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発明の名称 カラー画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−174756
公開日 平成11年(1999)7月2日
出願番号 特願平9−363130
出願日 平成9年(1997)12月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外2名)
発明者 前橋 洋一郎 / 一瀬 公孝 / 月田 辰一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】像担持体上に形成された濃度測定用のトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、該濃度検出手段により検出された出力信号にオフセット電圧を加算可能とするオフセット電圧加算手段と、該オフセット電圧加算手段からの出力信号により算出された濃度に応じて画像形成条件を制御するカラー画像形成装置であって、トナーが色トナーの場合と黒トナーの場合とで、前記オフセット電圧加算手段による加算電圧値を異なる設定とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
【請求項2】オフセット電圧加算手段によってオフセット電圧を加算することによって、色トナーの場合の出力値の範囲と黒トナーの場合の出力値の範囲とを略同一範囲とすることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
【請求項3】像担持体上に形成された濃度測定用のトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、該濃度検出手段により検出された出力信号にオフセット電圧を加算可能とするオフセット電圧加算手段と、該オフセット電圧加算手段からの出力信号により算出された濃度に応じて画像形成条件を制御するカラー画像形成装置であって、前記像担持体の光学反射率に応じて、前記オフセット電圧加算手段による加算電圧値を設定することを特徴とするカラー画像形成装置。
【請求項4】濃度検出手段により像担持体の光学反射率を検出することを特徴とする請求項3に記載のカラー画像形成装置。
【請求項5】オフセット電圧加算手段によってオフセット電圧を加算することによって、出力値の範囲を検出可能な範囲内に収めることを特徴とする請求項3または4に記載のカラー画像形成装置。
【請求項6】濃度検出手段は、濃度測定用のトナー像へ光線を照射する発光手段と、該発光手段の照射により反射した反射光を受光する受光手段と、を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のカラー画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート等の転写材上にカラー画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などのカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式のカラー画像形成装置としては、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などがある。
【0003】複写機は、一般的に、原稿等の画像を読み取る機能を備え、読み取った画像情報に基づいてシートに画像を形成するものであるが、近年では、通信機能等を備えて外部から送られる画像情報を入力する機能を備えた複写機もある。
【0004】また、プリンタは、一般的に外部の装置、例えば、コンピュータなどの装置から送られる画像情報に基づいてシートに画像を形成するものであり、ファクシミリ装置は、一般的に原稿等の画像を読み取る機能、および、通信機能を備え、読み取った画像情報を外部へ送り、また、外部から送られた情報に基づいてシートに画像を形成するものである。
【0005】なお、カラー画像形成装置の基本的な構成等については公知技術であるので、その詳細な説明は省略し、以下簡単に説明する。
【0006】まず、カラー画像形成装置に備えられた像担持体(例えば感光体)上に画像光(レーザ光)を照射することによって像担持体上に各色に応じた静電潜像を形成させる。
【0007】そして、この静電潜像に現像装置によって各色現像剤を静電的に付着させることによって、像を現像化(トナー像化)させることができる。
