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発明の名称 吊 具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−224528
公開日 平成11年(1999)8月17日
出願番号 特願平10−28594
出願日 平成10年(1998)2月10日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】宮井 暎夫
発明者 志水 靖夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 下端のねじ部の一部が幅狭となるように側面を凹ませてなる係止段部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの前記ねじ部を挿通する挿通部と前記係止段部をスライドして係止するスリット部とからなるだるま孔を有する被吊持部材と、前記だるま孔に挿通された前記ねじ部の先端にワッシャを介して締付けられたナットとを備え、前記だまる孔が前記ワッシャにより覆われるように、前記スリット部の長さを前記吊りパイプの直径よりも短くしたことを特徴とする吊具。
【請求項2】 下端が幅狭となるように側面を凹ませてなる係止段部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの下端を挿通する挿通部と前記係止段部をスライドして係止するスリット部とからなるだるま孔を有する被吊持部材と、前記だるま孔とほぼ同形状のだるま孔を有して前記被吊持部材のだるま孔と逆向きに重なるように前記被吊持部材の前記だるま孔の下側に重ねられるとともにスリット部が前記係止段部に係合した固定板と、この固定板を前記被吊持部材に固定する固定手段とを備え、前記だまる孔が覆われるように、前記スリット部の長さを前記吊りパイプの直径よりも短くしたことを特徴とする吊具。
【請求項3】 前記スリット部の両側縁は切起こし片により形成されて前記係止段部に係止している請求項2記載の吊具。
【請求項4】 下端のねじ部の周面に凹設された平面部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの前記ねじ部を挿通する挿通孔を有し前記平面部に係合する内突部を挿通孔の縁部に有する被吊持部材と、前記挿通孔に挿通された前記ねじ部の先端にワッシャを介して締付けられたナットとを備えた吊具。
【請求項5】 下端の周面に抜止め突部および移動防止用凹部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの下端を挿通させる挿通孔を有し前記抜止め突部を挿通させる切欠状の凹部を前記挿通孔の縁部に有し前記抜止め突部が前記凹部を挿通した状態で前記吊りパイプを回転することにより前記抜止め突部が嵌合可能な回転防止溝部を下面に有する被吊持部材と、前記吊りパイプに挿通されて前記本体吊持部材に載る筒状であってねじ締めにより先端が前記移動防止用凹部に係止するねじを径方向に螺通した移動防止部材とを備えた吊具。
【請求項6】 下端の周面に抜止め突部および移動防止用凹部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの上から挿通される挿通孔を有し前記抜止め突部が前記挿通孔の下側縁部に係止した状態でねじ締めにより先端が前記移動防止用凹部に係合するねじを螺通したねじ支持片を前記挿通孔の上側縁部に有する被吊持部材とを備えた吊具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘導灯などの照明器具等に適用される吊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例を図15に示す。被吊持部材100に孔101を形成し、孔101に吊りパイプ103の下端のねじ部104にナット105をねじ込み、ねじ部104を孔101に通してナット106をねじ込み連結する。第2の従来例を図16に示す。第1の従来例において孔101上にナット105′を固着している。
【0003】第3の従来例を図17に示す。ねじ部104に同図(b)に示すように凹部107を形成し、被吊持部材100の孔101の周辺に複数の小孔108を形成し、ねじ部104に挿通する筒部109を有するとともに小孔108に嵌合する突起110をつば片に有する回転止め部材111を被吊持部材100に重ね、筒部109に形成したねじ孔112に回転止めねじ113をねじ込みその先端を凹部107に嵌合し、孔101を通ったねじ部104の先端をワッシャ113を介してナット106で締付けている。
