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発明の名称 現像装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−174811
公開日 平成11年(1999)7月2日
出願番号 特願平9−346409
出願日 平成9年(1997)12月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮一
発明者 西山 和重
要約 目的
画像濃度の安定化を図るとともに、反転かぶりによる筋かぶり(筋画像)等の画像欠陥の発生を防ぐことができる現像装置を提供すること。

構成
特許請求の範囲
【請求項1】 現像器と現像剤ホッパーを有し、静電潜像を可視化する現像装置において、現像剤を現像剤ホッパーから円柱状のローラ部材を経由して現像剤担持体に補給し、前記ローラ部材を磁性部材とその外周を覆う非磁性部材とで構成するとともに、該ローラ部材表面を結晶性グラファイト、TiO2 、導電性カーボン、樹脂の少なくとも2つ以上より成る表面膜でコートしたことことを特徴とする現像装置。
【請求項2】 前記ローラ部材の表面膜を構成する樹脂はフェノール樹脂であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
【請求項3】 前記ローラ部材の表面膜を構成する樹脂はエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
【請求項4】 前記ローラ部材の外周近傍に磁性体より成る現像剤層厚規制部材と非磁性体より成る現像剤掻き取り部材を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の現像装置。
【請求項5】 前記ローラ部材表面と前記現像剤層厚規制部材とのギャップG1とローラ部材表面と前記現像剤掻き取り部材とのギャップG2との関係をG1>G2に設定したことを特徴とする請求項4記載の現像装置。
【請求項6】 静電潜像担持体を一様帯電する帯電手段と、静電潜像を形成するための露光手段とを有し、前記静電潜像担持体上の転写残現像剤をクリーニング装置によって回収してこれを再利用する画像形成装置に設けられることを特徴とする請求項1〜4又は5記載の現像装置。
【請求項7】 負極性に帯電した現像剤を用いることを特徴とする請求項1〜5又は6記載の現像装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真複写機やプリンター等において静電潜像担持体に形成された静電潜像を可視像化する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図14に示すように、画像形成装置は静電潜像担持体として例えば感光ドラム1を有し、該感光ドラム1の表面を一次帯電器3によって例えば−500Vに一様に帯電処理する。次いで、画像露光12を行って感光ドラム1上に静電潜像を形成する。尚、画像露光12には例えばアナログ露光や半導体レーザー或はLEDアレーが用いられる。
【0003】次に、感光ドラム1上に形成された前記静電潜像を現像装置20によって正規現像或は反転現像してこれをトナー像として可視化する。尚、現像装置20は、例えば図12に示すように、現像剤を貯えておくトナーホッパー9Bと現像器2を備えており、トナーホッパー9Bからマグネットローラ24を介して現像器2へトナーを送るタイプ等がある。
【0004】ところで、従来のマグネットローラ24は等極の6極となったマグネットがむき出しにして使われ、現像剤は撹拌棒2B,2Cによって現像剤担持体である現像スリーブ2Aに送られる。その後、図14の矢印方向に進む転写材Pにトナー像が転写帯電器4によって転写され、トナー像が転写された転写材Pは分離帯電器5の作用によって感光ドラム1から分離された後に定着装置7に送られてトナー像の定着を受ける。
【0005】又、静電潜像担持体を一様帯電する帯電手段と静電潜像を形成するための露光手段及び静電潜像を可視化する現像手段を有し、現像剤像を転写装置により転写材に転写し、静電潜像担持体上の残現像剤をクリーニング装置により除去する画像形成装置が知られている。そして、近年では環境問題への対応や低ランニングコストを目的として、一度静電潜像担持体上に現像して残った残現像剤をクリーニング装置により回収して現像手段に戻し、この戻された残現像剤を現像手段で再利用する画像形成装置が知られ、この種の画像形成装置は一般にリユース画像形成装置と呼ばれている。
