方式の複写機を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばファクシミリ、プリンタ等の他の画像形成装置であっても良い。
【0018】〔第1実施形態〕第1実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して詳しく説明する。図1は画像形成装置における転写ユニット近傍の概略構成を示す模式断面図、図2及び図3は転写ユニットにおける剥離爪ユニットの構成説明図、図4は図3の矢印A方向からフレームの裏側を見た図、図5は転写ユニットにおける剥離爪ユニットの動作説明図、図6は本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。
【0019】図1において、20は搬送手段としての転写ユニットであり、後述する感光体ドラム上に形成された像のシートへの転写及び該シートの搬送を行うものである。即ち、フレーム24に回転可能に支持された駆動ローラ22と転写手段としての転写ローラ23との間に、ベルト部材としての転写ベルト21が張架されており、転写ローラ23が感光体ドラム上に形成された像を電気的に引き付けてシート上に転写すると共に、駆動ローラ22が図示しない駆動部からの駆動力で回転することによって転写ベルト21が回転してシートを搬送する。
【0020】図2において、30は剥離手段としての剥離ユニットであり、前記転写ユニット20の転写ベルト21からシートを剥離するためのものである。この剥離ユニット30は、転写ベルト21の表面に接しつつ該ベルト21に対して相対的に移動可能な第1の位置と、転写ベルト21から離間し且つシート搬送経路外へ退避する第2の位置とをとりうるように構成されている。以下、詳しく説明する。
【0021】剥離ユニット30はフレーム24に対して移動可能に保持されている。即ち、剥離ユニット30にはフレーム24の案内溝24aに係合する案内コロ36が設けられており、この案内コロ36が案内溝24aに案内されることによって剥離ユニット30が所定の範囲(案内溝24aが設けられた範囲)移動する。また剥離ユニット30の剥離爪ホルダ31上の支点部33には、爪状部材としての剥離爪32が回動可能に支持されている。尚、この剥離爪32の回動範囲は支点部33に形成されたストッパ34と剥離爪に形成されたダボ35によって制限されている。
【0022】また、剥離爪ホルダ31の手前側にはフレーム24をはさんでツマミ37(図3及び図4参照)が取り付けられている。このツマミ37には板バネ38が設けられており、剥離爪ホルダ31を図3の手前側(矢印A方向)に付勢することによって剥離ユニット30がフレーム24の手前側側板に対して垂直に、即ち転写ベルト21に対して平行になるようにしている。
【0023】また、図4に示すように、剥離ユニット30にはワイヤ39の一端が取り付けられており、該ワイヤ39の他端側はワイヤガイド24bに案内されてぜんまい等によって矢印B方向への巻取力を有する巻取プーリ40に接続されている。従って、剥離ユニット30はフリー状態(画像形成時)においては、前記巻取プーリ40の矢印B方向への巻取力によって、案内溝24aのなかで最も定着部側で、シート搬送経路外の第2の位置に退避している(図5(a)参照)。このワイヤ39と巻取プーリ40によって移動手段を構成している。
【0024】上述の如き転写ユニット20を用いた画像形成動作について図6を参照して説明する。
【0025】プラテンガラス1上に置かれた原稿の画像は、照明ランプ、反射ミラー、レンズからなる光学系2によってCCD3に導かれ、電気信号に変換される。この電気信号に基づいて、一次帯電器5によって一様に帯電された像担持体としての感光体ドラム4にレーザー光が照射され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器6から供給されるトナーによって顕像化され、トナー像となる。
【0026】一方、給紙部7によって給紙されたシートは、停止したレジストローラ8に先端が突き当たることによって斜行を補正され、感光体ドラム4上に形成されたトナー像と同期するようにレジストローラ8が回転することによって転写ユニット20へと送られる。転写ユニット20おいては、転写ローラ23を介して電源から転写ベルト21に電圧が印加され、感光体ドラム4上のトナー像をシートの裏側から静電的に引き付けることによって、該シートの表面にトナー像を転写する。そして、転写ベルト21は、トナー像が転写されたシートを引き続き静電力によって吸着しつつ、定着部9へと搬送する。
【0027】定着部9にてトナー像が定着されたシートは、排紙部10を介して機外のトレイ11へと排出される。または、両面コピーのために再給紙パス12へと送られたり、或いは仕分け、ステイプル等の後工程へと送られる。