【0008】次に、現像を一次転写体に転写させる。
【0009】この工程を全ての色に対して繰り返すことで複数色の現像(トナー像)が形成される。
【0010】その後、搬送される二次転写体(シートなどの転写材)上に現像(トナー像)を転写させて、この二次転写体を定着装置に搬送して、この二次転写体上に形成された未定着画像を定着させることで、画像形成が完了する。
【0011】以上のようなカラー画像形成装置においては、使用環境等によって画像濃度が変動してしまう。
【0012】そこで、像担持体上に濃度測定用のトナー像を形成させて、濃度センサーにより濃度を検知し、得られた検知濃度に基づいて、露光量や現像バイアス等にフィードバックをかけて画像濃度を調整する制御をしていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0014】以下、図10〜図13を参照して従来技術に係るカラー画像形成装置の問題点について説明する。
【0015】(1)一般的にイエロー、シアン、マゼンタ等の色トナーは光を反射するので、図10のようにトナー濃度が高くなるにつれ濃度センサーの出力は大きくなる。
【0016】一方、黒トナーは光を吸収するので図11のようにトナー濃度が高くなるにつれ濃度センサーからの出力は小さくなる。
【0017】ここで、図10,11で濃度0のときのセンサー出力は下地となる像担持体からの反射光出力を表している。
【0018】濃度検知の精度は、トナー濃度の変化に対してのセンサー出力の変化幅、すなわちダイナミックレンジによって左右されるので、カラートナーの濃度を検出する際には、図10のごとく反射率の低い像担持体(黒っぽい物)を用いた方がダイナミックレンジを広くでき、濃度検知の精度を高くできる。
【0019】一方、黒トナーの濃度を検出する場合は、図11のごとく反射率の高い下地(白っぽい像担持体)を用いた方が有利になる。
【0020】しかしながら、感光体などの像担持体の光学反射率を色トナーのパッチを乗せる部分と黒トナーのパッチを乗せる部分とで異なる値にする、すなわち2色に塗り分けることは非常に困難なため、一般には下地となる像担持体(この場合は感光体)の光学反射率を黒トナーと色トナーの反射率の中間になるように調整している。
【0021】このような感光体を用いた場合の濃度センサーの出力は、図12のようになる。
【0022】図中曲線Aは色トナーの出力、また曲線Bは黒トナーの出力を表す。
【0023】この場合、センサー出力のダイナミックレンジは、下地を2色に塗り分けた場合(図10,図11)に比べ約1/2になってしまい、その為に濃度検出の精度を下げてしまっていた。
【0024】(2)一般に感光ドラム1は、クリーニングブレードにより表面を積極的に研磨し、表面をリフレッシュすることによって良好な画像を維持しているが、その結果、感光層膜厚は耐久通紙と共に減少する。
【0025】保護層としてOCL層を設けた感光体は、OCL層に分散されている酸化スズなどの導電物質が赤外光を多く吸収するために、その膜厚が減少すると、感光ドラムの反射率が増加してしまう。
【0026】その場合、図13のように濃度センサーからの出力信号レベル(電圧値)が色トナーの高濃度側においてCPUのA/D取り込み幅を超えてしまい、そのため濃度検出が行えなくなってしまう。
【0027】図中曲線Aは色トナーの出力、また曲線Bは黒トナーの出力、更に直線HはCPUのA/D取り込み最大値5Vを表す。
【0028】一方、耐久通紙による感光ドラムの反射率の変動を見込んで、予めセンサーの発光光量や受光部回路の増幅率を低めに設定することが容易に考えられるが、その場合、センサー出力のダイナミックレンジが小さくなってしまい、濃度検知の精度を悪くしてしまう。
【0029】なお、以上の不具合は、感光体上での濃度検出にのみならず、中間転写や転写ドラム等の上で濃度検出を行なう場合についても生じることは言うまでもない。
【0030】本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、検知精度の向上を可能とし、また、耐久による検知不能を防止する品質性に優れたカラー画像形成装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にあっては、像担持体上に形成された濃度測定用のトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、該濃度検出手段により検出された出力信号にオフセット電圧を加算可能とするオフセット電圧加算手段と、該オフセット電圧加算手段からの出力信号により算出された濃度に応じて画像形成条件を制御するカラー画像形成装置であって、トナーが色トナーの場合と黒トナーの場合とで、前記オフセット電圧加算手段による加算電圧値を異なる設定とすることを特徴とする。
