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発明の名称 クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−38848
公開日 平成11年(1999)2月12日
出願番号 特願平9−198586
出願日 平成9年(1997)7月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行 (外3名)
発明者 小西 岳 / 佐藤 浩 / 斉藤 雅信
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 移動する像担持体表面に摺接して該表面のトナーを掻き落とすための板形状に形成された本体部に導電体部を設けたクリーニングブレードと、前記導電体部に特定極性の直流バイアスを印加する印加手段とを有し、前記印加手段が前記導電体部に印加する特定極性は、前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と逆極性とすることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】 移動する像担持体表面に摺接して該表面のトナーを掻き落とすための板形状に形成された本体部に導電体部を設けたクリーニングブレードと、前記導電体部に極性を切換え可能として直流バイアスを印加する第1の印加手段と、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の移動方向上流側に当接する可撓性シート部に導電体部を設けたトナー漏洩防止体と、前記トナー漏洩防止体の導電体部への特定極性の直流バイアスを印加する第2の印加手段とを有し、前記第1の印加手段は、前記像担持体への画像印字中は前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを、前記像担持体への画像印字中以外では前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と同極性の直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に印加し、前記第2の印加手段は、前記像担持体への画像印字中以外に前記外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを前記トナー漏洩防止体の導電体部に印加することを特徴とするクリーニング装置。
【請求項3】 移動する像担持体表面に摺接して該表面のトナーを掻き落とすための板形状に形成された本体部に導電体部を設けたクリーニングブレードと、前記導電体部に極性を切換え可能として直流バイアスを印加する第1の印加手段と、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の移動方向上流側に当接する可撓性シート部に導電体部を設けたトナー漏洩防止体と、前記トナー漏洩防止体の導電体部への特定極性の直流バイアスを印加する第2の印加手段とを有し、前記第1の印加手段は、前記像担持体への画像印字中は前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを、前記像担持体への画像印字中以外では前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と同極性の直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に印加し、前記第2の印加手段は、前記像担持体への画像印字中は前記外添剤と同極性の直流バイアスを、前記像担持体への画像印字中以外に前記外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを前記トナー漏洩防止体の導電体部に印加することを特徴とするクリーニング装置。
【請求項4】 請求項1において、前記印加手段は、放電開始電圧より低い直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に印加することを特徴とするクリーニング装置。
【請求項5】 請求項2または3において、前記第1の印加手段は、放電開始電圧より低い直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に印加し、前記第2の印加手段は、放電開始電圧より低い直流バイアスを前記トナー漏洩防止体の導電体部に印加することを特徴とするクリーニング装置。
