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発明の名称 着脱可能なヒンジピンを有する冷蔵庫
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−223456
公開日 平成11年(1999)8月17日
出願番号 特願平10−331680
出願日 平成10年(1998)11月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外1名)
発明者 林 光昇 / 黄 鍾洙
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 冷却室を形成する本体、及び前記冷却室を開閉するドーアを有する冷蔵庫において、前記本体の下部コーナに設けられ、前記ドーアの下部コーナにヒンジ結合される下部ヒンジピンを有する下部ヒンジ部材;前記本体の上部コーナに設けられる上部ヒンジブラケット;及び前記上部ヒンジブラケットに着脱可能に設けられ、前記ドーアの上部コーナに結合される上部ヒンジピンを有するピン部材を含むことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】 前記上部ヒンジブラケットは前記上部ヒンジピンが貫通して受け入られる受け孔を有することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】 前記上部ヒンジブラケットは、前記受け孔を中心として円弧状に形成され該端部にフック孔が形成されたグルーブを有し;前記ピン部材は、前記ヒンジピンから該半径方向に延長され該端部に前記グルーブ内に受け入られるように延長されたフック突起が形成されているアーム部を備え;これにより、前記ピン部材は前記フック突起が前記フック孔と噛み合う固定位置と前記フック突起が前記グルーブ内で前記フック孔の反対側の端部に位置する分離位置との間を移動することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】 前記グルーブの底面は前記分離位置から前記固定位置に斜めに上昇されることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】 前記ピン部材は該半径方向に延長されたノブを備えることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項6】 前記上部ヒンジブラケットは該板面方向に沿って陥没形成されて前記ピン部材が前記固定位置に位置した状態で前記ノブを収容する受け溝を有することを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却室を形成する本体と冷却室を開閉するドーアとを備える冷蔵庫に係り、さらに詳しく言えば、着脱可能なヒンジピンを用いてドーアを固定することにより、ドーアを本体に容易に結合または分離させることができる冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の冷蔵庫の分解斜視図である。冷蔵庫は中間隔壁により区切られる冷凍室102と冷蔵室103とを形成する本体101、及び冷凍室102と冷蔵室103との前面にそれぞれ設けられている冷凍室ドーア104と冷蔵室ドーア108とを有している。
【0003】冷凍室ドーア104はドーア外板105、ドーア外板105の内側面に結合されるドーア内板(図示せず)、及びドーア外板105とドーア内板の上部及び下部にそれぞれ結合されるドーアカップ106を有する。ドーア外板105とドーア内板により形成される内部空間内には断熱材が充填されている。各ドーアカップ106の一端部にはヒンジ溝107が形成されている。冷蔵室ドーア108は、冷凍室ドーア104の如く、ドーア外板109、ドーア内板(図示せず)、及びヒンジ溝111を有するドーアカップ110から構成されている。
【0004】一方、本体101の右側下部には下部ヒンジ部材113が設けられている。下部ヒンジ部材113には冷蔵室ドーア108の下部のヒンジ溝111と結合されるヒンジピン114が形成されている。
【0005】冷凍室102と冷蔵室103との間には中央ヒンジ部材115が設けられている。中央ヒンジ部材115には冷蔵室ドーア108の上部のヒンジ溝111及び冷凍室ドーア104の下部のヒンジ溝107にそれぞれ結合される一対のヒンジピン117、116が形成されている。
【0006】本体の右側上部には上部ヒンジ部材120が形成されている。上部ヒンジ部材120は、図8に示したように、多数のスクリュー孔123が形成された固定部122、及び該固定部122から延長形成された支持部124から構成されている。
【0007】本体101の上面のコーナには上部ヒンジ部材120を本体101に固定するための多数のスクリュー孔が形成されている。固定部122のスクリュー孔123を通って本体101のスクリュー孔にスクリュー(ねじ)が締結されることにより上部ヒンジ部材120が本体101に固定される。
【0008】一方、上部ヒンジ部材120の支持部124には冷凍室ドーア104の上部のヒンジ溝107に結合されるヒンジピン125が形成されており、上部ヒンジ部材120と本体101との間には補強部材121が介されている。
【0009】冷凍室ドーア104及び冷蔵室ドーア108は次の順にしたがって本体101に結合される。先に、作業者は下部ヒンジ部材113を本体101に固定させ、冷蔵室ドーア108の下部と下部ヒンジ部材113とを結合させる。その次に、中央ヒンジ部材115のヒンジピン117を冷蔵室ドーア108の上部に形成されたヒンジ溝111に挿入させた後、中央ヒンジ部材115を本体101に固定させる。
