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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−65303
公開日 平成11年(1999)3月5日
出願番号 特願平9−233391
出願日 平成9年(1997)8月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】倉橋 暎
発明者 渥美 哲也 / 齋藤 康弘 / 池田 雄一 / 伊藤 政宏 / 冨沢 岳志 / 栗林 郁夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 転写材を担持して回転する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体上に静電的に吸着させる吸着帯電手段と、を具備する画像形成装置において、前記吸着帯電手段に吸着電流が流れていることを検出する吸着電流検知手段を有し、前記吸着電流検知手段の検出値に基づいて吸着工程を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 転写材を担持して回転する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体上に静電的に吸着させる吸着帯電手段と、を具備する画像形成装置において、前記吸着帯電手段に吸着電流が流れていることを検出する吸着電流検知手段を有し、前記吸着電流検知手段の検出値を、画像形成条件にフィードバックすることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】 前記吸着電流検知手段は電流、電圧、インピーダンスの少なくとも一つを検出して吸着電流の流れを検出する手段であることを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
【請求項4】 転写材の抵抗値を算出し、その抵抗値に基づいて画像形成を中止することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
【請求項5】 前記吸着帯電手段は、接触帯電器と、該接触帯電器の、前記転写材担持体を挟んで反対側に配設された、接地された導電性部材とを含むことを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
【請求項6】 前記接触帯電器に用いられている接触帯電部材はブラシ状繊維または板状弾性体であることを特徴とする請求項5の画像形成装置。
【請求項7】 前記画像形成条件は、転写材が高抵抗であることを検知した際の転写電流の電流設定の変更であることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
【請求項8】 前記画像形成条件は、転写材が低抵抗であることを検知した際に再度吸着工程を行なう設定であることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機あるいはプリンタなどとされる電子写真方式あるいは静電記録式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のフルカラー画像形成装置の一例を示す。
【0003】本例のフルカラー画像形成装置は、上部にデジタルカラー部リーダ部A、下部にデジタルカラー画像プリンタ部Bを有する。
【0004】図2において、コピー・キー(不図示)が押されると、リーダ部Aにおいて、原稿台ガラス31上に載せた原稿30を、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像を、フルカラーセンサ34に集光し、カラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は、増幅回路(不図示)を経て、ビデオ処理ユニット(不図示)にて処理を施され、プリンタ部Bに送出される。
【0005】プリンタ部Bにおいて、像担持体である感光ドラム1は矢印方向に回転自在に担持され、感光ドラム1の周りに前露光ランプ11、帯電手段としてのコロナ帯電器(一次帯電器)2、レーザ露光光学系3、表面電位センサ12、色の異なる4個の現像器4y、4c、4m、4bk、感光ドラム上光量検知手段13、転写装置5、クリーニング装置6が配置される。
【0006】レーザ露光光学系3において、リーダ部Aからの画像信号は、レーザ出力部(不図示)にてイメージスキャン露光の光信号に変換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3aで反射され、レンズ3b及びミラー3cを通って、感光ドラム1の面に投影される。