【請求項6】 請求項1、2、3、4または5において、クリーニング対象とするトナーは、母体粒子と逆極性に帯電される帯電系列を持った外添剤を有するものであることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項7】 移動する像担持体と、前記像担持体表面に摺接して該表面のトナーを掻き落とすための板形状に形成された本体部に導電体部を設けたクリーニングブレードとを少なくとも一体に有してユニット化され、画像形成装置本体に取り外し可能に装着されて前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と逆の極性の直流バイアスが前記導電体部に印加されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項8】 移動する像担持体と、前記像担持体表面に摺接して該表面のトナーを掻き落とすための板形状に形成された本体部に導電体部を設けたクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の移動方向上流側に当接する可撓性シート部に導電体部を設けたトナー漏洩防止体とを少なくとも一体に有してユニット化され、画像形成装置本体に取り外し可能に装着され、前記像担持体への画像印字中は前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを、前記像担持体への画像印字中以外では前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と同極性の直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に印加し、前記像担持体への画像印字中以外に前記外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを前記トナー漏洩防止体の導電体部に印加することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項9】 移動する像担持体と、前記像担持体表面に摺接して該表面のトナーを掻き落とすための板形状に形成された本体部に導電体部を設けたクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードに対して前記像担持体の移動方向上流側に当接する可撓性シート部に導電体部を設けたトナー漏洩防止体とを少なくとも一体に有してユニット化され、画像形成装置本体に取り外し可能に装着され、前記像担持体への画像印字中は前記クリーニングブレードの本体部をすり抜けたトナーの外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に、前記トナー漏洩防止体の導電体部には前記外添剤と同極性の直流バイアスを夫々印加し、前記像担持体への画像印字中以外では前記トナーの外添剤の極性と同極性の直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に印加し、前記像担持体への画像印字中以外に前記外添剤の極性と逆極性の直流バイアスを前記トナー漏洩防止体の導電体部に印加することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項10】 請求項7において、放電開始電圧より低い直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部に印加することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項11】 請求項8または9において、放電開始電圧より低い直流バイアスを前記クリーニングブレードの導電体部および前記トナー漏洩防止体の導電体部に印加することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項12】 請求項7、8、9、10または11において、クリーニング対象とするトナーは、母体粒子と逆極性に帯電される帯電系列を持った外添剤を有するものであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項13】 請求項1、2、3、4、5または6に記載のクリーニング装置を像担持体の移動方向において転写位置から下流側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項14】 請求項7、8、9、10、11、12に記載のプロセスカートリッジを画像形成装置に取り外し可能に装着したことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利用したレーザプリンタや複写機等に適用される画像形成装置、この画像形成装置に用いられるブレード式のクリーニング装置およびこのクリーニング装置を備えたプロセスカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、像担持体である感光体表面を帯電装置で帯電し、その後に光を照射して静電潜像を形成し、この潜像を現像装置から供給されたトナーで現像することによって顕像化し、このトナー像を転写手段で転写紙上に感光体から転写する。感光体は、その後クリーニング部材で表面上に残ったトナーが除去され、再度帯電装置による帯電工程に供される。また、転写紙は定着装置を経て画像形成装置から出力される。ここで、上述した画像形成プロセスにおけるクリーニング工程は重要かつ必須である。
