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発明の名称 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−15187
公開日 平成11年(1999)1月22日
出願番号 特願平9−162334
出願日 平成9年(1997)6月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敬介 (外1名)
発明者 半田 智史 / 大野 学 / 吉田 聡 / 橋本 昭 / 綾木 保和
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤及び、α−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体〔Ia〕
【化1】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、nは自然数を表す。)及び/又は、α−オレフィンとアルケニルコハク酸無水物との共重合体〔IIa〕
【化2】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、m、nは自然数を表す。)と、該共重合体〔Ia〕のエステル化物〔Ib〕及び/又は該共重合体〔IIa〕のエステル化物〔IIb〕と、未反応のエステル化剤(c)とを含有するトナーであって、(i) 該共重合エステル化物〔Ib〕及び〔IIb〕のエステル比率が5〜100%であり、(ii) 該未反応のエステル化剤(c)がアルキル鎖を有するアルコールで構成されることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【請求項2】 該共重合体〔Ia〕及び該共重合体〔IIa〕の数平均分子量が1000〜30000であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】 該エステル化剤(c)が、炭素数1〜100のアルキル鎖を有するアルコールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】 前記トナーの画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜160であり、形状係数SF−2の値が100〜140であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】 前記トナーは、画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜140であり、形状係数SF−2の値が100〜120であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】 前記トナーは、画像解析装置で測定した形状係数SF−2の値をSF−1の値で除した値(SF−2)/(SF−1)が1.0以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】 少なくとも、外部より帯電部材に電圧を印加し、静電潜像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯電された静電潜像担持体に静電荷像を形成する工程と、静電荷像をトナーにより現像してトナー像を静電潜像担持体上に形成する現像工程と、静電潜像担持体上のトナー像を中間転写体に転写する第1の転写工程と、該中間転写体上のトナー像を転写材へ転写する第2の転写工程と、転写材上のトナー像を加熱定着する定着工程とを有する画像形成方法において、該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤及び、α−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体〔Ia〕
【化3】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、nは自然数を表す。)及び/又は、α−オレフィンとアルケニルコハク酸無水物との共重合体〔IIa〕
【化4】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、m、nは自然数を表す。)と、該共重合体〔Ia〕のエステル化物〔Ib〕及び/又は該共重合体〔IIa〕のエステル化物〔IIb〕と、未反応のエステル化剤(c)とを含有しており、(i) 該共重合エステル化物〔Ib〕及び〔IIb〕のエステル比率が5〜100%であり、(ii) 該未反応のエステル化剤(c)がアルキル鎖を有するアルコールで構成されることを特徴とする画像形成方法。
【請求項8】 該共重合体〔Ia〕及び該共重合体〔IIa〕の数平均分子量が1000〜30000であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
【請求項9】 該エステル化剤(c)が、炭素数1〜100のアルキル鎖を有するアルコールであることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成方法。
【請求項10】 前記トナーの画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜160であり、形状係数SF−2の値が100〜140であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項11】 前記トナーの画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜140であり、形状係数SF−2の値が100〜120であることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項12】 前記トナーの画像解析装置で測定した形状係数SF−2の値をSF−1の値で除した値(SF−2)/(SF−1)が1.0以下であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項13】 該現像工程において、現像領域におけるトナー担持体面の移動速度が、静電潜像担持体面の移動速度に対し、1.05〜3.0倍の速度であり、該トナー担持体の表面粗度Ra(μm)が1.5以下であることを特徴とする請求項7乃至12のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項14】 該トナー担持体と対向して強磁性金属ブレードを微小間隔をもって配することを特徴とする請求項7乃至13のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項15】 該トナー担持体と対向して弾性体からなるブレードを当接することを特徴とする請求項7乃至13のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項16】 該静電潜像担持体とトナー担持体がある一定の間隙を有し、交互電界を印加しながら現像することを特徴とする請求項7乃至15のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項17】 該帯電工程が、帯電部材を静電潜像担持体に接触させて、外部より帯電部材に電圧を印加し、静電潜像担持体を帯電することを特徴とする請求項7乃至16のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項18】 該中間転写体上のトナー像を転写装置を用いて転写材に静電転写する第2の転写工程の際に、該中間転写体と転写装置とが該転写材を介して当接することを特徴とする請求項7乃至17のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項19】 該加熱定着工程が、オフセット防止用液体の供給がない、或いは、定着器クリーナーを有しない加熱定着装置により、トナー画像を記録材に加熱定着することを特徴とする請求項7乃至18のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項20】 該加熱定着工程が、固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つ、フィルムを介して該加熱体に密着させる加圧部材により、トナー画像を記録材に加熱定着することを特徴とする請求項7乃至19のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項21】 転写後の静電潜像担持体上の未転写の残留トナーをクリーニングして回収し、回収した該トナーを現像手段に供給して再度現像手段に保有させ、静電潜像担持体上の静電潜像を現像するトナーリユース機構を有することを特徴とする請求項7乃至20のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項22】 少なくとも、外部より帯電部材に電圧を印加し、静電潜像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯電された静電潜像担持体に静電荷像を形成する工程と、静電荷像をトナーにより現像してトナー像を静電潜像担持体上に形成する現像工程と、静電潜像担持体上のトナー像を転写材へ転写する転写工程と、転写材上のトナー像を加熱定着する定着工程とを有する画像形成方法において、該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤及び、α−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体〔Ia〕
【化5】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、nは自然数を表す。)
及び/又は、α−オレフィンとアルケニルコハク酸無水物との共重合体〔IIa〕
【化6】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、m、nは自然数を表す。)と、該共重合体〔Ia〕のエステル化物〔Ib〕及び/又は該共重合体〔IIa〕のエステル化物〔IIb〕と、未反応のエステル化剤(c)とを含有しており、(i) 該共重合エステル化物〔Ib〕及び〔IIb〕のエステル比率が5〜100%であり、(ii) 該未反応のエステル化剤(c)がアルキル鎖を有するアルコールで構成されることを特徴とする画像形成方法。
【請求項23】 該共重合体〔Ia〕及び該共重合体〔IIa〕の数平均分子量が1000〜30000であることを特徴とする請求項22に記載の画像形成方法。
【請求項24】 該エステル化剤(c)が、炭素数1〜100のアルキル鎖を有するアルコールであることを特徴とする請求項22又は23に記載の画像形成方法。
【請求項25】 前記トナーの画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜160であり、形状係数SF−2の値が100〜140であることを特徴とする請求項22乃至24のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項26】 前記トナーの画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜140であり、形状係数SF−2の値が100〜120であることを特徴とする請求項22乃至24のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項27】 前記トナーの画像解析装置で測定した形状係数SF−2の値をSF−1の値で除した値(SF−2)/(SF−1)が1.0以下であることを特徴とする請求項22乃至26のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項28】 該現像工程において、現像領域におけるトナー担持体面の移動速度が、静電潜像担持体面の移動速度に対し、1.05〜3.0倍の速度であり、該トナー担持体の表面粗度Ra(μm)が1.5以下であることを特徴とする請求項22乃至27のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項29】 該トナー担持体と対向して強磁性金属ブレードを微小間隔をもって配することを特徴とする請求項22乃至28のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項30】 該トナー担持体と対向して弾性体からなるブレードを当接することを特徴とする請求項22乃至28のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項31】 該静電潜像担持体とトナー担持体がある一定の間隙を有し、交互電界を印加しながら現像することを特徴とする請求項22乃至30のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項32】 該帯電工程が、帯電部材を静電潜像担持体に接触させて、外部より帯電部材に電圧を印加し、静電潜像担持体を帯電することを特徴とする請求項22乃至31のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項33】 該静電潜像担持体上のトナー像を転写装置を用いて転写材に静電転写する転写工程の際に、該静電潜像担持体と転写装置とが該転写材を介して当接することを特徴とする請求項22乃至32のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項34】 該加熱定着工程が、オフセット防止用液体の供給がない、或いは、定着器クリーナーを有しない加熱定着装置により、トナー画像を記録材に加熱定着することを特徴とする請求項22乃至33のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項35】 該加熱定着工程が、固定支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つ、フィルムを介して該加熱体に密着させる加圧部材により、トナー画像を記録材に加熱定着することを特徴とする請求項22乃至34のいずれかに記載の画像形成方法。
【請求項36】 転写後の静電潜像担持体上の未転写の残留トナーをクリーニングして回収し、回収した該トナーを現像手段に供給して再度現像手段に保有させ、静電潜像担持体上の静電潜像を現像するトナーリユース機構を有することを特徴とする請求項22乃至35のいずれかに記載の画像形成方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真,静電印刷,磁気記録の如き画像形成方法において、静電荷潜像を顕像化するためのトナー、及び、該トナーを用いた画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法としては、米国特許第2,297,691号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載されているように多数の方法が知られている。電子写真法は、一般に光導電性物質を利用し、種々の手段により光導電体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力、加熱加圧あるいは溶剤蒸気等により定着し複写物を得るものである。
【0003】近年、電子写真技術の発達により、複写装置は、より高解像度化、より高信頼性、より高速化が要求されている。更に、複写装置のより小型化、より軽量化、より低エネルギー消費化が厳しく追及されており、その結果、トナーに対しても、高着色力性、帯電特性の均一化、耐湿性、高耐久性、低温定着性等の要求も高度になってきている。
【0004】このような被写装置への要求に対して、種々の方法や装置が開発されているが、高解像度化の一般的な方法として、トナーの粒子径を小さくする方法がある。トナーの粒子径を小さくすることで、感光体上の潜像に対し忠実に現像を行うことが可能となるため、電子写真の高解像度化において非常に有効である。
【0005】しかし、トナーの粒子径を小さくする方法は、トナー中の構成成分の分散が充分でない場合には、各トナー粒子中の構成成分が異なる可能性が大きく、トナー中での特定成分の偏在化、ワックス等の遊離等が生じ易い。これによって、カブリ等の画像汚れ、感光部材等の汚染等の原因となるため、実用上問題となる。
【0006】そこで、トナー構成成分の相溶性、分散性を改善するために、バインダー樹脂、顔料、荷電制御剤等を加熱混合し、次いでこれを粉砕して得られる、所謂、粉砕法トナーの製造工程において、トナー構成成分を含む樹脂の混練時に、混練条件を強化し、顔料等のトナー構成成分の分散性を改良する方法がある。しかし、この場合、トナーの構成成分の相溶性、分散性及びトナーとした時の着色性は向上する一方、混練によるトナー中のバインダー樹脂の分子鎖の切断等により、トナー時の分子量が低下するために、耐オフセット性の悪化といった問題が生じ、また、その製造工程自体が繁雑であり、かつエネルギー損失が大きく好ましくない。
【0007】一方、バインダー樹脂とトナー構成成分を混練する工程を含まず、顔料等を重合性単量体中に予め分散させ、これを重合せしめ、直接的に重合微粒子を得る、所謂、重合法によるトナー製造法においては、着色剤や荷電制御剤等のトナー構成成分の相溶性、分散性を改善させる目的で、種々の分散向上剤を用いる方法等が提案されている。例えば、特開昭61−255354号公報、特開昭61−255355号公報、特開昭61−255356号公報、特開平3−171144号公報、特開平5−61240号公報及び特開平8−82954号公報等に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係るトナーは、トナー構成成分の分散性の改良については一定の効果があるものの、高精細現像と低温定着、更には画像形成装置とのマッチングの全てを満足するには至っていない。特に高温高湿環境下において、ドットの再現性や画像カブリ等の画像不良を発生するという欠点があった。
【0009】本発明の目的は、トナー樹脂中への着色剤、帯電制御剤等の分散性を向上し、着色性、現像性に優れた静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0010】また、本発明の目的は、感光体や中間転写体に悪影響を及ぼさず、カブリ等の画像劣化の少ない、電子写真プロセスに高度に適用を可能とする静電荷像現像用トナー及び画像形成方法を提供することにある。
【0011】さらに、本発明の目的は、低い定着温度でトナー画像を定着することができ、耐オフセット性において問題を発生せず、画像特性の優れた静電荷像現像用トナー及び画像形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、少なくとも結着樹脂、着色剤及び、α−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体〔Ia〕
【0013】
【化7】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、nは自然数を表す。)及び/又は、α−オレフィンとアルケニルコハク酸無水物との共重合体〔IIa〕
【0014】
【化8】

