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発明の名称 多色画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−174771
公開日 平成11年(1999)7月2日
出願番号 特願平9−363192
出願日 平成9年(1997)12月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 幸雄
発明者 廣部 文武 / 酒見 裕二 / 松崎 茂
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 複数の帯電手段及び複数の現像手段を有し、同一の像担持体上に帯電工程と現像工程を含む複数回の作像プロセスを順次に適用して多色のトナー像を形成する多色画像形成装置において、第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段による像担持体再帯電電位と現像手段の現像剤担持部材電位の差である現像かぶり取り電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位より広く取ることを特徴とする多色画像形成装置。
【請求項2】 像担持体上に形成された多色のトナー像を転写材上に一括転写する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の多色画像形成装置。
【請求項3】 前記現像かぶり取り電位を50Vから350Vの範囲で用いる事を特徴とする請求項1または2に記載の多色画像形成装置。
【請求項4】 第2番目以降の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位を広くとるために、当該作像プロセスにおける帯電手段による像担持体再帯電電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける像担持体再帯電電位より高くしていくことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【請求項5】 第2番目以降の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位を広くとるために、当該作像プロセスにおける現像手段の現像スリーブ電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける現像手段の現像スリーブ電位より低くしていくことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【請求項6】 第2番目以降の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位を広くとるために、当該作像プロセスにおける帯電手段による像担持体再帯電電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける像担持体再帯電電位より高くとり、また当該作像プロセスにおける現像手段の現像剤担持部材電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける現像手段の現像剤担持部材電位より低くしていくことを特徴とする請求項1または2に記載の多色画像形成装置。
【請求項7】 複数の帯電手段及び複数の現像手段を有し、同一の像担持体上に帯電工程と現像工程を含む複数回の作像プロセスを順次に適用して多色のトナー像を形成する多色画像形成装置において、第1現像トナーが後段現像器内に混入した際、第1現像トナー電荷が逆転するような帯電系列を有することを特徴とした請求項1ないし6の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【請求項8】 第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段に露光手段を設けて像担持体を露光同時帯電することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【請求項9】 第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段に除電手段を設けて像担持体を除電同時帯電することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【請求項10】 第2番目以降の作像プロセスにおける現像手段の現像剤には潜像に対する感度が高い即ち現像特性が良いトナーを用いることを特徴とする請求項1ないし9の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【請求項11】 第2番目以降の作像プロセスにおける現像手段の現像バイアスとしてDC電圧に断続的にAC電圧を重畳させた電圧を用いることを特徴とする請求項1ないし9の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリンター、静電記録装置等の画像形成装置に関する。
