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発明の名称 シート給送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−79439
公開日 平成11年(1999)3月23日
出願番号 特願平9−238751
出願日 平成9年(1997)9月3日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】近島 一夫
発明者 杉山 浩
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 シート積載手段に積載されたシートを吸着して給送するシート給送装置において、底面に凹部を有すると共に前記凹部内に負圧を生じさせて前記シートを吸着する2つの記録材吸着手段と、前記シート積載手段の上方に上下方向に移動可能に設けられると共に、前記2つの記録材吸着手段をそれぞれ保持し、シート吸着の際、該記録材吸着手段をシート吸着方向に移動させる2つの移動手段と、備え、前記2つの記録材吸着手段は、シート給送方向と直交する幅方向に、前記給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔を設けて、かつ所定角度にてそれぞれ幅方向内側に傾斜した状態で前記2つの移動手段に保持されていることを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】 前記記録材吸着手段は、弾性部材にて成ると共に、前記移動手段と当接して該記録材吸着手段の前記所定角度の傾斜状態を保つ突起が形成されていることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
【請求項3】 シート積載手段に積載されたシートを吸着して給送するシート給送装置において、底面に凹部を有すると共に前記凹部内に負圧を生じさせて前記シートを吸着する2つの記録材吸着手段と、前記シート積載手段の上方に上下方向に移動可能に設けられると共に、前記2つの記録材吸着手段をそれぞれ略垂直に保持し、シート吸着の際、該記録材吸着手段をシート吸着方向に移動させる2つの移動手段と、備え、前記2つの記録材吸着手段は、シート給送方向と直交する幅方向に、かつ前記給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔を設けて前記2つの移動手段に保持される一方、前記シートと当接する底面と該シートとの成す角度が所定角度となるよう前記底面の形状を幅方向内側に向けて傾斜した形状としたことを特徴とするシート給送装置。
【請求項4】 前記記録材吸着手段は、弾性部材にて成ると共に、前記移動手段と当接して該記録材吸着手段の略垂直状態を保つ突起が形成されていることを特徴とする請求項3記載のシート給送装置。
【請求項5】 シート積載手段に積載されたシートを吸着して給送するシート給送装置において、底面に凹部を有すると共に前記凹部内に負圧を生じさせて前記シートを吸着する2つの記録材吸着手段と、前記シート積載手段の上方に上下方向に移動可能に設けられると共に、前記2つの記録材吸着手段をそれぞれ保持し、シート吸着の際、該記録材吸着手段をシート吸着方向に移動させる2つの移動手段と、備え、前記2つの記録材吸着手段は、シート給送方向と直交する幅方向に、かつ前記給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔を設けて前記2つの移動手段に保持される一方、該移動手段は、前記2つの記録材吸着手段が所定角度にてそれぞれ幅方向内側に傾斜するよう前記幅方向内側に向けて傾斜していることを特徴とするシート給送装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、詳しくは記録材吸着部材により記録材を一枚ずつ吸着して給送するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機、印刷機、その他の画像形成装置において、記録材や薄板材の給送装置として、エア吸着式のシート給送装置を備えたものがある。そして、このようなシート給送装置としては、例えば、特開平5−058503号公報、特開平5−289417号公報、特開平6−127718号公報に示されるもののように、記録材吸着手段である吸着パッドと、吸着パッドを支持及び移動させる移動手段と、吸着パッドに吸着力を付与するため、連続的に負圧を発生する吸着力発生手段とを備え、記緑材を吸着した吸着パッドを移動手段により移動することにより記録材を給送する構成のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、このような従来のシート給送装置においては、次のような問題点があった。
