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発明の名称 外壁パネルの繋ぎ合わせ構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−22058
公開日 平成11年(1999)1月26日
出願番号 特願平9−175791
出願日 平成9年(1997)7月1日
代理人
発明者 田島 陽介 / 山本 雅人
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】外壁材を有し、建物の支柱部に取り付けられて建物の外壁を構成する外壁パネルの繋ぎ合わせ構造であって、隣り合う一対の外壁パネルの屋内側に配置される裏面に、発泡性難燃材を介在させて取付部材を配置したことを特徴とする外壁パネルの繋ぎ合わせ構造。
【請求項2】発泡性外壁材を有し、建物の支柱部に取り付けられて建物の外壁を構成する外壁パネルの繋ぎ合わせ構造であって、隣り合う一対の外壁パネル同士の隙間に難燃性目地材を介在させ、前記一対の外壁パネルの屋内側に配置される裏面に、前記難燃性目地材の奥を閉鎖する発泡性難燃材を介在させて取付部材を配置し、この取付部材を前記一対の外壁パネルの裏面側に固定して前記一対の外壁パネル同士を繋ぎ合わせたことを特徴とする外壁パネルの繋ぎ合わせ構造。
【請求項3】請求項1又は請求項2のいずれかの外壁パネルの繋ぎ合わせ構造であって、前記外壁材は、アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応性無機質粉体とを含む発泡性無機質組成物を発泡させて固化した発泡性外壁材からなることを特徴とする外壁パネルの繋ぎ合わせ構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱硬化性組成物からなり建物の外壁として用いられる外壁パネルの繋ぎ合わせ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の支柱に取り付けられて建物を保護する外壁は複数の外壁パネルを繋ぎ合わせて構成されているが、隣り合う外壁パネルの互いに突き合わせられる側縁部同士の間に難燃性目地材を挟み込んでいる。この外壁パネルの耐火性を向上させるために、外壁パネルの素材に金属、セラミックス、セメント等の無機硬化物質を肉厚にして板状に形成したものや、軽量気泡コンクリート(ALC)壁パネルが知られている(実公昭59−22817号公報或いは特開昭60−23540号公報参照)。
【0003】実公昭59−22817号のALCパネルは、鉄板プレートの表面に螺子筒が固定され、パネル本体の補強筋に跨ったU状のアンカー鉄筋を前記鉄板プレートを貫通して取り付けたものである。
【0004】又、特開昭60−23540号公報のALCパネルは、軽量気泡コンクリートのパネル内表面側に配される補強鉄筋に、ほぼコ字状断面の埋込金具を取り付けるものであり、埋込金具は幅の広いフランジ片と幅の狭いフランジ片および垂直片からなり、埋込金具の取付に際し、金具の幅の広いフランジ片をパネル表面側に取り付け、該金具の垂直片に、パネルの厚み方向に且つ室内側表面に連通・開口する取付用ナットを設けたものである。
【0005】この実公昭59ー22817号公報や特開昭60ー23540号公報に開示されたALCパネルは、ALCパネルの内部に建物の支柱などへの固定具としての長ナットが埋設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属・セラミックス材料・セメント等の無機硬化物質からなる壁パネルの場合、類焼の可能性があるときに炎を封ずる機能を向上させるために、肉厚を厚くしなければならず、隣り合う壁パネル同士の隙間の深いところと浅いところとに難燃性の目地を挟み込まなければならず、作業の手間が増大すると問題がある。又、難燃性発泡ゴムを目地材とすると、炎により発泡して剥落し、炎が壁パネル同士の隙間内に浸入して耐火能力が低下し、通常の難燃性ゴムで目地材を作ると、炎で燃焼・収縮するため、同じく壁パネル同士の隙間が発生し、炎が隙間の奥に浸入する問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、本発明の請求項1の発明は、肉厚を向上させずとも火災などに対する耐火性が高く、しかも、外壁パネルの継ぎ目に挟み込まれる目地材が剥落しにくく、しかも、剥落若しくは収縮してもその継ぎ目の隙間から炎が建物内部に浸入しにくい外壁パネルの繋ぎ合わせ構造を提供することを目的とする。
