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発明の名称 電子機器およびストロボ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−84462
公開日 平成11年(1999)3月26日
出願番号 特願平9−236143
出願日 平成9年(1997)9月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行 (外4名)
発明者 尾高 幸夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 複数種類の電池を選択的に使用可能な電子機器において、使用される電池の種類を判別する電池判別手段と、この電池判別手段の判別結果に応じて、電池の供給電流を切り換える電流切換手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】 前記電池判別手段は、使用される電池が1次電池か2次電池かを判別することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】 前記電流切換手段は、前記電池判別手段により使用される電池が2次電池であると判別されたときの供給電流を、1次電池であると判別されたときの供給電流よりも低くすることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】 前記電流切換手段は、電池の供給電流を所定値以下に制限する電流制限手段を有し、前記電池判別手段の判別結果に応じて前記電流制限手段の作動と非作動とを切り換えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
【請求項5】 前記電池は、この電池の供給電圧を昇圧してコンデンサを充電する充電手段に電流を供給することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
【請求項6】 前記電池の供給電圧を昇圧してコンデンサを充電する充電手段を有しており、前記電流切換手段は、前記充電手段から前記コンデンサに供給される充電電流を検出する抵抗を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
【請求項7】 前記電流切換手段は、前記電池の供給電圧を分圧する分圧抵抗とコンパレータとを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子機器。
【請求項8】 複数種類の電池を選択的に使用可能であり、電池の供給電圧を昇圧してストロボ発光用コンデンサを充電する充電手段を有するストロボ装置において、使用される電池の種類を判別する電池判別手段と、この電池判別手段の判別結果に応じて、電池から前記充電手段への供給電流を切り換える電流切換手段とを有することを特徴とするストロボ装置。
【請求項9】 前記電池判別手段は、使用される電池が1次電池か2次電池かを判別することを特徴とする請求項8に記載のストロボ装置。
【請求項10】 前記電流切換手段は、前記電池判別手段により使用される電池が2次電池であると判別されたときの供給電流を、1次電池であると判別されたときの供給電流よりも低くすることを特徴とする請求項9に記載のストロボ装置。
【請求項11】 前記電流切換手段は、電池から前記充電手段への供給電流を所定値以下に制限する電流制限手段を有し、前記電池判別手段の判別結果に応じて前記電流制限手段の作動と非作動とを切り換えることを特徴とする請求項18から10のいずれかに記載のストロボ装置。
【請求項12】 前記電流切換手段は、前記充電手段から前記コンデンサに供給される充電電流を検出する抵抗を有することを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載のストロボ装置。
【請求項13】 前記電流切換手段は、前記電池の供給電圧を分圧する分圧抵抗とコンパレータとを含むことを特徴とする請求項8から12のいずれかに記載のストロボ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を用いるカメラ等の電子機器に関し、さらにはカメラ用ストロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、カメラの電源としては、リチウム電池が一般的に使用されている。リチウム電池は電池自体の自己放電が少なく、カメラのようにある機会に集中して使用され、次の機会まである程度の期間使用されないような電子機器には適当な電池である。