【0007】プリンタ部Bでは画像形成時、感光ドラム1を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除電した後の感光ドラム1をコロナ帯電器2によりマイナスに一様に帯電させて、各分解色毎に光像Eを照射し、潜像を形成する。
【0008】次に、所定の現像器を動作させて、感光ドラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体として負に帯電されたトナー像を形成する。現像器4y、4c、4m、4bkは、偏心カム24y、24c、24m、24bkの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム1に接近するようにしている。
【0009】更に、感光ドラム1上のトナー像を転写材カセット7より、搬送系、レジストローラ29及び転写装置5を介して感光ドラム1と対向した位置に供給された転写材に転写する。
【0010】転写装置5は、本例では転写材担持体としての転写ドラム5a、転写手段としての転写ブラシ帯電器5b、転写材を静電吸着させるための吸着ブラシ帯電器5c、吸着ブラシ帯電器5cと対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電器5e、転写剥れセンサ5hとを有し、回転駆動されるように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる転写材担持シート5fを円筒状に一体的に張設している。転写材担持シート5fはポリカーボネート等の誘電体シートを使用している。また、レジストローラ29のところには転写材の有無を検出するジャム検センサ(不図示)が配置されている。
【0011】転写ドラム5aを回転させるに従って感光ドラム上のトナー像は、転写ブラシ帯電器5bにより転写材担持シート5fに担持された転写材上に転写される。こうして転写材に所望数の色のトナー像の転写をし終えると、転写材を転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5jの作用によって分離し、熱ローラ定着器9を介してトレイ10に排紙され、フルカラー画像として供される。
【0012】他方、転写後感光ドラム1は、表面の残留トナーをクリーニングブレード6aとスクイシート6bからなるクリーニング装置6で清掃した後、再度画像形成工程に供される。
【0013】また、転写ドラム5aの転写材担持シート5f上の粉体の飛散付着、転写材上のオイルの付着等を防止するために、ファーブラシ14と転写材担持シート5fを介してファーブラシ14に対向するバックアップブラシ15の作用により清掃を行なう。このような清掃は画像形成前もしくは後に行ない、ジャム(紙詰まり)発生時には随時行なう。
【0014】また、本例においては、所望のタイミングで偏心カム25を動作させ、転写ドラム5aと一体化しているカムフォロワ5iを動作させることにより、転写材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップを任意に設定可能な構成としている。例えば、スタンバイ中または電源オフ時には、転写ドラム5と感光ドラム1の間隔を離している。
【0015】両面画像形成の場合には、熱ローラ定着器9から排出された転写材を搬送パス切替ガイド19、搬送縦パス20を介して反転パス21aに送り込み、反転ローラ21bの逆転により、反転パス21aに送り込まれた際の後端を先頭をして中間トレイ22に収納する。その後、再び中間トレイ22から給紙され、上述した画像形成工程を経て転写材の他方の面に画像を形成する。
【0016】ここで、本例における前露光ランプ11による前露光、コロナ帯電器2による一次帯電、レーザ露光光学系3による潜像形成、現像器4y、4c、4m、4bkによる現像形成、転写ブラシ帯電器5bによる転写、転写材の転写剥れセンサ5h、転写材突入防止センサ6eの検知シーケンスを図3に示す。
【0017】転写剥れセンサ5h、転写材突入防止センサ6eは、転写材担持シート5fに静電的に吸着された転写材が転写材担持シート5fとの静電吸着力よりも感光ドラム1との静電吸着力が大きくなった際、転写材担持シートから剥れ感光ドラム1に吸着し、クリーニング装置6に突入するのを防止するために設けられている。
【0018】図5において、コピーボタン等により画像形成開始信号が入力されてから、感光ドラム1の回転開始後、まず、前露光が開始され、感光ドラム1の回転に合わせて画像形成部先端(転写時に転写材先端と接する部分)が一次帯電器2の位置に来るのと同期して一次帯電が開始される。そして、感光ドラム1上の画像形成部先端が、潜像形成位置に来るのと同期して現像器4mの動作を開始する。
【0019】また、画像形成部先端と同期して転写材が転写位置に来るように転写位置へ転写材を担持搬送するために吸着ブラシ5c、吸着ローラ5gが加圧し、吸着高圧が印加され、吸着を開始し、同期して転写ブラシ帯電器5bに高圧が印加され転写を開始する。吸着動作は吸着工程終了後、吸着高圧のOFF、吸着ブラシ5cの離間がなされる。