【0004】即ち、特開平5−058503号公報に示されたものは、記録材吸着手段として4個もの吸着パッド(吸盤)を、使用する用紙のほぼ全幅に均等にその一方の端部付近から他方に端部付近に渡り備えているため、部品点数の増加を招き、また、省スペースの障害とコストダウンヘの障害となっていた。
【0005】また、この構造では、この上記公報中の実施例の装置に描かれている記録材より小さなサイズの記録材を搬送する場合、両端に位置する吸着パッドは記録材に当接しなくなるため、そこから空気が容易に大量に吸着力発生手段である吸引ポンプに流入するようになり、単一の吸引ポンプにより全ての吸着パッドに負圧を付与している場合には必要な負圧を得るのが難しい。
【0006】なお、その対策としては吸引ポンプから吸着パッドまでの空気流路中に新たにバルブ等の遮断手段を設けること、吸引ポンプを複数設けること、もしくは相当大容量の吸引ポンプを設けること等が考えられるが、いずれの対策も部品点数の増大、もしくはコストアップを招くという問題点がある。
【0007】また特開平5−289417号公報に示されたものは、記録材吸着手段として5個もの吸着パッドを、使用する用紙のほぼ全幅に均等にその一方の端部付近から他方に端部付近に渡り備えており、その問題点としては上記と同様である。
【0008】一方特開平6−127718号公報に示されたものは、吸着パッドの数量は2個であるが、その位置は使用する用紙のほぼ全幅の一方の端部付近と、他方の端部付近に備えており、この公報中の実施例の装置に描かれている記録材より小さなサイズの記録材を搬送しようとする場合、吸着パッドが記録材に当接せず、記録材を吸着、搬送することが不可能である。
【0009】なお、その対策としては吸着パッドを新たに複数個設けると共に吸引ポンプを複数設けること、吸着パッドを記録材送り方向と直角方向ヘ移動させる移動手段を設けること等が考えられるが、いずれも対策も部品点数の増大、コストアップを招くという問題点がある。
【0010】本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであって、小さな幅の記録紙(シート)でも部品点数の増大、コストアップを招くことなく給送することのできるシート給送装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート積載手段に積載されたシートを吸着して給送するシート給送装置において、底面に凹部を有すると共に前記凹部内に負圧を生じさせて前記シートを吸着する2つの記録材吸着手段と、前記シート積載手段の上方に上下方向に移動可能に設けられると共に、前記2つの記録材吸着手段をそれぞれ保持し、シート吸着の際、該記録材吸着手段をシート吸着方向に移動させる2つの移動手段と、備え、前記2つの記録材吸着手段は、シート給送方向と直交する幅方向に、前記給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔を設けて、かつ所定角度にてそれぞれ幅方向内側に傾斜した状態で前記2つの移動手段に保持されていることを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記記録材吸着手段は、弾性部材にて成ると共に、前記移動手段と当接して該記録材吸着手段の前記所定角度の傾斜状態を保つ突起が形成されていることを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、シート積載手段に積載されたシートを吸着して給送するシート給送装置において、底面に凹部を有すると共に前記凹部内に負圧を生じさせて前記シートを吸着する2つの記録材吸着手段と、前記シート積載手段の上方に上下方向に移動可能に設けられると共に、前記2つの記録材吸着手段をそれぞれ略垂直に保持し、シート吸着の際、該記録材吸着手段をシート吸着方向に移動させる2つの移動手段と、備え、前記2つの記録材吸着手段は、シート給送方向と直交する幅方向に、かつ前記給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔を設けて前記2つの移動手段に保持される一方、前記シートと当接する底面と該シートとの成す角度が所定角度となるよう前記底面の形状を幅方向内側に向けて傾斜した