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発明の名称 排水桝
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−36436
公開日 平成11年(1999)2月9日
出願番号 特願平9−191137
出願日 平成9年(1997)7月16日
代理人
発明者 太原 正弘
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 上部に掃除口管との筒状接続部が設けられ、下部にインバート部が設けられ、このインバート部の両端部に筒状の流入側接続部および流出側接続部が連接して設けられている排水桝において、前記流入側接続部がゴム輪受口とされ、このゴム輪受口の奥側の上半部内面の一部に、この受口内に挿入接続される排水管の先端面が当接係止するストッパー片が突設され、このストッパー片が、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、排水管の端部の通過を許容できるように形成されていることを特徴とする排水桝。
【請求項2】 ゴム輪受口の内面頂部に、ストッパー片が突設されている請求項1記載の排水桝。
【請求項3】 排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、ストッパー片が排水管の先端にて破損され、排水管の端部の通過を許容できる請求項1または2記載の排水桝。
【請求項4】 ストッパー片の一部に切欠部が設けられている請求項1ないし3記載の排水桝。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水管路や下水管路の途中に配設して使用される耐震性を有する排水桝に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の排水桝としては、例えば実公平2−20294号公報において、上部に点検口側受口を有し、下部にインバート部が設けられ、このインバート部の端部に排水管が接続される流入側受口および流出側受口が形成された排水桝が記載されている。この場合、上流側および下流側の両排水管の端部はともに流入側受口および流出側受口に接着剤を介して接着固定されて接続されることになる。
【0003】この場合は、両排水管の端部が排水桝に接着固定されているので、たとえば地震が発生して、排水管に挿入方向の外力または挿入方向とは反対向きの外力が作用した場合、排水桝あるいは排水管が損傷を受けたり破壊されて、排水(下水)管路のライフラインが寸断されるという問題があった。
【0004】このような問題を解決するために、排水桝の分野においても、硬質塩化ビニル樹脂管の接続技術として広く知られている接着剤を使用しないゴム輪方式の接続技術が適用されつつある。具体的には、排水桝の流入側接続部を従来のTS受口に代えてゴム輪受口としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の流入側接続部がゴム輪受口とされた排水桝においては、受口に挿入される排水管の挿入長さ(通常は、挿入代と称呼されている。)が最大でも受口の口径と同程度か、あるいは受口の口径よりも短くされているので、地震などの外力によって排水管の端部が受口から抜け出るという問題があった。
【0006】また、配管施工の際、施工業者によっては、受口に排水管を最大限まで挿入させて接続してしまうというケースも生じる。この場合、排水管に挿入方向の外力が作用した時、排水管は挿入方向に移動できず、このため、従来と同様に排水桝あるいは排水管が損傷を受けたり破壊されるという問題があった。
【0007】本発明の目的とするところは、排水管路の途中に配設した後、流入側接続部に挿入接続された排水管に、その挿入方向にたとえば地震などに起因する所定レベル以上の外力が作用しても、排水桝や排水管の先端部が損傷を受けたり、あるいは破壊されることのない排水桝を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明は、上部に掃除口管との筒状接続部が設けられ、下部にインバート部が設けられ、このインバート部の両端部に筒状の流入側接続部および流出側接続部が連接して設けられている排水桝において、前記流入側接続部がゴム輪受口とされ、このゴム輪受口の奥側の上半部内面の一部に、この受口内に挿入接続される排水管の先端面が当接係止するストッパー片が突設され、このストッパー片が、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、排水管の端部の通過を許容できるように形成されているものである。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の排水桝において、ゴム輪受口の内面頂部に、ストッパー片が突設されているものである。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1または2記載の排水桝において、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、ストッパー片が排水管の先端にて破損され、排水管の端部の通過を許容できるものである。
