発明の名称 |
画像形成装置 |
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発行国 |
日本国特許庁(JP) |
公報種別 |
公開特許公報(A) |
公開番号 |
特開平11−174803 |
公開日 |
平成11年(1999)7月2日 |
出願番号 |
特願平9−354126 |
出願日 |
平成9年(1997)12月8日 |
代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】高梨 幸雄
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発明者 |
関口 肇 / 小野寺 真一 / 村上 歩 |
要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 現像装置に対するトナー補充容器を画像形成装置本体内に着脱可能に収納できる画像形成装置において、トナー補充容器の脱着の動作を検知する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 トナー補充容器の脱着動作の検知手段に電磁石を用いたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】 トナー補充容器の脱着動作の検知手段に回転駆動機構を用いたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項4】 現像装置に対するトナー補充容器を画像形成装置本体内に着脱可能に収納できる画像形成装置において、トナー補充容器が空のものからトナーが入っているものに交換されたことを検知する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項5】 トナー補充容器が空のものからトナーが入っているものに交換されたことを検知する手段に、トナー補充容器の重量を検知する手段を用いたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 【請求項6】 トナー補充容器が空のものからトナーが入っているものに交換されたことを検知する手段に、非接触のトナーセンサー用いたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置等のように、感光体等の像担持体上に形成した潜像を現像装置でトナー現像して画像形成を実行する画像形成装置に関する。 【0002】より詳しくは、現像装置に対するトナー補充容器を画像形成装置本体内に着脱可能に収納できる画像形成装置に関する。 【0003】 【従来の技術】感光体等の像担持体上に形成した潜像を現像装置でトナー現像して画像形成を実行する画像形成装置においては、画像形成プロセスの進行に伴い現像装置内のトナー(現像剤)は消費されていくので、適宜な補給が必要である。 【0004】現像装置内へのトナーの補給は、補給用トナーを収納したトナー補充容器(以下、トナーボトルと記す)からトナーを現像装置内へ移し換えることでなされる。 【0005】しかし、トナーは流動性の高い超微粒体で構成されているため非常に飛散しやすい。したがって、トナーボトルから現像装置内へトナーを移し換える際、あるいは移し換え終了後にトナーボトルを現像装置から取り外した直後にトナーが飛散し、この飛散したトナーによって付近の部材が汚染されるおそれがあった。 【0006】そこでトナーボトルを画像形成装置本体内に収納可能にすることで、トナーの飛散、トナー汚れの改善及びユーザーの操作性を向上したものがある。該トナーボトルは多量の現像剤を収納できるように大きめに形成されており、このトナーボトルから現像装置内に対してトナーを適時・適量自動的に補給させて、人手を介した煩雑なトナーの補給作業の回数を大幅に低減するようにしている。 【0007】現像装置内のトナー残量はピエゾセンサー等のトナー量検知手段により検知される。その検知されるトナー残量情報に基づいてトナーボトル内のスクリュー等のトナー搬送手段を適時に動作させてトナーボトル内のトナーを現像装置内に適量補給することで現像装置内のトナー量を所定の許容範囲内に保つようにしている。 【0008】トナーボトル内のトナー搬送手段が一定時間動作しても、現像装置内のトナー量の増加がトナー量検知手段で検知されない場合は、画像形成装置本体の制御手段はトナーボトル内のトナーが無くなったものと判断する。それにより、操作パネル等の表示手段部にトナーボトルの交換の表示、あるいは警告音のブザーを鳴らしユーザーにその旨の報知を行なう。