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発明の名称 カメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−30810
公開日 平成11年(1999)2月2日
出願番号 特願平9−185438
出願日 平成9年(1997)7月10日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岸田 正行 (外3名)
発明者 柄沢 明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 電源である電池を保温するための発熱体を有するカメラにおいて、該発熱体と電池との間の該電池に面する側に対し絶縁材で覆われた高熱伝導率材料の伝熱体を配したことを特徴とするカメラ。
【請求項2】 電池蓋の閉蓋動作に連動して前記伝熱体を該電池に密着させる密着機構を有することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
【請求項3】 前記伝熱体は、電池に面する側の形状を電池の外周形状に略対応させたものとされている請求項1または2記載のカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を電源として使用するカメラに係り、電池の保温、昇温により低温環境下での使用を可能にさせたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラの電源として電池が一般的に使用されてきて、近年ではカメラの多機能化、例えば、フィルムの自動巻き上げやストロボ内蔵やオートフォーカス等によりカメラの消費電力も増してきていることに伴い、使用される電池もアルカリマンガン電池からリチウム電池へとカメラの電源としての電池も容量の大きいものが使用されるようになり、更に電池の低温下での特性も改善されてきた。しかし、電池の通常の室温での特性に比べると低温下での特性の低下は避けられず、寒冷地等で写真撮影を行なう際には、カメラ全体を保温したり、電池をポケット等で保温しながら使用したり、カメラとコードで接続されている外部電源をポケット等で保温しながら撮影を行なう必要があった。
【0003】しかしながら、このようにカメラ全体を保温すると、カメラの操作性が悪くなったり、電池をポケット等で保温するときには、電池を一旦カメラから出したり入れたりしなければならず、そのためシャッターチャンスを逃してしまう。又、カメラとコードで接続されている外部電源をポケット等で保温しながらの撮影では、コードの取り回しが煩雑になり撮影の邪魔になる場合がある等の問題があった。そこで従来よりカメラの電池室に、例えば、正抵抗温度係数発熱体(PTC発熱体)等を発熱体を配して電池を保温することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PTC発熱体等の発熱体をカメラの電池室の内側に配置する場合、該発熱体は複雑な曲げを行なうことが困難なことに起因して図7に示すように電池室の内壁に沿うように配置せざるを得ず、例えば図7に示されたような断面形状が丸い一般的な電池31を複数並べると発熱体1と電池31の形状が異なって、発熱体1と電池31が接近した部分が電池31の外周の半分以下であり、特に電池の本数が多くなるほど発熱体1と電池31の接近した部分が少なくなる。熱の伝わり方としては、部分的には、発熱体1と電池31が接触して熱が直接伝わるが、ほとんどの部分では発熱体1と電池31の間には空気層があり発熱体1からの熱は空気を介して電池31に伝わる。このとき、空気は熱伝導率が低く、熱を発する側と受ける側の距離が大きいほど熱伝導が悪くなり発熱体1と電池31の隙間が大きいと発熱体1の熱を効率よく電池31の保温に生かすことができないといった問題点があった。
【0005】本出願に係る請求項1及び3の発明の目的は、低温下でカメラの電池を効率よく保温できるようにしてカメラの駆動を確保することである。
