米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 株式会社東海技研

発明の名称 瓦用固定具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−117465
公開日 平成11年(1999)4月27日
出願番号 特願平9−283521
出願日 平成9年(1997)10月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇 (外2名)
発明者 池原 一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 屋根(1) の周縁部に敷設された袖瓦(7b)を保持する保持部(10)と、屋根(1) 側に固定される取付部(9) とを備えた瓦用固定具において、袖瓦(7b)に対する屋根(1) 側の位置に応ずべく、前記取付部(9) が前記保持部(10)に対して位置変更可能となることを特徴とする瓦用固定具。
【請求項2】 金属製の帯板を屈曲して形成した固定具本体(8) が、屋根(1)の周縁部に敷設された袖瓦(7b)を保持する保持部(10)と、屋根(1) 側に固定される取付部(9) とを有してなる瓦用固定具において、前記保持部(10)の一部には略円弧状且つ幅狭な調整部(15)が形成され、且つ該調整部(15)が変形することで、前記取付部(9) が袖瓦(7b)に対する屋根(1) 側の位置に応じて位置変更可能となることを特徴とする瓦用固定具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根に敷設される瓦を固定するための瓦用固定具の改良、より詳しくは屋根の周縁部に敷設された袖瓦を固定するための瓦用固定具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋根瓦は軒先等から吹き上げる風や強風に対してずれてめくり上がったり、剥離して落下したりするおそれがあったため、瓦止めの対策として屋根瓦を固定するための瓦用固定具なるものが種々提案され、例えば、特開平8−302915号公報所載のものが公知である。
【0003】上記公報所載の瓦用固定具は、図8に示す如く、破風板3'に固定される取付部9'と、屋根の両端部に敷設された袖瓦7b' を保持するための保持部10' とからなり、前記保持部10' は、前記取付部9'から外側に屈曲された外向片12' と、該外向片12' から上方に屈曲された連結片13' と、瓦7'の上面に当接すべく連結片13' から内側に屈曲された内向片14' とからなる。さらに、これらは金属製の帯板を屈曲することによって形成するものである。
【0004】また、前記取付部9'には、例えば二個の取付穴11' が形成され、各穴11' に挿通されるねじ又は釘16' により、取付部9'を破風板3'に固定することができるものである。
【0005】従って、前記瓦用固定具8'は、取付部9'が破風板3'に固定されると共に、保持部10' の外向片12' 及び内向片14' が袖瓦7b' を挟持することで、袖瓦7b' を破風板3'(屋根側)に固定することができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記瓦用固定具8'の形状及び寸法は、袖瓦7b' の袖部7c' と破風板3'との標準的な間隔に合わせて定寸化されたものであるため、施工現場において、瓦7'に対する屋根側の位置のバラツキ、即ち、袖部7c' と破風板3'との間隔のバラツキが施工上生じる場合には、図9に示す如く、瓦用固定具8'の取付部9'と破風板3'との間にかませ木A を介在させ、間隔を調整するという処置を施す必要が生じ、このかませ木A のために屋根の美観を損なうという問題があった。
【0007】また、前記瓦用固定具8'は、一つの屋根に複数個取付けられるため、複数の瓦用固定具8'に対して上記処置を施す必要が生じ、瓦止め作業が非常に煩雑になるという問題があった。
【0008】そこで本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑みてなされたもので、瓦の固定を簡単且つ確実に行うことができ、瓦止め作業を迅速に行うことができる瓦用固定具を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明に係る瓦用固定具は、屋根1 の周縁部に敷設された袖瓦7bを保持する保持部10と、屋根1 側に固定される取付部9 とを備えた瓦用固定具において、袖瓦7bに対する屋根1 側の位置に応ずべく、前記取付部9 が前記保持部10に対して位置変更可能となることを特徴とするものである。
【0010】上記構成からなる瓦用固定具は、保持部10が袖瓦7bを保持し、取付部9 が屋根1 側に固定されることで、該瓦用固定具が袖瓦7bを屋根1 側に固定するものである。しかも、施工上の問題等で、袖瓦7bに対する屋根1 側の位置のバラツキ、即ち、袖瓦7bと屋根1 側との相対距離のバラツキが生じた場合であっても、保持部10に対する取付部9 の位置を変更することで、該取付部9 を屋根1 側に固定できるものである。
【0011】また、本発明に係る瓦用固定具は、請求項2記載の如く、金属製の帯板を屈曲して形成した固定具本体8 が、屋根1 の周縁部に敷設された袖瓦7bを保持する保持部10と、屋根1 側に固定される取付部9 とを有してなる瓦用固定具において、前記保持部10の一部には略円弧状且つ幅狭な調整部15が形成され、且つ該調整部15が変形することで、前記取付部9 が袖瓦7bに対する屋根1 側の位置に応じて位置変更可能となる構成を採用することもできる。