(式中、R及びR′は水素及び/又は置換基を有してもよいアルキル基を、m、nは自然数を表す。)と、該共重合体〔Ia〕のエステル化物〔Ib〕及び/又は該共重合体〔IIa〕のエステル化物〔IIb〕と、未反応のエステル化剤(c)とを含有するトナーであって、(i) 該共重合エステル化物〔Ib〕及び〔IIb〕のエステル比率が5〜100%であり、(ii) 該未反応のエステル化剤(c)がアルキル鎖を有するアルコールで構成されることを特徴とする静電荷像現像用トナーに関する。
【0015】更に、本発明は、少なくとも、外部より帯電部材に電圧を印加し、静電潜像担持体に帯電を行う帯電工程と、帯電された静電潜像担持体に静電荷像を形成する工程と、静電荷像をトナーにより現像してトナー像を静電潜像担持体上に形成する現像工程と、静電潜像担持体上のトナー像を中間転写体を介して、または、介さずに転写材へ転写する転写工程と、転写材上のトナー像を加熱定着する定着工程とを有する画像形成方法において、上記の静電荷像現像用トナーを用いることを特徴とする画像形成方法に関する。
【0016】本発明者等は、鋭意検討の結果、トナー組成中へ特定のα−オレフィンと酸無水物の共重合体の部分エステル化物を添加し、且つ、該共重合エステル化物のエステル化量を調整することにより、トナー構成成分の分散の向上を実現し、トナーとしての現像特性と、トナーの着色力の向上と、低温での画像定着性を同時に実現し、尚且つ、カブリ等の画像劣化の少ない高品位画像を長期にわたって安定して実現し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体〔Ia〕あるいはα−オレフィンとアルケニルコハク酸無水物との共重合体〔IIa〕の構成成分は、本発明の目的を達成するために以下に例示する様な単量体の組合わせにより得られる共重合組成物が好ましい。
【0018】具体的には、オレフィン単量体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル1−ブテン、2−メチル1−ブテン、オクタデセン−1、ドデセン−1等の長鎖のアルキル鎖を有するα−オレフィン類;2−ブテン、2−メチル2−ブテン等のα,β−オレフィン類が好ましい。また、酸無水物を含有する単量体としては、無水マレイン酸及びそのα,β誘導体;エチレンコハク酸、1−プロピレンコハク酸、2−プロピレンコハク酸、1−メチル2−ブチレン2−コハク酸、2−ペンテン1−コハク酸オクタデセン−1等のアルケニルコハク酸類が好ましく、それぞれ単独あるいは2種類以上を組合わせて使用するのが好ましい。
【0019】本発明においては、該共重合体〔Ia〕及び〔IIa〕の数平均分子量は1000〜30000(より好ましくは2000〜10000)が好ましい。該共重合体〔Ia〕及び〔IIa〕の数平均分子量が1000未満では、トナーの現像性に悪影響を与えるため、好ましくない。また、該共重合体〔Ia〕及び〔IIa〕の数平均分子量が30000を超えると、トナー中の顔料に対する分散効果が低下し好ましくない。
【0020】本発明において、該共重合体〔Ia〕及び〔IIa〕、〔Ib〕及び〔IIb〕、〔C〕の添加量は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜30重量部が好ましい。該重合体〔Ia〕及び〔IIa〕、〔Ib〕及び〔IIb〕、〔C〕の添加量が0.1重量部未満では、トナー構成成分の分散性が改善されず、画像カブリが発生するため好ましくない。また、該添加量が30重量部を超えるとトナーの耐湿性が悪化し、高湿下における現像性が悪化するために好ましくない。
【0021】本発明においては、本発明に使用するエステル化剤は、1級、2級あるいは3級の脂肪族アルコールが好ましく、該エステル化剤の炭素数は1〜100(より好ましくは10〜60)が好ましい。
【0022】該エステル化剤の炭素数が100を超えると、エステル化が不充分となり、顔料の分散性が低下し、その結果現像性が悪化するため好ましくない。
【0023】エステル化剤の具体例としては、直鎖あるは分岐構造を有する脂肪族アルコール;例えばユニリン350(数平均分子量:375)、ユニリン425(数平均分子量:460)、ユニリン550(数平均分子量:550)、ユニリン700(数平均分子量:700)(以上、東洋ペトロライト社製)、オクチルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が好ましく、それぞれ単独あるいは、二種以上組合わせで使用しても良い。
【0024】本発明のトナーに用いる共重合エステル化物は、トナー構成成分の分散性向上の観点から、エステル化率が5〜100%(より好ましくは10〜60%)であることが好ましい。エステル化率が5%より低いと、高温高湿環境下での帯電安定性が悪化し、画像濃度薄や画像カブリ等の画像劣化の原因となる。
【0025】エステル比率は、エステル化混合物の酸価の値に基づいて、式(1)より算出した。
【0026】
【数1】