【0006】上記リユース画像形成装置は、例えば図13に示すように、感光ドラム1上の転写残トナーをクリーニング装置6によって除去・回収してこれを搬送パイプ8を通して現像ホッパー9に戻して再利用している。
【0007】ところで、リユースされる現像剤は一般にキャリアとトナーよる成る2成分現像剤が主であるが、これは1成分よりも2成分の方が廃トナー(リユーストナー)となってもキャリアがあるために帯電付与し易いためである。そして、この場合もホッパー等からの現像器へのトナーの補給はむき出しになったマグネットを用いて行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の現像装置には以下のような問題があった、即ち、先ず第1に、画像耐久中において一日放置又は長期放置された画像形成装置の電源オン時は現像剤(トナー)の帯電量(Q/M)が低いために電界によってトナーの受ける力が弱く、静電潜像担持体(感光ドラム)に現像剤が飛翔しずらく、その結果、画像の濃度低下を引き起こしていた。この現象は帯電しずらい1成分磁性トナーを使用する現像装置において特に顕著であった。
【0009】又、第2の問題として、通常の画像耐久においては、現像器中では耐久されて変化したトナーと新しいトナーが混じり合って引き起こされるコンタミ現象というものがあった。即ち、耐久すると現像剤に適した帯電量のトナーが選択的に現像されてトナー粒径が粗粉化し、外添剤の成分比が変化し、この中に新しいトナーが急激に混じると静電気的に異物のように挙動して帯電不良を起こし、全体としてトリボが下がり、その結果として濃度が低下して画像濃度が不安定になる現象が生じていた。この現象は2成分現像に比べて元々帯電量の低い1成分磁性トナーの場合に起き易く、又、トナー消費が多くてトナー供給量の多い高速複写機において顕著であった。
【0010】又、第3の問題として、例えばリユース機構を備えたリユース画像形成装置の場合は、クリーニング装置から戻された廃トナー(リユーストナー)は70μm程度のメッシュを通して紙粉等を除去した後、新トナーとホッパー内及び現像器内で撹拌されて混合されるが、新トナーのみの場合と比べてトナーの凝集度が高く固まり易いという点が挙げられる。そのため、ホッパーから現像器へトナーをただ単に移動させる従来のマグネットローラでは、リユーストナーが不十分な帯電状態で現像部にトナーが来るために反転かぶりを引き起こし、図10に示すように帯電不良に対応する位置に反転かぶりによる筋となって画像に多数現れていた。
【0011】又、クリーニング装置から回収されたリユーストナーは帯電性が新トナーに比べて悪いため、ベタ画像の上流に反転若しくは帯電の不十分な現像剤が付着し、図11に示すように白地部とベタ部の境目のエッジが不明確になる現象(画像先端影)が生じていた。特に転写分離し易いように転写する前にポスト帯電を行う場合、感光ドラム上の未帯電又は反転トナーを転写させ易くするため、この現象を生じ易い。又、1成分磁性トナーはキャリアのような帯電補助部材を有さないために帯電が不十分になり易く、この現象を生じ易かった。
【0012】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、画像濃度の安定化を図るとともに、反転かぶりによる筋かぶり(筋画像)等の画像欠陥の発生を防ぐことができる現像装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、現像器と現像剤ホッパーを有し、静電潜像を可視化する現像装置において、現像剤を現像剤ホッパーから円柱状のローラ部材を経由して現像剤担持体に補給し、前記ローラ部材を磁性部材とその外周を覆う非磁性部材とで構成するとともに、該ローラ部材表面を結晶性グラファイト、TiO2 、導電性カーボン、樹脂の少なくとも2つ以上より成る表面膜でコートしたことことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ローラ部材の表面膜を構成する樹脂はフェノール樹脂であることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ローラ部材の表面膜を構成する樹脂はエポキシ樹脂であることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明において、前記ローラ部材の外周近傍に磁性体より成る現像剤層厚規制部材と非磁性体より成る現像剤掻き取り部材を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記ローラ部材表面と前記