【0010】その次に、冷凍室ドーア104の下部と中央ヒンジ部材115のヒンジピン116とを結合させ、上部ヒンジ部材120のヒンジピン125を冷凍室ドーア104の上部に形成されたヒンジ溝107に挿入させる。それから、多数のスクリューを用いて補強部材121及び上部ヒンジ部材120を本体101に固定させる。
【0011】このように中央ヒンジ部材115を冷蔵室ドーア108に結合させてから中央ヒンジ部材115を本体101に固定させ、また、上部ヒンジ部材120を冷凍室ドーア104に結合させた後上部ヒンジ部材120を本体101に固定させるので、上部及び中央ヒンジ部材120,115を固定させることが難しい。
【0012】さらに、最近では冷蔵庫の大型化によって冷蔵庫を運ぶ時冷蔵庫の幅を減らすようにドーア104,108を本体101から分離しなければならない場合がある。特に、冷蔵庫の幅が入り口より大きいため冷蔵庫が出入口を通過できない場合、作業者は冷蔵庫のドーア104,108を本体101から分離して冷蔵庫の幅を減らし、冷蔵庫を室内に運んだ後にドーア104,108をさらに本体101に組み立てる。
【0013】ところが、前記のような従来の冷蔵庫においては、ヒンジ部材113,115,120が本体101に堅固に固定されているので、ドーア104、108の分離及び結合が容易ではない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、従来のこのような問題点を考慮して、本体に固定されたヒンジ部材を分離しなくてもドーアを本体から容易に分離及び結合させることができる冷蔵庫を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するため、冷却室を形成する本体、及び前記冷却室を開閉するドーアを有する冷蔵庫において、前記本体の下部コーナに設けられ、前記ドーアの下部コーナにヒンジ結合される下部ヒンジピンを有する下部ヒンジ部材;前記本体の上部コーナに設けられる上部ヒンジブラケット;及び前記上部ヒンジブラケットに着脱可能に設けられ、前記ドーアの上部コーナに結合される上部ヒンジピンを有するピン部材を含むことを特徴とする冷蔵庫により達成される。
【0016】ここで、前記上部ヒンジブラケットは前記上部ヒンジピンが貫通して受け入られる受け孔を有する。また、前記上部ヒンジブラケットは、前記受け孔を中心として円弧状に形成され該端部にフック孔が形成されたグルーブを有する。前記ピン部材は、前記ヒンジピンから該半径方向に延長され該端部に前記グルーブ内に受け入れるように延長されたフック突起が形成されているアーム部を備える。これにより、前記ピン部材は前記フック突起が前記フック孔と噛み合う固定位置と前記フック突起が前記グルーブ内で前記フック孔の反対側の端部に位置する分離位置との間を移動することが可能である。
【0017】前記グルーブの底面は前記分離位置から前記固定位置に上昇されるように斜めになっていることが望ましい。
【0018】前記ピン部材は該半径方向に延長されたノブを備える。前記上部ヒンジブラケットは該板面方向に沿って陥没形成されて前記ピン部材が前記固定位置に位置した状態で前記ノブを収容する受け溝を有する。
【0019】本発明によると、ドーアを本体に容易に結合させることができる。また、本体から上部ヒンジブラケットを分離しなくてもドーアを本体から容易に分離することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施の形態を詳しく説明する。図1は本発明による冷蔵庫の分解斜視図であり、図2は図1の部分拡大図である。本発明による冷蔵庫は、従来の冷蔵庫の如く中間隔壁により区切られる冷凍室2と冷蔵室3とを形成する本体1、及び冷凍室2と冷蔵室3との前面にそれぞれ設けられている冷凍室ドーア7と冷蔵室ドーア13とを有している。
【0021】冷凍室ドーア7はドーア外板8、ドーア外板8の内側面に結合されるドーア内板(図示せず)、及びドーア外板8とドーア内板との上部及び下部にそれぞれ結合されるドーアカップ9を有する。ドーア外板8とドーア内板により形成される内部空間内には断熱材が充填されている。各ドーアカップ9の一端部にはヒンジ溝10が形成されている。冷蔵室ドーア13は、冷凍室ドーア7の如く、ドーア外板14、ドーア内板(図示せず)、及びヒンジ溝17を有するドーアカップ16から構成されている。
【0022】一方、本体1の右側下部には下部ヒンジ部材19が設けられている。下部ヒンジ部材19には冷蔵室ドーア13の下部のヒンジ溝17と結合されるヒンジピン20が形成されている。
【0023】冷凍室2と冷蔵室3との間には中央ヒンジ部材22が設けられており中央ヒンジ部材22には上方及び下方に突出された一対のヒンジピン24,26が形成されている。各ヒンジピン24,26は冷凍室ドーア7の下端部と冷蔵室ドーア13の上端部に形成されたヒンジ溝10,17にそれぞれ結合される。
【0024】本体の右側上部には上部ヒンジブラケット28が設けられている。上部ヒンジブラケット28は、図2に示したように、多数のスクリュー孔31が形成された固定部30、及び該固定部30から延長形成された支持部32から構成されている。
【0025】本体1の上面には上部ヒンジブラケット28を本体1に固定するための多数のスクリュー孔50が形成されている。固定部30のスクリュー孔31を通って本体1のスクリュー孔50にスクリュー(ねじ)が締結されることにより上部ヒンジブラケット28が本体1に固定される。