【0011】請求項4記載の本発明は、請求項1ないし3記載の排水桝において、ストッパー片の一部に切欠部が設けられているものである。
【0012】本発明におけるストッパー片の形成は排水桝の成形時に行ってもよく、あるいは、排水桝を成形した後、ストッパー片となる別部材を所定位置に接着して固定するようにしてもよい。ストッパー片の形状や寸法は適宜決めればよい。
【0013】(作用)請求項1ないし4記載の本発明の排水桝においては、流入側接続部がゴム輪受口とされ、このゴム輪受口の奥側の上半部内面の一部に、この受口内に挿入接続される排水管の先端面が当接するストッパー片が突設され、このストッパー片が、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、排水管の端部の通過を許容できるように形成されているので、たとえば地震が発生して、排水管に挿入方向の外力が作用しても、排水管が排水桝の内側に移動して、作用した外力は緩和吸収される。このため、排水桝あるいは排水管の損傷や破壊を防止できる。
【0014】また、ストッパー片が突設されているのは、ゴム輪受口の奥側の上半部内面の一部であるので、排水管に挿入方向とは反対向きの外力が作用して、排水管の先端面とストッパー片との間にかなりの間隙が生じても、汚水の掃流性能は損なわれない。
【0015】請求項2記載の本発明の排水桝においては、ストッパー片が突設されているのはゴム輪受口の内面頂部であるので、汚水の掃流性能は完全に維持される。
【0016】請求項3記載の本発明の排水桝においては、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、ストッパー片が排水管の先端にて破損され、排水管の端部の通過を許容できるので、排水管に作用した外力を緩和吸収できる。
【0017】請求項4記載の本発明の排水桝においては、ストッパー片の一部に切欠部が設けられているので、ストッパー片が排水管の先端面の押圧力によって、正確かつスムーズに破損して外れ、排水管に作用した外力を直ちに緩和吸収できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の排水桝の第1実施例を示す縦断面図、図2は図1の要部を使用状態とともに示す拡大断面図、図3は図2のX−X断面の要部拡大図である。
【0019】図において、1は硬質塩化ビニル樹脂製のストレートタイプの排水桝であり、桝本体10の上部に円筒状の拡径された受口11が設けられている。この受口11の開口端部に環状膨出部11aが形成され、この環状膨出部11a内側の環状凹溝11bに合成ゴム製のシール用ゴム輪12が装着されている。受口11の内面は奥側に向かって拡径するテーパ面とされている。受口11には円筒状の掃除口管2の下端部が挿入接続され、この掃除口管2の上端部開口に蓋が装着された掃除口(図示せず)が接着固定されるようになされている。
【0020】桝本体10の下部両端部には円筒状の受口13と、円筒状の差口14が設けられている。受口13が流入側であり、差口14が流出側である。差口14の口径のほうが受口13の口径よりも大とされている。受口13と差口14は段差を有するインバート部15を介して連接されている。受口13の開口端部には環状膨出部13aが形成され、この環状膨出部13a内側の環状凹溝13bに合成ゴム製のシール用ゴム輪16が装着されている。受口13の内径は、図に示すように、環状膨出部13aを除いて全長にわたって同一とされている。
【0021】受口13の奥側の内面の頂部に1個のストッパー片17が突設されている。このストッパー片17が突設される位置は、図1におけるシール用ゴム輪16とストッパー片17の開口側の前面の間の長さ(つまり排水管3の実効挿入長さ)Lが、たとえば地震などによって、受口13内に挿入接続された排水管3に対して抜け外力が作用しても、排水管3の端部が受口13内から抜け出ないようにできる許容長さを保持できるようにすればよい。この実効挿入長さLは、排水管3の呼び径が100〜125mmでは45〜50mm、排水管3の呼び径が150〜200mmでは55〜70mmの範囲とするのが望ましい。
【0022】ストッパー片17の突出高さは、図2および図3から明らかなように、接続される排水管3の壁厚よりも少し大きくされている。ストッパー片17の形状や寸法は、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、ストッパー片17が破損して、排水管3の端部の通過を許容できるように形成されている。受口13内に後述の上流側の排水管3の差口31が内挿されて接続される。その際、排水管3の先端面がストッパー片17に当接して係止されることで挿入位置の位置決めを行える。一方、差口14に下流側の排水管4の拡径された受口41が外挿されて接続される。なお、18は脚部であり、桝本体10のインバート部15の底部外面に一体に設けられている。
