米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 写真;映画 -> キヤノン株式会社

発明の名称 中間転写体の製造方法及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−143247
公開日 平成11年(1999)5月28日
出願番号 特願平9−307045
出願日 平成9年(1997)11月10日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】山下 穣平
発明者 芦邊 恒徳 / 島田 明 / 田中 篤志 / 下條 稔
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置に用いる中間転写体の製造方法において、該中間転写体が、少なくとも塗工によって形成された被覆層を有し、該被覆層を、入力空気圧が0.05〜0.45MPaで、出力空気圧を入力空気圧の1/10以上1/3以下に低下させる空気回路を有する塗料霧化装置を用いて塗工することを特徴とする中間転写体の製造方法。
【請求項2】 前記被覆層の塗工用塗料中に、高潤滑性粉体が塗料バインダー固形分に対し、40〜200重量%含有されている請求項1記載の中間転写体の製造方法。
【請求項3】 前記高潤滑性粉体の比重が、前記塗料バインダーの比重の1.3倍以上である請求項2記載の中間転写体の製造方法。
【請求項4】 前記中間転写体が多層構成である請求項1記載の中間転写体の製造方法。
【請求項5】 前記塗料霧化装置に静電塗工装置を付設した請求項1記載の中間転写体の製造方法。
【請求項6】 前記塗料霧化装置先端から中間転写体表面までの塗工時の距離が10〜300mmである請求項1記載の中間転写体の製造方法。
【請求項7】 第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置において、該中間転写体として請求項1記載の中間転写体の製造方法により製造された中間転写体を有することを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間転写体の製造方法、及び該中間転写体を有し電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に第1の画像担持体上に形成されたトナー像を一旦中間転写体上に転写させた後に第2の画像担持体上に更に転写させることにより画像形成物を得る複写機、プリンター及びファックス等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した画像形成装置は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現した画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像形成装置、またはカラー画像形成機能や多色画像形成機能を具備させた画像形成装置として有効である。
【0003】本発明に用いる中間転写体は、例えば、ベルト形状または、導電性支持体上に少なくともゴム、エラストマーや樹脂よりなる弾性層を有するローラー形状、更には、その弾性層上に一層以上の被覆層を有するローラー形状、と種々の態様を目的や必要に応じて選択される。即ち、画像形成装置の小型化が要求される場合には形状の自由度が高いベルト形状が主に用いられ、カラー画像形成装置の各成分色画像の重ね合わせズレ(色ズレ)のない画像を容易に得たい場合には、中間転写体の剛性が優れているドラム形状が主に用いられる。その装置の例を図1〜図2に示す。
【0004】以下は中間転写ベルトについての説明であるが、形状はこれに限ったものではない。
【0005】中間転写ベルトを用いた画像形成装置の一例の概略図を図1に示す。
【0006】図1は電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンター)である。中間転写ベルト20には中抵抗の弾性体を使用している。
【0007】1は第1の画像担持体として繰り返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0008】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次いで不図示の像露光手段3(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナによる走査露光系等)による画像露光を受けることにより目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0009】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イエロー色現像器41)により第1色であるイエロートナーYにより現像される。この時第2〜第4の現像器(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43及びブラック色現像器44)の各現像器は作動−オフになっていて感光ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロートナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けない。