現像剤層厚規制部材とのギャップG1とローラ部材表面と前記現像剤掻き取り部材とのギャップG2との関係をG1>G2に設定したことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1〜4又は5記載の発明において、静電潜像担持体を一様帯電する帯電手段と、静電潜像を形成するための露光手段とを有し、前記静電潜像担持体上の転写残現像剤をクリーニング装置によって回収してこれを再利用する画像形成装置に現像装置を設けたことを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1〜5又は6記載の発明において、負極性に帯電した現像剤を用いることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0021】<実施の形態1>本実施の形態では、図14に示す画像形成システムで感光体としてa−Siドラムを用いた毎分60枚の出力が可能なアナログ複写機について説明する。
【0022】この感光ドラム1の表面を一次帯電器3によって+500Vに一様帯電し、次いでアナログ露光12を行って感光ドラム1上に静電潜像を形成する。尚、ベタ白画像の明部電位は50Vにした。
【0023】次に、上記感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像装置20によって正規現像してこれをトナー像として可視化する。尚、ここでは、現像剤として粒径8μmの磁性1成分ネガトナーを用いてジャンピング現像した。又、現像バイアスとして2200Hz、1400Vpp、Duty50%の矩形波の交流電圧に+200Vの直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加した。S−Bギャップは250μm、S−Dギャップは250μmとした。
【0024】その後、ポスト帯電器10で総電流−200μAを流してトナー像を帯電させた後、矢印方向に進む転写材Pにトナー像を転写帯電器4によって転写し、トナー像が転写された転写材Pを定着装置7に送ってトナー像を転写材Pに定着させる。
【0025】次に、現像装置20の構成について説明する。
【0026】図1に示すように、現像装置20はホッパー9Bと現像器2より成り、現像剤(トナー)は、ホッパー9Bから固定マグネット24aとその周りを回転する非磁性スリーブ24bより成るマグネットローラ24を経由して現像器2に搬送される。
【0027】ところで、前述のように従来はマグネットローラはマグネットがむき出しで、単にトナーを所定量だけ搬送していた。
【0028】然るに、本実施の形態では、図6及び図7に示すように、非磁性スリーブ24bはスリーブ素管として直径20φのSUS304を用い、その肉厚は0.8mmとし、その表面にフェノール樹脂と導電性グラファイト及びカーボンを100:36:4の割合で混合した10μm膜24cを形成した。尚、マグネットローラ24は固定されており、該マグネットローラ24と現像スリーブ2Aとの隙間は0.6mmである。又、磁極パターンは4極で1000Gの等極にした。そして、規制部材28を磁極とほぼ対向する位置に設け、膜24c表面(コート表面)と規制部材28とのギャップは1.5mmである。ここで、規制部材28は厚さ1mmの磁性板である。又、膜24c表面(コート表面)とトナー掻き取り部材29とのギャップは0.5mmであり、掻き取り部材29は非磁性SUSで構成されている。これにより大部分のトナーは現像器2に落下される。
【0029】而して、落下したトナーは撹拌棒2C,2Bによって現像スリーブ2Aに送られて感光ドラム1上に現像される。尚、マグネットローラ24の通常の回転速度は2rpmである。
【0030】そして、マグネットローラ24の回転信号は、現像器2内のピエゾ方式を用いたセンサー22にトナーの自重が掛らなくなるため、振動するとトナー供給信号が発せられる。尚、信号のモニターはモニター装置23によって毎秒行われ、トナー無しの信号を受けると1秒間だけマグネットローラ24を前記速度で回転させる。
【0031】次に、マグネットローラ24の役目について説明する。
【0032】表1は、現像剤担持体である現像スリーブの帯電量とトナーコート量との関係を示す。
【0033】