【0004】第4の従来例を図18 に示す。ねじ部104に複数の割り114を入れ、孔101の縁部に割り114に嵌入する突部115を形成し、孔101を通ったねじ部104をワッシャ113を介してナット106で締付けている。第5の従来例を図19に示す。ねじ部104に一部が幅狭となるように側面を凹ませてなる係止段部116を有し、被吊持部材100に吊りパイプ103のねじ部104を挿通する挿通部117と係止段部116をスライドさせるスリット部118からなるだるま孔119を有し、挿通部117の周辺にワッシャ移動防止突起120を形成している。ねじ部104を挿通部117に挿入し、係止段部116をスリット部118に通し、ワッシャ113を介してナット106を締めつける。ワッシャ113の周縁が突起120に当たるので突起120を乗り越えない限り吊りパイプ103はスリット部118から挿通部117に移動できない。
【0005】第6の従来例を図20に示す。吊りパイプ103の下端にねじ部がなく係止段部116のみを形成し、被吊持部材100のだるま孔119の周辺に小孔121を形成し、だるま孔119とほぼ同形状のだるま孔119′を有する固定板122に、だるま孔119′をだるま孔119に対して逆向きにして被吊持部材100の裏面に当接した際に、小孔121に整合する位置にねじ孔123を形成している。吊りパイプ103の下端部を挿通部119に挿通し、係止段部116をスリット部118にスライドし、固定板122を重ねてねじ124を小孔121を通しねじ孔123に締付けて固定板122を固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】誘導灯の吊具では、表示面が避難方向を示すため器具が回転してはならない。また器具にある点検スイッチを引っ張ったり押したりするためその力で器具が動いては操作しにくい。また、高輝度誘導灯、光源の細管化、小型化により器具が小さくなり、そのため取付金具の大きさが相対的に大きくなるので取付金具も、デザイン的に小型化が求められてきた。
【0007】しかし、第1の従来例および第2の従来例はねじが緩む方向に器具が回転する可能性がある。第3の従来例は回転しないが回転止め部材111が被吊持部材100に乗るため、デザイン的に良くない。第4の従来例は吊りパイプ103の端部に割り114を入れるのが後加工となるためコスト高になり、また一般的に吊りパイプ103の下端には吊りパイプ103の内部を通る線を保護するブッシングを付けるが、割り114があるとそのブッシングが付けにくい。
【0008】第5の従来例および第6の従来例はだるま孔119の挿通部117に吊りパイプ103を通して係止段部116をスリット部118に完全にスライドするため、だるま孔119が大きく被吊持部材100の取付部が大きくなり、デザイン的に好ましくない。また第5の従来例は被吊持部材100の幅方向が規制され、円形のワッシャ113では穴が覆われず塵埃が入り安全上好ましくない。
【0009】したがって、この発明の目的は、被吊持部材を回転することなくまた多少外力が加わっても不用意に動くことなく被吊持部材の取付部を小型にできる吊具を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の吊具は、下端のねじ部の一部が幅狭となるように側面を凹ませてなる係止段部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの前記ねじ部を挿通する挿通部と前記係止段部をスライドして係止するスリット部とからなるだるま孔を有する被吊持部材と、前記だるま孔に挿通された前記ねじ部の先端にワッシャを介して締付けられたナットとを備え、前記だまる孔が前記ワッシャにより覆われるように、前記スリット部の長さを前記吊りパイプの直径よりも短くしたことを特徴とするものである。
【0011】請求項1記載の吊具によれば、係止段部がスリット部に係合しているため回転することがなく、またナットがねじ部に締付けられるので吊りボルトが不用意に動くことなく確実に固定でき、またスリット部を短くしたため被吊持部材の取付部を小型にできるのでデザイン性がよく、だるま孔をワッシャにより覆うことができるので塵埃がだるま孔から入ることがなく、またトラッキング等に対して安全性が高い。また吊りパイプの端部に線保護のブッシングを取付けることができるため安全性が高い。照明器具に適用した場合には過度の外力(風、地震、人為的力)が加わった時に変形を起こさないように吊りパイプの上端を絞った形状にしハンガに引っ掛けることにより可動できるようにすることがあるが、吊りパイプの上下の絞りの形状を同一にできるので金型を切り換える手間が省けコスト安にできる。