その表示等の知らせをユーザーが見た後、トナーボトルはトナーの有る新しいものに交換される。 【0009】この場合において、画像形成装置には、ユーザーが新しいトナーボトルに交換する際に必ず画像形成装置本体電源がOFFするものと(OFFタイプ)、電源ONの状態でも交換できるもの(ONタイプ)がある。 【0010】OFFタイプは、画像形成装置本体電源がOFFからONとなるたびにトナー量検知手段で現像装置内のトナー有無を検知させる。 【0011】トナー無を検知後にトナーボトルのトナー搬送手段であるスクリューを一定時間回転させる。その一定時間内に現像装置のトナー量検知手段がトナー有を検知しない時は再びトナーボトル交換の表示をする。この一定時間内はトナーボトルが交換されたか判断できない。 【0012】逆に、トナー量検知手段がトナー有を検知したときはコピー動作可能状態になる。 【0013】ONタイプは、トナーボトルの装着の検知手段等がある。ONのときの交換はトナーボトルの装着の検知信号によりトナーボトルの交換動作を制御手段が確認する。それによりコピー動作の可能状態(スタンバイ)となる。 【0014】しかし、OFFのときの交換は前述の場合と同様にONしたときに一定時間センサーでトナーの有無を検知する。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例ではトナーボトルを交換したとき画像形成装置本体の制御手段自身がトナーボトル交換動作を確認できないため、トナーボトルを交換後もただちに画像形成装置は画像形成が可能な状態(スタンバイ状態)にすることができない(ただし、ONタイプのONのときはできる)。 【0016】この原因はトナーボトルを交換した後に現像装置内へトナーが搬送され、現像装置内のトナー量検知手段がトナーを検知し、トナー補給の信号を解除するまでの時間差があるためである。 【0017】すなわち、トナーボトル側から現像装置側へのトナーの搬送時間の分だけ必ずボトル交換の表示等を出し続けるか、ウェイトアップタイムを長くすることになる。 【0018】このように従来例ではユーザーに適確なトナーボトルの交換を促すことができず、作業効率を下げる要因の1つになる。またユーザーに不快感を与える結果にもなってしまう。また、不必要に電源ON後のウェイトアップイムを長くすることになる。 【0019】そこで本発明は、現像装置に対するトナー補充容器を画像形成装置本体内に着脱可能に収納できる画像形成装置について、上述のような問題を解消することを目的とする。 【0020】 【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置である。 【0021】(1)現像装置に対するトナー補充容器を画像形成装置本体内に着脱可能に収納できる画像形成装置において、トナー補充容器の脱着の動作を検知する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 【0022】(2)トナー補充容器の脱着動作の検知手段に電磁石を用いたことを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。 【0023】(3)トナー補充容器の脱着動作の検知手段に回転駆動機構を用いたことを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。 【0024】(4)現像装置に対するトナー補充容器を画像形成装置本体内に着脱可能に収納できる画像形成装置において、トナー補充容器が空のものからトナーが入っているものに交換されたことを検知する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 【0025】(5)トナー補充容器が空のものからトナーが入っているものに交換されたことを検知する手段に、トナー補充容器の重量を検知する手段を用いたことを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。 【0026】(6)トナー補充容器が空のものからトナーが入っているものに交換されたことを検知する手段に、非接触のトナーセンサー用いたことを特徴とする(4)に記載の画像形成装置。 【0027】〈作 用〉トナー補充容器(トナーボトル)の脱着の動作を検知する手段は、トナー補充容器の交換を促す表示が出された後の、トナー補充容器を画像形成装置本体から取り外す動作(脱)と、また新しいトナー補充容器を画像形成装置本体に取り付ける動作(着)を検知するものである。即ち、ユーザーが画像形成装置本体に対してトナー補充容器の脱着をしたか、しないかを検知できるのである。 