【0032】したがって、検出される出力値が調整される。
【0033】オフセット電圧加算手段によってオフセット電圧を加算することによって、色トナーの場合の出力値の範囲と黒トナーの場合の出力値の範囲とを略同一範囲とするとよい。
【0034】したがって、検出可能な出力領域に対して最大限有効に利用できる。
【0035】また、像担持体上に形成された濃度測定用のトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、該濃度検出手段により検出された出力信号にオフセット電圧を加算可能とするオフセット電圧加算手段と、該オフセット電圧加算手段からの出力信号により算出された濃度に応じて画像形成条件を制御するカラー画像形成装置であって、前記像担持体の光学反射率に応じて、前記オフセット電圧加算手段による加算電圧値を設定することができる。
【0036】したがって、光学反射率に応じて、検出される出力値が調整される。
【0037】濃度検出手段により像担持体の光学反射率を検出するとよい。
【0038】オフセット電圧加算手段によってオフセット電圧を加算することによって、出力値の範囲を検出可能な範囲内に収めることができる。
【0039】したがって、検出不能を防止できる。
【0040】濃度検出手段は、濃度測定用のトナー像へ光線を照射する発光手段と、該発光手段の照射により反射した反射光を受光する受光手段と、を有するとよい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0042】まず、図5〜図7を参照して、本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置の構成等について説明する。
【0043】図5は本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。
【0044】像担持体である感光ドラム1は、不図示の駆動手段によって図示矢印方向に駆動され、一次帯電器2により一様に帯電される。
【0045】なお、感光ドラム1について図6を用いて詳しく説明すると、接地されたアルミニウムなどの導電材製のドラム基体1aの外周面に通常の有機光導電体層(OPC)からなる感光体層1bを形成塗布し、その上に耐摩耗性に優れた保護層(OCL)1cを塗布形成したものである。
【0046】更に感光体層1bは、下引き層(CPL)1b−1、注入阻止層(UCL)1b−2、電荷発生層(CGL)1b−3、電荷輸送層(CTL)1b−4の4層から成っている。
【0047】次いで、露光装置3よりイエローの画像模様に従ったレーザ光Lが、感光ドラム1に照射され、感光ドラム1上に潜像が形成される。
【0048】更に感光ドラム1が矢印方向に進むと回転支持体11により支持された現像装置4a,b,c,dのうち、イエロートナーが入った現像装置4aが、感光ドラム1に対向するよう回転し、選択された現像装置4aによって可視化される。
【0049】中間転写ベルト5は感光ドラム1と略同速で矢印方向に回転しており、感光ドラム1上に形成担持されたトナー画像を一次転写ローラ8aに印加される1次転写バイアスによって、中間転写ベルト5の外周面に一次転写する。
【0050】以上の行程をイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色について行うことによって中間転写ベルト5上には複数色のトナー像が形成される。
【0051】次に、所定のタイミングで転写材カセット12内からピックアップローラー13によって転写材が給紙される。
【0052】同時に二次転写ローラ8bに二次転写バイアス印加され中間転写ベルト5から、転写材へトナー画像が転写される。
【0053】更に転写材は、搬送ベルト14によって定着装置6まで搬送され溶融固着されることによりカラー画像が得られる。
【0054】また、中間転写ベルト5上の転写残トナーは中間転写ベルトクリーナー15により清掃される。
【0055】一方、感光ドラム1上の転写残トナーは公知のブレード手段のクリーニング装置7によって清掃される。
【0056】また、本体内には濃度検出手段としての濃度センサー9が設けられている。
【0057】一般に、電子写真方式のカラー画像形成装置は、使用する環境の変化、プリント枚数等の諸条件によって画像濃度が変動すると、本来の正しい色調が得られなくなってしまう。