【0012】請求項2記載の吊具は、下端が幅狭となるように側面を凹ませてなる係止段部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの下端を挿通する挿通部と前記係止段部をスライドして係止するスリット部とからなるだるま孔を有する被吊持部材と、前記だるま孔とほぼ同形状のだるま孔を有して前記被吊持部材のだるま孔と逆向きに重なるように前記被吊持部材の前記だるま孔の下側に重ねられるとともにスリット部が前記係止段部に係合した固定板と、この固定板を前記被吊持部材に固定する固定手段とを備え、前記だまる孔が覆われるように、前記スリット部の長さを前記吊りパイプの直径よりも短くしたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の吊具によれば、だるま孔が互いに逆向きとなるように固定板を被吊持部材の下面に重ね両だるま孔のスリット部を係止段部に係止すると、だるま孔の各挿通部がスリット部により遮られスリット部もほぼ吊りパイプにより覆われることとなり、固定板を被吊持部材に固定すると、吊りパイプが確実に固定される。したがって、請求項1と同様な効果があるほか、吊りパイプにねじ切りの必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安にできる。
【0014】請求項3記載の吊具は、請求項2において、前記スリット部の両側縁は切起こし片により形成されて前記係止段部に係止しているものである。請求項3記載の吊具によれば、請求項2と同様な効果のほか、切起こし片が係止段部に係合するので被吊持部材をがたつきにくくすることができる。請求項4記載の吊具は、下端のねじ部の周面に凹設された平面部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの前記ねじ部を挿通する挿通孔を有し前記平面部に係合する内突部を挿通孔の縁部に有する被吊持部材と、前記挿通孔に挿通された前記ねじ部の先端にワッシャを介して締付けられたナットとを備えたものである。
【0015】請求項4記載の吊具によれば、吊りパイプのねじ部を挿通孔に挿入するとき平面部が内突部に係合し、平面部の後端部が内突部に係止し、ナットを締めつけることにより固定される。このため、請求項1と同様な効果のほか、吊りパイプの挿入位置を決める手段を平面部で達成できるのでそのためのナット等の部品が不要になり、コスト安にできる。
【0016】請求項5記載の吊具は、下端の周面に抜止め突部および移動防止用凹部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの下端を挿通させる挿通孔を有し前記抜止め突部を挿通させる切欠状の凹部を前記挿通孔の縁部に有し前記抜止め突部が前記凹部を挿通した状態で前記吊りパイプを回転することにより前記抜止め突部が嵌合可能な回転防止溝部を下面に有する被吊持部材と、前記吊りパイプに挿通されて前記本体吊持部材に載る筒状であってねじ締めにより先端が前記移動防止用凹部に係止するねじを径方向に螺通した移動防止部材とを備えたものである。
【0017】請求項5記載の吊具によれば、吊りパイプに移動防止部材を挿通し、抜止め突部を凹部に挿通しながら吊りパイプを挿通孔に挿通し、吊りパイプを回転して抜止め突部を回転防止溝部に係合した状態でねじを締めて移動防止用凹部に係止すると、吊りパイプは被吊持部材に回転することなく固定される。このため、請求項1と同様な効果のほか、吊りパイプの下端にねじ切りの必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安にできる。
【0018】請求項6記載の吊具は、下端の周面に抜止め突部および移動防止用凹部を有する吊りパイプと、この吊りパイプの上から挿通される挿通孔を有し前記抜止め突部が前記挿通孔の下側縁部に係止した状態でねじ締めにより先端が前記移動防止用凹部に係合するねじを螺通したねじ支持片を前記挿通孔の上側縁部に有する被吊持部材とを備えたものである。
