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発明の名称 バルコニ取付部の防水構造およびその施工方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−1969
公開日 平成11年(1999)1月6日
出願番号 特願平9−154902
出願日 平成9年(1997)6月12日
代理人
発明者 吉村 幸一郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 住宅ユニット柱の下部にバルコニ取付座部が形成され、前記住宅ユニットに配設する外壁材に前記バルコニ取付座部を臨む開口が形成され、前記バルコニ取付座部に水切部材を介してバルコニの取付部材が固定されるとともに、前記外壁材の開口が前記水切部材によって屋外と遮蔽されるバルコニ取付部の防水構造において、前記水切部材は、前記バルコニの取付部材を挿入する枠部を有する本体部と、前記本体部の周囲に形成し且つ前記開口の外側周縁に接着して屋外と遮蔽する水切シートとを有することを特徴とするバルコニ取付部の防水構造。
【請求項2】 前記水切部材は、枠部と反対側の本体部裏面に鋼板を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバルコニ取付部の防水構造。
【請求項3】 前記水切シートは、接着層を介して前記外壁材の開口の外側周縁に接着されることを特徴とする請求項1または2に記載のバルコニ取付部の防水構造。
【請求項4】 住宅ユニット柱の下部にバルコニ取付座部が形成され、前記バルコニ取付座部を臨んで開口した外壁材が前記住宅ユニットに配設され、前記バルコニ取付座部に水切部材が配設されるとともに、前記水切部材を介してバルコニの取付部材が前記バルコニ取付座部に固定され、前記外壁材の開口が前記水切部材によって屋外と遮蔽されるバルコニ取付部の防水構造の施工方法において、前記水切部材は、本体部を有するとともに、前記本体部を前記バルコニ取付座部に配設する側に接着層を有し、前記接着層を介して前記バルコニ取付座部に接着されることを特徴とするバルコニ取付部の防水構造の施工方法。
【請求項5】 前記水切部材は、本体部を有するとともに、前記本体部の周囲に水切シートを形成し、前記水切シートが接着層を介して前記外壁材の開口の外側周縁に接着され、前記水切部材の本体部に前記バルコニの取付部材が挿入されることを特徴とする請求項4に記載のバルコニ取付部の防水構造の施工方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上・下階の間に取り付けるバルコニ取付部の防水構造およびその施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すように、上階住宅ユニット1の外壁パネル2に隣接する下階住宅ユニット3の外壁パネル4との間に亘って防水シート5を貼り付けた建物の防水構造が知られている(特公平6−35728号公報参照)。
【0003】この建物の防水構造に用いる防水シート5は、図9(a)に示すように、ゴム引布の本体シート6と、この本体シート6の上端部に離型紙7aを貼り付けた上側パネル接着層7と、上側パネル接着層7の同面側の下端部に離型紙8aを貼り付けた仮留め用接着層8と、この仮留め用接着層8の裏側位置に離型紙9aを貼り付けた下側パネル接着層9とから構成している。
【0004】この防水シート5が図9(b)、(c)に示すような順序で上階住宅ユニット1の外壁パネル2内側の下端縁と下階住宅ユニット3の外壁パネル4の外側の上端縁に沿って接着される。
【0005】まず、図9(b)に示すように、上側パネル接着層7の離型紙7aを剥がしながら、上階住宅ユニット1の外壁パネル2内側の下端縁に沿って上側パネル接着層7を接着する。上側パネル接着層7の接着完了に続いて、仮留め用接着層8の離型紙8aを剥がして上階住宅ユニット1の外壁パネル2外側下端縁に沿って仮留め用接着層8を接着していき、防水シート5を外壁パネル2に仮留めする。