形状としたことを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記記録材吸着手段は、弾性部材にて成ると共に、前記移動手段と当接して該記録材吸着手段の略垂直状態を保つ突起が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、シート積載手段に積載されたシートを吸着して給送するシート給送装置において、底面に凹部を有すると共に前記凹部内に負圧を生じさせて前記シートを吸着する2つの記録材吸着手段と、前記シート積載手段の上方に上下方向に移動可能に設けられると共に、前記2つの記録材吸着手段をそれぞれ保持し、シート吸着の際、該記録材吸着手段をシート吸着方向に移動させる2つの移動手段と、備え、前記2つの記録材吸着手段は、シート給送方向と直交する幅方向に、かつ前記給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔を設けて前記2つの移動手段に保持される一方、該移動手段は、前記2つの記録材吸着手段が所定角度にてそれぞれ幅方向内側に傾斜するよう前記幅方向内側に向けて傾斜していることを特徴とするものである。
【0016】また本発明のように、2つの記録材吸着手段を、シート積載手段の上方に上下方向に移動可能に設けられた2つの移動手段に、シート給送方向と直交する幅方向に、給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔を設け、かつ所定角度にてそれぞれ幅方向内側に傾斜した状態で保持することにより、吸着された記録材の幅方向の両端部が著しく下方に撓むのを防ぐようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0018】図1は、本発明のシート給送装置を備えた画像形成装置の一例である複写装置の模式的断面図であり、同図において、50は複写装置である。そして、この複写装置50は、シートである記録紙Pを積載したシート積載手段である紙カセット55を備えており、この紙カセット55に積載された記録紙Pは、シート給送装置1Aによって給紙ローラ対15,16に給送された後、記録紙Pの傾きを補正する機能を有するレジストローラ対63a、63bを経てプロセスカートリッジ52へ搬送されるようになっている。
【0019】そして、このプロセスカートリッジ52にて画像形成された記録紙Pは、さらに、搬送ベルト73及び定着前ガイド74を経て定着器75へ導かれて画像定着され、この後定着器75の後流にある排出口78から排出されて排出トレー79上に載置されるようになっている。
【0020】ここで、このプロセスカートリッジ52は、感光ドラム68、現像スリーブ67、感光ドラムのクリーニングブレード69及び不図示のトナー及びその撹件機構及び廃トナー容器によって構成されている。また、感光ドラム68に対向した位置に転写帯電器70が設けられている。
【0021】一方、搬送ベルト73は、ローラ71,72によって回転駆動可能に支持されており、ローラ72は不図示の駆動手段によって駆動されている。また、この搬送ベルト73は、ローラ72の不図示のテンショナーによって適度な張力が与えられている。
【0022】定着器75は、ヒータを内蔵した熱ローラ76と加圧ローラ77とから成り、この2つのローラ76,77のニップ部で、記録紙P上に印字されているトナーの熱定着を行うようになっている。なお、この加圧ローラ77は不図示のバネによって熱ローラ76に加圧当接している。
【0023】また、同図において、80は原稿を載置する原稿台ガラスであり、この原稿台ガラス80の下方には照明ランプ81、結像レンズ85及びミラー82,83,84,86を備えた光学系が配置されており、この光学系により原稿からの反射光87が感光ドラム68の所定位置に照射されるようになっている。
【0024】91は、原稿台ガラス80上に開閉自在に配設され、原稿を適度に押える圧板であり、この圧板91はその原稿接触面側に適度な硬度のスポンジ状部材から成る圧接シート90を備えている。また、96は手差し給紙口であり、この手差し給紙口96は厚紙や薄紙などのカセットからの給紙が困難な記録材を用いる場合に使用されるようになっている。なおし、この手差し給紙口96からの記録材はローラ97,98により搬送されるようになっている。
【0025】ところで、図2は上記シート給送装置1Aの模式的斜視図であり、図3はこのシート給送装置のA−A断面図である。
