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発明の名称 床化粧材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−22159
公開日 平成11年(1999)1月26日
出願番号 特願平9−173777
出願日 平成9年(1997)6月30日
代理人
発明者 清水 貞秀
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ベランダやバルコニー、屋上等の床面に敷きつめて床を構成する部材で、矩形状の樹脂製枠体の上面に表面材が配置されてなる床化粧材において、上記樹脂製枠体の裏面に、直線状に延びる複数本の帯状または線状の導電体が固着され、かつ、それら複数本の導電体が交差した状態で配置されていることを特徴とする床化粧材。
【請求項2】 上記複数本の導電体が十字状または井桁状に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の床化粧材。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニーやベランダ、あるいはテラス等の床上に敷設する床化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】バルコニーやベランダ等に対する床材(デッキ材)の敷設構造としては、従来、例えば実公昭56−51563号等に見られるように、係止溝を備えた固定基板を根太上に複数個ねじ止めするとともに、バルコニー等の寸法に合わせて切断された長尺のデッキ材の裏面側の突条を各固定基板の係止溝に圧入嵌合するなどの構造が採られていた。
【0003】これに対し、近年、コンクリート等によって構成されたバルコニーやベランダの床面を覆う床材として、硬質合成樹脂を矩形状に成形した枠体(樹脂マット)の上面に木質またはタイル等の表面材を係止固定または接着固定した構造、あるいは樹脂製枠体の上面に樹脂表面材を一体成形した構造の、ユニット式床化粧材が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂製枠体を用いた床化粧材では、人が歩行するときに床化粧材と人体(足の裏、例えばサンダル、靴等)との間に生じる摩擦によって人体に静電気が帯電し、金属等に触れた際に不快感(電撃)を感じることがある。
【0005】このような帯電を防止する方法に関して、合成樹脂製の人工芝の分野では、例えば特開平7−158008号公報に見られるように、人工芝の基体表面に導電体(カーボン繊維束等)を貼り付け、歩行時にそれに触れることによって人体に帯電した静電気を放電させる技術が提案されている。しかし、床化粧材の場合、表面意匠が重視されるので、そのような導電体を表面側に配置することは好ましくない。
【0006】すなわち、人工芝の場合、導電体を基体上面に配置しても、その導電体が葉状部に覆われて見えなくなるが、床化粧材では、表面材間の目地等に導電材を配置しても表面側から見えてしまうため美観が損なわれる。
【0007】また、この種の床化粧材においては、意匠面を考慮して表面材の形状・配置が工夫されており、その表面材の配置の関係上、導電体を床材表面に配置することが難しい床化粧材もある。
【0008】本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、表面外観の意匠性を損なうことなく帯電防止効果を得ることが可能な構造の床化粧材の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明は、ベランダやバルコニー、屋上等の床面に敷きつめて床を構成する部材で、矩形状の樹脂製枠体の上面に表面材が配置されてなる床化粧材において、図2及び図3(A)に例示するように、樹脂製枠体1の裏面に、直線状に延びる複数本の帯状または線状の導電体C・・Cが固着され、かつ、それら複数本の導電体C・・Cが交差した状態で配置されていることによって特徴づけられる。
【0010】このように樹脂製枠体の裏面に導電体を固着しておくと、床化粧材に発生した静電気が導電体を介して放電され、床化粧材自体が帯電し難くなり、結果として、人体に静電気が起こり難くなる。
【0011】しかも、複数本の導電体を交差させた状態で配置しているので、互いに交差する導電体どうしに接触点ができ、これにより床化粧材側から導電体に移動した静電気(電荷)が、そのような接触点がない場合に比して、移動の自由度が大きくなって放電効率が良くなる。
【0012】なお、本発明の床化粧材において、導電体を交差させた状態で配置する形態としては、図2及び図5に示すような十字状、あるいは図6及び図7に示すような井桁状の配置などが挙げられる。
【0013】ここで、本発明の床化粧材において、カーボン繊維束等の導電体を樹脂製枠体の裏面に固着する方法は、特に限定されず、例えば熱溶着、超音波を用いた貼着または高周波を用いた貼着(ウェルダー)、あるいは樹脂製枠体の裏面に設けたスリット溝への挟み込み固定など、導電体を樹脂製枠体の裏面に確実に固着できるのであれば、任意の方法を採用することができる。また、導電体の1本当たりの固定箇所の数も特に限定されない。