【0008】上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造は、外壁材を有し、建物の支柱部に取り付けられて建物の外壁を構成する外壁パネルの繋ぎ合わせ構造であって、隣り合う一対の外壁パネルの屋内側に配置される裏面に、発泡性難燃材を介在させて取付部材を配置したことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項1の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造によれば、一対の外壁パネルの屋内側に配置される裏面に、発泡性難燃材を介在させて取付部材を配置したので、炎が外壁材の裏面側の発泡性難燃材にふれにくいと共に、発泡性難燃材自身も難燃性が向上して燃焼しにくいため、外壁材の室内側に炎が回り込むことが防止される。
【0010】本発明の請求項2の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造は、発泡性外壁材を有し、建物の支柱部に取り付けられて建物の外壁を構成する外壁パネルの繋ぎ合わせ構造であって、隣り合う一対の外壁パネル同士の隙間に難燃性目地材を介在させ、前記一対の外壁パネルの屋内側に配置される裏面に、前記難燃性目地材の奥を閉鎖する発泡性難燃材を介在させて取付部材を配置し、この取付部材を前記一対の外壁パネルの裏面側に固定して前記一対の外壁パネル同士を繋ぎ合わせたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項2の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造によれば、一対の外壁パネルの対向する側縁部同士の隙間に挟み込まれる難燃性目地材の奥に、発泡性難燃材が取付部材により固定されているので、万一難燃性目地材が収縮しても炎が外壁パネルの奥に浸入しにくく、取付部材と外壁パネルの間にしっかりと固定されているので、熱により落下することもない。従って、肉厚を向上させずとも火災などに対する耐火性が高くなり、しかも、外壁パネルの継ぎ目に挟み込まれる目地材が剥落しにくく、剥落若しくは収縮が生じたとしてもその継ぎ目の隙間から炎が建物内部に浸入しにくくなる。
【0012】本発明の請求項3の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造は、請求項1又は請求項2のいずれかの外壁パネルの繋ぎ合わせ構造であって、前記外壁材は、アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応性無機質粉体とを含む発泡性無機質組成物を発泡させて固化した発泡性外壁材からなることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造によれば、請求項1又は請求項2の作用に加えて、外壁パネルの発泡性壁材が、アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応性無機質粉体とを含む発泡性無機質組成物を発泡させて固化した発泡性外壁材からなるので、耐火性が向上すると共に、厚肉化を解消することができる。従って、肉厚を向上させずとも火災などに対する耐火性が高くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかかる建物用の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造を図面を参照にして説明する。
