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発明の名称 防振マウント
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−2289
公開日 平成11年(1999)1月6日
出願番号 特願平9−153958
出願日 平成9年(1997)6月11日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 欣一 (外2名)
発明者 宮原 哲也
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 内筒と、外筒と、内筒と外筒とを結合する弾性体から成る防振部材とを備える防振マウントにおいて、内筒と外筒とを軸方向の限られた部分で結合するような形状に防振部材を形成して、内筒と外筒との間に軸方向の残りの部分に位置する空間を設け、この空間に弾性体から成るストッパ部材を配置して、内筒と外筒とが径方向に所定値以上相対変位したときにストッパ部材が弾性変形されるようにしたことを特徴とする防振マウント。
【請求項2】 内筒と外筒とを結合する防振部材の部分とストッパ部材との間に軸方向の空隙を確保することを特徴とする請求項1に記載の防振マウント。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の動力源を車体に支持するために用いる防振マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマウントは、内筒と、外筒と、内筒と外筒とを結合するゴム等の弾性体から成る防振部材とで構成されており、内筒と外筒との一方を車体、他方を動力源に連結している。
【0003】かかるマウントにおいて、防振部材に軸方向の透孔を形成したものも知られている。このものでは、透孔が潰れるまでは防振部材のばね定数が小さくなるため微振動が効率良く吸収され、透孔が潰れた後は防振部材のばね定数が大きくなり、大きな振動も効果的に吸収される。
【0004】然し、電気自動車の動力源たるモータ用のマウントでは、発生する振動の周波数上、防振部材に透孔を形成することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に鑑み、防振部材に透孔を形成しない中実タイプのマウントにおいてもばね定数の切換機能を得られるようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、本発明では、内筒と、外筒と、内筒と外筒とを結合する弾性体から成る防振部材とを備える防振マウントにおいて、内筒と外筒とを軸方向の限られた部分で結合するような形状に防振部材を形成して、内筒と外筒との間に軸方向の残りの部分に位置する空間を設け、この空間に弾性体から成るストッパ部材を配置して、内筒と外筒とが径方向に所定値以上相対変位したときにストッパ部材が弾性変形されるようにしている。
【0007】これによれば、内筒と外筒との径方向の相対変位量が所定値に達するまでは防振部材のみが弾性変形し、相対変位量が所定値以上になると防振部材に加えてストッパ部材も弾性変形する。かくて、相対変位量が所定値未満の領域では、マウントのばね定数が小さくなって微振動が効率良く吸収され、また、相対変位量が所定値以上の領域では、マウントのばね定数が大きくなって大きな振動も効果的に吸収される。
【0008】ところで、防振部材は径方向の圧縮で軸方向に拡幅しようとし、この拡幅が規制されると防振部材のばね定数が増加して、微振動の吸収性能が悪くなる。そのため、内筒と外筒とを結合する防振部材の部分とストッパ部材との間に軸方向の空隙を確保し、ストッパ部材によって防振部材の軸方向への拡幅が規制されることを防止することが望ましい。また、このようにすると、内外両筒の軸方向への相対変位量が小さいうちは防振部材のみが軸方向に弾性変形し、この相対変位量が上記空隙の幅以上になると防振部材がストッパ部材に当接してストッパ部材も軸方向に弾性変形する。従って、マウントの軸方向のばね定数の切換機能も得られ、軸方向の振動の吸収性能が向上する。
【0009】尚、後記する実施形態では、上記「軸方向の限られた部分」を軸方向中央部として軸方向両側に空間を設けたが、「軸方向の限られた部分」を軸方向両側部として軸方向中央部に空間を設けても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、電気自動車の動力源1の配置部を示している。動力源1は、モータ1aとその一端に組付けた変速機1bとで構成されており、車体の左右両側のサイドフレーム2,2と両サイドフレーム2,2に跨るクロスビーム3とに設けた第1乃至第3の3個の防振マウント41,42,43で車体に支持されている。