【0014】さらに、本発明の床化粧材に用いる導電体は、1 本の棒状もしくは板状のものでもよいが、柔軟性・放電効果及び樹脂含浸性が良好な、細い繊維の束状のもの、例えばカーボン繊維、金属繊維などの導電繊維束が好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図面に基づいて説明する。図1は本発明の床化粧材の実施の形態を示す斜視図、図2はその実施の形態の底面図である。
【0016】図1に示す床化粧材Fは、硬質合成樹脂を正方形状(30cm角)に成形した樹脂製枠体1と、この上面に一体形成された短冊状の表面材2・・2によって構成されており、その樹脂製枠体1の裏面には、被敷設面との間に排水空間を形成するための脚1a・・1aが一体形成されている。
【0017】また、樹脂製枠体1には、互いに隣合う2辺の端縁部に、それぞれ連結孔3aを有する複数個の雌連結部3・・3が一定のピッチで設けられ、その各対辺側には雄連結部4・・4が、それぞれ雌連結部3・・3に対応する位置関係で設けられており、これら雄・雌連結部を利用して複数のユニット(床化粧材)を相互に連結することができる。
【0018】さて、この実施の形態においては、図2に示すように、樹脂製枠体1の裏面に2本(2束)のカーボン繊維束Cを、それぞれ枠体1の各辺と平行に、かつ、互いに直交させた状態(十字状)で配置しているところに特徴がある。
【0019】その各カーボン繊維束Cは、樹脂製枠体1の1辺(雌連結部3側)からその対辺(雄連結部4側)に向けて直線状に延びており、その各両端部が、樹脂製枠体1の端面から所定量だけはみ出している。
【0020】また、各カーボン繊維束Cの端部は、樹脂製枠体1の端部位置での高さhが、図3(A)に示すように、雌連結部3側と雄連結部4側で互い等しくなるように配置されている。なお、各カーボン繊維束Cは、図2に示すように、樹脂製枠体1の裏面の3箇所(交差点を含む)P・・Pにおいて熱溶着によって固定されている。 そして、本実施の形態では、以上の構造の床化粧材Fを、図3(B)及び図4に示すように、互いに隣り合うユニットのカーボン繊維束CとCとが相互に接触するように床化粧材F・・Fを配置することで、敷設床面の全体で導電体Cをネットワーク的に繋げることができる。これにより、放電の有効面積が増大する結果、より優れた帯電防止効果を得ることができる。
【0021】なお、図2に示す実施の形態では、2本のカーボン繊維束CとCを樹脂製枠体1の隣り合う2辺と平行に配置した構造の例を示したが、図5に例示するように、2本のカーボン繊維束Cをそれぞれ樹脂製枠体1の各対角線と平行に、かつ、互いに直交させた状態(十字状)で配置するという形態を採ることもできる。
【0022】また、以上の実施の形態においては、2本のカーボン繊維束Cを樹脂製枠体1の裏面に十字状に配置した例を示したが、その本数・配置は任意で各種の形態が考えられる。
【0023】例えば、図6または図7に示すように、樹脂製枠体1の互いに隣り合う2辺と平行な方向、または樹脂製枠体1の2対角線方向に沿ってカーボン繊維束Cをそれぞれ2本づつ配置すれば、カーボン繊維束C・・の配置形態を井桁状とした床化粧材を構成することができる。
【0024】なお、以上の実施の形態では、カーボン繊維束Cの両端部の双方が樹脂製枠体1の端面からはみ出した構造の例を示したが、本発明はこれに限られることなく、カーボン繊維束のいずれか一方の端部が樹脂製枠体からはみ出した構造、あるいは図8及び図9に例示するように、カーボン繊維束Cの両端部の双方が樹脂製枠体1の端面からはみ出さない構造としてもよい。
【0025】ここで、本発明の実施の形態に用いるカーボン繊維束の具体的な例としては、ベスファイト・フィラメントHTA3K(東邦レーヨン社製品の商品名)が挙げられる。
【0026】以上の実施の形態では、樹脂製枠体の上面に短冊状の表面材を同一方向に向けて配置した構造の床化粧材について説明したが、本発明はこれに限られることなく、例えば図10に示すように、短冊状の表面材102・・102が2枚単位で交互に直交するように配置した構造の床化粧材等の様々な意匠の床化粧材にも本発明は適用可能である。
【0027】さらに、本発明は、樹脂製枠体の上面に樹脂製表面材を一体成形した床化粧材のほか、例えば図11に示すような、樹脂製枠体201(30cm角)の上面に表面材として正方形の磁器タイル(略10cm角)202・・202を接着固定した構造の床化粧材、あるいは木質、レンガ等の他の表面材を係止固定または接着固定した構造の床化粧材などの各種の構造の床化粧材に適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の床化粧材によれば、樹脂製枠体の裏面にカーボン繊維束等の導電体を固着しているので、床化粧材に発生した静電気が導電体を介して放電され、床化粧材自体が帯電し難くなる結果、人体に静電気が起こり難くなる。しかも、そのような帯電防止効果を表面外観の意匠性を損なうことなく実現できる。また、樹脂製枠体の裏面に導電体を配置しているので、風雨等の影響を受け難く、帯電防止効果を長期間にわたって持続できる。
【0029】さらに、本発明の床化粧材では、複数本の導電体を交差させた状態で配置しているので、互いに交差する導電体どうしに接触点ができ、これにより床化粧材側から導電体に移動した静電気(電荷)が、そのような接触点がない場合に比して、移動の自由度が大きくなって放電効率が良くなる。その結果、より優れた帯電防止性能をもつ床化粧材の実現が可能になる。




 

 


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