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発明の名称 カメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−44906
公開日 平成11年(1999)2月16日
出願番号 特願平9−201368
出願日 平成9年(1997)7月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行 (外3名)
発明者 中野 晋吾
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 種類の異なるフォーカシングスクリーンを光路中の所定位置に交換可能に保持する保持手段と、操作機能や操作部材の機能を変更することが可能な機能変更設定手段とを有するカメラにおいて、該フォーカシングスクリーンを支えている前記保持手段に機能変更設定手段の操作を促す指標を設け、該指標は前記フォーカシングスクリーンが交換可能な位置にあるときに確認できることを特徴とするカメラ。
【請求項2】 前記保持手段には機能変更設定手段に設定すべき値と同一の複数の指標を有し、フォーカシングスクリーンが装着されると、該フォーカシングスクリーンに応じた一つだけの指標が確認でき、他の指標を隠蔽させるものとすることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項3】 種類の異なるフォーカシングスクリーンを光路中の所定位置に交換可能に保持する保持手段と、操作機能や操作部材の機能を変更することが可能な機能変更設定手段とを有するカメラにおいて、該フォーカシングスクリーンには機能変更設定手段に設定すべき値と同一の指標を有し、フォーカシングスクリーンが交換可能な位置にあるときに、該フォーカシングスクリーンに応じた指標が確認できることを特徴としたカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として一眼レフカメラに係り、ユーザーが撮影目的に合わせたフォーカシングスクリーンへ交換することができ、またフォーカシングスクリーンの光学特性を補正値としてカメラに任意に設定変更を行なわせる設定変更手段を備えたフォーカシングスクリーン交換式カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりユーザー自身が撮影目的に合わせたフォーカシングスクリーンを交換することができるカメラは種々提供されている。一般に拡散特性の低いフォーカシングスクリーンを使用すれば、ファインダーが明るくなると同時にクリアーな像が観察でき、拡散特性の高いフォーカシングスクリーンを使用すれば、ファインダーは暗くなるがマニュアルでのピント合わせの精度は上がり、オートフォーカスが苦手とする被写体を手動でピント合わせする場合に有効である。
【0003】この様にフォーカシングスクリーンはその種類によって透過率、拡散特性等の光学特性が異なるので、通常ファインダー光路変更用のペンタプリズムの後方に配置され、撮影画面内の被写体輝度を測定するための測光センサへ達する光量に大きく影響され、その結果測光値には誤差が生じていた。そこで標準装備されているフォーカシングスクリーンと光学特性の異なるフォーカシングスクリーンを使う場合には、測光センサの測定誤差を補正するために、所定の露出補正を行うことが必要とされている。
【0004】実公平7−3394号公報においては、交換式フォーカシングスクリーンの光学特性を補正するために、交換式ファインダー装置内に専用操作部材及び専用表示手段を設ける事により、補正値の設定変更ができるカメラが提案されている。又、特開平1−109330号公報では、交換式フォーカシングスクリーンの種類をカメラ側の検出装置により判別し、カメラ内にある露出補正情報をもとに、露出補正を自動的に行うという方法が提案されている。
【0005】又、前記した実公平7−3394号公報とは異なり専用の操作部材や表示手段を設けずに、既存の操作部材や表示手段を用いてユーザー自身が任意にフォーカシングスクリーンの補正値の設定を行える手段として、特開平2−97924号公報にて開示されている、機能変更設定手段(以下「カスタムファンクション機能」という。)を応用して、フォーカシングスクリーンの光学特性を補正設定変更をする事ができると考えられる。
【0006】以下にカスタムファンクション機能について説明する。図22と図23は一眼レフカメラの各部の操作部材を示した図である。100はレリーズ釦、101は電子ダイアル、102は外部表示装置、103はカスタムファンクション機能セット釦、104はカスタムファンクションクリア釦である。図24はカスタムファンクション機能を設定する場合の、外部表示装置102の表示状態を表したものである。図25は従来例のカスタムファンクション機能のCF機能番号、選択番号、機能内容をまとめた一覧である。