【0028】以上のような画像形成動作の途中において、何らかの原因によって正常なシート搬送が行われず、いわゆる紙詰まり(シートジャム)となる場合がある。このシートジャムの原因には、給紙部における給紙不良、定着部における定着ローラからの分離不良、シートの折れや斜行によるシートの引っ掛かり等があるが、多くの場合、シートジャムが検出された時点で画像形成動作は中断され、操作部に表示し或いは警告音を発することによって操作者にシートジャムの発生を知らせ、処理待ち状態になる。これは、シート搬送経路中に引っ掛かったり或いは定着部に巻き付いたりしたシートを更に送ろうとすることによって被害が更に大きくなるのを防ぐためであるが、これによってジャムしたシート以外のシートも機内に残留することになり、操作者はこれらのシートをも取り除く必要がある。
【0029】ここでは、本発明に係る転写部から定着部の間に残留したシートSの処理(除去)について説明する。この部分のシートSを取り除くために、操作者は前カバー等の装置の外装部材を開けた後、レバー13を図1の矢印方向に操作して転写ユニット20を回動させ、該転写ユニット20を感光体ドラム4から離間させる。これは、操作空間を大きくすることによって操作性を良くし、且つ操作者の手等が感光体ドラム4等の部材に触れて該部材を傷付けたり、操作者の手にトナーが付着して汚れるのを防ぐためである。
【0030】この状態において、シートSは転写ベルト21上の残留電荷によって該転写ベルト21上に吸着されている。ここで、シートSの先端或いは後端が転写ベルト21からはみ出しているときは、その部分を摘むことによってシートSを容易に除去することができる。
【0031】一方、シートSが完全に転写ベルト21に吸着している場合は、ツマミ37を矢印D方向に移動させることによって、剥離ユニット30をフレーム24の案内溝24aに沿って図5(a)〜図5(c)に示すように移動させる。ここで、剥離ユニット30が図5(a)に示す位置(第2の位置)にあるとき、剥離爪ホルダ31に対してダボ35が突き当たった位置にある剥離爪32は、その先端が図5(b)に示す位置Eにて転写ベルト21に接する。その後、更に案内溝24aに沿って剥離ユニット30を矢印D方向に移動させると、ダボ35が剥離爪ホルダ31から離れ、剥離爪32は自重で転写ベルト21に接しながら矢印D方向に移動する。
【0032】この剥離爪32の先端が転写ベルト21上のシートSの先端に達すると、図5(c)に示すように、剥離爪32がシートSと転写ベルト21の間に潜り込み、シートSを転写ベルト701 から剥離させる。このシートSの剥離された部分S′を摘むことによって該シートSを容易に除去することができる。
【0033】シートを除去した後に操作者がツマミ37を放すと、巻取プーリ40の矢印B方向への巻取力によってワイヤ39が巻き取られ、剥離ユニット30は案内溝24aの中でもっとも定着部側のシート搬送経路外まで戻り、剥離爪32の先端が転写ベルト21から離れる(図5(a)参照)。従って、その後の画像形成動作において、剥離ユニット30がシート搬送を阻害したり、剥離爪32によって転写ベルト21の電位が変化して画像に影響を及ぼすことがない。
【0034】また、剥離爪32、剥離爪ホルダ31等を導電性の材料でつくり、剥離爪32の先端を電気的に接地する構成とすることにより、転写ベルト21上の残留電荷を除去しつつシートの剥離を行うようにすることができるので、更に容易にシートの除去を行うことができる。
【0035】〔第2実施形態〕第2実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して詳しく説明する。尚、画像形成装置の概略構成は、前述した実施形態とほぼ同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0036】図7は第2実施形態に係る転写ユニットの構成説明図である。尚、剥離爪ユニットの構成は前述した第1実施形態とほぼ同様であるので、ここでは説明を省略する。また、同等の機能を有する部材には、同一符号を付して説明は省略する。図8は前記転写ユニットにおけるブレーキの状態説明図である。以下、本実施形態の特徴部分について説明する。
【0037】図において、41は移動停止手段としてのブレーキであり、フレーム24の図7中手前側に矢印F方向に移動可能に支持されている。このブレーキ41とフレーム24の間にはバネ42が設けられており、ブレーキ41を矢印F1方向に付勢している。ブレーキ41はフレーム24の内側に回り込んだ部分41aがワイヤ39に対応する位置にあり、バネ42の力によってブレーキ41が矢印F1方向に移動したときにフレーム24との間にワイヤ39を挟み込むようになっている(図8(a)参照)。