【0028】ユーザーが画像形成装置本体に対してトナー補充容器を装着した際は、その検知信号によって、トナー補充容器のトナー搬送手段のスクリュー等を動作させるとともに、表示手段部に出ているトナー補充容器交換の表示を解除し、または、ただちにコピー可能状態(スタンバイ)にすることができる。 【0029】すなわち本発明は画像形成装置本体電源OFFの状態でのトナー補充容器交換後、電源ONになると、ただちにスタンバイ状態にすることができる。 【0030】これにより不必要にウエイトアップタイム(画像形成装置本体電源ONからスタンバイになるまでの時間)を長くすることがなくなる。ユーザーの作業効率の向上ができる。またユーザーへの不快感を無くすことができる。 【0031】なお、本発明において現像装置4は、1成分現像剤を用いるものでも、2成分現像剤を用いるものでも、どちらであってもよい。また接触式の現像装置でも、非接触式の現像装置のどちらであってもよい。 【0032】 【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1・図2) (1)画像形成装置例図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写方式電子写真プロセス利用の複写機である。 【0033】1はドラム型の電子写真感光体であり、矢印の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。 【0034】感光体1はその回転過程において帯電器2により所定の極性・電位の一様な帯電処理を受け、次いで露光部3において不図示の露光装置(原稿画像のアナログ露光装置、画像情報のデジタル走査露光装置等)による画像パターン露光を受けることにより、その周面に該露光に対応した静電潜像が形成される。その静電潜像が現像装置4によりトナー画像として現像される。 【0035】一方、予め指定した第1または第2の給紙カセット5Aまたは5Bから転写材Sが給紙ローラ5aにより繰り出され、分離給送ローラ対5bにより1枚分離され、搬送ローラ対5cを含むシートパス5dを通して回転感光体1と転写装置6との対向部である転写部に所定の制御タイミングをもって給送され、その給送転写材Sに回転感光体1面のトナー画像が順次に転写される。 【0036】転写部を出た転写材Sは回転感光体1面から分離されて搬送装置8にて定着装置9に搬送導入され、該定着装置にてトナー画像の加熱定着処理を受け、コピーとして排紙ローラ対10aを含むシートパス10bから装置外の排紙トレイ11に排出される。 【0037】転写材Sに対するトナー画像転写後の回転感光体1面はクリーニング装置7により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受けて清掃されて、繰り返して作像に供される。 【0038】12は現像装置4に対するトナー補充容器であるトナーボトルであり、複写機本体内に着脱可能に収納される。このトナーボトル12の複写機本体内に対する着脱収納手段機構は図には省略したけれども任意・自由に設計・構成できる。 【0039】トナーボトル12は複写機本体内に正規に装着された状態において該トナーボトル12のトナー排出口部12bと、現像装置4の現像剤容器(現像剤貯蔵部)4a側のトナー受け入れ口部4bとが連絡している状態にある。 【0040】13はトナーボトル12の脱着の動作を検知する手段である。これについては後述する。 【0041】14は複写機の制御回路部、15は操作パネル部等に設けた液晶式等の表示手段部である。 【0042】(2)現像装置4に対するトナー補充動作現像装置4は現像剤容器4a内に現像剤としてのトナーを収容させてあり、この現像剤容器4a内のトナーが現像剤容器内に配設された不図示の攪拌搬送部材の動作により現像剤担持搬送部材としての現像スリーブ4c側に攪拌されつつ寄せ移動され、その一部が現像スリーブ4c面に保持されて回転感光体1と対向する現像部に搬送され静電潜像の現像に供される。 【0043】現像装置4内の収容トナーは画像形成プロセスの進行に伴い消費されていく。現像装置4内のトナー残量はピエゾセンサー等のトナー量検知手段4dにより検知され、その検知のトナー残量情報が制御回路部14へ入力する。 【0044】制御回路部14はその検知されるトナー残量情報に基づいてトナー残量が許容下限値よりも少なくなったときにはトナーボトル12内のトナー搬送手段(スクリュー等)12aを動作させてトナーボトル内のトナーをトナー排出口部12b・トナー受け入れ口部4bを介して現像装置4の現像剤容器4a内に補給する。