【0058】そこで、各色のトナーで感光ドラム1上に濃度検出(測定)用トナー像(パッチ)を試験的にそれぞれ作成し、それらの濃度を濃度センサー9で検知し、その検知結果から露光量、現像バイアス等の画像形成条件にフィードバックをかけ、画像濃度制御を行うことで安定した画像を得ている。
【0059】濃度センサー9は図7に示すように、LED等の発光手段としての発光素子91、フォトダイオード等の受光手段としての受光素子92、及びホルダー93からなっており、発光素子91からの赤外光を感光ドラム上のパッチPに照射させ、そこからの反射光を受光素子92で測定することによりパッチPからの反射光を測定する。
【0060】パッチPからの反射光には正反射成分と乱反射成分とが含まれており、正反射成分はパッチの下地となる感光ドラム表面の状態やセンサとパッチとの距離の変動により、光量が大きく変動するために測定するパッチからの反射光に正反射成分が含まれていると、検知精度が著しく低下してしまう。
【0061】そこで、この濃度センサー9では、受光素子92にパッチPからの正反射光が入射しないように、法線Iを基準にすると、パッチPへの照射角度を45°、パッチPからの反射光の受光角度を0°として乱反射光のみを測定している。
【0062】濃度センサー9で検出された信号値は、不図示の本体CPUで濃度データに変換される。
【0063】そして、本発明においては、以下の各実施の形態に示すように濃度センサー9によるセンサー出力値を調整することにより品質の向上を図るものであり、以下詳しく説明する。
【0064】(第1の実施の形態)本実施の形態においては、濃度センサーの出力信号にDCオフセット電圧を加算させるオフセット電圧加算手段としてのオフセット電圧加算回路を設け、色トナーの濃度検出時には、負のオフセットバイアスを加算することにより、色トナーの濃度検出時と黒トナーの濃度検出時とでセンサー出力値が同じ範囲内で変化するように調整し、センサー出力のダイナミックレンジを広げ、濃度検知の精度を向上させている。
【0065】図1に、本実施の形態における画像濃度制御を行なう構成のブロック図を示す。
【0066】図1において、破線で囲まれた9が濃度センサー部であり、感光ドラム1上に形成されたトナー画像Pに赤外光を照射し、その反射光量を出力信号としてCPU部50に送出する。
【0067】濃度センサー9においては、91は赤外LEDからなる発光光源、92はトナー画像Pからの反射光の光量を検出する反射光検出部であり、フォトダイオード及び増幅回路により構成される。
【0068】ここで、発光光源91の光量及び反射光検出部92の増幅率は、トナー画像の形成されていない状態の感光ドラムからの反射出力(以降、下地出力)が5Vであり、色トナーの反射出力が検知を行う最大濃度2.0時に10Vになるように設定しておく(図2)。
【0069】94はオフセット電圧発生部であり、反射光量検出部92からの検出電圧にオフセット電圧を加算し、レベルシフトさせるものである。
【0070】50はCPU部であり、濃度センサー9からの信号を受け取って、演算処理を施すことにより、画像形成条件の設定制御をするものである。
【0071】本実施の形態で、制御される画像形成条件は現像装置に印加される現像バイアス電圧である。
【0072】CPU部50において、51はA/D取り込み部であり、濃度センサー部9の反射光量検出部92から出力されたアナログの反射光量電圧を0〜5Vの範囲で取り込み、デジタル信号に変換する。
【0073】52は濃度変換部であり反射光量信号のデジタル値からトナー像の濃度値を算出する。
【0074】53は現像バイアス制御部であり、濃度変換部52から出力された濃度値に応じて現像バイアス電圧値を決定する。
【0075】また、オフセット電圧制御部54は、濃度センサー部9のオフセット電圧発生部94より発生するオフセットバイアスを制御するものである。
【0076】本実施の形態における画像濃度制御は以上の構成により行われるが、以下、その動作について図4のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0077】まず、装置本体のCPUに画像濃度制御の要求が入ると、画像濃度制御のシーケンスがスタートする(ステップS1)。
【0078】画像濃度制御は、現像装置や感光ドラムの耐久状況や本体の停止時間、環境変動などに応じて行う。
【0079】次に、像担持体である感光ドラム上に濃度検知用トナー像(パッチ)を形成する(S2)。