【0010】中間転写ベルト20は時計方向に感光ドラム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0011】感光ドラム1上に形成担持された上記第1色のイエロートナー画像が、感光ドラム1と中間転写ベルト20とのニップ部を通過する過程で、1次転写ローラー62から中間転写ベルト20に印加される1次転写バイアスにより形成される電界により、中間転写ベルト20の外周面に順次中間転写(1次転写)されていく。61はローラーである。
【0012】中間転写ベルト20に対応する第1色のイエロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、クリーニング装置13により清掃される。
【0013】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画像、第3色のシアントナー画像及び第4色のブラックトナー画像が順次中間転写ベルト20上に重ね合わせて転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0014】63は2次転写ローラーで、2次転写対向ローラー64に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト20の下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0015】感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源29から印加される。その印加電圧は例えば+100V〜+2kVの範囲である。
【0016】感光ドラム1から中間転写ベルト20への第1〜第3色のトナー画像の1次転写工程において、2次転写ローラー63及び中間転写ベルトクリーナー7は中間転写ベルト20から離間することも可能である。
【0017】中間転写ベルト20上に転写された合成カラートナー画像の第2の画像担持体である転写材24への転写は、2次転写ローラー63が中間転写ベルト20に当接されると共に、給紙ローラー11から転写材ガイド10を通って、中間転写ベルト20と2次転写ローラー63との当接ニップに所定のタイミングで転写材24が給送され、2次転写バイアスがバイアス電源28から2次転写ローラー63に印加される。この2次転写バイアスにより中間転写ベルト20から第2の画像担持体である転写材24へ合成カラートナー画像が転写(2次転写)される。トナー画像の転写を受けた転写材24は定着器15へ導入され加熱定着される。
【0018】転写材24への画像転写終了後、中間転写ベルト20にはクリーニング用帯電部材7が当接され、感光ドラム1とは逆極性のバイアスをバイアス電源26から印加することにより、転写材24に転写されずに中間転写ベルト20上に残留しているトナー(転写残トナー)に感光ドラム1と逆極性の電荷が付与される。
【0019】前記転写残トナーは、感光ドラム1とのニップ部およびその近傍において感光ドラム1に静電的に転写されることにより、中間転写体がクリーニングされる。
【0020】前述の中間転写ベルトを用いた画像形成装置を有するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ドラム上に張り付けまたは吸着せしめ、そこへ第1の画像担持体上から画像を転写する画像形成装置を有したカラー電子写真装置、例えば特開昭63−301960号公報中で述べられたごとくの転写装置と比較すると、第2の画像担持体である転写材になんら加工や制御(例えばグリッパーに把持する、吸着するあるいは曲率を持たせる等)を必要とせずに中間転写ベルトから画像を転写することができるため、封筒、ハガキ及びラベル紙等、薄い紙(40g/m2 紙)から厚い紙(200g/m2 紙)まで、幅の広狭、長さの長短あるいは厚さの厚薄によらず、第2の画像担持体を多種多様に選択することができるという利点を有している。
【0021】このような利点のため、すでに市場においては中間転写ベルトを用いたカラー複写機及びカラープリンター等が稼働し始めている。
【0022】なお、図1の画像形成装置においては、感光ドラム1から中間転写ベルト20に現像剤を1次転写すると同時に、前回の画像形成ステップで発生した中間転写ベルト20上の転写残現像剤を感光ドラム1に戻してもよい(以後、1次転写同時クリーニング方式と称する)。1次転写同時クリーニング方式は、クリーニングステップを特に必要としないために、スループットの低下がないという利点を有している。
【0023】また、図6に示すごとく、転写残現像剤回収部材8を設けてもよい。