【0019】請求項6記載の吊具によれば、吊りパイプを挿通孔に下から通してねじの先端を移動防止用凹部にねじ締めすると、吊りパイプが回転することなく確実に固定することができる。このため、請求項5と同様な効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図1から図5により説明する。すなわち、この照明器具用の吊具は、吊りパイプ1と、被吊持部材2と、ナット3とを有する。吊りパイプ1は、下端のねじ部4の一部が幅狭となるように側面を凹ませてなる係止段部5を有する。実施の形態の吊りパイプ1は、吊りパイプ1の下端のみにねじ部4を形成し、係止段部5は相対向する両側面を凹ませて幅狭い狭小に形成しており、これは絞り加工により金型成形している。またこれと同様な形状の絞り加工を吊りパイプ1の上端部にも形成して吊り段部6としている。ハンガ9は天井に取付けられるもので、略コ字形に形成され、その中間片9aに吊りパイプ1の上端部を挿通する挿入部10を形成し、下片9bに挿入部10に連続して吊り段部6をスライドさせる係止溝11を切欠いている。7はハンガ9を覆うキャノピー、8はキャノピー7のストップリング、12は天井裏に配線されたアース線、13は同じく電源線、14は電源線13等を通すハンガ9の孔、15はねじ部4の上端部にまでねじ込んだナット、26は天井取付孔である。
【0021】被吊持部材2は、吊りパイプ1のねじ部4を挿通する挿通部16と係止段部5をスライドして係止するスリット部17とからなるだるま孔18を有する。実施の形態の被吊持部材2は、器具本体を実施の形態とし、だるま孔18を有する被吊持部材2の取付部2aは金属製の取付具により形成し、この取付部2aは下向き開口の略箱形で天部にだるま孔18を形成し、両側片の開口側端部に取付片19を延出し、取付孔20を形成している。取付孔20に整合する位置の被吊持部材2に形成した孔2bを通して取付ねじ21が通され、筒状のつまみナット22を取付片19上にねじ締めして取付けている。一方だるま孔18の挿通部16には吊りパイプ1のねじ部4が挿通され、係止段部5がスリット部17にスライドされ、ワッシャ23をねじ部4に通し、ナット3で締めつける。24はワッシャ23の挿通部16a側への移動を規制するための突起である。27は吊りパイプ1に通されたアース線、28は同じくリード線である。
【0022】ナット3は、だるま孔18に挿通されたねじ部4の先端にワッシャ23を介して締付けられている。そして、図3に示すように、だまる孔18はワッシャ23により覆われるように、スリット部17の長さを吊りパイプ1の直径よりも短くしている。すなわち、図3(a)は係止段部5の断面であり、L1 はねじ部4の直径、T1 は係止段部5の幅狭部分の幅寸法である。同図(b)はだるま孔18であり、L2 はスリット部17の長さ、T2 はスリット部17の幅寸法であり、L1 >L2 、T1 ≒T2 としている。実際はT1 <T2 であるが、圧入できる程度ならばT1 >T2とすることは可能である。
【0023】この実施の形態によれば、係止段部5がスリット部17に係合しているためたとえ風や人為的な外力が加わっても回転することがない。またナット3がねじ部4に締付けられるので吊りボルト1が不用意に動くことなく確実に固定でき、たとえば誘導灯等の点検スイッチが付いた器具を取付けても、点検スイッチを引っ張ったり押したりすることができる。
【0024】またスリット部17を短くしたため被吊持部材2の取付部2aを小型にできるのでデザイン性がよく、だるま孔18をワッシャ23により覆うことができるので塵埃がだるま孔18から入ることがなく、またトラッキング等に対して安全性が高い。また吊りパイプ1の端部に線保護のブッシングを取付けることができるため安全性が高い。
【0025】照明器具に適用した場合には過度の外力(風、地震、人為的力)が加わった時に変形を起こさないように、吊りパイプ1の上端を絞った形状にして吊り段部6を形成し、ハンガ9の係止溝11に引っ掛けることにより可動できるようにしているが、吊りパイプ1の上下の絞りの形状を同一にできるので金型を切り換える手間が省けコスト安にできる。
【0026】さらに、吊りパイプ1の下端よりも上方に係止段部5を形成しているため、ねじ部4のねじ切りが容易にできる。この発明の第2の実施の形態を図6および図7により説明する。すなわち、この吊具は、第1の実施の形態との比較において、吊りパイプ1は係止段部5が共通するがねじ部4のねじをなくしている。被吊持部材2はだるま孔18が共通するがワッシャ23を止めるための突起24がなく、固定板固定用のねじ挿通孔23を形成している。またワッシャ23およびナット3に代えて、だるま孔18と同形状のだるま孔18′を有する固定板30を用いている。この固定板30は、被吊持部材2のだるま孔18と逆向きに重なるように被吊持部材2のだるま孔18の下側に重ねられるとともにスリット部17が係止段部5に係合する。実施の形態の固定板30は金属製であり、ねじ挿通孔23に整合する複数のねじ孔31を形成している。