【0006】本出願に係る請求項2の発明の目的は、低温下でカメラの電池をより効率よく保温できるように構成する際に、カメラへの電池の出し入れの操作性を損なわないようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、請求項1記載のように、電源である電池を保温するための発熱体を有するカメラにおいて、該発熱体と電池との間の該電池に面する側に対し絶縁材で覆われた高熱伝導率材料の伝熱体を配したことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、発熱体と伝熱体とは互いに接触していて、発熱体からの熱は直接伝熱体に伝わると同時に伝熱体からの熱が直接電池に伝わり、電池が温められることになる。また、伝熱体は発熱体からの熱を効率良く伝えるために高熱伝導率体からなり、且つ伝熱体の電池に面する側は、熱の伝わりを妨げないように薄い絶縁材を配置したことにより、低温下でのカメラの電池を効率良く保温できカメラの駆動を確保することができる。
【0009】また、本出願に係る第2の発明は、請求項2記載のように、請求項1記載において、電池蓋の閉蓋動作に連動して前記伝熱体を該電池に密着させる密着機構を有するものとしてある。
【0010】この構成によれば、電池の収納が完了した状態で前記発熱体と前記伝熱体とは接触していて発熱体からの熱が直接伝熱体に伝わると同時に伝熱体からの熱が直接電池の密着面積全面に亙って伝わり、低温下でカメラの電池が効率良く温められることになる。また、伝熱体は、カメラの電池蓋を開けた状態では該電池蓋に連動して電池から解離されており、電池の挿入に対しては何等の障害とはならない。また、カメラに電池挿入後に電池蓋を閉じれば該電池蓋に連動して伝熱体が電池に密着するため、発熱体からの熱を熱伝導率の低い空気層を殆ど介さずに電池に伝えることができ、更に効率良く熱を電池へ伝えることができ、且つカメラへの電池の出し入れの操作性を損なうことはない。
【0011】また、本出願に係る第3の発明は、請求項3記載のように、請求項1記載において、前記伝熱体は、電池に面する側の形状を電池の外周形状に略対応させたものとされている。
【0012】この構成によれば、伝熱体は電池全体を包み込むようになり、伝熱体が電池の外周の略半分以上と近接するため、伝熱体からの熱を電池に効率良く伝えることができ、低温下でのカメラの電池を効率良く保温できるようにしカメラの駆動を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態に係るカメラの電池室の断面図で電池を入れて電池蓋を閉じる前の状態である。
【0015】図2は電池室の断面図で電池を入れて電池蓋を完全に閉じた状態である。
【0016】図3は図1とは直交する方向の要部概略断面図である。
【0017】図1において1は、電池31を保温するための発熱体である。2は外側に発熱体が密着して取り付けられていて発熱体1の熱を効率よく電池31に伝えるために金属等の高熱伝導率性材料より成る伝熱体、3は伝熱体2の電池31に面する側に接着剤等で接着された薄い絶縁材料からなり、伝熱体2と電池31が導通して電池31の正極と負極がショートすることを防止するための絶縁シートである。4は軸8で回動可能に伝熱体2と締結されカメラ本体50に設けられた軸10に回動可能に支持されている支持レバー、5はカメラ本体50に設けられた軸9に回動可能に支持され前記支持レバー4の位置を規制する退避レバー、6は支持レバー4に反時計方向の付勢力を与える支持レバーばね、7は退避レバーに時計方向の付勢力を与える退避レバーばねである。11は電池31からカメラに電気を供給するための電池接点、12は電池接点11を電池に押し付ける接点ばね、13は電池接点11から接点ばね12を介してカメラの電気回路に電気を供給するための電池基板である。14は電池蓋16が閉じたときに並行に並んだ2個の電池31を電気的に接続するための電池接片、15はカメラ本体50に軸17で回動可能に軸支された電池蓋16を閉じたときにロックするためにスライドするロックレバー、20は発熱体1と発熱体1の電源となる電気回路を電気的につなぐリード線、30は電池室である。