【0020】さらに、転写ドラム5a上の転写材先端が転写剥れセンサ位置に来るのと同期して転写剥れセンサ5hが動作し、感光ドラム1上の画像形成部先端が転写材突入防止センサ6e位置に来るのと同期して転写材突入防止センサが動作する。このようにしてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像を形成し、転写材にすべての色トナーを重畳転写する。
【0021】図6に転写剥れを検知した際の感光ドラム1と転写ドラム5aの動作を示し、図5に、前露光ランプ11による前露光、コロナ帯電器2による一次帯電、レーザ露光光学系3による潜像、現像器4y、4c、4m、4bkによる現像形成、転写ブラシ帯電器5bによる転写、転写ドラム5aの動作シーケンスを示す。
【0022】図4(a1)、(a2)に示されるように通常の画像形成時には、転写材が転写ドラム5aの転写材担持シート5fに担持され、感光ドラム1との間に挟持されてた状態で搬送されている。
【0023】図4(b1)に示すように、転写材が転写材担持シート5fから剥れ、感光ドラム1側に張り付くと、転写剥れセンサ5h或いは転写材突入防止センサ6eにより転写剥れが検知される。この時、感光ドラム1は直ちに停止する(図4(b2))。
【0024】次いで、図4(c1)、(c2)に示すように、転写材の感光ドラム1への張り付きを解消しつつ、転写材の除去を行ない易い位置まで逆回転し、その後、動作を終了する(図4(d2))。
【0025】図7のシーケンス図において、転写剥れセンサ5h或いは転写材突入防止センサ6eが転写剥れ(ジャム)を検知後、クリーニング装置6に転写材が突入しないように感光ドラム1は直ちに停止する。また、感光ドラム1の感光特性に影響をあたえる前露光、一次帯電、潜像形成、現像形成動作を終了させる。この際、画像形成時+8μAで定電流制御されている転写ブラシはOFF(100MΩの抵抗を介してGND)へと切換える。
【0026】この後、感光ドラム1は転写材の除去を行ない易い位置まで逆回転し、感光ドラム1の回転動作を終了する。ほぼ感光ドラム1の逆回転動作終了と同時に転写ドラム5を感光ドラム1から離間させる。転写ドラム5の離間動作終了後、転写ブラシの離間を行ない、転写材の転写剥れジャム発生時のシーケンス制御を終了する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、内側帯電器5dと外側帯電器5eによる帯電、吸着ブラシ帯電器5cによる吸着、転写ブラシ帯電器5bによる転写、内側帯電器5dと外側帯電器5eによる除電の各工程が正常に行なわれている場合、各工程時における転写シート裏面電位は、図8に示す電位となる。
【0028】すなわち、図9(a1、a2)に示したように、吸着ローラ5gが転写担持シート5fを加圧し、転写材が吸着領域に来る前から吸着高圧が印加されることにより、感光ドラム1へダメージを与えない電位まで転写担持シート裏面電位が減衰する。ところが、図7(b1)に示すように、吸着ローラ5gの加圧不良等が生じた時、吸着工程は正常に行なわれず、結果として、感光ドラム1に対してプラスのダメージを与える方向へ強帯電している転写担持シート5fが感光ドラム1に対向することになる。
【0029】このときレジストローラ29の動作や転写材のこしによっては転写材先端が転写ニップに侵入している場合もある(図7(b2))。この状態で従来例での転写剥れジャム発生時のシーケンスが行なわれると、転写ブラシ5bに印加されている高圧が直ちに切れないことから感光ドラム1の停止及び逆回転中に感光ドラム1へプラスのチャージを与えてしまい、ドラム・メモリが発生し、画像欠陥になってしまうという問題があった。
【0030】従って、本発明の目的は、吸着不良時におけるドラム・メモリの発生を防止できる画像形成装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、転写材を担持して回転する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体上に静電的に吸着させる吸着帯電手段と、を具備する画像形成装置において、前記吸着帯電手段に吸着電流が流れていることを検出する吸着電流検知手段を有し、前記吸着電流検知手段の検出値に基づいて吸着工程を制御することを特徴とする画像形成装置である。
【0032】本発明による他の態様によれば、転写材を担持して回転する転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体上に静電的に吸着させる吸着帯電手段と、を具備する画像形成装置において、前記吸着帯電手段に吸着電流が流れていることを検出する吸着電流検知手段を有し、前記吸着電流検知手段の検出値を、画像形成条件にフィードバックすることを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0033】好ましくは、前記吸着電流検知手段は電流、電圧、インピーダンスのうちの少なくとも一つを検出して吸着電流の流れを検出する手段である。転写材の抵抗値を算出し、その抵抗値に基づいて画像処理を中止することが好ましい。
