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発明の名称 電子閃光装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−174541
公開日 平成11年(1999)7月2日
出願番号 特願平9−352026
出願日 平成9年(1997)12月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】田北 嵩晴
発明者 柴山 義信
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 撮影閃光用の閃光発光管と、赤目緩和用のプリ照射用光源と、前記閃光発光管を実装する長溝状の凹部が後部に形成されると共に前記閃光発光管による光を被写体方向へ反射させる反射面が少なくも曲面部に設けられた半円形又は楕円形の断面形状を有するブロックと、前記閃光発光管の露出面を覆うようにして前記長溝状の凹部後方に配置されると共に前記プリ照射用光源を配設するための開口部が設けられた反射笠と、前記開口部の後方に閃光発光管の一部を隠蔽するようにして取り付けられると共に開口部の後方で反射笠反射面外に配置された前記プリ照射用光源による光を前記開口方向へ反射させる光源反射板とを備えることを特徴とする電子閃光装置。
【請求項2】 前記ブロックは、樹脂モールド加工により半円柱状に製作されていることを特徴とする請求項1記載の電子閃光装置。
【請求項3】 前記ブロックは、散乱光を形成するためのフレネルが一体加工により前面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子閃光装置。
【請求項4】 前記閃光発光管及び前記プリ照射用光源は、各々の発光部端子間と電極が前記ブロックの中心軸上に位置することを特徴とする請求項1記載の電子閃光装置。
【請求項5】 前記閃光発光管は、その両端の電極部を覆うように絶縁部材が嵌着されていることを特徴とする請求項1記載の電子閃光装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真撮影の閃光撮影時の赤目現象を緩和する機能を備えた電子閃光装置に関し、詳しくは、プリ照射用光源と閃光発光管に共用の反射笠を備える電子閃光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子閃光装置を用いて人物のカラー写真撮影を行った場合、目が赤く光って写る、所謂、赤目現象を発生する場合がある。この赤目現象は、人の網膜に存在する毛細血管で電子閃光装置の閃光が反射され、その反射光がフィルムに写るために発生するものである。この現象は、下記のような場合に発生しやすい。
(1)撮影環境が暗いために目の瞳孔が開いているとき。
(2)電子閃光装置の発光部と撮影レンズの光軸の距離が近い場合。
【0003】通常、被写体の瞳孔が注視する撮影レンズと、閃光発光管を見込む角度が2度以下の場合に発生頻度が高いと言われている。特に、撮影倍率を変更できる所謂ズームカメラでは、近年、ズーム倍率が高倍率化されたため、撮影後にプリントされる人間の瞳径も大きく見えるようになり、目立つ頻度が高くなっている。
【0004】したがって、赤目現象を緩和するためには、撮影レンズと閃光発光部の間の距離を離せばよいが、本体が大型化したカメラや、閃光発光部をカメラ内に収容し、使用時にのみ撮影レンズから所定距離だけ離すようにしたカメラでは、閃光発光部の駆動手段を使用時における外部からの静圧強度や耐衝撃強度を確保する必要があり、このために部品点数の増加や部品の剛性を上げる必要が生じている。このため、電気的に赤目緩和を行う方法が考えられている。例えば、撮影直前、人間の瞳孔を小さくするのに必要な時間だけ予備照射光源によって被写体にプリ照射し、撮影時に目立たなくするようにする方法が提案されている。例えば、特開平3−192234号公報および特開平3−192235号公報では、上記予備照射光源のカメラ内の配置についての提案がある。これら公報に示される電子閃光装置は、閃光発光管を反射面を備えた反射笠で囲み、この反射笠の前部にプロテクターを設けて閃光発光部を構成し、この発光部内にプリ照射用光源を配設している。