【0007】カスタムファンクション機能セット釦103をONすると、外部表示装置102は例えば102a又は102bの様に表示される。102a、103bで「F−2」は、図25におけるCF機能番号の「2」を表しており、その下の「0」又は「1」は同じく図25における選択番号を表している。つまり、102aの表示状態では図25に示した機能内容である「巻き戻し時、フィルム先端をパトローネ内に巻き込む」と言ったカスタムファンクション機能であることを表している。102aと102bのいずれを選択するには、カスタムファンクション機能セット釦103のONを繰り返す事により可能となる。又、図25におけるその他のカスタムファンクション機能を設定する場合には、102a又は102bの表示状態から電子ダイアル101を回して行く毎にCF機能番号が移り変わって行き、前記と同様にカスタムファンクション機能セット釦103のONを繰り返す事により選択番号を選択して行く。カスタムファンクション機能から通常の撮影状態に復帰するには、レリーズ釦100を半押し(SW1をON)をする事により可能となる。
【0008】図25に示した従来例のカスタムファンクション機能の機能内容について簡単に説明する。CF機能番号は1〜14までの機能があり、更に各CF機能番号毎に少ないものは0と1、多い物は0〜3の選択番号がある。各CF機能番号における選択番号「0」の機能内容は初期状態であり、後に説明する様な場合にカスタムファンクションクリア釦104によって全てのCF機能番号における選択番号を「0」に設定が可能である。CF機能番号「1」、選択番号「3」の設定状態においては、フィルムを全駒数撮影し終わった時にカメラが自動的にフィルムの巻き戻しを行わない様にし、更には巻き戻し釦を押した場合には低速(静粛)巻き戻しとする機能である。この機能は、劇場や静かな場所、プロゴルファーの撮影等、突然のフィルム巻き戻し音がその場の雰囲気上好ましくないときに有効な機能である。
【0009】以上説明したように、カスタムファンクション機能は、主に撮影者がカメラを操作する上での様々な状況や、ユーザーの好みに応じて操作スイッチやカメラの機能をカスタマイズする為の機能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実公平7−3394号公報では、フォーカシングスクリーンの光学特性を補正するためのに新たな設定操作部材及び表示装置が必要となるため、コストアップおよびカメラの大型化の問題があった。また、前記実公平7−3394号公報の特徴である交換式ファインダー装置内に前記設定操作部材及び表示装置および設定変更を配置しているために、別方式のファインダー装置(例えばウエストレベルファインダー、ハイアイポイントファインダー等)においても同様の設定操作部材及び表示装置が必要となり、これら別方式のファインダー装置においてもコストアップにつながるのであった。
【0011】また、別方式のファインダー装置に交換した場合では、交換したファインダー装置に対して再度フォーカシングスクリーンの光学特性を交換し直す場合がある。つまり、交換式ファインダー装置内にフォーカシングスクリーンの光学特性を補正する装置を配置する事は、これらの点からは非常に効率が悪いものである。前記特開平1−109330号公報では、複数のフォーカシングスクリーンの種類を検出する専用の検出装置が必要となるため、コストアップ及びカメラが大型するという問題およびフォーカシングスクリーンの種類分の補正情報を予めカメラ側のROM等に記憶して置く必要があった。しかし、CPUがあらかじめ持っているメモリーには、フォーカシングスクリーンの露出補正データ以外のデータも記憶する必要があるので、フォーカシングスクリーンの種類が多い場合には、メモリーが足りなくなると言った問題もある。
【0012】また、実際にカメラが測光を行う場合に必要なフォーカシングスクリーンの露出補正データは1種類(装着されているフォーカシングスクリーン)だけでよく、その他のフォーカシングスクリーンの露出補正データをカメラ内に記憶、保持していることは、メモリーを無駄に使っている事である。
【0013】また、カメラに記憶されていない拡散特性を持つフォーカシングスクリーンを使うことが出来ないため、新しいタイプのフォーカシングスクリーンが開発された時には、新しい露出補正データをカメラのメモリーに記憶させる必要がある。しかし、前にも述べたように、メモリーは有限のものであり、新しい露出補正データを記憶させる事が出来ないことがある。たとえ、メモリー容量に余裕があったとしても、撮影者が簡単にできるものではない。