【0024】転写残現像剤回収部材8も、金属ロール、導電性を有する弾性ロール、導電性を有するファーブラシ及び導電性を有するブレード等、種々の形態をとることができる。
【0025】転写残現像剤回収部材8には、クリーニング用帯電部材7に印加される電圧とは逆極性の電圧がバイアス電源27から印加され、転写残現像剤を静電的にクリーニングすることができる。
【0026】また、図6の装置において、例えば電源投入時等に転写残現像剤回収部材8に感光ドラム1と逆極性のバイアスを印加して、転写残現像剤回収容器9内の転写残現像剤を帯電させ、感光ドラムのクリーニング装置13に回収することも考えられる。この方式は、転写残現像剤回収容器9を小型化できるという利点を有している。
【0027】また、本発明に用いる中間転写体は、例えば、図1に示されるごとくのベルト形状以外にも、図2に示されるごとく円筒状中間転写体を用いた画像形成装置に使用してもよく、それら中間転写体は、円筒状の導電性支持体上に少なくともゴム、エラストマーや樹脂よりなる弾性層を有するローラー形状、更には、その弾性層上に一層以上の被覆層を有するローラー形状、と種々の態様を目的や必要に応じて選択することができる。その構成の例を図3〜図4に示す。図2中、25は2次転写ローラー、35は給紙カセット、38はバイアス電源、30は中間転写体、31は導電性支持体(芯金)、32は弾性層、33は被覆層である。図3〜図4中、100は導電性支持体、101は弾性層、102及び103は被覆層である。
【0028】しかし、これらのカラー電子写真装置は、前記の利点を充分に生かし、ユーザーに対して真に期待され、かつ満足を与える装置として機能しているのであろうか。それは否である。この中間転写体を用いた画像形成装置を実際に繰り返し使用する場合、次のごとくの克服すべき問題点を未だ有している。
【0029】中間転写体にトナー離型性を持たせるために表面層に高潤滑性フィラーを混合する場合、その含有量を表面層のバインダー固形分に対し重量基準で40〜200%と多量に混合しないと十分な離型性を持たせることが難しい。また、更にこれ以上の離型性を求める場合、その高潤滑性フィラーを表面に出現させるために表面を研磨する必要があった。この原因として考えられるのが、バインダーと高潤滑性フィラーの比重の差である。通常、バインダーに用いられる樹脂またはゴムの比重は、高潤滑性フィラーに比較して小さく、混合物を遠心分離機で分離させると容易に沈降するという特性がある。このような特性の混合物を高圧の塗料霧化装置で被塗物に吹き付けると高速で塗料の粒子が飛ぶことで、塗料中の高潤滑性フィラーは比重の差により、内部に沈み込んでしまうと考えられる。また、高圧のエアースプレー塗工の場合は表面に付着する塗料の量が、実際に吐出する塗料の量の3分の1以下になる場合があり、ロスの多さによるコストアップを招いたり、塗工ブースの汚染が激しくなることがあり、掃除工程が多くなることで生産性が低下し、このことでもコストアップを招くことがあった。
【0030】これらのコスト高の結果、最終的な製品の価格を高く押し上げることになり、カラー電子写真装置は未だ一般に普及していないのが現状である。
【0031】これらの対策として、例えばディッピング塗工も考えられるが、多層構成にした場合等は、下塗り層が溶け出さないような溶剤をそれぞれ選択する必要があり、塗料開発において多くの制限が発生してしまったり、またベルト状の中間転写体を塗工する場合、ベルトの内側に塗料が付着しないようなマスキングをする必要があるため生産性が低下する場合があった。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題を解決した中間転写体の製造方法及び該中間転写体を有する画像形成装置を提供することにある。
【0033】即ち、中間転写体の被覆層を低コストで形成でき、更には、塗工時の生産性を向上させることができる製造方法及び該中間転写体を有する画像形成装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の画像担持体上に形成された画像を中間転写体上に転写した後、第2の画像担持体上に更に転写する画像形成装置に用いる中間転写体の製造方法において、該中間転写体が、少なくとも塗工によって形成された被覆層を有し、該被覆層を、入力空気圧が0.05〜0.45MPaで、出力空気圧を入力空気圧の10分の1〜3分の1に低下させる空気回路を有する塗料霧化装置を用いて塗工することを特徴とする中間転写体の製造方法である。
【0035】また、本発明は、上記中間転写体を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0036】本発明においては、0.05〜0.45MPaの入力空気圧を出力時に1/10以上1/3以下にする空気回路を有する塗料霧化装置(以下低圧霧化塗工装置)を用いて塗工することで前記課題を解決している。