【0015】図1は、実施の形態にかかる外壁パネルの繋ぎ合わせ構造の断面構成を示している。符号1は外壁パネルである。この外壁パネル1は、図2に示すように、アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応性無機質粉体とを含む発泡性無機質組成物を発泡させて固化した発泡性外壁材5と金属板6からなり、建物の支柱に取り付けられて建物の外壁を構成する。
【0016】隣り合う一対の外壁パネル1,1の対向する側縁部1a、1a同士の隙間に難燃性目地材2が介在して挟み込まれており、一対の外壁パネル1,1の側縁部1a、1a同士の屋内に配置される裏面側には、難燃性目地材2の奥を閉鎖する発泡性難燃材シート3を介在させて取付部材としての取付金具4が取り付けられている。この取付金具4は取付具としてのボルト8により一対の外壁パネル1,1の裏面側を固定して一対の外壁パネル同士1,1を繋ぎ合わせている。取付金具4は、例えば、C型チャンネル等のような建物の構造を構成する鉄骨支柱に取り付けられる突起部4aと平板部4bとを有するものであり、平板部4bにボルト8を挿通するボルト穴を有する。
【0017】外壁パネル1は、図2、図3に示すように、熱硬化性配合物からなる発泡性外壁材5の裏面側に例えば鉄板などの金属からなる金属板6が一体に結合されており、金属板6及び発泡性外壁材5の裏面側に外壁パネル1の肉厚方向に延びる取付穴7が予め形成されている。金属板6には、バーリング加工により内部に向かって埋没するように形成された筒状部9が形成されており、取付穴7の周壁は筒状部9の周壁部により補強されている。筒状部9の周壁部は発泡性外壁材5に埋め込まれて一体に形成され、筒状部9の内周面にはボルト8を螺着するねじ山が形成されている。
【0018】金属板6は鉄板に限定されることなく、ステンレス板、塩ビ鋼板、カラー鉄板、亜鉛鋼板等必要に応じて適当なものを選択できる。バーリング加工の形状、位置、大きさは特に限定されない。特に、外壁パネル1の取付用とする場合は、図3に示すように、取付位置に対し必要な位置に精度よく配置すればよく、その筒状部9の内面にネジ加工を施せば、そのままボルト8等による取付工事が簡易に行える。
【0019】発泡性外壁材5と金属板6との付着性をさらに強固としたい場合、金属板6の発泡性外壁材5に挿入する筒状部9を大きくしても良いし、図3に示すように筒状部9の数を多数形成しても良い。筒状部9の形状は、通常丸いものが多く用いられるが、四角でも、特にかまわない。筒状部9に割れ目を設けて不連続体とすると、外壁パネル1の取付時にタッピングネジ等を用いれば、その進入時に発泡性外壁材5内に筒状部9が押し広げられることにより、かしめ効果が得られ、発泡性外壁材5と金属板6との付着性が向上する。
【0020】一対の外壁パネル1,1同士は、図1に示すように、取付金具4および発泡性難燃材シート3のそれぞれに開口した孔にボルト8を貫通させ、ボルト8を側縁部1a、1aの取付穴7の筒状部9の内壁に螺着締結することにより、繋ぎ合わされている。金属板6の筒状部9と取付金具4とは、ボルト8によって締結される。
【0021】難燃性目地材2は、クロロプレン系やシリコン系のポリマーが用いられ、フレキシビリティを有し、且つ、環状断面又はスポンジ状のシリコンゴムやヒレ片を有する耐火性のある耐火性スポンジゴムが用いられる。
【0022】発泡性難燃材シート3(発泡性難燃材)は、難燃性ゴムを素材とするもので、炎に触れると発泡する性質を有するものであり、具体的には例えば耐火性ブチルゴムにより構成される。この材質としては、難燃性目地材2のように、耐火性のシリコンスポンジや耐火性のクロロプレンゴムを用いても良い。
【0023】尚、取付金具4は、図4に示すように、溝型鋼を用いても良く、この取付金具4と外壁パネル1とをタッピングネジ10を用いて締結して外壁パネル1を固定しても良い。
【0024】また、金属板6の筒状部9は、図5に示すように、金属板6に複数のバーリング加工によって奥部拡大するようにテーパー状断面に形成しても良い。図5の筒状部9はタッピングネジ等にて直接支柱等に取り付けても良い。筒状部9は、図6に示すように、ネジ山加工を予め施して装着しても良い。図6に示す筒状部9の場合はボルト等にて直接支柱等に締結し、別途取付治具等をまず固定し、これを介在した形で柱部材等に取り付ける。さらにこの発明は上記実施例に制約されず種々の態様が可能である。