【0014】特開平2−97924号公報におけカスタムファンクション機能の応用によって、フォーカシングスクリーンの光学特性を補正値として変更設定を行わせることは、新たな設定部材や表示装置、設定操作方法などを追加する必要がないので、コストアップ、カメラの大型化、操作の複雑化の問題を防ぐことになる。
【0015】しかしながら前記したように、カスタムファンクション機能は主に撮影者がカメラを操作や撮影する上での様々な状況や、ユーザーの好みに応じて操作スイッチやカメラの機能をカスタマイズするための機能であるため、フォーカシングスクリーンの光学特性の補正値を変更設定する手段としては機能上の性格が多少異なる。補正値の設定変更手段としての機能は従来のカスタムファンクション機能のように、撮影途中で設定を変更することは通常はあまりあり得ず、むしろフォーカシングスクリーンを交換したときのみに必要な機能である。
【0016】したがって、従来のカスタムファンクションと全く同様な設定操作方法であったならば、フォーカシングスクリーンを交換した後に行う補正値の設定操作は、カスタムファンクション機能の補正値変更モードを選択してから、補正値を入力するという操作を撮影者が自ら行わなければならなかった。つまり、光学特性の異なるフォーカシングスクリーンに交換した場合、補正値の設定を変更することを忘れてしまっても撮影者が気が付かずにそのまま撮影を続けて、不適切な露出の写真を撮ってしまう問題があった。
【0017】本出願に係る第1の発明の目的は、フォーカシングスクリーン交換時の補正値変更の設定忘れを防止し、かつ、新たな操作部材や表示装置を必要としない低コストで小型な、フォーカシングスクリーンの光学特性の機能変更設定手段を備えたフォーカシングスクリーン交換式のカメラを提供することにある。
【0018】本出願に係る第2の発明の目的は、機能変更設定手段により現在設定している値が正しいか否かが容易に確認できるようにすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明の目的を実現する構成としては、請求項1に記載のように、種類の異なるフォーカシングスクリーンを光路中の所定位置に交換可能に保持する保持手段と、操作機能や操作部材の機能を変更することが可能な機能変更設定手段とを有するカメラにおいて、該フォーカシングスクリーンを支えている前記保持手段に機能変更設定手段の操作を促す指標を設け、該指標は前記フォーカシングスクリーンが交換可能な位置にあるときに確認できることを特徴とするカメラにある。
【0020】この構成では、フォーカシングスクリーンを交換するときに、必ず機能変更設定手段の操作を促す指標が現れるので、補正値変更の設定忘れを防止でき、かつ、新たな操作部材や表示装置を必要としないので、低コストで小型化が可能である。
【0021】本出願に係る第2の発明の目的を実現する第1の構成は、請求項2に記載のように、請求項1において、前記保持手段には機能変更設定手段に設定すべき値と同一の複数の指標を有し、フォーカシングスクリーンが装着されると、該フォーカシングスクリーンの光学特性に応じた一つだけの指標が確認でき、他の指標を隠蔽させるものであることを特徴フォーカシングスクリーン交換式カメラにあり、また本出願に係る第2の発明の目的を実現する第2の構成は、請求項3に記載のように、種類の異なるフォーカシングスクリーンを光路中の所定位置に交換可能に保持する保持手段と、操作機能や操作部材の機能を変更することが可能な機能変更設定手段とを有するカメラにおいて、前記フォーカシングスクリーンには機能変更設定手段に設定すべき値と同一の指標を有し、フォーカシングスクリーンが交換可能な位置にあるときに、該フォーカシングスクリーンに応じた指標が確認できることを特徴としたフォーカシングスクリーン交換式カメラにある。
【0022】この第2の構成、第3の構成では、第1の構成での作用の他に、フォーカシングスクリーンを交換するときに、必ず機能変更設定手段の操作を促す指標が現れるので、設定を忘れの防止になるとともに、この指標は機能設定手段に設定すべき値と同一であるので、現在設定している値が正しいかが確認できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)以下に、図1から図17を用いて本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。
【0024】図2は本実施の形態を示した、カメラ内の構成図である。
【0025】先ず、図2を用いてフォーカシングスクリーンを備えるファインダー系の構成について説明する。図は一眼レフカメラを側方視した断面図である。