【0026】図2、図3において、1はシート給送装置1Aのメインフレームであり、このメインフレーム1にシート給送装置1Aを構成する以下述べる部材が固定、或いは係合されている。
【0027】2は記録材吸着手段である一対(2つ)の吸着パッド、3は一端部に吸着パッド2を所定の範囲において回動自在に保持すると共に、記録材吸着の際、吸着パッド2を吸着方向に移動させる移動手段である揺動アームである。
【0028】ここで、この吸着パッド2は、ゴム等の弾性部材にて形成されると共に、底面には略円錐形状を有した凹部2aが形成されている。そして、記録紙給送の際、この凹部内に負圧を生じさせることにより、予め定形寸法に裁断された記録紙Pの給送方向側の両端部を吸着することが可能となっている。
【0029】ところで、この一対の吸着パッド2,2は、揺動アーム3に記録紙給送方向と直交する幅方向に、かつ複写機50が使用することのできる記録紙のなかで最小幅の記録紙を吸着するのに支障のない間隔で保持されており、このような位置に吸着パッド2,2を設けることにより部品点数の増大、コストアップを招くことなく最小幅の記録紙を安定して吸着搬送することができるようになっている。
【0030】ところで、このような位置に吸着パッド2,2を設けた場合、最小幅の記録紙よりも幅広な記録紙、例えば図2に示すような記録紙Pを吸着搬送しようとする場合、吸着パッド2,2は記録紙Pの中央付近を吸着するようになる。ここで、このように記録紙Pの中央付近を吸着した場合、記録紙Pの幅方向の両側端が大きく下方に撓むようになり、後述する搬送ローラ対15,16への記録紙受け渡しに支障が生じ、安定した搬送ができなくなるおそれがある。
【0031】そこで、本実施の形態においては、図4に示すように吸着パッド2の上端部に突起2bを設け、この突起2bを揺動アーム3の底面に当接させて吸着パッド2,2を搬送方向と直交する方向に所定角度θだけ内側に傾斜させるようにしている。そして、このように吸着パッド2,2を傾斜させることにより、記録紙Pを吸着した場合、記録紙Pにはその両側端を引き上げる方向に力が加わり、この力により記録紙両側端の下方への撓みがなくなり、これにより搬送ローラ対15,16への記録紙受け渡しが確実に行われ、安定した搬送が可能となる。
【0032】一方、揺動アーム3は移動台5によりピン3aを介し回動自在に支持されるとと共に、移動台5との間に取り付けられた引張りコイルばね7により、吸着パッド2を保持していない側の端部(以下他端部という)3bを引き上げる方向、即ち吸着パッド2を記録紙側へ押し付ける方向へ付勢されている。
【0033】また、移動台5はその一部のブラケット5aの溝部分5a’をメインフレーム1の図示しない切り欠き部に係合することにより、メインフレーム1に滑動自在に保持されると共に、一端がメインフレーム1に固定された引張りコイルばね6により記録紙Pの給送方向に付勢されている。
【0034】4は記録紙押さえであり、この記録紙押さえ4はピン4aを介し回動アーム3に回動自在に支持され、また、圧縮ばね40により図示下方向へ付勢され、さらにストッパー4bにより所定の位置に止められている。
【0035】8は図示しないモーターに接続している駆動軸であり、この駆動軸8により第1カム9、第2カム10及び第3カム13が回転するようになっている。なお、第1カム9は、揺動アーム3の他端部3bに上方から当接し、揺動アーム3を上下動させるためのものである。また、第2カム10は移動台5の、引張りコイルばね6が取り付けられた側と反対側の端部(以下他端部という)に折曲形成された当接部5bに内側から当接し、引張りコイルばね6に抗しながら移動台5を平行移動させるためのものである。
【0036】また、第3カム13は、吸着力発生手段である吸引ポンプ11を駆動するためのリンク12を回動軸12aを支点として回動させて吸引ポンプ11を駆動するためのものである。ここで、この吸引ポンプ11は、所定の駆動を得ることにより通気性の比較的大きな普通紙や複写装置に一般的に使われている記録紙を使用しても所定の吸着力が得られる負圧を確保する能力を有したものであり、そのブラケット11aによりメインフレーム1に固定されている。
【0037】なお、この吸引ポンプ11は、その内部に設けられた図示しない上下動可能な隔壁の上方向への動作中に所定の負圧を発生する構成となっており、その負圧はチューブ14、14aにより吸着パッド2の凹部2aまで達することが出来るようになっている。そして、この負圧により、吸着パッド2は、所定枚数の記録紙を吸着することができる吸着力を有するようになっている。