【0012】上記構成からなる請求項2記載の瓦用固定具にあっては、固定具本体8 の保持部10の一部に略円弧状且つ幅狭な調整部15が形成されているため、該調整部15が他の部位に比して変形し易く、該調整部15が変形することで取付部9 の位置を変更することが可能となり、袖瓦7bに対する屋根1 側の位置のバラツキに対応して、該取付部10を屋根1 側に固定することができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面に従って説明するが、先ず始めに本実施の形態に係る瓦用固定具を使用する対象である瓦の敷設態様について図1に基づいて説明する。1 は建造物の屋根を示し、2 は野路板でその先端には鼻隠板4 が取付けられ、野路板2 の側面には破風板3 が取付けられている。しかも、野路板2 の上面には、瓦桟5 が所定間隔をおいて平行に設けられ、野路板2 の上面の各瓦桟5 に係止された状態で多数の瓦7 が敷設されてなるものである。
【0014】次に、本実施の形態に係る瓦用固定具は、上記瓦7 を屋根1 側に固定するために用いられるものであり、該瓦用固定具は、例えばステンレス鋼等からなる金属製の帯板を屈曲することにより形成した固定具本体8 からなるものである。
【0015】また、該固定具本体8 は、図2又は図3に示す如く、被固定部材としての破風板3 や鼻隠板4に固定される取付部9 と、前記瓦7 を保持する保持部10とを有してなるものである。
【0016】前記取付部9 は、帯板が屈曲されていない平面状であり、しかも該取付部9 には、例えば二個の取付穴11,11 が形成され、各穴11に挿通されるねじ又は釘により、取付部9 を破風板3 に略面当接状態にて固定することができるものである。
【0017】また、瓦7 を保持するための前記保持部10は、前記取付部9 から外側に屈曲された外向片12と、該外向片12から上方に屈曲された連結片13と、瓦7 の上面に当接すべく連結片13から内側に屈曲された内向片14とから、略コの字形状に形成されてなるものである。
【0018】尚、前記外向片12は、取付部9に対して約110度の傾斜角θ1 となるように屈曲され、また、前記内向片14は、連結片13に対して約70度の傾斜角θ2 となるように屈曲されているものである。
【0019】また、前記内向片14は、円弧状に屈曲された先端部14a と、帯板が屈曲されていない平面部14b とからなり、内向片14は、先端部14a のみで瓦7 と当接することも可能であり、さらに平面部14b とで瓦7 と当接することも可能である。
【0020】また、前記外向片12と前記連結片13との連結部分には、略円弧状の調整部15が形成されてなり、該調整部15が変形して円弧の径を変えることで取付部9 は保持部10に対して位置変更が可能となるものである。
【0021】しかも、外向片12及び調整部15は、帯板の幅より幅狭に形成されているため、前記外向片12及び調整部15は他の部位に比して変形し易くなっている。尚、厚みが約2mm、幅が約18mmのステンレス鋼の帯板を使用した場合、調整部15及び外向片12の幅は約10mmであるのが望ましいが、これに限定されるものではない。
【0022】本発明に係る瓦用固定具は上記構成からなり、以下に該瓦用固定具の使用態様について説明する。まず、瓦桟5 に各瓦7 を掛け、野路板2 の上面に順次敷設していくことで瓦ふき作業を行った後、任意の袖瓦7bを前記固定具本体8 で固定させるのである。即ち、図4に示す如く、二つの袖瓦7b,7b の上下重合部分に固定具本体8 の保持部10の内向片14を引っ掛けた後、取付部9 を破風板3 に当接させ、釘16を打ち込むことで固定し、固定具本体8 の取付けが完了する。
【0023】上記場合にあっては、袖瓦7bの袖部7cと破風板3 とが略近接しているため、二つの袖瓦7b,7b の上下重合部分に固定具本体8 の保持部10の内向片14を引っ掛けた際には、固定具本体8 の取付部9 は破風板3 と当接状態となるため、該固定具本体8 を変形する必要もなく、簡単に瓦止め作業が行えるものである。
【0024】しかも、前記固定具本体8 の取付部9 が破風板3 に固定された状態にあっては、保持部10の内向片14の先端部14a のみで袖瓦7bと当接するものであり、該先端部14a が袖瓦7bを保持することで、袖瓦7bは屋根側、即ち破風板3 に固定されるのである。
【0025】また、取付部9 を若干下方向にずらして破風板3 に固定することで、固定具本体8 にはバネ作用が発生し、保持部10の内向片14の先端部14a が袖瓦7bの上面を押圧することとなるものであり、従って、この場合にあっては、より確実に袖瓦7bを屋根側に固定することができるものである。
【0026】尚、上記固定具本体8 を使用した瓦止め作業にあっては、各袖瓦7b全てに施しても、あるいは、一個おき又は所定個数おきに施すことも可能である。
【0027】次に、図5(イ)、(ロ)に示す如く、施工上の問題で袖瓦7bの袖部7cと破風板3 とが離間(約30mm程度)している場合での瓦用固定具の使用態様について説明する。先ず、図5(イ)に示す如く、二つの袖瓦7b,7b の上下重合部分に固定具本体8 の保持部10の内向片14を引っ掛けた後、取付部9 を当接させる。この状態にあっては、袖部7cと破風板3 とが離間しているために、取付部9 が下端部で当接するのみで、面当接するものではない。