【0025】[外壁パネルの製造方法]次に、この実施の形態の外壁パネル1の製造方法について述べる。
【0026】まずアルカリ金属珪酸塩を、加圧、加熱下で少なくとも一部の水に溶解し、反応性無機質粉末及び必要に応じて残部の水、発泡助剤、補強繊維、無機質充填材等を混合し、ペースト状とする。一方、予め複数のバーリング加工により熱硬化性配合物内部に向かって埋没する筒状部9を有する金属板6を形成しておく。
【0027】次に、外壁パネル1の発泡性外壁材5の雌型に混合された上記のペースト状配合物を必要量投入する。その後、金属板6の筒状部9が嵌合する型により型閉じをする。次に、50度C〜110度Cで30分間〜8時間硬化させることにより、硬化反応を促進させて発泡性外壁材5を得る。尚、硬化温度は常温でもよい。硬化後、発泡性外壁材5から離型させ、金属板6を精度よい位置に装着した外壁パネル1をオートクレーブ等の高圧高温蒸気養生を行うことなく得ることができる。
【0028】[外壁パネルの発泡性外壁材]外壁パネル1の発泡性外壁材5に使用される反応性無機質粉体には、SiO2を5重量〜85重量%とAl23 を90重量%〜10重量%と含むものが好適に使用される。
【0029】このような反応性無機粉体としては、フライアッシュ、メタカオリン、カオリン、ムライト、コランダム、アルミナ系研磨材を製造する際のダスト、粉砕焼成ボーキサイト等を使用できる。尚、組成と粒度が適当であれば、これらに限定されるものではない。また、これらの粉体をそのまま用いてもよいが、活性化させるために、溶射処理、粉砕分級、機械的エネルギーを作用させてもよい。
【0030】溶射処理方法としては、セラミックコーティングに適用される溶射技術が応用される。その溶射技術は、好ましくは材料粉末を2000〜16000℃の温度で溶融し、30〜800m/秒の速度で噴霧するものであり、プラズマ溶射法、高エネルギーガス溶射法、アーク溶射法等が可能である。得られた粉体の比表面積は、0.1〜100m2/g が好ましい。
【0031】分級、粉砕方法には公知の任意の方法が採用され、ふるい、比重、風力、湿式沈降等による分級や、ジェットミル、ロールミル、ボールミルによる粉砕などがあげられる。これらの手段は併用されてもよい。
【0032】機械的エネルギーを作用させる方法としては、ボール媒体ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミル等を用いる。作用させる機械的エネルギーとしては0.5kwh/kg〜30kwh/kgが好ましく、これより小さいと粉体を活性化しにくく、大きいと装置への負荷が大きいので適性を欠く。
【0033】フライアッシュは、必要に応じて、焼成されたものでもよい。焼成温度が低いとフライアッシュの黒色が残り、着色困難となり、焼成温度が高いとアルカリ金属珪酸塩との反応性が低くなるので、400度C〜1000度Cであることが好ましい。
【0034】又、本発明に用いるアルカリ金属珪酸塩(B)とは、M2O・nSiO2 (M=K,Na,Liから選ばれる1種以上の金属)で表される塩であって、nの値は小さくなると緻密な発泡体が得られず、大きくなると水溶液の粘度が上昇し混合が困難になるので0.05〜8が好ましく、さらに好ましくは0.5〜2.5である。
【0035】アルカリ金属珪酸塩は水溶液で添加されるのが好ましく、水溶液濃度は特に限定されないが、薄くなるとフライアッシュ粉末との反応性が低下し、濃くなると固形分が生じやすくなるので10〜60重量%が好ましい。
【0036】このアルカリ金属珪酸塩水溶液はアルカリ金属珪酸塩を、そのまま加圧、加熱下で水に溶解してもよいが、アルカリ金属水酸化物水溶液に珪砂、珪石粉などのSiO2 成分をnが所定の量となるように加圧、加熱下で溶解してもよい。
【0037】上記アルカリ金属珪酸塩の量は、少なくなると硬化が十分になされず、多くなると得られる発泡体の耐水性が低下する。このため、反応性無機質粉体100重量部に対して0.2〜450重量部に限定され、好ましくは10〜350重量部、さらに好ましくは20〜250重量部が好適である。