【0038】また、リンク12は、略L字形状の2つのアーム121,アーム122を有すると共にシート給送装置本体に回動自在に取り付けられている。なお、このリンク12の一方のアーム121は図示しない付勢手段により付勢されて第3カム13に圧接しており、他方のアーム122は吸引ポンプ11を駆動するよう吸引ポンプ11の可動部11bの上端と係合している。
【0039】一方、15,16は給紙ローラ対であり、この給紙ローラ対15,16は互いに接近する方向に図示しない付勢手段で付勢されると共に、図示しないモーターにより駆動されて記録紙Pを搬送するためのものである。なお、この給紙ローラ対15,16は紙分離手段を構成するために、一方のローラ16をシート送り方向とは逆方向に回転させて一枚の記録紙Pのみを複写装置内へと搬送するようにしてもよい。
【0040】以上の構成において、図3、図5乃至図7を用いて本実施の形態の動作について説明する。なお、図3、図5乃至図7においては、紙カセット55の記録紙積載枚数が多く、その最上位記録紙の位置が高い状態を示している。
【0041】図3は給紙を行う前の待機状態である。この状態では、第1カム9はその半径の最大部分が揺動アーム3の他端部3bに上方より当接しており、これにより揺動アーム3はほば水平状態を保ち、吸着パッド2は記録紙Pと離間している。また、第2カム10は、その半径の最大部分が移動台5の当接部5bと当接しており、これにより移動台5は、その可動範囲の左端部位置に停止している。
【0042】さらに、記録紙押さえ4は、圧縮ばね40により下方向へ付勢され、ストッパー4bにより所定の位置に止められており、記録紙Pとは離間している。また、第3カム13は、吸引ポンプ11の可動部11bを上方向へ引き上げる前の状態のリンク12の第1アーム121と当接しており、これにより吸引ボンプ11は負圧を発生していない状態となっている。
【0043】図5は、吸着パッド2が記録紙Pを吸着しようとする状態であり、この状態では、図3の状態から、第1カム9、第2カム10、第3カム13が駆動軸8と共に矢印R方向に回転し始める。ここで、このような回転により、第1カム9はその半径最大部分が揺動アーム3の他端部3bから離間し、これに伴い揺動アーム3の吸着パッド2側は引張りコイルばね7の力により下方に揺動し、これにより吸着パッド2が記録紙Pに圧接するようになる。
【0044】なお、紙カセット55の記録紙積載枚数が少なくなった場合には、第1カム9は、その半径最小部分が揺動アーム3の他端部3bに当接し、これに伴い揺動アーム3の吸着パッド2側は、同図の場合よりも、さらに下方に揺動するようになる。
【0045】また、記録紙押さえ4は、圧縮ばね40により下方向へ付勢され、記録紙Pに当接し、記録紙Pを押さえている。なお、このとき第2カム10は、その半径の最大部分が、まだ移動台5の当接部2bに当接しており、これにより移動台5は、その可動範囲の左端部位置に停止している。
【0046】一方、第3カム13は、その半径の最大部分がリンク12に徐々に当接し、リンク12を介して吸引ポンプ11の可動部11bを上方向ヘ引き上げつつある。これにより、吸引ポンプ11は負圧を発生してゆき、記録紙Pの通気性により空気流入があるが、吸引ポンプ11内の負圧値は記録紙Pを吸着するのに充分な値に達し、所定の負圧値で記録紙Pの吸着を開始する。
【0047】図6は、吸着した記録紙Pのうち最上位の記録紙P’のみを分離する状態である。この状態では、第1カム9は、その半径の最大部分と最小部分の中間的な半径の部分が揺動アーム3の他端部3bに当接し、これにより揺動アーム3は図5の状態からやや水平状態に戻り、これに伴い吸着パッド2は上方向移動し、最上位の記録紙P’は上方向へ引き上げられるようになる。なお、記録紙押さえ4は、圧縮ばね40により図示下方向へ付勢されており、最上位の記録紙P’に当接し、記録紙P’を押さえている。
【0048】ここで、上から2枚目の方が最上位の記録紙P’と比較し、与えられる吸着力は弱い為、その弱い吸着力に、分離爪20と記録紙押さえ4で押さえられた間の記録紙の剛性が打ち勝ち、更に記録紙押さえ4からの押圧力による摩擦力もあり、その結果最上位の記録紙P’から2枚目以降が分離する。
【0049】一方、第2カム10は、その半径の最大部分が移動台5に当接しており、その可動範囲の左端部位置に停止している。また、第3カム13は依然その半径の最大部分がリンク12に当接している。これにより、吸引ポンプ11は負圧を発生し続け、その結果、吸着パッド2は記録紙P’を吸着する。
【0050】図7は吸着した記録紙P’を給紙ローラ対15,16に向けて送り出す状態である。