【0003】また、銀塩フィルムを使用しないカメラ、例えば、撮像素子であるCCDなどを撮像媒体とするVTRやデジタルカメラ等の電子機器では、一般に、ニッケルカドミウム電池(Ni−Cd電池)等の充電可能な2次電池が使用される。Ni−Cd電池は充電状態で長期間放置されると、充電された電荷が出て来なくなるメモリー効果や自己放電が大きいという問題を有するため、充電した電荷を短期間で使用してしまうVTRやデジタルカメラ等には適当であるが、銀塩カメラ等においては主電源としては普及せず、ストロボ装置やモータードライブ装置への副電源として使用されているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近ではNi−Cd電池と同様に2次電池であるリチウムイオン電池を採用する電子機器が増えてきている。この電池は、Ni−Cd電池に比べて自己放電が少なく、またメモリー効果もないことから、充電状態で長期保存が可能であり、バックアップ電池としても使い勝手が良く、携帯電話、VTR、デジタルカメラ等の電源としても搭載される。
【0005】リチウムイオン電池は、Ni−Cd電池に対して上記メリットを有するが、反面デメリットとして、過充電に弱く、また過放電では電池として機能しなくなる等の問題がある。このためストロボ装置等の電流消費の大きな装置では、これらの問題の対策として幾つもの安全回路が必要となる。
【0006】例えば、リチウムイオン電池のフル充電電圧は1セル当り約4V程度であり、過放電防止回路の作動電圧は約2.5V程度である。一般的なストロボ装置を、このリチウムイオン電池で使用すると、電池電圧がストロボの大電流消費により上記過放電防止回路の検出電圧以下に低下し、電池の出力が遮断されてしまう不都合が生じる。
【0007】また、大電流を連続して使用する場合でも、ポリスイッチと呼ばれるPTC素子の抵抗増加により電流が制限される不都合が生じるため、ストロボ装置の昇圧回路への電流供給に対して電流を制限する回路等が必要となる。
【0008】さらに、携帯機器では、複数の電源を利用出来ることが望ましく、カメラにおいては、例えば、1次電池の単三型アルカリマンガン電池とリチウム電池とを選択的に使用可能なものも製品化されている。
【0009】また、リチウム1次電池と、充電可能なリチウムイオン電池などの2次電池の使用を選択可能なストロボ装置を含むカメラにおいては、1次電池を使用する場合に、2次電池を使用するために必要な電流制限回路によって1次電池の充電性能が低下させられてしまうという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題等を解決するために、本発明では、複数種類の電池を選択的に使用できるストロボ装置等の電子機器において、使用される電池の種類を判別する電池判別手段と、この電池判別手段の判別結果に応じて、電池の供給電流を切り換える電流切換手段とを設けている。
【0011】具体的には、電池判別手段により、使用される電池が1次電池か2次電池かを判別し、2次電池であると判別されたときの供給電流を1次電池であると判別されたときの供給電流よりも低くするようにしている。
【0012】なお、電流切換手段を、電池の供給電流を所定値以下に制限する電流制限手段の作動/非作動を電池判別手段の判別結果に応じて切り換えるように構成してもよい。
【0013】そして、本発明では、上記のような構成により、2次電池を使用する場合に、電池からの供給電流の制限により、過放電によって電池出力が遮断されてしまうのを防止するとともに、1次電池を使用する場合に、2次電池使用時に有効な電流制限機能により1次電池の充電性能等を低下させてしまうのを防止して、使い勝手の良いストロボ装置等の電子機器を実現している。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1には、本発明の第1実施形態であるストロボ装置を備えたカメラの電気的構成を示す。この図において、1は電源となる電池、2は電源回路を示す。これら電源電池1および電源回路2はそれぞれ後述の回路ブロックに、ロジック系電源やリニア制御系電源および基準電圧等を供給する。
【0015】3はスイッチ検出回路を示す。このスイッチ検出回路3は電源スイッチ、カメラの背蓋(フィルム装填スペースの開閉蓋)の開閉スイッチ、撮影レンズのズームスイッチおよびレリーズスイッチ等の状態を検出する。
【0016】4は水晶等の原振発振器を有したクロック発生回路を示す。このクロック発生回路4は後述するマイコンにクロック信号を与える。5はフィルムの感度情報をフィルムのパトローネケースに表示されたコードから読み取る回路を示す。
【0017】6は電池残量を検出する残量検出回路である。7は1チップマイコンを示す。このマイコン7は、CPUやROM、RAM等のメモリーおよびA/Dコンバータ回路173を含み、カメラのシーケンスの制御を行なう。8は撮影被写体の輝度情報を得るための測光回路を示す。9は被写体の距離情報を得るための測距回路を示す。