【0026】図中、5は一眼レフカメラ本体、Fはフィルム、10はフィルム露光時にはね上がる可動ミラー、11は光入射面にフレネルレンズ11a、光射出面にマット面11bを有し、マット面11b上にスポット測光マークと部分測光マークが刻印されたフォーカシングスクリーン(図13)、13は後述するスーパーインポーズ表示のための表示部材として機能する反射板で、図4にその平面図を示すように、面13g上に表示部13aから13eを有する。さらに、15はコンデンサーレンズ、12はペンタプリズム、14a,14bは接眼レンズ、16は保護ガラスであって、これらはファインダー系を構成している。
【0027】6,7は被写体の輝度を測光するための測光センサーと測光レンズであり、被写体からの光を不図示の撮影レンズを通し、可動ミラー10によって反射され、フォーカシングスクリーン11をとおして受光して、測光を行う。なお、この測光センサー6には画面中央の極狭い領域を測光するスポット測光とその外側まで感度を有する部分測光などが可能である。
【0028】また、19は投光レンズであって、ペンタプリズム12の上前部から上部にかけて配置されている。ペンタプリズム12の上部には各々内部に光源であるところの発光ダイオード(以下LED)を収納した5個のLEDパッケージ18a(断面図においては中央のパッケージのみが見えている)とマスク20が取り付けられている。このLEDの波長は可視光域であって、投光レンズ19に入射し、ここで反射・集光された光束が反射板13の測距視野枠13a〜13eに導かれ、スーパーインポーズ表示を機能させる照明装置を構成している。
【0029】このようにスーパーインポーズ表示装置は、実際にファインダーを通して見える表示部材とこれに光を照射する照明装置とから構成され、本実施の形態においては測距視野枠13a〜13eがスーパーインポーズ表示の表示部となる。
【0030】8はこれらの各要素を収納する上カバーである。上カバー8にはアクセサリーシュー9が設けられており、閃光撮影装置などの接続が可能である。また、前記LEDパッケージ18aはペンタプリズム12の頂点と前記アクセサリーシュー9との間に配置されている。
【0031】図3は、カメラのファインダー視野を説明するための図である。上下方向における画面中央で、横方向に並んだ68a〜68eが不図示の焦点検出装置の測距視野位置を表すファインダー上の測距視野枠で、反射板13上の測距視野枠13a〜13eの像である。また、68g,68hはスポット測光マークと部分測光マークで、フォーカシングスクリーン11上のスポット測光マークと部分測光マーク11g,11hの像である。カメラのファインダー視野は、被写体像視野68の外側に位置するシャッタースピード、絞り値、露出補正量などの撮影条件を表示する不図示の視野外表示部、被写体像視野68の内側に位置する測距視野枠68a〜68e、そしてスポット測光マーク68g、部分測光マーク68hとから成り、このうち測距視野枠13a〜13eは被写体像68fと同時に観察できて適当なときに光らせることのできるスーパーインポーズ表示となる。
【0032】なお、表示原理は本発明と直接関連がないので、ここでは省略するが、微細なプリズムからなる測距視野枠の斜め上方からの光を真上に偏向する特性を利用し、照明光の制御によって測距視野枠の表示色を変えるものである。
【0033】次に、図2に戻って、照明装置の光路について解説する。
【0034】LEDパッケージ18aを発した光は、マスク20に設けられた開口で絞られ、投光レンズ19に入射する。投光レンズ19は分割された多数の面からなっており、面19aがLEDパッケージ18aからの光束の入射面である。面19aから投光レンズ19内に入った光束は、面19eと続く面19f1で全反射し、ほぼ損失無しに先端のレンズ部に到達する。投光レンズ19の先端には3つのレンズ部があり(断面図においては中央のレンズのみが見えている)、LEDパッケージ18aから発した光束については、レンズ部19gを通った光束のみが有効光束となる。
【0035】このレンズ部19aは、前述の反射板13とマスク20とを投影関係におく作用を持ち、ここより射出した光束は集光されて、次にペンタプリズムの面12aよりペンタプリズム内に入射する。この後、ペンタプリズムの面12bから射出し、コンデンサーレンズ15を通って反射板13の下面に設けられた測距視野枠13aに到達する。そして測距視野枠13aで反射した光束のみがペンタプリズム12と接眼レンズ14a,14bを通って視認される。また、図4に示した反射板13の5つの測距視野枠13a〜13eには前述の5つのLEDが対応し、LEDを発した光束が投光レンズ19を通ってそれぞれの測距視野枠に導かれる。したがって、各測距視野枠毎に点灯・比点灯を制御することが可能である。
【0036】次に、図5及び図6を用いてフォーカシングスクリーン11の保持機構を含むファインダーユニットについて説明する。