ねじ孔31およびねじ挿通孔32の位置はだるま孔18,18′が互いに逆向きとなるように固定板30を取付部2aの裏面に当接したとき、図7(b)のようにスリット部17のみが連続し挿通部16が覆われるように決められる。また係止段部5の凹みの底部における吊りパイプ1の軸方向の幅寸法tは固定板30の厚さと取付部2aの厚さを加えた寸法とほぼ同じに設定されている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0027】組立は、吊りパイプ1をだるま孔18の挿通部16に通し係止段部5をスリット部17にスライドし、つぎにだるま孔18、18′が互いに逆向きとなるように、固定板30を被吊持部材2の裏面側に当接し、だるま孔18′のスリット部17を係止段部5に係止し、固定ねじ50をねじ挿通孔32を通してねじ孔31にねじ込み固定板30を固定する。
【0028】この実施の形態によれば、だるま孔18が互いに逆向きとなるように固定板30を被吊持部材2の下面に重ね両だるま孔18、18′のスリット部17を係止段部5に係止すると、だるま孔18、18′の各挿通部16がスリット部17により遮られスリット部17もほぼ吊りパイプ1により覆われることとなり、固定板30を被吊持部材2に固定すると、吊りパイプ1が確実に固定される。したがって、第1の実施の形態と同様な効果があるほか、吊りパイプ1にねじ切りの必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安にできる。
【0029】この発明の第3の実施の形態を図8により説明する。すなわち、第2の実施の形態において、各だるま孔18、18′のスリット部17の両側縁が切起こし片33、34により形成されて係止段部5に係止している。その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。この実施の形態によれば、切起こし片33、34が係止段部5に係合するので被吊持部材2をがたつきにくくすることができる。
【0030】この発明の第4の実施の形態を図9により説明する。すなわち、吊りパイプ1は、下端のねじ部4の周面に凹設された平面部40を有する。実施の形態ではねじ部4の長さ以上の軸方向長さHを有し、深さKは同図(b)のように被吊持部材2の板厚程度に形成している。被吊持部材2の取付部2aは吊りパイプ1のねじ部4を挿通する挿通孔18aを有し、平面部40に係合する内突部41を挿通孔18aの縁部に有する。実施の形態では内突部41を孔縁を直線状に形成して平面部40に係合させ、さらに内突部41上に、ねじ部4のピッチ以上の高さの突片42を、孔縁より一体に起こすことにより形成している。
【0031】ナット3は挿通孔18aに挿通されたねじ部4の先端にワッシャ23を介して締付けられる。その他は第1の実施の形態と共通する。この実施の形態によれば、吊りパイプ1のねじ部4を挿通孔18aに挿入するとき平面部4aが内突部41に係合し、平面部40の後端部が内突部41、ここでは突片42の先端に係止し、ナット3を締めつけることにより固定される。このため、第1の実施の形態と同様な効果のほか、吊りパイプ1の挿入位置を決める手段を平面部40で達成できるのでそのためのナット等の部品が不要になり、コスト安にできる。またパイプ加工も容易である。
【0032】この発明の第5の実施の形態を図10により説明する。これは第4の実施の形態の突片42を垂直に立てたのではなく、挿通孔18aの外側に折曲げてカールにしたものである。この発明の第6の実施の形態を図11により説明する。これは第4の実施の形態の内突部41を板厚方向に曲げて同図(b)のように下向きの突部43を形成している。また同図(c)に示すような断面のたとえばだぼによるワッシャ位置合わせ用突起44を形成している。
【0033】突部43がワッシャ23と平面部40の端部との間に挟持されて、動くことなく吊りパイプ1が取付けられる。この発明の第7の実施の形態を図12により説明する。これは吊りパイプ1の平面部40を両側面に形成し、挿通孔18aの内突部41をこれに合わせて一対形成し、各内突部41に突部43を形成している。
【0034】この発明の第8の実施の形態を図13により説明する。吊りパイプ1は下端の周面に抜止め突部47および移動防止用凹部48を有する。実施の形態では抜止め突部47が両側に一対形成され、移動防止用凹部48がその間の周面に形成されている。被吊持部材2はその取付部2aに、吊りパイプ1の下端を挿通させる挿通孔18aを有し、抜止め突部47を挿通させる切欠状の凹部53を挿通孔18aの縁部に有し、抜止め突部47が凹部53を挿通した状態で吊りパイプ1を回転することにより抜止め突部47が嵌合可能な回転防止溝部54を下面に有する。実施の形態の回転防止溝部54は挿通孔18aの近辺に形成された一対の例えばだぼによる突起55によりその間に形成している。