【0051】この状態では、第1カム9はその半径の最大部分が揺動アーム3の他端部3bに当接し、これにより揺動アーム3はほば水平状態に戻る。また、第2カム10は、その半径の最小部分が移動台5に当接するため、移動台5は引張りコイルバネ6のバネ力により矢印X方向へ移動する。
【0052】このとき、吸着パッド2は図8に示すように突起2aの弾性力により記録紙P’の重量の影響等に打ち勝ち、所定角度θを維持し、その結果、記録紙P’の両端部の重力の影響による垂れ下がり量yは小さく抑えられる。これにより、記録紙P’は、幅方向全体としては水平状態に近く保たれるようになり、ローラ対15、16への受け渡たしを支障なく行うことができる。
【0053】なお、図9に示すように、所定角度θをあらかじめ図8の場合より大き目に設定した場合、垂れ下がり量yは大きくなるが、この場合でも図8の場合と同様に記録紙P’は、幅方向全体としては水平状態に近く保たれるようになり、ローラ対15、16への受け渡たしを支障なく行うことができる。
【0054】ところで、記録紙P’をローラ対15、16に向けて送り出すとき、記録紙押さえ4は、図3の位置と同様の所定の位置に止められているので記録紙P’と若干の接触はあるものの、押圧力が掛かっている訳ではなく、また摩擦力は極めて小さいため記録紙搬送には支障は生じない。
【0055】また、第3カム13は、そのリンク12との当接位置は吸引ポンプ11の可動部11bを上方向へ引き上げる前の状態に戻りつつある位置にあり、記録紙Pが持つ通気性のため吸引動作でポンプ内に導かれた空気が存在し、それを排出しつつあるので吸引ポンプ11は負圧を発生していない状態であり、給紙ローラ対15,16に受け渡した後の不要な吸着パッド2の吸着力を発生させていない。
【0056】なお、この後、給紙ローラ対15,16に受け渡たされた記録紙P’は、図1に示す紙ガイド板65,66に案内されつつレジストローラ対63a,63bによって、プロセスカートリッジ52へ搬送される。一方、原稿台ガラス80の下方の照明ランプ81により原稿(不図示)の画像情報は、結像レンズ85及びミラー82、83、84、86を介し、反射光87となりプロセスカートリッジ52内の感光ドラム68の所定位置に照射される。
【0057】そして、この感光ドラム68上に形成された画像は、現像スリーブ67により現像され、搬送されてきた記録紙P’に転写帯電器70により転写される。さらに記録紙P’は、搬送ベルト73により定着器75に送られる。そして、熱ローラ76により記録紙P’上に印字されているトナーの熱定着が行なわれ、この後、排出口78を経由して排出トレー79に載置され、記録が終了する。
【0058】ところで、これまでの説明において、吸着パッド2を傾斜させることにより、記録紙Pの幅方向の両端部が下方に撓むのを防ぐ場合について述べてきたが、本発明は、これに限らず吸着パッド2を傾斜させるのではなく、例えば図10に示すように吸着パッド2’の記録紙Pと当接する底面2dと記録紙Pとの成す角度が所定角度θとなるよう底面2dの形状を幅方向内側に向けて傾斜させるようにしても良い。
【0059】なお、このように構成した場合は、吸着パッド2’を記録紙Pに対して略垂直に保持する必要があり、このため例えば同図に示すように吸着パッド2’の上端に複数の突起2cを設け、これらの突起2cを揺動アーム3の底面に当接させて吸着パッド2’を弾性的に保持するようにする。
【0060】また、吸着パッド2を傾斜させるのではなく、例えば吸着パッド2’自身、又は吸着パッド2と揺動アーム3のとの間に角度設定するのではなく、吸着パッド2を垂直に保持する揺動アーム自体を、吸着パッド2が所定角度θにてそれぞれ幅方向内側に傾斜するよう傾斜させるようにしてもよい。
【0061】なお、これまでの説明において、1つの吸引ポンプ11により記録紙Pの吸着を行う場合について述べてきたが、この吸引ポンプ11を吸着パッド2毎に接続するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2つの記録材吸着手段の間隔を、給送されるシートのうちの最小の幅を有するシートの吸着が可能な間隔とすることにより、最小の幅を有するシートを安定して給紙することができる。また、2つの記録材吸着手段を所定角度で傾斜させることにより、吸着された記録材の幅方向両端部の著しい下方への撓みを防ぐことができる。これにより、小さな幅のシートでも部品点数の増大、コストアップを招くことなく給紙することのできるシート給送装置が提供される。




 

 


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