そしてこのトナー補給により現像装置4内のトナー量が増量して許容上限値に達したことがトナー量検知手段4dで検知されたときトナーボトル12内のトナー搬送手段12aを動作を停止させる。 【0045】このようにしてトナーボトル12から現像装置4への適時・適量のトナー補給が自動的に間欠的に実行されてトナーの消費にかかわらず現像装置4内のトナー量を所定の許容範囲内に保つようにしている。 【0046】制御回路部14のトナー補給指令に基づいてトナーボトル12内のトナー搬送手段12aが一定時間動作しても、現像装置4内のトナー量の増加がトナー量検知手段4dで検知されない場合は、制御回路部14はトナーボトル12内のトナーが無くなったものと判断する。 【0047】それにより、表示手段部15にトナーボトルの交換の表示、あるいは警告音のブザーを鳴らしユーザーにその旨の報知を行なう。 【0048】その表示等の知らせをユーザーが見た後、トナーボトル12はトナーの有る新しいものに交換される。 【0049】(3)トナーボトル12の脱着の動作を検知する手段13図2は本実施例におけるトナーボトル12の脱着の動作を検知する手段13の構成図である。本例のトナーボトル脱着動作検知手段13はマグネットとレバー等を用いたものである。 【0050】図2の(a)はトナーボトル12が複写機本体に装着されていないときの該検知手段13の状態図である。(b)は(a)の状態からトナーボトル12を装着したときの状態図である。すなわち(b)の状態はトナーボトル12の脱着動作が行なわれることでなりうる状態である。(a)の状態に一度なると、脱着検知レバー23は磁性を有する部材であるので、磁石24に(b)の状態で保持される。 【0051】本体電源がONであれば脱着センサー25が脱着検知レバー23を検知することでトナーボトル12の脱着動作を判断する。 【0052】また、本体電源がOFFでも、脱着検知レバー23は磁石24に保持される。再び本体電源がONになると、脱着センサー25が検知して脱着動作を判断する。 【0053】判断後に電磁石26を動作させ、脱着検知レバー23を磁石24の磁力よりも強い磁力で引きよせることで保持状態を解除する。保持状態を解除した後は、電磁石26をOFFし、脱着検知レバー23はピン20aの上方に磁力の影響を受けない位置に置かれる(自由落下する)。 【0054】上記一連の動作をより詳しく説明する。20は扇型のトナーボトル検知レバーであり、支軸21を回動中心として上方向Aである反時計方向と下方向Bである時計方向に回動可能で、引っ張りバネ22により常に上方向Aに回動付勢されている。 【0055】トナーボトル12が複写機本体に装着されていない(a)の状態において、トナーボトル12が複写機本体に装着されると、(b)のように、該トナーボトル12の下面でトナーボトル検知レバーボトル20が下方に押されて支軸21を中心に引っ張りバネ22の引っ張り力に抗して下方向Bに回動する。 【0056】23は磁性を有する部材で構成した脱着検知レバーであり、トナーボトル検知レバー20と同じ支軸21を回動中心としてトナーボトル検知レバー20とは独立に上方向Aである反時計方向と下方向Bである時計方向に回動可能で、トナーボトル検知レバー20に設けた突起部(ピン)20a上に置かれ、自重で下方向Bに回動しようとしている。 【0057】この脱着検知レバー23はトナーボトル12が装着されてないときは(a)のようにトナーボトル検知レバー20とともに上方向Aに回動移動し、マグネット24によって保持される。 【0058】マグネット24に保持された状態の脱着検知レバー23は脱着センサー25(フォトセンサー等)に検知される。脱着センサー25から出力される脱着レバー検知信号が制御回路部14(図1)に入力する。制御回路部14はこの信号によりトナーボトル12が装着されていないと判断する。この判断は本体電源がONになると、またはONのときなされる。 【0059】トナーボトル12が再びセットされ、本体電源がONになると、またはONのとき本体すなわち制御回路部14がボトル交換動作を確認した後電磁石26に電流を流す制御をする。そうすると、マグネット24より強い電磁石26の磁力により脱着検知レバー23は(c)のように下方向Bに回動させられる。 【0060】そのときはトナーボトル検知レバー20は(c)のように下方向Bに回動している位置にあり、脱着レバー23は脱着センサー25の検知部から移動して逃げた状態になる。 【0061】制御回路部14は、脱着検知レバー23をマグネット24の保持から解除したら電磁石26への通電をOFFするように制御をする。 【0062】電磁石26をOFFしたにもかかわらず脱着センサー25が脱着レバー検知信号を出し続けた場合はボトルが装着されていないことになる。