【0035】移動防止部材56は、吊りパイプ1に挿通された筒状であってねじ締めにより先端が移動防止用凹部48に係止するねじ57を径方向に螺通している。59はねじ57を螺合するねじ孔である。この実施の形態によれば、吊りパイプ1に移動防止部材56を挿通し、抜止め突部47を凹部53に挿通しながら吊りパイプ1を挿通孔18aに挿通し、吊りパイプ1を回転して抜止め突部47を回転防止溝部54に係合した状態でねじ57を締めて移動防止用凹部54に係止すると、吊りパイプ1は被吊持部材2に回転することなく固定される。このため、第1の実施の形態と同様な効果のほか、吊りパイプ1の下端にねじ切りの必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安にできる。
【0036】この発明の第9の実施の形態を図14により説明する。吊りパイプ1の構成は第8の実施の形態と同様である。被吊持部材2の取付部2aは、吊りパイプ1の上から挿通される挿通孔18aを有し、抜止め突部47が挿通孔18aの下側縁部に係止した状態でねじ締めにより先端が移動防止用凹部48に係合するねじ57を螺通したねじ支持片60を挿通孔18aの上側縁部に有する。その他は第8の実施の形態と同様である。
【0037】この実施の形態によれば、吊りパイプ1を挿通孔18aに下から通してねじ57の先端を移動防止用凹部48にねじ締めすると吊りパイプ1が回転することなく確実に固定することができる。このため、第8の実施の形態と同様な効果がある。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の吊具によれば、係止段部がスリット部に係合しているため回転することがなく、またナットがねじ部に締付けられるので吊りボルトが不用意に動くことなく確実に固定でき、またスリット部を短くしたため被吊持部材の取付部を小型にできるのでデザイン性がよく、だるま孔をワッシャにより覆うことができるので塵埃がだるま孔から入ることがなく、またトラッキング等に対して安全性が高い。また吊りパイプの端部に線保護のブッシングを取付けることができるため安全性が高い。照明器具に適用した場合には過度の外力(風、地震、人為的力)が加わった時に変形を起こさないように吊りパイプの上端を絞った形状にしハンガに引っ掛けることにより可動できるようにすることがあるが、吊りパイプの上下の絞りの形状を同一にできるので金型を切り換える手間が省けコスト安にできる。
【0039】請求項2記載の吊具によれば、だるま孔が互いに逆向きとなるように固定板を被吊持部材の下面に重ね両だるま孔のスリット部を係止段部に係止すると、だるま孔の各挿通部がスリット部により遮られスリット部もほぼ吊りパイプにより覆われることとなり、固定板を被吊持部材に固定すると、吊りパイプが確実に固定される。したがって、請求項1と同様な効果があるほか、吊りパイプにねじ切りの必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安にできる。
【0040】請求項3記載の吊具によれば、請求項2と同様な効果のほか、切起こし片が係止段部に係合するので被吊持部材をがたつきにくくすることができる。請求項4記載の吊具によれば、吊りパイプのねじ部を挿通孔に挿入するとき平面部が内突部に係合し、平面部の後端部が内突部に係止し、ナットを締めつけることにより固定される。このため、請求項1と同様な効果のほか、吊りパイプの挿入位置を決める手段を平面部で達成できるのでそのためのナット等の部品が不要になり、コスト安にできる。
【0041】請求項5記載の吊具によれば、吊りパイプに移動防止部材を挿通し、抜止め突部を凹部に挿通しながら吊りパイプを挿通孔に挿通し、吊りパイプを回転して抜止め突部を回転防止溝部に係合した状態でねじを締めて移動防止用凹部に係止すると、吊りパイプは被吊持部材に回転することなく固定される。このため、請求項1と同様な効果のほか、吊りパイプの下端にねじ切りの必要がなく、金型により絞り成形できるのでコスト安にできる。
【0042】請求項6記載の吊具によれば、吊りパイプを挿通孔に下から通してねじの先端を移動防止用凹部にねじ締めすると、吊りパイプが回転することなく確実に固定することができる。このため、請求項5と同様な効果がある。




 

 


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