【0037】図において、50はコンデンサーレンズ15、ペンタプリズム12を保持するプリズムホルダーである。プリズムホルダー50は箱形状の支持体であって、その下側にフォーカシングスクリーン11からの光束を取り込む矩形開口とフォーカシングスクリーン11の位置決め面50cと、その内部にコンデンサーレンズ15とペンタプリズム12の台座部分となる位置決め面と反射板13の保持面50dと、後端にはフォーカシングスクリーン保持枠52の回転中心となる軸受すなわちヒンジ手段と反射板13の保持面と、前面には後述する保持部材の取り付け面とを有している。
【0038】53はペンタプリズム12をプリズムホルダー50に対して固定するためのプリズム押さえ、54はプリズムホルダー50の2つのフック50a,50b及び、プリズム押さえ53のフック53aに係合し、プリズム押さえ53を下方向に押さえつける押さえバネ(左右一対の内の1つのみを図示)である。
【0039】51はプリズムホルダー50に固着された保持部材であって、図6に図5の矢印B方向から見た詳細を示す。保持部材51は中央に2つの孔51a,51bと1つのバネ部51h、両端に2つのアーム部51f,51gを有した薄板であり、2つの孔51a,51bとこれに対応したプリズムホルダー50上の孔(不図示)にピン62を挿入した後、これをカシメることによって固定されている。
【0040】この保持部材51はプリズムホルダー50、フォーカシングスクリーン保持枠52と共にフォーカシングスクリーン保持機構を構成し、また、プリズムホルダー50と共に表示部材保持機構を構成している。
【0041】反射板13はプリズムホルダー50の内部に、フォーカシングスクリーン11はフォーカシングスクリーン保持枠52の内側にそれぞれ収納される。フォーカシングスクリーン11の取り出し操作性を良くするために、フォーカシングスクリーン保持枠52に対するフォーカシングスクリーン11の前後方向のガタは大きく設定してある。しかし後述するように、保持部材51に設けられた突起51lがフォーカシングスクリーン保持枠52を変形させるべき作用し、セット状態にあってはフォーカシングスクリーン11のガタ付きを押さえる構成となっている。
【0042】なお、反射板13の中央に描かれた測距視野枠13a〜13eは、裏面となる面13gに形成されているものが表面を通して見えている状態を表している。
【0043】以上図5に示した構成要素はファインダーユニットとして一体的に扱うことが可能である。
【0044】図7から図9は上記ファインダーユニットのカメラへの組み込み方法、照明装置の保持構造、及びカメラ完成状態における操作部材を説明するための図である。
【0045】図7に示した斜視図における63が先に説明したファインダーユニットであり、ミラーボックス57に対して上方から組み付けられる。可動ミラー10の保持駆動機構は公知であるため省略しているが、ミラーボックス57の内側と側方に構成される。
【0046】また、55はレンズホルダーであり、投光レンズ19とLEDパッケージ18a〜18e、及びマスク20を一体に保持し、さらに図においてLEDパッケージを覆うように描かれているフレキシブルプリント基板64がLEDの電気的接続を行っている。レンズホルダー55は固定ネジ56によってプリズム押さえ53に固着され、図8に正面図を示すように、LEDと投光レンズを含む照明装置と、反射板13とフォーカシングスクリーン11を保持したファインダーユニット63との接続が完了する。
【0047】さらに、ミラーボックス57の前方からは、可動ミラー10の上昇時の衝撃を吸収する不図示の緩衝部材が取り付けられた遮蔽部材58が固定ネジ61によって取り付けられ、ファインダーユニット63の機構部分がマウント65(図9)を通して見えないように構成されている。
【0048】図9は完成状態のカメラの正面図である。この状態において、遮蔽部材58の中央にある切り欠きを通して保持部材51のバネ部51hが操作可能であり、後述するようにこれを紙面手前方向に引くことによってフォーカシングスクリーン保持機構が解除される。マウント65を介してフォーカシングスクリーン11が取り出されるため、フォーカシングスクリーン11のフォーカシングスクリーン保持枠52に対するガタは、特に図の前後方向についてはかなり多めに必要であって、逆に図の左右方向についてはほとんど必要ない。
【0049】また、遮蔽部材58は固定ネジ61を外すことによってミラーボックス57との結合が解かれ、マウント65を通して取り外すことが可能である。遮蔽部材58を取り外すと、図6に示した保持部材51のアーム部51f,51gが現れ、立ち曲げ部51j,51kを使って2つのアーム部を図面手前方向に引けば反射板13の保持が解除される。