【0006】次に、図9(c)に示すように、外壁パネル2の外側に面している下側パネル接着層9の離型紙9aを剥がしつつ、下側パネル接着層9を下階住宅ユニット3の外壁パネル4上端縁に沿って接着し、防水シート5の貼り付けを完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の建物の防水構造では、例えば、上階住宅ユニットの下端にバルコニを取り付ける場合がある。
【0008】この場合は、図10に示すように、上階住宅ユニット1の柱1a下端に形成されたバルコニ取付台座10にバルコニの梁縁を取り付けるため、外壁パネル2に下階住宅ユニット3側に開放したバルコニ取付切欠孔11が形成されることになる。この切欠孔11によって、上階住宅ユニット1の外壁パネル2と下階住宅ユニット3の外壁パネル4との間に介在させる防水シート5が分断され、防水シート5による外壁パネル2と外壁パネル4との防水処理ができなくなってしまう。この点を解決する方法として、バルコニ取付切欠孔11より大きな方形状のシートを用い、シート周縁を切欠孔11周縁の外壁パネル2,4外面に接着させてから、シートの略中央をバルコニ取付台座面10aに押し付け、シートの上からバルコニ取付金具をボルト止めして上階住宅ユニット内を防水することが考えられる。
【0009】しかし、この方法では、バルコニ取付切欠孔11周縁の外壁パネル2,4外面へのシートの接着を作業者が行うため、シートの大きさに対してバルコニ取付切欠孔11周縁の外壁パネル2,4外面への接着幅がまちまちになってしまい、バルコニ取付台座面10aの全体にシートの略中央を押し付けた際に、シート周縁に余裕があり過ぎたり、無かったりする状態となってしまう。
【0010】この状態でバルコニ取付金具をバルコニ取付台座面10aにボルト止めする際、シート周縁に余裕があると、バルコニ取付金具に巻き込まれ、また、余裕がないとバルコニ取付金具に引っ張られたりしてシートが破れてしまい、防水性能が確保できないとの問題があった。
【0011】そこで、この発明の目的は、住宅ユニットに取り付けるバルコニ取付部の防水性能を簡単、確実に確保ができるバルコニ取付部の防水構造およびその施工法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、この発明の請求項1は、住宅ユニット柱の下部にバルコニ取付座部が形成され、前記住宅ユニットに配設する外壁材に前記バルコニ取付座部を臨む開口が形成され、前記バルコニ取付座部に水切部材を介してバルコニの取付部材が固定されるとともに、前記外壁材の開口が前記水切部材によって屋外と遮蔽されるバルコニ取付部の防水構造において、前記水切部材は、前記バルコニの取付部材を挿入する枠部を有する本体部と、前記本体部の周囲に形成し且つ前記開口の外側周縁に接着して屋外と遮蔽する水切シートとを有することを特徴としている。
【0013】このように構成された請求項1に記載のものでは、バルコニの取付部材が水切部材の枠に挿入されてバルコニ取付座部に固定され、水切シートが住宅ユニットの開口の外側周縁に接着されるので、バルコニの取付部材をバルコニ取付座部に固定する際に、バルコニの取付部材に水切シートが摺接しないで破れることが無く、住宅ユニットの外壁材開口部と屋外とを遮蔽でき、バルコニ取付座部の防水性能が確保できる。
【0014】請求項2は、前記水切部材は、枠部と反対側の本体部裏面に鋼板を備えたことを特徴としている。
【0015】このように構成された請求項2に記載のものでは、本体部裏面に鋼板が備えられているので、バルコニの取付部材をバルコニ取付座部に固定する際に、水切部材が変形せず、本体部がバルコニ取付座部に密着し、バルコニ取付部の防水性能が確保できる。
【0016】また、請求項3は、前記水切シートは、接着層を介して前記外壁材の開口の外側周縁に接着されることを特徴としている。
【0017】このように構成された請求項3に記載のものでは、水切シートが接着層を介して前記外壁材の開口の外側周縁に接着されるので、バルコニの取付部材をバルコニ取付座部に固定する際に、水切部材が変形せず、本体部がバルコニ取付座部に密着し、バルコニ取付部の防水性能が確保できる。