表1より、従来の(例えば図12)マグネットローラのみの場合と比較してマグネットローラ24表面に前記膜24cを施すことによって、トナーはこのコートされたマグネットローラ24を経由するするためにプレ帯電付与される。従って、本実施の形態の場合は、トナーコート量は変化しないが、帯電量Q/Mは8.5(μC/g)から10.2(μC/g)へと1割強アップしている(表1参照)。尚、膜24cの材料としては帯電付与性と耐久性に優れたフェノール樹脂とカーボン及びグラファイトから成るものが望ましい。この現象は特に負極性に帯電した現像剤を用いる場合に帯電系列の関係で効果が高い(フェノール樹脂とポリエステル樹脂等を用いた負極トナーとの関係)。又、耐久性の面では、200万枚のコピーにおいても膜剥れや帯電面で問題のないコート材料にした。このことによって、トナーはトリボを常に高い状態で維持でき、濃度低下や濃度変動を防ぐことができる。
【0034】本実施の形態における耐久中の画像濃度の変化を図8に示す。
【0035】このように長期耐久において、画像濃度の変動が極端に少なくなり、従来の変動ピーク値0.3に対して本実施の形態では0.1程度に濃度変動を抑えることができた。
【0036】尚、本実施の形態ではマグネットローラ24を固定したが、他の例として図2に示すようにマグネット24aとコートした非磁性スリーブ24bを一体化して非磁性スリーブ24bをマグネットローラ24と同時に回転させる方式を採用しても良い。この場合はマグネットローラ24自身が回転することになり、トナー規制部材28とローラ24表面とのギャップは2.0mmと広く設定することができる。又、この場合はマグネット24aの磁極は6極又は8極と多くすることが望ましい。
【0037】以上のように、本実施の形態によれば、現像剤は現像剤ホッパー9Bから円柱状のマグネットローラ24を経由して現像スリーブ2Aに補給され、マグネットローラ24を磁性部材であるマグネット24aとその外周を覆う非磁性スリーブ24bとで構成し、マグネットローラ24の表面を結晶性グラファイト、TiO2 、導電性カーボン、樹脂の少なくとも2つ以上より成る膜24cでコートしたため、100万枚の耐久においても濃度変動が少なくて濃度安定性が良く、耐久性の高い現像装置を高速複写機に提供することができた。
【0038】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形態2について説明する。
【0039】本実施の形態において用いた画像形成装置は実施の形態1と同様であり、毎分80枚の出力が可能なアナログ複写機である。
【0040】而して、本実施の形態では、コート33が施され、中にマグネットローラ31を有するローラ30を現像器2の内部に備えている。即ち、図3に示すように、ホッパー9Bからマグネットローラ44によって補給されたトナーを受け取り、トナーに前帯電を行うものである(プレ帯電)。ローラ30は、固定マグネットローラ31と非磁性金属(ここではSUS)より成るスリーブ32にコート33を施して構成されている。そして、このローラ30は図示矢印方向に回転して層厚規制部材2Eにより約1mmのトナー層を形成する。SUSスリーブ32はスリーブ素管に30φを用い、その肉厚は0.8mmとし、その表面にフェノール樹脂と導電性グラファイト及びカーボンを100:36:4の割合で混合した10μm膜33を形成した。
【0041】マグネットローラ31は固定されており、該マグネットローラ31とスリーブ32との隙間は0.6mmに設定されている。マグネットローラ31の磁極パターンは4極で1000Gの等極にした。層厚規制部材2Eは磁極とほぼ対向する位置に設け、コート33の表面と層厚規制部材2Eとのギャップは1.5mmである。層厚規制部材2Eは厚さ1mmの磁性板で構成されている。
【0042】トナー層は、掻き取り部材2Dによりローラ30から剥される。掻き取り部材2Dは非磁性の1.0mmの板で構成され、ローラ30の表面とのギャップは500μmである。尚、掻き取り部材2Dに対向する位置には磁力がないようにする。これはトナーをローラ30から掻き取り易くするためである。表2にトナー層厚規制部材2Eとトナー掻き取り部材2Dの材質とローラ30表面とのギャップの関係を示す。
【0043】

表2より、ローラ部材の外周近傍に磁性体より成る現像剤層厚規制部材を有すると共に非磁性体より成る現像剤掻き取り部材を有することが好ましいことが分かる。又、ローラ部材表面とのギャップについては、ローラ表面と現像剤層厚規制部材とのギャップG1とローラ部材表面と非磁性より成る現像剤掻き取り部材とのギャップG2との関係がG1>G2であることが好ましいことが分かる。
【0044】現像器中のコートされたローラを経由することによってトナーは更に帯電付与される(表1参照)。このことによって、1日放置や長期放置された後でもトナーはトリボを維持でき、濃度低下を防ぐことができる。又、耐久時の濃度変化については、現像器内部のこの位置にローラ部材を設けることによってトナーの少量補給をすると共に帯電付与もできるために濃度変化を抑えることができた。本実施の形態において2日放置後の電源オン時の画像濃度の結果を図9に示す。