【0050】次に、図10乃至図12と図1を用いて表示部材保持機構とフォーカシングスクリーン保持機構について詳しく解説する。
【0051】図10から図12は主要部品の断面図であり、図10は表示部材とフォーカシングスクリーン11の保持状態を示す図、図11はフォーカシングスクリーン11の保持を解除した状態を示す図、図12は遮蔽部材58を取り外した後、表示部材とフォーカシングスクリーン11の保持を共に解除した状態を示す図である。したがって、両機構の保持解除は図10から図12の順に、また逆に、表示部材とフォーカシングスクリーン11の装着は図12から図10の順に行われる。先ず、表示部材であるところの反射板13の保持状態について、光軸方向の位置規制に関する要素を挙げておくと、図4に示される反射板13の2つの突起部13h,13i、保持部材51のアーム部先端に形成された爪部51d,51e(図6)、反射部13の切り欠き13f(図5、図12)、プリズムホルダー50のフォーカシングスクリーン位置決め面50cの裏面となる反射保持面50d(図12)である。
【0052】切り欠き部13fを反射板保持面50dが支えることによって、また、プリズムホルダー50の切り欠き50c(図8)から除く2つの突起部13h,13iをそれぞれ爪部51d,51eが下から支えることによって、コンデンサーレンズ15の下の空間から反射板13が落ちないように構成されている。
【0053】一方、反射板13の面方向についての位置規制は、一つは突起部13h,13iとプリズムホルダー50の切り欠き50cとの嵌合、それから保持部材51のアーム部51f,51gが反射板13の2つの突起部13h,13iを奥側に押し、反射板13の切り欠き13fが反射板保持面50dの角部に当接することによって成されている。
【0054】次に、反射板13の装着、あるいは取り外しの過程について説明する。
【0055】参照図は図12である。反射板13の装着・取り外しは、前述のように遮蔽部材58をマウント65を通して取り外し、保持部材の立ち曲げ部51j,51kを使って2つのアーム部51f,51gを紙面手前方向に引くことにより行う。すでに装着されている場合には、反射部の爪部51d,51eの支持が外されることで、反射板13は切り欠き13fを中心として回動可能となり、図12の矢印D方向へ引くことによって反射板13を取り外せる。また装着する場合のは、アーム部51f,51gを紙面手前方向に引きながら反射板13を保持状態方向へ回動させ、次いでアーム部51f,51gを戻せば、前述のように位置規制されて装着が完了する。このように反射板13のセットと解除は、保持部材51の可撓性を利用し、アーム部51f,51gを弾性変形させることにより行っている。
【0056】反射板13上の塵はファインダー光学系の視度がこれに合致してしまうために目立ち易く、被写体象観察の妨げとなることが極めて多いが、このような構成によれば反射板13を容易に取り外すことができるため、非常に簡単に内部の清掃が可能である。さらには、フォーカシングスクリーン11の保持を解除してからでないと表示部材の取り外しができないため、表示部材を取り外す際にフォーカシングスクリーン11を傷つけることがない。
【0057】一方、フォーカシングスクリーン保持機構は反射板13の下方に設けられたマウント65を通しての操作が可能である。図10に示すように、フォーカシングスクリーン保持枠52は軸Aを中心として回動する枠形の部材であって、図1のように前後の壁部52a,52bと左右の壁部52d,52eでフォーカシングスクリーン11を位置規制し、内部に収納する。フォーカシングスクリーン保持枠52の突起部52cには、保持部材51のバネ部51h上に設けられた開口51cが係合する。
【0058】図11に示した状態からフォーカシングスクリーン保持枠52の先端を上方に引き上げることによって、突起部52cがバネ部51cの斜面51iを押し退け、さらに引き上げると突起部52cが開口51cに落ち込んで図10のように位置が固定される。これと共に、フォーカシングスクリーン11がプリズムホルダー50の位置決め面50cに当接し光軸方向の位置決めがなされる。
【0059】この際、保持部材51の開口51c内に形成された突起51lがフォーカシングスクリーン保持枠52の突起部52cの先端を押さえるために、フォーカシングスクリーン11には図1にFで示した力が作用し、この結果として壁部52aは図1の用に変形する。図に二点鎖線で示したフォーカシングスクリーン11はフォーカシングスクリーン保持枠52との隙間を狭められ、フォーカシングスクリーン保持枠52内で動ける自由度を失って軸Aに対して位置決めされる。したがって、反射板13との位置関係が固定され、フォーカシングスクリーン11に設けられた表示部と反射板13に設けられた表示部とを正確に同軸に保持することが可能となっている。