【0018】そして、請求項4は、住宅ユニット柱の下部にバルコニ取付座部が形成され、前記バルコニ取付座部を臨んで開口した外壁材が前記住宅ユニットに配設され、前記バルコニ取付座部に水切部材が配設されるとともに、前記水切部材を介してバルコニの取付部材が前記バルコニ取付座部に固定され、前記外壁材の開口が前記水切部材によって屋外と遮蔽されるバルコニ取付部の防水構造の施工方法において、前記水切部材は、本体部を有するとともに、前記本体部を前記バルコニ取付座部に配設する側に接着層を有し、前記接着層を介して前記バルコニ取付座部に接着されることを特徴としている。
【0019】このように構成された請求項4に記載のものでは、接着層が水切部材をバルコニ取付座部に接着するので、水切部材が簡単にバルコニ取付部に配設できる。
【0020】請求項5は、前記水切部材は、本体部を有するとともに、前記本体部の周囲に水切シートを形成し、前記水切シートが接着層を介して前記外壁材の開口の外側周縁に接着され、前記水切部材の本体部に前記バルコニの取付部材が挿入されることを特徴としている。
【0021】このように構成された請求項5に記載のものでは、水切部材の本体部の周囲に形成した水切シートが接着層を介して外壁材の開口の外側周縁に接着され、バルコニの取付部材が水切部材の本体部に挿入されるので、水切部材の本体部にバルコニの取付部材が挿入される際に、バルコニの取付部材が水切シートに摺接しないで破れることが無く、上階住宅ユニットの外壁材開口部と屋外とを遮蔽でき、バルコニ取付座部の防水性能が確保できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図1乃至図8を基に説明する。
【0023】図1は、下階住宅ユニット20に上階住宅ユニット30を配設し、上階住宅ユニット30の下端にバルコニ40の設けられた建物Tを示したものである。
【0024】この建物Tの下階住宅ユニット20は、例えば、図1において右斜側の住宅ユニット21,22と、この住宅ユニット21,22の後側の住宅ユニット23,24との4つの住宅ユニットとから構成されている。
【0025】また、上階住宅ユニット30は、下階住宅ユニット20の住宅ユニット21,22上部に配設された住宅ユニット31,32と、下階住宅ユニット20の住宅ユニット23,24上部に配設された住宅ユニット33,34との4つの住宅ユニットとから構成されている。この上階住宅ユニット30の上には1点鎖線で示す屋根Yが配設されている。
【0026】そして、バルコニ40は、住宅ユニット31の下端部31aと住宅ユニット32の下端部32aとに亘って配設され、住宅ユニット31の下端部31aと住宅ユニット32の下端部32aとにバルコニ取付部50を形成している。
【0027】このバルコニ取付部50は、図1において住宅ユニット31の下端部31aの左側端に位置するバルコニ取付部51と、住宅ユニット31の下端部31aの右側端に位置するバルコニ取付部52と、このバルコニ取付部52に隣接して住宅ユニット32下端部32aの左側端に位置するバルコニ取付部53と、住宅ユニット32の下端部32a右側端に位置するバルコニ取付部54とからなっている。 図2,3は、例えば、住宅ユニット31のバルコニ取付部51の防水構造を示したものである。
【0028】このバルコニ取付部51の防水構造では、バルコニ40取付側の住宅ユニット31左側柱55の下端にバルコニ取付座部57を有するとともに、このバルコニ取付座部57をバルコニ40取付側から臨むように住宅ユニット31の外壁パネルP1,2に切り欠きKが形成されている。
【0029】このバルコニ取付座部57には、左側柱55の屋外側に上下に隔ててボルト貫通孔55a,55bが形成され、このボルト貫通孔55a,55bに合う位置にタップの切られた雌ネジ部56a,56bを形成した固定板56が左側柱55の内側に固定されている。
【0030】このバルコニ取付座部57には、アタッチメント水切60にバルコニの梁91先端のバルコニ取付具90が重ねられ、このバルコニ取付具90がボルト貫通孔90a,90bと、アタッチメント水切60のボルト貫通孔61a,62a,61b,62bとに挿入したボルト58,59bによってタップを切った固定板56の雌ネジ部56aにボルト止めされて、固定されている。