【0018】10はレンズの駆動を行ない焦点合せを行なう回路を示す。11はシャッター回路を示す。このシャッター回路11は、測光回路8およびフィルム感度検出回路5からの情報に基づいてマイコン7により演算された露出をフィルムに与える。
【0019】12はフィルム装填時の巻上げ、撮影駒の巻上げ、フィルム最終駒撮影後の巻戻し等、フィルム駆動を行なう回路を示す。
【0020】13は表示回路を示す。この表示回路13は、撮影駒数や、スイッチ検出ブロック3に入力される撮影モードやストロボ装置の充電に関連する情報等を表示する。
【0021】20はストロボ装置を示す。21は電池1の電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータ回路ブロックを示す。22は電流制限回路(請求の範囲にいう電流制限手段)を示す。23は後述する主コンデンサの電圧を検出する回路を示す。この回路23は、電圧情報をマイコン7に与える。
【0022】24は発光起動回路を示す。この発光起動回路24は、放電管25に発光を行なわせるためのトリガ電圧を与える。26は主コンデンサを示す。この主コンデンサ26は、DC/DCコンバータ回路21の出力により充電される。
【0023】27は電池の種類、すなわちカメラに装填された電池が1次電池か2次電池かを判別する電池判別回路(請求の範囲にいう電池判別手段)を示す。なお、電池判別回路27は、1次電池と2次電池のカートリッジの形状の違いをスイッチ機構により検出するものであり、スイッチ機構についてはどのような形態のものでもよい。
【0024】ここで、ストロボ装置20の電気回路の具体的構成について図4を用いて説明する。この図において、101は電池1と並列に挿入される電源コンデンサ、102,103は発振トランジスタ104のベース−エミッタ間に並列に接続される抵抗およびコンデンサを示す。
【0025】105は発振トランジスタ104のベース電流を制御するためのスイッチ素子を示す。106は抵抗を示す。この抵抗106はスイッチ素子105の制御電極と電池負極間に接続される。
【0026】107はダイオードを示す。このダイオード107は、スイッチ素子105に接続される。108は発振トランスを示す。この発振トランス108の1次巻線Pは発振トランジスタ104のエミッタと電池負極に接続される。109は抵抗を示す。この抵抗109は発振トランス108のフィードバック巻線Fと電池負極に接続されている。
【0027】110は整流ダイオードを示す。この整流ダイオード110は、発振トランス108の2次巻線Sに発生する交流起電力を整流するように接続される。なお、抵抗102,103,106,発振トランジスタ104,スイッチ素子105,ダイオード107,110,発振トランス108は、図1に示すDC/DC回路21を構成し、マイコン7から接続端子aにハイレベル信号が入力されることによりストロボ充電のための電池電圧の昇圧作動を行う。
【0028】112はスイッチ素子を示す。このスイッチ素子112は、抵抗111,113に直列に接続され、この直列回路が後述する主コンデンサに並列に接続される。なお、抵抗111,113およびスイッチ素子112は、図1に示す電圧検出回路23を構成し、マイコン7から接続端子aにハイレベル信号が入力されることにより作動し、検出電圧を接続端子bからマイコン7に送る。
【0029】114,116は抵抗、115はコンデンサ、117はサイリスタを示す。抵抗114はサイリスタ117のゲート電流を制限し、抵抗116およびコンデンサ115はサイリスタ117のゲート−カソード間に誤動作を防止するよう接続されている。118は抵抗を示す。この抵抗118は、トリガコンデンサ119をトリガコイル120の1次巻線Pを介して充電させるように構成されている。なお、抵抗114,116,118,コンデンサ115,119,サイリスタ117およびトリガコイル120は、図1に示す発光起動回路24を構成し、マイコン7から接続端子cにハイレベルの発光信号が入力されることにより作動する。
【0030】121,122は抵抗、123はトランジスタを示す。抵抗121はベース電流制御用として、抵抗122はトランジスタ123の誤動作防止用としてトランジスタ123に接続されている。
【0031】124は充電電流検出用の抵抗を示す。この抵抗124は、コンデンサ125と並列に接続され、トランジスタ126のベース−エミッタ間に接続されている。トランジスタ126のコレクタはスイッチ素子105の制御電極に接続されている。なお、抵抗124およびトランジスタ126は、図1に示す電流制限回路23を構成する。
【0032】次に、このように構成されたカメラの動作を図2のフローチャートを用いて説明する。カメラの電源スイッチ又はレンズバリア等に連動するスイッチからのON信号がスイッチ検出回路3に与えられると、このスイッチ検出回路3は、マイコン7を動作させるための信号をクロック発生回路4に与え、マイコン7の動作を開始させる。そして、マイコン7は所定の初期設定動作後、カメラの撮影シーケンス制御を実行する。