【0018】1’は発熱体、2’は伝熱体、3’は絶縁シートでそれぞれで電池31を挟んで前記発熱体1と伝熱体2と絶縁シート3と反対側に位置し、電池室30の壁に固定されている。
【0019】上記構成において、電池蓋16が開いてる状態では、退避レバーばね7の付勢力が退避レバー5上のダボ5aに加わり退避レバー5が軸9を中心に反時計方向に回動し退避レバー5がカメラ本体50のストッパー部52に当たり止っている。支持レバー4には支持レバー4自体を時計方向に付勢する支持レバーばね6によって時計方向に付勢されているが、退避レバーばね7の付勢力の方が支持レバーばね6の付勢力より大きくなっているため、支持レバー4は支持レバー4上のダボ4aが退避レバー5の先端5bによって押し上げられる。伝熱体2は軸8によって支持レバー4に軸支されているため伝熱体2は、電池31から離れている。この状態では、図3(a)に示すように電池の外径に対して余裕があり電池31の着脱には問題がない。
【0020】図2は、電池蓋16を閉じた状態で、電池蓋16のロックレバー15を開から閉(不図示)にスライドさせることで完全に電池蓋16を閉じたことになる。ロックレバー15を図中上方向にスライドさせるとロックレバー16の先端16aが退避レバー5の当接部5aを押し上げ、該当接部5aと反対側の退避レバー5の先端5bが下がる。支持レバー4は退避レバーの先端が下がったことで退避レバーばね6の付勢力によって支持レバー4も時計方向に回動し、伝熱体2が絶縁シートを介して電池に密着するようになる。この状態では、図3(b)のように電池31に絶縁シート3を介して伝熱体2が密着していることがわかる。
【0021】伝熱体2は、図3でわかるように電池に面する側の形状が電池31に沿うような形状をしているため絶縁シート3を介して伝熱体2と電池31が密着する面積が大きく電池を覆うようになる。
【0022】発熱体1はPTC発熱体で、発熱体の温度を一定に保つことが比較的容易にできる、発熱体1からの熱は伝熱体2に伝わり、伝熱体2から絶縁シート3に伝わり絶縁シート3から電池31に伝わり電池31が温められることになる。図6は、熱の伝わり方の模式図で(a)は図7に示した従来の構成における温度勾配を表す図、(b)は図1〜3で説明した本発明の構成での温度勾配を表した図である。縦軸は温度、横軸は発熱体1から電池31までの電池室31の断面を模式的に表したものである。図6(a)では、発熱体の温度をT1としたときに電池の温度はT2となる、このとき発熱体と電池31の間には電池31の着脱を容易に行なうための隙間があり、空気層となっているため熱伝導が悪く、電池31の表面温度T2は低くなっていた。図6(b)では発熱体1の温度をT1としたときに伝熱体2を伝わって絶縁シート3との接触部の温度はT3となり絶縁シート3と電池31の接触部ではT4となる。
【0023】このとき発熱体1と伝熱体2とは密着しているため発熱体1の熱は直接伝熱体2に伝わる。伝熱体2は、高熱伝導率性材料である金属からなり絶縁シート3との接触部の温度T3もそれほど低くならない、伝熱体2と絶縁シート3も密着しており、熱は直接絶縁シート4に伝わり更に絶縁シート3から電池31にも直接熱が伝わる。絶縁シート3は比較的厚さが薄いため温度の低下はそれほどなく、結果として電池31の表面温度はT4となり効率よく熱を伝えることになる。熱の伝わり方としては、一般的に伝導、対流、輻射があるが電池を保温する程度の熱では、固体同士が接触して直接熱を伝える伝導によるものがほとんどである。また伝熱体2は電池31に面した側の形状が電池31の外形形状と略同じ形状をしているので電池31全体を包むようになり、伝熱体2が電池31の外周の半分以上と密着し接触面積が増えるとともに、熱伝導率の低い空気層をほとんど介さずに伝熱体2からの熱を電池に効率よく伝えることができ、低温下でカメラの電池を効率よく保温でき省エネルギーを図ることができる。
【0024】なお、伝熱体は比較的複雑な形状でも容易に成形が可能なアルミ、亜鉛等の金属で形成されている。
【0025】図4、図5は、本発明の第2の実施の形態を示し図1、図2と同一の構成部分には同一の符号を付している。図4は、カメラの電池室の断面図で電池を入れる前の状態である。図5は、電池室の断面図で電池を入れて電池蓋を完全に閉じた状態である。