【0038】本実施の形態の水は上記アルカリ金属珪酸塩水溶液として添加されてもよいし、独立して添加されてもよい。尚、水の量が少ないと、十分に硬化せず、また混合が困難となる。水の量が多くなると硬化体の強度が低下しやすくなる。従って、水の重量配分比は、反応性無機質粉体100重量部に対して35〜1500重量部に限定され、好ましくは45〜1000重量部、さらに好ましくは50〜500重量部が好適である。
【0039】本実施の形態の発泡性外壁材5の素材には、必要に応じて発泡剤が添加されてもよい。発泡剤としては過酸化物(過酸化水素、過酸化ソーダ、過酸化カリ、過ほう酸ソーダ等)、金属粉末(Mg,Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Ga、Sn、Si、フェロシリコン)等が用いられる。この発泡剤が多すぎると発泡ガスが過剰となり破泡し、発泡剤が少なすぎると発泡倍率が小さすぎて発泡体の意味を失う。従って、発泡剤は0.01〜10重量部であることが好ましい。過酸化水素を発泡剤として用いるときは、安全性、安定した発泡を考慮すると、水溶液として用いるのが好ましい。金属粉末を用いる場合は、安定した発泡を得るために、200μm以下であることが好ましい。
【0040】なお、発泡助剤が添加されてもよい。発泡助剤は発泡を均一に生じさせるものなら特に限定されず、たとえばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、アルミナ粉末等の多孔質粉体などがあげられる。これらは単独で使用されてもよいし、2種類以上併用されてもよい。
【0041】発泡助剤の量は多くなると組成物の粘度が上昇し、破泡が発生しやすくなるので反応性無機質粉体100重量部に対して10重量部以下が好ましい。
【0042】さらに、必要に応じて無機質充填剤が添加されてもよい。無機質充填剤は、水に溶解せず、発泡性無機質組成物の硬化反応を阻害せず、アルカリ金属珪酸塩と反応しないものであれば、特に限定されない。無機質充填剤としては、たとえば珪砂、川砂、ジルコンサンド、結晶質アルミナ、岩石粉末、火山灰、シリカフラワー、シリカヒューム、ベントナイト、高炉スラグ等の混合セメント用混合材、セピオライト、ワラストナイト、マイカ等の天然鉱物、炭酸カルシウム、珪藻土などがあげられる。
【0043】これらは単独で添加されてもよいし、2種類以上併用されてもよい。
【0044】この無機質充填剤は、平均粒径が小さくなると組成物の粘度が上昇し、高倍率の発泡体が得られず、大きくなると発泡が不安定になる。このため、無機質充填剤の粒径は、0.01〜1000μmが好ましい。無機質充填剤の量は多くなると得られる発泡体の強度が低下するので上記反応性無機質粉体100重量部に対して700重量部以下が好ましい。
【0045】また、補強繊維が添加されてもよい。補強繊維には、成形体に付与したい性能に応じ任意のものを使用でき、たとえば、ビニロン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、鋼繊維などを使用できる。
【0046】この補強繊維の繊維径は、細くなると混合時に再凝集し、交絡によりファイバーボールが形成されやすくなり、最終的に得られる発泡体の強度はそれ以上改善されず、太くなるか又は短くなると引張強度を向上させるための補強効果が小さくなる。又、長くなると繊維の分散性及び配向性が低下するので、繊維径1μm〜500μm、繊維長1mm〜15mmが好ましい。上記補強繊維の添加量は多くなると繊維の分散性が低下するので、反応性無機質粉体100重量部に対して、10重量部以下が好ましい。
【0047】さらに、発泡性外壁材5の軽量化を図る目的で、シリカバルーン、パーライト、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、ガラスバルーン、発泡焼成粘土等の無機質発泡体、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン等の合成樹脂の発泡体、塩化ビニリデンバルーンなどが添加されてもよい。