【0033】ステップ(図では、Sと略す)1では、マイコン7の動作のための初期設定等を行なう。なお、ここでは、レリーズボタンの半押し状態で入力されるSW1信号の入力待ち状態から説明する。
【0034】ステップ2,3で、上記SW1信号の入力が検出されるとステップ4に進む。このステップ4では、残量検出回路6を通じて電池1の電池残量を検出する。
【0035】次に、ステップ5では、ステップ4で検出された電池残量が撮影に充分な状態であればステップ6に進み、不充分であればステップ1に戻る。
【0036】ステップ6では、測光回路9を通じて被写体の輝度を測定し、この測定結果とフィルム感度検出回路5からの情報とにより露出情報を演算する。
【0037】次に、ステップ7では、測距回路9を通じて被写体距離を測定する。
【0038】ステップ8では、ステップ6での演算により得られた露出情報により、被写体の輝度が所定の輝度より明るいか暗いかを判定し、明るければステップ10に、暗ければステップ9に進む。
【0039】ステップ9では、図3に示すストロボ充電用サブルーチンを実行する。なお、このストロボ充電用サブルーチンについては後述する。
【0040】ステップ10では、スイッチ検出回路3により、撮影を行なうためのレリーズボタンの全押し状態で入力されるSW2信号の入力待ちを行ない、SW2信号の入力を検出するとステップ11に進む。
【0041】ステップ11では、ステップS6での距離情報に応じて合焦位置にレンズを移動させる。
【0042】続いてステップ12では、ステップ5での露出情報に基づいてシャッターを制御し、露光を行なう。なお、このとき、ストロボ発光が必要な条件では、ストロボ撮影に適した絞りを設定するとともに、ストロボ電気回路の接続端子cにハイレベルの発光信号を与えてストロボ発光させる。
【0043】次に、ステップ13では、露光が終了するとレンズを初期の所定位置に戻す。そして、ステップ14では、撮影された1駒分のフィルム巻上げを行なう。
【0044】さらに、ステップ15では、ステップ12においてストロボ発光が行なわれたか否かを判別し、ストロボ発光が行われた場合には、ステップ16に進んで、ステップ9で実行されるサブルーチンを実行してストロボ充電を行なう。こうして撮影シーケンス制御が終了すると、初期化状態に戻る。
【0045】次に、図3のフローチャートを用いてストロボ充電用サブルーチンについて説明する。まず、ステップ101,102では、電池判別回路27を通じて電池1が2次電池か1次電池かを判別する。2次電池であればステップ103に進み、1次電池であればステップS104に進む。
【0046】ステップ103では、図4に示した接続端子dに電流制限回路22を作動させるためのローレベル信号を与え(d=0)、ステップ105に進む。
【0047】ステップ104では、接続端子dに電流制限回路22を非作動とするためのハイレベル信号を与え(d=1)、ステップ105に進む。
【0048】ステップ105では、ストロボ充電を行なう前に充電打切り用のタイマーをセットし、作動させる。タイマー時間は一般的に10〜20秒程度に設定すればよい。
【0049】ステップ106では、ストロボ充電を行なわせるために図4に示す接続端子aにハイレベル信号を出力する。
【0050】次に、ステップ107では、上記接続端子aに入力されたハイレベル信号により作動した電圧検出回路23からの出力を接続端子bを介してマイコン7のA/Dコンバータ173に入力し、この出力データと、所定の電圧データ(ここではフル充電状態である約330Vに対応するデータ)とを比較し、充電完了前であればステップ108に進み、充電完了となるとステップS109,110に進む。
【0051】ステップ108では、ステップ105でスタートさせたタイマーが所定時間のカウントを終了したか否かを判定し、カウント終了前であれば、充電を継続させるためにステップ106に戻る。カウント終了であればステップ111,112に進む。
【0052】ステップ111,112では、接続端子aにローレベル信号を入力し、ストロボ充電未完了状態でストロボ充電を停止させるともに電圧検出回路23の出力を停止させ、さらにストロボ充電未完了であることを示すフラグを立てる。
【0053】一方、ステップ109,110では、ステップ111と同様に接続端子aにローレベル信号を入力し、ストロボ充電未完了状態でストロボ充電を停止させるともに電圧検出回路23の出力を停止させ、さらにストロボ充電完了であることを示すフラグを立てる。
【0054】こうして、充電用サブルーチンを終了すると、図2に示すメインルーチンのステップ10に戻る。