【0027】一方、本発明に係るトナーは、画像解析装置で測定した形状係数SF−1の値が100〜160であり、形状係数SF−2の値が100〜140であることが望ましい。
【0028】本発明において、形状係数を示すSF−1とは、例えば日立製作所製FE−SEM(S−800)を用いた倍率500倍に拡大したトナー像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報はインターフェースを介して例えばニコレ社製画像解析装置(Luzex III)を導入し解析を行い、下式より算出し得られた値を形状係数SF−1と定義する。
【0029】
【数2】

【0030】[式中、MXLNGはトナー粒子の絶対最大長を示し、AREAはトナー粒子の投影面積を示す。]
【0031】さらに、形状係数SF−2は、下記式より算出して得られた値をいう。
【0032】
【数3】

【0033】[式中、PERIMEは、トナー粒子の周長を示し、AREAはトナー粒子の投影面積を示す。]
【0034】形状係数SF−1は、トナー粒子の丸さの度合を示し、形状係数SF−2は、トナー粒子の凹凸の度合を示している。
【0035】従来、トナーの形状係数SF−1やSF−2が小さくなった場合、クリーニング不良が発生し易くなったり、また、長期間使用した際に外添剤がトナー表面に埋没し易くなったりし、結果的に画質の劣化を招くことが多かった。一方、SF−1が160を超える場合、トナーの形状が不定形となる為、トナーの帯電分布がブロードになると共に、現像器内でトナー表面が磨砕され易くなる為、画像濃度低下や画像カブリの一因となる。また、画像形成装置に中間転写体を用いる場合、静電像担持体から中間転写体への転写時におけるトナー像の転写効率の低下が認められ、さらに、中間転写体から転写材への転写時におけるトナー像の転写効率の低下も認められる。
【0036】トナー像の転写効率を高めるためには、トナー粒子の形状係数SF−2は、100〜140であり、(SF−2)/(SF−1)の値が1.0以下であるのが良い。トナー粒子の形状係数SF−2が140を超え(SF−2)/(SF−1)の値が1.0を超える場合、トナー粒子の表面が滑らかではなく、多数の凹凸をトナー粒子が有しており、静電像担持体から中間転写体への転写時及び中間転写体から転写材への転写時に転写効率が低下する傾向にある。
【0037】特に上記の如き傾向は、複数のトナー像を現像/転写せしめるフルカラー複写機を用いた場合に顕在化する。すなわち、フルカラー画像の生成においては4色のトナー像が均一に転写されにくく、さらに、中間転写体を用いる場合には、色ムラやカラーバランスの面で問題が生じやすく、高画質のフルカラー画像を安定して出力することが困難となる。
【0038】更に、通常の不定形トナーを用いた場合には、感光体とクリーニング部材との間や中間転写体とクリーニング部材との間、及び/又は、感光体と中間転写体間でのズリ力や摺擦力のために感光体表面や中間転写体表面にトナーの融着やフィルミングが発生して画像形成装置とのマッチングに支障をきたす。
【0039】従って、これらの諸問題を回避するためには、形状係数SF−1の値が100〜140であり、形状係数SF−2の値が100〜120であることが特に好ましく、(SF−2)/(SF−1)の値が1.0以下であれば更に好ましい。
【0040】本発明において使用される結着樹脂は、トナーを製造する際に用いられるものであれば特に限定されるものではない。本発明に使用される結着樹脂の具体例としては、以下の重合性単量体単独の重合体、又は、重合性単量体単独の重合体の混合物、あるいは、2種以上の重合性単量体の共重合生成物が用いられる。更に具体的にはスチレン−アクリル酸系共重合体あるいはスチレン−メタクリル酸系共重合体が好ましい。
【0041】スチレン系重合性単量体としては、例えばスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン等のスチレン及びその誘導体が挙げられる。
【0042】アクリル酸エステル系重合性単量体としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類が挙げられる。メタクリル酸エステル系重合性単量体としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類が挙げられる。
【0043】本発明に使用される結着樹脂には、トナーの定着温度を調整するために、以下に例示する架橋性重合性単量体を含有することが好ましい。
【0044】架橋性重合性単量体としては主として2個以上の重合可能な二重結合を有する重合性単量体が用いられ、具体例としては、芳香族ジビニル化合物、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等;アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類;例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの;エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの;芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例えば、ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、ポリオキシエチレン(4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、及び、以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの;更には、ポリエステル型ジアクリレート化合物類、例えば、商品名MANDA(日本化薬)が挙げられる。多官能の架橋剤としては、ペンタエリスリトールアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの;トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート;等が挙げられる。
【0045】これらの架橋性重合性単量体は、他の重合性単量体成分100重量%に対して、1重量%以下の範囲で用いることにより、低温定着性と耐オフセット性を良好に満足するばかりか、トナーの保存性も向上する。
【0046】これらの架橋性重合性単量体のうち好適に用いられるものとして、芳香族ジビニル化合物(特にジビニルベンゼン)、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類が挙げられ、他の重合性単量体成分100重量%に対して0.001〜0.05重量%の範囲で使用するのが良い。これにより、トナーの粒径を微粒子化した場合でも各環境下における現像剤の現像特性が安定し、耐久性も向上する。また、本発明に係る共重合エステル化物と良好なマッチングを示す。
【0047】本発明に用いられる結着樹脂を得るために、以下に例示する様な重合開始剤を用いることが好ましい。
【0048】具体的には、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、ジアゾアミノアゾベンゼン、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−アミジノブタン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニロリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピレート)(ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート)等のアゾ、及び、ジアゾ化合物等が利用できる。
【0049】これらの重合開始剤は、単独又は複数組合わせて使用しても良く、重合性単量体100重量部に対し、0.05〜20重量部で用いられ、より好ましくは0.5〜10重量部で用いられる。
【0050】本発明のトナーに使用し得る着色剤としては、任意の適当な顔料又は染料が挙げられる。トナー着色剤は周知であって、例えば顔料としてカーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を維持するのに必要充分な量が用いられ、樹脂100重量部に対し0.1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部の添加量が良い。又同様の目的で、更に染料が用いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料、メチン系染料等があり樹脂100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜3重量部の添加量が良い。
【0051】本発明のトナーにおいては帯電安定性、現像性向上の為、荷電制御剤を添加することが好ましい。
【0052】正荷電制御剤の具体例としては、一般にニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えばC.I.ベーシック イエロー 2(C.I.41000)、C.I.ベーシック イエロー 3、C.I.ベーシック レッド 1(C.I.45160)、C.I.ベーシック レッド 9(C.I.42500)、C.I.ベーシックバイオレット 1(C.I.42535)、C.I.ベーシック バイオレット 3(C.I.42555)、C.I.ベーシック バイオレット10(C.I.45170)、C.I.ベーシック バイオレット 14(C.I.42510)、C.I.ベーシック ブルー 1(C.I.42025)、C.I.ベーシック ブルー 3(C.I.51005)、C.I.ベーシック ブルー5(C.I.42140)、C.I.ベーシック ブルー 7(C.I.42595)、C.I.ベーシック ブルー 9(C.I.52015)、C.I.ベーシック ブルー 24(C.I.52030)、C.I.ベーシック ブルー25(C.I.52025)、C.I.ベーシック ブルー 26(C.I.44025)、C.I.ベーシック グリーン 1(C.I.42040)、C.I.ベーシック グリーン 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ顔料(レーキ化剤としては、りんタングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、フェロシアン化物など)、C.I.ソルベント ブラック 3(C.I.26150)、ハンザイエローG(C.I.11680)、C.I.モードラント ブラック 11、C.I.ピグメント ブラック 1等が挙げられる。
【0053】または、例えばベンゾルメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシル−トリメチルアンモニウムクロライドなどの四級アンモニウム塩或いはアミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミド樹脂等が挙げられ、好ましくはニグロシン、四級アンモニウム塩、トリフェニルメタン系含窒素化合物、ポリアミド等が好ましく用いられる。
【0054】また、負荷電制御剤の具体例としては、特公昭41−20153号、同42−27596号、同44−6397号、同45−26478号など記載されているモノアゾ染料の金属錯体、さらには特開昭50−133338号に記載されているニトロアミン酸及びその塩或いはC.I.14645などの染顔料、特公昭55−42752号、特公昭58−41508号、特公昭58−7384号、特公昭59−7385号などに記載されているサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸のZn,Al,Co,Cr,Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、ニトロ基、ハロゲンを導入したスチレンオリゴマー、塩素化パラフィン等を挙げることができる。特に分散性の面などから、一般式[III]で表わされるアゾ系金属錯体や一般式[IV]で表わされる塩基性有機酸金属錯体が好ましい。
【0055】
【化9】