【0002】特に、複数の帯電手段及び複数の現像手段を有し、同一の像担持体上に帯電工程と現像工程を含む複数回の作像プロセスを順次に適用して多色のトナー像を形成する、多色印字が可能な多色画像形成装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】近年の画像には、異なる色の顕画像や、異なる情報を同一紙面上に合成したものが多く見られ、複数の現像装置(現像器)を予め収納した画像形成装置が市場にでている。
【0004】なかでも、電子写真感光ドラム等の像担持体(以下、感光ドラムと記す)が1回転する間に2個以上の現像装置で多色現像(多重現像)し、同時に紙面へ転写する技術を開示するものが多く見られる。
【0005】このような画像形成装置においては、感光ドラム上の第1潜像上に現像で付着した第1トナーが、画像形成枚数の増加とともに後段の現像装置内に混入し、得られる二色画像上に色の濁りを生じるという問題があった。
【0006】特にこの問題は、後段の現像装置に2成分磁気ブラシ現像装置を用いた場合に顕著である。これは、感光ドラム上の第1潜像に付着した第1トナーが、後段の2成分磁気ブラシ現像装置における現像剤磁気ブラシの穂の接触により機械的に剥ぎ取られるためである。
【0007】なお、後段側の現像装置に対するトナーの混入防止、混色防止技術としては、後段側の現像装置ほど、用いるトナーの粒径を大きくする(特開昭58−82263号)、トナーの帯電量を大きくする(特開昭58−137846号)、あるいはトナーの質量、平均粒径および比重を大きくする(特開昭61−7852号、同63−294579号、同63−294580号)などが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような手段によっても第1トナーの混入が全くなくなるわけではない。すなわち、感光ドラム上の負極性の第1潜像上に第1現像により付着した負極性の第1トナーが、感光ドラムの回転にともない第2現像装置が配置された第2現像領域に達した際、第1、第2トナーが同極性であることから同じ挙動を示し、第2現像装置のACバイアスにより第1トナーも、場合によって感光ドラムと第2現像装置の現像スリーブ等の現像剤担持部材との間を往復運動し、感光ドラムから剥ぎ取られて第2現像装置内に混入する。
【0009】そのため、後段の現像装置内に混入した第1現像トナーが後々の現像時に、後段現像装置から現像されることで、不明瞭な画像形成となるという問題が生じた。
【0010】従って、本発明の主な目的は、第2色目の現像装置内に混入した第1色目の現像トナーを第2色目の現像装置内から現像することで吐き出させることで混色が防止できる多色画像形成装置を提供することである。
【0011】また、本発明の他の目的は、第2番目以降の現像装置へ第1色目のトナーの混入を防止できる多色画像形成装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特徴とする多色画像形成装置である。
【0013】(1)複数の帯電手段及び複数の現像手段を有し、同一の像担持体上に帯電工程と現像工程を含む複数回の作像プロセスを順次に適用して多色のトナー像を形成する多色画像形成装置において、第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段による像担持体再帯電電位と現像手段の現像剤担持部材電位の差である現像かぶり取り電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位より広く取ることを特徴とする多色画像形成装置。
【0014】(2)像担持体上に形成された多色のトナー像を転写材上に一括転写する手段を有することを特徴とする(1)に記載の多色画像形成装置。
【0015】(3)前記現像かぶり取り電位を50Vから350Vの範囲で用いる事を特徴とする(1)または(2)に記載の多色画像形成装置。