【0003】すなわち、転写工程において、顕像化されたトナー像を転写材に100%転写することは困難であり、転写工程後に像担持体としての感光体に残ったトナー(以下転写残トナーと称す)を感光体上から除去する工程、つまりクリーニング工程がなければ、次の帯電工程あるいは露光工程で均一な帯電や露光が損なわれ、画像品位を低下させる虞がある。
【0004】従来のクリーニング方法としては、板形状のゴムブレードを感光体に当接させて転写残トナーを掻き取る方法や、帯電したトナー母体粒子と逆極性のバイアスを印加したクリーニングローラやファーブラシを使用して転写残トナーを電気的に剥ぎ取る方法が一般的である。
【0005】またゴムブレードを像担持体に当接させて転写残トナーを掻き取るクリーニング方法では、掻き取られたトナーは、すくいシート等のトナー漏洩防止部材ですくい受けられ、廃棄のための廃トナーとしてクリーナー容器内に蓄積される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、板形状のゴムブレードを感光体に当接させ転写残トナーを掻き取るクリーニング方法を採用している画像形成装置に於いては、環境温度が低下するに従って該ゴムブレードのゴム特性が低下し、該ゴムブレードの感光体への追従性が落ちる傾向にあるので、このため該ゴムブレードが振動するようになり、結果として転写残トナーのクリーニング装置への回収が充分にできない場合があり、クリーニング能力の低下を徐々に招く虞がある。
【0007】ところが、現像剤中のトナー母体粒子の中心粒径は6〜15μmと大きく、5〜15℃程度の低温環境下では該ゴムブレードの振動による影響は殆ど受けず、転写残トナーのクリーニング装置への回収能力は殆ど低下しない。
【0008】また現像剤中のシリカ等の外添剤は、中心粒径が1×10-2(μm)以下と、トナー母体粒子に比べて充分小さく、かつ殆どの粒子がトナー母体粒子表面に吸着されてしまうので遊離粒子が少なく、該低温環境下でも転写残トナー母体粒子とともに問題なくクリーニング装置に回収される。
【0009】そして、クリーニングローラにトナー母体粒子と逆極性のDCバイアスを印加して転写残トナーを回収するクリーニング装置を採用した画像形成装置に於いては、シリカ等の外添剤はトナー母体粒子と同極性の帯電極性を持つので、例え転写残遊離粒子の成分が多くても該クリーニングローラに容易に回収される。
【0010】ところが、チタン酸ストロンチウム等、トナー母体粒子よりやや小さい中心粒径(0.1〜2μm)を持ち、かつトナー母体粒子と逆極性に帯電される外添剤が添加されたトナーを用いた場合、該逆極性外添剤はトナー母体粒子表面に吸着はするがその吸着力は弱く、簡単に該トナー母体粒子表面から遊離してしまい、多くの該逆極性外添剤粒子は該トナー母体粒子から遊離している。
【0011】そこで、ゴムブレードを感光体に当接させ転写残トナーを掻き取るクリーニング方法を採用している画像形成装置に於いては、5〜15℃程度の低温環境下でも、該ゴムブレードの振動による感光体への追従性の低下が該逆極性外添剤の遊離粒子には影響し、転写残の該遊離外添剤の回収が困難となって該ゴムブレードをすり抜けてスジ状に感光体上に残ってしまい、結果として感光体の露光ムラを招くことがあり、画像上に白スジが発生する場合があった。
【0012】そして、クリーニングローラにトナー母体粒子と逆極性のDCバイアスを印加して転写残トナーを回収するクリーニング方法を採用した画像形成装置に於いても、現像剤中のチタン酸ストロンチウム等の外添剤はトナー母体粒子と逆の帯電特性を有する為に、その遊離成分の回収が困難になり、該ゴムブレードを用いたクリーニング方法を採用している画像形成装置と同様に、結果として感光体の露光ムラを招くことがあり、画像上に白スジが発生する場合があった。