【0056】
【化10】

【0057】
【化11】

【0058】以下に該アゾ系金属錯体[III]、及び、塩基性有機酸金属錯体[IV]の具体例を示すが、何らこれらに限定されるものではない。
【0059】
【化12】

【0060】
【化13】

【0061】
【化14】

【0062】
【化15】

【0063】
【化16】

【0064】
【化17】

【0065】
【化18】

【0066】
【化19】

【0067】これらの金属錯体は、単独でも或いは2種以上組み合わせて用いることが可能である。
【0068】上記金属錯体を荷電制御剤として用いる場合、添加量は上述した様に良好な摩擦帯電性を保持しつつ、上記荷電制御剤による現像スリーブ表面の汚染による現像力の低下及び環境安定性の低下といった弊害を最小限に抑えるために結着樹脂100重量部に対して、0.1〜5重量部の添加量が好ましい。
【0069】本発明に用いられるワックスは、トナーに使用できる公知のワックスが使用でき、例えばパラフィンワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタルワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体、エステルワックス及びその誘導体、植物系ワックス及びその誘導体、動物系ワックス及びその誘導体、鉱物系ワックス及びその誘導体が挙げられ、誘導体に酸化物やアルキレンオキサイド付加物、ケン化物、塩等が含まれる。
【0070】中でも好ましく用いられるワックスは、低分子量ポリアルキレン及びこの時の副生成物、低分子量ポリエステル及びエステル系ワックス、脂肪族の誘導体である。
【0071】これらのワックスから、プレス発汗法、溶剤法、真空蒸留、超臨界ガス抽出法、分別結晶化(例えば、融液晶析及び結晶ろ別)等を利用して、ワックスを分子量により分別したワックスも本発明に好ましく用いられる。また分別後に、酸化やブロック共重合、グラフト変性を行なってもよい。
【0072】本発明に係るトナーの製造法としては、従来から用いられる各種トナー製造方法が適用できるが、例えば一般的な例としては、結着樹脂,着色剤,エステル化混合物,ワックス,帯電制御剤等を混合機で均一に分散混合し、次いで混合物を密閉式ニーダー或いは一軸又は二軸の押出機等で溶融混練し、冷却後、クラッシャー,ハンマーミル等で粗粉砕し、ジェットミル,高速ローター式ミル等で微粉砕する溶融混合法;及び、結着樹脂,エステル化混合物,ワックスを有機溶剤中に溶解し、これをアトライター,ブレンダーミル等中に入れ、着色剤,帯電制御剤を加えて充分混合した後に、蒸留等により有機溶剤を除去し、次いでこの混合物を、ハンマーミル,クラッシャー等で粗粉砕し、ジェットミル,高速ローター式ミル等で微粉砕する溶液ブレンド法がある。
【0073】また、重合性単量体中へ着色剤,エステル化混合物,ワックス,荷電制御剤等を、ディスパーサー,サイドグラインダー,アトライター等で混合し、次いで分散重合法,懸濁重合法,乳化重合法等の公知の方法により行っても良い。
【0074】更に得られた粒子を、エルボジェット,ミクロプレックス,DSセパレーターなどの風力分級機でトナーの平均粒子径が3〜20μmになる様に分級しても良い。
【0075】更に、トナーに外添処理をする場合には、分級トナーと外添剤をヘンシェルミキサー,スーパーミキサー等の高速撹拌機で撹拌混合すれば良い。
【0076】次に本発明のトナーが適用される画像形成方法を添付図面を参照しながら以下に説明する。
【0077】図1に示す装置システムにおいて、現像器4−1、4−2、4−3、4−4に、それぞれシアントナーを有する現像剤、マゼンタトナーを有する現像剤、イエロートナーを有する現像剤及びブラックトナーを有する現像剤が導入され、磁気ブラシ現像方式又は非磁性一成分方式等によって静電潜像担持体(例えば感光体ドラム)1に形成された静電荷像を現像し、各色トナー像が感光体ドラム1上に形成される。
【0078】本発明のトナーは、磁性キャリアと混合し、例えば図2に示すような現像手段を用い現像を行うことができる。具体的には交番電界を印加しつつ、磁気ブラシが感光体ドラム13に接触している状態で現像を行うことが好ましい。現像剤担持体(現像スリーブ)11と感光体ドラム13の距離(S−D間距離)Bは100〜1000μmであることがキャリア付着防止及びドット再現性の向上において良好である。100μmより狭いと現像剤の供給が不十分になりやすく、画像濃度が低くなり、1000μmを超えると磁石S1からの磁力線が広がり磁気ブラシの密度が低くなり、ドット再現性に劣ったり、キャリアを拘束する力が弱まりキャリア付着が生じやすくなる。
【0079】交番電界のピーク間の電圧(Vpp)は500〜5000Vが好ましく、周波数(f)は500〜10000Hz、好ましくは500〜3000Hzであり、それぞれプロセスに適宜選択して用いることができる。この場合、波形としては三角波、矩形波、正弦波、あるいはDuty比を変えた波形等種々選択して用いることができる。印加電圧が、500Vより低いと十分な画像濃度が得られにくく、また非画像部のカブリトナーを良好に回収することができない場合がある。50000Vを超える場合には磁気ブラシを介して、静電像を乱してしまい、画質低下を招く場合がある。
【0080】良好に帯電したトナーを有する二成分系現像剤を使用することで、カブリ取り電圧(Vback)を低くすることができ、感光体の一次帯電を低めることができるために感光体寿命を長寿命化できる。Vbackは、現像システムにもよるが150V以下、より好ましくは100V以下が良い。
【0081】コントラスト電位としては、十分画像濃度がでるように200V〜500Vが好ましく用いられる。
【0082】周波数が500Hzより低いとプロセススピードにも関係するが、キャリアへの電荷注入が起こるためにキャリア付着、あるいは潜像を乱すことで画質を低下させる場合がある。10000Hzを超えると電界に対してトナーが追随できず画質低下を招きやすい。
【0083】十分な画像濃度を出し、ドット再現性に優れ、かつキャリア付着のない現像を行うために現像スリーブ11上の磁気ブラシの感光体ドラム13との接触幅(現像ニップC)を好ましくは3〜8mmにすることである。現像ニップCが3mmより狭いと十分な画像濃度とドット再現性を良好に満足することが困難であり、8mmより広いと、現像剤のパッキングが起き機械の動作を止めてしまったり、またキャリア付着を十分に抑さえることが困難になる。現像ニップの調整方法としては、現像剤規制部材18と現像スリーブ11との距離Aを調整したり、現像スリーブ11と感光体ドラム13との距離Bを調整することでニップ幅を適宜調整する。
【0084】特にハーフトーンを重視するようなフルカラー画像の出力において、マゼンタ用、シアン用、及びイエロー用の3個以上の現像器が使用され、本発明の現像剤及び現像方法を用い、特にデジタル潜像を形成した現像システムと組み合わせることで、磁気ブラシの影響がなく、潜像を乱さないためにドット潜像に対して忠実に現像することが可能となる。転写工程においても本発明トナーを用いることで高転写率が達成でき、したがって、ハーフトーン部、ベタ部共に高画質を達成できる。
【0085】さらに初期の高画質化と併せて、本発明のトナーを用いることで多数枚の複写においても画質低下のない本発明の効果が十分に発揮できる。
【0086】本発明のトナーは一成分現像にも好適に用いることが出来る。静電潜像担持体上に形成された静電像を現像する装置の一例を示すが必ずしもこれに限定されるものではない。
【0087】図3において、25は静電潜像担持体(感光体ドラム)であり、潜像形成は電子写真プロセス手段又は静電記録手段により成される。24はトナー担持体(現像スリーブ)であり、アルミニウムあるいはステンレス等からなる非磁性スリーブからなる。
【0088】現像スリーブ24の略右半周面はトナー容器21内のトナー溜りに常時接触していて、その現像スリーブ面近傍のトナーが現像スリーブ面にスリーブ内の磁気発生手段の磁力で及び/又は静電気力により付着保持される。
【0089】本発明では、トナー担持体の表面粗度Ra(μm)を1.5以下となるように設定する。好ましくは1.0以下である。更に好ましくは0.5以下である。
【0090】該表面粗度Raを1.5以下とすることでトナー担持体の有するトナー粒子の搬送能力を抑制し、該トナー担持体上のトナー層を薄層化すると共に、該トナー担持体とトナーの接触回数が多くなる為、該トナーの帯電性も改善されるので相乗的に画質が向上する。
【0091】該トナー担持体の表面粗度Raが1.5を超えると、該トナー担持体上のトナー層の薄層化が困難となるばかりか、トナーの帯電性が改善されないので画質の向上は望めない。
【0092】本発明において、トナー担持体の表面粗度Raは、JIS表面粗さ「JISB 0601」に基づき、表面粗さ測定器(サーフコーダSE−30H、株式会社小坂研究所社製)を用いて測定される中心線平均粗さに相当する。具体的には、粗さ曲線からその中心線の方向に測定長さaとして2.5mmの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸,縦倍率の方向をY軸,粗さ曲線をy=f(x)で表わした時、次式によって求められる値をミクロメートル(μm)で表わしたものをいう。
【0093】
【数4】