【0016】(4)第2番目以降の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位を広くとるために、当該作像プロセスにおける帯電手段による像担持体再帯電電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける像担持体再帯電電位より高くしていくことを特徴とする(1)ないし(3)の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【0017】(5)第2番目以降の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位を広くとるために、当該作像プロセスにおける現像手段の現像スリーブ電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける現像手段の現像スリーブ電位より低くしていくことを特徴とする(1)ないし(3)の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【0018】(6)第2番目以降の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位を広くとるために、当該作像プロセスにおける帯電手段による像担持体再帯電電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける像担持体再帯電電位より高くとり、また当該作像プロセスにおける現像手段の現像剤担持部材電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける現像手段の現像剤担持部材電位より低くしていくことを特徴とする(1)または(2)に記載の多色画像形成装置。
【0019】(7)複数の帯電手段及び複数の現像手段を有し、同一の像担持体上に帯電工程と現像工程を含む複数回の作像プロセスを順次に適用して多色のトナー像を形成する多色画像形成装置において、第1現像トナーが後段現像器内に混入した際、第1現像トナー電荷が逆転するような帯電系列を有することを特徴とした(1)ないし(6)の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【0020】(8)第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段に露光手段を設けて像担持体を露光同時帯電することを特徴とする(1)ないし(6)の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【0021】(9)第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段に除電手段を設けて像担持体を除電同時帯電することを特徴とする(1)ないし(6)の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【0022】(10)第2番目以降の作像プロセスにおける現像手段の現像剤には潜像に対する感度が高い即ち現像特性が良いトナーを用いることを特徴とする(1)ないし(9)の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【0023】(11)第2番目以降の作像プロセスにおける現像手段の現像バイアスとしてDC電圧に断続的にAC電圧を重畳させた電圧を用いることを特徴とする(1)ないし(9)の何れか1つに記載の多色画像形成装置。
【0024】〈作 用〉上記の本発明による多色画像形成装置は、特別なバイアス形状やシーケンス、回収箱を使わずして、第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段による像担持体再帯電電位と現像手段の現像剤担持部材電位の差である現像かぶり取り電位を、当該作像プロセスよりも前の作像プロセスにおける現像かぶり取り電位より広く取る事のみで、第2番目以降の作像プロセスにおける帯電手段に混入したトナーを反転現像させ、現像手段内より吐き出しやすくさせることができ、さらに再帯電電位のみあげることで(第2現像スリーブ電位を変えることなく)第1トナーの像担持体上トナー電荷量を増やす事ができ、第1色目の現像剤が第2色目の現像手段内に混入することを防止できるため、良好な画像を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉(図1〜図5)
図1は本発明に従う多色画像形成装置の一例の概略構成図である。
【0026】本実施例の多色画像形成装置は、電子写真プロセス利用、2色印字可能なレーザビームプリンターである。図2は作像工程説明図である。
【0027】(1)実施例プリンターの概略構成1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(感光ドラム)であり、矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この回転感光ドラム1の面に下記(a)〜(f)の一連のプロセスにより2色多重トナー像の形成がなされる。
【0028】(a)第1帯電第1帯電器2により、回転感光ドラム1面が約−600Vに一様に帯電される(図2の(a))。