【0080】パッチは、画像形成条件を決定するための適当なパターンで、現像バイアスや、露光量などの画像形成条件を変化させながら複数個、形成することが好ましい。
【0081】本実施の形態では、パッチのパターンには中間調のディザパターンを選び、現像バイアス電圧を変化させながら、複数個(3〜8個)のパッチを形成している。
【0082】次に、本実施の形態のポイントである、オフセットバイアスの設定を行なう。
【0083】オフセットバイアスの設定は、形成されたパッチが色トナーのものか、黒トナーのものかによって場合分けされ(S3)、色トナーの場合はオフセットバイアスを−5Vに(S4)、黒トナーの場合は0Vに(S5)決定する。
【0084】次に、パッチからの反射光量の検知を行うが(S6)、濃度センサー9からの出力値は、反射光検知部の出力電圧にオフセットバイアスが加算された電圧値となり、本体CPUのA/D取り込み部に入力され、デジタル信号に変換される。
【0085】その後、前記デジタル信号値がCPUの濃度変換部で濃度データに変換され(S7)、パッチの濃度に応じ現像バイアス決定部で最適な現像バイアスが選択される(S8)。
【0086】以上の行程を、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の4色について順に繰り返すことによって、各色に最適な現像バイアスが決定する。
【0087】以上、本実施の形態の画像濃度制御について説明したが、その際のセンサー出力を図3に示す。
【0088】図中曲線Aは色トナーの出力、また曲線Bは黒トナーの出力、更に直線HはCPUのA/D取り込み最大値5Vを表す。
【0089】本発明の実施の形態に用いた画像形成装置ではイエロー、シアン、マゼンタの濃度出力特性は、ほぼ同じであったので曲線Aにまとめて示している。
【0090】図3から解るように、本実施の形態によって色トナー黒トナーとも、センサー出力のダイナミックレンジは従来技術(図12)に比べて約2倍になり、その結果画像濃度検知の精度を向上でき、それにともない画像濃度制御の精度も向上する。
【0091】以上のように、濃度センサーの出力信号にDCオフセット電圧を加算させるオフセット電圧加算回路を設け、色トナーの濃度検出時には、負のオフセットバイアスを加算することにより、色トナーの濃度検出時と黒トナーの濃度検出時とでセンサー出力値が同じ範囲内で変化するように調整し、センサー出力のダイナミックレンジを広げることを可能とし、濃度検知の精度を向上させ、更に画像濃度制御の精度を向上することができた。
【0092】なお、上述の説明では、色トナーの場合と黒トナーの場合のセンサー出力値が同じ範囲になるようにする場合を示したが、同じ範囲まではいかなくとも、重なる範囲を増やせば、その分だけ、ダイナミックレンジを広げることが可能となり、所定の目的を達成することができる。
【0093】(第2の実施の形態)本実施の形態においては、濃度センサーの出力信号にDCオフセット電圧を加算させるオフセット電圧加算回路を設け、濃度センサーで像担持体である感光ドラムからの反射光を測定し、その反射光量に応じてDCオフセット電圧値を加算することにより、感光ドラムの反射率が増加したときに濃度センサーからの出力信号レベル(電圧値)が色トナーの高濃度側においてCPUのA/D取り込み幅を超えてしまい、濃度検出が行えなくなってしまうことを防止する。
【0094】本実施の形態において画像濃度制御を行なう構成は、上述の第1の実施の形態と同じであり詳細な説明は省く。
【0095】尚、発光光源91の光量及び反射光検出部92の増幅率は、初期状態の感光ドラムからの反射出力(以降、下地出力)が2.5Vであり、色トナーの反射出力が検知を行う最大濃度2.0時に5Vになるように設定しておく。
【0096】次に、本実施の形態における画像濃度制御の動作について図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0097】まず、装置本体のCPUに画像濃度制御の要求が入ると、画像濃度制御のシーケンスがスタートする(S1)。
【0098】画像濃度制御は、現像装置や感光ドラムの耐久状況や本体の停止時間、環境変動などに応じて行う。
【0099】次に、像担持体である感光ドラム上にトナーが乗っていない状態(下地)からの反射光量を濃度センサー9で測定する(S2)。
【0100】続いてS2で検知された下地出力に応じて本体CPUはオフセットバイアスを計算する(S3)。
【0101】オフセットバイアスの計算は、以下の式の通りである。