【0094】本発明に用いられるトナー担持体としては、たとえばステンレス,アルミニウム等から成る円筒状、あるいはベルト状部材が好ましく用いられる。また必要に応じ表面を金属,樹脂等のコートをしても良く、樹脂や金属類,カーボンブラック,帯電制御剤等の微粒子を分散した樹脂をコートしても良い。
【0095】本発明では、トナー担持体の表面移動速度を静電潜像担持体の表面移動速度に対し1.05〜3.0倍となるように設定することで、該トナー担持体上のトナー層は適度な撹拌効果を受ける為、静電潜像の忠実再現が一層良好なものとなる。
【0096】該トナー担持体の表面移動速度が、静電潜像担持体の表面移動速度に対し1.05倍未満であると、該トナー層の受ける撹拌効果が不十分となり、良好な画像形成は望めない。また、ベタ黒画像等、広い面積にわたって多くのトナー量を必要とする画像を現像する場合、静電潜像へのトナー供給量が不足し画像濃度が薄くなる。逆に3.0を超える場合、上記の如きトナーの過剰な帯電によって引き起こされる種々の問題の他に、機械的ストレスによるトナーの劣化やトナー担持体へのトナー固着が発生、促進され、好ましくない。
【0097】トナーTはホッパー21に貯蔵されており、供給部材22によって現像スリーブ上へ供給される。供給部材として、多孔質弾性体、例えば軟質ポリウレタンフォーム等の発泡材より成る供給ローラーが好ましく用いられる。該供給ローラーを現像スリーブに対して、順または逆方向に0でない相対速度をもって回転させ、現像スリーブ上へのトナー供給と共に、スリーブ上の現像後のトナー(未現像トナー)のはぎ取りをも行う。この際、供給ローラーの現像スリーブへの当接幅は、トナーの供給及びはぎ取りのバランスを考慮すると、2.0〜10.0mmが好ましく、4.0〜6.0mmがより好ましい。その一方で、トナーに対する過大なストレスを余儀なくされ、トナーの劣化による凝集の増大、あるいは現像スリーブ,供給ローラー等へトナーの融着・固着が生じやすくなるが、本発明の現像法に用いられるトナーは、流動性,離型性に優れ、耐久安定性を有しているので、該供給部材を有する現像法においても好ましく用いられる。また、供給部材として、ナイロン,レーヨン等の樹脂繊維より成るブラシ部材を用いてもよい。尚、これらの供給部材は磁気拘束力を利用できない非磁性一成分トナーを使用する一成分現像方法において極めて有効であるが、磁性一成分トナーを使用する一成分現像方法に使用してもよい。
【0098】現像スリーブ上に供給されたトナーは規制部材によって薄層かつ均一に塗布される。トナー薄層化規制部材は、現像スリーブと一定の間隙をおいて配置される金属ブレード、磁性ブレード等のドクターブレードである。あるいは、ドクターブレードの代りに、金属,樹脂,セラミックなどを用いた剛体ローラーやスリーブを用いても良く、それらの内部に磁気発生手段を入れても良い。
【0099】また、トナー薄層化の規制部材としてトナーを圧接塗布する為の弾性ブレードや弾性ローラーの如き弾性体を用いても良い。例えば図3において、弾性ブレード23はその上辺部側である基部を現像剤容器21側に固定保持され、下辺部側をブレードの弾性に抗して現像スリーブ24の順方向或いは逆方向にたわめ状態にしてブレード内面側(逆方向の場合には外面側)をスリーブ24表面に適度の弾性押圧をもって当接させる。この様な装置によると、環境の変動に対しても安定で、緻密なトナー層が得られる。その理由は必ずしも明確ではないが、該弾性体によって現像スリーブ表面と強制的に摩擦される為トナーの環境変化による挙動の変化に関係なく常に同じ状態で帯電が行われる為と推測される。
【0100】その一方で帯電が過剰になり易く、現像スリーブや弾性ブレード上にトナーが融着し易いが、本発明に用いられるトナーは離型性に優れ摩擦帯電性が安定しているので好ましく用いられる。
【0101】該弾性体には所望の極性にトナーを帯電させるのに適した摩擦帯電系列の材質を選択することが好ましく、シリコーンゴム、ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性体;ポリエチレンテレフタレートの如き合成樹脂弾性体;ステンレス、鋼、リン青銅の如き金属弾性体が使用できる。また、それらの複合体であっても良い。
【0102】また、弾性体とトナー担持体に耐久性が要求される場合には、金属弾性体に樹脂やゴムをスリーブ当接部に当るように貼り合わせたり、コーティング塗布したものが好ましい。
【0103】更に、弾性体中に有機物や無機物を添加しても良く、溶融混合させても良いし、分散させても良い。例えば、金属酸化物、金属粉、セラミックス、炭素同素体、ウィスカー、無機繊維、染料、顔料、界面活性剤などを添加することにより、トナーの帯電性をコントロールできる。特に、弾性体がゴムや樹脂等の成型体の場合には、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化錫、酸化ジルコニア、酸化亜鉛等の金属酸化物微粉末、カーボンブラック、一般にトナーに用いられる荷電制御剤等を含有させることも好ましい。
【0104】またさらに、規制部材である現像ブレード,供給部材である供給ローラー,ブラシ部材に直流電場及び/または交流電場を印加することによっても、トナーへのほぐし作用のため現像スリーブ上の規制部位においては、均一薄層塗布性,均一帯電性がより向上し、供給部位においては、トナーの供給/はぎとりがよりスムーズになされ、十分な画像濃度の達成及び良質の画像を得ることができる。
【0105】該弾性体とトナー担持体との当接圧力は、トナー担持体の母線方向の線圧として、0.1kg/m以上、好ましくは0.3〜25kg/m、更に好ましくは0.5〜12kg/mが有効である。これによりトナーの凝集を効果的にほぐすことが可能となり、トナーの帯電量を瞬時に立ち上げることが可能になる。当接圧力が0.1kg/mより小さい場合、トナーの均一塗布が困難となり、トナーの帯電量分布がブロードになりカブリや飛散の原因となる。また当接圧力が25kg/mを超えると、トナーに大きな圧力がかかり、トナーが劣化したり、トナーの凝集物が発生するなど好ましくない。またトナー担持体を駆動させるために大きなトルクを要するため好ましくない。
【0106】静電潜像担持体とトナー担持体との間隙αは、50〜500μmに設定され、ドクターブレードとトナー担持体との間隙は、50〜400μmに設定されることが好ましい。
【0107】トナー担持体上のトナー層の層厚は、静電潜像担持体とトナー担持体との間隙αよりも薄いことが最も好ましいが、場合によりトナー層を構成する多数のトナーの穂のうち、一部は静電潜像担持体に接する程度にトナー層の層厚を規制してもよい。
【0108】一方、トナー担持体には、バイアス電源26により静電潜像担持体との間に交番電界を印加することによりトナー担持体から静電潜像担持体へのトナーの移動を容易にし、更に良質の画像を得ることが出来る。交番電界のVppは100V以上、好ましくは200〜3000V、更に好ましくは300〜2000Vで用いるのが良い。また、fは500〜5000Hz、好ましくは1000〜3000Hz、更に好ましくは1500〜3000Hzで用いられるこの場合の波形は、矩形波、サイン波、のこぎり波、三角波等の波形が適用できる。また、正、逆の電圧、時間の異なる非対称交流バイアスも利用できる。また直流バイアスを重畳するのも好ましい。
【0109】静電潜像担持体1はa−Se、Cds、ZnO2、OPC、a−Siの様な光導電絶縁物質層を持つ感光ドラムもしくは感光ベルトである。静電潜像担持体1は図示しない駆動装置によって矢印方向に回転される。
【0110】静電潜像担持体1としては、アモルファスシリコン感光層、又は有機系感光層を有する感光体が好ましく用いられる。
【0111】有機感光層としては、感光層が電荷発生物質及び電荷輸送性能を有する物質を同一層に含有する、単一層型でもよく、又は、電荷輸送層を電荷発生層を成分とする機能分離型感光層であっても良い。導電性基体上に電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層されている構造の積層型感光層は好ましい例の一つである。
【0112】有機感光層の結着樹脂はポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂が特に、転写性、クリーニング性が良く、クリーニング不良、感光体へのトナーの融着、外添剤のフィルミングが起こりにくい。
【0113】帯電工程では、コロナ帯電器を用いる静電潜像担持体1とは非接触である方式と、ローラ等を用いる接触型の方式がありいずれのものも用いられる。効率的な均一帯電、シンプル化、低オゾン発生化のために図1に示す如く接触方式のものが好ましく用いられる。
【0114】帯電ローラ2は、中心の芯金2bとその外周を形成した導電性弾性層2aとを基本構成とするものである。帯電ローラ2は、静電潜像担持体1面に押圧力をもって圧接され、静電潜像担持体1の回転に伴い従動回転する。
【0115】帯電ローラを用いた時の好ましいプロセス条件としては、ローラの当接圧が5〜500g/cmで、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた時には、交流電圧は0.5〜5kVpp、交流周波数は50Hz〜5kHz、直流電圧は±0.2〜±1.5kVであり、直流電圧のみを用いた時には、直流電圧は±0.2〜±5kVである。
【0116】この他の帯電手段としては、帯電ブレードを用いる方法や、導電性ブラシを用いる方法がある。これらの接触帯電手段は、高電圧が不必要になったり、オゾンの発生が低減するといった効果がある。
【0117】接触帯電手段としての帯電ローラ及び帯電ブレードの材質としては、導電性ゴムが好ましく、その表面に離型性被膜をもうけても良い。離型性被膜としては、ナイロン系樹脂、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)などが適用可能である。
【0118】静電潜像担持体上のトナー像は、電圧(例えば、±0.1〜±5kV)が印加されている中間転写体5に転写される。静電潜像担持体表面は、クリーニングブレード8を有するクリーニング手段9でクリーニングされる。
【0119】中間転写体5は、パイプ状の導電性芯金5bと、その外周面に形成した中抵抗の弾性体層5aからなる。芯金5bは、プラスチックのパイプに導電性メッキをほどこしたものでも良い。
【0120】中抵抗の弾性体層5aは、シリコーンゴム、テフロンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、EPDM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合体)などの弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ、炭化ケイ素の如き導電性付与材を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を105〜1011Ω・cmの中抵抗に調整した、ソリッドあるいは発泡肉質の層である。
【0121】中間転写体5は静電潜像担持体1に対して並行に軸受けさせて静電潜像担持体1の下面部に接触させて配設してあり、静電潜像担持体1と同じ周速度で矢印の反時計方向に回転する。
【0122】静電潜像担持体1の面に形成担持された第1色のトナー像が、静電潜像担持体1と中間転写体5とが接する転写ニップ部を通過する過程で中間転写体5に対する印加転写バイアスで転写ニップ域に形成された電界によって、中間転写体5の外面に対して順次に中間転写されていく。
【0123】必要により、着脱自在なクリーニング手段10により、転写材へのトナー像の転写後に、中間転写体5の表面がクリーニングされる。中間転写体上にトナー像がある場合、トナー像を乱さないようにクリーニング手段10は、中間転写体表面から離される。
【0124】中間転写体5に対して並行に軸受けさせて中間転写体5の下面部に接触させて転写手段が配設され、転写手段7は例えば転写ローラ又は転写ベルトであり、中間転写体5と同じ周速度で矢印の時計方向に回転する。転写手段7は直接中間転写体5と接触するように配設されていても良く、またベルト等が中間転写体5と転写手段7との間に接触するように配置されても良い。
【0125】転写ローラの場合、中心の芯金7bとその外周を形成した導電性弾性層7aとを基本構成とするものである。
【0126】中間転写体及び転写ローラとしては、一般的な材料を用いることが可能である。中間転写体の弾性層の体積固有抵抗値よりも転写ローラの弾性層の体積固有抵抗値をより小さく設定することで転写ローラへの印加電圧が軽減でき、転写材上に良好なトナー像を形成できると共に転写材の中間転写体への巻き付きを防止することができる。特に中間転写体の弾性層の体積固有抵抗値が転写ローラの弾性層の体積固有抵抗値より10倍以上であることが特に好ましい。
【0127】例えば、転写ローラ7の導電性弾性層7bはカーボン等の導電材を分散させたポリウレタン、エチレン−プロピレン−ジエン系三元共重合体(EPDM)等の体積抵抗106〜1010Ωcm程度の弾性体でつくられている。芯金7aには定電圧電源によりバイアスが印加されている。バイアス条件としては、±0.2〜±10kVが好ましい。
【0128】本発明のトナーは、転写工程での転写効率が高く、転写残トナーが少ない上に、クリーニング性に優れているので、静電潜像担持体上にフィルミングを生じにくい。さらに、多数枚耐久試験を行っても従来のトナーよりも、本発明のトナーは外添剤のトナー粒子表面への埋没が少ないため、良好な画質を長期にわたって維持し得る。特に静電潜像担持体や中間転写体上の転写残トナーをクリーニングブレードの如きクリーニング手段で除去し、回収された該転写残トナーを再度利用するいわゆるリユース機構を有する画像形成装置に好ましく用いられる。
【0129】次いで転写材6上のトナー画像は加熱加圧定着手段によって定着される。加熱加圧定着手段としては、ハロゲンヒーター等の発熱体を内蔵した加熱ローラーとこれと押圧力をもって圧接された弾性体の加圧ローラーを基本構成とする熱ロール方式や、フィルムを介してヒーターにより加熱定着する方式(図4,5)が挙げられるが、本発明のトナーは定着性と耐オフセット性に優れるので上記の如き加熱加圧定着手段と良好なマッチングを示す。
【0130】
【実施例】以下、具体的実施例によって本発明を説明するが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。「部」は「重量部」を意味する。
【0131】(共重合エステル化物の製造例1)4つ口フラスコ内にトルエン300部を投入し、撹拌しながら容器内を十分に窒素で置換した後、昇温して還流させた。この還流下で、平均炭素数28のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体(1:1モル比、平均分子量約20000;共重合体〔Ia〕)50部と、平均炭素数50の直鎖のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約700)100部と、カルシウム系触媒をこのトルエン中に溶解し、この混合液を4時間かけて反応を完了し、共重合エステル化物(I)溶液を得た。
【0132】この共重合エステル化物(I)溶液の一部をサンプリングし、減圧下で乾燥させ、得られた共重合エステル化物(I)のエステル化率は45%であった。
【0133】(共重合エステル化物の製造例2)平均炭素数50のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約20000;共重合体〔Ia〕タイプ)と、平均炭素数40の直鎖のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約550)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い共重合エステル化物(II)を得た。この共重合エステル化物(II)のエステル化率は58%であった。
【0134】(共重合エステル化物の製造例3)平均炭素数50のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約12000;共重合体〔Ia〕タイプ)と、平均炭素数33の直鎖のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約460)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い共重合エステル化物(III)を得た。この共重合エステル化物(III)のエステル化率は50%であった。
【0135】(共重合エステル化物の製造例4)平均炭素数50のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約10000;共重合体〔Ia〕タイプ)と、平均炭素数12の直鎖のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約180)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い共重合エステル化物(IV)を得た。この共重合エステル化物(IV)のエステル化率は80%であった。
【0136】(共重合エステル化物の製造例5)平均炭素数50のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約2000;共重合体〔Ia〕タイプ)と、n−プロピルアルコールを使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い共重合エステル化物(V)を得た。この共重合エステル化物(V)のエステル化率は98%であった。
【0137】(共重合エステル化物の製造例6)平均炭素数26のアルキル鎖を有するα−オレフィンとアルケニルコハク酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約20000;共重合体〔IIa〕タイプ)と、平均炭素数40の直鎖のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約550)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い共重合エステル化物(VI)を得た。この共重合エステル化物(VI)のエステル化率は50%であった。
【0138】(共重合エステル化物の製造例7)平均炭素数26のアルキル鎖を有するα−オレフィンとアルケニルコハク酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約12000;共重合体〔IIa〕タイプ)と、平均炭素数33の直鎖のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約460)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い共重合エステル化物(VII)を得た。この共重合エステル化物(VII)のエステル化率は56%であった。
【0139】(共重合酸無水物の比較製造例1)平均炭素数50のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約40000;共重合体〔Ia〕タイプ)と、平均炭素数110のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約1550)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い比較共重合酸無水物(i)を得た。得られた比較共重合酸無水物(i)のエステル化率は3%であった。
【0140】(共重合酸無水物の比較製造例2)平均炭素数50のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約850;共重合体〔Ia〕タイプ)と、平均炭素数12のアルキル基を有するアルコール(平均分子量約180)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い比較共重合酸無水物(ii)を得た。得られた比較共重合酸無水物(ii)のエステル化率は90%であった。
【0141】(共重合酸無水物の比較製造例3)平均炭素数26のアルキル鎖を有するα−オレフィンと無水マレイン酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約10000;共重合体〔Ia〕タイプ)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い比較共重合酸無水物(iii)を得た。
【0142】(共重合酸無水物の比較製造例4)平均炭素数26のアルキル鎖を有するα−オレフィンとアルケニルコハク酸の共重合体(1:1モル比、平均分子量約9000;共重合体〔IIa〕タイプ)を使用する他は、共重合エステル化物の製造例1同様に反応を行い比較共重合酸無水物(iv)を得た。
【0143】[トナーの製造例1]高速撹拌装置TK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を備えた2リットル用4つ口フラスコ中にイオン交換水650gと、0.1mol/リットル−Na3PO4水溶液500gを投入し、回転数を12000rpmに調整し、65℃に加温せしめた。ここに1.0mol/リットル−CaCl2水溶液を添加し、微小な難水溶性分散安定剤Ca3(PO42を含む水系分散媒体を調製した。
【0144】一方、分散質として ・スチレン 80部 ・n−ブチルアクリレート 20部 ・カーボンブラック(かさ密度400kg/m3) 10部 ・負荷電性制御剤 2部 (アゾ染料系クロム錯体:前記錯体[III]−2)
・前記製造例1で得られた共重合エステル化物(I) 10部上記混合物をアトライター(三井金属社製)を用い3時間分散させた後、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10部を添加し重合性単量体組成物を調製した。
【0145】次に、前記水系分散媒体中に該重合性単量体組成物を投入し、内温65℃のN2雰囲気下で、高速撹拌器の回転数を12000rpmに維持しつつ、15分間撹拌し、該重合性単量体組成物を造粒した。その後、撹拌器をプロペラ撹拌羽根に換え50rpmで撹拌しながら同温度で10時間保持して重合を完了した。
【0146】重合終了後、懸濁液を冷却し、次いで希塩酸を添加し分散安定剤を除去せしめた。更に水洗浄を数回繰り返した後、乾燥させ、重合体粒子(1)を得た。
【0147】該重合体粒子(1)は重量平均径(D4)が6.8μmで、微粉量(個数粒度分布における3.17μm以下の粒子の存在割合)は16個数%であった。また、形状係数SF−1は125、SF−2は106、(SF−2)/(SF−1)は0.98で、トナー中の顔料成分であるカーボンブラックの分散状態を光学顕微鏡や透過電子顕微鏡(TEM)を用いて観察したところ、全ての粒子中に均一に分散していた。
【0148】上記重合体粒子(1)100部と疎水性シリカ微粉体(BET:250m2/g)1.5部をヘンシェルミキサーで乾燥混合して、本発明のトナー(1)とした後、該トナー(1)7部と樹脂コート磁性フェライトキャリア(平均粒径;45μm)93部とを混合して磁気ブラシ現像用二成分系現像剤(1)を調製した。
【0149】[トナーの製造例2〜5]共重合エステル化物(I)に代え、共重合エステル化合物(II)〜(V)を各々用いる以外はトナーの製造例1同様にして本発明のトナー(2)〜(5)、更には、現像剤(2)〜(5)を調製した。
【0150】[トナーの比較製造例1〜3]比較共重合酸無水物(i)〜(iii)を各々使用する他はトナーの製造例1同様にして比較トナー(1)〜(3)、更には、比較用現像剤(1)〜(3)を調製した。
【0151】上記で得られた本発明のトナー(1)〜(5)、及び比較用トナー(1)〜(3)の諸性状を表1にまとめる。
【0152】
【表1】