【0005】図4は従来の電子閃光装置を示し、20は略半円形(又は略楕円形)断面を有してなる両側の封鎖された形状の反射笠、21は反射笠20の前面を覆うように装着された平板状のプロテクター、22は反射笠20内の奥部に配設されると共に側面間に固定された閃光発光管、23は反射笠20内の曲面部に取り付けられたランプ等からなるプリ照射用光源(小型白熱電球)である。図4の電子閃光装置では、プリ照射用光源23を反射笠20の放物線焦点にできるだけ近づけた配置により、プリ照射用光源23の光が集光され、被写体照射輝度を上げることができる。
【0006】図5は従来の電子閃光装置の他の構成例を示し、図4と同一構成の反射笠20及び閃光発光管22を備えて構成されているが(プロテクター21は設けられていない)、プリ照射用光源23を閃光発光管22の前方の反射笠20の底面に設置している。この構成により、プリ照射用光源23の光が直接に被写体に到達できるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例では、いずれの構成においても、発光管22を反射笠20で取り囲むように内蔵する構成であるため、装置が大型化する。更に、図4の構成では、プリ照射用光源23による直射光が発光管22で遮られ、被写体への光量が低下する。
【0008】また、図5の電子閃光装置では、発光管22が反射笠20の放物面の中心近傍から離れた位置に配置されているため、発光管22の閃光時における反射笠20の反射光の障害物となり、照射ムラが発生する。
【0009】本発明の目的は、上記した従来の欠点を解決し、全体の小型化を図りながら、十分な赤目緩和効果の得られる電子閃光装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的を実現する構成は、請求項1に記載のように、撮影閃光用の閃光発光管と、赤目緩和用のプリ照射用光源と、前記閃光発光管を実装する長溝状の凹部が後部に形成されると共に前記閃光発光管による光を被写体方向へ反射させる反射面が少なくも曲面部に設けられた半円形又は楕円形の断面形状を有するブロックと、前記閃光発光管の露出面を覆うようにして前記長溝状の凹部後方に配置されると共に前記プリ照射用光源を配設するための開口部が設けられた反射笠と、前記開口部の後方に閃光発光管の一部を隠蔽するようにして取り付けられると共に開口部の後方で反射笠反射面外に配置された前記プリ照射用光源による光を前記開口方向へ反射させる光源反射板とを備えることを特徴とする電子閃光装置にある。
【0011】この構成によれば、プリ照射用光源は、プリ照射用光源が、反射笠及び光源反射板を用いて本体及び反射体として機能するブロックに固定される。したがって、閃光発光管を反射笠の焦点部に配置した上でプリ照射用光源を近接配置することができるほか、前面(表面)と閃光発光管との距離を短くすることができ、電子閃光装置の小型化を図ることができる。
【0012】本出願に係る発明の目的を実現する具体的な構成は、請求項2に記載のように、前記ブロックが、樹脂モールド加工により半円柱状に製作されていることを特徴とする電子閃光装置にある。
【0013】この構成によれば、電気部品への電気絶縁の配慮が不要になり、閃光発光管の取り付けが容易になることにより、量産性を向上させることができる。更に、上下左右方向に集光性を持つ反射面を形成できることから、高輝度のプリ照射が可能になる。
【0014】本出願に係る発明の目的を実現する具体的な構成は、請求項3に記載のように、前記ブロックは、散乱光を形成するためのフレネルが一体加工により前面に設けられていることを特徴とする電子閃光装置にある。
【0015】この構成によれば、ブロックと一体にフレネルを加工することができ、フレネル兼用のプロテクターを別途に設ける必要がない。
【0016】本出願に係る発明の目的を実現する具体的な構成は、請求項4に記載のように、前記閃光発光管及び前記プリ照射用光源は、各々の発光部端子間と電極が前記ブロックの中心軸上に位置することを特徴とする電子閃光装置にある。