【0034】前記吸着帯電手段は、接触帯電器と、該接触帯電器の、前記転写材担持体を挟んで反対側に配設された、接地された導電性部材とを含むことが好ましい。前記接触帯電器に用いられている接触帯電部材はブラシ状繊維または板状弾性体であることが好ましい。
【0035】前記画像形成条件は、転写材が高抵抗であることを検知した際の転写電流の電流設定の変更であることが好ましい。別の態様によれば、前記画像形成条件は、転写材が低抵抗であることを検知した際に再度吸着工程を行なう設定であることが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。なお、本発明は、前出の図4に示した画像形成装置である電子写真方式のデジタル複写機に適用されるものとして説明する。
【0037】実施例1上記デジタル複写機の作像工程について、さらに図面を参照して詳しく説明する。
【0038】図4において、コピー・キー(不図示)が押されると、リーダ部において、原稿台ガラス31上に載せた原稿30を、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像を、CCD等のフルカラーセンサ34に集光し、カラー色分解画像信号を得る。このフルカラーセンサ34は原稿30を多数の画素に分解し、各画素の濃度に対応した光電変換信号を発生する。
【0039】図2において、フルカラーセンサ34から出力された画像信号は、アナログ信号処理部201に入力されてゲインやオフセットが調整された後、A/D変換部202で各色成分毎に例えば8bit(0〜255レベル:256階調)のRGBデジタル信号に変換され、シェーデング補正部203において、色毎に基準白色板106を読み取った信号を用いて一列に並んだCCDのセンサセルに対応させてゲインを最適化してかける公知のショーディング補正が施される。
【0040】ラインディレイ部204は、シェーディング補正部203から出力された画像信号に含まれている空間的ずれを補正する。この空間的ずれは、フルカラーセンサ34の各ラインセンサが、副走査方向に、互いに所定の距離を隔てて配置されていることにより生じたものである。具体的には、B色成分信号を基準として、R及びGの各色成分信号を副走査方向にライン遅延し、三つの色成分信号の位相を同期させる。
【0041】入力マスキング部205は、ラインディレイ部204から出力された画像信号の色空間を、式(1)のマトリクス演算により、NTSCの標準色空間に変換する。つまり、フルカラーセンサ34から出力された各色成分信号の色空間は、各色成分のフィルタの分光特性で決まっているが、これをNTSCの標準色空間に変換するものである。
【0042】
【数1】

【0043】LOG変換部206は、例えばROMなどからなるルックアップテーブル(LUT)で構成され、入力マスキング部205から出力されたRGB輝度信号をCMY濃度信号に変換する。ライン遅延メモリ207は、黒文字判定部(不図示)が入力マスキング部205の出力から制御信号UCR、FILTER、SENなどを生成する帰還(ライン遅延)分、LOG変換部206から出力された画像信号を遅延する。
【0044】マスキング・UCR部208は、ライン遅延メモリ207から出力された画像信号から黒成分信号Kを抽出し、さらに、プリンタ部Bの記録色材の色濁りを補正するマトリクス演算を、YMCK画像信号に施して、リーダ部Aの各読み取り動作毎にM、C、Y、K順に例えば8bitの色成分画像信号を出力する。なお、マトリクス演算に使用するマトリクス係数は、CPU(不図示)によって設定されるものがある。
【0045】γ補正部209は、画像信号をプリンタ部Bの理想的な階調特性に合わせるために、マスキング・UCR部208から出力された画像信号に濃度補正を施す。出力フィルタ(空間フィルタ処理部)210は、CPUからの制御信号に従って、γ補正部209から出力された画像信号にエッジ強調またはスムージング処理を施す。
【0046】LUT211は、原画像の濃度と出力画像の濃度とを一致させるためのもので、例えばRAMなどで構成され、その変換テーブルは、CPU214によって設定されるものである。パルス幅変調器(PWM)212は、入力された画像信号のレベルに対応するパルス幅のパルス信号を出力し、そのパルス信号はレーザ光源である半導体レーザ(不図示)を駆動するレーザドライバ41へ入力される。
【0047】半導体レーザから放射されたレーザ光Eは回転多面鏡3aによって掃引され、f/θレンズ等のレンズ3b及びレーザ光Eを像担持体たる感光ドラム1方向に指向させる固定ミラー3cによって感光体ドラム1上にスポット結像される。かくして、レーザ光Eは感光ドラム1の回転軸とほぼ平行な方向(主走査方向)に感光ドラム1を走査し、感光ドラム1の回転方向(副走査方向)に繰り返し感光ドラム1を走査することで静電潜像を形成することになる。