【0153】[トナーの製造例6]上記共重合エステル化物の製造例6で得られた共重合エステル化物(VI)7部に、スチレン・ブチルアクリレート共重合樹脂(ガラス転移温度70℃)100部、カーボンブラック(BET比表面積130m2/g)5部、負荷電性制御剤(アゾ染料系クロム錯体;前記錯体[III]−2)1部を均一に混合した。
【0154】これを120℃に加熱された二軸エクストルーダーで溶融混練した。この混練物を冷却後、ハンマーミルで粗粉砕し、更にジェットミルで微粉砕して、得られた粉砕物を風力分級し、分級粉(6)を得た。
【0155】上記分級粉(6)と疎水性酸化チタン微粉体(BET;180m2/g)2.0部をヘンシェルミキサーで乾式混合して、本発明のトナー(6)とした。
【0156】[トナーの製造例7]共重合エステル化物(VI)に代え、共重合エステル化物(VII)を用いる以外はトナーの製造例6と同様にして本発明のトナー(7)を得た。
【0157】[トナーの比較製造例4]共重合エステル化物(VI)に代え、比較共重合酸無水物(iv)を用いる以外はトナーの製造例6と同様にして比較用トナー(4)を得た。
【0158】上記で得られた本発明のトナー(6)、(7)、及び比較用トナー(4)の諸性状を表2にまとめる。
【0159】
【表2】