【0011】各防振マウント41,42,43は、図2乃至図4に示す如く、内筒40と、外筒41と、内外両筒40,41を結合するゴム等の弾性体から成る防振部材42とを具備している。そして、外筒41を車体側のブラケット4aに圧入し、内筒41を動力源1側の二股形状のブラケット4bに内筒41に挿通するボルト4cで枢着している。内筒40は外筒41より軸長が長く、動力源側ブラケット4bは車体側ブラケット4aに対しマウントの径方向及び軸方向に相対変位自在に支持される。尚、図2乃至図4に示されているブラケット4a,4bは第3防振マウント43のものである。
【0012】防振部材42は、内筒40の外周面に焼付けや接着等で固着される内カラー部42aと、外筒41の内周面に焼付けや接着等で固着される外カラー部42bと、内外両カラー部42a,42bを軸方向中間で結合する中実の環状本体部42cとを有する一体成形品で構成されている。本体部42cは、軸方向幅が径方向外方に向って狭くなる円盤状に形成され、軸方向にも弾性変形し易くなっている。
【0013】防振部材42の本体部42cを上記の如く軸方向中間に形成すると、内筒40と外筒41との間に防振部材42で埋められていない軸方向両側の空間が形成されることになり、これら両空間にゴム等の弾性体から成る1対のストッパ部材43,43を配置している。各ストッパ部材43は、内カラー部42aの外周に軽圧入される筒状に形成されている。各ストッパ部材43の外径は外カラー部42bの内径よりも小さくなっており、内筒40と外筒41との径方向の相対変位量が外カラー部42bの内径とストッパ部材43の外径との径差以上になったときに各ストッパ部材43が径方向に弾性変形されるようにしている。かくて、内外両筒40,41の径方向への相対変位量が小さな領域では防振部材42の本体部42cのみが径方向に弾性変形してマウントの径方向のばね定数は小さくなり、相対変位量が大きな領域では本体部42cとストッパ部材43とが径方向に弾性変形してマウントの径方向のばね定数が大きくなる。
【0014】また、各ストッパ部材43は、内筒40と外筒41とを結合する防振部材42の部分、即ち、本体部42cに対し軸方向の空隙を存して配置されている。そのため、本体部42cの径方向の圧縮に伴う軸方向の拡幅がストッパ部材43で規制されることはなく、径方向の相対変位量の小さな領域でのマウントの径方向のばね定数を小さく維持して、微振動の吸収性能を向上させることができる。また、内外両筒40,41の軸方向への相対変位量が小さな領域では本体部42cのみが軸方向に弾性変形してマウントの軸方向のばね定数が小さくなり、相対変位量が前記空隙の軸方向幅以上になったところで本体部42cがストッパ部材43に当接してストッパ部材43も軸方向に弾性変形し、マウントの軸方向のばね定数が大きくなる。従って、軸方向の微振動の吸収性能を高めて、且つ、大きな振動も効果的に吸収できる。
【0015】内カラー部42aの外周面には、周方向両側の1対の突条42d,42dが形成されており、ストッパ部材43の内周面に周方向両側の1対の凹溝43a,43aを形成し、各凹溝43aに各突条42dを嵌め込むことでストッパ部材43を回り止めしている。また、各突条42dの軸方向外端部に径方向外方に突出する爪部42eを形成すると共に、各凹溝43a内に径方向内方に突出する爪部43bを形成し、ストッパ部材43を内カラー部42aに爪部43bが爪部42eを乗り越える位置まで軽圧入し、ストッパ部材43を軸方向に抜け止めしている。
【0016】各ストッパ部材43は外筒41よりも軸方向外方に張り出しており、この張り出し部に外筒41の軸方向外端面に当接してストッパ部材43の圧入深さを規制する扇形のフランジ部43cを形成している。このフランジ部43cは、動力源側ブラケット4bの内側面に隙間を存して対向しており、該ブラケット4bが車体側ブラケット4aに対しマウントの軸方向に過度に相対変位することを防止する軸方向ストッパとしても機能する。
【0017】尚、上記実施形態では、ストッパ部材43を内筒40側に嵌着しているが、ストッパ部材43を外筒41側に嵌着しても良く、更には防振部材42にストッパ部材43を一体に形成しても良い。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、防振部材に軸方向の透孔を形成しない中実タイプのマウントにおいてもばね定数の切換機能を得ることができ、微振動の吸収性能を向上させて、且つ、大きな振動も効果的に吸収でき、更に、請求項2の発明によれば、マウントの軸方向のばね定数の切換機能も得られ、軸方向の振動の吸収性能が向上する。




 

 


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