【0037】即ち、本発明においては、低圧霧化塗工装置を用いて被塗物に塗料を吹き付けるため、塗工装置の先端から吐出される空気圧が低いので、微粒化された塗料の吐出時速度が従来の塗工装置に比べて大幅に低下し、更に被塗物に達するまでに空気抵抗により、塗料粒子の速度が低下する。このため、塗料中の高潤滑性フィラーが塗料バインダーとの比重の差により内部に沈み込んでしまう現象が抑えられ、塗工表面に高潤滑性フィラーが出現して高離型性を発揮することができるので、研磨が不要になり、低コストで生産できる。更には、塗料粒子の被塗物への到達時速度が遅いため、塗料の跳ね返りが小さいので、塗料のロスが減少し、コストダウンができ、また塗工ブースの汚染も減少するので掃除工程を簡略化することで生産性を向上させている。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明に用いる中間転写体の転写効率を向上させる高潤滑性粉体として例えば下記のようなものが挙げられるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0039】PTFE(四フッ化エチレン樹脂)、PVDF(フッ化ビニリデン樹脂)、ETFE(四フッ化エチレン−エチレン共重合体)及びPFA(四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)等のフッ素化合物の粉体、シリコーン樹脂、シリコーンゴム及びシリコーンエラストマー等のシリコーン系の粉体、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化スズ及び酸化鉄等の無機粉体等であり、これらを単独または複数混合して使用することもできる。また、高潤滑性粉体の形状や粒径も特に限定されるものではなく球状、繊維状、板状及び不定型等の潤滑性が得られればどのような形状でも使用でき、粒径も制限はないものの分散性や表面性を考慮すると0.02〜50μmの範囲が望ましい。これらの粉体は主に比重が1.5以上あり、被覆層に用いられるバインダーに対し比重が1.3倍以上あるものがほとんどである。また、これらの粉体には必要に応じて潤滑性を阻害しない範囲で表面処理を行ってもよい。また、諸特性に問題を与えない範囲で分散剤を使用することもできる。
【0040】本発明に用いる中間転写体の弾性層及び被覆層に使用されるゴム、エラストマー及び樹脂として、例えばゴム及びエラストマーとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリマー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンゴム、ウレタンゴム、シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム及び熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリエステル系及びフッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
【0041】また、樹脂としてはポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体及びスチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体もしくは共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂及びアクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂及び変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
【0042】本発明に用いる中間転写体の抵抗値を調節するためには導電剤を添加してもよい。導電剤としては特に限定されるものではないが、例えば、カーボン、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化チタン等の金属酸化物、4級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリビニルアニリン、ポリビニルピロール、ポリジアセチレン、ポリエチレンイミン、含硼素高分子化合物及びポリピロール等の導電性高分子化合物等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記導電剤に限定されるものではない。
【0043】また、本発明に用いる中間転写体は、ベルト形状以外の、例えば、円筒状の導電性支持体上に少なくともゴム、エラストマーや樹脂よりなる弾性層を有するローラー形状、更には、その弾性層上に一層以上の被覆層を有するローラー形状も必要に応じて選択することができる。
【0044】円筒状導電性支持体としては、アルミニウム、鉄、銅及びステンレス等の金属や合金、カーボンや金属粒子等を分散した導電性樹脂等を用いることができ、その形状としては、上述したような円筒状や、円筒の中心に軸を貫通したもの、円筒の内部に補強を施したもの等が挙げられる。