【0017】この構成によれば、ブロックの中心軸上に閃光発光管及びプリ照射用光源の発光点を合わせることにより、光点が上下、左右の反射面に対して対称な位置に配置されることになり、被写体を効率よく照射すると共に照射ムラを生じないようにすることができる。
【0018】本出願に係る発明の目的を実現する具体的な構成は、請求項5に記載のように、前記閃光発光管は、その両端の電極部を覆うように絶縁部材が嵌着されていることを特徴とする電子閃光装置にある。
【0019】この構成によれば、閃光発光管の電極が絶縁体で被覆されることになり、電極から外部への電流リークを防止することができるほか、安全性の向上を図ることが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の一実施の形態に係る電子閃光装置を示す分解斜視図であり、図2は図1の電子閃光装置の組立後の主要部の状態を示す断面図である。
【0022】図1及び図2において、1はU字形断面を有した反射笠であり、その中央部には開口部1aが設けられ、両端には内側に突出する4つの突起1bが設けられている。2は後部に反射笠1が装着される透明(又は、半透明)な樹脂材を加工して作られたフレネルブロックであり、左右方向(長手方向)の集光性を持たせるためのフレネル部2a、上下方向の集光性を持たせるための全反射曲面2b,2c、閃光発光管としてのキセノン管3の発光を直接被写体側へ導く曲面部2d、及び平面部2e,2fを備えている。曲面部2d及び平面部2e,2fによってキセノン管3が入り込む凹部2gを形成している。
【0023】4は反射笠1の開口部1aに配設されるランプ等からなるプリ照射用光源、5はプリ照射用光源4の後方に配置されたプリ照射用光源4の光を被写体側へ反射する光源反射板である。6,7はキセノン管3の両端に外嵌された取付けゴムであり、キセノン管3の端子と反射笠1の間の電気的リークを防ぐと共に、キセノン管3を保持する部材として機能する。
【0024】次に、図2を用いて本発明に係る電子閃光装置の組み立て方法を説明する。まず、キセノン管3がフレネルブロック2の凹部2g内に落とし込むようにして取り付けられる。ついで、キセノン管3の背後から反射笠1が取り付けられる。この際、反射笠1の内面に設けられた4個所の突起1bがキセノン管3に当接し、キセノン管3の表面ヘトリガーの印加が行われるように取り付けることにより、閃光撮影に必要な発光部が形成される。この時、キセノン管3は、反射笠1の曲面の略焦点位置にその中心軸3aが配置されている。そして、プリ照射用光源4は反射笠3の背後から反射笠1の開口部1aに合わせて固定される。この時、反射笠1とキセノン管3は4個所の突起1bの突出量分の隙間しかなく、プリ照射用光源4をキセノン管3に近接させても、プリ照射用光源4は発光部内、反射笠1の反射曲面の焦点位置に配置されることはない。したがって、プリ照射用光源4は発光部内には配置されていない。
【0025】最後に、光源反射板5を装着するが、プリ照射用光源4の背後からプリ照射用光源4から全方向に発せられる光のうち、反射笠1と反対側の後方或いは左右方向へ放出される光が、反射笠1側へ反射されるように取り付ける。
【0026】以上のようにして完成した電子閃光装置は、後記する図3の駆動回路により閃光撮影が行われるシーケンスに入ると、不図示のカメラ撮影光学系の開成作動及び閃光発光作動が行われる直前、一定時間、プリ照射用光源4に通電が行われて発光する。この時、プリ照射用光源4の電極4aが電極中心軸4bに略平行になり、キセノン管3の中心軸3aと電極中心軸4bが平行になり、且つ、フレネルブロック中心軸2gと発光管中心とプリ照射用光源4の電極中心とが同一軸上に配置されている。よって、電極4aからの発光は、効率良く反射笠1の開口部1aへ直接的に入射、あるいは間接的に光源反射板5によって反射されて、プリ照射用光源4の前方の反射笠1の開口部1aを通過すると共にキセノン管3を透過し、フレネルブロック2の凹部の曲面部2d及び平面部2e,2fから全反射面2b,2cに反射して集光し、フレネル部2aから被写体を一定時間にわたって照射する。この後、キセノン管3が閃光し、閃光撮影が行われる。
