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発明の名称 車両用消音器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−22445
公開日 平成11年(1999)1月26日
出願番号 特願平9−175756
出願日 平成9年(1997)7月1日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 欣一 (外2名)
発明者 上兼 正之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 車両のエンジンの排気系路に介設する車両用消音器であって、シェルと、シェルを貫通する、周壁部に透孔を有するインナパイプとを備えるものにおいて、インナパイプをシェルの軸線に対しインナパイプの軸線が傾くように配設する、ことを特徴とする車両用消音器。
【請求項2】 前記消音器は、車幅方向にオフセットした上流側排気管と下流側排気管との間に介設されるものであり、消音器を、両排気管の車幅方向のオフセットに対応させて、インナパイプの軸線が車幅方向に傾くように配置したとき、シェルの軸線が車長方向に平行になるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用消音器。
【請求項3】 シェル内に、インナパイプを空間を存して囲繞するアウタパイプをシェルと略同心に配設し、アウタパイプの周壁部に透孔を形成して、シェルとアウタパイプとの間に吸音材を充填したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用消音器。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンの排気系路に介設する車両用消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図1に示す如く、エンジンの排気系路1に、メイン消音器2の上流側に位置させてサブ消音器たるプリチャンバ3を介設することは知られている。
【0003】プリチャンバ3は、一般に、断面円形又は断面長円形のシェル30に、周壁部に透孔を有するインナパイプ31を貫通させ、シェル30とインナパイプ31との間に吸音材を充填して成る吸音形消音器で構成されている。そして、インナパイプ31はシェル30と同心に配置されている。
【0004】プリチャンバ3は、図2に示す如く、フロア4に形成した段差部4aと、燃料タンク5及びリヤサスペンション(図示せず)を搭載するリヤサブフレーム6との間に配置されている。ここで、排気系の取回し上、図1に示す如く、プリチャンバ3の上流側の排気管1aに対し下流側の排気管1bは車幅方向片側にオフセットされており、そのために、両排気管1a,1bを接続するプリチャンバ3のインナパイプ31の軸線を車幅方向に傾けている。そして、従来は、プリチャンバ3のシェル30とインナパイプ31とを同心に配置しているため、シェル30の軸線も車幅方向に傾くことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プリチャンバ3とフロア段差部4aとの間及びプリチャンバ3とリヤサブフレーム6との間には干渉防止のためにクリアランスを確保する必要があり、フロア段差部4aとリヤサブフレーム6との間の前記クリアランスを除いた距離Lの空間にプリチャンバ3を収める必要がある。
【0006】ここで、上記従来例のようにシェル30の軸線が車幅方向に傾くと、シェル30を距離Lの空間に収めるには、シェル30の軸長L′をLより短くすると共に、横幅を大きくする程軸長L′を短くする必要があって、シェル30の容積を大きくすることが困難になる。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、シェルの容積を大きくして消音性能を向上し得るようにした車両用消音器を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、本発明では、車両のエンジンの排気系路に介設する車両用消音器であって、シェルと、シェルを貫通する、周壁部に透孔を有するインナパイプとを備えるものにおいて、インナパイプをシェルの軸線に対しインナパイプの軸線が傾くように配設している。
【0009】これによれば、消音器の上流側の排気管と下流側の排気管とが車幅方向にオフセットしている場合、消音器を、両排気管の車幅方向のオフセットに対応させて、インナパイプの軸線が車幅方向に傾くように配置したとき、シェルの軸線が車長方向に平行になるようにできる。そのため、シェルの軸長を消音器の配置スペースの車長方向距離に等しくして、且つ、シェルの横幅も大きくすることができ、シェルの容積を可及的に大きくして消音性能を向上させることができる。
【0010】尚、シェルとインナパイプとの間に吸音材を充填しても良いが、シェル内に、インナパイプを空間を存して囲繞するアウタパイプを設け、アウタパイプの周壁部に透孔を形成して、シェルとアウタパイプとの間に吸音材を充填すれば、吸音材による消音効果に加えて、アウタパイプとインナパイプとの間の空間による膨張消音効果が得られるため、消音性能が向上する。この場合、アウタパイプをシェルと略同心に配置すれば、アウタパイプの断面積を大きくして膨張消音効果を高めることができ、有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】図3は車両に搭載したエンジンの排気系を示しており、図1に示した従来の排気系と基本構成は特に異らず、従来と同一の部材には上記と同一の符号を付している。
【0012】図4を参照して、サブ消音器たるプリチャンバ3の配置スペースは、従来と同様に、フロア段差部4aとリヤサブフレーム6との間のスペースになっている。プリチャンバ3は、図5及び図6に示すように、断面長円形のシェル30と、シェル30を貫通するインナパイプ31と、シェル30内に設けた、インナパイプ31を空間を存して囲繞するアウタパイプ32とを備えており、インナパイプ31の前端と後端とに夫々上流側の排気管1aと下流側の排気管1bとを接続している。
【0013】インナパイプ31は、その軸線がシェル30の軸線に対し傾くように配設されている。そして、プリチャンバ3を、上流側排気管1aに対する下流側排気管1bの車幅方向片側へのオフセットに対応させて、インナパイプ31の軸線が車幅方向に傾くように配置したとき、シェル30の軸線が車長方向に平行になるようにしている。そのため、フロア段差部4aとリヤサブフレーム6の間の配置スペースのうち、干渉防止のためのクリアランスを除いた、プリチャンバ3を収めるべき所定の車長方向距離Lと軸長が等しくなるようにシェル30を形成でき、且つ、シェル30の横幅も大きくすることができる。かくて、シェル30の容積を可及的に大きくして消音性能を向上させることができる。
【0014】また、インナパイプ31はシェル30の断面中心よりも下方にオフセットして配設されている。そのため、インナパイプ31より上方でシェル30の断面積を広く確保でき、最低地上高を低下せずにシェル30の容積を大きくすることができる。
【0015】インナパイプ31とアウタパイプ32との周壁部には夫々多数の透孔31a,32aが形成されている。そして、アウタパイプ32の外周に第1の吸音材たるステンレスウール33と、その外周に第2の吸音材たるシリカマット34とを巻回すると共に、シリカマット34とシェル30との間に第3の吸音材たるグラスウール35を充填している。また、アウタパイプ32は、その断面積を大きく取れるように、シェル30と略同心に配設している。
【0016】プリチャンバ3として上記実施形態の発明品と、アウタパイプ32を省略してインナパイプ31とシェル30との間に吸音材を充填した比較品とを用い、排気系路1の下流端の排気口における急加速時の騒音を測定したところ、図7に示す結果が得られた。図7のa1,c1は、プリチャンバ3として発明品を用いたときのA特性とC特性の騒音レベルを示し、a2,c2は、プリチャンバ3として比較品を用いたときのA特性とC特性の騒音レベルを示す。同図から明らかなように、発明品の方が消音性能が向上している。これは、発明品の場合、吸音材による吸音効果に加えて、インナパイプ31とアウタパイプ32との間の空間による膨張消音効果が得られるためである。
【0017】以上、プリチャンバ3に本発明を適用した実施形態について説明したが、エンジンの排気系路に介設する他の消音器にも同様に本発明を適用できる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項1,2の発明によれば、シェルの容積を可及的に大きくすることができて、消音性能を向上でき、更に、請求項3の発明によれば、消音性能を一層向上できる。




 

 


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