【0023】つぎに上記実施例の排水桝1の使用状態について説明する。充分に突き固めた基礎上に排水桝1を設置する。排水管4の受口41内に装着されているシール用ゴム輪の内面に滑剤を塗布した後、挿入機を使用して、排水桝1の差口14と排水管4を接続する。同様にして、排水桝1の流入側の受口13と上流側の排水管3との接続作業を順次行って排水管路の接続を完了する。つぎに、受口11に掃除口管2の下端部を接続し、掃除口管2の上端部開口に蓋を装着した掃除口を接着して固定する。そして、土砂を埋め戻して排水桝1の設置作業が完了する。
【0024】そして、たとえば地震の発生により、排水管3に挿入方向の外力が作用すると、排水管3の先端面がストッパー片17を押圧して、ストッパー片17がその基部より破損して外れる。この結果、排水管3が排水桝1の内側に移動して、作用した外力は緩和吸収され、排水桝あるいは排水管に損傷や破壊が生じない。
【0025】一方、排水管3に挿入方向とは反対向きの外力が作用しても、受口13の実効挿入長さLが充分な長さとされているので、受口13内からの排水管3端部の抜け外れは生じない。しかも、ストッパー片17が存在しているのは受口13の奥側内面の頂部であるため、汚水の掃流性能は何ら影響を受けない。
【0026】上記実施例においては、受口13の奥側内面の頂部に1個のストッパー片17を突設したが、図4に示すように、受口13の奥側の上半部内面の一部に、周方向に沿って複数個(図示の場合は3個)のストッパー片17Aを突設してもよい。このように、複数個のストッパー片17Aを突設する場合は、図5に示すように、ストッパー片17Aの前後基部側に切欠部17aを周方向に沿って形成するのが望ましい。この切欠部17aが存在することにより、各ストッパー片17Aが排水管3の先端面の押圧力によって、正確かつスムーズに破損して外れる。
【0027】また、上記実施例においては、排水管3の挿入方向に地震などに起因する外力が作用した際に、排水管3の先端面の押圧力によってストッパー片17(17A)が破損して外れる構造のものとしたが、破損されずに外れない構造のものとしてもよい。具体的には、図6に示すように、受口13の奥側の上半部内面の一部に、周方向に沿って複数個(図示の場合は5個)の半球体のストッパー片17Bを突設してもよい。そして、ストッパー片17Bの突出高さは、受口13の内面と排水管3の外面との間の隙間よりも少し高くするのが望ましい。また、排水管3の先端部外面に面取りを施しておくのがよい。
【0028】この場合は、地震が発生して、排水管3に挿入方向の外力が作用すると、排水管3の先端面がストッパー片17Bの球面を押圧しながら排水桝1の内側に移動して、作用した外力は緩和吸収され、排水桝あるいは排水管に損傷や破壊が生じない。
【0029】上記実施例では、受口13および差口14の断面形状を円形としたが、たとえば楕円形,卵形,小判形などであってもよい。
【0030】上記実施例では、インバート部15に段差を設けたが、この段差はなくてもよい。また、排水桝の形状は、上記ストレートタイプのものに限定されず、45度合流タイプ,90度合流タイプ,三方Y合流タイプ,三方T合流タイプなどであってもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1ないし4記載の本発明の排水桝においては、流入側接続部がゴム輪受口とされ、このゴム輪受口の奥側内面の一部に、この受口内に挿入接続される排水管の先端面が当接するストッパー片が突設され、このストッパー片が、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、排水管の端部の通過を許容できるように形成されているので、たとえば地震が発生して、排水管に挿入方向の外力が作用しても、排水管が排水桝の内側に移動して、作用した外力は緩和吸収され、排水桝や排水管の損傷や破壊を防止できる。
【0032】また、ストッパー片が突設されているのは、ゴム輪受口の奥側の上半部内面の一部であるので、排水管に挿入方向とは反対向きの外力が作用して、排水管の先端面とストッパー片との間に間隙が生じても、汚水の掃流性能は損なわれない。
【0033】請求項2記載の本発明の排水桝においては、ゴム輪受口の内面頂部にストッパー片が突設されているので、汚水の掃流性能は完全に維持される。
【0034】請求項3記載の本発明の排水桝においては、排水管の挿入方向に所定レベル以上の外力が作用した時に、ストッパー片が排水管の先端にて破損され、排水管の端部の通過を許容できるので、排水管に作用した外力を緩和吸収できる。
【0035】請求項4記載の本発明の排水桝においては、ストッパー片の一部に切欠部が設けられているので、ストッパー片が排水管の先端面の押圧力によって、正確かつスムーズに破損して外れ、排水管に作用した外力を直ちに緩和吸収できる。




 

 


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