【0031】また、ジョイントシート70a,70bが切り欠き(開口)Kの外壁パネルP1側と外壁パネルP2側とに設けられている。
【0032】外壁パネルP1側には、ジョイントシート70aの一端がバルコニ取付部51の左側柱面55sに接着され、他端が外壁パネルP1の切り欠きK端縁Kaに沿って外壁パネルP1の外面P1aに接着されている。
【0033】また、外壁パネルP2側には、ジョイントシート70bの一端が外壁パネルP2の切り欠きK端縁Kbの内側に接着され、他端が切り欠きK端縁Kbに沿って外壁パネルP2の外面P2aに接着されている。
【0034】そして、アタッチメント水切60の左側部水切シート68cが外壁パネルP1の切り欠きK端縁Kaから外壁パネルP1の外面P1aに接着したジョイントシート70aに接着されている。アタッチメント水切60の右側部水切シート68dが外壁パネルP2の切り欠きK端縁Kbから外壁パネルP2の外面P2aに接着したジョイントシート70bに接着されている。また、アタッチメント水切60の上側水切シート68aが外壁パネルP2の切り欠きK上端縁Kcから外壁パネルP2の外面P2bに接着されるとともに、上側水切シート68aがバルコニ40の上部水切見切縁41aに押されている。そして、アタッチメント水切60の下側水切シート68bが住宅ユニット21の外壁パネルP3の上端縁P3aから外壁パネルP3の外面P3bに接着されているとともに、下側水切シート68bがバルコニ40の下部水切見切縁41bに押されている。
【0035】このバルコニ取付部51の防水構造を構成するものとしては、アタッチメント水切60(水切部材)と、ジョイントシート70と、バルコニ取付具90とからなっている。
【0036】アタッチメント水切60は、図4に示すように、左側柱55の下端に形成されたバルコニ取付座部57に当接する当板61と、水切本体62と、水切シート68とからなっている。
【0037】当板61(鋼板)はバルコニ取付座部57のボルト貫通孔55a,55b間寸法L(図3において)より長い方形状としている。この当板61にはボルト貫通孔55a,55bと同位置とした同径のボルト貫通孔61a,61bが形成されている。この当板61は鋼板製となっている。
【0038】水切本体62(本体部)は当板61より長手方向に長い方形状としている。表側には、長手方向に沿って平行に立設した一対の板枠63a,63bからなる枠63が形成され、この枠63の内側がバルコニ取付具90の挿入座63cとなっている。裏側には当板61が固着されている。
【0039】挿入座63cには長手方向に当板61のボルト貫通孔61a,61bと同位置とした同径のボルト貫通孔62a,62bが形成されている。なお、水切本体62は、例えば、硬質なポリプロピレン樹脂製としている。
【0040】また、水切本体62裏側の上端には、バルコニ取付座部57の上部に接着される上部接着層64が形成され、この上部接着層64の接着面64aに離型紙66が貼り付けられている。この上部接着層64の同面側の下端にバルコニ取付座部57の下部に接着される下部接着層65が形成され、この下部接着層65の接着面65aには離型紙67が貼り付けられている。これら上部接着層64と下部接着層65とは、例えば、プチルテープで形成している。
【0041】水切シート68は、例えば、樹脂製の帯状とし、水切本体62の上端側の上側水切シート68aと、下端側の下側水切シート68bと、左端側の左側水切シート68cと、右端側の右側水切シート68dとからなっている。なお、水切シート68a,68b,68c,68dは1点鎖線で示している。
【0042】上側水切シート68aは、水切本体62の上端幅と略同じ寸法の長さとし、一端を水切本体62の上端側に固着し、他端を上方向に拡開可能としている。下側水切シート68bは、水切本体62の下端幅と略同じ寸法の長さとし、一端を水切本体62の下端側に固着し、他端を下方向に拡開可能としている。左側水切シート68cは、水切本体62の左端幅と略同じ寸法の長さとし、一端を水切本体62の左端側に固着し、他端を左方向に拡開可能としている。右側水切シート68dは、水切本体62の右端幅と略同じ寸法の長さとし、一端を水切本体62の右端側に固着し、他端を右方向に拡開可能としている。