【0160】[実施例、並びに、比較例]
<実施例1〜7、並びに、比較例1〜3>本実施例に用いた画像形成装置について説明する。図1は、本実施例に適用される画像形成装置の断面の概略的説明図である。
【0161】感光体ドラム1は、基材1a上に有機光半導体を有する感光層1bを有し、矢印方向に回転し、対抗し接触回転する帯電ローラー2(導電性弾性層2a、芯金2b)により感光体ドラム1上に約−600Vの表面電位に帯電させる。露光3は、ポリゴンミラーにより感光体上にデジタル画像情報に応じてオン−オフさせることで露光部電位が−100V、暗部電位が−600Vの静電荷像が形成される。複数の現像器4−1、4−2、4−3、4−4を用いイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーまたは、ブラックトナーを感光体1上に反転現像方法を用いトナー像を得た。該トナー像は、中間転写体5(弾性層5a、支持体としての芯金5b)上に転写され中間転写体5上に四色の色重ね顕色像が形成される。感光体1上の転写材トナーはクリーナー部材8により、残トナー容器9中に回収される。
【0162】中間転写体5は、パイプ状の芯金5b上にカーボンブラックの導電付与部材をニトリル−ブタジエンラバー(NBR)中に十分分散させた弾性層5bをコーティングした。該コート層5bの硬度は、「JIS K−6301」に準拠し30度で且つ体積固有抵抗値は、109Ω・cmであった。感光体1から中間転写体5への転写に必要な転写電流は約5μAであり、これは電源より+500Vを芯金5b上に付与することで得られた。
【0163】転写ローラ7の外径20mmで直径10mmの芯金7b上にカーボンの導電性付与部材をエチレン−プロピレン−ジエン系三元共重合体(EPDM)の発泡体中に十分分散させたものをコーティングすることにより生成した弾性層7aを有し、弾性層7aの体積固有抵抗値は、106Ω・cmで、「JIS K−6301」の基準の硬度は35度の値を示すものを用いた。転写ローラには電圧を印加して15μAの転写電流を流した。
【0164】加熱定着装置Hにはオイル塗布機能のない熱ロール方式の定着装置を用いた。この時上部ローラー、下部ローラー共にフッ素系樹脂の表面層を有するものを使用し、ローラーの直径は60mmであった。また、定着温度は160℃、ニップ幅を7mmに設定した。
【0165】以上の設定条件で、常温常湿(25℃,60%RH)環境下、12枚(A4サイズ)/分のプリントアウト速度で現像剤(1)〜(5)及び比較用現像剤(1)〜(3)の各々を逐次補給しながら単色での連続モード(すなわち、現像器を休止させることなくトナーの消費を促進させるモード)でプリントアウト試験を行い、得られたプリントアウト画像を後述の項目について評価した。
【0166】また、同時に、用いた画像形成装置と上記トナーとのマッチングについても評価した。
【0167】以上の評価結果を表3と表4にまとめる。
【0168】
【表3】