【0045】このように、長期放置後の電源オン時にも濃度低下がなく、通常の画像耐久においても濃度安定性が良く、耐久性の高い現像装置を高速複写機において提供することができた。
【0046】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形態3について説明する。
【0047】本実施の形態では、図13に示す画像形成システムにおいて感光体としてa−Siドラムを用いた毎分60枚の出力が可能なアナログ複写機について説明する。
【0048】感光ドラム1の表面を一次帯電器3により+500Vに一様帯電し、次いでアナログ露光12を行って感光ドラム1上に静電潜像を形成する。
【0049】次に、上記静電潜像を現像装置20によって正規現像してこれをトナー像として可視化する。尚、現像剤としては粒径7μmの磁性1成分ネガトナーを用い、ジャンピング現像を行う。これは従来の2成分現像剤ではキャリアの交換を10万枚毎にサービスマンが行わねばならず、メンテフリーでないためにリユースの利点を余り享受できないためであって、このため現像剤としてノーメンテナンスで済む乾式磁性1成分トナーを用いた。現像バイアスとしては2200Hz、1500Vpp、Duty50%の矩形波の交流電圧に+200Vの直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加する。S−Bギャップは250μm、S−Dギャップは250μmとした。その後、ポスト帯電器10で総電流−200μAを流してトナー像を帯電させた後、矢印方向に進む転写材Pにトナー像を転写帯電器4によって転写し、トナー像が転写された転写材Pを定着装置7に送ってトナー像を定着する。
【0050】一方、感光ドラム1上の転写残トナーをクリーニング装置6により除去・回収してこれを搬送パイプ8を通して廃トナー(リユーストナー)として約70μmのメッシュを通して紙粉を除去した後、現像ホッパー9に戻す。搬送パイプ8の内部にはスクリュー状の不図示の搬送部材が設けられており、この搬送部材が回転することによってリユーストナーが運ばれる。そして、図4に示すように、運ばれたリユーストナーは現像ホッパー9Bに入れられて再利用される。
【0051】又、別に新トナーはホッパー9Aに入れられ、マグネットローラ21A,21Bにより磁力でそれぞれのトナーは引き付けられ、マグネットローラ21A,21Bが回転することによってトナーは現像器2内に運ばれる。その後、トナーは攪拌棒25により十分混ぜ合わせた後、マグネットローラ24aと非磁性金属(ここではSUS)より成るスリーブ24bに膜24cを形成したローラ24により現像器2にトナーを供給する。尚、SUSスリーブ24bはスリーブ素管に直径20φのSUS304を用い、その肉厚は0.8mmとし、その表面にフェノール樹脂と導電性グラファイト及びカーボンを100:36:4の割合で混合した10μm膜24cを形成した。マグネットローラ24aは固定されており、該マグネットローラ24aとスリーブ24bとの隙間は0.6mmに設定されている。又、マグネットローラ24a磁極パターンは4極で700Gの等極にした。トナー層を形成するためにSUSスリーブ24b表面と層厚規制板28との距離は1mmとした。尚、層厚規制板28の材質は非磁性の金属(ここではSUS)で厚さは1mmである。
【0052】而して、現像器2内で混ぜられたトナーは再び現像スリーブ2Aに送られ、感光ドラム上に現像される。マグネットローラ21Aの通常の回転速度は2rpmである。マグネットローラ21A,21Bの回転の信号は、現像器2内のピエゾセンサー(TDK製)22にトナーの自重が掛らなくなるため、振動するとトナー供給信号が発せられる。通常はマグネットローラ21Bの回転は、マグネットローラ21Aに対して20/80(マグネット(マグネット21A:マグネットローラ21B=8:2)である。ローラ24の回転数はマグネットローラ21Aの10/8である。
【0053】表3に従来のマグネットローラで等極(ここでは6極)1000Gでトナー補給をした場合(例えば図12)と本実施の形態のコートしたスリーブタイプの場合の画像比較を行った結果を示す。
【0054】

従来タイプでは、トナーがホッパーから現像器へ移動する際にマグネットローラの磁力でリユーストナーを含むために凝集度が50%以上と高くなっている。そして、リユーストナーは帯電しずらいため、従来は帯電が不十分でそのトナー帯電不良に対応する位置に筋状のかぶりが生じていた。