【0048】これらは単独で添加されてもよいし、2種類以上併用されてもよい。
【0049】さらに必要に応じて、アルミナセメント、γ−アルミナ、溶射されたアルミナ、アルミン酸アルカリ金属塩及水酸化アルミニウムを加えても良い。
【0050】[外壁材を緻密体とした実施例および比較例]所定量のnSiO2 /M2O(n=1.5、M=Na,K;モル比1:1)をオートクレーブ中において130℃、7kg/cm2で所定量の水に溶解し、ワラストナイト、ビニロン繊維(クラレ社製、商品名;RM182×3)、珪石粉、8号珪砂、SiO2―Al23系無機質粉体、水酸化アルミニウム(粒径100μm以下)をオムニミキサー(千代田技研工業株式会社製)で混合し、均一なペーストとした。このペーストを型に流し込み、85度Cで6時間硬化させ、2880×920×6.5(mm)の壁パネルを得た。
【0051】[発泡性壁材の実施例]所定量のnSiO2 /M2O(n=1.5、M=Na,K;モル比1:1)をオートクレーブ中において130℃、7kg/cm2で所定量の水に溶解し、ワラストナイト、ビニロン繊維(クラレ社製、商品名;RM182×3)、珪石粉、8号珪砂、SiO2―Al23系無機質粉体、水酸化アルミニウム(粒径100μm以下)、ステアリン酸亜鉛をオムニミキサー(千代田技研工業株式会社製)で混合し、均一なペーストとした。このペーストに、粒径が70μm以下のアルミニウム粉末(ミナルコ社製、商品名;350F)を添加して40秒間攪拌し、型枠内に注入して3分間発泡させた後、型枠ごと85度Cのオーブン中で6時間加熱して、2880×920×6.5(mm)の壁パネルを得た。
【0052】なお、粒径はレーザー回折式分布計(セイシン社製、型式;PRO700S)で測定した。
【0053】ここで、反応性無機質粉末としては、以下の場合について実施した。
【0054】[無機質粉体1]フライアッシュ(関電化工社製、平均粒径20μm;JIS A 6201に準ずる)を分級機(日清エンジニアリング社製、型式;TC−15)により分級し、粒径が10μm以下の粉末を100重量%含有するものを無機質粉末とした。
【0055】[無機質粉体2]カオリン(組成:SiO2 45.7%、Al23 38.3 % 平均粒径:8μm BET比表面積5.8m2/g) の原料粉を燃焼温度2500℃、噴射粒子速度50m/秒で溶射し、活性無機質粉体(組成:SiO2 49.7%、Al2O3 47.0 % 平均粒径:49μm BET比表面積64.3m2/g)を得た。
【0056】[無機質粉体3]フライアッシュを3000℃で溶融後、80m/sの速度で大気中に噴霧して無機質紛体を回収した。得られた無機質紛体は、平均粒径5μm、比表面積9.5m2/g であった。
【0057】[無機質粉体4]上記フライアッシュ粉末1を600℃の温度にて焼成し、粒径10μm以下の粉体100重量%を含有する焼成フライアッシュを得た。
【0058】[無機質粉体5]フライアッシュ(関電化工社製、平均20μm、比表面積1.8m2/g、JIS A 6201相当品)100重量部及びトリエタノールアミン25重量%とエタノール75重量%の混合溶液を調製し、この混合溶液0.5重量部をウルトラファインミルAT−20(三菱重工業社製、ジルコニアボール直径10mm使用、ボール充填率85体積%)に供給し、25kwh/Kgの機械的エネルギーを作用させ、フライアッシュ粉末5を得た。尚、作用させた機械的エネルギーはボールミルに供給した電力を処理粉体単位重量あたりで表した。
【0059】[無機質粉体6]カオリン(組成:SiO2 45.7%、Al23 38.3% 平均粒径:8μm BET比表面積5.8m2/g)95重量部と、クオーツ5重量部と、トリエタノールアミン25重量部%と、エタノール75重量%とからなる混合溶液を調製し、この混合溶液0.5重量部を、ウルトラファインミルAT−20(三菱重工業社製、ジルコニアボール直径10mm使用、ボール充填率85体積%)に供給し、このウルトラファインミルAT−20に25kwh/Kgの機械的エネルギーを作用させ、無機質粉体6を得た。尚、作用させた機械的エネルギーはボールミルに供給した電力を処理粉体単位重量あたりで表したものである。