【0055】次に、上記充電用サブルーチンの実行中における図4の回路の動作について説明する。電池判別回路27が2次電池を検出した場合(ステップ102)には、接続端子dにはローレベル信号が与えられ(ステップ103)、トランジスタ123はオフ状態となる。この状態にて、ストロボ充電が行なわれるように接続端子aにハイレベル信号が与えられると(ステップ106)、スイッチ素子105,112の制御電極もハイレベルとなり、スイッチ素子105,112は導通する。
【0056】スイッチ素子105のオンにより、電池1、トランジスタ104のベース−エミッタ、発振トランス108のフィードバック巻線Fおよび抵抗109のループで、発振トランジスタ104のベース電流が流れる。
【0057】これにより、トランジスタ104のコレクタには、ベース電流のhFE倍の電流が発振トランス108の1次巻線Pを介して流れる。1次巻線中Pに流れる電流により2次巻線Sには誘導起電力が発生し、この電流が、ダイオード110、主コンデンサ26、抵抗124(又はトランジスタ123)、電池1、発振トランジスタ104のベース−エミッタおよびスイッチ素子105のループで主コンデンサ26に供給され、主コンデンサ26を充電するとともに、発振トランジスタ104のベース電流として流れることで発振トランジスタ104は一瞬にして飽和状態となる。
【0058】ここで、主コンデンサ26に供給される充電電流は抵抗124にも流れ、この抵抗124に発生する電位がトランジスタ126のベース−エミッタ間電圧VBEに達すると、トランジスタ126はオンとなり、接続端子aのハイレベル信号をバイパスし、これをローレベルとする。
【0059】従って、スイッチ素子105は一時的にオンからオフとなり、これに伴って発振トランス108の2次側起電力の出力も一時的に停止する。これにより抵抗124に発生する電位が無くなるため、トランジスタ126はオフし、再びスイッチ素子105の制御電極に接続端子aからのハイレベル信号が与えられ、スイッチ素子105は再びオンになる。そして、これが繰り返されることで、発振トランス108の発振動作が、後述する1次電池検出時よりも短い周期で行なわれる。
【0060】そして、この発振動作により、主コンデンサ26の充電が行われ、電圧が上昇すると、接続端子aからハイレベル信号が与えられているスイッチ素子112がオンしていることから、接続端子bには、抵抗111,113により分圧された電位が発生し、この電位がマイコン7のA/Dコンバータ173で検出される。そして、この電位が所定レベルに達すると、フル充電状態として検出され(ステップ107)、マイコン7から接続端子aを介して与えられるハイレベル信号がローレベルとなって発振動作が停止する。
【0061】一方、電池判別回路27が1次電池を検出した場合には、接続端子dにはハイレベルの信号が与えられるため(ステップ104)、抵抗121を介してトランジスタ123のベース電流が流れることから、トランジスタ123はオンとなって抵抗124とトランジスタ126のベース−エミッタ間を短絡するため、通常の周期で発振動作が行なわれる。
【0062】ここで、図5には、上記の発振動作に伴う電池電圧A,A′、発振トランス108の1次巻線Pに流れる電流B,B′、主コンデンサ26の充電電流C,C′の変化を示している。図5(a)は1次電池使用時を示しており、図5(b)は2次電池使用時を示している。
【0063】この図から分かるように、1次電池使用時の充電電流Cに比較して2次電池使用時の充電電流C′は、抵抗124とトランジスタ126により所定電流を最大として短い周期で断続される。このため、2次電池使用時の主コンデンサ26の単位時間あたりの充電量は1次電池使用時に比べて少なくなり、2次電池使用時の充電時間は1次電池使用時に比べて伸びる結果となる。
【0064】図6は、発振トランス108の発振動作(主コンデンサ26の充電)開始t0から主コンデンサ26の充電完了t1 (1次電池使用時),t2 (2次電池使用時)までの電池1の供給電流Dと電池1の供給電圧Eの変化を示したもので、d,eの実線波形が1次電池使用時を、d′,e′の破線波形が2次電池使用時を示している。
【0065】この図から分かるように、2次電池使用時には、電池1の供給電流d′が抵抗124の抵抗値とトランジスタ126のベース−エミッタ間電圧VBEにより定まる電流値で制限される結果として、電池電圧eがほぼ1次電池使用時と同程度までしか低下しない。
【0066】電池1の供給電流d′(IBatt)は、発振トランス108の1次巻線数をN1、2次巻線数をN2 、抵抗124の抵抗値をR、トランジスタ126のベース−エミッタ間電圧をVBEとすれば、おおよそ、【0067】
【数1】

【0068】にて与えられる。
【0069】従って、電池1の低下制限電圧Vmin は、電池抵抗をRBatt、開放電圧をVBattとすれば、おおよそ、【0070】
【数2】

【0071】にて与えられる。
【0072】従って、抵抗124の抵抗値を適当に設定することにより、2次電池の電圧低下を抑えることが可能となる。