【0060】取り外す場合は、逆にバネ部51cを引けば突起部52cの係合が外れ、フォーカシングスクリーン11はフォーカシングスクリーン保持枠52とともに自重で図11に示した状態まで下がってくる。この時、フォーカシングスクリーン保持枠52には保持部材51による力がすでに作用していないため、その外形は一点鎖線52fの位置まで戻り、壁部52aとフォーカシングスクリーン11との隙間は大きくなる。フォーカシングスクリーン11は前後方向に大きなガタ(矢印E)を持つこととなるので、後は突起部11aを持って取り出せば良い。したがって、カメラのマウント65を通しての取り外しは極めて容易である。図14及び図15に示したように、目盛り線66とか、方眼67とかが刻印された交換用フォーカシングスクリーンを用意すれば、この方法に従って交換することができる。
【0061】図16はフォーカシングスクリーン11として図14に示した形態のものを、図17はフォーカシングスクリーン11としての図15の示した形態のものをそれぞれ選択した際のファインダー視野を示す図である。
【0062】このように交換フォーカシングスクリーンを本実施の形態によるカメラに用いた際にもスーパーインポーズ装置による測距視野枠の表示は機能し、カメラの新しい表示機構を生かしつつ従来の付属品の互換性を完全に保つことができる。しかも、フォーカシングスクリーン11に設けられた表示部と反射板13に設けられた表示部とは常に正確に同軸である。
【0063】次に、図18〜図20を用いて本発明の特徴について説明する。
【0064】図18は前述の説明の通りフォーカシングスクリーン11が交換可能な状態を示すカメラの正面図である。この状態から突起部11aをつかんで他のフォーカシングスクリーンを交換する。前述のようにフォーカシングスクリーン11を交換すると後述するカスタムファンクションで補正値の変更をする必要がある。この操作を忘れないようにそれを促す指標が52hのように現れる。
【0065】なお、この指標52hはフォーカシングスクリーン11が図9に示すように収納された位置にいる場合は観察することができない。
【0066】(第2の実施の形態)図19は第2の実施の形態を示すものである。同図はフォーカシングスクリーン11が交換可能な位置にいるときのカメラの正面図であり、52hはカスタムファンクションを設定する数字を示している。また、突起部11aの後方にも指標があり、別のフォーカシングスクリーン11を装着すると、現在見えている指標52hが隠され、今までは隠れていた指標52i(本実施例では0の数字)が見える状態となるため、この数字と同一の値にカスタムファンクションを設定すれば良い。
【0067】(第3の実施の形態)図20は第3の実施の形態を示すものである。同図はフォーカシングスクリーン11が交換可能な位置にいるときのカメラの正面図であり、指標11zはカスタムファンクション設定する数字を示している。したがって、この数字と同一の値にカスタムファンクションを設定すればよい。
【0068】次に、本発明に係る要部構成の動作について説明する。
【0069】図21は本発明の要部構成の動作を説明するためのフローチャートである。CF(カスタムファンクション)機能変更設定手段による、カスタムファンクションの設定手順及びフォーカシングスクリーンの補正値の設定手順及びCF機能変更解除手段による解除手順をステップ毎に説明する。
【0070】[ステップ1]CF(機能変更設定手段)釦103のONを検出したら、ステップ2へ進みCF機能変更ルーチンに入る。
【0071】[ステップ2]CF機能番号(図27で示した「CF機能番号」)をモニター用LCD102に表示し、ステップ3へ進む。
【0072】[ステップ3]CFクリア(機能変更解除手段)釦104がOFFならば、ステップ4へ進む。CFクリア釦104のONを検出したならば、ステップ11へ進む。
【0073】[ステップ4]レリーズ釦100のSW1がOFFならば、ステップ5へ進む。レリーズ釦100のSW1がONを検出したならば、ステップ9へ進む。
【0074】[ステップ5]電子ダイヤル101の回転による信号、CW(正回転)を検出したならばCF機能番号をカウントアップし、ステップ2へ進む。CCW(逆回転)を検出したならばCF機能番号をカウントダウンし、ステップ2へ進む。
【0075】[ステップ6]CF釦103がOFFならば、ステップ2へ進む。CF釦103がONならば、選択番号をカウントアップしステップ7へ進む。
【0076】[ステップ7]ステップ6でカウントアップした選択番号をモニター用LCD102に表示しステップ8へ進む。
【0077】[ステップ8]ステップ2で表示したCF機能番号が「15」ならば、ステップ9へ進む。CF機能番号が「15」以外ならば、ステップ10へ進む。