【0013】本出願に係る発明は、このような従来の問題を解決し、転写工程後に感光体等の像担持体上に残ったトナーの除去の改善を図ろうとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を実現する本発明は、第1に感光体等の像担持体の表面に残留する転写残トナーを掻き落とす為に該像担持体の表面に摺接した板形状の本体部に導電体部を設けた2層構造のクリーニングブレードを有し、前記導電体部にトナー母体粒子と同極性でかつ放電開始電圧より低い直流バイアスを印加することを特徴とする。
【0015】第2に、前記クリーニングブレードの像担持体対向部分より上流側に当接する可撓性シート等の本体部に導電体部を設けた2層構造のトナー漏洩防止体を備え、前記像担持体へ画像印字中は前記クリーニングブレードの導電体部にトナー母体粒子と同極性でかつ放電開始電圧より低い直流バイアスを印加し、前記像担持体への画像印字中以外では前記クリーニングブレードの導電体部にトナー母体粒子と逆極性でかつ放電開始電圧より低い直流バイアスを印加し、かつ前記トナー漏洩防止体の導電体部にトナー母体粒子と同極性のバイアスを印加することを特徴とする。
【0016】上記の構成により、板形状のクリーニング体を像担持体に当接させ転写残トナーを掻き取るクリーニング方法を採用して、チタン酸ストロンチウム等、トナー母体粒子の粒径(6〜15μm)より小さい粒径(0.1〜2μm)を持ち、かつトナー母体粒子と逆極性に帯電される外添剤が添加されたトナーを用いた画像形成装置に於いて、低温環境下において該クリーニング体のゴム部材で形成された本体部のゴム特性が低下して、転写残トナーの母材に対して逆極性の外添剤が前記クリーニング体のゴム部材等で形成される本体部をすり抜けても、該逆極性の外添剤が前記クリーニング体の導電体部に吸着される為、外添剤が前記クリーニング体をすり抜けてスジ状に感光体等の像担持体上に残り、感光体等の像担持体の露光ムラを引き起こして画像上に白スジを発生させてしまうこともなく、感光体等の像担持体上の転写残トナー及び転写残トナーの母材と極性と逆極性の外添剤の回収が効果的に行える。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1〜図6および図9の(a)は本発明の第1の実施の形態を示す。
【0018】図1は、本発明に係る電子写真装置の縦断面図を示し、この電子写真装置は、プロセスカートリッジ方式の電子写真レーザービームプリンターである。
【0019】プロセスカートリッジ1内に配置された像担持体である感光体2は、A方向の回転過程において、帯電ローラ方式の帯電装置3により、負極性の均一帯電を受け、次いで像露光装置4から送られたレーザー光5により走査露光がなされ、プリンター本体に設置されているミラー6を介して、感光体2の表面に静電潜像が形成される。
【0020】次に、現像装置7内のトナー8は、不図示の軸受によって回転自在に支持され、本実施の形態では周速40mm/secで図示R方向に回転駆動される現像剤担持体としての回転スリーブ9内に配置されたマグネットローラ10に引き寄せられる。
【0021】ここで該トナーは磁性一成分現像剤であり、日本アエロジル社製のR972等のシリカ(負極性)及び、チタン酸ストロンチウム等トナー母体粒子の粒径(6〜15μm)より小さい粒径(0.1〜2μm)を持ち且つトナー母体粒子(負極性)と逆極性(正極性)の帯電特性を持つ外添剤が添加されている。なお本実施の形態では、磁性一成分現像剤を用いた非接触式現像装置に限って説明するが、他の現像剤、例えば非磁性一成分現像剤等を用いてもよい。
【0022】続いてトナー8は、現像剤担持体としての回転スリーブ9と回転スリーブ9に腹当たりして接触しているDブレード11間に於いて、回転スリーブ9がR方向に回転するにつれて摺擦されて負極性に摩擦帯電され、回転スリーブ9上に薄層にコーティングされる。
【0023】また、感光体2上に形成されている静電潜像には、この帯電されたトナー8が回転スリーブ9から供給される。
【0024】更に現像バイアス印加電源12により所定のバイアス(本実施の形態では、標準設定でVpp=1200V、f=1800Hz、Vdc=−425V)が回転スリーブ9に印加されて、該静電潜像は反転現像されてトナー像として顕像化されるることとなる。
【0025】このトナー像は、転写ローラ13の作用によって転写材P上に転写され、トナー像の転写を受けた転写材Pは、感光体2から分離されて定着装置14へ導入されて、そこでトナー像の定着を受けた後に複写物(コピー)として、例えば機外に排出される。
【0026】なおトナー像転写後の感光体2は、該感光体2の表面上に残留する転写残トナーを掻き落とす為に感光体2の表面に摺接したクリーニング部材15を備えたクリーニング装置16にて未転写トナーが除去され、次の像形成プロセスに供せられる。
【0027】次に、本発明の実施の形態の特徴であるクリーニング装置16について図2〜図6を用いて以下に説明する。