【0073】(第2実施形態)図7には、本発明の第2実施形態であるストロボ装置を示している。なお、本実施形態は、第1実施形態における図4に示したDC/DCコンバータ回路21の具体的回路の変形例を示しており、他の回路については省略している。また、図4の回路と共通要素については同符号を付している。
【0074】201,202は抵抗を示している。これら抵抗201,202は、電池電圧を分圧するようトランジスタ203を介して電池1と並列に接続されている。204,205は抵抗およびコンデンサを示している。これら抵抗204およびコンデンサ205はトランジスタ203のベース−エミッタ間に並列に接続され、トランジスタ203の誤動作を防止している。206は抵抗を示し、この抵抗206はトランジスタ203のベース電流を制限するよう接続されている。207は図1の電源回路2より与えられる所定の基準電源Vref を示す。208はオープンコレクタのコンパレーターである。
【0075】本実施形態においては、電池判別回路27を通じてマイコン17により、使用する電池1が1次電池であると判別されると接続端子dにローレベルの信号が与えられ、2次電池であると判別されると接続端子dにハイレベルの信号が与えられる。
【0076】2次電池と判別された場合には、接続端子dのハイレベル信号により抵抗206を介しトランジスタ203のベース電流が流れ、トランジスタ203はオン状態となる。この状態にて、発振トランス108に発振動作を行なわせるためのハイレベル信号が接続端子aに入力されると、前述したようにスイッチ素子105の制御電極にハイレベルの信号が与えられてスイッチ素子105がオンになるため、電池1からトランジスタ104のベース−エミッタ間、スイッチ素子105、発振トランス108のフィードバック巻線Fおよび抵抗109を介して電流が流れる。これにより、トランジスタ104からベース電流のhFE倍のコレクタ電流が発振トランス108の1次巻線Pを介して流れる。
【0077】このとき、2次巻線Sに発生する誘導起電力はダイオード110、主コンデンサ26、電池1、発振トランジスタ104のベース−エミッタ間、スイッチ素子105を介するループで流れる。この電流は主コンデンサ26に充電されると共に、発振トランジスタ104のベース電流となり、初期のベース電流に加算されるため、一瞬にて発振トランジスタ104は飽和状態となる。このとき、電池1から電流が流れることにより、電池電圧が低下する。
【0078】トランジスタ203のオン状態では、抵抗201と抵抗202により分圧された電圧がコンパレータ208に入力されており、抵抗201、抵抗202の抵抗値をそれぞれR201 ,R202 とすれば、コンパレータ208の入力電圧V+ は、【0079】
【数3】

【0080】で与えられる。そして、コンパレータ208の他方の入力電力V- の電位Vrefに対し、電池電圧VBattがV+ <V- にさせるようになった時点で、コンパレータはローレベル信号を発生し、スイッチ素子105の制御電極に与えられるハイレベル信号をバイパスすることでこれをローレベルとし、スイッチ素子105をオフさせる。このときの電池電圧VBatt minは、【0081】
【数4】

【0082】で与えられ、この式に従い、電池電圧の低下が制限される。このことは、電池1の内部インピーダンスRBattにより、電池電流IBattが、【0083】
【数5】

【0084】として制限されることを示している。
【0085】電池1が1次電池と判別された場合には、接続端子dはローレベルとなり、トランジスタ203はオフし、コンパレータ208の一方の入力電圧V+ は電池電圧となり、他方の入力電圧V- はVref となる。ここで、Vref を充分小さな値とすることで、電池1の電流制限がほとんどかからないように設定することが可能である。
【0086】なお、本実施形態では、電流制限回路22を作動状態と実質的な非作動状態とを切り換える場合について説明したが、図7のVref を適宜設定し、例えば大電流を取り出せない1次電池と2次電池の双方に対して異なる電流レベルでの電流制限をかけるようにしてもよい。
【0087】また、上記各実施形態では、カメラおよびストロボ装置について説明したが、本発明は、これら以外の電子機器にも適用することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、2次電池を使用する場合には、電池の供給電流を制限する等して電池の過放電により電池出力が遮断されてしまうのを防止できるとともに、1次電池を使用する場合には、上記のように2次電池使用時に有効な電流制限機能により1次電池の充電性能等を低下させてしまうのを防止できるので、使い勝手の良いストロボ装置等の電子機器を実現することができる。




 

 


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