【0048】プリンタ部Bにおいて、像担持体である感光ドラム1はアモルファスシリコン、セレン、OPC等を表面に有し、矢印方向に回転自在に担持され、感光ドラム1の周りには、前述の如く、前露光ランプ11、帯電手段としてのコロナ帯電器2、レーザ露光光学系3、表面電位センサ12、色の異なる4個の現像器4y、4c、4m、4bk、感光ドラム上光量検知手段13、転写装置5、クリーニング装置6が配置される。
【0049】プリンタ部Bでは画像形成時、感光ドラム1は矢印方向に回転され、前露光ランプ11に均一に除電を受けた後、一次帯電器2により一様に帯電される。その後、上述した画像情報信号に対応して変調されたレーザ光Eで露光走査され、これによって画像情報信号に対応した静電潜像が形成される。
【0050】次に、所定の現像器を動作させて、感光ドラム1上の静電潜像をトナーとキャリアからなる二成分現像剤によって反転現像され、感光ドラム1上に樹脂を基体とした負に帯電された可視画像(トナー像)が形成される。ここで、反転現像とは、感光体の光で露光された領域に、潜像と同極性に帯電したトナーを付着させてこれを可視化する現像方法である。
【0051】更に、感光ドラム1上のトナー像を転写材カセット7から搬送系及び転写装置5を介して感光ドラム1と対向した位置に供給された転写材に転写する。転写装置5は、本実施例では前述の従来例の如く、転写材担持体としての転写ドラム5a、転写手段としての転写ブラシ帯電器5b、転写材を静電吸着させるための吸着ブラシ帯電器5c、この吸着ブラシ帯電器5cと対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電器5e、転写剥れセンサ5hとを有し、回転駆動されるように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる転写材担持シート5fを円筒状に一体的に張設している。転写材担持シート5fはポリカーボネード等の誘電体シートを使用している。
【0052】転写ドラム5aを回転させるに従って感光ドラム1上のトナー像は、転写ブラシ帯電器5bにより転写材担持シート5fに担持された転写材上に転写される。こうして転写材に所望数の色のトナー像の転写を為終えると、転写材を転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5hの作用によって分離し、熱ローラ定着器9を介してトレイ10に排紙され、フルカラー画像として供される。
【0053】他方、転写後感光ドラム1は、表面の残留トナーをクリーニングブレード6aとスクイシート6bからなるクリーニング装置6で清掃し、再度画像形成工程に供される。
【0054】また、転写ドラム5aの転写材担持シート5f上の粉体の飛散付着、転写材上のオイルの付着等を防止するために、ファーブラシ14と転写材担持シート5fを介してファーブラシ14に対向するバックアップブラシ15の作用により清掃を行なう。このような清掃は画像形成前もしくは後に行ない、ジャム(紙詰まり)発生時には随時行なう。
【0055】次に図1のフローチャートを用いて、本発明の特徴部分である上記画像形成時における吸着動作での吸着不良検出アルゴリズムを説明する。
【0056】図1において、画像形成順に従って吸着動作がスタートし、吸着ローラ5gの加圧(S101)、吸着電流の印加(S102)が行なわれ、この時の吸着印加電圧V(正常動作していれば本実施例の場合、V=2kV)を検出し、高圧トランスとしての印加上限電圧(ここでは10kV)に達しているかどうかを判断し(S103)、達している場合は吸着ローラ加圧不良としての処理を行なう(S104)。
【0057】次に、この時の吸着印加電圧Vを転写材担持シート印加電圧Vsとして保持しておき(S105)、転写材の吸着動作を開始し(S106)、転写材のある領域に対しての吸着印加電圧Vが転写材担持シート印加電圧Vsとほぼ等しい場合(S107)、転写材が吸着ニップまで搬送されないという給紙不良として処理し(S108)、印加上限電圧以上の場合(S109)、吸着ニップまで搬送されたものの転写材担持シート5fに担持搬送されないという吸着不良として処理し(S110)、吸着動作が終了するまで繰り返される(S111)。
【0058】吸着動作終了後、吸着電流OFF(S112)、吸着ローラ5gの離間(S113)を行ない、正常動作時の吸着動作を終了する。
【0059】一方、吸着ローラ加圧不良(S104)、給紙不良(S108)、吸着不良(S110)が検出された場合、直ちに画像形成動作を中止し(S114)、ユーザへはジャム表示を行ない(S115)、本処理を終了する。