【0028】通常、常温(20〜25℃)ではゴムブレードを用いたクリーニング部材のゴム特性が変化してトナーのクリーニング能力が低下することはない。
【0029】しかし、図2に示すように、一般に板形状のゴムブレード17を感光体2に当接させ転写残トナーを掻き取るクリーニング方法を採用している画像形成装置に於いては、環境温度が低下するに従ってゴムブレード17のゴム特性が低下し、ゴムブレード17の感光体2への追従性が落ちる傾向にあるので、ゴムブレード17が振動するようになり、結果として転写残トナーのクリーニング装置16への回収が充分にできない場合があり、このためクリーニング能力の低下を徐々に招く虞がある。
【0030】ところが、トナー母体粒子の中心粒径は6〜15μmと大きく、5〜15℃程度の低温環境下ではゴムブレード17の振動による影響は殆ど受けず、転写残トナーのクリーニング装置への回収能力は殆ど低下しない。
【0031】またシリカ等の外添剤は、中心粒径が1×10-2(μm)以下と、トナー母体粒子に比べて充分小さくかつ、殆どの粒子がトナー母体表面に吸着され遊離粒子が少ないので、該低温環境下でも転写残トナー母体粒子とともに問題なくクリーニング装置に回収される。
【0032】また、図3に示すように、クリーニングローラ18にトナー母体粒子と逆極性のDCバイアスを印加して転写残トナーを回収するクリーニング装置を採用した画像形成装置に於いては、現像剤のシリカ等の外添剤はトナー母体粒子と同極性の帯電極性を持つので、例え転写残遊離粒子の成分が多くてもクリーニングローラ18に容易に回収される。
【0033】ところが、図4に示すように、現像剤中のチタン酸ストロンチウム等、トナー母体粒子よりやや小さい中心粒径(0.1〜2μm)を持ち、かつトナー母体粒子と逆極性に帯電される外添剤19が添加されたトナーを用いた場合、該外添剤19はトナー母体粒子表面に吸着はするがその吸着力は弱く、簡単に該トナー母体粒子表面から遊離してしまい、多くの外添剤19粒子は該トナー母体粒子から遊離することになる。
【0034】このため、板形状のゴムブレード17を感光体に当接させ転写残トナーを掻き取るクリーニング方法を採用している画像形成装置に於いては、5〜15℃程度の低温環境下でも、ゴムブレード17の振動による感光体への追従性の低下が遊離外添剤19粒子には影響し、転写残の外添剤19の回収が困難となってゴムブレード17をすり抜けてスジ状に感光体上に残ってしまう。
【0035】そして、図5に示すように、クリーニングローラ18にトナー母体粒子と逆極性のDCバイアスを印加して転写残トナーを回収するクリーニング装置を採用した画像形成装置に於いても、該チタン酸ストロンチウム等の外添剤19はトナー母体粒子と逆の帯電特性を有する為、その遊離成分の回収が困難になり、該ゴムブレード17を採用した画像形成装置と同様に、転写残の外添剤19の回収が困難となって感光体上に残ってしまう。
【0036】そこで本実施の形態では、図6に示すように、板形状のクリーニングブレード15を、ウレタンゴムなどのゴム部材からなる本体部15aと、この本体部15aの片面側に、カーボンブラック等の導電粒子を適当に分散させて体積抵抗率を1×104 (Ω・cm)以下とした導電部材等からなる導電体部15bを設けた2層構造としている。
【0037】また、クリーニングブレード15の導電体部15bには、トナー母体粒子(負極性)と同極性でかつ放電開始電圧VTHより低い直流バイアス(本実施の形態では−400Vとした)を印加電源15cにより印加するようにしている。
【0038】ここで、感光体2の表面電位Vと該クリーニングブレード15に対する印加直流電圧VDCとの関係を図9の(a)に示す。印加直流電圧VDCに対してその帯電は閾値を有し、約−560Vから帯電が開始しされ、その帯電開始電圧(若しくは放電開始電圧)をVTHとする。
【0039】これにより、クリーニングブレード15のゴム部材で形成される本体部15aの力学的な作用で回収しきれずに、該本体部15aをすり抜けてしまった、トナー母体粒子の粒径(6〜15μm)より小さい粒径(0.1〜2μm)を持ちトナー母体粒子と逆極性の帯電特性を持つ外添剤19が、5〜15℃(本実施の形態では10℃とした)程度の低温環境下においても、クリーニングブレード15の導電体部15bに効果的に吸着され、該外添剤19がクリーニング部材15をすり抜けて感光体2上にスジ状に残り、感光体2の露光ムラを引き起こしてしまうこともなくなり、安定した画像を供給できるようになった。
【0040】(第2の実施の形態)図7、図8は本発明の第2の実施の形態を示す。