【0043】これら水切シート68a,68b,68c,68dは、未使用時に枠63の内に折りたたんで、例えば、ガムテープで止めて置き、使用時に上下左右方向に拡開する。これら水切りシート68a,68b,68c,68dの拡開側には離型紙(図示せず)を張り付けられた接着層が形成されている。
【0044】ジョイントシート70は、図5(a),(b)に示すように、外壁パネルP1の外面P1aに接着するジョイントシート70aと、外壁パネルP2の外面P2aに接着するジョイントシート70bとからなっている。
【0045】ジョイントシート70aとジョイントシート70bとは、シート本体71と、このシート本体71の長手方向の両側端に形成した接着層72,73,74,75からなっている。
【0046】シート本体71はゴム材料製の帯状とし、下端に湾曲部71aを有している。この湾曲部71aは上階住宅ユニット31の外壁パネルP1,P2下端内面から下階住宅ユニット21の外壁パネルP3上端外面に外壁パネルP3の板厚み分突出するように湾曲した防水シートSと略同形状となっている。
【0047】ジョイントシート70aの接着層72は、シート本体71の左側部とし、湾曲部71aの湾曲裏面に形成している。この接着層72の接着面72aには離型紙76が貼り付けられている。
【0048】接着層73は、シート本体71の右側部とし、湾曲部71aの湾曲表面に形成した接着層73aと裏面に形成した接着層73bとしている。接着層73aの接着面73cには離型紙77が貼り付けられ、接着層73bの接着面73dには離型紙78が貼り付けられている。
【0049】また、ジョイントシート70bの接着層74は、シート本体71の右側部とし、湾曲部71aの湾曲表面に形成している。この接着層74の接着面74aには離型紙79が貼り付けられている。接着層75は、シート本体71の左側部とし、湾曲部71aの湾曲表面に形成した接着層75aと裏面に形成した接着層75bとしている。接着層75aの接着面75cには離型紙80が貼り付けられ、接着層75bの接着面75dには離型紙81が貼り付けられている。
【0050】バルコニ取付具90は、バルコニの梁91先端に固定され、アタッチメント水切60の枠63内に挿入可能な寸法の方形状としている。このバルコニ取付具90には水切本体62のボルト貫通孔62a,62bと同位置とした同径のボルト貫通孔90a,90bとが形成されている。
【0051】次に、上記のバルコニ取付部51の防水構造に係わる施工法について図6乃至図8にて説明する。
【0052】〔アタッチメント水切の接着〕図6(a)に示すように、水切シート68a,68b,68c,68dを折りたたんだアタッチメント水切60(図4参照)が住宅ユニット31として組み立てられた左側柱55下端のバルコニ取付座部57に工場内で接着される。
【0053】このアタッチメント水切60をバルコニ取付座部57に接着する前に、アタッチメント水切60の上部接着層64に貼り付けた離型紙66を剥がすとともに、下部接着層65に貼り付けた離型紙67も剥がす。
【0054】そして、図6(b)に示すように、あて木Aの下端面A2を左側柱55の下端面55aと面一に合わせ、アタッチメント水切60の下端縁60aをあて木Aの上端面A1に置く。続いて、アタッチメント水切60の下部接着層65をバルコニ取付座部57の下端に接着させるとともに、上部接着層64をバルコニ取付座部57の上端に接着させる。すると、アタッチメント水切60のボルト貫通孔62a,62bがバルコニ取付座部57のボルト貫通孔55a,55bに合うようにアタッチメント水切60がバルコニ取付座部57に接着される。
【0055】バルコニ取付座部57にアタッチメント水切60が接着された状態の住宅ユニット31を建物の建設現場に輸送する。