【0055】リユース画像形成装置は新トナーのみの場合と比べてトナーの凝集度が高くて固まり易い。そのため、ホッパーから現像器へトナーをただ単に移動させる従来マグネットローラではリユーストナーが不十分な帯電状態で現像部に来るために反転かぶりを引き起こし、帯電不良に対応する位置に反転かぶりによる筋となって画像に多数現れていた(図10)。
【0056】又、クリーニング装置から回収されたリユーストナーは帯電性が新トナーに比べて悪い。そのため、ベタ画像の上流に反転若しくは帯電の不十分な現像剤が付着し、白地部とベタ部の境目のエッジが不明確になる現象(画像先端影)の現象が生じていた(図11参照)。これは特に転写分離し易いように転写する前にポスト帯電を行う場合、感光ドラム上の未帯電又は反転トナーを転写させ易くするためにこの現象が生じ易い。尚、1成分磁性トナーはキャリアのような帯電補助部材を含まないために帯電が不十分になり易く、特にこの現象を生じ易い。表3より、本実施の形態では筋状かぶりや画像先端影がなくなり、又、反転かぶりも減少しているのが分かる。これは、ローラのコートにより前帯電が行われ、トリボが常に高い状態で維持できるためである。
【0057】尚、例えば図5に示すように、現像剤ホッパー9B,9Aからリユーストナー用と新トナー用の別々に直接現像器2にトナーを補給する方式を採用しても良い。この場合、リユーストナーと新トナーはマグネットローラ21B、21Aから2:8の比で現像器2に入って現像器2内で混合される。ピエゾセンサー22からのトナー補給信号に対してマグネットローラ21A,21Bは各々の回転速度で回転するよう構成することによってトナー量は常に一定に保たれる。
【0058】以上のように構成にすることによって、リユース画像形成装置においても廃トナー(リユーストナー)によって生じる画像中のベタ画像の上流に反転若しくは帯電の不十分な現像剤が付着し、白地部とべた部の境目のエッジが不明確になる現象が発生せず、反転かぶりによる筋かぶり(筋画像)を極力無くして安定したトナー補給を行い、濃度の安定と共にランニングコストの低減を図ることができ、環境に対応した現像装置を提供することができた。
【0059】<実施の形態4>次に、本発明の実施の形態4について説明する。
【0060】本実施の形態では、実施の形態2においてマグネットローラを囲むSUSスリーブ上に形成する膜をフェノールではなく、エポキシ樹脂とTiO2 とカーボンを100:36:4で構成した膜とした。用いたTiO2 は0.3μmの平均粒径で、粉体抵抗は50〜100Ωcmのものである。TiO2 としては0.1〜0.5μmの平均粒径を有し、且つ、1〜300Ωcmの粉体抵抗を有するものが好ましい。前記膜にすることにより、表4に示すように、更にネガトナーに対して帯電付与し易く、且つ、耐久性が2倍以上あるために、1日放置時又は長期放置後の電源オン時において高濃度を維持し、耐久において濃度変動が少なく、更に耐久性のある現像系を実現することができた。
【0061】

又、リユース画像形成装置においても、廃トナー(リユーストナー)によって生じる画像中のベタ画像の上流に反転若しくは帯電の不十分な現像剤が付着し、白地部とベタ部の境目のエッジが不明確になる現象が発生せず、反転かぶりによる筋かぶり(筋画像)を極力なくし、安定したトナー補給を行い、濃度の安定とランニングコストの低減を図ることができ、環境に対応した現像装置を提供することができた。
【0062】更に、本実施の形態においても、コートを前記構成にした場合は耐久500万枚まで画像品質を維持し、メンテナンスフリーで且つランニングコストが低く、環境に対応したリユース画像形成装置を実現することができた。
【0063】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明によれば、現像器と現像剤ホッパーを有し、静電潜像を可視化する現像装置において、現像剤を現像剤ホッパーから円柱状のローラ部材を経由して現像剤担持体に補給し、前記ローラ部材を磁性部材とその外周を覆う非磁性部材とで構成するとともに、該ローラ部材表面を結晶性グラファイト、TiO2 、導電性カーボン、樹脂の少なくとも2つ以上より成る表面膜でコートしたため、画像濃度の安定化を図るとともに、反転かぶりによる筋かぶり(筋画像)等の画像欠陥の発生を防ぐことができるという効果が得られる。




 

 


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