【0102】オフセット電圧=初期下地出力−画像濃度制御時の下地出力例えば、耐久により下地反射率が3Vまで増加した、感光ドラムを使用する場合のオフセット電圧は、2.5V(初期出力)−3V=−0.5Vになる。
【0103】つぎに、像担持体である感光ドラム上に濃度検知用トナー像(パッチ)を形成する(S4)。
【0104】パッチは、画像形成条件を決定するための適当なパターンで、現像バイアスや、露光量などの画像形成条件を変化させながら複数個、形成することが好ましい。
【0105】本実施の形態では、パッチのパターンには中間調のディザパターンを選び、現像バイアス電圧を変化させながら、複数個(3〜8個)のパッチを形成している。
【0106】次に、パッチからの反射光量の検知を行うが(S5)、濃度センサー9からの出力値は、反射光検知部の出力電圧にオフセットバイアスが加算された電圧値となり、本体CPUのA/D取り込み部に入力され、デジタル信号に変換される。
【0107】その後、前記デジタル信号値がCPUの濃度変換部で濃度データに変換され(S6)、パッチの濃度に応じ現像バイアス決定部で最適な現像バイアスが選択される(S7)。
【0108】以上の行程を、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の4色について順に繰り返すことによって、各色に最適な現像バイアスが決定する。
【0109】以上、本実施の形態の画像濃度制御について説明したが、その際のセンサー出力を図9に示す。
【0110】図中曲線Aは色トナーの出力、また曲線Bは黒トナーの出力、更に直線HはCPUのA/D取り込み最大値5Vを表す。
【0111】本発明の実施の形態に用いた画像形成装置ではイエロー、シアン、マゼンタの濃度出力特性は、ほぼ同じであったので曲線Aにまとめて示している。
【0112】図9は感光ドラム下地の反射出力が3Vの時のものであり、−0.5Vのオフセットバイアスによって色トナーの高濃度側のセンサー出力も、CPUのA/D取り込み最大値5V以下に収まっており検知が可能となっている。
【0113】尚、下地反射出力3Vとは本発明の実施の形態に使用した感光ドラムが寿命に達したときの出力値であり、これ以上の変動が生じる感光ドラムを使用する場合は変動幅に応じ、発光光源91の光量及び反射光検出部92の増幅率及びオフセットバイアスの計算方法を最適なものに設定する。
【0114】また、本実施の形態では画像濃度制御時の下地反射出力を濃度センサーを用いて測定したが、例えば、感光ドラムの累積通紙枚数や回転数、或いは帯電時間などの使用状況から下地反射率の類推が可能な場合は、その値を用いても良い。
【0115】そうすることにより、下地の反射率を測定する手順が省け、画像濃度制御の時間短縮がはかれる。
【0116】以上のように、本実施の形態において、濃度センサーの出力信号にDCオフセット電圧を加算させるオフセット電圧加算回路を設け、濃度センサーで像担持体である感光ドラムからの反射光を測定し、その反射光量に応じてDCオフセット電圧値を加算することにより、感光ドラムの反射率が増加したときに濃度センサーからの出力信号レベル(電圧値)が、色トナーの高濃度側においてCPUのA/D取り込み幅を超えてしまい、濃度検出が行えなくなってしまうことを防止することができた。
【0117】また、本実施の形態と上述の第1の実施の形態を組み合わせることにより、感光ドラムの下地反射率が増加した場合においても、濃度センサーからの出力信号レベル(電圧値)が色トナーの高濃度側においてCPUのA/D取り込み幅を超えてしまい、濃度検出が行えなくなってしまうことを防止すると共に、センサー出力のダイナミックレンジを広げ、濃度検知の精度を向上できる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、トナーが色トナーの場合と黒トナーの場合とで、オフセット電圧加算手段による加算電圧値を異なる設定とすることで、検出される出力値を調整することができ、色トナーの場合の出力値の範囲と黒トナーの場合の出力値の範囲とを略同一範囲とすれば、検出可能な出力領域に対して最大限有効に利用でき、出力のダイナミックレンジを広げることができ、検知精度が向上し、品質性が向上する。
【0119】また、像担持体の光学反射率に応じて、オフセット電圧加算手段による加算電圧値を設定することで、光学反射率に応じて、検出される出力値を調整でき、オフセット電圧を加算することによって、出力値の範囲を検出可能な範囲内に収めれば検出不能を防止でき、品質性が向上する。




 

 


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