【0078】[ステップ9]ステップ7で表示した番号を不図示の補正値記憶手段に記憶する。
【0079】[ステップ10]ステップ7で表示した番号を不図示のCF機能変更記憶手段に記憶する。
【0080】[ステップ11]CF機能変更記憶手段の内容を全て初期状態(「0」)に変更する。
【0081】図22と図23は一眼レフカメラの各部の操作部材を示した図である。100はレリーズ釦、101は電子ダイアル、102は外部表示装置、103はカスタムファンクション機能セット釦、104はカスタムファンクションクリア釦である。図26は本発明のカスタムファンクション機能を設定する場合の、外部表示装置102の表示状態を表したものである。図27は本発明のカスタムファンクション機能のCF機能番号、選択番号、機能内容をまとめた一覧である。
【0082】カスタムファンクション機能セット釦103をONすると、外部表示装置102は例えば102c又は102d、102e、102f、102gの何れかの様に表示される。102c〜102gで「F−15」は、図27におけるCF機能番号の「15」を表しており、その下の「0」〜「4」は同じく図27における選択番号を表している。つまり、102cの表示状態では図27に示した機能内容である「測光値を+1.0補正をする」といったカスタムファンクション機能であることを表わしている。
【0083】102c〜102gの何れを選択するには、カスタムファンクション機能セット釦103のON操作を繰り返すことにより可能となる。また、図27におけるその他のカスタムファンクション機能を設定する場合には、102c〜102gの表示状態から電子ダイヤル101を回して行く毎にCF機能番号が移り変わって行き、前記と同様にカスタムファンクション機能セット釦103のON操作を繰り返すことにより選択番号を選択して行く。カスタムファンクション機能から通常の撮影状態に復帰するには、レリーズ釦100を半押し(SW1をON)をすることにより可能となる。
【0084】次に、図27に示したカスタムファンクション機能の機能内容について簡単に説明する。
【0085】CF機能番号は1〜15までの機能があり、1〜14までは従来例にて説明した図25と同一のCF機能である。このCF機能番号15は本発明の特徴とする機能であり、0〜4の選択番号がある。撮影者は交換したフォーカシングスクリーンの種類に応じて選択番号を0〜4の何れかを選択する。本実施の形態では選択番号は、0〜4の5種類、補正値は0を中心に0.5ステップとしているがこれに限定されるものではない。CF機能番号1〜14の選択番号「0」の機能内容は初期状態であり、これらCF機能番号1〜14まではカスタムファンクションクリア釦104の操作によって、一括して選択番号を「0」に設定することが可能である。しかし、CF機能番号15はCF機能番号1〜14とは異なり、初期値は存在せず、通常はユーザー自身が設定変更を行なわない限り設定内容(補正値)は変更されない。
【0086】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、フォーカシングスクリーンを交換するときに、必ずフォーカシングスクリーンの光学特性の補正を促す指標が現れるので、補正値変更の設定を忘れてしまうのを防止することができ、また、機能変更設定手段にどの値を設定すれば良いかが容易に判別できる。さらに、フォーカシングスクリーンの光学特性を補正するための新たな設定操作部材および表示装置または検出装置等が必要ないので、低コストでカメラの小型化を可能とし、さらにデザイン上好ましいものとなる。また、例えばファインダー交換式のカメラの場合においては、交換式ファインダー装置内にフォーカシングスクリーンの光学特性を補正するための設定操作部材および表示装置および機能変更設定手段を配置させていないので、他の交換ファインダー装置においても同様の設定操作部材および表示装置等を必要としない。同時に別方式のファインダー装置においてもフォーカシングスクリーンの光学特性の補正値変更の設定を容易に行なうことができ、低コストでカメラの小型化を可能とし、さらにデザイン上好ましいものとなる。さらに、他のファインダー装置に交換した場合に、再度フォーカシングスクリーンの光学特性を設定し直す必要がないので煩わしさを解消できる。
【0087】請求項2、3に係る発明によれば、フォーカシングスクリーンを交換するときに、必ず機能変更設定手段の操作を促す指標が現れるので、設定を忘れてしまうのを防止することができ、また、この指標は機能変更設定手段に設定すべき値と同一であるので、現在設定している値が正しいか否かが容易に確認できる。




 

 


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