すなわちトナーボトル12の装着の検知も同時に行なえる構成である。 【0063】上記のトナーボトル脱着動作検知手段13は、トナーボトル12の交換を促す表示が出された後の、トナーボトル12を複写機本体から取り外す動作(脱)と、また新しいトナーボトル12を複写機本体に取り付ける動作(着)を検知するものである。即ち、ユーザーが複写機本体に対してトナーボトル12の脱着をしたか、しないかを検知できるのである。 【0064】ユーザーがトナーボトル12を複写機本体に対して装着した際は、その検知信号によって、トナーボトル12のトナー搬送手段を動作させるとともに、表示部15に出ているトナーボトル交換の表示を解除し、または、ただちにコピー可能状態(スタンバイ)にすることができる。 【0065】すなわち複写機本体電源OFFの状態でのトナーボトル交換後、電源ONになると、ただちにスタンバイ状態にすることができる。 【0066】これにより不必要にウエイトアップタイム(複写機本体電源ONからスタンバイになるまでの時間)を長くすることがなくなる。ユーザーの作業効率の向上ができる。またユーザーへの不快感を無くすことができる。 【0067】本実施例ではトナーボトル脱着動作検知手段13の脱着検知レバー23の保持力としてマグネット24を用いたが、特にマグネット24に限ったものではなく、その保持力を解除するのに電磁石26を用いたことが特徴である。 【0068】〈第2の実施例〉(図3) 上記第1の実施例のトナーボトル脱着動作検知手段13において、脱着検知レバー23を保持する手段として図3のようにソレノイド30で揺動される保持アーム27を用いてもよい。 【0069】保持アーム27は支軸28を回動中心として時計方向Cと反時計方向Dに回動可能であり、引っ張りバネ29により常に時計方向Cへ回動付勢されている。 【0070】図3の(a)の状態はトナーボトル12が装着されていない状態である。(b)は(a)の状態からトナーボトル12を装着したときの状態である。トナーボトル検知レバー20はトナーボトル12が装着されることで下方に回動したが、脱着検知レバー23は保持アーム27に保持された状態になっている。 【0071】本体電源がONになると、またはONのとき、脱着検知センサー25で検知した後ソレノイド30で保持アーム27をバネに抗して反時計方向Dに引くことで脱着レバー23を解除する。 【0072】着脱動作の判断は前述した第1の実施例のものと同様である。 【0073】〈第3の実施例〉(図4) 本実施例は駆動力を用いたときのトナーボトル脱着動作検知手段13の例である。 【0074】図4の(a)はトナーボトルが装着されている時の手段13の状態図、(b)はトナーボトルが装着されていない時の手段13の状態図、(c)はトナーボトルが再装着された時の手段13の状態図である。 【0075】31は脱着レバーであり、支軸32を中心に時計方向A・反時計方向Bに回動可能である。この脱着レバー31は引っ張りバネ33により反時計方向Bに回動付勢されている。 【0076】トナーボトル12は右方向Eと左方向Fに着脱移動される。トナーボトル12が右方向Eに装着移動されて、所定の装着位置まで十分に装着移動されると、脱着レバー31がその装着のトナーボトル12で押されて引っ張りバネ33に抗して時計方向Aに回動移動されて(a)または(c)のように略起立した角度姿勢に転換された位置をとる。 【0077】また逆にトナーボトル12が左方向Fに抜き外し移動されると脱着レバー31は引っ張りバネ33に引かれて(b)のように左側に略45°傾いた角度姿勢に転換された位置をとる。 【0078】(b)はトナーボトル12が装着されてない状態であり、トナーボトル12が再び装着されることで(c)の位置に脱着レバー31はもどる。 【0079】34は脱着レバー31を解除するための解除アームであり、支軸35を中心に回動可能であり引っ張りバネ36により反時計方向C(B)に回動付勢されている。 【0080】そしてこの解除アーム34は脱着レバー31の回動に連動して(a)・(b)・(c)のように位置をとる。 【0081】即ち解除アーム34は常に反時計方向Bにバネ36で付勢されている。この解除アーム34は(a)では脱着レバー31を反時計方向C(B)に押すようにしてトナーボトル12によって位置が決まる脱着レバー31に突き当たっている。 【0082】トナーボトル12が外されると、(b)のように反時計方向Bに回動移動した脱着レバー31に連動して解除アーム34も反時計方向Bに回転して、再び脱着レバー31に突き当たって止まる。 