【0029】(b)第1画像露光第1帯電された回転感光ドラム1面が第1レーザビーム3により走査露光されることで、感光ドラム1面の第1レーザビーム照射部分(露光明部)の電位が約−100Vに低下して第1静電潜像S1が形成される(図2の(b))。
【0030】(c)第1現像第1現像器4により第1静電潜像S1が第1トナー像T1として現像される(図2の(c))。
【0031】本実施例においてこの第1現像器4は、負に帯電した赤色トナーとフェライトキャリア等の磁性粒子からなる2成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像器であり、第1静電潜像S1は赤色トナー像として反転現像される。4aが現像剤担持部材としての現像スリーブ、4bはこの現像スリーブに対する現像バイアス印加電源である。
【0032】(d)第2帯電(再帯電)
第1トナー像T1を含む回転感光ドラム1面が第2帯電器(再帯電器)5により再度負に第2帯電される。第1トナー像T1の電位が−100Vから−700V近くに上昇する(図2の(d))。
【0033】(e)第2画像露光第2帯電された回転感光ドラム1面が第2レーザビーム6により走査露光されることで、感光ドラム1面の第2レーザビーム照射部分の電位が約−100Vに低下して第2静電潜像S2が形成される(図2の(e))。
【0034】(f)第2現像第2現像器7により第2静電潜像S2が第2トナー像T2として現像される(図2の(f))。
【0035】本実施例においてこの第2現像器7は、現像剤として負に帯電した黒色の1成分磁性トナーを用いたジャンピング現像器(非接触タイプ)であり、第2静電潜像S2は黒色トナー像として反転現像される。7aが現像剤担持部材としての現像スリーブ、7bはこの現像スリーブに対する現像バイアス印加電源であり、現像スリーブ7aと感光ドラム1との間に交流電圧を直流電圧に重畳したバイアスが印加される。
【0036】本実施例において、上記(a)・(b)・(c)の工程が第1番目の作像プロセス、(d)・(e)・(f)の工程が第2番目の作像プロセスとなる。
【0037】また本実施例において、回転感光ドラム1に対して、第1画像露光である第1レーザビーム3と第2画像露光である第2レーザビーム6の走査露光を行なう露光装置は、第1及び第2画像信号により変調された第1及び第2レーザビーム3・6を出力する第1及び第2半導体レーザ12・13を備え、第1及び第2半導体レーザ12・13から出力の第1及び第2レーザビーム3・6は共通の回転多面鏡14によりそれぞれ偏向されて、共通の結像レンズ15を介して感光ドラム1面をラスタ走査する。尚、第1レーザビーム3は結像レンズ15を経て更に反射鏡16を介して感光ドラム1面をラスタ走査する。
【0038】(g)転写上記のようにして回転感光ドラム1面に形成された第1と第2のトナー像T1・T2からなる2色多重トナー像は、回転感光ドラム1と転写帯電器8との対向部である転写部において、該転写部に不図示の給紙部より所定の適切な制御タイミングにて給送された転写材9に一括転写される。
【0039】トナー像転写を受けた転写材9は回転感光ドラム1面から分離されて、不図示の定着装置へ搬送導入され、トナー像の定着処理を受けてプリントアウトされる。
【0040】(h)クリーニング転写材分離後の回転感光ドラム1面はクリーニング装置10により転写残りトナーを除去されて清浄面化され、繰り返して作像に供される。
【0041】(2)混色防止ここで、従来例でも述べた後段現像器である第2現像器7内への第1現像器4のトナー混入について説明する。
【0042】第1番目の作像プロセス(a)・(b)・(c)で感光ドラム1面に形成された第1トナー像T1は感光ドラム表面の露光明部である電荷の少ない部分に付着している。即ち感光ドラム表面上の第1トナー像T1の負のトナーは反転現像のため、クーロン力等の静電気力が非常に弱い状態で感光ドラム面に付着しており、この状態で感光ドラム1が回動して第2帯電器5(以下、再帯電器と記す)の帯電領域に達する。
【0043】再帯電器5には、コロナワイヤ5aに高圧電源により定電流で約−700μA流れるように高圧を印加し、また100μm径のSUSグリッド線5bを感光ドラム軸方向に1mm間隔で再帯電器5内に配設した。感光ドラム1とグリッド線5b間距離は略1mmである。再帯電器5のシールド5c及びグリッド線5bに外部電源により−850V印加した。
【0044】第1静電潜像S1の形成時(図2の(c))の感光ドラム1の表面電位は、第1レーザビーム3の非照射部で最大−600V、照射部で最小−100Vになり、この照射部のみ反転現像されて第1トナー像T1のトナー層電位は略最小−250Vになる。
【0045】また、再帯電後(第2帯電後)は、第1レーザビーム3の非照射部で最大−850Vとなり、第1トナー像T1のトナー層電位は略最小−800Vになる(図2の(d))。