【0028】しかる後、図5(ロ)に示す如く、上記状態に取付部9 の取付穴11に釘16を破風板3 に打ち込むものである。すると、固定具本体8 の調整部15が変形することで取付部9 が破風板3 方向に位置変更するため、取付部9 が自然と破風板3 の表面に当接、固定されることとなるものである。
【0029】しかも、調整部15が変形することで固定具本体8 にはバネ作用が発生し、内向片14は下方に力が働き、該内向片14全体で袖瓦7bを押圧することとなるため、内向片14が袖瓦7bから外れることもないのである。
【0030】以上より上記固定具本体8 にあっては、袖瓦7bの袖部7cと破風板3 との間隔にバラツキが生じる場合であっても、瓦止め作業の前に人が予め固定具本体8 を変形させておく必要もないと共に、固定具本体8 が如何なる状態にあっても保持部10が袖瓦7bから外れる心配も無いため、瓦止め作業を簡単、確実、迅速に行うことができるものである。
【0031】しかも、袖瓦7bは固定具本体8 により固定されているので、軒下からの風のあおりや強風により、瓦7,7a,7b がずれたり、剥離したりするのを好適に防止することができるものである。
【0032】尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、固定具本体8 の形状、構成は適宜設計変更可能であり、要は、何れの形状、構成であっても、固定具本体8 の保持部10が瓦7 を保持した状態で、取付部9 が位置変更すべく可動となるものであれば、本発明の意図するところである。
【0033】また、上記実施の形態の固定具本体8 は一枚の金属製の帯板から構成したが、別体の保持部10と取付部9 とを溶着により一体に構成したものでも良い。
【0034】さらに、前記取付部9 が前記保持部10の外向片12に沿って摺動する構成を採用することも可能であり、この場合にあっては、取付部9 が外向片12を摺動することによって、該取付部9 は、瓦7 に対する屋根1 側の位置に応じて可動となるものである。但し、固定具本体8 は一枚物の金属製の帯板で形成したものである方が簡単、安価に製作でき、しかも、取付部9 を摺動させるという作業を行う必要もないため、望ましい物である。
【0035】また、請求項2記載の瓦用固定具にあっても上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図6及び図7に示すような形状の固定具本体8 であってもよく、要は、固定具本体8 が屋根側に固定される取付部9 と、瓦7 を保持するための保持部10と、取付部9 が位置変更可能となるための略円弧状且つ幅狭な調整部15とを有するものであれば、本発明の意図するところである。尚、図6及び図7に示す形状の固定具本体8 にあっては、外向片12が取付部9に対して約100度の傾斜角θ1 となるように屈曲され、また、前記内向片14が連結片13に対して約70度の傾斜角θ2 となるように屈曲されているものであり、さらに内向片14は、外向片12に接近するように傾斜されているものである。
【0036】また、上記実施の形態では、保持部10の内向片14が瓦7 の上面と当接することで瓦7 を保持してなる構成であるが、瓦7 の袖部7cの幅が大きい場合には、瓦7を内向片14と外向片12とで挟持して瓦7 を保持するものである。
【0037】さらに、上記実施の形態では、固定具本体8 の材質は、防錆性を有するステンレス鋼を使用してなるが、これに限定されず、ステンレス鋼以外にも鉄鋼、その他種々の合金鋼を採用することも可能である。
【0038】また、外向片12と取付部9との角度θ1 は、瓦止め作業において釘16を外向片12と干渉することなく打ち込むために約80度以上、より好ましくは約90度以上にすることが望ましく、また、取付部9と破風板3 とを面当接し易くさせるために約130度以内、より好ましくは約120度以内にすることが望ましいがこれに限定されるものではない。
【0039】さらに、内向片14と連結片13との角度θ2 は、内向片14が瓦7 から外れないように、約60度以上約80度以内にするのが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の瓦用固定具は、軒瓦を確実に固定させることができ、軒先での風の吹き上げ等により瓦がずれたり、剥離したりするのを効果的に防止することができると共に、取付部が可動に構成されているので、施工上の問題で瓦と屋根側との距離にバラツキが生じた場合であっても、前記取付部を位置変更することで該取付部を屋根側に確実に固定することが可能なため、瓦止め作業を非常に簡素化、迅速化することができる点で実用的な価値は多大なものである。
【0041】また、本発明の瓦用固定具は、請求項2記載の如く、金属製の帯板を屈曲して形成した固定具本体に略円弧状且つ幅狭な調整部が形成され、該調整部が容易に変形することができるために、固定具本体を一枚物で簡単且つ安価に製作でき、また、調整部と連続している取付部の位置を変更することが可能となり、従って、施工上の問題で生じる軒瓦と屋根側との距離のバラツキに容易且つ迅速に対応し、瓦止め作業を大幅に簡素化、迅速化することができるものである。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013