【0169】
【表4】

【0170】<実施例6、並びに、比較例4>図2に示す画像形成装置の現像装置を図3に示すものに交換し、トナー担持体面の移動速度が静電潜像担持体面の移動速度に対し、3.0倍となるように設定し、トナー(1)と比較用トナー(1)の各々を逐次補給しながら単色で間歇モード(すなわち、1枚プリントアウトする毎に10秒間現像器を休止させ、再起動時の現像装置の予備動作でトナーの劣化を促進させるモード)により前記実施例と同様に評価を行った。
【0171】尚、ここで用いたトナー担持体の表面粗度Raは1.5で、トナー規制ブレードは、リン青銅ベース板にウレタンゴムを接着し、トナー担持体との当接面にナイロンによりコートしたものを用いた。また、加熱定着装置Hには図4,5に示した定着装置を用い、加熱体31の検温素子31dの表面温度は130℃、加熱体21−シリコーンゴムの発泡体を下層に有するスポンジ加圧ローラー33間の総圧は8kg、加圧ローラーとフィルムのニップは6mmとし、定着フィルム32には、転写材との接触面にPTEF(高分子量タイプ)に導電性物質を分散させた低抵抗の離型層を有する厚さ60μmの耐熱性ポリイミドフィルムを使用した。
【0172】以上の評価結果を表5にまとめる。
【0173】
【表5】

【0174】<実施例7、8、並びに、比較例5>本実施例では市販のレーザービームプリンターLBP−EX(キヤノン社製)にリユース機構を取り付け改造し、再設定して用いた。即ち、図6において、感光体ドラム60上の未転写トナーを該感光体ドラムに当接しているクリーナー61の弾性ブレード62によりかき落とした後、クリーナーローラーによってクリーナー内部へ送り、更にクリーナースクリュー63を経て、搬送スクリューを設けた供給用パイプ64によってホッパー65を介して現像器66に戻し、再度、回収トナーを利用するシステムを取り付け、一次帯電ローラー67としてナイロン樹脂で被覆された導電性カーボンを分散したゴムローラー(直径12mm,当接圧50g/cm)を使用し、静電潜像担持体にレーザー露光(600dpi)により暗部電位VD=−700V、明部電位VL=−200Vを形成した。トナー担持体として表面にカーボンブラックを分散した樹脂をコートした表面粗度Raが1.1を呈する現像スリーブ68を感光ドラム面の移動速度に対して1.1倍となる様に設定し、次いで、感光体ドラムと該現像スリーブとの間隙(S−D間)を270μmとし、トナー規制部材としてウレタンゴム製ブレードを当接させて用いた。現像バイアスとして直流バイアス成分に交流バイアス成分を重畳して用いた。また、加熱定着装置の設定温度は150℃とした。
【0175】以上の設定条件で、常温常湿(25℃,60%RH)と高温高湿(30℃,80%RH)環境下、12枚(A4サイズ)/分のプリントアウト速度で、トナー(6)、(7)、及び、比較用トナー(4)の各々を逐次補給しながら間歇モード(すなわち、1枚プリントアウトする毎に10秒間現像器を休止させ、再軌道時の予備動作でトナーの劣化を促進させるモード)でプリントアウト試験を行い、得られたプリントアウト画像を後述の項目について評価した。
【0176】また、同時に用いた画像形成装置と上記トナーのマッチングについても評価した。
【0177】以上の評価結果を表6にまとめる。
【0178】
【表6】

【0179】<実施例9>図6のトナーリユース機構を取り外しプリントアウト速度を16枚(A4サイズ)/分とした以外は、前記実施例7と同様にし、前記トナー(6)を逐次補給しながら連続モード(すなわち、現像器を休止させることなく、トナーの消費を促進させるモード)でプリントアウト試験を行った。
【0180】得られたプリントアウト画像を後述の項目について評価すると共に、用いた画像形成装置とのマッチングについても評価した。その結果、いずれの項目についても良好であった。
【0181】本発明の実施例、並びに、比較例中に記載の評価項目の説明とその評価基準について述べる。
[トナー中の顔料分散状態の評価]光学顕微鏡や透過電子顕微鏡(TEM)を用いてトナー中の顔料分散状態を評価した。
◎:非常に良好(全ての粒子中に均一に分散)
○:良好 (ほぼ均一分散)
△:実用可 (全ての粒子中に分散するものの凝集体が確認できる)
×:実用不可 (顔料が存在しない粒子を確認)
【0182】[プリントアウト画像評価]
<1>画像濃度通常の複写機用普通紙(75g/m2)に所定の枚数のプリントアウトを終了した時の画像濃度維持により評価した。尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分のプリントアウト画像に対する相対濃度を測定した。
◎:非常に良好(1.40以上)
○:良好 (1.35以上、1.40未満)
△:実用可 (1.00以上、1.35未満)
×:実用不可 (1.00未満)
【0183】<2>ドット再現性潜像電界によって電界が閉じ易く、再現しにくい図5に示す様なチェッカー模様の画像をプリントアウトし、そのドット再現性を評価した。
◎:非常に良好(欠損2個以下/100個)
○:良好 (欠損3〜5個/100個)
△:実用可 (欠損6〜10個/100個)
×:実用不可 (欠損11個以上/100個)
【0184】<3>画像カブリ「リフレクトメータ」(東京電色社製)により測定したプリントアウト画像の白地部分の白色度と転写紙の白色度の差から、カブリ濃度(%)を算出し、画像カブリを評価した。
◎:非常に良好(1.5%未満)
○:良好 (1.5%以上、2.5%未満)
△:実用可 (2.5%以上、4.0%未満)
×:実用不可 (4%以上)
【0185】<4>着色力OHPシートを使用して、シート上のトナー量が0.5mg/cm2となる様、現像装置を調整し、ベタ画像をとり160℃の温度にて定着を行い、マクベス反射濃度計にて画像濃度の違いを評価した。
◎:非常に良好(1.45以上)
○:良好 (1.35以上、1.45未満)
△:実用可 (1.00以上、1.35未満)
×:実用不可 (1.00未満)
【0186】<5>定着性定着性は、50g/cm2の荷重をかけ、柔和な薄紙により定着画像を摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低下率(%)で評価した。
◎:非常に良好(5%未満)
○:良好 (5%以上、10%未満)
△:実用可 (10%以上、20%未満)
×:実用不可 (20%以上)
【0187】<6>耐オフセット性耐オフセット性は、画像面積率約5%のサンプル画像をプリントアウトし、3000枚後の画像上の汚れの程度により評価した。
◎:非常に良好(未発生), ○:良好(ほとんど発生せず)
△:実用可, ×:実用不可【0188】[画像形成装置マッチング評価]
<1>現像スリーブとのマッチングプリントアウト試験終了後、現像スリーブ表面への残留トナーの固着の様子とプリントアウト画像への影響を目視で評価した。
◎:非常に良好(未発生)
○:良好 (ほとんど発生せず)
△:実用可 (固着があるが、画像への影響が少ない)
×:実用不可 (固着が多く、画像ムラを生じる)
【0189】<2>感光ドラムとのマッチングプリントアウト試験終了後、感光体ドラム表面の傷や残留トナーの固着の発生状況とプリントアウト画像への影響を目視で評価した。
◎:非常に良好(未発生)
○:良好 (わずかに傷の発生が見られるが、画像への影響はない)
△:実用可 (固着や傷があるが、画像への影響が少ない)
×:実用不可 (固着が多く、縦スジ状の画像欠陥を生じる)
【0190】<3>中間転写体とのマッチングプリントアウト試験終了後、中間転写体表面の傷や残留トナーの固着状況を目視で評価した。
◎:非常に良好(未発生)
○:良好 (表面に残留トナーの存在が認められるものの画像への影響はな い)
△:実用可 (固着や傷があるが、画像への影響が少ない)
×:実用不可 (固着が多く、画像欠陥を生じる)
【0191】<4>定着装置とのマッチングプリントアウト試験終了後、定着フィルム表面の傷や残留トナーの固着状況を目視で評価した。
◎:非常に良好(未発生)
○:良好 (わずかに固着が見られるものの、画像への影響はない)
△:実用可 (固着や傷があるが、画像への影響が少ない)
×:実用不可 (固着が多く、画像欠陥を生じる)
【0192】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、静電荷像現像用トナーに特定の酸無水物含有共重合物と、該酸無水物部分の一部をエステル化したものを含有し、且つエステル化剤及びエステル比率を特定することにより、トナー中の着色剤等の分散を向上させ、トナーとしての現像特性,着色性,ドット再現性に優れ、且つ低温での画像定着性に優れ、且つカブリの少ない安定したトナー画像を長期にわたって形成し得るといった効果を発生し、多大な工業的利益を提供するものである。




 

 


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