【0027】なお、フレネルブロック2の形状は、図示した形状に限定されるものではなく、左右のみの集光を行う形状であっても、上下方向を反射笠で集光する形状であってもよい。
【0028】以上のように、フレネルブロック2の後部に形成された凹部2gにキセノン管3が装填され、凹部2gに入りきらずに露出する部分を反射笠1で覆い、その一部にプリ照射用光源4を取り付け、光源反射板5でプリ照射用光源4を覆ってプリ照射用光源4の発する光を反射させるようにしたことにより、カメラ全体の投影面積の小型化が可能になった。
【0029】図3は本発明に係る電子閃光装置の回路図を示している。図3において、8は電源としての電池、9はカメラの制御回路、10はプリ照射用光源4を駆動するためのトランジスタ、11は電池8の電圧をキセノン管3を閃光できる電圧まで昇圧するための昇圧用DC/DCコンバータ、12はキセノン管3を閃光させる駆動電圧を保持する大静電容量の主コンデンサ、13は所定のタイミング及び印加時間によって主コンデンサ12の電圧をキセノン管3に印加させるトリガー回路である。
【0030】トランジスタ9は、そのエミッタにプリ照射用光源4が接続され、コレクタが電池8のプラス側に接続され、ベ一スは制御回路9に接続されている。制御回路9から出力電圧が発生すると、トランジスタ9がオンになり、エミッタ電流が流れてプリ照射用光源4が発光する。一方、昇圧用DC/DCコンバータ11が動作することにより、主コンデンサ12及びキセノン管3には数kVの直流高電圧が印加され、制御回路9から発光指令が与えられるとトリガー回路13はキセノン管3のトリガー電極3aにトリガー電圧を印加し、キセノン管3を発光させる。このとき、プリ照射用光源4が反射笠2の後方近傍に実装されていることから、閃光発光管1に印加される数kVのトリガー電圧がプリ照射用光源4に誘導されたとしても、インピーダンスの低いプリ照射用光源4を介してGNDに電荷を逃がし、カメラの他の素子を破壊しないようにすることができる。
【0031】〔発明と実施の形態の対応〕以上の実施の形態において、全反射曲面2b,2cが反射面に、キセノン管3が閃光発光管に、フレネルブロック2がブロックに相当し、フレネル部2aがフレネルに相当する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示した本発明は、閃光発光管を実装する長溝状の凹部が後部に形成されると共に前記閃光発光管による光を被写体方向へ反射させる全反射面が設けられたブロックと、前記閃光発光管の露出面を覆うようにして前記ブロックの凹部に装着されると共に前記プリ照射用光源を配設するための開口部が設けられた反射笠と、前記開口部の後方に閃光発光管の一部を隠蔽するようにして取り付けられると共に開口部の後方で反射笠の反射面外に配置された前記プリ照射用光源による光を前記開口方向へ反射させる光源反射板とを備える構成にしたので、閃光発光管を反射笠の焦点部に配置した上でプリ照射用光源を近接配置することができるほか、前面(表面)と閃光発光管との距離を短くすることができ、電子閃光装置の小型化を図ることができる。
【0033】請求項2に示した本発明は、ブロックを樹脂モールド加工により半円柱状に製作したので、閃光発光管の取り付けが容易になるため、量産性の向上、高輝度のプリ照射を可能にする。
【0034】請求項3に示した本発明は、散乱光を形成するためのフレネルが一体加工によりブロックの前面に設ける構成にしたので、ブロックと一体にフレネルを加工することができ、フレネル兼用のプロテクターを別途に設ける必要がない。
【0035】請求項4に示した本発明は、閃光発光管及び前記プリ照射用光源は、各々の発光部端子間と電極が前記ブロックの中心軸上に位置させる構成にしたので、被写体を効率よく照射すると共に、被写体への照射光に照射ムラを生じないようにすることができる。
【0036】請求項5に示した本発明は、閃光発光管の電極部に絶縁部材を嵌着したので、電極から外部への電流リークを防止することができるほか、安全性の向上を図ることが可能になる。




 

 


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