【0060】本実施例で述べたように吸着工程における不良動作を検出することで、感光ドラム1へダメージを与える状態に帯電している転写材担持シートを転写ニップに突入させることなく、動作を停止させることができ、メモリの発生を防止することができた。
【0061】なお、ここでは吸着ブラシ5cを固定されたものとして扱っていたが、可動型であった場合、吸着ローラ加圧不良と同様に処理することができる。また、吸着帯電手段を構成する接触帯電部材としてブラシ状繊維を用いたが板状弾性体においても本発明が有効である。
【0062】また、ここでは、吸着印加電圧を検出していたが、吸着電流が流れていることを検出する手段(吸着電流を検出する手段、吸着インピーダンスを検出する手段)であれば良く、更に吸着ニップから転写ニップまでの時間が十分に長い場合、すなわち、抵抗値の算出を行ない、その抵抗値に基づいて画像処理を中止させることができるだけの時間があれば、抵抗値算出の処理を加えてもよい。
【0063】実施例2次に、本発明における実施例2として、吸着工程において検出された転写材への印加電圧に応じて画像形成条件を制御する場合について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0064】図3において、画像形成順に従って吸着動作がスタートし、吸着ローラ5gの加圧(S201)、吸着電流の印加(S202)が行なわれ、この時の吸着印加電圧V(正常動作していれば本実施例の場合、V=2kV)を検出し、高圧トランスとしての印加上限電圧(ここでは、10kV)に達しているかどうかを判断し(S203)、達している場合は吸着ローラ加圧不良としての処理を行なう(S204)。
【0065】次に、この時の吸着印加電圧Vを転写シート印加電圧Vsとして保持しておき(S205)、転写材の吸着動作を開始し(S206)、転写材のある領域に対しての吸着印加電圧Vが転写シート印加電圧Vsとほぼ等しい場合(S207)、転写材が吸着ニップまで搬送されないという給紙不良として処理し(S208)、印加上限電圧以上の場合(S209)、吸着ニップまで搬送されたものの転写シートに担持搬送されないという吸着不良として処理する(S210)。
【0066】更に転写材に印加されている電圧Vmを保持し(ここでの転写材は84g/cmの普通紙で通常使用環境下では3kV前後)(S211)、転写材への印加電圧Vmが4kVより大きい時(S212)、転写材は低湿環境下に保存されていたと判断し転写電流を下げることで転写不良(いわゆる強抜け)改善を行ない(S213)、転写材への印加電圧が2kVより小さいとき(S214)、転写材は高湿環境下に保存されていたと判断し、転写ニップ部での転写剥れを防止するために転写材に対して更にもう1回転の吸着工程を経させるプロセスへと移行する(S215)。S211〜S215までの処理は吸着工程の1回目にのみ行なわれる。
【0067】こうした吸着動作終了後(S111)、吸着電流OFF(S112)、吸着ローラ離間(S113)を行ない、正常動作時の吸着動作は終了する。
【0068】一方、吸着ローラ加圧不良、給紙不良、吸着不良が検出された場合、直ちに画像形成動作を中止し(S114)、ユーザへはジャム表示を行ない(S115)、本処理を終了する。
【0069】上述のように、吸着工程における不良動作を検出することで、感光ドラムへダメージを与える状態に帯電している転写シートを転写ニップに突入させることなく、動作を停止させることができ、メモリの発生を防止することができた。
【0070】さらに転写材への印加電圧から転写材に最適な転写電流設定が行なえ転写材の吸湿状態に応じた良好な画像を得ることができ、同様に転写材の吸湿状態に応じて転写剥れジャムを防止するプロセス(再吸着工程)を行ないメモリの発生を防止することができた。
【0071】なお、ここでは吸着ブラシを固定されたものとして扱っていたが、可動型であった場合、吸着ローラ加圧不良と同様に処理することが可能であった。なお、吸着帯電手段の接触帯電部材としてブラシ状繊維を用いたが、板状弾性体においても本発明は有効である。
【0072】また、ここでは、吸着印加電圧を検出していたが、吸着電流が流れていることを検出する手段(吸着電流を検出する手段、吸着インピーダンスを検出する手段)であればよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、吸着帯電手段に吸着電流が流れていることを検出する吸着電流検知手段を有し、前記吸着電流検知手段の検出値に基づいて吸着工程を制御することにより、吸着不良時におけるドラム・メモリの発生を防止でき、画像欠陥のない高品質の画像を得ることができる。
【0074】又、吸着帯電手段に電流が流れていることを検出する吸着電流検知手段を有し、前記吸着電流検知手段の検出値を、画像形成条件にフィードバックすることにより、画像欠陥のない高品質の画像を得ることができる。




 

 


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