【0038】前記バネ42の力は、ワイヤ39とブレーキ41の間の摩擦係数や、巻取プーリ40の巻取力等に応じて設定しており、即ちブレーキ41がワイヤ39を挟み込んだ状態においては巻取プーリ40の巻取力に打ち勝ってワイヤ39の巻き取りを妨げる力でワイヤ39を挟み込み、剥離ユニット30を一時的に停止させるようになっている。更にこの状態から操作者がツマミ37を操作して剥離ユニット30を移動させ、ワイヤ39が繰り出される時には、それを妨げない程度の静止摩擦力となるように設定されている。
【0039】尚、操作者によるワイヤ39の繰り出し力は一概に規定することは難しいが、例えば巻取プーリ40の巻取力が200gf 程度の場合には、ブレーキ41とワイヤ39の静止摩擦力を500gf 程度に設定する。この巻取プーリ40の巻取力及びブレーキ41とワイヤ39の静止摩擦力は上述の数値に限定されるものではなく、適宜設定すれば良い。
【0040】更に、外装部材としての装置本体の前カバー14には、ブレーキ41に対応する位置に突起14aが設けられており、該前カバー14が閉じられた状態においては、突起14aがブレーキ41を矢印F2方向へ押圧し、該ブレーキ41がワイヤ39を開放するようになっている(図8(b)参照)。
【0041】そして、紙詰まりが発生しシート除去を行うときには、まず前カバー14を開ける。この時、前カバー14の突起14aがブレーキ41から離れ、該ブレーキ41はバネ42の力によって矢印F1方向に移動し、ブレーキ41のフレーム24の内側に回り込んだ部分41aがフレーム24との間にワイヤ39を挟み込む(図8(a)参照)。
【0042】そして、転写ベルト21上に吸着されたシートを除去するために、第1実施形態で説明したように操作者がツマミ37を操作して剥離ユニット30を移動させると、ワイヤ39はブレーキ41に挟まれつつ繰り出されていく。ここで操作者がツマミ37から手を放しても、ブレーキ41の作用によってワイヤ39は巻き取られないため、剥離ユニット30はその位置にとどまる。従って、操作者は剥離ユニット30を保持するために片手をふさがれることがなく、更に容易にシート除去を行うことができる。
【0043】シート除去が終了して、前カバー14が閉じられると、該前カバー14の突起14aがブレーキ41を押圧し、該ブレーキ41が矢印F2方向に移動してワイヤ39を開放する。ワイヤ39が開放されると、巻取プーリ40の作用によってワイヤ39が巻き取られ、剥離ユニット30はシート搬送経路外の第2の位置(図5(a)参照)に移動し、剥離爪32が転写ベルト21から離間する。このため、操作者が剥離ユニット30を戻し忘れても、該剥離ユニット30が画像形成時にシート搬送や画像形成を阻害することはない。
【0044】〔第3実施形態〕第3実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して詳しく説明する。尚、画像形成装置の概略構成は、前述した実施形態とほぼ同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0045】図9〜図11は第3実施形態に係る転写ユニットの構成説明図である。尚、剥離爪ユニットの構成は前述した第1実施形態とほぼ同様であるので、ここでは説明を省略する。また、同等の機能を有する部材には、同一符号を付して説明は省略する。以下、本実施形態の特徴部分について説明する。
【0046】本実施形態に係る剥離ユニット30は、その両端にはワイヤ39が固定されており、該ワイヤ39はワイヤガイド24bに案内されつつループ状の経路を通ってプーリ43に巻き付けられている。プーリ43にはツマミ44が取り付けられ、このツマミ44を矢印G方向に回すことによって剥離爪32を転写ベルト21上に移動させることができる。
【0047】図10は駆動ローラ22からプーリ43までの駆動伝達経路を示した断面図である。プーリ43はギア45〜48を介して駆動ローラ22と駆動が連結されており、このギアのうちギア46,47はトルクリミッタ717 を介して結合してなり、該ギア46,47の間に所定値以上のトルクがかかったときは、トルクリミッタ49が空転してプーリ43への駆動伝達が切断されるようになっている。
【0048】シート除去時には操作者は前カバー(不図示)を開け、ツマミ44を回して剥離ユニット30を転写ベルト21に接する位置(第1の位置)に移動させることによって、シートSを転写ベルト21から剥離させ、容易にシートを除去することができる。この時、ツマミ44から手を放しても剥離ユニット30は動くことがないため、操作者は両手を自由に使って作業(シート除去)を行うことができる。
【0049】そして、シート除去が終了し、前カバーが閉じられた後、画像形成動作に入るために駆動ローラ22が回転すると、その駆動力がギア45〜48を介してプーリ43に伝達され、該プーリ43は矢印G方向とは反対方向に回転する。このため、剥離ユニット30はワイヤ39によって引っ張られて矢印H方向へと移動する。