【0026】図4において104は、軸8で回動可能に伝熱体2と締結されカメラ本体50に設けられた軸10に回動可能に支持されている支持レバー、106は支持レバー104に反時計方向の付勢力を与える支持レバーばね、121は伝熱体2を電池室30の奥側で電池室30の内側に付勢する伝熱体付勢ばねである。その他図1、図2と同一の機能の同一の符号のものについては説明を省略する。上記構成において、電池31を入れる前の状態では、伝熱体2が伝熱体付勢ばね121によって電池室30の内側に押される。伝熱体2は支持レバー104によって中央付近を回動可能に支持されているため、電池室30の奥側では電池室30の内側に出てくるが電池室30の入り口側では電池室30の外側に逃げる様になる。この状態では、電池室30入り口は、電池31より大きな開口となっているため、電池を挿入するときは電池31で伝熱体2を押しながら挿入するが問題はない。図5は、電池31を入れて電池蓋16を閉じた状態で、電池蓋16のロックレバー15を開から閉(不図示)にスライドさせることで完全に電池蓋16を閉じたことになる。伝熱体2は電池室の奥側が電池31によって電池室30の外方向に押されて、電池31が完全に入った状態では支持レバー104を支持レバー付勢ばね106が反時計方向に付勢することで電池31に密着することになる。
【0027】接点ばね12の圧接力は、伝熱体2を電池31に押し付けている圧接力に対して伝熱体2が電池31に押し付けられた状態でも電池31が移動可能な程度の力に設定されているため、電池蓋16を開けたときには、電池31が電池室30から出っ張るので、カメラへの電池の出し入れの操作性を損なうことなく、低温下でカメラの電池をより効率よく保温できる省エネルギーを図ることができる。
【0028】以上、上記詳述した実施の形態によれば、第1の実施の形態では、電池蓋16のロックレバーに連動して伝熱体2が電池31に密着したり離れたりするので特にカメラへの電池の出し入れの操作性を損なうことなく、低温下でカメラの電池をより効率よく保温でき省エネルギーを図ることができる。第2の実施の形態では、電池31に伝熱体2を密着させる構成がより簡単な構成になっているため、特にコスト的に有利であり、低温下でカメラの電池をより効率よく保温でき省エネルギーを図ることができ、カメラへの電池の出し入れの操作性にも問題はない。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、請求項1の記載によれば、発熱体と伝熱体とは互いに接触していて、発熱体からの熱は直接伝熱体に伝わると同時に伝熱体からの熱が直接電池に伝わり、電池が温められることになる。また、伝熱体は発熱体からの熱を効率良く伝えるために高熱伝導率体からなり、且つ伝熱体の電池に面する側は、熱の伝わりを妨げないように薄い絶縁材を配置したことにより、低温環境下でのカメラの電池を効率良く保温できカメラの駆動を確保することができる。
【0030】また、請求項2の記載によれば、電池の収納が完了した状態で前記発熱体と前記伝熱体とは接触していて発熱体からの熱が直接伝熱体に伝わると同時に伝熱体からの熱が直接電池の密着面積全面に亙って伝わり、低温環境下でカメラの電池が効率良く温められることになる。また、伝熱体は、カメラの電池蓋を開けた状態では該電池蓋に連動して電池から解離されており、電池の挿入に対しては何等の障害とはならない。また、カメラに電池挿入後に電池蓋を閉じれば該電池蓋に連動して伝熱体が電池に密着するため、発熱体からの熱を熱伝導率の低い空気層を殆ど介さずに電池に伝えることができ、更に効率良く熱を電池へ伝えることができ、且つカメラへの電池の出し入れの操作性を損なうことはない。
【0031】さらに、請求項3の記載によれば、伝熱体は電池全体を包み込むようになり、伝熱体が電池の外周の略半分以上と近接するため、伝熱体からの熱を電池に効率良く伝えることができ、低温下でのカメラの電池を効率良く保温できるようにしカメラの駆動を確保することができる。




 

 


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