【0046】そして、この際に再帯電器5より感光ドラム方向電流が第1トナー像T1上にも流れるため、感光ドラム1上のトナー電荷量が増加する。
【0047】そこで、図3に感光ドラム方向電流に対するトナー電荷量の関係を4種類のトナーA〜Dを用いた結果で示す。
【0048】この結果、トナー種A〜Dにより飽和ドラム上トナー電荷量や電荷量上昇傾きが違う事がわかる。
【0049】但し、ドラム上トナー電荷量が大きいと感光ドラム1との鏡影力が増加するため第2現像領域に到達した際にも第2現像器7内に混入するトナー量が減る。
【0050】そこで、実際に第1現像を行った後に再帯電を行い、ドラム上トナー電荷量を増やし第2現像器7内への混入量を調べた結果を図4に示す。なお、図中の混入率は第1現像で黒べたを10枚現像した際の感光ドラム1上に現像したトナー量に対する第2現像器7内へ混入したトナー量の重量パーセンテージである。
【0051】以上より混入防止するためにはドラム上トナー電荷量を−45μC/g以上にする必要があることがわかる。
【0052】ただし、今回使用したトナーでは混入防止に必要な−45μC/gを得るには、再帯電後の感光ドラム上表面電位は1000V以上となってしまうため実用上に使用する事はできない。そのため完全な混入防止をすることは難しかった。
【0053】そこで本実施例では後段の第2現像器7内に混入したトナーを混色させずに、効率よく反転現像させ第2現像器7内より吐き出させるために、第2現像器7による第2現像時の再帯電電位から現像スリーブ電位の差(以下、現像かぶり取り電位と称す、図2のVback)を前段の第1現像時に用いた現像かぶり取り電位より広くすることをおこなった。
【0054】これによりトナーが吐き出される様子を以下に示す。まず、第2現像器7内に混入した第1トナー(第1現像器4のトナー)と第2トナー(第2現像器7のトナー)が混合することでネガトナーを反転のポジ化することができる(第1トナーと第2トナーは混合することで第1トナーの電荷が逆転するような帯電系列を有する)。そのため第2現像時に現像かぶり取り電位でポジトナー化した第1トナーを反転現像することで吐き出す事ができ、現像かぶり取り電位を広げる事で効率よく第1トナーを吐き出しながら第2現像を行う事ができる。
【0055】そこで第2現像器7における現像かぶり取り電位を変えた時の感光ドラム1上に付着した第1トナー濃度を図5に示す。このトナー濃度は感光ドラム1上よりテープ等で剥離したものを濃度計にて測定したものである。
【0056】以上から現像かぶり取り電位を広くすればするほど濃度が濃くなる、つまり吐き出し能力が高い事を示している。
【0057】ただし、現像かぶり取り電位を広くすると、例えば第2現像器7の現像剤にキャリアとトナーを混合した2成分現像剤を使用した場合、キャリア付着などの問題が発生する。また現像コントラスト電位(現像スリーブ電位−最大露光電位)が取れなくなることから以下に示すような適性範囲がある。
【0058】50V≦Vback≦350Vそこで本実施例では、第2現像器7として、1成分磁性トナーを用いたジャンピング現像器(非接触タイプ)使用した。
【0059】以下に設定電位を述べる。まず第1現像器4の現像スリーブ電位には−450Vを印加し、第1潜像電位を−600Vに設定した(現像かぶり取り電位Vback1を150V)。
【0060】そして、再帯電器5により再帯電後の感光ドラム上表面電位を−850Vになるようにグリッド5b、シールド5c、ワイヤ5aのバイアス値を調整した。
【0061】この後、第2現像器7の現像スリーブ電位を−600Vに設定した(現像かぶり取り電位Vback2を250V)。
【0062】この状態でべた黒連続1k(1000枚)の耐久結果でもほとんど画像上に混入トナーが現れることがなくなった。
【0063】これは、第2現像器7内に第1トナーが混入しても第2現像時の現像かぶり取り電位が広いため、第2トナーが第2画像形成中にポジもしくは弱ネガ化した第1トナーが反転現像されるために混入トナーが吐き出されていくためと考えられる。
【0064】〈実施例2〉本実施例2では、第2現像時の現像かぶり取り電位を広く取るために、第2現像時の現像スリーブ電位を下げることをおこなった。
【0065】具体的には実施例1で示した第2現像時の現像スリーブ電位を−600Vから−550Vにしたのである。
【0066】結果、現像かぶり取り電位は実施例1に比べて50V稼ぐ事ができ良好な結果が得られた。
【0067】〈実施例3〉本実施例3においては、第2現像時の現像かぶり取り電位を広く取るために、再帯電時のドラム表面電位を上げる。これは再帯電器5のグリッド電位等を上げる事で達成できる。
【0068】例えば実施例1では再帯電後の表面電位を−850Vになるように設定したが、第2現像時の現像スリーブ電位を−600Vに保ったまま、グリッド電位を上げる事で例えば表面電位を−900Vにする事ができれば、現像かぶり取り電位を50Vさらに稼ぐ事ができる。