【0041】本第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態で述べた2層構造のクリーニングブレード15に加え、感光体2の回転方向上流側(転写位置とクリーニングブレード15との間)に、感光体2の表面に当接するマイラー等の可撓性シート20aの片面側に導電ウレタン等の導電体部20bを設けた2層構造のトナー漏洩防止体20をクリーニングブレード15と対向して配置している。また、トナー漏洩防止体20の導電体部20bには、スイッチ22をオンすると、バイアス電源21により、外添剤19と逆極性のバイアス(DC=−400V)が印加され、さらにクリーニングブレード15の導電体15bには切換スイッチ15dを切換ることにより、印加する電圧の極性が切換えられるようになっている。本実施の形態において、図7に示すように、感光体2への画像印字中は、切換スイッチ15dを負極側に切換え、クリーニングブレード15bにトナー母体粒子(負極性)と同極性でかつ放電開始電圧VTHより低い直流バイアス(DC=−400V)を印加する。これにより、クリーニングブレード15の本体部15aのゴム部材の力学的な作用で回収しきれずに、本体部15aをすり抜けてしまった、トナー母体粒子の粒径(6〜15μm)より小さい粒径(0.1〜2μm)を有し、トナー母体粒子(負極性)と逆極性(正極性)の帯電特性を有する外添剤19が、直流バイアスが印加されたクリーニングブレード15の導電体部15bに吸着されることとなる。その際、トナー漏洩防止体20の導電体部20bへの通電を制御するスイッチ22はオフとなっている。
【0042】一方、感光体2への画像印字中以外では、図8に示すように、切換スイッチ15dは正極側に切換えられ、クリーニングブレード15の導電体部15bに、今度はトナー母体粒子(負極性)と逆極性(正極性)でかつ放電開始電圧VTHの絶対値より低い直流バイアス(本実施の形態ではDC=400V)が印加され、クリーニングブレード15の導電体部15bに吸着している外添剤19を感光体2上に放出する。
【0043】また、同時にスイッチ21をオンとし、トナー漏洩防止体20の導電体部20bに外添剤19と逆極性のバイアス(DC=−400V)を印加する。
【0044】これにより、クリーニングブレード15の導電体部15bに吸着していた外添剤19は、再度感光体2とともに回転移動され、トナー漏洩防止体20の導電体部20bに吸着され、最終的にクリーニング装置16の中に回収される。
【0045】本実施の形態によれば、該外添剤19の添加量が多く、クリーニングブレード15の導電体部15bに外添剤19が多量に付着しクリーニング効果が低下することが防止され、クリーニングブレード15の導電体部15bに吸着しきれなくなった外添剤19が、クリーニングブレード15をすり抜けて感光体2上にスジ状に残り、感光体2の露光ムラを引き起こしてしまうこともなくなり、安定した画像を供給できることとなる。
【0046】なお、第2実施の形態のクリーニングブレード15とトナー漏洩防止体20に印加される直流バイアスのシーケンスは、図9の(b)に示すように切換スイッチ15dとスイッチ22とにより制御される。
【0047】ここで画像印字時にはスイッチ21をオフとして、トナー漏洩防止体20の導電体部20bに印加される直流バイアスをOFFとしたが、例えばバイアス電源15のように極性切換スイッチを有するものに代え、+400Vを印加するようにしても良い。
【0048】上記した各実施の形態のクリーニング装置は、画像形成装置に単独に設けられても良く、また画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着されるプロセスカートリッジに設けられるものであっても良い。クリーニング装置をプロセスカートリッジに設ける場合には、クリーニングブレードおよびトナー漏洩防止体に対する印加電源は画像形成装置本体側に設けられ、プロセスカートリッジの装着により印加電源に接続される。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、例えば5〜20℃の低温環境下でも、トナー母体粒子の粒径(6〜15μm)より小さい粒径(0.1〜2μm)を持ち、トナー母体粒子と逆極性の帯電特性を持つ外添剤がクリーニング装置に回収されずに感光体上に残されることがなくなり、感光体等の像担持体の露光ムラを発生することなく良好な画像を提供することが可能となる。
【0050】また本発明によれば、クリーニング体の導電体部に吸着しきれない程度の前記外添剤が多量にトナーに添加されていても、前記クリーニング体のクリーニング能力が徐々に低下しないように適宜該外添剤をクリーニング装置に回収し、前記外添剤のすり抜けを防止して感光体の露光ムラを発生することなく良好な画像を提供することが可能になった。




 

 


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