【0050】そして、剥離ユニット30が案内溝24aの端部の第2の位置に突き当たると(図5(a)参照)、ギア46,47間の駆動トルクが上昇し、所定値を超えたところでギア46が空転を始める。従って、剥離ユニット30及びプーリ43が所定の位置(第2の位置)で停止していても、駆動ローラ22の回転には影響を及ぼさず、画像形成を行うことができる。
【0051】本実施形態によれば、転写ベルト21の駆動に連動して剥離ユニット30がシート搬送路外(第2の位置)に移動するので、操作者が剥離ユニット30を戻し忘れても、そのためにシート搬送や画像形成が阻害されることがない。
【0052】〔第4実施形態〕第4実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して詳しく説明する。尚、画像形成装置の概略構成は、前述した実施形態とほぼ同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0053】図12は第4実施形態に係る転写ユニットの構成説明図である。尚、前述した第1実施形態と同等の機能を有する部材には、同一符号を付して説明は省略する。以下、本実施形態の特徴部分について説明する。
【0054】転写ユニット20は、レバー13の操作によって駆動ローラ22を中心に転写ローラ23が感光体ドラム4に接離するように回動可能に支持されている。フレーム24には、剥離爪50及びリンク51がそれぞれ支点52,53を中心に回動可能に支持され、バネ54,55によってそれぞれ矢印K、L方向に付勢されている。
【0055】図12(a)に示す如き状態において、剥離ユニット30は、リンク51の一端51aがバネ55の付勢力によって剥離爪50の一端50aをストッパ56に対して押し付け、剥離爪50の爪部50bをシート搬送経路外で且つその先端が転写ベルト21から離間した位置(第2の位置)に保持されている。
【0056】そしてシート除去時に、図12(b)に示すように、レバー13の操作によって転写ベルト21を感光体ドラム4から離間させると、リンク51の他端51bが底板15に当接して該リンク51をバネ力に抗して回転させ、その一端51aが剥離爪50の一端50aを開放する。ここで剥離爪50はバネ54の付勢力によって矢印K方向に回転し、爪部50bがシート搬送経路内の点Nにおいて転写ベルト21に接する。
【0057】この状態で、駆動ローラ22の手前側端部に設けたツマミ57を矢印M方向に回すと、転写ベルト21に吸着したシートSは剥離爪50の爪部50bによって転写ベルト21から剥離されるため、この剥離された部分S′を摘むことによって容易にシート除去を行うことができる。
【0058】シート除去が終了して、レバー13を操作することによって転写ユニット20を回動させ、転写ベルト21を感光体ドラム4に当接させると、該動作に連動してリンク51が底板15から離れ、バネ55の作用によって剥離爪50の一端50aをストッパ56に再び押し付け、剥離爪50の爪部50bはシート搬送経路外の第2の位置(図12(a)参照)に退避する。
【0059】本実施形態によれば、剥離爪50の転写ベルト21への接触/離間動作が感光体ドラム4に対する転写ベルト21の離間/当接動作に連動するので、前述した実施形態よりも更に容易にシート除去を行うことができる。
【0060】尚、前述した実施形態では、転写ユニット20を駆動ローラ22を中心に回動して転写ベルト21を感光体ドラム4に接離させるようにしているが、転写ベルト21を感光体ドラム4に接離させる構成はこれに限定されるものではない。例えば、シート搬送方向に平行移動させることによって接離させる等の構成としても良く、該構成に対して本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、例えば、シートジャム等が発生して装置の電源が切れた時に、前記剥離手段としての爪状部材の先端がベルト部材の表面を実質上摺擦しながら移動して、該ベルト部材からシートの少なくとも一部を剥離させるので、操作者がシートを摘み易く、該シートの除去が容易になる。これにより、除去作業中に操作者の手等がシート上のトナーによって汚れたり、除去作業中にベルト部材が傷付いたり汚れたりするのを防ぐことができる。
【0062】また、前記剥離手段を第1の位置から第2の位置まで移動させるための移動手段や、前記移動手段による剥離手段の移動動作を一時的に停止するための移動停止手段を設け、更に前記移動停止手段が前記ベルト部材を覆い装置本体に対して開閉可能な外装部材の開動作に連動して移動手段を停止させ、前記移動手段が前記外装部材が閉状態にあるときに剥離手段を移動させるように構成し、或いは前記ベルト部材を像担持体に対して接離可能とし、前記移動手段がベルト部材の接離動作に連動して剥離手段を移動させるように構成したので、シート除去作業が更に容易になり、且つ剥離手段によって画像形成動作やシート搬送動作が阻害されることがなくなる。




 

 


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