【0060】[無機質粉体7]無機質粉体6を300℃3時間加熱することにより、無機質粉体7を得た。
【0061】[無機質粉体8]メタカオリン(エンゲルハード社製のSATINTONE SP 33、平均粒径3.3μm、比表面積13.9m2/g)100重量部と、トリエタノールアミン25重量%と、エタノール75重量%との混合溶液0.5重量部を、ウルトラファインミルAT−20(三菱重工業社製、ジルコニアボール直径10mm使用、ボール充填率85体積%)に供給し、25kwh/Kgの機械的エネルギーを作用させ、無機質粉体6を得た。尚、作用させた機械的エネルギーはボールミルに供給した電力を処理粉体単位重量あたりで表したものである。
【0062】この実施の形態の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造によれば、一対の外壁パネル1,1の屋内側に配置される裏面に、発泡性難燃材シート3(発泡性難燃材)を介在させて取付金具9(取付部材)を配置したので、炎が直接発泡性外壁材5に当たっても、外壁パネル1,1の裏面側に炎が回り込むことが防止され、裏面側の発泡性難燃材シート3自身が難燃性が向上しているので、外壁材の室内側に炎が回り込むことが防止される。
【0063】また、一対の外壁パネル1,1の対向する側縁部同士の隙間に挟み込まれる難燃性目地材2の奥に、発泡性難燃材シート3が取付金具9により固定されているので、万一難燃性目地材2が収縮しても炎が外壁パネル1,1の奥に浸入しにくく、取付金具9と外壁パネル1の間にしっかりと固定されているので、熱により落下することもない。従って、外壁パネル1の肉厚を向上させずとも火災などに対する耐火性が高くなり、しかも、外壁パネル1,1の継ぎ目に挟み込まれる難燃性目地材2が剥落しにくく、剥落若しくは収縮が生じたとしてもその継ぎ目の隙間から炎が建物内部に浸入しにくくなる。
【0064】さらに、外壁パネル1,1の発泡性壁材が、アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応性無機質粉体とを発泡して固化した発泡性外壁材からなるので、耐火性が向上すると共に、厚肉化を解消することができ、肉厚を向上させずとも火災などに対する耐火性が高くなる。
【0065】
【発明の効果】本発明の請求項1の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造によれば、一対の外壁パネルの屋内側に配置される裏面に、発泡性難燃材を介在させて取付部材を配置したので、炎が外壁材の裏面側の発泡性難燃材にふれにくいと共に、発泡性難燃材自身も難燃性が向上して燃焼しにくいため、外壁材の室内側に炎が回り込むことが防止される。
【0066】本発明の請求項2の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造によれば、一対の外壁パネルの対向する側縁部同士の隙間に挟み込まれる難燃性目地材の奥に、発泡性難燃材が取付部材により固定されているので、万一難燃性目地材が収縮しても炎が外壁パネルの奥に浸入しにくく、取付部材と外壁パネルの間にしっかりと固定されているので、熱により落下することもない。従って、肉厚を向上させずとも火災などに対する耐火性が高くなり、しかも、外壁パネルの継ぎ目に挟み込まれる目地材が剥落しにくく、剥落若しくは収縮が生じたとしてもその継ぎ目の隙間から炎が建物内部に浸入しにくくなる。
【0067】本発明の請求項3の外壁パネルの繋ぎ合わせ構造によれば、請求項1又は請求項2の効果に加えて、外壁パネルの発泡性壁材が、アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応性無機質粉体とを発泡して固化した発泡性外壁材からなるので、耐火性が向上すると共に、厚肉化を解消することができる。従って、肉厚を向上させずとも火災などに対する耐火性が高くなる。




 

 


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