【0069】その結果、実施例1、2よりも良好な結果が得られた。
【0070】〈実施例4〉前記実施例2では第2現像器7の現像スリーブ電位を低くする事を行ったが、現像スリーブ電位を低くする事は現像コントラスト電位を少なくする事と同じ事であり、所望の濃度が得られなくなってしまうことがある。
【0071】そこで本実施例4では、第2現像器7のトナーとして現像特性が良いトナー、例えばトナーの流動性を上げたトナーを用いる。もしくは現像バイアスにACバイアスを重畳する。さらにACバイアスの周波数(Vf)を上げることを行い現像特性を良くした系で検討を行った。
【0072】この結果、以下の周波数範囲で現像する事で更に良好な結果が得られた。
【0073】2.0kHz≦Vf≦8.0kHz〈実施例5〉(図6・図7)
上記実施例4では現像特性を良化するために、現像バイアス中のACバイアス部の周波数をあげることを行ったが、本実施例5では更にブランクパルス現像バイアスを用いた。
【0074】以下にブランクパルスバイアスについて図6を用いて説明する。
【0075】図6の(a)が上記実施例4で用いた直流電圧に連続的に交番電圧を重畳させた矩形バイアスである。
【0076】これに対し、図6の(b)がブランクパルスバイアスであり、特徴として直流電圧上に断続的に交番電圧を重畳することにある。
【0077】また、本実施例5ではいくつかの条件から図6の(c)に示すようなダブルブランクパルスバイアスを用いた。
【0078】この現像特性の大幅な改善(図7)により、現像コントラスト電位を矩形バイアスに対して約150V少なくする事が可能、つまり第2現像器7の現像スリーブ電位を150V低くしても同程度の効果を示す事ができるようになった。
【0079】〈実施例6〉(図8)
実施例5において、再帯電器5を図8で示すように2つのケース5A・5Bに分割し、感光ドラム回転方向上流側のケース5Aには帯電ワイヤ5aの上部に不図示の露光装置を設けた。その露光装置としてここでは簡易的にヒューズランプを用いたが、LEDやレーザを用いても構わない。この除電同時帯電(露光同時帯電)を行うことでドラム方向電流を増やすことができ、その結果、感光ドラム上のトナー表面上電荷を上げることが可能になるため、さらなる鏡影力アップにより、後段の第2現像器7のトナー混入をも防止する事ができた。
【0080】そしてそれでも混入してしまったトナーは本発明の特徴である現像かぶり取り電位を後段に行くに従い広くすることで、特別に混入防止バイアスを画像形成時以外に設けることや、吐き出したトナーの回収箱など用意しなくても簡単に吐き出すことが可能になった。
【0081】〈実施例7〉(図9)
前述実施例4において、図9で示すように再帯電器5内の帯電ワイヤ5aに対するバイアス上にACを重畳した。ACを重畳することでも除電同時帯電を行うことができるため、ドラム方向電流を増やす事ができる。その結果は実施例5と同様に良好であった。
【0082】〈その他〉1)以上の実施例においては、像担持体としての電子写真感光ドラムに2回の作像プロセスを適用して第1と第2のトナー像を形成し、それを転写材に一括転写して2色多色画像を得る画像形成装置について述べたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、作像プロセスを4回繰り返すことでフルカラー画像を形成する装置にも本発明を応用できることは言うまでもない。
【0083】2)感光ドラムに対する画像露光はレーザビーム走査露光に限られない。LEDアレイ等の発光素子アレイ等を用いた他のデジタル走査露光装置であってもよい。原稿画像のアナログ露光装置であってもよい。現像は正規現像であってもよい。
【0084】3)作像プロセスは電子写真プロセスに限られるものではない。例えば像担持体として誘電体を用いる静電記録プロセス等であってもよい。
【0085】4)画像形成装置は転写工程のないものであってもよい。例えば、ベルト状等の像担持体面に多色画像を形成して表示部に表示する画像表示装置もしくはディスプレイ装置等であってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複数の帯電手段及び複数の現像手段を有し、同一の像担持体上に帯電工程と現像工程を含む複数回の作像プロセスを順次に適用して多色のトナー像を形成する多色画像形成装置について、第2色目の現像手段内に混入した第1色目の現像トナーを第2色目の現像手段内から現像することで吐き出させることで混色が防止でき、また、第2番目以降の現像手段へ第1色目のトナーの混入を防止できる。




 

 


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