【0056】〔ジョイントシートの接着〕建設現場で下階住宅ユニット20に上階住宅ユニット30が配設されるとともに、下階住宅ユニット20と上階住宅ユニット30との各住宅ユニットの屋外側に外壁パネルが配設され、上階住宅ユニット30の外壁パネル下端縁と下階住宅ユニット20の外壁パネル上端縁とに防水シートSが接着される。
【0057】そして、図7(a)に示すように、離型紙76を剥がしたジョイントシート70aの接着面72aをバルコニ取付部51の左側柱面55sに接着するとともに、湾曲部71aが湾曲した防水シートSに接着させる。
【0058】続いて、図7(b)に示すように、離型紙79を剥がしたジョイントシート70bの接着面74aを外壁パネルP2の切り欠きK端縁Kbの内側に一端を接着させるとともに、湾曲部71aが湾曲した防水シートSに接着させる。
【0059】〔水切シートの接着〕次に、水切シート68a,68b,68c,68dが止められていたガムテープを剥がし、水切シート68aを上方向に、水切シート68bを下方向に、水切シート68cをジョイントシート70a側の左方向に、水切シート68dをジョイントシート70b側の右方向にそれぞれ拡開する。
【0060】続いて、図8に示すように、ジョイントシート70aの接着層73bに貼り付けられた離型紙78を剥がすとともに、拡開側の離型紙を剥した水切シート68cをジョイントシート70aの接着層73bの接着面73dに接着する。そして、ジョイントシート70aの接着層73aに貼り付けられた離型紙77を剥がすとともに、ジョイントシート70aを外壁パネルP1の切り欠きK端縁Kaに沿わせ、接着層73aの接着面73cを外壁パネルP1の外面P1aに接着させる(図2参照)。
【0061】次に、ジョイントシート70bの接着層75aに貼り付けられた離型紙80を剥がすとともに、拡開側の離型紙を剥した水切シート68dをジョイントシート70bの接着層75aの接着面75cに接着する。そして、ジョイントシート70bの接着層75bに貼り付けられた離型紙81を剥がすとともに、ジョイントシート70bを外壁パネルP2の切り欠きK端縁Kbに沿わせ、接着層75bの接着層75dを外壁パネルP2の外面P2aに接着させる(図2参照)。
【0062】また、拡開側の離型紙を剥した水切シート68aを外壁パネルP2の切り欠きK上端縁Kcに沿わせて接着するとともに、水切シート68aの先端縁を外壁パネルP2の外面P2bに接着させる(図3参照)。
【0063】さらに、拡開側の離型紙を剥した水切シート68bを住宅ユニット21の外壁パネルP3上端縁P3aに沿わせて接着するとともに、水切シート68b先端縁を外壁パネルP3の外面P3bに接着させる(図3参照)。
【0064】〔バルコニの取り付け〕続いて、アタッチメント水切60の挿入座63cにバルコニの梁91先端のバルコニ取付具90を重ね、このバルコニ取付具90のボルト貫通孔90a,90bにボルト58,59を差し入れるとともに、挿入座63cのボルト貫通孔62a,62bと当板61のボルト貫通孔61a,61bとを通って固定板56の雌ネジ部56a,56bにボルト止めし、バルコニ取付具90がバルコニ取付座部57に取り付けられる。
【0065】その後、外壁パネルP2の外面P2bに上部水切見切縁41aを配設して木ネジ等で固定し、水切シート68aの先端縁を押さえるとともに、外壁パネルP3上端縁P3aに下部水切見切縁41bを配設して木ネジ等で固定し、水切シート68bの先端縁を押さえる(図3参照)。
【0066】また、バルコニの梁91を介して床大梁が取り付け、外壁パネルP1の外面P1aに接着したジョイントシート70aの先端縁と外壁パネルP2の外面P2aに接着したジョイントシート70bの先端縁とを床大梁の先端縁で押さえる。
【0067】このようなバルコニ取付部51の防水構造は、バルコニ取付具90がアタッチメント水切60の枠部63に挿入されてバルコニ取付座部57に固定されるので、バルコニ取付具90をバルコニ取付座部57に固定する際に、バルコニ取付具90が水切シート68a,68b,68c,68dに摺接しないで破れることが無く、バルコニ取付部51と屋外とを遮蔽でき、バルコニ取付部51の防水性能が確保できる。