【0083】再びトナーボトル12がE方向より装着されると、脱着レバー31は(c)のように(a)と同じ位置になるが、解除アーム34は反時計方向C(B)にさらに回動してバネ36の反時計方向Cの(c)の位置となる、ギア37とかみ合って止まる。 【0084】また解除アーム34の同軸上には欠け歯ギア等の駆動伝達機構38があり、解除アーム34を(a)の位置までギア37が回転することで位置を変えられる。 【0085】本体電源ONのとき、一連のトナーボトル交換(脱着動作)を行なうと、脱着センサー25が穴34aを検知するので脱着動作が行なわれたと判断する。 【0086】また本体電源OFFのとき、一連のトナーボトル脱着動作を行なうと、解除アーム34は(c)の状態に保持される。ここで再び本体電源をONすると脱着センサー25が穴34aを検知することで脱着動作が行なわれたと判断する。 【0087】以上によって判断された後に交換表示を消すとともにギア37を駆動させて解除アーム34を(a)の状態にもどす。 【0088】解除アーム34の同軸上には特に欠け歯ギア38でなくてもよいが、ギア37のON/OFFを無くすため、ギア37が回転しつづけてもよい機構にし、コストダウンをした。たとえばモータにしてもよいがコストが高く付く場合もある。 【0089】解除アーム34は脱着センサー25によりその位置を検知できるのでトナーボトル12の脱着動作を検知することができる。 【0090】解除アーム34に検知用の穴34aを設け、脱着センサー25で検知できるようにしてある。 【0091】〈第4の実施例〉(図5) ところで、以上述べた構成はトナーボトル12の脱着動作を検知することでボトルの交換の判断をするものであった。 【0092】しかしトナーボトルの交換の判断を次のような手段を用いても行なえる。 【0093】まず1つ目はトナーボトルの重量を検知することで新しく交換したトナーボトルなのかどうかを判断する。すなわちボトルの重量検知手段を備えた構成である。前述の実施例と同様にしてトナーボトルの交換の表示を出した後にユーザーがトナーボトルを交換するとトナー無しのトナーボトルと新しいトナーボトルの重量の変化からトナーの交換を判断する。それにより、トナーボトル交換の表示をただちに解除することが可能となる。 【0094】図5に重量の変化を検知する手段構成を示す。トナーボトル12の着脱によって回動するトナーボトル検知レバー20は支軸21を回動中心として上方向Aである反時計方向と下方向Bである時計方向に回動可能で、引っ張りバネ22により常に上方向Aに回動付勢されている。 【0095】バネ22の付勢力はトナーボトル12のトナーが無くなったときの重量による力よりも少しだけ大きくする。そうすることでトナーボトル12のトナーが無くなったときに空のトナーボトル12′はトナーボトル検知レバー20の反時計方向Aへの回動力で2点鎖線示のように持ち上げられて、トナーボトル検知レバー20はA方向に位置を変え、脱着センサー25はトナーボトル検知レバー20の検知が無くなった信号を出す。 【0096】トナーが有る新しいトナーボトル12を交換すると、本体電源がONであれば、再び脱着センサー25にトナーボトル検知レバー20が検知されるのでトナー無しの空トナーボトル12′でないことを判断し、トナーボトルの交換を判断する。 【0097】このとき、空のトナーボトルを装着したら2点鎖線示12′の状態になり、検知レバー20は脱着センサー25に検知されない。よってトナーボトル交換の表示を出し続ける。 【0098】またこの実施例では空のトナーボトル12′の交換動作とトナーの有る新しいトナーボトルの交換動作の判断ができるので、コスト面でやや高価になるものの、より適確なトナーボトルの交換をユーザーに提供できる。 【0099】さらに2つ目として非接触のトナーセンサーを用いることでも同様の効果が可能である。通常の非接触のトナーセンサーは透磁率の変化を利用したものが一般にある。 【0100】これを利用してトナーボトル内のトナーの無しのときと、新しく交換したトナーボトルの変化を検知してトナーボトルの交換の断判する。 【0101】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、現像装置に対するトナー補充容器(トナーボトル)を画像形成装置本体内に着脱可能に収納できる画像形成装置について、トナー補充容器を新しいものに交換後ただちにスタンバイの状態にできる。ウェイトアップタイムの減少が可能である。これによりユーザーの作業効率の向上ができる。また、ユーザーへの不快感を無くすことができる。
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