【0045】中間転写ベルトの厚さは、該ベルトを円滑に駆動することが可能な限り厚くてもよく、かつ該ベルトの機械的強度及び柔軟性を損なわない限り薄くてもよい。具体的には0.1〜2mmが好ましい。
【0046】また、本発明に用いられる低圧霧化塗工装置に静電塗工装置を付設してもよく、この場合、更に塗料の付着効率が高まり好ましい。
【0047】また、本発明に用いられる低圧霧化塗工装置先端から中間転写体表面までの塗工時の距離は塗料の高付着効率及び表面平滑性を達成するため10〜300mmであることが好ましく、更には40〜100mmが好ましい。
【0048】また、本発明に用いられる第1の画像担持体である感光ドラムとしては、例えば導電性支持体の上に有機感光層を設けたもので必要に応じて両者間にバリアー機能と接着機能を持つ下引層を設けたものがある。
【0049】このような有機感光体の特徴として、安全性が高い、帯電性が良好、生産性が高い及び安価である等の理由から第1の画像担持体として用いられることが多い。
【0050】本発明に用いられる第1の画像担持体用導電性支持体としては、例えば以下に示したものを使用することができる。
【0051】(1)アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス及び銅等の金属。
【0052】(2)ガラス、樹脂及び紙等の非導電性支持体や前記(1)の導電性支持体の表面にアルミニウム、パラジウム、ロジウム、金及び白金等の金属を蒸着もしくはラミネートすることにより薄膜を形成したもの。
【0053】(3)ガラス、樹脂及び紙等の非導電性支持体や前記(1)の導電性支持体の表面に導電性高分子、酸化スズ及び酸化インジウム等の導電性化合物の層を蒸着もしくは塗布することにより形成したもの。
【0054】下引層形成材料としては、通常、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチルセルロース、カゼイン、ポリアミド、ニカワ及びゼラチン等が用いられる。
【0055】有機感光層は、電荷発生層と電荷輸送層からなり、例えば電荷注入制御のために感光層の上に保護層を設けてもよい。
【0056】電荷発生層は、電荷発生物質を適当なバインダー樹脂に分散し、これを導電性支持体上に塗工することにより形成することができる。また、導電性支持体上に蒸着、スパッタ及びCVD等の乾式法で薄膜を形成することもできる。電荷発生物質としては、例えば以下のような物質が挙げられる。これらの電荷発生物質は単独で用いてもよく、2種類以上組み合わせて用いることもできる。
【0057】(1)モノアゾ、ビスアゾ及びトリスアド等のアゾ系顔料(2)インジゴ及びチオインジゴ等のインジゴ系顔料(3)金属フタロシアニン及び非金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料(4)ペリレン酸無水物及びペリレン酸イミド等のペリレン系顔料(5)アンスラキノン及びヒドロキノン等の多環キノン系顔料(6)スクワリリウム色素(7)ピリリウム塩及びチオピリリウム塩類(8)トリフェニルメタン系色素【0058】また、バインダーとしては広範囲なバインダー樹脂から選択でき、例えばポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアクリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらは、単独または共重合体ポリマーとして1種または2種以上混合してもよい。
【0059】電荷発生層中に含有するバインダー樹脂は、80重量%以下、好ましくは40重量%以下が好ましい。また、電荷発生層の膜厚は5μm以下、特に0.01〜2μmの薄膜層とすることが好ましい。電荷発生層には更に種々の増感剤を添加してもよい。
【0060】電荷輸送層は主として電荷輸送物質とバインダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗工・乾燥して成形する。電荷輸送物質としては各種のトリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物及びトリアリールメタン系化合物等が挙げられる。また、バインダー樹脂としては上述したものを用いることができる。これらの有機感光層の塗布には、従来知られたディッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法及びロールコーティング法等いずれの方法も用いることができる。
【0061】また、感光ドラムの、最外層の四フッ化エチレン樹脂(PTFE)の微粉末を含有するOPC感光ドラム(有機感光ドラム)を用いると高い1次転写効率が得られる。
【0062】
【実施例】以下、実施例について説明する。
[実施例1]