【0068】また、本体部62裏面に当板61が備えられているので、バルコニ取付具90をバルコニ取付座部57に固定する際に、アタッチメント水切60が変形せず、アタッチメント水切60がバルコニ取付座部57に密着し、バルコニ取付部51の防水性能が確保できる。
【0069】そして、水切シート68a,68b,68c,68dが接着層を介して外壁材の切り欠きKの外側周縁に接着されるので、バルコニ取付部51と屋外との遮蔽が簡単にできる。
【0070】バルコニ取付部51の防水構造を施工する方法は、上部接着層64と下部接着層65とがアタッチメント水切60をバルコニ取付座部57に接着するので、アタッチメント水切60が簡単にバルコニ取付部座57に配設できる。
【0071】また、アタッチメント水切60の本体部62にバルコニの取付部材90が挿入される際に、水切シート68a,68b,68c,68dが外壁材の切り欠きKの外側周縁に接着されているので、バルコニの取付部材90がアタッチメント水切60の挿入座63cに挿入されても、バルコニの取付部材90が水切シート68a,68b,68c,68dに摺接しないで破れることが無く、上階住宅ユニット30の外壁材開口Kと屋外とを遮蔽でき、バルコニ取付座部の防水性能が確保できる。
【0072】上述した実施形態では、バルコニの取付部としたが、外階段踊場等ユニット建物の外側に配設する外構造部材の防水構造およびその施工法に適用できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発明は、住宅ユニット柱の下部にバルコニ取付座部が形成され、前記住宅ユニットに配設する外壁材に前記バルコニ取付座部を臨む開口が形成され、前記バルコニ取付座部に水切部材を介してバルコニの取付部材が固定されるとともに、前記外壁材の開口が前記水切部材によって屋外と遮蔽されるバルコニ取付部の防水構造において、前記水切部材は、前記バルコニの取付部材を挿入する枠部を有する本体部と、前記本体部の周囲に形成し且つ前記開口の外側周縁に接着して屋外と遮蔽する水切シートとを有するので、バルコニの取付部材をバルコニ取付座部に固定する際に、バルコニの取付部材に水切シートが摺接しないで破れることが無く、上階住宅ユニットの外壁材開口部と屋外とを遮蔽でき、バルコニ取付座部の防水性能が確保できる。
【0074】請求項2の発明は、前記水切部材は、枠部と反対側の本体部裏面に鋼板を備えたので、バルコニの取付部材をバルコニ取付座部に固定する際に、水切部材が変形せず、本体部がバルコニ取付座部に密着し、バルコニ取付部の防水性能が確保できる。
【0075】また、請求項3の発明は、前記水切シートは、接着層を介して前記外壁材の開口の外側周縁に接着されるので、バルコニの取付部材をバルコニ取付座部に固定する際に、水切部材が変形せず、本体部がバルコニ取付座部に密着し、バルコニ取付部の防水性能が確保できる。
【0076】そして、請求項4の発明は、住宅ユニット柱の下部にバルコニ取付座部が形成され、前記バルコニ取付座部を臨んで開口した外壁材が前記住宅ユニットに配設され、前記バルコニ取付座部に水切部材が配設されるとともに、前記水切部材を介してバルコニの取付部材が前記バルコニ取付座部に固定され、前記外壁材の開口が前記水切部材によって屋外と遮蔽されるバルコニ取付部の防水構造の施工方法において、前記水切部材は、本体部を有するとともに、前記本体部を前記バルコニ取付座部に配設する側に接着層を有し、前記接着層を介して前記バルコニ取付座部に接着されるので、水切部材が簡単にバルコニ取付部に配設できる。
【0077】請求項5の発明は、前記水切部材は、本体部を有するとともに、前記本体部の周囲に水切シートを形成し、前記水切シートが接着層を介して前記外壁材の開口の外側周縁に接着され、前記水切部材の本体部に前記バルコニの取付部材が挿入されるので、水切部材の本体部にバルコニの取付部材が挿入される際に、バルコニの取付部材が水切シートに摺接しないで破れることが無く、上階住宅ユニットの外壁材開口部と屋外とを遮蔽でき、バルコニ取付座部の防水性能が確保できる。




 

 


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