【0026】上部ヒンジブラケット28の支持部32には後述されるピン部材39のヒンジピン41を収容するための受け孔34が形成されている。また、該受け孔34は該一側部位が切り取られて支持部32の縁部まで延長されており、該延長された部位は後述されるピン部材39の第2アーム部46が通過する通過部36を提供する。
【0027】ピン部材39は、図2及び図4に示したように、受け孔34に挿入されるヒンジピン41、及びヒンジピン41から該半径方向に延長された一対のアーム部49,46を有する。第1アーム部49及び第2アーム部46は相互反対側に延長されている。第1アーム部49はヒンジピン41の上端部に形成され、第2アーム部46は第1アーム部49より低い位置に形成されている。
【0028】ヒンジピン41が受け孔34に挿入されると第2アーム部46は通過部36を通って支持部32の下部に位置され、第2アーム部46は支持部46の上部に位置される。また、第1アーム部49の端部には下方に突出されたフック突起51が形成されており、第2アーム部46の端部にはヒンジピン41を回動させるためのノブ47が形成されている。
【0029】支持部32には受け孔34を中心として円弧状のグルーブ54が形成されている。グルーブ54の一側端部にはピン部材39のフック突起51と噛み合うフック孔56が形成されている。ヒンジピン41が受け孔34に挿入された状態で、ピン部材39はフック突起51がフック孔56と噛み合う固定位置とフック突起51がグルーブ54のフック孔56の反対端部に位置される分離位置との間を回動する。グルーブ54の底面は、図3に示されたように、分離位置から前記固定位置に上昇されるように斜めになっている。
【0030】支持部32にはまた該板面方向に陥没された受け溝38が形成されている。受け溝38は、図5に示したように、ヒンジピン41が固定位置に位置されるように回転された状態でノブ47を収容し、またノブ47の回転を制限する機能をする。
【0031】以下では前記のような構成を有する本発明による冷蔵庫のドーアの結合及び分離過程を説明する。
【0032】ドーア7,13を本体1に結合させるために、先に、作業者は下部ヒンジ部材19と上部ヒンジブラケット28とを多数のスクリューを用いて本体1に固定させ、冷蔵室ドーア13の下部と下部ヒンジ部材19とを結合させる。その次に、中央ヒンジ部材22のヒンジピン26を冷蔵室ドーア13の上部に形成されたヒンジ溝17に挿入させてから、中央ヒンジ部材22を本体1に固定させる。
【0033】その次に、冷凍室ドーア7の下部と中央ヒンジ部材22のヒンジピン24とを結合させ、ピン部材39のヒンジピン41を上部ヒンジブラケット28の受け孔34に挿入させてヒンジピン41と冷凍室ドーア7の上部ヒンジ溝10とを結合させる。ヒンジピン41が受け孔34に挿入されることによって第1アーム部49は支持部32の上部に位置され第2アーム部46は通過部36を通って支持部32の下部に位置される。この時、第1アーム部49のフック突起51はグルーブ54内に収容されピン部材39は分離位置に位置される。
【0034】作業者はノブ47を操作して受け溝38に向かって回転する。これによってフック突起51はグルーブ54に沿って移動し、第1アーム部49はフック突起51と上向き斜めになったグルーブ54の底面との接触により弾性力を受けながら曲がる。ノブ47が最大に回転されて受け溝38内に収容されるとフック突起51はフック孔56と噛み合い、これによりピン部材39は固定位置に位置される。固定位置でピン部材39の回転はフック孔56と噛み合ったフック突起51により防止される。
【0035】このように、上部ヒンジブラケット28及び下部ヒンジ部材19を本体1に先に堅固に固定させた状態でドーア7,13を本体に結合させるので、ドーア7,13を結合させるための工程が容易に行われる。
【0036】冷蔵庫を運ぶ時、冷蔵庫の幅を減らす必要のある時には前記過程の反対過程によって冷蔵室ドーア7及び冷凍室ドーア13が分離される。即ち、作業者はノブ47を操作してピン部材39を分離位置に向かうように回転させる。これによってフック突起51はフック孔56から離脱してグルーブ54内の反対側の端部に移動する。その次に、中央ヒンジ部材22を本体1から分離して冷蔵室ドーア13を分離する。
【0037】前記の過程によって本体1に堅固に結合された上部ヒンジブラケット28を分離しなくてもドーア7,13が本体1から容易に分離され、冷蔵庫の幅が効果的に減る。冷蔵庫の運搬の完了された後には前述した過程にしたがってさらにドーア7,13を本体に結合させる。
【0038】本実施の形態において、冷凍室ドーア7に本発明による上部ヒンジブラケット28とピン部材39が適用された例を説明しているが、冷蔵室ドーア13にもこの上部ヒンジブラケット28と同一の構成を有する別途のヒンジブラケットを適用することができる。
【0039】
【発明の効果】前述したように、本発明によると、ドーア7,13を本体1に組み合わせる工程が容易に行われ、本体1に堅固に固定された上部ヒンジブラケット28を分離しなくてもドーア7,13を本体1から容易に分離させることができる。
【0040】以上、本発明を望ましい実施の形態により詳しく説明したが、前記の内容を理解した当業者は、その変更及び改変を容易に考えられるであろう。従って、本発明の範囲は、請求範囲と均等の範囲とするべきである。




 

 


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