(弾性層用コンパウンドの作成)SBR 33重量部、EPDM 67重量部、加硫剤(沈降硫黄)1.5重量部、加硫助剤(亜鉛華)2重量部、加硫促進剤(MBT)1重量部、加硫促進剤(TMTM)1.2重量部、導電性カーボンブラック24重量部、ステアリン酸1重量部及び可塑剤(ナフテン系プロセスオイル)40重量部を2本ロールにて冷却しながら20分間混合し、コンパウンドを作成した。
【0063】(ゴムベルトの作成)円筒状の金型に、上記配合のゴムコンパウンドを厚さ0.45mmで均一に巻き付けた。次に、接着剤を表面に塗ったナイロン糸(直径100μm)を前記コンパウンド上にピッチ1.5mmで螺旋状に巻き付けた。その上に、あらかじめチューブ状に押し出した下記配合のゴムコンパウンドを被せ、150℃で50分加硫を行い、φ140mm、長さ245mm、厚み0.9mmの弾性チューブを作成した。
【0064】(被覆層用塗料の調製)ポリウレタンプレポリマー(比重1.13)100重量部、四フッ化エチレン樹脂粉体(粒径は0.3μm、比重は2.17でバインダーに対し1.92倍であった)75重量部、分散助剤3.75重量部、MEK 1309重量部及びN−メチルピロリドン300重量部を混合し、被覆層用塗料を調製した。
【0065】(中間転写体の作成)図5に示すように、金属シリンダー201にゴムベルト202を被せ、上記被覆層用塗料を低圧霧化塗工装置203を用いて塗工した。このときの塗料霧化装置の入力空気圧は0.15MPaであり、低圧霧化塗工装置先端のエアーキャップ圧は0.03MPaで入力圧力の1/5であった。塗工装置先端からワーク(被塗工体であるゴムベルト)までの距離90mm、ワーク回転数120rpm、塗工装置下降速度500mm/min、塗工装置上昇速度2500mm/minの条件でこの塗工装置により1分間に20ccの吐出量で塗工を行った。塗工雰囲気は温度22℃、湿度45%RHであった。塗工後、塗工雰囲気と同一の雰囲気中で1時間乾燥後、120℃で2時間加熱することにより残留溶剤を除去し、厚さ20μmの強靱な被覆層(最外層)を有する中間転写ベルトを得た。塗料固形分に対する塗料の付着効率は62%であり、塗料のロスも少なかった。得られた中間転写ベルトの抵抗値は2.8×108 Ωであった。
【0066】(作像条件)
カラー現像剤(4色共に):非磁性1成分トナー1次転写電圧:+500V2次転写電圧:+1500Vプロセススピード:120mm/sec【0067】(中間転写ベルトの評価)この中間転写ベルトを図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、80g/m2 紙にフルカラー画像をプリントしたところ、良好な画像が得られ、感光ドラムから中間転写体への転写効率(一次転写効率)は97%と良好な値であった。
【0068】[比較例1]
(弾性層用コンパウンドの作成)実施例1に同じ【0069】(ゴムベルトの作成)実施例1に同じ【0070】(被覆層用塗料の調製)実施例1に同じ【0071】(中間転写体の作成)実施例1と同じように金属シリンダーにゴムベルトを被せ、上記被覆層塗料を通常の塗工装置を用いて塗工した。このときの塗工装置入力空気圧は0.15MPaであり、塗工装置先端のエアーキャップ圧は0.14MPaで入力圧力と同等であった。塗工装置先端からワークまでの距離90mm、ワーク回転数120rpm、塗工装置下降速度500mm/min、塗工装置上昇速度2500mm/minの条件でこの塗工装置により1分間に20ccの吐出量で塗工を行った。塗工雰囲気は温度22℃、湿度45%RHであった。塗工後、塗工雰囲気と同一の雰囲気中で1時間乾燥後、120℃で2時間加熱することにより残留溶剤を除去し、厚さ20μmの強靱な被覆層(最外層)を有する中間転写ベルトを得た。塗料固形分に対する塗料の付着効率は37%であり、塗料のロスが多く塗工ブース内の汚染が大であった。得られた中間転写ベルトの抵抗値は2.5×108Ωであった。
【0072】(作像条件)実施例1に同じ【0073】(中間転写ベルトの評価)この中間転写ベルトを図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、80g/m2 紙にフルカラー画像をプリントしたところ、良好な画像が得られたが、感光ドラムから中間転写体への転写効率(一次転写効率)は94%と実施例1に比べ低下した。
【0074】また、この中間転写ベルトを#1000の研磨紙により表面を2〜3μm研磨し、図1に示されるフルカラー電子写真装置に装着し、80g/m2 紙にフルカラー画像をプリントしたところ、良好な画像が得られ、感光ドラムから中間転写体への転写効率(一次転写効率)は97%と実施例1と同等であったが、研磨によるコストが大であった。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、中間転写体の製造時に低圧霧化塗工装置を用いることにより、高潤滑性粉体を表面に出現させるための表面研磨が不要となり、更には塗工ロスが少なくなり、低コストの中間転写体及び該中間転写体を有する画像形成装置が可能となる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013